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2020-07

台風禍後の高山寺 - 2020.07.07 Tue

学生時代に、心茶会の合宿で毎年お世話になった栂尾・高山寺は、自分にとって京都の中では特別なお寺である。





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(高山寺の駐車場から周山街道〜由良川方面を見る)


京都に移住してからもなんどか足をはこんだ。最後に来たのが4年前。そして2年前関西を襲った台風は高山寺にも壊滅的な打撃を与えた。



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(由良川〜学生時代は車もなかったので、バスを待つ間この川の流れをぼ〜っと見ていたっけ)

樹齢何年もの大木が次々と倒れ、堂宇の屋根もおしつぶされている報道写真には心が傷んだ。


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(いつも慣れたる裏参道を利用)


私も及ばずながら、修復プロジェクトのクラウドファウンディングに参加した。多くの人の寄進、力ぞえでなんとかこの3月、修復工事の一応の完成をみたがそのとたんのコロナ禍である。



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5月の自粛期間中に、中へは入れないだろうなと思いつつもこの参道の前まで来たものだ。(当然駐車場も閉鎖)


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このたび、やっと、修復後の高山寺に来ることができた。
鎌倉時代の建築、国宝・石水院である。後鳥羽上皇から明恵上人が賜った建物で唯一の遺構である。



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そのクラウドファウンディングの返礼として永久(といっても寿命のある間(^_^;)拝観無料札を頂戴した。


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早速これを使って石水院へ久しぶりに。



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動き回るのでぶれぶれの写真しか撮れないが、受付で待っているときにすりすりなでなでを要求するココちゃん。
そういえば学生時代合宿している時にも「桃太郎」というよく吠える犬がいたな、、と思い出し、高山寺は昔っから犬が好きなのね、と思う。


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永代拝観札をお見せすると、まずは茶室でお薄を一服ふるまっていただいた。


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しっとり雨である。茶室から見る緑が美しく他にどなたもおられない。

和尚様と心茶会の話をしみじみ。
犬の桃太郎の話もすると、ああ、あのよう噛む犬!と。懐かしい先輩後輩の名前も出てきて、高山寺と心茶会のなれそめのお話しが聞けたのがうれしい。当時ご住職だった小川義章師の出身校が旧制六校(現在の県立岡山朝日校)だときいてさらに驚く。うちの高校の遙か先輩やったんや。



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石水院のあるじ?善財童子はこのアングルから見るのが一番いいね。昔からかわらぬかわいい姿。ただし当時は善財童子ってだれ〜?だったけれど(^_^;



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<日出でてまず高山を照らすの寺>

後鳥羽上皇の御宸翰扁額である。


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縁側に端座し、しばし迷走いや瞑想。雑念ばかり浮かぶが。


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端座する目前に、雨に濡れた山の姿がまたしっとりと美しい。


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本茶非茶の本茶である最古の茶園の茶の木も眺めて、、、


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いよいよ台風被害の激しかった奥の金堂へ。



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途中、合宿場所であった法鼓台の入り口の脇の、、、ああ、あの大木も無残な切り株に、、、



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そ、、そして、、、なんなん?この明るさは?
ここは昼でも薄暗いうっそうとした森であったのに、ほとんど更地みたいになっている!ああ、これが台風の爪痕なんやな、と思う。あの森に復活するにはあと何十年もかかるだろう。もう生きている間はむりやな。


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朝、昼、夜の金堂での坐禅に、上った道。特に夜座は懐中電灯のあかりだけをたよりにおぼつかない道をたどったことを、ここに来るたびに思い出す。なにやらあやしい生き物の鳴き声も聞こえてそれはそれは、、、


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明恵上人御廟
ここに上人の遺訓である「阿留辺幾夜宇和(あるべきようわ)」を刻んだ石碑の字は小川義章師だと今回初めて知った。



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御廟の地面にだれが手向けたか、ナツツバキの花



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さらに絶句!
仏足石のあったのも森の中だったのに、なんとこんな空き地になってしまって、、、
な〜んにもナイ!



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懐かしの金堂前の木々も多くは倒れてしまったようだ。それでもなんとか上がれるようにまでなったのはありがたい。



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ここに来ると必ずこの床の写真を撮る。
その昔、20代であった若き日の自分の足跡が残っているような気がするのだ。

坐禅の途中で、足の運動のため、お堂の周りをぐるぐる無言で回る経行(きんひん)をおこなった床。



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最後はすごいスピードで走るように回るので、この閼伽井に何度ぶつかりそうになったことか。夜は特にすざまじかった。周りが闇なので。



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歌の文句ではないが、あの頃の未来にいまたっているのだ、、、よ。まだ何ものでもなかった若き日の己に出会う。



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帰りは表参道から帰る。ここにも爪痕は残る。


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とりあえずの完成はみたが、まだまだ修復は続けられると聞く。場合によっては杉の植林もあるかも、と思いつつ、また来ようと思う帰り道である。




文菓02〜シアトリカルなお菓子でマヨケモノ召喚〜后羿射日/嫦娥奔月 - 2020.07.05 Sun

緊急事態宣言下の演劇関係者を救うべくSさんたちがたちあげた文菓プロジェクト、5月に届いた文菓01はシュールで美しく、そして美味しかった。宣言は解除されたものの、演ずることへの新たな手法であると認識した彼らはどんどん進む。



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ついにおまちかね、文菓02も届いた。



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解説と、マヨケモノを召喚する御札(QRコードを読み取る)。


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身を清めまして(^_^;マヨケモノ召喚の場を設置
これは各ご家庭で、好きなように。うちは梶の葉をお供え、御札についてくるお菓子もお供え。



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今回のお菓子は間maさん(このプロジェクトのkeyでもある)でもおなじみ、名主川千恵さん(最近実店舗菓子屋のなをつくらはった)
さてさて、どんな意味があるのかな。



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まずは「后羿(こうげい)射日」

中国の古い神話に言う。(「淮南子」など)
かつて太陽は10羽の三本足の烏、一日一羽ずつ昇っていたが、ある日10羽全員が空に昇り、地上は灼熱地獄となった。天は弓の名手后羿をつかわし、9羽の烏を射落とし、太陽は一つになってもとの世界に戻った。



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黒板を爪でひっかくような鳥肌たちそうな烏の断末魔であろうか、そんなGBMにのってあやしい鳥がうごめく。おどろおどろしい。后羿の弓よりも打ち落とされる烏の立場でながめた神話であろうか。

この后羿射日には後日譚がある。



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「嫦娥奔月」

后羿は烏を射たことで烏の親神にうとまれ、妻の嫦娥とともに神籍を剥奪され、不老不死でなくなる。そのため西王母のもとへ行き、不老不死の薬をもらうが、嫦娥はひとりでこれを全部のんでしまう。



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彼女は后羿を置いて逃げるが天に行くことはためらわれ、月に身をひそめるが、夫を裏切ったむくいで蟇蛙にされ、いまでも月に住するという。
あああ〜、彼女お茶友のMちゃんだ〜。さすが幼い頃からバレー習ってただけある。

不安定な音に古代中国を思わせる弦楽器の音、モノクロ、ときに鮮烈な色彩、いずれも創造力を掻き立ててやまない。


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そこでもう一度お菓子を見る。
黒は打ち落とされた烏
石の結晶のようなのは嫦娥、これはアニスの香りのするなにか?が中に入っていた。


最後にこれに携わったクリエーターたちのお名前を。



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また文菓03もあるかな〜。


奈良・三五夜さん水無月の月釜 - 2020.07.03 Fri

いつか・住もう・奈良、、、にしようか(^_^;と思うくらい奈良には足繁く通っているのだが、意外と近鉄より西の方(JR奈良駅の方)には行く機会があまりなくて。



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JR駅近くの三五夜さん、毎月魅力的な月釜をされていて、京都にも熱心に通いつめている茶友は多い。行こうと思えば人気ゆえ満席だったり、予定がたたなかったりしたが、ようやく訪ねることができた。

入り口が、、、ああ、ワカラナイ、から始まったが、そこからはすてきな水無月〜乞巧奠の世界。



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奈良の業躰さんのお住まいだったという数寄を凝らした、また京都とはちがった町家の造り、躙り口の上に明かり取りの障子があるのもユニーク。ここは四畳半の茶席になっているのだが、三密を避けるため待合として使用。



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待合の床は乞巧奠の室礼
乞巧奠は元は宮中の七夕行事、民間に下ってきて、内容も時代と供に変化しているが、今では冷泉家の乞巧奠がスタンダードになっている感がある。

それにならって梶の葉、五色の布のかわりの色紙、管絃の上達を乞うて飾られる琵琶、篳篥(席主がお稽古されている)、軸は七夕の星神様にそなえるご馳走、となっていた。

冷たい梅シロップ炭酸割を種々のお猪口でいただいて二階の広間の茶席へ。




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(写真は一会終了後のものです(^_^;)


おお!糸巻棚に朝鮮切掛風炉、涼やかな簾、とこの季節にふさわしい室礼で迎えていただいた。


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感動モノがこの床の間
二つの吊り花入れをあえて床におき、吊るべき鎖は天の川を、そして橋を渡すカササギの香合

なんといっても、、、


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この緊張感あるフジウツギの穂がお互いに手をさし伸べる様は、ひととせに一度の逢瀬に織姫彦星が触れあわんとする指先でありましょうか。

しかしながら私は見た瞬間こんな↓景色が脳裡をよぎった。


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(^_^;
ミケランジェロ・システィーナ礼拝堂の天地創造「アダムの創造」

別の見方として映画「ET」の名場面
あれも宇宙の話なので短冊の「銀河花外転」とともに銀河、はたまた外宇宙に馳せる思いは妄想的にふくれあがるのであった。.゚+.(・∀・)゚+.
花を入れたお若い亭主さんのお手柄。



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床柱の二月堂修二会のお松明に萌えつつ、、、


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主菓子の水無月をいただく。、、、でかい!けど美味い。

元興寺近くの「おくた」さんという伝統菓子屋さんのもの。みたらし団子で有名で創業100年の老舗だという。あのあたりよくうろついているのに、知らなかった。やはり住んでいる人にしかわからない地元の名店ってあるんや。良いお店をおしえてもらった。今度いってみよう。



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濃茶茶碗についてきた古帛紗が、唐物名物裂「日月星雲緞子」
太陽をあらわす鶏、月を表す兎、間をうめつくす星座に(星)雲
これまた銀河宇宙妄想にさらに拍車をかけるではないか。

表千家を学ばれ週に2回以上もお稽古に通っているという、熱心な若いご亭主(三五夜あるじ=席主とはまた別の方)、室礼もすべてご自分であれこれ考えてされるという。室礼とか道具組とか色々悩むのも亭主の大きな楽しみ、ほんとうにお茶がお好きなんだな、と思う。



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薄茶の干菓子は大阪の干菓子と言えばここ!の川藤さん。色とりどりの小さなゼリーが乙女心(?)をくすぐる。



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赤膚焼の名手・奥田木白は立鶴ならぬ立鹿の茶碗を作ったらしいが、これはその写し、立鶴を知っているとくすっと笑えるかわいさ。



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ご亭主は袋師でもあるので、ご自分で縫われた井伊宗観好みの十二ヶ月棗の仕覆を飾っておられたが、紐までご自分で打たれるとか。このうち薄茶点前に使われたのが7月にあたる朱塗りの女郎花とカササギ(!)の蒔絵の下張棗。



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五色の糸をとおした針も乞巧奠にふさわしく、ちょっと感動。
最後に三五夜さんでお茶を指導されているご亭主の先生、D先生も席中にでてこられ、お茶の話は例によってなかなか尽きがたく、つい長居をしてしまった。
御連客も薬師寺にゆかりのかたもおられて、よく笑って一席すごしましたね。皆々様ありがとうございました。これからは近鉄奈良駅の西にもちょっと足をのばそうと思います(^_^;






橿原の紫陽花寺・久米寺〜入鹿神社〜すももの荒神さん - 2020.07.01 Wed

京都の紫陽花の名所はほぼ行き尽くした。奈良にも結構足を伸ばしている。けれど橿原市の紫陽花寺こと久米寺は今まで聞いたことがなく、奈良へいく用件にかこつけて朝早く橿原神宮駅に降り立ったのだ。


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明け方まで激しい雨が降って、どうなるかと思ったが、橿原についたときにはほぼ傘の要らない小雨程度に。雨上がりの紫陽花なんて最高ではないか!日ごろのおこないが、、、ウニャウニャ(^_^;



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畝傍山の姿を後ろに見ながら、駅から歩くこと10分くらい、久米寺に到着。


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江戸初期に建てられた本堂。
重要文化財の多宝塔もあったらしい、、、というか見事にみのがしてるわ(^_^;



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この寺は創建当時の歴史はすでにわからなくなっているらしいが、現在は仁和寺別院・真言宗御室派に属しているらしい。空海がここで大日経を感得(発見)したという話も残る。
推古天皇勅願となっているが、その推古の時代、聖徳太子の同母弟・来目(くめ)皇子の発願ともいわれる。



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来目皇子が幼少時病気で失明し、太子のすすめで薬師如来に帰依したところ目が見えるようになったという。そこで薬師如来をお祀りしたこの寺を創建した、と。(来目皇子は山岸凉子さんの「日出処の天子」ではかわいい感じの描かれ方だったね)



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(久米仙人像)


また別の説に久米仙人の創建とも。例の、飛行中に川で洗濯している若い女性のふくらはぎをみて、クラクラきて神通力を失い落下したというあの仙人ですよ。
また一説に、軍事を担当した久米部一族の菩提寺とも。



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来歴はともかく、この季節はまず紫陽花ですよ。
朝早かったせいか私独り占めであった。紫陽花苑には200円ほどの整備料を。なんて良心的な値段だ。



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思ったより懐の深い紫陽花の森は雨をたっぷり含み、花は重たげに頭を垂れ、行く手を塞ぐ。

  (一句) 紫陽花に 道ふたがれて 雨上がり



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TLで紫陽花はもともと古代中国ではライラックのことで、日本では<集真藍>と書いたのだと学んだ。藍をあつめて咲く花かぁ〜、なんてみやびな大和ことば。なぜこの言葉が失われたのだろう。



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そうそう、こういう雨上がりの紫陽花苑には忘れてならない必需品
虫除けスプレー、ちゃんと持参。



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紫陽花の森の中には迷路のような小径が走っていて、どこをどう歩いているのか迷子の気分である。



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深山の森の中のようだが、実はすぐ外を近鉄線がはしっているのだ。



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色はブルー系が多い。真藍だものなあ。
また見事な房をつける白と赤のカシワバアジサイなども。雨の日はよいが、晴れている日の水やりはさぞご苦労なこととお察し申し上げる。水が好きな花だけに。



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境内の片隅に虫塚というのがあって、なんでも農薬・薬剤関係者が駆除された虫の供養のために建てたものだとか。そんなんあったんやw( ̄o ̄)w虫霊をなぐさめる法要もおこなわれるらしい。そこにカタツムリ、できすぎやなあ。



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境内をつっきると、、、あら、こちらの方が表門だったのね。



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橿原神宮駅から駅数個で大和八木西口へ。
おそらくここの削氷(けずりひ・かき氷)を食べなかったら行くことのなかったであろう場所、入鹿神社である。田植えを終わった水田の向こうにお社が見えてきた。



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ことのまあかりさんの削氷はみんな奈良飛鳥時代の有名人物の名前がついているのだが、すもものシロップのこれには「蘇我入鹿」の名前がついていた。聞くと橿原市に蘇我入鹿を祀る入鹿神社があって、6月28日、近くの三寶荒神さんで入鹿神社の宮司さんをよんで夏祭り(浴衣祭)がおこなわれるが、ちょうどすももの時期なので、すももの荒神さんとよばれることにちなむ、とのこと。

6月28日といえば今日(行った時)ではないか!
もちろんお祭りはコロナのため中止とは聞いていたが、これは行かねばなるまい。



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小綱町・入鹿神社
境内は紫陽花の花が咲く。
祭神は入鹿と素戔嗚尊、スサノオはどうも逆臣といわれた入鹿だけでは都合が悪いと後付けした感がある。


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そういえば乙巳の変(大化の改新で習った世代(^_^;)で入鹿が倒れたのは6月12日であった。ここ、橿原は蘇我氏ゆかりの地であり、朝廷の立場からは逆賊扱いになっているが、地元ではいまだに愛されているのだ。最近読んだ小説「白村江」(荒山徹・著)では、入鹿は人間味、男気があって、対する中大兄皇子は冷酷非情な人物に描かれていたなあ。

明治政府は、皇国史観によって入鹿神社を小綱(地名)神社に改めるよう言ったが、地元民がそれを拒んだという。



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同じ境内に国の重要文化財の正蓮寺大日堂がある。
もともと入鹿神社も廃寺となった普賢寺の鎮守であったが、このお堂ももとは普賢寺のもので15世紀、室町時代(!)の建築だそうだ。



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廃仏毀釈で廃寺となったあと、この大日堂を買い取ったのが地元民というから、地元愛もさることながら、さすが大和の金は七分が今井(今井町・重要伝統的建築群保存地域)といわれた今井近くの財力はすごいな。



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入鹿神社本殿
かの時代に思いを馳せお参りする。

鶏鳴を合図に入鹿が首をはねられたので、小綱では鶏を飼わないとか、小綱の人が鎌足を祀る多武峰へ参ると腹痛が起きるとか、明日香町小原は鎌足の母の出生地なので小原とは縁組みをしないとか、ご当地ならではの蘇我氏愛を感じるのである。



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入鹿神社から八木西口駅へ帰る途中に、そのすももの荒神さんこと、三宝大荒神社がある。



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、、、え?これ?
と正直思っちゃった(^_^;
なんかプレハブの○イレみたい。



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おそらく地蔵盆的なノリの夏祭りなんだろうな。本来なら屋台もでるらしい。
梅雨もまだ明けぬ内、先陣を切って年の最初に浴衣を着てお祭りをするので浴衣祭ともいうとか。中止は残念だが、その当日6月28日に来たことに意義があるのよねっ!



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この日最後の〆はやっぱりことのまあかりさんの削氷
名前は「井上内親王」
聖武天皇の娘の彼女が亡くなった(殺された?)地が五條市、梅の名産地にちなんで梅シロップ。
、、、、、って井上内親王って有名な祟り神じゃないか〜〜!!Σ(゚д゚|||)(上御霊神社にも祀られているよ)





夏越と七夕〜両班(ヤンバン)風?夕ざり茶事 - 2020.06.28 Sun

濃茶各服点ての動画見たが、、、、う〜む、思うところつっこみどころ色々と、、、(これ以上言うと破門やわ(^_^;)

今回はwithコロナの茶事を多少工夫してやってみたが、これは主客の親密度によってもかなり変化すると思われ、なかなか正解というのはだれにもわからない。


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お客様は敬愛する師匠(私淑中)とご友人の2名という一客一亭以外では最少人数。いままで3名がスタンダードだったが、2名というのは実は主客供にゆったりできて(準備も後片付けも楽で(^_^;)いいじゃないか、と思った。密を避ける意味でもこれからは2名かな?



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葦戸に変えて夏座敷の待合には七夕の歌の軸をかける。


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軸の下に七夕と言えばこれよね、の梶の葉。
すでにうちのバックヤードでわさわさに茂っているのだ。(茂りすぎて毎年往生する)田中茂雄さんの皿に李朝の膳(?)


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この日は晴れたかと思ったら土砂降りの集中豪雨、腰掛け待合いもずぶ濡れで、、と思ったらまた晴れてきて、、、草履と円座を出したりひっこめたり、空とにらめっこ。
当日にあわせて植木屋さんに枝折戸を新調してもらった。(なにせ前のは古くなって崩壊寸前だったし、、)



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6月初頭からずっと毎朝の仕事だった常緑樹の落ち葉拾いも月末になっておちついてきた。雨のおかげで水うちはいらんし、緑はきれいやし。うちの先生の社中では蹲居はコロナ予防で使わないことになった。蹲居の横にアルコールスプレーを置いてあるところもある。大寄せならしかたないかもだけれど、あまり美しい景色ではない。



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初座の花
うちの裏庭の山ホロシとヤブミョウガ
山ホロシが咲くかな〜どうかな〜とはらはらしながらここ数日見守ってきたが、やっぱり開花はせず(翌日きれいに開いた)。茶事の時に良い具合にさいてくれる花の少ないこと!



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今回の目玉はコチラ!
これのお披露目にもなる初使い。島原の超ハイレベルの李朝数寄・M和尚の李朝鉄製火鉢に憧れること2年、ようやく入手したもの。
敷板は韓屋の石瓦、取っ手と足の位置のずれ具合や、ちょっとかしいだ感じが李朝やな〜と萌えるのである。ただし、口が広いので灰型がどれだけたいへんか、、、(アップ不可(^_^;)
筒釜をあわせたが、雲龍もいいなあ。



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これもM和尚のおもてなしに憧れて、一度やってみたかった小盤(ソバン)を折敷代わりに。小盤はいくつか持っているが、けっこう重いので3人以上だとちょっと大変、けれどお二人様ならできる!とかねての企み決行。

師匠曰わく「両班(ヤンバン 李朝の貴族)みたいやな。」
みまわせば家具から茶碗にいたるまで李朝モノばかりに囲まれているので、両班風茶事と名付けよう(?!)



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お酒はかねて取り寄せておいた奈良・春鹿のアマビエラベル



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水無月を模した枝豆しんじょう、人参とオクラは織姫と彦星、、、なんちゃって。


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焼きもの以下は取り回し(といっても2名だが)せず、銘々皿でだしてみた。フルコースのように、出しては引っ込め、、、意外とスムーズな手順のような気がする。へたにとりまわす時間も節約できるし。しかもたくさん器が使えるのがうれしい。(普段二軍選手もどんどん使う)



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そして、昨年夏のリベンジ!食用ホオズキ

昨年も6月の茶事でお出ししたのだが、、、師匠始めお客様3名、食べられると言ったから、となんと皮まで召し上がってしまわれたのだ!苦かったそうで、今年はちゃんと外の皮は食べられません、と言い置いて(^_^;

千鳥の杯はさすがに当分もうできないだろうし、自分の杯持ち出して、それぞれ自分のだけでさしつさされつということに。千家以外の流派では千鳥はないそうなので、それに準じて。酒の勢いで、コロナ下のお茶についてあれこれディスカッション?、いろんな意見がきけたのは勉強になった。

人それぞれコロナとのつきあい、距離感はかなりの温度差がある。私は「正しく怖がること」をモットーとしたい。実際役に立っているのかどうかわからないアリバイ的なビニールシートやなんでもかんでも消毒剤というのはどうかな〜と思う。



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炭のあと(種火に1本隠し炭を足しておいたので燃え尽きずにすんだ。)蛍籠炭斗を菓子器に、お菓子は青洋さんに特注お願いした夏越の大祓の葛まんじゅうを。水色の餡のなかに小豆がしのばせてあるところがニクイ。三角は水無月の三角でもあり、上賀茂神社の夏越の祓で御手洗川に立てられる斎串の御幣でもあり。



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そして後座の床は軸の代わりに茅の輪
いびつだけれど一応円相(^_^;でもある。



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私の周りの茶友には茅の輪師(?)がたくさんいるので、今年はじめて自作に挑戦。ベースは真円にはならないものの軽いウレタンのベルトで。


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材料さえあればそれほどむつかしくはない。これで無事夏を越して、ひとあしお先に七夕へ。

濃茶は二名様なので重ね茶碗的にそれぞれ別の茶碗で。
二碗目にあらかじめ濃茶を入れておいて、二碗目は練るだけ。3人以上の時はどうするか、あの各服点て用のお盆もなんだか美しくないしなあ、、(あ、言っちゃった(^_^;)



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干菓子は毎度おなじみ亀廣保さんの清流の鮎

薄茶はほとんど皿やん、というくらい平たい禮賓三島で薄茶点てに挑戦。(飲むのもテクニックがいる)
御茶碗は4碗ひっぱりだして、それそれ二碗ずつ、茶巾もA、Bと使い分けを一応試みた。
師匠が平茶碗に挑戦、そしてそのお茶をありがたくいただいた。さすが上手に点ててくださった。そろそろ疲れが出る頃なので、一服の薄茶の美味しさがしみる。



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終わって19時、ついこの前が夏至だったので、しまいまで外が明るい。茶室内にぎりぎり燈火がいるかな、くらいである。せっかく準備したのでやっぱり燈火はだしたけれど。



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お見送りして片付けにはいるころ空には上限の月、これがなによりのご馳走。
こんな時節の中、おいでくださって御指導もいただき感謝いたします。






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