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2020-07

若冲誕生・福田美術館/応挙・芦雪・嵯峨嵐山文華館 - 2020.06.12 Fri

先日嵯峨野にいったおりにはかの有名な竹林の小径の無人写真が撮れるくらいであったが、、、



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日曜、好天もあって、以前ほどではないにしろ嵐山にはそこそこ人が戻ってきていた。ただまだ市営の観光駐車場も閉鎖中、近くの人だけ来てね、という状態だが、海外の観光客もちらほらおいでのようだ。



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しかし、青葉の頃の嵐山の緑には圧倒される。さすがに天下の名勝だけある。かくいう自分は紅葉の頃の嵐山は人出がこわくてまだ行ったことがない。しかし青葉でこれだけ胸打たれるなら紅葉もさぞかし、、と思われるのである。



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本日のお目当ては、二回目の福田美術館
時節柄ネットで日時を予約しての拝観、エントランスでは体温測定もおこなわれている。



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やはりコロナでしばらく休館であったが、ようやくの再開、「若冲誕生展」はいましばし会期が延長されるのかな。



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ほんとうにいつも見事なこのギャラリーへの階段の景色。左手は天下の名勝嵐山。
たまたま人がいない写真が撮れたが、意外と大勢の方がお越しだった。



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ここのいいところはごく一部をのぞいて作品の写真OKなところだね。


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しかも自分のスマホがオーディオガイドになるハイテク?ぶり。ただしイヤホンは忘れずに持参を。


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今回の若冲展は彩色画は少なくほとんど墨絵であったが、私はどとらかというと墨絵の方が好きかな。極彩色細密画はすばらしいのだが、見ているとちょっと圧倒されて疲れる。

一番のお気に入りはやはり墨絵の若干カリカチュアライズされたニワトリ図。
「群鶏図押し絵貼屏風」のずらっと並んだどこか漫画チックな雄鶏、雌鶏、見ているとおもわずセリフがうかんでニヤリとしてしまう。

見得を切る雄鶏「なんや、ワレ、文句あるのけ〜!こけ〜!」
雌鶏「あんた、ちょっと卵抱いとんのに、静かにしてんか〜!」

とか、次々セリフが浮かんできてしまう.゚+.(・∀・)゚+.
若冲は錦市場ゆかりの人だから、やっぱりベランメエの江戸っ子ではなく関西弁よね。



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それからカフェで一息、ここからの渡月橋の眺めがまた素晴らしいのだ。しかも最高の上天気。



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ギャラリー側のガラスには景観条例上、素通しガラスは不可なので、写真をとるとどうしても縦横線が入ってしまうのが残念。けれどもこの景色を見るだけでも来る価値があると思うよ。



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福田美術館を出て少し上流に保津川沿いを歩くと、早くもボート乗り場は満員で、たくさんの小舟がでている。


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嵯峨嵐山文華館である。こちらは福田美術館と同時に訪れると割引あり。
エントランスで簡単な住所と電話番号を記入するのはコロナ対策、感染者が万一でたときのトレースができるように。



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ここは京都商工会議所開設120周年記念行事として建てられ、かつて小倉百人一首に特化した時雨殿というミュージアムであった。リニューアルされて一般の展示もするようになったと聞いてはいたが、今回が刷新後初の訪問となった。

福田美術館と呼応して、若冲とほぼ同じ時代を生きた円山応挙、その弟子でもある長沢芦雪の展示である。


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こちらも撮影OK
1Fは端整な応挙の世界。いまさら私が解説する必要もないが、彼もまた緻密な障壁画襖絵を描いたかと思えば、墨絵でかわいいムクムクの犬っころを描いたり、縦横無尽のテクニックを持った天才だったんだなあの感。



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二階の120畳の大広間は応挙の弟子であり、その破天荒さゆえ破門された長沢芦雪の作品。
(ここはかつて十二単衣などの平安衣裳が試着できる部屋であった)
芦雪の猫の脱力系の絵が好きだったなあ。屏風絵は最後になると仙厓もびっくりなくらい落書きチックで、やっぱり応挙の弟子にはおさまらない人だったのだな。



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この二階のギャラリーから見える保津川もまた良き眺め。



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運営が小倉百人一首文化財団なので百人一首の常設コーナーもまだ残っていて、百人の歌と人形の展示はすてきである。
残念なことに以前あった天徳四年村上帝内裏歌合(「陰陽師」でも有名な場面)の時の様子を再現した人形達はなくなっていた。



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以前なにもないテラスだった眺めの良いスペースはカフェレストランになっており、メニューも充実しているようだ。いつか利用してみよう。



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お気に入りだったのはこのトイレの表示
これ、おしゃれだわ。



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最後に老松嵐山店で「夏柑糖」を買って帰ってからのおやつとしたのだ。
美味しい♡





ようやくオープン、京セラ美術館(旧・京都市立美術館)〜「瑠璃の浄土」杉本博司 - 2020.06.02 Tue

本来なら長い改修休館期間を経て、3月に堂々グランドオープンされるはずだった京セラ美術館(多くの京都人の中ではまだ市美)。延期につぐ延期で、企画展は5月はなし。(満を持してのリニューアル開館お披露目の企画展は6月2日から。)



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それもようやく開館のはこびとなった。ただし、当座は京都府民限定、時間限定で予約(予約サイト、、または電話075-761-0239(10:00〜18:00))必要。
これは夜の美術館、ブルーにライトアップは新館・東山キューブで開催中の「瑠璃の浄土」にちなむ瑠璃色かなあ。



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さて、朝の美術館。



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すでに予約時間前に行列ができ、「SD(social distance)をとってくださ〜い!」との呼びかけが。


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体温測定の後アルコール消毒してSDを守って入館、チケット購入。チケットはバーコード読み取り方式、出入に必要。


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昔の堂々としたクラシックなエントランスは閉鎖されて、一番広い展示ホールだった場所がエントランスホールになっていた。この様式、ヨーロッパの少し新しい美術館によくあるようなパターンだ。
ここから奥へ行くと東山キューブ、右手に常設展治場。企画展はどこでされるのだったのかな。



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このらせん階段はちょっと意味がわからない(^_^;

さて、お目当ての新館・東山キューブ、杉本博司「瑠璃の浄土」展へ。



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キューブは右手の建物(入館前に撮影、ここは外部になる)、この景色は何度も外から見て、「(オープン)まだかな、まだかな。」と思っていた。(ご近所さんなのでしょっちゅう前を通る)



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それを内側からみるとこうなっている。


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コロナで京都市内の美術館・博物館が総休館に入る直前、これとリンクした細見美術館の杉本さんの飄々表具展に行ったのがもう一月半前のことなんだなあ。
彼のインスタレーションは古美術・仏教美術コレクターとしての基盤に支えられているのでほんとに見応えがあって好きだ。

三十三間堂の千体千手観音を美術館の一室に召喚した作品(「仏の海」)では、一番惹かれたのが中央の国宝千手観音様の写真の前におかれたホンモノの吊り鉄灯籠。「慶長辛丑年五月吉日極楽寺」の透かしが入る。西暦1601年である。またその前に置かれている木の棒が東大寺転害門垂木だなんて!

ここ、岡崎の地にかつてあった法勝寺の瓦はこの場所にふさわしく、またガラス(瑠璃玻璃)の茶碗数点は仕覆が本物の名物裂で目を奪う。白玻璃の多面カットの気泡入り薄生成色の茶碗は、正倉院御物でたしか見たものと重なる。


     瑠璃の浄土は 潔し
    
     月の光はさやかにて 像法転ずる末の世に遍く照らせば底も無し (梁塵秘抄)



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ガラスの廊下にて一休み、ここはいつも通り抜けをしているところの裏庭の景色を楽しめる。



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ここの池に浮かぶのがガラスの茶室の「聞鳥庵(もんどりあん)」
ここでほんとは千宗屋さんがお茶を点てられるはずだったのにね。細見美術館の杉本X宗屋対談もきれいさっぱり流れてしまった。



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ここにある、これも杉本さんのインスタレーション、光が当たるとプリズムが綺麗な虹を作るらしい。



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この廊下からエントランスホールを見た景色。


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旧館は展示はないが建物拝見ができるので行ってみる。かつて市美であったころなんども行っているはずだが、こんなにじっくり建物をみていなかったなあと思う。



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これは旧館のミニチュア、リニューアル後のミニチュアもならんでいた。どこがかわったか比べられる。古い方には私が好きだったけどなくなってしまった中央入口の階段とスロープを見つけて切ない。



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やはり建築的には昔の方に軍配が上がる。
近所の書道教室の展示やら、小さい展示もよく行われていたことを思い出す。


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この正面がかつての入り口、現在は閉鎖されてしまった。



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かつてはこの景色を見ながら入館したものだ。
(東博とか民藝館とかと同じつくりやね)



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しばしかつての面影をさがし、ヨーロッパ絵画のような景色をあれこれ写真におさめる。



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光の広間というアトリウム
ここは以前はどうなってたっけ。この白亜と晴天の空の組み合わせが南欧っぽくて、今度行けるのは一体いつになるのだろうか???と思った。



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地下にあるミュージアムショップ
かつて美術館には珍しくショップ自体がなかったからね。


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ショップの反対側が待望のカフェである。
むか〜し美術館の裏手に独立した小さなカフェがあったが、あれがなくなってから一休みしてお茶できるところがなかったのだ。



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お昼時なのでプレートランチを頼む。食事系も充実、美術館カフェにしては(^_^;メニューも豊富で美味しかった。おなかいっぱい!



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ショップとカフェの前は外から見ると「ガラスのリボン」になるところで、外の景色がよく見える。平安神宮の大鳥居は映り込むと京都らしくてオススメ。



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北西の出口はちょっとルーブルのガラスのピラミッドを意識した?と思われるが、ちと色彩がうるさいかなあ。


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最後に夕刻前を通った時の聞鳥庵の景色。
この茶室の前の渡り廊下は玻璃だったのね。


<追記>
本日(6/2)より開催、企画展「京都の美術250年の夢〜第一部:最初の一歩:コレクションの原点」に行ってきた。



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会場は常設展の向かい、左右対称の左手だった。


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アトリウムはこんなことになっている。

大禮記念(昭和天皇御即位)京都美術館開館(昭和8年)、その設計建築(コンペで選ばれた)から最初のコレクション、展示をどうするか、で旧都・京都の矜恃をかけた一大プロジェクトであったことがよくわかる。

今までバス停前の入り口のポールにかかっていた「(大禮記念←此処の部分は剥がされている)京都美術館」のプレート、いつでも見られたのが美術館の歴史を語る展示でガラスケースの中にいれられていたのはちょっと切ない。



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こちらは東山キューブの屋上のパブリックスペース。
粟田山の緑がきれいだが、、、、暑い、、、。






飄々表具ー杉本博司の表具表現世界〜細見美術館 - 2020.04.15 Wed

写真家?空間アーティスト?建築家?、、どれもひとことでこの方を表す言葉がわからない。
本来なら3月21日グランドオープンする予定だった(現在GW開け以降予定)京セラ美術館、新館で瑠璃の浄土展をされる予定であった杉本博司さん。

それと連動して細見美術館で彼の表具表現世界の展示。(私が行ったすぐあとに細見も休館になってしまった!)



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(2016年細見美術館フライヤー)


初めて杉本さんの名前を知ったのが、やはり細見で4年前に開かれた味占郷茶会であった。館長さんとご懇意だそうで、美術館の茶席・古香庵で亭主をつとめられた。今思えばかなり贅沢な茶会だったなあ。

その時の美術館の展示が、床飾りとして杉本表具とそれに見合う置物、見立ての花器、超絶微細細工ものの花、、、いずれも垂涎、かつ物語のある美しさにハッと胸を打つ感動を覚えた。以来杉本さんの名前はしっかり脳裡に焼き付き、彼が監修した新しくなったMOA美術館にも行ったのだ。




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その時も、一枚あれば誇れるような古筆切を、ばさっばさっと彼流にビックリするようなアレンジの表具で見せてくれてビックリしたものだ。今回の展示に当時見たのと同じ表具の軸が何点かあって、懐かしく思いだした。

4年前にも印象深かった伝小野道風「小島切」、軸は一見キューブの絵が書いてあるように見えてその一面が古筆切になっているというもの。一般人にこんなことはできんよ。
今回各軸に添えられている置物は細見美術館蔵の名品、ほのかに軸の意匠に沿うものになっている。

これも記憶にあるのがエジプトの「死者の書」断片。この表具が麻のコプト織り、軸先がローマ時代の青銅の杖の握りの部分、置あわせが桃山の螺鈿の洋櫃。下に敷いてある板がまた思わずヨダレが出そうになった天平時代の春日杉古材敷板!

今回置あわせの細見コレクションのどれも、ほんとに一枚あったらな〜、、、と思う古材板や根来盆に載っていて、見応えがあった。

他に印象的な物として、神護寺経経帙、ほそい竹ひごで作られ織物や金具で装飾された経帙は平安後期のもの、初めて見た。二月堂焼経も堂々の数十行、一文字が焼銀で、これが焼経の紺地にすごく合う。



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面白かったのが、太田蜀山人の「素麺のゆで加減」という円相みたいな絵に、表具は上下に十牛図(これも円の中に描かれているもの)をあしらったもの。

また歴史のあるものばかりでなく、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」の楽譜の表具が、赤と緑の一文字、中廻し(?)でクリスマスカラーになっていたし、アンディー・ウォーホルのキャンベルトマトスープの落書きみたいな絵の置あわせが、実際のキャンベルトマトスープの空き缶とか。

表具紙も同じ生成り色でもテクスチュアの違う物を三種組み合わせたとか、そこはやはり杉本さんのセンスと才能がすばらしい。



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最後に入り口にあった、光琳の紅梅白梅図をモノクロ+銀で置き換えた杉本さんの「「月下紅梅白梅図」にまた出会えたのがうれしかった。この屏風を前にして4年前の茶会は行われたのであった。


この展示は休館にともない終わったが、作品のいくつかは細見の4年前のHPから見ることができます。我が拙文より遙かにわかります(^_^;






夜の京セラ美術館(旧京都市立美術館)〜オープン前 - 2020.03.10 Tue

*オープンは3月21日から4月4日に延期されました。


今月21日、長い修復期間を終えてグランドオープンする市美、、、いやそろそろ京都市京セラ美術館の名前に慣れなければ。



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夜このあたりを徘徊するのが好きなのだ。オープン前の美術館を撮っておくのもよかろうと、カメラを持って散歩がてらでかける。



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ファサードの下の白いところはカーテンが引いてあるが素通しの強化ガラスかなんか。ほぼ毎日ライトアップされている。ちょうど玄関が宙に浮いた形に見える。ここがなあ〜、学生時代から親しんだどっしりした石の階段があったのに撤去されたのがいまだにくやしい。



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このガラスのところは光りのリボンというらしい。夜、きれいなのは確か。


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南側へゆるやかな曲線を描いてtapering


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北側へも
このあたりで中をのぞくとミュージアムショップとおぼしき部分になっている。


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ここから西を向くと平安神宮の大鳥居が見えて、美術館前の広場は、すり鉢状になっている。
お向かいは府立図書館、国立近代美術館。
仲良く市立、府立、国立が並んで、今更ながらこのあたり一帯ほんま良い文化ゾーンだなあ。



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この色とりどりのガラス片の構造物は、ルーブルのピラミッドをまねて?地下のエントランスに通じる道。本館は鏡に映っている映像なので、実際はこの背後にある。



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北西の端から見た図



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重厚な昔の内装(昭和8年開館)がどこまで残っているのだろうか。いきなり近代的!はいやだわ。



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別のエントランスが開かれたため、開かずの扉となった慣れ親しんだかつての正門



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西側の広場には透明強化プラスチックのフェンスがランダムに設けられていて、直線コースが歩けないようになっている。夜はよく見えなくて激突者(=私)がでることも想定して端に点滅する赤いライトバー設置。



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反対にいままで閉じられていた東側の扉がガラスでカバーされ、ここが新たな中央入口になるもよう。


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この背後の池にガラスの水上茶室「聞鳥庵(もんどりあん)」
杉本博司さんの作らしい。オープン時に茶室披きもされるそうだが、どんな感じになるのかな。

ちなみに別の日の昼間にとった写真がこちら


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今まで空き地っぽい感じだったところ(よく孫を遊ばせてた)に新館・東山キューブができたが、それとの連結部分がこちら。ここがレセプションになるようだ。



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このレセプションを引いてみるとこんな感じ。


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新館の外観
工事の幕がとれたときには「ベニヤ板か?!」と口をあんぐりしたものだが、慣れてきたわ。



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21日のオープン以降、本館では「最初の一歩:コレクションの原点」はじめいくつかの展示が、新館では杉本博司さんの「瑠璃の浄土」展が開催される。これは楽しみだ。



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かつて「第三の男道」(わかる人にはわかる)とよんでいた東側の小径も久々に歩く。左手の景色は一変したが、モミジバフウの並木は健在である。



茶の湯〜禅と数寄〜相国寺承天閣美術館 - 2020.03.06 Fri



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同志社に隣接する足利義満が創建した臨済宗・相国寺の境内である。
観光客はあまりこないので、いつも静か。


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この一画にある相国寺・金閣寺・銀閣寺その他の所蔵の美術品コレクションを見せてくれるのが承天閣美術館


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禅宗の寺として、中国をはじめ日本の禅僧の墨蹟・絵画は当然のことながら、茶の湯の道具が多いことでも有名なので、茶の湯クラスタには看過できない展示が多い。
というわけで、今季は「茶の湯〜禅と数寄」。


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こちらは土足を脱いで靴下のまま中へ入るスタイル、いつも比較的すいている。今回ちょっとうれしいような悲しいような出来事、、、ここはシルバー料金があるのですぅ〜(^_^;

展示は、墨蹟はスルーしてしまって茶道具にばかり目が行ってしまう。(墨蹟も掛け物として茶の湯の道具ではあるのだが)



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展示は後期にはいっていて、禾目天目は見られなかったが、黄瀬戸珠光天目+尼崎台あり。
一番食らいついたのは加賀光悦(重文)やな。これ一つでお客さん呼べると思うのだが、おしげもなくなにげに置いてあるところが憎いわ。このどしっとした迫力。写真で思うよりはるかに大きい。これも有名な長次郎の「喝色」もあったのだけれど、ちょっと光悦にはまけるかも〜(個人的感想です)

東山御物であった唐物茶入(古瀬戸鶴首)もなにげに置かれていて興奮する。まあ、お茶をしない人にはあんまり地味すぎて興味ないかもやけど。


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場所が相国寺(金閣寺・銀閣寺も管轄)だから「隔蓂記」の茶に、一章さいている。
金閣寺・相国寺の住持であった鳳林承章の日記(1635〜1668)で、江戸初期の上流文化の研究に欠かせない文献でもあるのだが、後水尾天皇、金森宗和、千宗旦、野々村仁清、狩野探幽その他の茶の湯、美術関係ビッグネームがごろごろでてくるらしい。
展示は主に鳳林承章の書画、交流のあった仁清の茶碗、宗和の竹花入れなどであるが、金閣寺所蔵の「隔蓂記」そのものも展示されていて、感動。まだ読んだことがないので読みたいと思いつつもあまりに厖大なので二の足を踏むわ。



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最後にやっぱり足利家ゆかりの寺であるから、かの「君台観左右帳記」(伝相阿弥)がでていて、「座敷飾花の子細伝書」の絵画のところにお馴染みの中国絵画の画家の名前(牧谿、王澗、顧愷之、徽宗皇帝、徐熙などなど、、、)がずらっと載っていて、思わず復習したのであった。(しらないのはやっぱり目がスルーしておぼえられない、、)




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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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