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2017-06

修二会2017・その2〜初夜上堂・お松明〜下堂 - 2017.03.13 Mon

北の回廊をゆっくりゆっくり大きな松明が登ってくる。


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この灯りに照らされて練行衆がおひとり、おひとり、10人(あとお一人はすでに上堂し準備を整えている処世界)上堂されるが、松明の明かりが暗闇にまぶしくて、そのお姿はしかとは拝見できない。




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火の粉が飛び移らないように、その後を掃き清める三役(練行衆に付き従いいろいろな用事をするお役目)のざっざっという箒の音が小気味よい。



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練行衆が差懸(木の沓)の音を高らかにひびかせて内陣に入られたのを見とどけて、松明は参拝客の前に姿を現す。



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今年もほぼ真下で見ることができたので、火の粉をいっぱい浴びた。これで無病息災、、、のはず。気がついたら鞄に火がついてまわりの人が消し止めてくれるという場面も。(やばかった)



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これを見て、もう春やな、とみんな感じるのだ。




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お松明がおわり、観光客がほぼ引き上げた後の静けさを取りもどしたお堂前。二月堂シンボルの瓜灯籠だ。




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夜景の前にたちはだかる良弁杉。二月堂開山の良弁上人にまつわる伝説の杉。

まずは南の局にて声明を拝聴しよう。
南の局は戸帳がないので意外と内陣の中までしっかり見ることができる。高く積み上げられた壇供の餅、糊こぼしの造花や南天の荘厳、練行衆のお顔まではっきり見ることができる。



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何回も聞いてだいぶん覚えてしまった唱句もある。南無観コーラスはいつ聞いても美しい。今年の呪師さんだろうか、とてもすばらしいバリトンの方がひとりおられ、その方の声のときは聞き惚れてしまった。

カラコロとなる鈴、法螺貝のぷ〜ぷ〜、鐘のご〜ん、堂内を走り回るときの差懸の音、五体投地のバ〜ンという音、目をつぶってきいているだけでも楽しい。

正面の西の局に移動(膝掛けと座布団は必需品)すると、今度は戸帳の向こうに大きな影、小さな影、それらが動く景色は幻想的ですらある。

途中内陣のお掃除もあって、その時は戸帳が巻き上げられるので、下七日のご本尊・小観音さまの御厨子がはっきり拝めるのだ。

有名な青衣の女人がでてくる過去帳は5日と12日にしか読み上げられないが、神名帳は毎夜読み上げられる。○○大明神、△△大明神、++大明神、、、、と大明神だけは聞き取れるのだけれどね。早すぎてなんて言っているのかよくわからない。


そして深夜1時前になると戸帳の前に粥食(じゅくじき)といってお粥のはいった大きな盥みたいなのが堂童子によってだされる。これはこの日の行をおえた練行衆が寝る前に口にするむしやしないのようなものだが、まずは観音様にささげて、ということらしい。今回はじめて見た。

そして練行衆がそろって外陣にでてこられたので、すばやく北の入り口に移動して下堂を待つ。



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出口を松明で照らす三役さん。



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そして大きな声で「手水手水〜手水手水〜」と叫びながら杖の音も高らかに走って参籠所まで駆け下りられるのだ。

手水〜、、は、練行衆がお堂を留守にしている間、烏天狗がやってきてマネをして悪さをするので、手水(お手洗い)にいくだけですぐもどるから悪さをするなよ、の意。


昨年も動画をアップしたが今年もあいもかわりませず。まあ、アングルが違うので懲りずに見てくださりませ。








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練行衆たちが参籠所へもどられたあと、粥食の係りなのか童子さんが湯屋(食事の準備をする台所)の前で片付けをしておられた。



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局を出て振り返ると静かにおさまる二月堂。



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他に人をみない暗い参道。
誰かにあったら私も恐いが、相手もきっと恐かろう(^_^;



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お松明の燃えさし、今年もこれだけゲットした。杉の焦げた匂いがすがすがしい。



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そして見事に穴のあいたポリのバッグ、、、、(>_<)ゞ



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鍵コメ様

ご指摘ありがとうございます。
早速修正いたしました。
父が公照さんを囲むなにかの会にはいっていたり、私自身もお軸をもっていたり、で、公照さんには特別したしみを感じていました。(お目にかかったことはない)なのでとても感慨深いです。

 しぇる様へ
 今年も、お水取りへの参加、ご苦労様でした。
 奈良の郊外に住んでいても、あまり行かないですが、
一度だけ、二月堂で12日深夜から13日早朝まで、お水取り行事の
全てを見学したことがあります。また、深夜にお堂まで雰囲気を感じに行ったこともあります。
営々とこの行事を絶やすことなく続けてこられた人々の努力は
驚くばかりです。
奈良は京都に比較して、華やかさは欠けますが、伝統行事の
年代性や数は負けていませんよ。

narahimuro様

もうここ20年近く、毎年通っています。
14日間、それぞれ違う行法でどこにあたるかは曜日次第、毎年なにか新しい発見、学習をします。
奥深いですね〜。
修二会はほんとうに熱心な聴聞客が多く、みなさんよくいろんなことをご存じです。
でも中には修二会=お松明だけと思っている方も多く、魅力はそれだけじゃないことを知らしめたくて、この記事を毎年書いているようなものです。


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