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2017-06

東京茶の湯美術館めぐり〜その3・茶の湯のうつわ 和漢の世界〜出光美術館 - 2017.05.16 Tue

東博でお腹一杯、、、といいながら、ちっとも懲りないで、畠山にも行って最後に東京駅の近く出光へ。
ここもうわあああ〜〜の名品、好きなモノ、の洪水であった。できたらこれだけ、単独で見た方がよかったかも。




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第一章が一楽二萩三唐津

長次郎からずら〜っと楽家歴代。楽美術館所蔵ののんこうの「青山」によく似た意匠の「此花」、上のポスターにのっている茶碗よ。
古萩、古唐津の名品がならぶ。貫入だらけの古萩もええが、奥高麗(古唐津)がまたええな〜〜。
絵唐津の塩笥は重文の水指、先日西行庵の茶会でもこの手の水指でてた。(決してブイヤベース入れではアリマセン^_^; )

そういえば出光は古唐津のコレクションで有名であったわ。初代館長・出光佐三が最初に手に入れたのが絵唐津丸十文茶碗、これから彼の古唐津コレクションがはじまったのだそうだ。この茶碗も展示されていた。これに彼を古唐津の世界にひきずりこんだ力があったのだな。

美術館の残欠室には絵唐津の大皿の残欠もあって、せんだって西行庵でタライラマ師がつかわれた菓子器もよく似たものであったことを思い出した。






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(美術館はビルの上階なので皇居の森がよく見える)



第二章は京焼

ほとんど仁清とちょこっと乾山。
仁清は色絵のデザインがモダンで完成されていてすごいと思うが、絵のない信楽っぽいのやシンプルな釉薬だけのものも意外と多いのだ。釉薬はわりとよくある感じだが、そこはどっこい仁清、形がユニークでモダン、現代の作品といわれても納得しそう。




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(皇居の森にみえるはかの有名な桜田門〜!)



第三章 唐物・高麗・安南

これはもう食い入るように見ましたよ。さきほど東博でも食い入っていたけどね。

珠光青磁(南宋)のひっかききずみたいな紋様を確認。とても人形にはみえない紋様の人形手(中国明代)絵高麗梅文茶碗、これも有名なヤツ、高麗といいながら実は中国の磁州窯。
井戸、呉器、伊羅保、熊川、、、と大好きな高麗系がならぶ。熊川は端反り。本だけでなく実物をみるといろいろ勉強できる。(すぐ忘れるが)
古染もいっぱいあるじゃあないですか〜〜!



第四章 懐石、宴の器
第五章 煎茶の世界

出光佐三は煎茶もたしなんだのだな。ただこちらのコレクションはやや派手目か。





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(リュックにいれて持って帰った今回の図録二冊。、、、、、重かった、、、、)



特集展示として雲州蔵帳とその美

松平不昧公の雲州蔵帳そのものは初めて見た。
「秋夜」の銘の奥高麗、渋い!
呉須でくるくるとシンプルに描いたものが銘の如く「橘」にみえる呉須染付(明代漳州窯)、ゆるくてすてき。
遠州に憧れた不昧公、遠州茶箱は小さくてカワイイ。箱には金蒔絵で桜の花と「花こそやどのあるじなりけれ」(春きてぞ 人もとひける山里は 花こそ宿のあるじなりけれ(拾遺和歌集)
中は小さい高麗青磁写しの茶碗に染付茶入、唐物茶入、いずれも仕覆付き。豪華な茶箱や。



要所要所に仙厓さんの軸がたくさん掛かっていたが、出光佐三は仙厓さんも好きでコレクションしたらしい。

で、、、あとになってやっと気づいた!
出光佐三って「海賊とよばれた男」のモデルやんねえ!




東京茶の湯美術館めぐり〜その2・畠山即翁の茶の湯の名品〜畠山記念館 - 2017.05.15 Mon

東博をあとにして、以前から行きたかった畠山記念館へ初めて行く。



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地下鉄白金台駅を降りて歩くこと約10分。シロガネーゼとかで有名な高級住宅地なんだ。




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さっすが白金台!!と思った白亜の巨大建物。
最初億ションかなにか?と思ったが、警備員も常駐の某IT社長の別邸とかなんとか。

しかし、ここはかつて薩摩島津藩の隠居所であり、のちに畠山即翁のお屋敷の一部となり、奈良の般若寺の一部を移築したり加賀藩ゆかりの能舞台を移築したすばらしい場所だったらしい。なんとも残念なはなし。




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さて、畠山記念館。
畠山即翁はご存じのように荏原製作所創立者であり、鈍翁などとも交流のあった、茶の湯とお能を愛した近代数寄者のおひとり。(お茶とお能は野村得庵も入れ込んでたし、当時のはやりやったんかな。かくいう私もレベルこそ違えお茶とちょっぴりだけどお能を愛してる)




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なによりも美術館までのアプローチの庭園がすばらしい!
広い庭園に散在する茶室もいくつか。貸し出しもされているようなのだが、どちらかというと使われなくなって荒れてる印象が残念。





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美術館は広い二階部分が展示室。
人も少なく落ち着いてゆっくり見ることができる。展示室の一部に、四畳半の茶室「省庵」と小さな茶庭ももうけられている。

今回の展示の目玉は重文の志野水指「古岸」。卯花墻を水指にしたらこんな感じか。

それから有名な伊賀の耳付花入「からたち」。カラタチの木のようにとげとげ、さわると痛いだろうなと思うくらいはぜて、破袋にも通じる印象。即翁が、これを加賀から入手したときに駅まで羽織袴姿で迎えにいったというエピソードつき。



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長次郎赤楽「早船」は、ここの所蔵であったか。利休が待ちわびて早船にて届けさせたという。

与次郎の東陽坊釜。筒型で小ぶり。もともと本歌は天命釜で、利休が真如堂の東陽坊のところに持ち込んだことが銘の由来らしい。

それから先ほどの東博で見た粉引「三好」と同じ意匠の「松平」。コチラの方が無釉の部分がシャープ。




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実際、茶事をたくさんした即翁らしく、懐石道具もたくさん出ていたのが興味深い。
ペアの備前火襷徳利を「松風」「村雨」と命名しているのもお能好きだった即翁らしい。(謡曲「松風」の姉妹の名前)
あ!この小ぶりの刷毛目の盃は!
以前にタライラマ師の茶事にでてきていたやつといっしょや〜!これ好きやわ〜。


大きな竹林七賢図屏風は、現在東京芸大ミュージアム開催中で人気の雪村のものであった。この中のお酒をついで回っている一人とおなじポーズの人形(脇山さとみ・作)最近ゲットしたばかりだなあ、、、と思いながらついにやにやしてしまった。



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即翁は所蔵茶道具に「與衆愛玩」の蔵印をもちいていた。

「即翁衆と愛玩す」

名品を自分だけで愛玩するのではなく、みなに使ってこそ、という心意気。さすがです。



東京茶の湯美術館めぐり〜その1・茶の湯〜東博 - 2017.05.14 Sun

あちこちの茶の湯ブログをにぎわしている東京国立博物館の「茶の湯」展。行ってまいりました。




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すごい人出と聞いていたが、平日のせいか意外とスムーズに見ることができた。

しかし、、、、数年前の根津の井戸茶碗展、三井の桃山茶陶展、五島の光悦展と、京都近代の楽展と,プラスαが一堂に会したような、もう頭がお祭り状態で、ぐっちゃぐちゃ、、、満腹でございます。




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展示物は細かく八期に別れているので、全部見ようと思ったら最低3回はいかねばならないらしい。でもそれは無理なので、結局静嘉堂の曜変天目はまたお目にかかれなかった。

さて、出品目録片手に塗りつぶしながらすみからすみまで、しっかり見たのでかなり疲れたよ。




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いろいろメモもとったのだが、いちいち披露されてもお困りだと思うので、さらっと。

秀次所有の国宝油滴天目、これは東洋陶磁にあるし、牧谿の遠浦帰帆は京都国立だし、関西のかたきを東京で伐った、、、みたいな。
かの有名な青磁の鎹いり茶碗、馬蝗絆も久々に。

興味深かったのが国宝青磁下蕪花入と重文の青磁鳳凰耳花入(国宝・万声と同じタイプ)が並んで展示してあったところ。両者の青磁のブルーの違いが明白。前者はどこで作られたのかどういう伝世なのか全くわからないながら、その美しさで国宝になった。より汝窯のブルーに近くて惹かれた。




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唐物茶入では初花こそ会期に合わなかったが、遅桜、北野肩衝、松屋肩衝、茄子富士がずら〜っと。概して大ぶり。
そういえば何年か前、三井で初花と遅桜が並んでいるのを見たことがあるな。

珠光天目は灰被天目であるが外側がラスターになっていて美しい。概して灰被はそういうのが多いのだろうか。東山御物の灰被天目「夕陽」もみごとな虹色のラスター。




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井戸茶碗コーナーは360°どこからでも見られるとあって、へばりついてみなさん見てはる。
喜左右衛門さんにも根津以来、お目にかかりましたよ。
高麗系はやはりええな。粉引の雨漏茶碗、あれよかった。蕎麦の花曇、窯変がほんまに花曇りのようで。


利休遺愛の井戸香炉「此世」、あらざらむ此の世の他の想い出に、、、の歌をふまえた小さな香炉、きっと朝鮮半島では薬味入れかなんかだったのだろう。これは根津?だったか見たことある。

古織にあてた有名な武蔵鐙の文も久しぶりに見た。(このやりとり、いきさつは「へうげもの」で学んだ私、、、(^_^; )秀吉に蟄居を命ぜられ堺へ帰る舟を古織と三斎が見送ってくれたという有名な文も再会。利休自刃の二週間前。



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なぜか藪内の燕庵写しが展示されていて大人気を博していた。なぜ燕庵?(どこかの展示の使い回しという説も?)

楽茶碗コーナーではつい先日京都近代美術館でやっていた楽茶碗展の復習。アルミの粉入りの3Dプリンターで作ったニセモノが展示されていたところの懐かしい?万代屋黒も。

古織所縁の伊賀水指・破袋や花入・生爪など、茶の湯の本にはかならず王道ででてくるモノがもぜいたくにずらっとならぶ。




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桃山茶陶コーナーでは卯花墻にも久々に。これ三井でみて、志野ってあまり好きじゃないけど、これはやっぱり国宝だけあるな〜と感激したヤツ。
古田高麗は御所丸の本歌といわれるが、さすが、これもええわ。
あ!黒織部の菊文茶碗もでてる〜!これ今年梅田阪急で○田商店さんがだしてはったやつや〜。
光悦もでてましたぜ。


最後の方に重文の三好粉引(三日月型の無釉薬の部分が残る有名なヤツ)もでてて、これ大好きなんだけれど、このあと行った畠山の粉引「松平」と同じ手だった。この意匠は他にもいくつかあるのだろうか?
この手の意匠は、当時の朝鮮半島の生み出した美意識であったのだろうか。





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ああ、お腹いっぱい、、、、でもお腹は減る、、、、
新しい平成館ではなんと鶴屋吉信さんがはいっているではないか!京都のカタキを江戸で、、、じゃないか。





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お弁当もあったのだが、やはり鶴屋吉信と言えば甘いもんよね。





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ミュージアムショップも充実していてついつい財布の紐が緩むが、結局買ったのは重い重い図録と、、、、




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みそこねた静嘉堂の曜変天目、、、、




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実は飴缶(^0^;)




海北友松〜京都国立博物館 - 2017.04.24 Mon

そもそも数年前まで海北友松の名前、知らんかったよ。
茶道検定のテキストに載っていた茶摘みの図の作者が海北友泉で、海北と書いて「かいほう」と読むなんてかわってるな〜と思ったくらいで。
ちなみに友泉は友松から3代あとになる。



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友松はもともと信長に滅ぼされた浅井家家臣の武士だったが禅門にはいり、最初狩野派の教えを受けたという。時代的には安土桃山〜江戸初期、狩野永徳よりは後、長谷川等伯とほぼ同時代か。





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展示の第二章〜交流の軌跡のブースで、どれだけ芸術界の綺羅星たちと彼は交流があったのか、とそのすごさにビックリする。
たとえば、、、桂離宮の八条院智仁、その兄の後陽成帝、公家で歌人の中院通勝、古今伝授の細川幽斎、茶道界では利休の弟子(?)であった真如堂の東陽坊などなど。

特記すべきは明智光秀の家老であった斉藤利三との交遊。謀反人として磔にされていた遺体を奪って手厚く埋葬したという伝説もあるほど。その恩に報いて利三の娘である春日局が、後に息子の友雪をとりたてている。

展示では瀬戸肩衝茶入「真如堂」があったのがうれしい。
東陽坊伝来といわれ、友松はその真如堂に、斉藤利三の隣に埋葬されているのだ。



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しかしなんといっても友松の一番有名な仕事は建仁寺大方丈障壁画52面。
そのデビューは60才をこえてから、というから遅咲きのスターであったようだ。(うん、うちらもまだまだ行ける!、、、はず)

照明を落とした部屋に二体の雲龍図。
これがやっぱり今回の展示の目玉というか圧巻というか。不明にして正直、同時代の他の絵師との違いがあまりわからなかったのだが、この雲龍だけはすごい!と思う。


怖ろしいくらいの顔であるが、実は瞳があっさり点なのだ。なのにこのにらまれる迫力は何?
胴体は雲に途切れ途切れ、その全体像がみえないところがまた畏い。手足の爪がまたすざまじい。右双の雄龍の角が枝分かれして力強い迫力があるのに対して、左双の伏龍か雌龍、角があっさり、口も閉じているがこちらも迫力が負けないのはなぜだろう。

この暗い部屋で、龍の鳴き声さえ聞こえるような気がした。(ゴジラの声になるのはなぜ???)




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雲龍のように勢いのある筆でさっと描いた墨絵が多いと思っていたら、、、、突然華やかな牡丹の細密画、金碧屏風が目に飛び込んできた(花卉図屏風)。こんな緻密な色彩画も描けるんだ。友松、70才にして妙心寺の屏風に描いたもの。この人、年をとって衰えると言うことを知らない。




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晩年のやや小さめの北野天満宮の雲龍図は、迫力こそ建仁寺の比ではないが、あれを描いてから数十年、なぜかとぼけた味わいが加わり、更に言うなら龍を離れて異形のものになっている。照明を落とした暗い中で対峙すると、やはりここでも龍の鳴き声が聞こえたような気がした。もっとやわらかな、やさしい、、、




其一好みの「白椿に楽茶碗」に寄せて〜細見美術館鑑賞茶会 - 2017.02.14 Tue


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1月に細見美術館の「鈴木其一 江戸琳派の旗手」を堪能したが、この美術館には展示中のテーマに沿った鑑賞茶会が屋上の古香庵であるので、そちらも見逃すわけにはいかないのだ。



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古香庵前の「露地」。みやこめっせのすぐそば。



今回選ばれたのが「白椿に楽茶碗花鋏図」。

まずはこれを床に掛けて、愛でつつお点前で薄茶一服。




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お菓子は夏の錦玉・金魚鉢で有名な市役所近くの松彌さんの白侘助。

絵の中の白椿によく似た、お水取りの時の糊こぼしにもよく似たきれいなお菓子で芸が細かい。
ちなみに写真は食べたあとのもの〜(^_^; 想像で補ってね。




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これは最後にいただいた絵はがきから似た雰囲気で撮ってみたもの。
軸としてはこちらで感じがわかると思う。

茶会のために椿を一枝、今切ってきました、、という風情。茶人にはしびれるよね、この画題。



お釜が越前芦屋釜、前面に椿の紋様が鋳出されているのがこの会にふさわしい。

お正客の茶碗が長次郎並みにかせてかせて、、、の宗入黒楽、確かに絵の中の黒楽茶碗に面影がにていること!細見の所蔵の中で一番にているものを出してくださったとか。(おりしも近くの近代美術館で楽の展示!〜12日まで)
あの茶碗、よかったなあ、、内側の銀河みたいな釉薬の小さな欠損、高台近くのがすっと削った部分、釉薬をかけるときにあたった挟みの跡、、、ついついなでまわしてしまった。
ちなみに其一の活躍した江戸後期、同時代の楽家といえば了入(九代)あたりになるそうだ。


いつもなら展示物であるところの物を惜しげもなく使ってくれるのが、ここ、細見の太っ腹というかうれしいところなのだ。先々代か先代か、良い物を見て、見る目を肥やすことが大切、その道場として自分のお宝コレクションをどんどん使って欲しいというポリシーのもと、若い人たちと勉強会などしておられたという。なんというご見識!

さて、お茶の後は学芸員さんによる絵の解説を拝聴す。



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これは1月に行った折、展示されていた黒楽と白椿の別バージョンの絵はがき。


このように白椿と楽茶碗というのは師匠の酒井抱一も、他の絵師も、其一自身もたくさん描いている人気の画題だったらしい。
当時其一には江戸一番という富豪・蝋油問屋の松澤家のバックアップがあった。良質の群青や緑青(朝顔図!)をあれだけ大量に使えるのはその後ろ盾あってのこと。その松澤家がお得意様であったであろう茶人へのおつかいものとして、この画題をたくさん所望したのではないか、とのこと。


気になるのは其一自身はお茶を嗜んでいたのか?ということ。当時の知識人、教養人としては少々は嗜んでいたと思われるが、師匠の酒井抱一の兄ちゃん、姫路藩主の酒井宗雅は石州流のすごい茶人であったことなどを考えると、茶人好みの画題のツボをおさえていたと思われる。


この絵はがきのは鋏がないが、いままでの日本絵画では花と茶碗に鋏のような道具を添えることはほとんどなかったそうだ。中には道具を添える=西洋とくにオランダ絵画の影響、とする学者もいるそうで興味深い。江戸の後期ならそういう情報もたくさん日本に入ってきていただろうから。


最後に、とってもうれしい(個人的)気づきがあった。

同じ画題=黒楽に白椿の沖一峨(鳥取藩主池田家の御用絵師・狩野派から出発し酒井抱一に琳派の勉強もした幅広い作風の絵師)の絵もみせていただいたが、この賛に「碧雲引風吹不断」。
唐の詩人盧仝(ろどう)の「走筆謝孟諫議寄新茶」の一節、このあとに「白花光を浮かべて碗面を凝らす」と続く。
これはすなわち碗にいれたお茶の美しさを歌っているのだ。

盧仝、,盧仝、、、どこかで聞いたことが、、、そうだ!!
せんだって西翁院の庸軒の淀看席に行ったとき、「(庸軒は)幽閑淡泊 読書を好み 辞章を善くす 常に陸鴻漸(陸羽)玉川子(唐代の詩人・いずれも喫茶を愛した)の風を慕い 喫茶を嗜む」と聞いたではないか!陸羽は有名だとしてこの玉川子がイコール盧仝のことだったのだ!

しかも断片的に聞いたことのある、茶の功徳の詩(「七碗茶詩」部分下記)、これがまさにこの詩の一部分だったのだ。
知識を得ることはなんて楽しいことだろう(すぐ忘れるにせよ(^_^;)とひとりひそかに合点し、感動したのである。(そんなん常識!といわんといてね(^0^;) )



一碗 喉吻潤し (一碗目でのどをうるおし)
両碗 孤悶を破る (二碗目で孤独を忘れる)
三碗 枯腸を捜し 唯有り文字の五千巻 (三碗目で感動の言葉が腸まであふれ)
四碗 軽汗を発し 平生の不平の事、尽く毛孔に向かって散ず (四碗目で汗とともに日ごろの鬱憤がとんでいき)
五碗 肌骨清く (五碗目で体は清められ)
六碗 仙霊に通ず (六碗目で仙人のような境地)
七碗 吃するも得ざるなり
唯 両腋の習習として 清風の生ずるを覚ゆ
蓬萊山 何処にか在る   (七碗目で無我の境地、蓬萊山はまさにここにある)


(お茶を愛する詩人も七碗までが限界だったようで、、、、^_^;)









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