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2023-12

粽作り〜鉾町を歩く - 2014.07.03 Thu

今年も祇園祭月、始まりました。でも準備はもっと前からすすめられているのね。


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6月末、粽作りのおしかけボランティアお手伝いに今年もいって参りました。祇園祭学講座の単位になっている実習の大学1回生にまじって(^_^;


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粽自体は完成品がおくられてきます。上賀茂の熊笹でつくった粽は、とても良い笹の匂いがします。この香りに包まれるだけでもしあわせ。なにやら御利益がありそうな。
最初の作業はこれに大原神社(綾傘鉾の会所)の御札のついた紙を巻いていくこと。



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巻いても巻いても、あとからあとからわいてくるような粽の山。綾傘鉾は今年3600個の粽を作る予定。(これが長刀鉾になると1万なんですと!)


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宵山で売るこの粽は鉾の保存維持にとって大事な収入源だし、買ってくれた人のお家を門前で1年間守らないといけないものなので、丁寧に、でもすばやく作業する。


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次の作業は粽のビニール袋詰め。空気をぬいてきっちり詰めないといけない。

大学生たちは県外からの子が多く、祇園祭も初参加の子が多い。男の子達は巡行にも参加する予定で、女の子達は宵山で粽売りのボランティアをするそうな。


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これが完成品。ビニール袋入りなので雨にも大丈夫。昔は裸でつっていたような記憶があるけど。この粽も鉾によっていろいろな意匠を工夫してあって、どれにしようかと迷うのよね。



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最後の作業は、宵山で買っていただいたときにいれる紙袋の紐通し。

この綾傘鉾には不思議なご縁があって、学生の時このほん近くの大きな商家の二階に友人が下宿していたの。いまでは、もうその大きな表家造りの町家はあとかたもなくなっているけれどね。
それから数年たって、もう結婚していたとき、友人の新婚さんの住むマンションがやはりこの近くで、宵山の夜におよばれしたっけ。昨年、またまた貴重なご縁があってこちらの粽作りに参加させてもらっている。大原神社の御利益は縁結びというから、これも御利益かも(^_^;)


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ふ〜、、、あれだけあった粽も紙袋も、人海戦術で昼前にはかたづいた!ご苦労様。


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会所となる大原神社。

洛中も人口が減ってきて、祭の担い手も減ってきて、今はこうした学生さんやよその地域からのボランティアが下支えをしている。外人さんもいるしね。もとは下京の土地っ子の祭礼だった祇園祭も、今はグローバルな祭になった、というかならざるをえなくなった、というところか。


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大原神社の中。宵山ではここにご神体の金鶏などが飾られるはず。

山鉾巡行の日、朝の会所前がとても風情があるとおもう。(今年はいけそうもないが)巡行だけを見るのではなくて、出発前の景色も行ける方は味わってね。


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早く作業が終わったので、近くの荒川益次郎商店へ半襟を見に。ついつい夏の半襟買ってしまった。



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新町通りを見ると、電柱にはすべて黄色いカバーがかけられ、すでに祇園祭仕様になっている。


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鉾がたくさん立つ(予定の)新町通りを歩く。

「クラブ岩戸」、、、??営業しているのか?そう、ここは岩戸山の鉾町。お隣にはりっぱな大きな町家があったけれど、入り口の構えだけ残して奥は駐車場になってしまったのだな(T_T)
新町通りでさえ町家は危機的状況にあるようだ。


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岩戸山の近くにある菅大臣神社。ここはよいお茶室があって月釜もあるのよ。実はここの石畳に牛の角がかくされている、と聞いてずっと気になっていた。前に来たときは全然気づかなかったし。そこで、石畳ばかり見ながら歩いてみると、、、、


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これかなぁ〜???
行かれる方、是非見つけてみてね。


今年の祇園祭は半世紀ぶりに後祭復活の記念すべき年だというのに、曜日めぐりが最悪で、巡行は前祭も後祭も見られそうもない(T.T) 他の行事ものきなみダメかも。

かわりといってはなんですが、昨年はくじ取り式まで見ることができたので、よろしければご参考までにのぞいてやってください。(祇園祭2013


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こちらはこの日衝動買いした朝顔の半襟。


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我が家の座敷も網代と葦戸に変え、夏座敷に。


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今年復活する大船鉾にちなんで、船鉾の軸も掛けた。
今年の祭がつつがなくお開きになりますように。私もきびしいスケジュールをぬって、がんばって楽しませていただこう。

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● COMMENT ●

今年は家のことがあって粽作りに参加できなかった。クスン。

しぇる様の代わりに 祭りの方は私があちこち行ければいいのだけれど。

お宅がすっかり夏模様ですね。

亡き母の実家も夏はお宅の座敷のような感じでした。風情があっていいですね。
ここで昼寝したら 気持ちがいいでしょうねえ。

ひいらぎ様

今年も七月は駆け足で通り過ぎそうです。
先日の夜は仕事帰りに鉾町へよって、二階囃子をしみじみ聞きました。


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