FC2ブログ
topimage

2020-07

大聖寺特別公開〜俵屋吉富・京菓子資料館 - 2020.03.13 Fri


DSC00435.jpeg


烏丸今出川以北は同志社村とでも言おうか。赤煉瓦の大きな学舎がたくさん建ち並ぶ。(ここ数年でさらに増殖したようだ)


DSC00436.jpeg



そんな同志社学舎の林の中にひっそりとある尼門跡・大聖寺、普段は非公開だが18日まで特別公開中。


DSC00441.jpeg



なんといってもここは室町幕府・花の御所の遺構の一部なのである。
北朝初代・光厳天皇妃にして、足利将軍義満の御台所・日野業子の伯母である日野宣子を室町御所内、岡松殿に迎えたことから始まる尼門跡寺院。
その後焼失などもあって場所を転々としたが、江戸中期にこのゆかりの場所にもどってきたという。



DSC00439.jpeg



山号岳松山は岡松殿に由来する。
桃山時代、正親町天皇のご息女入寺に際し、尼門跡第一位の綸旨を受け、また幕末の光格天皇のご息女入寺に際し、現在の書院を賜ったとか。このように皇室とゆかりの深い寺で、昭和の時代になってから青山御所から移築されたのが本堂、というのもあって、展示物は明治天皇・昭憲皇太后に纏わるものが多かった。


DSC00440.jpeg
(背景が同志社でなんともシュール)


奥の書院で西洋人形の赤ちゃんの洋服を着た京人形が明治天皇愛用にお椅子にすわっているのも(ポスターになっている)シュールだ。昭憲皇太后ご遺愛の人形だそうだ。

印象に残るのが明治天皇が描かれたという八甲田山雪中行軍の図。(それを布に写した物)
明治35年陸軍第8師団歩兵隊の雪中行軍で、210名中199人が遭難死したという、映画にもなった最悪の山岳遭難事件であった。(「八甲田山」)
雪の林の向こうに兵士達が進軍する様子を描いた絵で、意外といったら失礼だが構図も絵もお上手だ。この絵を布に写して掛け布団とし、生涯これを使われたという。多くの皇軍兵士を失った痛みを生涯背負って行かれたのだな、とそのお人柄が垣間見えるような気がした。



DSC00444.jpeg


あとは庭園の美しさ。京都市指定名勝となっている。

花の御所ゆえ、四季の花が美しいという。小川をおびただしい丸石で表した枯山水の庭園は、雨ゆえよけいに苔の緑が美しく、芽吹く直前の木々の梢のやわらかさ。多種におよぶ椿がいまは盛りで、ちらっとではあったが、真っ白な八重咲き「玉兎」椿も見ることができた。(玉兎は光格天皇皇后様命名)



DSC00447.jpeg



書院の前に入寺した皇女たちの丈にあわせた背の低い藤棚、そして菊の御紋の入った信楽の壺がずらっと並ぶ。季節になれば「雲居の鶴」という杜若が咲くそうだ。その頃また公開されるといいのにね。ちなみに雲居の鶴は鶴の紋様がお好きだった光格天皇からの拝領なのだそうだ。



IMG_8844.jpeg



絵葉書をもとめる。この白いのが玉兎
きれいだ。


DSC00449.jpeg



その後は近くの俵屋吉富さんの京菓子資料館へ。
10年ぶりくらいかしら。


DSC00450.jpeg


お庭もきれいにされている。
展示は工芸菓子や、季節の菓子の元になる昔の図案帳など。
興味深かったのが唐菓子。これ本では名前だけ見る「梅枝、餢飳(ぶと)、索餅、歓喜団、、」などの実物模型があって、ああ、梅枝ってこんなんか〜と初めて納得した。



DSC00451.jpeg


こちらの茶室でお茶を一服


DSC00452.jpeg



お菓子はもちろん俵屋さんの「弥生花(桃)」


DSC00454.jpeg



ここには腰掛け待合いもある小間の茶席もあって、使われているなならいいな、と思った。



DSC00456.jpeg



ランチは俵屋さん近くのnatural riddimへ。なんかかわいいお店。


DSC00455.jpeg



もともとハーブティーのお店らしいが、チキンカレーを注文。サフランライスも美味しゅうございました。


関連記事

● COMMENT ●

しぇるさん、こんにちは

同志社村、

ウケる^^

まさに仰るとおり^^

最近、近くに洋菓子屋

「LAMARCK」さんも

此処も、お勧めですよ^0^

京セラ!!

こんばんは!

同志社内にこのようなお寺があったとは全く知りませんでした。
お花の咲く時期に公開されていたらいいですね。

ところで私は前の記事にコメしようとしていて出遅れました^^;
書店でCASA BRUTUSを買ったばかりだったのでこの記事はうれしかったです^^
表紙はしぇるさんの写真です!なんちゃって、
そっくりな京セラ美術館のライトアップ映像です。
去年から突然京都にはまってしまったので京都市立美術館?の頃は存じていないのですが古いものと新しいものとの共存、、何かを失い、また新しいものを創りだす、、
やはり価値観は人それぞれですから多くの人に共感を得るのは難しいですよね。
古い階段も見たかったな。。さぞ重厚だったんでしょうね。
ガラスの茶室も興味深いです。
でも設置は限定期間ですね、きっと。。
以前平安神宮を訪れたときにほんのちょっとだけこの辺を通りましたがとても落ち着いていい所だな~と思い、またゆっくり岡崎あたりを歩きたいと思っていました。
去年と同じく3月、4月、5月と京都を満喫しようと思っていましたがさすがに3月は諦めました。。
でも4月には(桜が散ったあとでも)行きたいです。
何とかこれ以上広がらないことを願っています。
あ、、長くなりました。
しぇるさんの各方向からの京セラ(私は京セラドームで慣れているのですんなりいけますよ、このネーミング^0^)のショットは分かりやすく素敵でした。
毎日お散歩できるのですね、おしゃれです~!

高兄様

LAMARCK絶対前通っているような気がする。
高兄さんがお好きそうなラインナップですね(^.^)
同志社村はあまり来る機会はないのですが、おもしろいお店もたくさんありそうで、いずれ開拓しますわ。

のりーな様

大聖寺はマニアックな人しか、京都人もあまりしらない場所だと思います。(私も知らなかった)

京セラ美術館は21日オープンの予定でしたがコロナで4月以降に延期されるそうですよ。写真がお役に立ててよかったです。
今年は花見も円山公園は茣蓙NGだし、少々さびしいですが、どんちゃん騒ぎよりじっくり桜が見られるかえっていいかもしれません。ついこの前まで閑散としていた京都ですが、最近ちょっと人の流れがもどってきたような気がします。(大きな声ではいえませんが、私は閑散とした京都の方が好き)


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cherubinpriel.blog.fc2.com/tb.php/1359-ae4d0451
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

二月堂修二会2020〜12日初夜上堂 «  | BLOG TOP |  » 夜の京セラ美術館(旧京都市立美術館)〜オープン前

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (9)
茶の湯 (286)
茶事(亭主) (43)
茶事(客) (100)
茶会(亭主) (10)
煎茶 (8)
京のグルメ&カフェ (71)
町家ウォッチング (9)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (75)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (48)
京都めぐり2020 (10)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (10)
京都めぐり2019 (27)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (13)
美術館・博物館 (92)
奈良散歩 (48)
大阪散歩 (1)
着物 (7)
京の祭礼・伝統行事 (50)
祗園祭2019 (18)
コロナ下の祇園会2020 (0)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (8)
京都和菓子の会 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (7)
ギャラリー (4)
暮らし (8)
中国茶 (36)
京都の歴史・文化について勉強 (2)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (8)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR