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2019-08

3年ぶりの湿し灰つくり - 2019.08.02 Fri

炉の季節に席中で使う湿し灰は、土用の暑っつい時に作るべし。
自分の記録をよんでいると、前作ったのは3年前、意外と持ったなあ。でも、それもそろそろ底をついてきたので、今年の秋冬のために作るぞ!湿し灰。



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本格的な作り方はあるのだろうが、私は数年ためして特に問題もなかったので、これで通す。(まあ、いろいろやり方はあるようです。)
まずはバケツの灰に水投入。

泡泡のアクがういてくるので、これを捨てて水入れてをくりかえすこと3回。



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するとなんということでしょう(^-^)
上澄みは澄んでくるのです。



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上澄みをすてたところへ前日煮出しておいた、濃い〜〜京番茶(これをふいた布巾はまちがいなく茶色に染まる)投入。




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あとは茣蓙の上にのせて水分をちょうど良いところまでとばす。
土用の強烈な太陽の下だと、あわてないといけないくらいに早く乾くのだが、この日はいまいち太陽に元気のない日で、なかなか水分飛ばず。(真冬に作ったこともあるので、それに比べれば、、、、)



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これでもまだ水分が多く残っている感じ。
手で握るとぱらっと崩れるくらいが理想。この段階ではまだ粘土っぽい。

で、結局乾燥作業は夕刻まで持ち越してしまった。



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夕刻、蚊取り線香を焚きながら粗めの篩、すりこぎでこす。
後日の備忘録に書いておくが、篩の径にあったバケツを使ってはめ込んで使うと、無駄もなく、やりやすい。




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完成〜!!
思いのほか途中の灰のロスが少なく(手際よくなってるわ、自画自賛)、これでまた3〜4年持ちそう。やれやれ、夏の一仕事ひとつ終了。
かくの如く、茶の湯って裏方仕事は、着物着て優雅にやっている表からは想像できないくらいけっこうな肉体労働なのである。






桐蔭席〜2019・7月 - 2019.07.07 Sun



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今月も流儀のお勉強、7月の桐蔭席。

今回の亭主は裏千家出入り方の集団で、ほぼ男性ばかり。道具屋さんあれば、各種職方さんも。お道具はもちよりとのことですが、なにせお出入りですから、ええもんお持ちですな。

待合掛けに、祗園祭の祭礼提灯や斎竹の絵、おお、やっぱり祗園祭や、とうれしくなる。



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いつもの小間ではなく、夏場は暑いので十畳の広間が茶室になるのね。

軸は祗園祭祭礼絵巻を15の掛け物にしたうちの一つで、神輿渡御、淡々斎花押。
中回しがおそらく古い生地とおもわれるが、刺繍で八坂さんの紋がはいっていてよかった。神輿の前を行く勅板や剣鉾と思われる風流はいつごろの時代の風俗だろう。祗園祭も時代によってその姿をかえているからね。

圓能斎の背の高い竹二重切花入れは銘が「長刀鉾」と聞いて納得、花も花蓼とホトトギスと渋い。香合が篠笛、今日も祗園囃子(二階囃子)を聞いてきたところでこれもうれしい。

長板が縁取りがちゃんと細工してある桐木地というのが、祭礼らしく清々しい感じで、これに載るギヤマンの銀縁が涼しげでよかった。金縁はおおいけれど、銀ってなかなかいいじゃない。

火入が、八坂神社で売られている八角形の蘇民将来のお守りを模した焼物で、これは萌える。しかも煙草盆が月鉾の古材、焼き印入り。祗園祭好きとしてはほしいものばかりではないか。




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主菓子は老松さんの三色(白、水色、小豆色)ある葛焼。見た目とても涼しそうなので、水色をゲット。菓子器の織部写しがあとで魯山人ときいた。正客さんのは青花バイ貝で、これもおしゃれ。
干菓子は祗園さんの団扇やね(亀屋伊織)。

主茶碗が宗入の赤、馬盥。
その他たくさん面白い御茶碗がたくさん登場したが、私がいただいたのは比叡山延暦寺御用窯・比良焼の浜松絵茶碗(圓能斎箱)。一見朝日焼かと思った。初めて聞く窯であった。

薄器が溜塗の注連縄で、これもまた祗園祭へのオマージュ(花押は明治神宮の宮司さんのやったけど(^_^;)


点心は簀の上に料理がのるなど、夏仕様で涼しげ。
この席に掛かっていたのが昭和11年の神輿洗いのお練り図。
中回しが祗園さんの紋入りの手ぬぐいではないかと思う。現在では神輿洗いは中御座だけがおでましだが、戦前はちょうど花笠巡行のイメージで、祗園乙部のきれいどころや、歌舞伎の衣裳と見まがうばかりの衣裳を身につけた人とか、はなやかな風流だったんだなあ。これは祗園祭の歴史の変化の資料にもなると思われ、ええなあ、これ。

茶席でも祗園祭を楽しんで、さて、桐蔭席、8月9月はお休み(なにせうちと一緒で空調ないから)お次は10月。






夏越の祓〜茅輪くぐり茶会〜茶狂会 - 2019.07.04 Thu

少し時間を巻き戻しまして、6月30日、夏越の祓でございます。


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亀岡の楽々荘時代から、祗園楽々を経て、毎年のイベントであった茅輪くぐりの茶会、、、もとい、夏越の祓茶会、今年はどうなるのかな〜と思っていましたが、其中庵さん、これをしないと夏越ができないとばかり、今年はご自宅でヽ(´∀`)ノやってくれました!



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おお〜!毎年お馴染み、F太朗君力作の茅輪!
年々進化してるわ。
彼の場合、チガヤを(某秘密の場所にて)刈るところからはじめるので、(チガヤの大束をかかえて電車に乗るという、、、、)御利益が半端ないですよ。
今年はあわただしくて、どこの神社の茅輪もくぐっていないので、ここでくぐれるとはありがたし。



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茅輪くぐりにて席入り

最初はMちゃんが茶事で作ってくれて、あれから年々身の回りに茅輪をつくっちゃう茶友が増えて、みんなちょっとおかしい(^_^;(楽しいけど)茶友ばっかり。

お軸は大綱和尚の「神祗」
天神地祗、天の神、地の神、感謝しつつ、時はまさに祗園祭。
(以下覚え間違いもありつつ、、、)

ご亭主心入れの花は半夏生・花ナナカマド・白桔梗と白ばかり、清々しいです。花入は淡々斎在判の曲げの水次というのもまた清々しく。



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主菓子は老松さんの水無月(葛バージョン)これはこの日には、はずせないでしょう。

お点前は茅輪をしょってりりしく、F太朗君。
水指は裏千家とはちょっと違う遠州さん仕様の釣瓶。
釜が道仁、桃山時代のものやねヽ(≧∀≦)ノ

次々くりだされる御茶碗の箱書きが裏表千家あり、官休庵あり、藪内、遠州、出口王仁三郎てづくねあり、の流派を超越した多彩さ、これが其中庵さんのお茶のありようです。



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お干菓子はそれぞれ意匠の違うバカラにはいった松屋藤兵衛さんの玉織姫。
私がお茶いただいたのは瀬戸唐津(唐津で焼いた美濃焼風)、これよろしおしたわ〜銘が「玉川」。

薄器として使った、大海耳付き茶入は古唐津だそうだが、ちょっと青磁っぽい釉薬でめずらしい。遠州流先代の宗慶さんの箱で「かさねても すずしかりけり夏衣 薄き袂に宿る月影」新古今集・九条良経の歌。
この歌銘がとても似つかわしいこの季節ならではの茶入。



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茶碗のなかに、某流派の若宗匠の先月おこなわれた華燭の典の引き出物の御茶碗あり、これもめでたさのお裾分け。

茅輪もくぐったし、水無月も食べたし、なにやら今年の夏も無事越えられそうです。




茶席付き、茶道具講座〜夏越 - 2019.06.30 Sun

遠州流の茶人にしてお能も嗜まれる古美術商のO先生と貴重なご縁をいただいて、まだ炉であった三月、茶席付き茶道具講座を我が家でひらいていただいた。



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(アンティークのチョガッポ)


好評につき?(というか私が楽しいので(^_^;)第2回目を水無月もおわりかけの夏越の季節に。



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大きな茶会道具一式を積み込んでO先生と、茶友のKさん到着、毎度すごい荷物、しかも貴重品の茶道具ばかりなので運ぶのにも緊張する。



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(唐津でもとめた花入れに李青さんで買った木製の蓮蕾)


奥の小間の茶室で荷物を展開するかたわら、、、



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講座用のスクリーンとかプロジェクターとかセッティング。
前回いろいろ試行錯誤したので、今回はすんなり決まる。



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3月のテーマは「熊野懐紙+その他懐紙」についてだった。
これは苦手な分野、ゆっくりききたかったが、初回だったのでお客さんの誘導とか時間管理とか、ゆっくり拝聴できなかったのが悔やまれる。



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今回のテーマは「高麗茶碗」
おっと、こいつはお得意分野!
ちなみにO先生のお父上の高麗茶碗の本、持ってます。
また、野村美術館の谷先生の専攻分野でもあるので、先生の著書も数冊所持してます。



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今回は手際が改善したので、講座をゆっくり拝聴、写真がたくさん見られるのが楽しい。
内容的には復習なんだが、新しく学んだこともあり。
実際に蕎麦と来賓三島()を手に取って拝見させてもらったのもうれしくて、ついついお客さんを差し置いて前に出るという反則を、、、(^_^;



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(夏の庭の必需品)


多彩な高麗茶碗は初期から倭館窯の後期まで、自分の好みがはっきりしてきた。
やっぱり粉青の時代(15〜16世紀)が一番惹かれる。

京間とは言え、六畳にたくさんお客さんおしこんですみません。蒸し暑かったことと思います。あと足が痛かったかも。



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前日の大雨に心配されたけれど、なんとか持って、露地を使うことができて茶室にはいっていただく。

O先生は今度は亭主、おおいそがし。
茶席の室礼、お道具はさすが、綺麗寂びの遠州だった。勉強になる。待合掛けも抱一と月潭でしゃれてたなあ。御茶碗もいいのをお持ち下さって、水屋で点て出し点てるのも気を使う。
たくさん茶筅を振ったが、水屋の黒子仕事が実は好き!という自分に気づいてしまった。




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半東のKさんは藪内だし、手伝ってくれたY君は山荘流だし、裏千家1名(=私)という比率も世間とちょっとずれてるのが面白い。チームワークで仕事するの楽しいなあ。

それにしても茶席でも話がはずんでいたようで、どんな会話がされていたのか、ききとれなかったのが残念。



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このお菓子がまた秀逸で、当日朝、青洋さんに届けていただいたもの。
銘を「ぬかるみ」

子供の頃雨上がりの水たまりを傘のさきでつつくと、こんな風に泥が舞い上がったなあ、、となつかしく思い出しつつも、最近ではぬかるみも死語になりつつあるようでさびしい。
ちなみに黒い部分はチョコレート餡、錦玉に合ってとっても美味しかった。

だれかが銘を「ドロ沼?」(^_^;と間違えていて、そうそう、こんな会にご参加くださる方はみんな茶の湯というドロ沼にどっぷりはまっているよなあ、、、と思っちゃった。

蒸し暑い中、ご参加くださった皆様ありがとうございました。

最後、お客様が帰られた後、茶室でY君にお茶を点ててもらって、わたしは先ほどの来賓三島でいただけてご満悦であった。


O先生ご遠方から大荷物でおいでくださり、貴重なお話しとお道具、ありがとうございました。
ご縁をつないでくださった八面六臂の活躍のKさん、受付から片付けまでお手伝い下さったY君、ありがとうございました。




桐蔭席〜2019・6月 - 2019.06.10 Mon

東山の裾野に立つ桐蔭席


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だんだん翠が濃くなってきました。
曜日があわず参席できないことも多いけれど、本日も流儀のお勉強に。(なにしろ流儀のいい道具がたくさんでるのと、あまりに自分の流儀をしらないことに愕然として)

待合掛けがうれしいことに川喜多半泥子のユーモラスな蟇蛙の画に、
「まかりいでたる千歳山の蟇蛙」の画賛、これ、すごくよかった。
千歳山は半泥子の屋敷があったところだから、この蟇蛙は半泥子自身なんだろうな。

本席の軸は常叟消息。
いまだに自分の流儀の家元の名前を全部いえないので、あわてて調べる。
裏千家五代、先代の仙叟が金沢前田家に仕えたので、金沢で生まれたが、後に松山藩久松家に仕えた方。(前田家とも縁は切れていない)32才の若さで夭折されたので、残された消息は貴重と思われる。

うちでは葉っぱばかりでなかなか咲かない山芍薬のつぼみを入れた花入れの下の敷板が、品川東海寺(澤庵さんゆかりのお寺だね)の古材で、本日の席主さんがかつて東京でお住まいされた頃のご縁らしい。

末富さんのでっかい葛焼「岩漏る水」をいただいたあと、主茶碗はのんこうの赤楽、銘を「鳳翔」。
大宗匠がお好きな鳳凰だね。替え茶碗が均整のとれた白っぽい半使、三日月型の釉薬かけ残しがあって、銘を「白硅(尚磨くべし)」、私は祥瑞の御茶碗でいただいた。

棗が五代宗哲利休型中棗、蓋裏に認得斎の花押、今回この認得斎の花押を勉強しました。
宝珠型なのね。六閑斎のまるっとしているのもいっしょに覚えました。認得斎は10代、柏叟ともいうことも覚えよう。(すぐ忘れるような気もするが、、)

茶杓も認得斎で銘を「百木」、これは柏叟の柏をばらした銘だろうかと思う。(柏は栢とも書く)



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お席のあとは、席を変えて点心、これにお蕎麦がつきます。
このくらいの分量がよいですね。



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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