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2023-12

金沢散歩〜月心寺隆茗会月釜2023 - 2023.11.30 Thu



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来た〜1年半ぶりの金沢っ!
祝日だったこともあって、やはり人多いわ。


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昨年は行けなかった近江町市場の喧噪の中に身をおいてみる。いや〜飲食店はどこも長蛇の列だわ。
金沢は昔学会なんかでけっこう来ているので、ここにも何回か来たことはあるけれど、ずいぶん整備された印象。


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土地柄海産物が多くて、、、


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蟹〜♡蟹〜♡
もうその季節なのね。ここで軽くおうどんを食すが、関西ではきつねうどんが、ここではいなりうどんになることを学ぶ。

バスで2駅、昨年も行ったひがし茶屋街をめざすが、その前にその界隈のレトロモダン+レトロ建築の町並みがきれいなので、まずそちらを。


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金沢文芸館
元銀行だった建物で、竣工昭和4年。戦前からあるんや。(国の登録有形文化財)


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旧三田商店
現在はギャラリーになっている。昭和5年竣工、同じく国指定登録有形文化財


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八百萬本舗
江戸後期、かつては金物屋だった商家をリノベ、現地密着型複合小商施設。


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奥隣とあわせて現在は中華レストラン梅梅、明治になってからの建築とか。それでも100年はたってるからなあ。残ってるんや。やはり小京都といわれるだけある。(本家京都の伝統的建築物保存の現状はアカンけど、、、)



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これは現代の建築だが、昔の茶屋建築のテイストを取り入れて、門前の柳が良い感じだったので撮った一枚。浅野川沿いのアパレルの店。


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こちらも明治期、築100年の町家をリノベしたご飯屋さん。窓ガラスとか、屋根灯籠とか、国旗とか(勤労感謝の日)とか良い感じである。



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主計町茶屋街を左岸に見つつ、浅野川をわたって、ひがし茶屋街へ。


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ここはご存じ有名な景色、外国人観光客もいっぱい。写真を撮るのに一苦労。正面は卯辰山である。金沢城からみて卯辰の方向(東南東)にあるから、、、と言われているが、実際には丑寅の鬼門(北東)に近く、なぜ卯辰なのか謎なんだそうだ。


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ひがし茶屋街の入り口のランドマーク、見返り柳。ベンガラの色がやっぱり艶っぽい。


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人混みのメインストリートを避けて、しかも目的地である卯辰山山麓寺院群の方へも向かいつつ、ぶらぶら。


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今もって現役の製粉業兼米屋の経田屋(きょうでんや)
明治37年の町家でこれも国指定登録有形文化財。


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東料亭組合、稼働している事務所で築年数は不明ながら、これも明治はいきそうな感じ。

さて、ひがし茶屋街を通り抜けて北上、卯辰山への緩やかな坂を登っていく。


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なんでもこの周辺、50もの寺院が点在しているので、卯辰山麓寺院群とよぶ。(マップ)いずれのお寺も境内の紅葉が美しかった。やはり北の国やな。


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道は続いているのか行き止まりなのかわからないような、迷路のような小径になる。さすがに観光客の姿はちらほらくらい。


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あちこちで絵になるので写真をとりまくる。しかし、茶会のために着物、草履なので、ゆるやかではあるが坂は結構きつい。


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ベンガラ塗りのことさら立派なこのお寺は仁王門に大きなわらじがかかる。(泉鏡花の小説の舞台になったとか)

さて、かなり登って(登ったつもりだがたいした高さではない(^_^;)、ようやく目的地、月心寺にたどり着く。


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曹洞宗の古刹だが、なんといっても金沢に縁をつないだ裏千家4代仙叟の墓所があるお寺なのだ。大樋の初代はじめ代々の墓所にもなっている、まさにお茶のお寺。


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裏口から入ったので、現在は使われていないと思われる小間の茶室もチラ見。


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隆茗会は2008年に80周年記念と書いていたから、現在は95年目という古い歴史の茶の湯の会らしい。さすが茶の北都金沢である。
北陸随一の格式で会員制、入会も難しいとか、北の光悦会か?席主もきけば錚錚たる方々で、今日庵もかけたことあるみたいだし、有名な古美術商とか、力量のある茶人さんとか。


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本日の席主は京都の木村宗慎さんで、ご招待いただいて潜り込んだ次第。


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お土地柄、仙叟で攻める攻める。竹一重切の花入、茶杓(共筒)、炭道具も仙叟好み、初代の大樋の茶碗も。
なによりのご馳走は利休消息。藪内家伝来の「上林極上 餅の文」
薮之内剣仲から極上(碾茶)、餅、雁が届いたその礼状だとか。極上は、時節柄口切りの茶だったと思われる。よってその下に茶壺の口覆がおかれていたのがツボ(^_^;である。ちなみに本席に飾られていた茶壺もルソン真壺。

水指がわざと少し外して半泥子、主茶碗は錐呉器、やさしい色であった。
飾られている炭道具で杉木普斎箱の織部香合が益田間道にのっているのも壺、、じゃなくてツボ。戸田露吟(谷松屋)愛用の備前の灰器も萌える。

主菓子が京都から運んだ二條駿河屋の亥子餅(柿栗入り)、花の寒菊と老爺柿を気をつけて運んだのがお弟子さんのお茶友さんであった。ご苦労様〜。


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水屋で黒織部でお茶をいただくなどありがたく、その後、境内の仙叟の墓所にお参り。
加賀前田藩の茶頭として、大樋や寒雉を育て活躍し、その後京都に戻るも金沢を行き来し、最終的には金沢で亡くなった。ここに墓所があるとはしらなかった。



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茶会の後は、茶の湯をするもの金沢に来たら行かんわけにはいかないだろう、中村記念美術館へ。
個人蔵の大井戸茶碗「筒井筒」がでてましたわよ〜。(重文)


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美術館前の旧中村邸なども見つつ、何年か前にここで茶会あったなあ〜と懐かしく思い出す。
お隣の鈴木大拙館は昨年行ったので今回はナシ。駅前で金沢名物?おでんで一杯やって帰洛の途へ。
みっちり中味の濃い金沢ショートトリップであった。



鈴木大拙館〜金沢 - 2022.03.06 Sun

そろそろ春の気配で雪も最後かなと思ったら、是非雪の金沢へ行ってみたいと思った。



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市街地は除雪された雪が道路脇に山積みではあったが歩きにくいことはない。


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しかしちょっと脇へ入ると、レインシューズを履いてきてよかったと思える積雪が残る。



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金沢で酒造業を営んで財をなした中村家の旧住宅。数年前ここで茶会があって、中へ入れてもらったことがある。(隣接する中村記念美術館は茶の湯と美術を愛した中村家3代目の茶道具コレクションが主な展示品)


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その横の細い道を通り抜ける。


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なにせこの雪だ。半分溶けてぐちゃぐちゃになった所を歩くべきか新雪のところは歩くべきか悩む。(どっちもどっち)


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緑の小道という散歩道もあるが雪ですべりやすくなっているため立ち入り禁止。


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目的地へ到着  鈴木大拙館

建築は約11年前、モダニズム建築の谷口吉生設計でできた建物である。


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受付でもらったパンフがファイル状で中にチケットとか入れられて便利〜。

さて、鈴木大拙、金沢が生んだ偉大な仏教学者、思想家、、とひとことでくくって良いのかわからないが、禅についての著書の英訳、アメリカでの講演、世界的に活躍された方で日本より世界での方が有名かもしれない。かの哲学の道の西田幾多郎と、旧制第四高等学校で同期、生涯尊敬し合った親友同士であった。


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心茶会を京大に作った久松真一先生の「茶道の哲学」は私のバイブルであるが(ご生前お目にかかったことあり)、先生は西田幾多郎の弟子であったことから、鈴木大拙の名前はちらちら目にしていた。


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しかしながらよくわかっておらず、著作を読んでみようともとめてみたが、わかりやすい講演会の内容を書き起こしたものは読めても、哲学書になると挫折すること最初の数ページで十分であった。
かくの如くワカラナイのだが、禅の精神はむつかしいことを理解することではない、と確信するがゆえに只管打坐(ぼ〜っとしているだけという説もあるが(^_^;)、作務三昧(お掃除好き)、でもそこまでてとどまっている凡夫である。


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ここの展示も展示というほどのものはない。大拙の略歴や生前のお写真などである。空間の方が大きい。それがコンセプトなんだろう。足りないモノは自分で埋めていく努力をする。
水鏡にうかぶこのキューブは文字どおり(畳ベンチ以外)空っぽである。ここに座って窓の外を見て、あるいは壁を見て、物思うことが禅の心であろうか。(晩飯なににしよう〜とかも含めて)


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心なしかこの四角い窓が「悟りの窓」に見えた。(京都の某寺院の悟りの窓は円相で四角は迷いの窓だが)まあ一生大悟することはないだろうが。


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大拙と幾多郎、お互いのことを書いている文章+二人を知る弟子の書いた文章の抜粋集がおもしろかった。互いに尊敬し、敬愛しておられたのだなあ。95歳まで生きた大拙の、早くに亡くなった幾多郎の死に際しての慟哭ぶりが弟子によって描かれていて、どれだけ互いを大切に思っていたのか痛感できるのである。


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大拙館からすぐ近くにある21世紀美術館へも数年ぶりにちょい寄って見たが、う〜ん、ここはちょっと私の来るところではないなあ、、、の感。


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建物は楽しめたけれどね。


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