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2024-02

第6回珠光茶会〜元興寺+西大寺 - 2019.02.11 Mon

早いもので、毎年2月、奈良市内のあちこちの寺社を会場としておこなわれる珠光茶会、もう6回目なんですね。思えば忘れられん大雪の初回から皆勤してますわ。




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約一週間にわたってくりひろげられる流派をとわない茶会、今年は元興寺の薄茶席と西大寺の濃茶席+点心、前者が武者小路千家、後者が石州流宗家ということで、いずれも他流試合、なんか力入る〜♪




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秋の川崎幽玄忌(奈良出身の指物師で、元興寺の茶席も設計)茶会などでもすっかりお馴染みのならまち・元興寺、好きなお寺の1つです。



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飛鳥時代の屋根瓦がみどころでありますが、、


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茶席があるのはこの瓦をいただく国宝!の禅室の中。

武者小路千家奈良支部(?)の立礼席であります。お菓子がこの瓦をイメージした練り切りで、色は若草色でしたが、奈良古寺瓦大好きな人にはうれしい意匠。

不徹斎(ご当代)の紅紙に書かれた「福の神」の掛物がめでたい。



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武者小路のお茶は表さんっぽいあまり泡立てないタイプなのね。同じ千家系でも違いはそれぞれ、それを拝見できるのも楽しみの1つ。



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一閑の梅に鶯の薄器は愈好斎(当代のおじいさん)好み。他流派の家元歴代の名前は最近かなり漢字で書けるようになったが、どのくらいの時代の人か、というのはやっぱりあまりわからない。

主茶碗が了入の黒で銘が「萬代(よろづよ)」。今年は天皇家の代替わりがあるので、この銘が多いわ。



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恒例のスタッフさんの法被撮影。
この茶会には市の職員も大勢動員されていると思うが、ボランティアガイドの皆様も大活躍で、人員配置がすごい。おかげで迷ったりせず、茶席の案内も非常にスムーズ。さすが6回目。

会場の移動は貸し切りバスにて、バス内ではボランティアガイドさんのお寺の解説もついてます。




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濃茶と点心席のある西大寺へ移動。西大寺の席は第一回目の時に取っていたのに、大雪にはばまれて(奈良では数十年ぶりの積雪)断念したので、今年はじめて。
西大寺と言えば大茶盛、それをはじめたのが西大寺を再興した叡尊(鎌倉時代)、このあたり茶道検定で勉強したよな〜。



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濃茶席ご担当は石州流宗家(石州流はそれこそ無数に流派がわかれているのでややこしい)。偶然ではあるが、昨年もこちらの御流派で、会場は東大寺でありました。



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千家系とは全く違う武家茶道の流派は、茶筅の置き方ひとつ、帛紗の扱いひとつ、その他所作が全く違うので目がはなせません。しかも今回は及台子を使った天目台の濃茶点前、という格の高い点前、他流派はめったに見られる物ではありません。



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(ほかほか暖かかった待合)


なんといってもこちらの席のご馳走は珠光その人の手になる茶杓!飴色になった、節が下から五分の一くらいにある、竹の茶杓の黎明期のもの。しかも筒は片桐石州であります。

竹の寸切花入も石州の手になるもの、正面のひび割れを繕うのに、どうやら象牙?の細工(蓮華)が使われていて、こういうのははじめて見ました。

昨年もそうだったのですが、こちらの流派は濃茶もひとりひとりに各服点て、お茶もご当地大和茶を使っておられて(「山翠のむかし」)、これがほんとに「お茶」!という風味で美味しかったです。お水も天川村のごろごろ水という名水をご用意してくださいました。

お菓子はご当地奈良の菊屋さん、梅の焼き印にほんのり紅いろをさした薯蕷でした。




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同じ境内で点心をいただく。



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本日は奈良・日本料理井上さん。奈良県産の食材もふんだんに使ってあり、いつもこの値段(濃茶+薄茶+点心で5000円)で、この弁当のレベル高すぎです。ご飯はもちろん茶飯!

他の日に行かれる方はその他春日大社、法華寺、薬師寺、東大寺、唐招提寺、流派も七流派といろいろお楽しみだったことでしょう。
第一回目の珠光茶会の時に奈良の市長さんが「100回までも続けられますように」とおっしゃっていましたが、もうすっかり季節の定例行事になりつつありますね。この茶会のおかげで珠光ゆかりの称名寺に行ったりもし、毎年の楽しみになりました。




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元興寺にも、西大寺にももう梅の花がほころんでいました。あと少しで春がくるかな。




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