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2019-02

夜の大仏殿〜光の浮雲園地〜春日大社夜神楽・・なら瑠璃絵2019 - 2019.02.17 Sun

冬の奈良で行われるイベントなら瑠璃絵が10回目を迎える。行こうかな〜と思いつつ、寒いしな〜で、ずっと例年逃してきたのだが、今年は一念発起、防寒対策万全でおでかけ。

これは興福寺〜東大寺〜春日大社の夜間拝観と、その道筋を瑠璃色のイルミネーションがほのかに照らす。どこから入っても出てもOK。



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というので、転害門あたりに用事があったので、そこから東大寺に入る。
見慣れた大仏殿であるが、こんなライトアップで見るとまた新鮮。




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観相窓も開いているので、毘盧遮那仏さまのお顔も拝めた。



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夜の大仏殿
中を歩いている人の姿もまばらで、昼間の喧噪を思えば、不思議な、そしてちょっぴりアヤシイ神々しさがある。脇侍の虚空蔵菩薩さまのキンキラ具合が夜に映える。




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大仏殿四隅に立つ四天王も影を背負って普段より迫力がある。
夜のお寺ってなんか好き。そういえば毎年修二会(お水取り)の時、夜中に東大寺徘徊してるから(^_^;



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横から見ると前傾姿勢なのがいまにも動き出しそうでわくわくする。



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五色のライトアップ東大寺に別れをつげて、さらに東へ



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なら瑠璃絵のメイン、浮雲園地会場へ



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春日の国際フォーラムの建物が入り口になっているのだが、そこへ誘導する光のオブジェもなんだかあやしくて、かわいい。あたりは春日の森なので、ほんまに暗い。ふだんめったに味わえない夜の暗さ。



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一歩中にはいると、、おお〜〜!
瑠璃色の玲瓏たる清々しい光の野原。



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人工の灯りだとわかっていても息をのむ。



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ぽっかりあいた穴は池の部分。冬枯れの枯木が妙にこの光にマッチする。



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ところどころに鹿のオブジェ
奈良だからね。



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この光の野原には時々線状にすばやく走る光もあって、キラキラ、子供の頃クリスマスツリーを飾ったワクワク感を思い出してしまった。



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池の向こうの橋にたたずむ牡鹿のオブジェ
童話の世界みたいだ。

しばし瑠璃色の光を楽しんだあとは、ほとんど漆黒の世界へ



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春日大社への長い参道はほんまに真っ暗で、誰がだれだかわからない。同じ方向に三々五々向かう人がいるので進めるけれど、一人きりだったらこわいよ、ほんまに。



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時々地面がゆれているような錯覚をおこす、ゆれるミラーボールみたいな光のオブジェがあって、さらに参道を異世界への入り口みたいに見せている。
そういえば、春日若宮御祭では、夜中にここを神様を載せた神輿が御旅所までつっぱしるのだが、あの時もこんなふうに真っ暗だったな。


そして春日大社本殿前、手水舎のある末社・祓戸神社(はらえどじんじゃ)前で、会期中毎日行われる夜神楽。



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出演は漢國神社(かんごうじんじゃ・近鉄奈良駅前すぐ)で稽古をしている漢國神社韓園講のみなさん。
漢國神社は饅頭の祖・林淨因ゆかりのお寺で、いちどその饅頭塚を見にわざわざでかけたこともあるので(漢國神社訪問)なんだか親しみを覚える。



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韓園講は、プロの芸人である豊来家玉之助さんに桃俣獅子舞保存会、八多獅子舞講の三団体からなる。

演目もバラエティに富んで、曲芸あり、獅子舞あり、剣舞ありで見応えがあった。



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芸を見守る手水舎の神鹿



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玉之助さんが、やはりプロ、お話しが上手、お客さんを笑わせるのもうまくて、八面六臂の大活躍。これは大黒さんという演目で、観客にお菓子を投げてくれる。1つゲット。大きな三笠(どらやき)の袋が最後に出てきて、これをキャッチした幸運なお客さんもいた。



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華紙につつんだ、いわゆるおひねり(投げ銭)。見せ場があるとぽんぽん投げ入れられる、芸のバロメーターでもある。
この収入で今回毛氈の下に敷く断熱材が購入できたとのこと、確かに夜、吐く息も白く、春日の森はしんしん寒い。



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獅子舞の講が二団体あるので、いろんなタイプの獅子舞を見る。
お囃子は太鼓と笛と、のどのよいおじさまの囃子歌。



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いずれも迫力があったが、暗いのと動きが速いのでぶれぶれ写真しか撮れない。



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これは、へべれけさんという演目で、寝ている獅子の横で酔っ払いが観客に大きな杯で酒を飲ませるというもの。もちろんエア酒なんだが、私、杯を賜りましたのでいい飲みっぷりを演じましたことよ(^_^;



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フィナーレは背継ぎという、肩に子供をのせての獅子舞。獅子が肩の上で棒をまわしたり、鏡をもったり、傘を持って紙雪吹をとばしたり、華やかであり、肩の上という不安定な場所ゆえ、どきどきしたり。



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列のあとをチャッパ(銅鈸子)をならしながらついて歩く女の子がカワイイ〜♪



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いよいよフィナーレのフィナーレ!
やんややんやの大喝采。獅子舞の頭をとると小学生くらいの男の子で、これまたびっくり。先ほどの女の子のお兄ちゃんだそうです。



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最後にエクストラで、暗いのでなかなか成功率が上がらないという玉の芸も上手に披露してくれた玉之助さん。後は本日ご出演のみなさま。



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約一時間の興奮のあと、ふたたび灯籠の明かりだけを頼りに暗い夜の道を歩く。

今度は本当にまわりに人がいないので、異次元空間感がさらに増す。
それでも毎度歩き慣れた道、春日大社から駅までの2.5kmの道をてってけて〜♪と歩いて帰ったよ。
(土地勘のない人は絶対迷うと思う、、、)



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この暗さが町中にある奈良の夜はあやしくも美しい。



薬師寺花会式のつくり花〜つくり花を奉納される家 - 2019.01.22 Tue



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ええ〜っと、これはまだ夕方の6時頃です(^_^;
人っ子一人いません。お店もたいがい閉まっています。これが奈良です。困ったところでもあり、良いところでもあるのです。

さて、今日は京終さろんという奈良にまつわる興味深い講座を聞きに、ならまちの南の端、璉城寺まで。

今回のテーマが薬師寺花会式(修二会)のつくり花を奉納されている二軒のお家の方のお話、ということで、どうしても聞きたかったのです。
花会式といえば、9年前には花会式法楽を見に行って、はじめて薬師如来を荘厳するおびただしい色鮮やかなつくり花を見て圧倒されたのでした。

東大寺の修二会(お水取り)は十一面観音悔過ですが、薬師寺は当然ながら薬師如来悔過、3月末に7日間行われ、結願の日には鬼追い式もあります。4年前、夕刻寒いお堂に1時間缶詰になって(法要の間出入り禁止)法要を見て、鬼追い式も見て、結願うどん(参籠者にふるまいがあります)食べて、松明の燃えさしをもらって帰ったのも思い出深いです。(花会式結願〜鬼追い式

その本堂を飾るつくり花は10種、合計約1700本!その荘厳の様子は薬師寺HPで見てください。
これだけの花をたった二軒が作っておられる、ということにびっくりしませんか?私は衝撃をうけました。




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まずは薬師寺の若いお坊さんから花会式の説明を聞きます。修二会は奈良時代から行われていたけれど、今の形に(花で荘厳する)なったのは1107年、堀川天皇の御代だったそうです。
いよいよ、実際に花をつくられている橋本家、増田家のお二人にお話しを聞きます。



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(これは菊になる材料)

正暦寺(このまえ行った山辺の道に近い)近くにお住まいになる橋本家は当代で4代目、かつてはお寺の住職だった家柄、大正時代に帰俗して現在は兼業農家。ご家族が10人と、恵まれているので1月〜3月の農閑期に短期集中で花つくりをされるそうです。

ご担当は梅、山吹、椿、牡丹、菊、藤で合計996本




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(菊の花の作る過程)


もう一軒の増田家は寺侍とか神主であった御家柄で、現在お母さんとまだお若いお嬢さんのおふたりで作られているそうで、人手が少ないため、1年を通して作業をされているとか。こちらも兼業農家で、お家は薬師寺のほん足元、お花を納めるのも徒歩圏内。できたたくさんのお花を持って薬師寺まで歩いて聞く景色がまた風情があるとか。

ご担当は桜、桃、杜若、百合の720本。



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ここからは、それぞれお花を実際につくるところを拝見。
これは桃の花びらを型で抜いたあとの和紙。

橋本家では和紙を染めるところからされており、増田家では近年、お水取りの糊こぼしの紙を奉納していることで有名な京都の染司よしおかさんに染めは依頼されているとか。

材料の和紙一つ取っても、花の種類によって、美濃和紙、因州和紙、杉原紙、仙花紙、、、など変えているそうです。



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接着剤も両家独特で、これは橋本家のご飯粒をつぶした糊(続飯・そくいい)。ふつうのご飯なのにすごい粘り気で今更ながら驚きました。しかも市販の糊にくらべるとすぐに固く接着する即効性があるのですね。
対して増田家では餅米の粉を水で溶かして、用途に応じて固くも柔らかくも作れるのだそうです。




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これは増田家のお母さんが、一つ一つの花弁を手のひらで、いため棒という道具を使って、桃の花びらに丸みをつけているところ。桃だけで300それ掛ける5で、、、気の遠くなるような作業です。

花の茎には真竹を使うそうですが、荘厳したときに花が下を向かないように彎曲をつけられるような竹がなかなか入手しにくいとか。撓めているときにポキッといくとそれまでの作業がぱ〜になってしまうのです。



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完成して奉納する直前の増田家の座敷、美しいわ〜。スライドで、搬出ときの両家の様子なども見ることができ、貴重な様子を拝見できました。橋本家のおじいちゃんが、搬出前に受け取りに来たお坊様と一緒に必ず手を合わせて送り出される様子が、ステキでした。このお役目に誇りと使命感を持ってはるんやな、と。どんなにたいへんな作業だとしても。

それから数種類のつくり花を実際に手に取ってみせてもらいました。



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牡丹(赤)、他にピンク、霜降りもあり。



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どうです?この花びらの襞。これも一つ一つ手でつけるのです。



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百合(赤)他に白、ピンク、樺茶
花びらの土台となる部分の接着が漆なので、かぶれてたいへんだったこともあるそう。
めしべはタラの芯(タラノキ?)、おしべはおくどさんの煤で黒くしてあるとか。



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紅梅白梅に紅桃白桃



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白桃
このおしべ!
鹿のお尻の毛を束ねた先に黄蘗(キハダ・漢方の陀羅尼助の原料)の粉をつけたもの。



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なんて繊細な!



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こちらはつくり花用の道具の数々です。



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これらのつくり花が、春の奈良、御堂を荘厳するさまを拝見するとき、これからはかならず両家のご家族のことを思い出すに違いありません。



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春が待ち遠しい、、、。



薬師寺花会式(修二会):3月23日花さし〜24日〜31日お花が見られます。



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レジュメの最後にどこにどの花が飾られるか、実際に花会式にきて書き込んでね、というページが。
今年の花会式はもう、じっくり花を見ないことにはおさまりませんね。行きますよ!



山辺の道三社巡り・その3 石上神宮 - 2019.01.19 Sat

三輪山をあとにして北上、山辺の道三社巡り最後は石上神宮、あたりは古墳がなにげにいっぱいある古代史の中心地点のひとつである。



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古代豪族で鉄器・兵器の製造を得意とした軍事豪族、後に蘇我氏にほろぼされ没落した物部氏の総氏神の石上神宮。



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こちらも初詣の時期が終わり、人の姿は少なく、鎮守の森はうっそうとして静かである。



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石上坐布都御魂神社(いそのかみいますふつのみたまじんじゃ)とも。

さて、布都(ふつ)、、、布都、、、どこかで聞いたような、、、
あ!あれだ!



futuhime  

(「日出づる処の天子」 山岸涼子先生)

このひと、布都姫。

物語中では蘇我蝦夷の思い人にして厩戸皇子の最大の恋敵(厩戸皇子は蝦夷loveなの)。美人でいい人なのになぜか漫画のファンからは嫌われキャラという損なひとなのだが、この方、物部の姫で自分の一族をほろぼした蘇我氏への憎しみと蝦夷への恋情の板挟みで苦しむ設定なのだ。読み返したら「石上斎宮」になってたので、おお〜!と思ったよ。




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手にしているのがこの国宝・七支刀。
最近の研究では、刀身に書かれた文字から西暦369年に製作されたことがわかったという。神功皇后に百済から贈られた「七枝刀(ななつさやのたち)」ではないかともいわれ、これも古代史ロマンを大いにかきたてるのである。
漫画とか小説とかで知った事が、実際の地でふにおちたりするのはとても楽しいことではないか。




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しかし!
ここで一番楽しかったのはこいつらであります!



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境内を縦横無尽に飛び(?)駆け回るニワトリ!



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烏骨鶏らしき種類の子もいて、境内はコケーコッコッコ、コケーコッコッコとかしましい。
アマテラスの天岩戸かくれの際、暁の時を告げてアマテラスに「え?朝?」と思わせて岩戸をあけさせた功績もあるニワトリは神の使いでもあるのだ。この子たちを見てると時間を忘れて楽しい。



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狸やイタチ、野良猫にねらわれるので、ある程度は鶏小屋に追い立てて保護しているそうだが、中には頑として鶏小屋拒否!の子もいて、ちょっと心配になる。



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手水社には下に杉の葉が敷かれて清浄な気持ちになる。ここまでしている神社はあまりないだろう。



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重要文化財の楼門は後醍醐天皇の時代(14世紀)の建立。



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楼門の奥に見えるのが拝殿、鎌倉初期の建築



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この拝殿の奥に本殿があるのだが、この神宮はもともと本殿はなく、拝殿の奥の土地を禁足地として祀っていたという。その禁足地にはご神体の布都御魂剣が埋まっているという言い伝えであったが、明治になって発掘調査がおこなわれ、実際に剣が発掘され(!)是を祀るための本殿を大正時代に作った、、という。

しかし、、、禁足地を掘り返すとは、ばちあたりな、科学の時代ってこわいね。




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境内ではどんど焼の準備がされていたが、古い神棚みたいな物が多いのにはびっくり。みんな神棚毎年新しくするんだろうか?(うちには神棚も仏壇もないので、、、(^_^;)


久々におとずれた山辺の道周辺の各神社、もう道を歩き通す体力はないが、またの機会に他の神社も訪ね歩きたいものである。大好きな飛鳥も近いし。





山辺の道三社巡り・その2 大神神社(おおみわ) - 2019.01.18 Fri

談山神社を北上して大神神社(おおみわじんじゃ)へ。



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国道沿いになんとまあ、平安神宮の鳥居もびっくりの大鳥居。

若い頃、山辺の道を歩いたときにその道沿いに寄ったので、この参道を知らず、深山幽谷のおもむきの神社という印象だったが、意外と町中なのにちょっとびっくり。



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ご神体が三輪山であるところの大神神社

「三輪山をしかも隠すか雲だにも 心あらなも隠さふべしや」 の、額田王の歌や、謡曲「三輪」の神婚潭など、古典文学的にはかくも有名、名前を聞くとロマンがわいてくるのだ。




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記紀に言う、オオナムチ(後のオオクニヌシ)が、スクナヒコナが去ったあと、海からきた幸魂・奇魂(サキミタマ・クシミタマ)を受け入れて国作りを完成させたのだが、その国をあっさり天孫に譲って(出雲族と天孫族の争いが実際あったと思われる)その二つの魂とともに鎮まったのがこの三輪山であった、、、ということは、昨年6月出雲大社へ行ったときに学習した。




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境内にそそりたつオオナムチの化身といわれる白蛇が住むと言われる巳の神杉



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謡曲「三輪」では、毎夜おとなってくる男が朝には帰ってしまうので、不審に思った女が男の裾に糸を縫い付けて苧環(おだまき)を繰りながらこっそりあとを追ったところ、神垣の杉の下でとまったと。この時苧環にのこった糸が三巻きであったところから、三輪の名前がついたという。
男は実はオオモノヌシ(=オオナムチ=オオクニヌシ)であったとわかり、男は恥じてそのまま通ってこなくなった、、、というお話し。

  結ぶや早玉のおのが力にささがに(=蜘蛛)の糸繰り返し行くほどに この山もとの神垣や
  杉の下枝に止まりたり、、、、

やったよ〜この仕舞。


(神域との結界である、重要文化財の三ツ鳥居、お正月期間は拝見できず心残り)



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ここからくすり道を通って摂社の狭井神社へお参り



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その参道の途中にスクナヒコナ(オオナムチと一緒に国作りをしたがケンカ?して途中で常世国に帰っちゃった神様、医薬の神様でもあり、酒作りの神様でもある)を祀った磐座神社がある。ご神体は磐である。




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狭井神社は三輪神の荒魂を祀る神社で、三輪山の登山口があり、かつ御神水が湧き万病を治すといわれたので、参道が「くすり道」というのだな。
(ちなみに古代神には荒魂、和魂、幸魂、奇魂の四つの魂があったといわれる)



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鳥居をくぐると鎮女池とその中にたつ市杵島姫神社(イチキシマヒメ)
この池には鯉がうじゃうじゃ
イチキシマヒメは水の女神でもあり、本地垂迹だと弁財天になるらしい。やはり水は豊かな地なのだな。



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おお〜、、、
こちらの方が本社より深山幽谷のおもむきで好み。



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本社の巳の神杉にもこちらにもなんで卵をお供えするんかな〜と思っていたが、卵=蛇の好物、ということらしい。

お酒はね、三輪の御祭神はお酒の神様でもあるから納得。味酒は三輪の枕言葉になっているくらい。
ちなみに酒屋の軒下に下げられる杉玉のルーツは三輪の神杉の杉葉なのだ。

  味酒(うまさけ) 三輪の山 青丹よし奈良の山の 山のまにい隠るまで、、、、(額田王)




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狭井神社の裏で、御神水をいただける。



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消毒ケースに入ったコップ。
う〜ん、時代やなあ。



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あまり味はしないけど、ありがたや、ありがたや。



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三輪山の登山口。
三輪山はご神体そのものなので、かつては禁足地だったため、登山には受付、登拝之証の襷を身につけ、下山届なども必要とか。かなりの山らしいのでご遠慮した。



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狭井神社をでたところから展望台へ。
ここから大和三山が一望できるのはうれしかったなあ。(右から耳成、畝傍、ちょっと離れて天香久山)さらに遠景に葛城山、二上山、生駒山、なども。雲間から光りがさして神々しい。しばし飛鳥時代の歴史ロマンの妄想にふける。



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ふりかえればご神体そのものの三輪山
、、心あらなも隠さふべしや、、、、



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さてさて、酒飲みとしてはその三輪の味酒を持ち帰らねば!



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一度飲んですごく美味しかった、と記憶する「三諸杉」、大神神社の近くで360年近い歴史をもつ今西酒造さんのお酒。ちなみに三諸(みむろ)は三輪山の古来からの呼び名。
こちらでは利き酒体験や聖地巡杯ツアーを主催されていて、とても興味があるのだが、一人では参加できないのがつらいところ。




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で、いろいろとりそろえて持ち帰った三諸杉であります(^_^;うしし



さて、次に行こう!







山辺の道三社巡り・その1 談山神社 - 2019.01.17 Thu

初詣の喧噪もすぎたころ、山辺の道(桜井〜天理)沿いの三社を訪ねた。桜も紅葉もないけど、人混みもないのが真冬の旅の特典やね。




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談山神社は正確には山辺の道沿いとはいえないが、飛鳥時代の重要なモニュメントであるからして。

なにしろこんな山の中(多武峰)なので、、、、しかもこの時期、駐車場に車止まってません(^_^;



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参道にならぶ灯籠。後醍醐天皇が寄進したというものもあり。
神社の前には観光ホテルがあるのだが、こんなシーズンオフに泊まる客はいるのだろうかと心配してしまう。



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ここはもともと明治になるまで多武峰妙楽寺というお寺だったが、廃仏毀釈以降、神社部分(神仏混淆だからね)だけが残って談山神社になったという。



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談山=談い山(かたらいやま)の名が示すとおり、ここは大化の改新前に中大兄皇子と中臣の鎌足が談合したという場所。後に鎌足没後、長男の定慧和尚が父の墓所をここに移し十三重塔を建てたのを起源とする。(ちなみに有名な不比等は次男)



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なにしろ重要文化財の建築物が16もあるというからすごい。
これはその一つ、末社惣社本殿。17世紀の再建だそうだが、建物の造りがやはりクラシックだ。




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蹴鞠の庭。
鎌足が中大兄皇子と面識を得たのが蹴鞠会というのは有名な話で、蹴鞠で飛ばした皇子の沓を鎌足が拾ってさしだしたとかなんとか。しかし実際に蹴鞠会があったのは近くの飛鳥寺であった。
この庭ではいまでも蹴鞠祭りなど行われているらしい。

そして右手奥に見えるのが、、、




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談山神社のシンボル、十三重塔。

建立は701年だが、後に焼き討ちにあったりして再建、現存の物は1532年再建の物、それでも室町時代だから十分古い。



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飛鳥の匂いの意匠、じ〜んとするわ。



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これも重要文化財の楼門、本殿への入り口。

 

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この灯籠が春日灯籠を思い出させる。
思えば春日大社は藤原家の氏神、その藤原姓を賜ったゆかりの地だからね、ここは。



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これまた重文の、拝殿からの眺めもなかなかいい。桜や紅葉の季節はたしかに美しいだろうな、と思わせる。



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ここから拝む鎌足公を祀る本殿、もちろん重要文化財。
三間社(柱と柱の間が三間)隅木入春日造り、、、、ってそれを示す屋根の写真がなかった、、ゴメン。柵の上の彫り物が美しい。日光東照宮のお手本になった、らしい。

拝殿の中には江戸時代に描かれた多武峰延喜の絵巻物などの展示。(よく教科書にある時代考証を無視した入鹿の首がとんでいるやつ)



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こちらは神廟拝所(重文)、ここには鎌足公ご神像がお祀りされている。(御簾の中)
秘仏の如意輪観音は当然ながら厨子のなかでお目にかかれず。(6〜7月のみ公開)



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そして、もうひとつ忘れてはならないのが、ここが大和猿楽発祥の地であること。(これまた、大切な権殿の写真がない、、、)
そういえば、昨年MIHO museumの「猿楽と面」展にいったときも、談山神社ゆかりの能面がたくさんあった。「延年の舞」は平安時代、帰属者会で長寿を願う余興であったのが室町にいたって流行したもので、猿楽のもとになったものだ、とその時学習した。



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さて、そろそろこちらをおいとまして、次なる目的地へ行こう。



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後日、古美術の雑誌「目の眼」で、談山神社の拝殿で見た無垢人(人形)と嘉吉祭の写真が展示が掲載されているのを発見!もっとよく見ておくべきであった。




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