fc2ブログ
topimage

2024-02

紫野TT舎にて旧正月E先生の初点て会 - 2024.02.21 Wed



IMG_3155_20240213143659939.jpeg


紫野TT舎
近くは昨年末孫1〜3号連れてE先生のお茶のお稽古、遠くはもう10年以上前からのお付き合い。淡くてうっすらそれでも途切れない。中の住人の変遷もありながら。いろんな事があったなあ、いろんな人たちにであったなあ、、出会った中でいまだに続くご縁もあり、感謝しかない。
10年も経てば、若い人たちの成長発展は目に見えて著しく、私には老に向かう道ではあったが。


IMG_3157.jpeg


今日はその中でもほぼ当初からのお付き合いのE先生の初点て茶会へお招きいただく。
そういえばここで彼女と出会ったときはまだ20代前半のみずみずしい乙女だった。紆余曲折ありながら初志貫徹、いまでは堂々と、より若い人たちの敬愛をあつめるまぶしい存在に。


IMG_3163.jpeg


会はご自分のお社中中心に3日間で11席という長丁場、タフだね〜(*^_^*)入ったのはその最後の席。お疲れ様の気持ちもこめて席入り。
ご縁の深い今日庵から大宗匠の軸、今日庵に一年間おかれていたという拝領の龍の瓦の置物。若いお客さん達に結び柳の意味を語って、ときどき厳しい指導もはいりつつ(^_^;


IMG_3158_2024021314370285d.jpeg


今日の点心はお精進。以前からご縁があるという美素食メイスーシーさんご担当。

朱塗りの折敷になんと真っ赤なザクロの絵の向付は、毎年台湾でするお茶会のご縁で入手された物とか。台湾の旧正月のイメージで。ご飯は金時人参に節分の豆を炊き込んだもので、イカの刺身にみえるのはナタデココ!テクスチャーがそっくり。


IMG_3160_20240213143705a4a.jpeg


東坡肉かと思いきや、車麩の甘辛。味も東坡肉にしか思えないが精進なんだよね。根付きのほうれん草が噛めば噛むほどほんのり甘い。
一献を重ねながらお社中さんとのやりとり、久々に一つの杯をまわす千鳥もこなして。
「あ〜足がふらつく〜」とかご冗談。汁椀の蓋でお酒を飲む人のクセに(^_^;

最後にあかま和菓子さんの花びら餅をいただいて中立。


IMG_3164.jpeg


この頃にはあたりは暮れて蝋燭の灯りが映える。
濃茶、薄茶、でてくるお道具に今のE先生を作った、いろんな人の思いがこもっているような気がした。ここでは私の母の茶碗に出会えるのも楽しみ(昔使って、とお渡ししたもの)
茶杓が禅語でもあり彼女の名を的確にしめすものでもある銘で、最後にしみじみ感動したのである。いろんな人との付き合いを努力と心意気でこなして、良縁をたくさんいただいているのはこれぞ人徳というもの。うらやましいくらいだ。

ますますのご発展を祈ります。
TT舎を巣立っていったたくさんの若い才能が次々花開く様、楽しみ楽しみ。







二月堂修二会2024〜油量り - 2024.02.20 Tue

また心騒ぐ3月がちかづく。


IMG_3328_20240219222927fba.jpeg


一体何度通ったか、この二月堂裏参道。


IMG_3329_202402192229296e1.jpeg


ああ、見えてきた。二月堂。


IMG_3331_202402192229315f8.jpeg


先日の竹送りで山城ほか各地で採れたお松明の奉納竹がぼちぼち並び始める。いよいよ修二会がはじまるのだな。


IMG_3291_20240219222922c22.jpeg


今年も2月18日油量りを見にお参り。
18日は観音様の縁日なのでお堂の中では読経の声がする。上司師のよいお声がことさらよく響く。修二会の行法の間使われる灯火の油を、「多すぎず少なすぎず」量ってお堂におさめる油量り、御奉仕は百人講(修二会を支える多くの圓玄講社のうちの一つ)。


読経の声がやみ、雅楽の調べが流れてくるといよいよお堂の南出仕口の扉がひらいて、油量りを見守る堂司、処世界(いずれも練行衆のお役)がスタンバイされているのが見えるはずだが、いつ開くかドキドキする。





堂童子さんが扉を開く。
はい、今年初めて堂司をつとめられる佐保山師と新入の処世界森川師すでに定位置に。


IMG_3315_202402192247196c9.jpeg


いや〜処世界さん今年も初々しいなあ。佐保山師もお若いけれど堂々としてはるわ。堂童子さんが手に持っている紙縒りに注目ね。(あとででてくる)


IMG_3281.jpeg


油は、現在は愛知の岡崎のここだけが作っていて、東大寺、伊勢神宮、宮中祭祀にしかつかわれないという製法は企業秘密の油である。


IMG_3307_20240219222922771.jpeg


この油量りに来だして5年目やわ。一年ぶりの桶と量る棒。
思えばコロナしょっぱなのころ、百人講の人たちは手が出せず、参籠衆として2週間前から隔離されてはった堂童子さんと処世界さんが油を量るという珍風景も見たなあ。(2021年)あれは前代未聞のことであったわ。逆にめずらしいもん見せてもらったというお得感。


IMG_3314.jpeg


棒についている筋まで油を桶に量りとる。




IMG_3312.jpeg


そして二月堂常什の油壺に移していくのだが、壺は全部で3つ、それぞれ一斗(18L)、一斗二升、一斗三升と3回。


IMG_3317.jpeg


堂童子さんの手で油の量を書いた紙縒りをつけて、、、


IMG_3361.jpeg


堂内へ運ばれる。





計り終わったら扉はまた堂童子さんの手によって閉められるのである。





今年も無事油をおさめ終わる。
煙が少ない灯油といっても、一晩局で聴聞するとマスクが真っ黒になるのだけれどね。

そうそう、4年ぶりに今年は局での聴聞がゆるされるのだ。気合い入るわ、また夜中の奈良を徘徊することになる(^_^;


IMG_3367_20240219222935829.jpeg


今年もお疲れ様でした。


IMG_3368_20240219222937006.jpeg


今年も無事修二会、満行されますことを祈ります。

コロナ期間中お世話になったニコ動、今年はどうなのかな。行けない日にはあれを流して見ているの楽しかったんだが。


IMG_3369_202402192229393e2.jpeg


近いうちまた来ます、二月堂。






お江戸で大炉茶事 - 2024.02.18 Sun


IMG_3135_20240211223404638.jpeg


新幹線でお江戸へ向かう。今日は霊峰富士山も9割方姿を見せてくれた。


IMG_3136_20240211223406bf1.jpeg


おのぼりさんなんで、スカイツリーの勇姿もうれしい。しかし京急線に乗ったはずがいつのまにか地下鉄浅草線になってまたいつのまにか京成線になっているってどういうこと??東京の交通網はほんまようわからん。あれだけ私鉄たくさんあって、みなさん通勤通学に迷わないのってすごいわね〜。


IMG_3148_2024021122341631d.jpeg


さて本日は東京の茶友Kさんが亭主をつとめる茶事へ。なんと大炉である。うれしい。
以前彼女の茶事へ東京へ来たのはもう4,5年前のことになるんだな、と懐かしく思いながらの参席。懐石方はおられるにしても半東無しで8名ものお客さんをおもてなし、足腰大丈夫かしら〜と心配しつつもガッツと体力の茶人、Kさん。
昨年は東博の日タイ友好茶会にお連れいただいたな、、、と調べたらあれ4月のことだったんだ。はやいな〜ついこの前のような気がしていたが。


IMG_3142_20240211223409601.jpeg


寄付には大徳寺真珠庵の和尚様からの絵入り「感謝 茶謝」のはがき。Kさんは真珠庵ともご縁が深い方なのだ。和尚様の漫画チック自画像がゆる〜くて、これは下手な掛け物よりはるかに貴重で値打ちがある。

茶室はお茶道具屋さんのビルの中とは思えない、ご覧のような露地、蹲居もある。(腰掛け待合からの眺め)


IMG_3151_20240211223419c11.jpeg


こちらは広間の隣にある小間。以前(コロナ前)こちらのほうでここの道具屋さん主催の茶事教室、Kさんと受けたっけ。あれは何年前だっただろう。小間もビル中の山居でよい感じだった。


IMG_3143_2024021122341032d.jpeg


大炉は裏千家特有のもので、基本六畳だが、今回は八畳で。ちなみに玄々斎が幕末、華頂宮を迎えるにあたって考案したという、普通の炉より4寸大きい炉である。厳寒の頃、2月に使われることが多い。灰の量が半端でないので、普通のお宅ではなかなか切りにくいもの。逆勝手でもあるので、お稽古では頭の体操的な点前になる。
特に炭手前は、羽根の使い方が独特で、灰のまき方も通常とは違い、2年に一回くらいしかお稽古しないので全然頭に入らん難易度高いものなのだ。


IMG_3144_20240211223413a3f.jpeg


今回懐石はお借りしたお道具屋さんのお母上が手作りされたものとか。しみじみと美味しくいただく。ご亭主がひとつひとつ楽しみに集められた石杯が楽しい。ミニミニ茶碗シリーズもあって、遠近感ぼかして写真に撮ったら絶対茶碗に見える黒織部、絵唐津、井戸などなど。
甘い濁り酒などもご用意いただきしこたま飲んだ。(今日は車じゃないからね^_^)
お酒のアテにと、真珠庵の和尚さん手作りの大徳寺納豆も山盛り。普通売られている物より発酵が進んでその酸っぱさがクセになるやつ。(たくさんいただきました)


IMG_3146_202402112234135b1.jpeg


お客様方はみなさんご亭主と一緒のお社中であったり、茶事教室でご一緒だったり、とにかくお茶、お茶事好きな方々ばかりである。ひとりひとりお酒をつぎながらご挨拶にいそがしいご亭主。
東京の茶の湯事情、特に裏千家流は関西と少し違う気がした。一般に関西のゆるさがなくて、もっときちんとした感じという印象。基本に忠実というか流派の知識もしっかり。(私がゆるいだけ??(^_^;)


IMG_3137.jpeg


中立
寄付の天井を見たら網代だけでなく籠の目もあって、(さっきから何回も言っているけれど)ビルの中とは思えない数寄のこらしよう。

後座
鶴首の花入れに白玉椿のほんわか膨らんだつぼみとトサミズキ?
三木町棚(江岑宗左好み 紀州家拝領の菓子箱で作ったとか)に、あれは宋胡録の水指ではないか。日タイ友好茶会を思い出すねえ。
茶杓が珠光茶瓢の写しか?(作者聞き忘れ)面白い形。茶碗も各服点でたくさん出していただいたが8人分全部点てられた。たいへんだったと思う。感謝。

濃茶が終わって、ここからがハイライト!後炭手前である。
後炭なくてなんの大炉?というくらい独特でわくわく。


IMG_3149.jpeg


炭は炭斗に入れずに雪輪瓦の向こう側、炉中に入れておく。


IMG_3150_202402112234187ba.jpeg


大きな焙烙を使って灰、炭道具一式と匙香。この灰匙の先、金属に見えるのはなんと共通の知り合いである粟田焼Yさんの焼物なんだよ。
初掃、炉中の炭を整える。良い感じに燃えて胴炭もきれいに割れた。焙烙をくるくる180°回して匙の香を炉中へ。そして灰をまく。180°また回して元に戻し、炭を釜をのりこえてつかんでついでいく。火箸をにぎりこみ焙烙の残った灰を雪輪瓦の向こうへ、最初は匙で最後はさあ〜と両手で焙烙をもって灰を流し込む。ここがいいのよね〜!最後に灰匙を流し込んだ灰の中につきたてておしまい。
お見事〜!

みんなの歓声があがったあと、最後の薄茶。こちらもたくさんのお茶碗、一番お気に入りはやっぱり日タイ友好茶会を思い出させるベンジャロン焼であった。一般的な金彩は使わずマットな感じで先だって其中庵さんとこで見たベンジャロンにとてもよく似ている。
干菓子も御縁のある秋田のもろこし、なまはげバージョンとか秋田犬?柴犬?バージョンとかこちらも楽しませてもらった。

日頃お茶の勉強に邁進されているKさん、茶事を主宰されるのは久々とのことだが日頃のご精進、むつかしい大炉の茶事をすてきにこなされました。お江戸まで来た甲斐がございました。ありがとうございます。そして今後もよろしくお付き合いくださいね〜(^o^)




筑紫の国で夜咄茶事 - 2024.02.16 Fri



IMG_3079_202402092101476bc.jpeg


筑紫の国の茶事は二回目だが、今回は初めての夜咄である。よって宿泊予定にてはるばる九州へ。


IMG_3083_20240209210150b61.jpeg


西鉄のアクシデントもありつつも、それでもご連客全員そろって席入り、篝火がむかえてくれた。
この篝火、茶事の間中お友達が絶えないように面倒をみてくださった。そんな事がお願いできる友人の存在にご亭主の人徳を思う。


IMG_3084_20240209210150b71.jpeg


ご亭主の茶室は雀のお宿、「雀居」である。


IMG_3090_20240209210150fb9.jpeg


小間の茶室でもある待合には桃の絵が掛かる。おや、この灯火器はお雛様のお道具でみたことある。ほんまの菊置上の短檠ってあるんや。


IMG_3094_20240209210151003.jpeg


待合でしきりと湯気をあげる釜から、お詰さんが湯をくんで、くみだしとする。待合にまで炭を使われるのはタイミング的にも大変だと思う。(待合の火鉢でも私は苦労している、、、)


IMG_3096.jpeg


腰掛待合には熱々の手焙りが2つも。これもまたふんだんに贅沢に炭を使っていただいてありがたいこと。(昨今の炭の値段の値上がりを知っている身にはよけいにありがたい)


IMG_3097.jpeg


腰掛け待合で迎付を待つ。この建仁寺垣もご自分で組まれたモノ。竹藪のある山をお持ちだとのことで、竹がいつでも入手できるのはうらやましい反面、お手入れもたいへんやろな〜と。ちなみに右手の行灯の紙貼りもご自分で。DIYマイスター茶人だ。

正面の織部灯籠の灯火の勢いがすごくて、炎を上げて燃えて、入れていた障子まで焼き尽くすという、まさにご亭主の熱き茶人魂をここに見る。(たしか、魚の缶詰の缶利用の灯火器だったかと)

そして夜咄の醍醐味、手燭の交換をつつがなく。
ご亭主が、席に入る前に躙り口周辺の灯火器にひとつひとつ点火されていたお姿も風情があった。


IMG_3099_20240209210157eb7.jpeg



四畳半のお茶室の床には松花堂昭乗の軸。

  誰言春色従東到
  露暖南枝花始開    (和漢朗詠集)

作者は菅原文時(道真の孫・「陰陽師」ファンの方には「だすぅ〜のお方」(^_^;)
 
(誰か言う春色東より至る 露暖かにして 南枝に花(梅)初めて咲く)


IMG_3106_20240209210201728.jpeg


炭手前は高麗李朝オタクの私の為にご用意くださったお道具の数々。
堅手灰器(本来平茶碗っぽい)、高麗青銅灰匙、李朝火箸にご自分で竹の持ち手をつけたもの。
炭斗が「博多曲物」。東北では曲げわっぱというが、博多も曲げ物が有名なのね。

あと床の間に京都の茶友からあずかってきたという祇園祭神輿先導竹松明の燃えさしが数本。ご亭主は茶杓削りもプロ級なのだ。これで茶杓作って欲しいとたのまれたそうだ。

懐石の間も膳燭を惜しみなく、芯切りもこまめにされるのである。短檠も灯芯を7本使って、これ扱いが難しいのに、、、と灯火器マイスターの称号をさしあげたい。



IMG_3101_20240209210157f31.jpeg


蝋燭の明かりにはガラスの酒器がよくうつる。あと、ほしいほしいと思っている垂涎の黒高麗の酒器をだされた時にはヤラレタ〜、、と。初期伊万里の杯もよかったな。


IMG_3103_2024020921015804d.jpeg


主菓子は麩まんじゅうでそれぞれ菓子椀にいれていただく。丸くてころころ転がるな〜と思った黒文字はお庭の枝をご自分で削られた物。削りたてだからクロモジの芳香がすばらしい(これ好き)。


IMG_3105_20240209210200150.jpeg


中立をしようと躙り口をあけると、あたりはすっかり暗くなっていて灯火がため息が出るほど美しい。一体どれだけの灯火器をお持ちなのか。
ちなみに露地行灯の中の火は火屋付きランプである。蝋燭にしていて一度炎上したことがあるんだそうだ(^_^;


IMG_3109_20240209210204aea.jpeg


腰掛け待合に座ってご連客と茶の話をし、灯火を愛で、このような場にいる今この瞬間が幸せなんだよね、という話をする。茶事がおわればまたみんな日常の暮らしにもどるから、今このわすかなひとときがまさしく一期一会、貴重だ。


IMG_3108_202402092102030ac.jpeg


手焙りのこの目に見える熱量がおわかりいただけるだろうか。ほんまあっつあつ。ここまで手焙り熱くできたことがない。


IMG_3104_20240209214710a2a.jpeg


後座
障子に躙り口付近にぶらさげた灯火器の灯り。
床は払子とお多福のお面。(今日の客はお多福4人だからか?笑)

濃茶はお点前が奥様にバトンタッチして。井戸脇?御本呉器、塩笥、黒高麗(まさにかりん糖!)とこれまた大好きな高麗オンパレード。夜咄にぴったりな白い高麗白磁?の茶入、茶杓が細川三斎という。蟻腰、拭き漆、櫂先のカーブがなめらかでたまらん、華奢で細い。


IMG_3111.jpeg


薄茶、でた!前もでて感動した複数の茶筅立て!(もちろんお手製)
濃茶を飲んだ後、茶碗に残った濃茶をお湯でうすめて薄茶点てするのに、各服になるように客の数だけ茶筅を使う手段。これほんまアイデアやわ。
しかも濃茶は星野茶園で一番高級な宝授を使ってくださっているからね。なおさら美味しい。

碁笥型の薄器は江州少林寺(守山市)の一休さんお手植えの木犀から削り出したものとか。(いくつかあるなかの一つか)
そして茶杓が先ほどの三斎の茶杓に似せた御自作。櫂先のカーブの再現がやはりむつかしいそうだ。それにしても今まで何本削らはったんやろ。

灯火器マイスター、夜咄達人、竹細工DIY茶人、、、、たくさんの称号を差し上げたいご亭主でありました。



IMG_3112_20240209210208ac2.jpeg


お開きになってふたたび入り口に戻ると、ずっとお世話をしてくれたお友達のおかげで松明はさらに赤々と夜の暗さに映える。
みたされた心で会を振り返り咀嚼し、今夜は筑紫で一晩お泊まり。ありがとうございました。




珠光茶会2024〜①大安寺 ②八窓庵 - 2024.02.14 Wed

今年で10回目だそうだ、奈良の珠光茶会


IMG_3077_2024020722291843b.jpeg


今でも思い出すわ、大雪だった第一回、第二回(特に二回目は近代になって初めての大積雪だった)、あれからコロナの中断の時期をはさんで、私はずっと皆勤しているの。

奈良市内の有名神社仏閣の普段は入れないところ、公開していないならまちの町家、縦横無尽に使って、いろんな趣向を毎年こらして1週間、好きな場所、日にちを選んで参加する。もちろん全日程行く人もいるとかいないとか。



IMG_3025_20240206235959ed0.jpeg


その中で今年は大安寺と奈良国立博物館内の八窓庵を選ぶ。


IMG_3026.jpeg


大安寺は奈良公園や西ノ京とも離れていて、少し交通の便が悪い。調べたら2015年第2回珠光茶会にも来てたわ。


IMG_3027_20240207000002a2c.jpeg


そういえば昨年は国博で大安寺のすべて〜展行った。さらに秋に西山厚先生と行くバスツアーの最終目的地でもあった。ここのところ大安寺づいている?


IMG_3030.jpeg


かつて大官大寺と言い、東大寺、興福寺と肩を並べた大寺院であった。空海の師でもある勤操(ごんぞう)僧正、四聖坊の一人であるインド渡来僧・菩提僊那、鑑真を勧請しに唐まで行った普照などなどこの寺院出身である。今はその伽藍の多くを失ってしまったけれど。



IMG_3034_20240207000005ac8.jpeg


この席は裏千家の先生の席であった。
ありがたくも濃茶と薄茶二服いただく。赤膚焼の桶型水指をのせる東大寺古材の板がよかった。茶入は古瀬戸の渋紙手、銘が「温故」大宗匠。道也(覚々斎の時代)の阿弥陀堂釜。


IMG_3039_20240207000008428.jpeg


あとは点心をいただく。さすがの大和茶のお茶付き。
濃茶と薄茶、点心で5000円とは、リーズナブルすぎる。


IMG_3048_20240207000008333.jpeg


以前は奈良公園方向へ行くシャトルバスもあったが、今年は自力で行かないといけないので、少し寄り道する。
現在の大安寺を南に少し下ると、かつての堂宇の一部だった東塔、西塔の跡が残っている。
これは西塔の礎石部分。



IMG_3054.jpeg


まわりは八幡神社の鎮守森と畑や雑草の原っぱにかこまれ、かつての栄光をしのぶのも困難だが。



IMG_3051_2024020800020249c.jpeg


空き地のはてに栴檀の実が鈴なりになっているのもなんだかもの悲しい。


IMG_3055.jpeg


ここらへんも全部境内だった。
この景色に別れを告げてバスで奈良国立博物館へ。


IMG_3071.jpeg


大安寺周辺は静かだったが、奈良公園のこのあたりの外国人観光客の多いこと!!2月の平日やで〜。
(日本人観光客はどこ行った?コロナの時、鹿しかいなかった頃が懐かしい)

さて、博物館の庭園にある八窓庵、織部好みの窓多い四畳台目、江戸中期の建築。燕庵によく似ている。


IMG_3063_20240207000011400.jpeg


ここの修復のクラウドファウンディングに参加して、一昨年の秋、完成お披露目会に来たっけ。外からしか見られなかったけれど使い勝手良さそうな茶室と水屋やなあ、、と思った。
今回初めて中へ。(ちなみにここはリーズナブル値段で借りることできます)


IMG_3066_20240207000012ec5.jpeg


八窓庵はかつて大乗院にあり、大和三茶室の一つとうたわれたらしいが、あやうく奈良から流出しかけた所を、奈良に残さないとイケナイという篤志家の尽力で奈良博が立つ前にこの地に移築されたという。明治25年のことである。

前回のお披露目の時の写真があるのでアップ。


IMG_6450_20221003235611b38.jpeg


IMG_6437_20221003235618037.jpeg


茶席は薄茶席、ご担当はいつも東大寺華厳茶会の勧学院席を受け持っておられる東大寺学園PTA?の方々。ご指導は上野道善師。よって修二会にまつわる、関係者じゃないと入手困難な道具がこれでもかとでてくるので思わず垂涎。


IMG_3069_20240207000015d03.jpeg


床は、日の丸盆(練行衆盆)にホンモノの行を見守った糊こぼしの造花、目を引くのが達陀松明につけるケズリカケという菊の花のようなへぎで作った着火装置。上野師が20年ほど前大導師を務められたときの二月堂の結界で作った煤をたっぷり吸って、傷もたくさんついた炉縁、これいいなあ〜〜。


IMG_3073_20240207000018050.jpeg


というわけで二席それぞれ楽しませていただいた。

珠光茶会は毎年いろんな試みもされる。
そういえば一度は豪華版点心(お酒もついた)をお寺の本堂、ご本尊の前でいただく、という年もあったっけ。大和の地酒とお菓子のペアリング(中西与三郎さんの町家の店舗にて)というのもよかった。せんだって茶事におこしくださったイギリス人の遠州流師範が席主をつとめられた元興寺国宝禅室の立礼席もあったなあ、、。
かくしてますますのご発展、体力が持つ限りこれからも皆勤ねらいますわよ〜。




NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (15)
茶の湯 (409)
茶事(亭主) (86)
茶事(客) (179)
茶会(亭主) (18)
煎茶 (10)
京のグルメ&カフェ (95)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (111)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2024 (2)
京都めぐり2023 (33)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (15)
美術館・博物館 (146)
奈良散歩 (131)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (61)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2024 (1)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (12)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (14)
中国茶 (49)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (2)
御所朝茶 (4)
熊野三山巡り (2)
有田2022 (1)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (6)
信州旅行2023 (2)
京都モダン建築 (3)
春日若宮おん祭2023 (3)
春日若宮おん祭2022 (3)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR