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2023-12

修二会2014・その3〜食作法〜日中堂上 - 2014.03.17 Mon

翌朝、14日は風も冷たい真冬なみの一日だったが、めげずにまずは宿近くの飛火野の鹿寄せからスタート。


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お、みなさん、もう集まっていますね。主催は奈良の鹿をこよなく愛する鹿サポーターズ倶楽部。



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美人の牝鹿さんは毛繕い。


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お兄さんのホルンの音を聞いて森の中から鹿が団体さんで出てくるわ出てくるわ。一列を守っているあたりがすごいね。
奈良の鹿は保護をうけてはいるけれど、あくまで野生の鹿なのだ。奈良では長い間、うまいこと人間と共生してきたんですね。


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まいているのはドングリ。あたりは鹿の海。鹿煎餅も販売しているので買ったところくるわくるわ、、、、失敗であった。どさくさにまぎれて膝噛まれたし。(あとでみたら青あざ〜)ここで鹿保護運動のためにサポーターズ倶楽部に寄付をいくばくか。



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さて鹿に遊ばれたあとは正午の食堂作法(じきどうさほう)を垣間見るため、その時間までならまちで遊ぶ。
正午まえ、浮雲遊園をつっきって二月堂まで。正面は山焼のあとがまだのこる若草山。


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昼間だと甘く見ていたが、夜並みの装備が必要なくらいの寒さで霰混じりの雨もふるし、こごえた〜。


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二月堂。
この日はお水取りの最終日なので、いつもは一本ずつあがるお松明が欄干のところに10本も並ぶ、一大スペクタクルが見られるとあって、早くから場所取りのカメラマンさん達が鈴なり。ご苦労様です。
ちなみに10本のお松明は尻に火がつくくらい次から次へとあがるので「尻つけ松明」とよばれる。


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今日は明るいところで閼伽井屋の鵜さんにご挨拶。



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練行衆参籠宿舎。修二会の14日間、練行衆はここに籠もって潔斎した生活をされる。すでに食堂(じきどう:登廊をはさんで参籠所のすぐ隣)に入堂されているようだ。


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練行衆は一日に1回しか食事をしない。そのあとは飲まず食わずの行をする。まことに過酷。
写真は食堂前で汁と白湯の運び込みのタイミングを待つ童子たち。



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あ、ご飯のお櫃が運び出された。

しかしご飯といってもすぐに食べられるわけではない。食作法といって一定の次第、祈りにしたがって粛々とすすむものらしい。食堂の中は基本拝見できない。けれど東大寺ミュージアムとか奈良国立博物館とかで流される映像で見たことはある。



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汁が運び込まれる。この時ちらっと中に座っておられる練行衆のお姿が見えた。


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正面は湯屋といって練行衆の食事を調理するところ。練行衆は体力勝負しないといけないので、栄養価が高い精進料理が供されているという。


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中をのぞいてみた。おくどさんやらあるらしい。いつもは閉まっているからね。



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湯屋の隣の仏餉屋(ぶっしょうのや)。ここは仏飯やお供えを料理する場所。



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しばらくすると食堂の南の入り口からしきりと童子たちが出入りする。そろそろお片付けのころかな?


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おお!あれは!
動画で見た三本柄杓!
食事が始まる前、堂童子がこの柄杓を三本持ってくるっとまわるとこれが合図で食べはじめるのだ。食作法の間、言葉は禁なので、おかわりの合図も箸で机をたたいてカタカタ音をだして知らせる。
なので食堂の窓のところに耳をつけて中の音をききとるのも、通の楽しみかもしれない。


ちょっと参考までに、、、


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これは宿ででた二月堂由緒料理。すべてお精進。下のまるい盆が練行衆盆、または日の丸盆とも。昨年MIHOミュージアムの根來展ではいい根來の練行衆盆、でてましたねえ。ちなみに食堂作法では食器は二月堂机のうえにのせられ、日の丸盆は机の下、終わった食器をおく場所として使われているそうだ。



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練行衆の前にこのようにしゃもじをさした米飯の鉢がそれぞれ供される。



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いよいよ食法もおわり、練行衆たちがでてきた。これから生飯(サバ)投げだ。残しておいた飯を閼伽井屋の屋根に向かって投げ、鳥獣に施す。


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お〜!閼伽井屋の屋根に届いた!なかなかの力投。
いつもはこの前の木の柱のところに翌々日のお松明が準備されているのだが、明日で終わりなのでなにもない。


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生飯投げがおわると練行衆は参籠所へもどって日中(六時の行法の一)上堂の支度をする。



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童子たちは後片付けで湯屋へ。


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こんな器で食事されているのか。懐石の応量器(四つ椀)を思い出させる。あれは禅宗の食器だが。



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登廊にはもうこの日の尻付け松明のスタンバイOK。


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最終日になるとお松明の燃えさしまで、にわか食堂になった茶所のまえでいただけるようだ。


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二月堂北の扉があいて練行衆を迎える支度がすすむ。内堂のお掃除をされているようだ。なにせ達陀の燃えかすやばらまかれたハゼやらが散乱しているだろうから。


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む?童子さんにかつがれて出てきたこれはもしや、、、、


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そうだ!
昨夜の達陀松明の燃えたあとだ〜!


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練行衆がまたお堂にこもられ行法をする様を、昨夜入り損ねた正面・西の局にすわってしばし拝見。幾分耳に慣れた声明、目の前でおこなわれる五体投地。堂内にいても寒風は吹き込み、体がじんじん冷えてくる。この中で行法を続ける練行衆にそっと手を合わせ、(見えないけれど)小観音様の厨子にそっと手を合わせ静かに退出した。


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東大寺のあちこちにはられた結界も明日にはとりはらわれる。


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練行衆をつとめておられる塔頭にはこんな注連縄が飾られている。これも明日まで。




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さて、有名なビューポイント、二月堂裏参道から帰ろうか。


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ふりかえれば二月堂。今年も修二会は無事おわりそうだ。お水取りがおわれば関西には春が来る。





修二会2014・その2〜走り・達陀 - 2014.03.16 Sun

二月堂から一時帰ってご飯とお風呂をすませて仮眠をとり、ふたたび夜の22時ごろ二月堂をめざす。


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さいわいこの頃には雨は上がった。


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二月堂への道。



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この時間鹿はまだおきている。


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こんな遅い時間に来る人も少ないだろうと思い、実際参道ではほとんど人影がなかったのだが、、、、

甘かった!!!

二月堂の正面にあたり、香水をたまわったり達陀を正面から見られる西の局は扉をあけるともう立錐の余地がないほど参拝者であふれかえり、とうてい入れない。どうやらお松明の後、毛布など持ち込み長期戦でうたた寝をしながら籠もっていた人が多いらしい。


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なので比較的すいている北の局に入ることにした。こちらにも毛布持ち込み長期戦組の方がおられた。(半分居眠りされてたが)

もちろん初夜堂上してからお堂の内陣のなかではずっと行法が続いている。暗闇に目が慣れてくるとほのかなお灯明にてらされた内陣の様子がうかがえる。ゆらゆら影を作るつみかさねられた壇供の餅、糊こぼしの花、差懸の音を響かせて堂内を回る練行衆の姿、そして祈りの声。

何回も聞いていると、あ、これはあの声明だ、と耳がおぼえてくる。好きなのは、現代のポップみたいな節のものと有名な「南無観世音菩薩」がだんだん短くなり最後に「南無観 南無観 南無観、、、」となるもの。



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堂内はまもなく走りの行にはいった。差懸も脱いで裸足で堂内を走り祭壇をぐるぐる回る。練行衆の影がとびさっていくようだ。ときおり一人ずつ戸帳からとびだして五体投地をする激しい音が聞こえる。(西の局ならこれを見ることができる)

兜率天の天上界の一昼夜は人間界の400年に相当する。天上界の行法を人間界に写したいと願った実忠和尚は、普通に行を行っていたのでは間に合わぬ、だから少しでも行を早めよう、と願ってこの走りの行法をさだめたとか。


走りのあとは、前日閼伽井屋からくみあげられたご香水(こうずい)が参拝客にもちょうだいできる。ただし西の局だけ。(たぶんあの人の多さでは最前列の人だけしかたまわれなかったことだろうが。)
「礼堂に香水を参らせ〜」の声のみ聞く。

昨年は西の局で香水をいただいた。格子戸から手をさしだして注いでいただいた香水は量もたっぷりで、口に含めばまことに甘露であった。


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香水給りのあと、後夜(六時の行法の一)にはいり、四天王勧請、四方にて場を浄める四方加持がおこなわれるが、耳を澄ませばこの時、四方に洒水して浄めている水音が聞こえる。そして帷の影で練行衆が達陀の衣裳・達陀帽を身につけていくのが見えた。

いよいよだ。

(ちなみに達陀帽は、奈良国立博物館のお水取り展でほぼ毎年出されるから拝見できるよ。きわめて異国風で、きらきら金襴の赤い長い短冊のような物がたくさんついていて、修二会が終わった翌日、参拝者にかぶらせてくれる《達陀帽戴かせ》)



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正面の西の戸帳が巻き上げられ、西の局からは正面が見えるのだが、北の局からはかろうじて見えるし、内陣の所作はここでしか見られないので、かえってよかったかもしれない。

まずは八天の加持。

水天(もちろん練行衆がやってます)が小走りにあらわれ、身をかがめて何回かはずみをつけたあとピョンと跳び上がって香水を礼堂にぱっとまいてはすばやくひっこむ。このときのはずみを付ける動作がとてもユーモラスでどこか壬生狂言を思い出しちゃった。
ついで火天が同じ動作をして火の粉を撒く。
同様に芥子はハゼ(餅米をはぜさせたもので堂内を浄めるのによく使われる)、楊枝は楊枝を撒く。
大刀、鈴、錫杖などをそれぞれもって加持。


この間、鈴(コロコロという音でカウベルに近い音)と法螺貝の音がBGMで、これがまた雰囲気を盛り上げている。あの鈴の音も大好き。


そして3m、40kgある杵型の達陀松明に火がつけられるのだが、この火をつけるところが北の局からはよく見えた。

火天がこの松明をかかえて「ブ〜ン、ブン。ブ〜ン、ブン。」という独特の、一度聞いたら忘れられない法螺貝のリズムにあわせて松明を突き出したり引っ込めたり。この炎を洒水器と散杖をもった水天が同じような動作でこの松明を浄める。

ついで激しく燃える松明を堂内で引き回すのも北の局ならではよく見える。しかし大丈夫だとわかっていてもこんな狭い堂内で危なくないのか、火事になりゃしないかとどきどきする。
同じ所作を数回繰り返し最後にどっと松明を礼堂に投げいれて(ここもひやっとするわ)すばやく消火。

これにて達陀終了。


イメージがわくと思うので、本にのっていた写真をちょっと拝借。


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実際はこのくらいの暗さ。


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フラッシュたくとこんな感じか。

念願の達陀を斜め後からながら初めて拝見できて感動。こりゃやみつきになりそうだわ。

達陀は実に謎の多い行法らしい。一節では実忠和尚が修二会を行っている最中に、兜率天から八人の天人が下りてきて不思議な、人間には理解できないような行法を行ったのを写したものとか。それがあの不思議なユーモラスな所作なのか。仏教的と言うよりどこか遠くの国、ペルシャとかゾロアスター教とかそんなものが入り交じったような雰囲気。さすがシルクロードの終着点奈良だな、とひとり勝手に納得する。



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達陀がおわれば一日の行法はおわる。時計は午前1時半をとおに過ぎていたが、せっかくなので練行衆の下堂を待つ。童子たちが手松明を持って待機する。



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スミマセン。早すぎてこんな写真しかとれなかった、なにしろ下堂は、お松明が登ってきた階段を参籠宿舎まで一気に駆け下りるのでその早いこと、早いこと!


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後ろ姿だけかろうじて。


このとき童子たちは「手水(ちょうず)〜、手水〜」と大声で叫ぶ。これは「手水にいっているだけだ、すぐもどるぞ」とカラス天狗に知らせるためだとか。カラス天狗は好奇心が強く、お堂を留守にするとはいりこんで行法のマネをする、と言い伝えられているかららしい。なにからなにまでおもしろいというか、不思議な行法である、修二会は。
行くたびに新しい発見をし、新しい知見を得、どんどん深みにはまっていくようだ。(あと祇園祭もね)


この後懐中電灯で足元を照らしながら宿に帰ったのが午前2時過ぎ。いささか興奮していたので眠れるかな?と思ったが、朝まで爆睡(^_^;)










修二会2014・その1〜お松明 - 2014.03.16 Sun

奈良東大寺二月堂修二会、通称お水取り、毎年でかけてもうかれこれ20年近くになる。けれどいままで大松明と深夜のお水取りのある12日以降に行ったことがない。今年は念願の達陀(だったん)の行法を見たいと思い立ち、大松明のあとの13日にでかけた。


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あいにくのしっかりした雨。先日の珠光茶会は大雪だったし、このところ奈良にはいつも降られてばかりだわ。


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毎年浮雲遊園の大芝生をつっきって二月堂まで行くのだけれど、雨で足元が悪いのでちゃんとした参道からお参り。


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練行衆の初夜(六時の行法のひとつ)堂上を静かに待つ二月堂。

修二会は今年で1263回目、天平勝宝四年(752年)に始まってより、兵火の中でも火災にあってさえ一度として絶えたことのない「不退の行法」。

毎年書いているので、同じような写真ばかりでスンマセン。でも今年も無事お参りできたことを喜ぶ。ありがたやありがたや。南無観世音菩薩のご加護にて。


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冷たい雨の中ながら、参拝客がたくさん集まってこられました。傘がいっぱいでいつもより最前列に入れる人数が少ない。待っている間レインコートを二枚重ねしたものの、さぶい、、というか冷たい(これも修行か)。やや左手の大杉が良弁杉(良弁さんは東大寺開山。伝説によれば赤子の時鷲にさらわれこの杉の木にひっかかっていたのだそうだ)



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19時、境内の電気が消され、チョロ松明をもった童子が三回、練行衆参籠宿所に通じる北の登廊を登って下りて堂上を告げる「三度の案内」(時香の案内・用事の案内・出仕の案内)をする。それにこたえて先に上堂している四職の練行衆・処世界が「承って候」とこたえる。
そのあとゆっくりと練行衆を先導する松明が登ってくる。いよいよお松明のはじまり。


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松明をかつぐのは童子(練行衆に一人ずつついて身の回りのお世話をする)。


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二月堂に火がついたら大変。なのに修二会は火の行法でもあるので消火も大切なお仕事。松明の後に火の粉を掃き消す役目の方が。


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二月堂の北がわから登ってくるお松明。


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いよいよ欄干のあたりに近づく。雨のせいでもうもうと水蒸気がたつ。ぞくぞくする瞬間。


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北のはしから外につきだされるお松明。前の方にいると雨の中でもその熱気を「熱い」と感じる。


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まき散らされる火の粉をいっぱい浴びる。これを浴びると一年間厄除けになるという。(ただしレインコートや傘に穴があくからご用心)



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火の粉が散るたびに皆の口から「おお〜っ!」という声が漏れる。宗教行事だから拍手したり声だしたりするなというけれど、こんな景色を見て素直に出る声は仕方がないぢゃないか。それが救われるべき民、民衆というものだし。


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上を見上げると雨が顔にあたるのだが、そんなことはおかまいなしで松明の杉が焼ける匂い、じゅうじゅうあがる水蒸気、炎の熱気、ときおり聞こえる差懸(練行衆の履物で木でできているので踏みならすといい音がする)の音、、、五感ですべてを享受する。


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やがてお松明は欄干をすべるように南の端へ。そこでひとしきり火の粉をちらして後退。


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はげしくお松明を振るので時にはバサッと焼けた杉の枝が下におちる。これをもってかえって火除けのお守りに。ただし柵の中にいる消火活動のおじさんに丁寧に「それ取って〜」と黄色い声で叫ぶこと。


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すべての練行衆の堂上がおわり、中で音楽的な声明が始まる頃、参拝者はお堂に登ってお参りすることができる。


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二月堂瓜灯籠。ぼんやりした灯りで照らされる世界がとても幻想的で宗教的で大好きだ。

いつもならお堂の中の局とよばれる参拝者用の小さな部屋で(ここまでは女人でも入れる)遠い異国の音楽のような読経というべきか声明というべきか、薄暗い中耳をすませて聞くのだが、深夜の達陀行法のために体力温存させるべく一度宿舎へ帰ることに。

その前にお堂の北にある茶所でお茶をいただこうと入ってみたら、、、

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な、な、な、、、\(◎o◎)/!
いつもは静かな茶所がにわか食堂になってる〜!
なんでも達陀のある最後の3日間だけこうして軽食を提供しているんだそうな。いままで12日よりあとに来たことがなかったから知らなかっただけか。


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明治元年に作られたこの釜が実際に使われているのを見るのも初めてだ!なんだか感激。


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宿へ帰る道すがら二月堂下の閼伽井屋(お水取りの香水をくむ井戸があるところ)。ここで前の日の深夜、お水取りの儀式がおこなわれたんだなあ。その12日のみ、この閼伽井屋の入り口には「蜂の巣飾り」とよばれる特殊な御幣(?)が飾られるがその作り方は秘法なんだそうだ。
新しい榊の緑がすがすがしい。

閼伽井屋のあたりで「はい、吉岡です。」と携帯に返事する人がいて、ふとふりかえるとあの、染司よしおか吉岡幸雄さんではありませんか!お水取りの祭壇を飾る糊こぼしの紙の花、この花を作る草木染めの和紙を染めておさめているのが吉岡さんなので、ご招待でこられていたようだ。


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閼伽井屋の屋根を守る遠敷明神のお使い、白と黒の鵜のひとつ。


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あれだけたくさんいた参拝客ももうまばら。いっとき二月堂に別れを告げる。


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宿へ帰って今回の戦利品(^_^;を確認。今年もたくさんのお松明の燃えさしゲット。一晩、部屋中が焼けた杉の香りに包まれた。



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