閑日堂さんでアンティーク夏着物 - 2023.06.16 Fri
某数寄者の会でご一緒させていただいている閑日堂さん、名張でギャラリーとアンティーク着物を扱っておられる。会の世話役のS様はいつもすてきに着物をきこなしておられるが、ほとんどすべて閑日堂さんで入手された物とお聞きして、一度いってみたいなあと思っていたのだが、このたび夏きもののセールをされるとのこと、しかもS様が車でお連れくださるという。ありがたや〜♪

名張はいつも行っている信楽よりちょっと先、という感じ、閑静な住宅街の中にギャラリー閑さんはある。
お値段がまったくの新しい物に比べるとお手頃、というのと、今の着物にはないアンティーク独特のセンスが若い人に人気で、店内はたくさんの着物好きの若者、それなりの年齢(^_^;のお客さんでいっぱい。試着用の腰紐があっというまになくなってしまうくらい。
アンティークでもクオリティは高いし、きれいなディスプレー、閑日堂さんのセンスと着物の知識で、お宝の山をほじくり返して遊ぶ遊ぶ♪ もう30年ほど若かったら着てみたかったな〜というような大正レトロ的な着物をそつなく着こなす若い人を横目で見ながら、夏の紬、渋渋のやつと、それにあわせた渋渋の科布?の帯を。これにベージュの帯揚げに黒の帯締めするんだ(*^_^*)ばあさんの渋渋コーデ(^_^;
ちなみに丈も袖幅大きすぎ、お直しお願いしたので現物の写真はありません。後日お披露目しますわ。
あとで古美術のお店の方にお邪魔してお茶をいただく。ここの猫のかんちゃんが、数年前に亡くなったうちの愛猫シェルにそっくりの毛並みで、なんだか久々に猫成分を補給。懐かしいな、猫のいた生活。
10数年来のお友達というS様と閑日堂さんのおしゃべりを聞きながら、名張での楽しい1日をしめくくる。また某数寄者の会でお目にかかるのが今までよりさらに待ち遠しくなった。
閑日堂さんの家のお庭。桜の木もあって秘密の花園っぽい。階段を少し上るとこんなスペースが。あら、ここで茶会できるのではないの?と思わず口走ってしまうのであった。口にだすと願いはかなうというからね。
七五三のきもの - 2019.11.13 Wed

楽しそうに鞨鼓をたたくうさぎさん
こちらは喇叭?
踊る女の子
はい、これは初めてあつらえた四つ身のきもの
東本願寺の近くの染工房・遊さんに依頼して誂えました。今まで本身のきものを上げして娘や孫娘に着せてましたが、孫娘が3号までできたので、3人着れば元はとれるか、、、と思ったとか思わないとか(^_^; で、四つ身のきものを誂えたわけです。
左の赤いのがやはり遊さんに頼んだ初着で3人のお宮参りに使ったあと、七五三の三才のきものになりました。この時の紋様が兎だったので、やはり兎をモチーフに、とお願い、地色を少しお姉さんの萌黄にしました。
ちなみに水色のが、母が作ってくれ、娘が七五三で着た友禅で、本身です。上げをするのが大変だった!
で、孫娘1号の7才の七五三参り
上げを前夜急遽したり、足袋やら帯揚げやらしごきも忘れてえらいへんな着付けになって、ごめんなさい〜、、、でしたが、本人はご満悦。(帯揚げのかわりと、浴衣の兵児帯でごまかしたり、、(^_^;)ちなみに髪飾りはお母さん(娘)が成人式の時につけたもの。
五才の孫娘2号は本来七五三参りではないので、本身のきものに袴で。女の子の袴すがたもけっこうかわいい(自画自賛)と、、、思う。ちなみに袴は息子の七五三のときの(^_^;
お参りの後は恒例のミニミニ茶会
1号も2号もちゃんと裏千家の流儀でおりこうさんにお客さん、できました。
(3号はまだ1才なので参加できず〜)
袋帯の芯入れに挑戦 - 2017.02.19 Sun
ネットでお買い得だった袋帯未仕立て。はしっこは切りっぱなしで芯なし。
仕立てをお願いしてもいいのだけれど、それなりにかかるしね〜。、、、ということで自分で芯入れに挑戦することにした。テキストはネットであれこれ調べて。

まず買ったのは三河帯芯。1200円。(もっと安いのもある)
ちなみに袋帯は未仕立ての状態ですでに袋状に縫ってあるので、これに帯芯を縫い付けていくだけなのだ。

袋状の帯を腕つっこんでえいやっと全長裏にひっくりかえす。裏はこのように糸がたくさん出ている状態なので、指とか爪とかひっかけないように気をつけながら。

帯芯の幅は実際の帯より幅広いので、帯に合わせてカットして、ひっくりかえした裏地にあてて、まずは数カ所を縫い留め。帯は長いのでこれもけっこう時間が掛かる。

さて、本縫い。糸はゴールドの細いもの。
帯の裏と表をぬいあわせた縫い代の一方と芯を縫っていく。正式には千鳥掛けらしいが、自分の技術を考え、波縫いどめにした。このとき帯の表に糸が通ってしまうと台無しなので、指の感覚だけで縫い代と帯芯だけをすくって縫う。このあたりは長年パッチワーク&キルトで鍛えた腕だ!(^◇^;)

全長縫い留め完了!

これに腕をまたまたつっこんで、えいやっとひっくりかえす。

あとは端っこの始末だけ。

くけ縫いをして綴じた状態。
一日かるく重しをかけてならすと完成。

こんな感じになる。
ただ、、、締めるときなかなか模様が合ってくれないのだ。風神雷神両方出すのはなかなかむつかしい。

いちど締めてみたが、、、、う〜〜ん、、、風神が消えてしまった。
これはどこで結ぶかまだまだ研究が必要だなあ。
とりあえず、帯芯の1200円でできちゃった!
仕立てをお願いしてもいいのだけれど、それなりにかかるしね〜。、、、ということで自分で芯入れに挑戦することにした。テキストはネットであれこれ調べて。

まず買ったのは三河帯芯。1200円。(もっと安いのもある)
ちなみに袋帯は未仕立ての状態ですでに袋状に縫ってあるので、これに帯芯を縫い付けていくだけなのだ。

袋状の帯を腕つっこんでえいやっと全長裏にひっくりかえす。裏はこのように糸がたくさん出ている状態なので、指とか爪とかひっかけないように気をつけながら。

帯芯の幅は実際の帯より幅広いので、帯に合わせてカットして、ひっくりかえした裏地にあてて、まずは数カ所を縫い留め。帯は長いのでこれもけっこう時間が掛かる。

さて、本縫い。糸はゴールドの細いもの。
帯の裏と表をぬいあわせた縫い代の一方と芯を縫っていく。正式には千鳥掛けらしいが、自分の技術を考え、波縫いどめにした。このとき帯の表に糸が通ってしまうと台無しなので、指の感覚だけで縫い代と帯芯だけをすくって縫う。このあたりは長年パッチワーク&キルトで鍛えた腕だ!(^◇^;)

全長縫い留め完了!

これに腕をまたまたつっこんで、えいやっとひっくりかえす。

あとは端っこの始末だけ。

くけ縫いをして綴じた状態。
一日かるく重しをかけてならすと完成。

こんな感じになる。
ただ、、、締めるときなかなか模様が合ってくれないのだ。風神雷神両方出すのはなかなかむつかしい。

いちど締めてみたが、、、、う〜〜ん、、、風神が消えてしまった。
これはどこで結ぶかまだまだ研究が必要だなあ。
とりあえず、帯芯の1200円でできちゃった!
京でお誂えの衣二題 - 2014.11.21 Fri
京都で室町というたら瞬時に呉服問屋という言葉がうかんでくる。呉服問屋が軒をつらねるエリアで、室町の旦那衆といえば糸偏業界のヒト、そして祗園祭を支える旦那衆でもある、というイメージ。
呉服問屋さんは小売ではなくて、いわばコーディネーター。
糸偏のお仕事といえば、白生地屋さんからはじまって、下絵を描く職人、地染めをする職人、友禅を描く、紋を入れる、仕立てる、刺繍をする、、、、と多岐にわたり、かつ完全に分業制。
こんな着物が欲しいといえば、あちらの業種、こちらの業種、にかけあって、お客さんの要望に沿った物を完成させるのが問屋さん。(私の理解では。まちがっていたらご訂正ください)
で、室町で訪問着を白生地から一枚お誂え。残念ながら私のじゃなく、娘の。
振袖は作ってやったけれど、本来嫁に行くときにもたせてやるべき訪問着を、どさくさにまぎれて作ってやれなかったので、いまごろやっと。

実はここ、室町の某鉾の会所どす〜。どんな模様にするか,下絵をたくさん見せてもらって娘と一緒に検討した結果、決めた図柄をこれまた選んだ白生地に描いてもらったもの。イメージをみるための仮絵羽仕立てになっているのを、遠方の娘にかわりに私が試着におよびました。(娘より若干縦が短く、横に広いけどね^_^;)

下絵は水洗いすればきれいに消えてしまう青花で描かれています。もっと青いのかと思ったら、実際はブルーブラックの色に見えます。布に描いた瞬間はやはり青いのだそうですが、時間がたつと黒っぽくなるんですって。
黄色いシールは、ここにもう一本花の枝をいれようか、という印。長年着物は着ていますが、柄の位置やボリュームについては素人なので、やはりプロのアドバイスは必要ですね。

次は地の色選び。だいたいイメージは持っていたのですが、実際の色見本を見ると微妙な違いの色がたくさんありすぎてどうしようかと迷ってしまう。小さい布片で見たときと、大きな面積を占める着物になったときでは全く印象がかわってしまう、というのは経験上わかっているし、また地模様によっても色調がかわるのも知っている。だからよけいに迷う迷う、、、。

特にブルー系は種類が多すぎて、、、、(×_×)
なので次回は選んだ白生地で少し大きめの布きれに試し染めをして見せてもらうことにしました。こうやって段階を踏んで、あれこれ悩みながら,時間をかけて着物を作っていくのも楽しい作業ですねえ。いつになるかわかりませんが、また完成の暁にはご披露いたします。
さて、次なる衣は人間の衣ではなくて、茶入の着物のお誂え。

春先に手に入れたガラス作家・広沢葉子さんのガラスの替え茶器、これを茶入として使うため、仕覆がいるなあ、、、と。ガラスだから仕覆も名物裂写しなんかじゃなくもっと軽い物を、、、と紬の着物を仕立てたときの余り切れを使うことにしました。
ただし、、、、、自分で縫うだけの腕はアリマセン(^◇^;)
よって、プロにおまかせしようと。

持ち込みの裂地で仕覆を作ってくれると、茶友さんから聞いていた大徳寺近くの菊光堂さんに持ち込みお願いすることにしました。
余り布のサイズがぎりぎりかな〜と心配しましたが、茶入のサイズも測ってくださって、なんとかいけるでしょう、とのこと。

布の界切り線(白い横線)は着物に仕立てるときには使わないマークみたいなものですが、仕覆ではそれを生かして間道風にしようと思います。紐の色も決まって、あとはできあがりを待つばかり。これも完成したらお見せしますね〜。(というか、押しつけてみせちゃう!!)
呉服問屋さんは小売ではなくて、いわばコーディネーター。
糸偏のお仕事といえば、白生地屋さんからはじまって、下絵を描く職人、地染めをする職人、友禅を描く、紋を入れる、仕立てる、刺繍をする、、、、と多岐にわたり、かつ完全に分業制。
こんな着物が欲しいといえば、あちらの業種、こちらの業種、にかけあって、お客さんの要望に沿った物を完成させるのが問屋さん。(私の理解では。まちがっていたらご訂正ください)
で、室町で訪問着を白生地から一枚お誂え。残念ながら私のじゃなく、娘の。
振袖は作ってやったけれど、本来嫁に行くときにもたせてやるべき訪問着を、どさくさにまぎれて作ってやれなかったので、いまごろやっと。

実はここ、室町の某鉾の会所どす〜。どんな模様にするか,下絵をたくさん見せてもらって娘と一緒に検討した結果、決めた図柄をこれまた選んだ白生地に描いてもらったもの。イメージをみるための仮絵羽仕立てになっているのを、遠方の娘にかわりに私が試着におよびました。(娘より若干縦が短く、横に広いけどね^_^;)

下絵は水洗いすればきれいに消えてしまう青花で描かれています。もっと青いのかと思ったら、実際はブルーブラックの色に見えます。布に描いた瞬間はやはり青いのだそうですが、時間がたつと黒っぽくなるんですって。
黄色いシールは、ここにもう一本花の枝をいれようか、という印。長年着物は着ていますが、柄の位置やボリュームについては素人なので、やはりプロのアドバイスは必要ですね。

次は地の色選び。だいたいイメージは持っていたのですが、実際の色見本を見ると微妙な違いの色がたくさんありすぎてどうしようかと迷ってしまう。小さい布片で見たときと、大きな面積を占める着物になったときでは全く印象がかわってしまう、というのは経験上わかっているし、また地模様によっても色調がかわるのも知っている。だからよけいに迷う迷う、、、。

特にブルー系は種類が多すぎて、、、、(×_×)
なので次回は選んだ白生地で少し大きめの布きれに試し染めをして見せてもらうことにしました。こうやって段階を踏んで、あれこれ悩みながら,時間をかけて着物を作っていくのも楽しい作業ですねえ。いつになるかわかりませんが、また完成の暁にはご披露いたします。
さて、次なる衣は人間の衣ではなくて、茶入の着物のお誂え。

春先に手に入れたガラス作家・広沢葉子さんのガラスの替え茶器、これを茶入として使うため、仕覆がいるなあ、、、と。ガラスだから仕覆も名物裂写しなんかじゃなくもっと軽い物を、、、と紬の着物を仕立てたときの余り切れを使うことにしました。
ただし、、、、、自分で縫うだけの腕はアリマセン(^◇^;)
よって、プロにおまかせしようと。

持ち込みの裂地で仕覆を作ってくれると、茶友さんから聞いていた大徳寺近くの菊光堂さんに持ち込みお願いすることにしました。
余り布のサイズがぎりぎりかな〜と心配しましたが、茶入のサイズも測ってくださって、なんとかいけるでしょう、とのこと。

布の界切り線(白い横線)は着物に仕立てるときには使わないマークみたいなものですが、仕覆ではそれを生かして間道風にしようと思います。紐の色も決まって、あとはできあがりを待つばかり。これも完成したらお見せしますね〜。(というか、押しつけてみせちゃう!!)
木綿の着物まわり - 2014.04.27 Sun
着物まわりで役に立つ物を誂えたので、ちょっとご紹介。

お願いしたのは高松のkimono gallery 晏さん。(馬場呉服店)
なにゆえ高松?と思われるでしょうが、以前から京都で年に1〜2回、展示会をされているんです。紅型に強いので、京都に住む前から紅型帯を誂えてもらったりしていました。
春先に祗園のギャラリーで展示会されていたので、かねてから作りたいと思っていた木綿の塵よけをお願いしようと思いでかけました。
こちらのお店は木綿物に強いのです。讃岐特産の保多織りの反物なども手がけておられます。

塵よけとして、今までは雨ゴート用のポリのものを愛用していました。特に冬などは防寒着にもなりよごれもつきにくく重宝していたのですが、いかんせん、着心地はあまり良いとはいえず、、、。それに暖かくなると暑い。で、春・秋にはおれる、着心地の良い、それに耐久性があり、洗濯も簡単なのでがしがし着れるもの、、、というので木綿に行き着きました。
展示ではたくさんの種類の木綿の反物がありましたので、いろいろ迷ったあげく、まあ飽きのこない物が良かろう、とこれに決め、本日やっと仕立て上がりが届きました。

洋服の上に羽織っているのでちょっと変ですが。これは紐を身八ツ口から通して、一本だけで結ぶデザイン。あちこちたくさんの紐を結ぶ手間がはぶけます。

こんなストライプです。着物としてもよさげですし、特に着物で家事をされる方には良いわね。ただ私の年齢では、木綿の着物はちょっと貧相に見えるかもしれない、、、。若い人がポップに木綿の着物を着こなしているのはかわいいですけどね。

展示会の時目について、あ、これ水屋着としていいかも!と思っていっしょに買った木綿の対丈の上っ張り。
普通の割烹着は丈が短く膝が汚れるし、今愛用している二部式雨ゴートの下と上っ張りだと着脱に手間がかかる。そんなこんなを一挙に解決してくれそうな逸品、見つけました!

お願いしたのは高松のkimono gallery 晏さん。(馬場呉服店)
なにゆえ高松?と思われるでしょうが、以前から京都で年に1〜2回、展示会をされているんです。紅型に強いので、京都に住む前から紅型帯を誂えてもらったりしていました。
春先に祗園のギャラリーで展示会されていたので、かねてから作りたいと思っていた木綿の塵よけをお願いしようと思いでかけました。
こちらのお店は木綿物に強いのです。讃岐特産の保多織りの反物なども手がけておられます。

塵よけとして、今までは雨ゴート用のポリのものを愛用していました。特に冬などは防寒着にもなりよごれもつきにくく重宝していたのですが、いかんせん、着心地はあまり良いとはいえず、、、。それに暖かくなると暑い。で、春・秋にはおれる、着心地の良い、それに耐久性があり、洗濯も簡単なのでがしがし着れるもの、、、というので木綿に行き着きました。
展示ではたくさんの種類の木綿の反物がありましたので、いろいろ迷ったあげく、まあ飽きのこない物が良かろう、とこれに決め、本日やっと仕立て上がりが届きました。

洋服の上に羽織っているのでちょっと変ですが。これは紐を身八ツ口から通して、一本だけで結ぶデザイン。あちこちたくさんの紐を結ぶ手間がはぶけます。

こんなストライプです。着物としてもよさげですし、特に着物で家事をされる方には良いわね。ただ私の年齢では、木綿の着物はちょっと貧相に見えるかもしれない、、、。若い人がポップに木綿の着物を着こなしているのはかわいいですけどね。

展示会の時目について、あ、これ水屋着としていいかも!と思っていっしょに買った木綿の対丈の上っ張り。
普通の割烹着は丈が短く膝が汚れるし、今愛用している二部式雨ゴートの下と上っ張りだと着脱に手間がかかる。そんなこんなを一挙に解決してくれそうな逸品、見つけました!