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2018-04

随心院はねず踊り2018 - 2018.03.28 Wed

東山が西にある(^_^;山科は随心院門跡。
この冬、一度おとずれて、はねずいろの花が咲くという梅林を見た。まだ枯木状態だったので、咲く様を一度見たいものだと思い、はねず踊りがおこなわれる3月最終日曜日にふたたび訪ねてみた。






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はねずとは「唐棣」、古くから薄紅色の名前であったものが、今ではすっかり死語になってしまったそうだ。




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随心院の境内にある小野梅園

小野篁などの小野家の所領であった土地柄、小町もここ出身と言い伝えられている。(諸説在り)




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これがその「はねず色」の梅である。




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乙女を思わせる淡い紅色だ。



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梅園内は散策できるし、広間の茶室もあって,呈茶がされていた。




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さて、一日に数回おこなわれるはねず踊り、踊るのは小野学区の小学校高学年の女の子たち。
これもまた、地域によって支えられ維持されている地域の祭なのだ。




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深草少将の百夜通いがテーマ(小町の元に100日通えば諾、と言われ99日目に雪で死んでしまった男の物語)

紅の縁の笠が小町、白の縁の笠が深草少将
乙女たちの衣の色がはねず色。




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この踊りは起源はあきらかでないものの、約1世紀前までは毎年はねずの梅が咲く頃、里の子たちが家家を門つけして歩いた、という記憶があるらしい。

すたれてしまったはねず踊りを再興しようと、地域の人たちが古老へのききとりなどで復活させたのが昭和48年という。




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地域の人たちの努力によって復興した祭は意外に多いと思うが、それを維持していくための地域ぐるみの努力はたいへんなものだと思う。
特に少子化の時代、子どもたちへいかに伝えるか、難題はありそうだ。




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  ♪ 少将様がござる 深草からでござる (約5kmほどの道のりらしい)

     毎夜よさりに 通うてござる 榧の木の実(小町は榧の実で通うた日を数えた)で

       九つ 十と 日数かぞえて ちょいと垣間見りゃ、、、、


この歌では小町は年老いて,この里に悠々自適し、童らをあつめてこのはねず踊りをおどって楽しんだそうな。そんな老後ならいいな。(老後の小町にはいろんな伝説があるが)





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そのあとは、今様の舞があったり




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暑いくらいの好天で、地域の人や遠方からの人もたくさんおいでだ。





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けっこう見応えがあったのが造形大瓜生山舞子連中の石見神楽「おろち」であった。




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4匹もおろちがでてきて迫力あり。
長い尻尾を引きずりながらところせましとあばれたりとぐろをまいたり、、
1匹を1人で操作している、というのも驚きだ。




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4匹合体



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素戔嗚尊が用意した酒をくらうおろち




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戦う素戔嗚尊




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こうして4匹とも首をとられて大団円である。
やんや、やんや




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終了後、お寺の中ではこれも地域の人たちが蒸籠で餅米を蒸し、搗き、丸めて販売中。結構行列できるほど人気。ぜんざいもいただけて、中にその大きなお餅がはいっていて美味しかった。





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桃山時代の建築のお堂や庭園は、冬に来たときと違って明るく開放的な感じ。




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ほんとうのはねず踊りを見たあとに、だるま商店の襖絵のはねず踊りを改めて見るとまた感慨新た。
しかし、、、この襖絵、100年たったらもちっとおちつくのかしら(^_^;?





京の節分会2018 - 2018.02.05 Mon

節季のおわりに溜まった邪気(鬼)を払う節分の行事は、ことにかつて歴史の舞台であった京都では今日でもさかんなのだ。だから節分会にお参りに行こうとすると京都中を縦横無尽に駆け巡らないといけないので、時間的にも無理!、、、というので今年は毎度お馴染みの神社から,お初の神社まで、巡れるところまで。





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まずは尾形月耕の「懸想文売りの図」
今年手に入れた待合掛け。




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これは近所の須賀神社で毎年手に入れる懸想文。
かつてお金に困ったお公家さん(文字が書ける階級)が顔を隠して懸想文(ラブレター)なるものを代筆、売り歩いたことにちなむ。




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こちらが聖護院にある須賀神社。
節分の時だけにぎわうので、普段はあまり人影はない。




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はい、出ました、懸想文売り。
毎年同じおじさまがやってはります。
この懸想文、授かると良縁に恵まれるとか。良縁は手おくれながら、箪笥の中にしのばせて、着物の増殖(?)が期待できる、、というのがいいですね。




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ちなみに中はこんなんで、前年の干支が今年の干支に書いたラブレター形式になっておりまする。
(千酉さんから戌織さまへ)




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近くの熊野神社は学生時代からお馴染みの神社で、お隣の西尾八ッ橋さんが茶店を毎年ださはる。
これが暗くなると、ここの灯りだけがなんだか懐かしい感じでほっとするのだ。





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こちらが西尾さん。
ちなみにここ聖護院は「本家」「元祖」などなど数家の八ッ橋のお店が林立する八ッ橋激戦区(?)




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今年お初は松原通り西洞院の五条天神社。
すっかりビルの谷間になっている。天神社とはいうものの、道真公とはあまり関係がなさそうで、桓武天皇の時代に空海が勧請したとか。




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今年某勉強会で「宝船図」の歴史について学習したのだが、節分の3日間だけ授与される宝船図の一番古い形をとどめているのがこちらのなのだそうだ。




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う〜む、、、、シンプル!
船に稲穂がのっているだけ。
一般的に、枕の下に敷いてよい初夢を期待する、、という宝船図はもっと七宝をのせてたり、帆があったり、七福神をのせてたり、ごちゃごちゃしているのだが、このシンプルさはかえって新鮮。
呪術的な文字も描かれ、原始の形に近いことを納得。


もともと主祭神の少彦名命は医術とか呪術とかに関係するらしく、そこで呪術的な意味で宝船図ができたのだろうか。さきほどの勉強会では最古の宝船図の記録は鎌倉初期にはもう存在した、ということだった。




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後醍醐天皇時代まではここは「天使の宮」「天使社」とよばれていたそうだ。
エンジェルじゃなくて、天子さまのお使いの意味。



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このあたりの有名な地名、「天使突抜(てんしつきぬけ)」
エンジェルが突き抜けていったらこわいが(^_^;





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ここから松原通りを西へ、壬生寺へ向かう。
その途中のまるき製パン所、いつもお客さんでにぎわっている。コロッケパンを購入。




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お行儀悪いがコロッケパンを食べ歩き、なるたけ人の通らない道をたどって。
ここのコッペパンと千切りキャベツのおいしさはたまらんね!





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さて、ここも大賑わいの裏鬼門・壬生寺。
今年も焙烙をおさめよう。




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壬生狂言の「焙烙割り」で、一気に割られる厄除け。
上演中の壬生狂言は長蛇の列であった。




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千体仏塔がいつも異国的な眺め




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壬生寺を北へ行くと四条通りに面した梛神社・隼神社(合祀)
ここではお焚きあげがおこなわれている。




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梛神社お神楽

御朱印帳も「梛にしますか?隼にしますか?」と聞かれているようだ。もと隼神社があった場所はこの近くで、それと示す石碑があったと思う。




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さて、私的には節分会の真打ち!
学生時代からなじんだ吉田神社!




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昨年3年ぶりに大々的な火炉祭が復活し、(燃えた灰の処理で市の当局ともめたのよ)今年もどんどん積み上げられていく古い御札
これが一気に燃え上がる様はさすがにすごい。熱気もすごい。確かに溜まった邪気は炎とともに浄化される!とイメージできる。
残念ながら、今夜は風邪をひいていることもあって、火炉祭はあきらめたが。





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吉田神社も宝船図授与をしているのね。意識して見たのははじめて。こちらの宝船図はとってもオーソドックス。




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今年も美味しい和菓子がたんと食べられますように、と菓祖神社にもお参りして、、、




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毎年ここに出店しはる、東一条にある(学生時代からお馴染み)松井酒造さんの濁り酒>^_^<




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そして吉田神道の心臓部、節分3日間のみ開かれる大元宮へお参り。

ここで前日の追儺式で心を入れ替えた鬼たちが、羽織袴で詣でるところにも行き当たる。(暗すぎて写真撮れず)




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河道屋の晦日蕎麦がいつもとなりに出ているところの山蔭神社、庖丁、調理、飲食の神様、今年も美味しい物に食いっぱぐれませんように。
ここからの眺めがまたよろしいの。暮れていく西の空が美しい。




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かくして、今年の節分会終了。
京都に居るとほんとうに忙しい。あっちの神様こっちの神様、、、たてないとね(^_^;







北野神社ずいき祭〜西ノ京御旅所にて - 2017.10.07 Sat


西大路から妙心寺道を西へ。



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道には屋台がたちならぶ。
北野天満宮のずいき祭である。(10月1日〜5日)




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しかし、北野天満宮に御旅所があるとは実はしらなんだ。ましてや、ここにあるなんて。
ずいき(サトイモの茎)や野菜で飾った神輿など写真でよく見たし、名前もよく聞いていたのだが、実際に見たことなかったのだ。





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境内にも屋台がたくさん。学校帰りの子たちがけっこう群がってたこ焼きやら唐揚げなんかを食べてた。これも地域の祭やなあ。





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天満宮の神様は神幸祭でご鳳輦に乗られて西ノ京の御旅所へおでまし、その道中氏子地域を練り歩く。これも見ものだが、今年は残念ながらみられず。4日の還幸祭まで五穀豊穣に感謝する氏子の神事や舞の奉納など、神様はここで楽しまはるのだ。

ただいま神事(甲御供奉饌・・かぶとの形をした供物をささげる)の最中。奉仕される七保会は北野神人(じにん:雑司をつかさどる神職の一)の末裔の方たちの会だとか。






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これが、かの有名なずいきの神輿か〜。




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なるほど、屋根を葺いているのが赤ずいきと白ずいき。
ちなみに元は瑞饋祭、瑞饋と芋茎(ずいき)の音が一緒だったので、ずいきを飾るようになったのだとか。



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柑橘に稲穂。

この祭はもともと秋の五穀豊穣、豊作を感謝しその作物を神様に捧げたのがはじまりというのも納得。


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ちなみに始まりは村上天皇の御代だから、平安時代にまでさかのぼるという。現在の祭の原型は江戸初期のころとか。その後廃止されたり復活されたり、今にいたるそうだ。これを支えてこられたのが、西ノ京保存会の方々。




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神輿の四面には、保存会の各町内が趣向を凝らした野菜で作る飾り。
浦島太郎などのオーソドックスな昔話のあれば、これみたいにひふみんと天才藤井棋士の将棋対決や、美女と野獣、、、なんてのもあった。






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この瓔珞の笠は白が白ごま、黒が九条葱の種、茶色が水菜の種がぎっしりつまってできているのだ。
柱をびっしり埋めているのと同じ花は赤と白の千日紅。




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茗荷や、吊り瓔珞は赤茄子、柚子、五色唐辛子などなど。
加茂茄子鈴(これは作り物のようだが)なんてのもあった。




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神輿を先導する猿田彦の乗った導山も境内に。




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これは見事なずいきだこと。




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北野天満宮で最近復活したにない茶屋による呈茶があるとのことで、待っている間にやっぱり屋台の誘惑に勝てず、蛸焼き食べる。(お腹一杯で晩飯食べられず)




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このにない茶屋、北野天満宮さんとこで100年眠ってたらしい。天満宮ともご縁の深い老松さん(もしくは弘道館)の太田はんによってお茶が点てられる。点て方など、中世のにない茶屋の絵を見て研究しはったのだとか。




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北野天満宮はまた秀吉の北野大茶会の所縁の場所でもあって、ちょうどそれがおこなわれた時期が今ごろ(天正15年旧暦10月1日)だったとか、いろいろ楽しい太田はんの蘊蓄をききながら、美味しく頂戴。(さっき蛸焼き食べて腹一杯だったのに、、、、)




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北野の神様をおのせした、三基の御鳳輦。




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天神さんに剣鉾があるのは、御霊の親玉だからだろうなあ(^_^;



広河原松上げ2017 - 2017.08.27 Sun

洛北山間部各地でお盆や地蔵盆の頃、おこなわれる松上げに1度はいってみたいと思っていたのだが、いずれも遠隔地、帰ってくると夜中近くになるというのがハードルが高い。京都バスが観賞用に往復バスを出していると知って、日程的に都合のよかった広河原の松上げに申し込んだ。

(ちなみに京都バスの松上げ観賞は広河原のほかに花脊あり)




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バスにゆられて1時間40分ほど、途中離合がおそろしい山道をとおりぬけ、漸くたどり着いた広河原の集落。
このあたりは茅葺きのお家もたくさんあって、いずれの家にも祭礼の提灯がかかる。このあたり鞍馬の火祭と似ている。

洛北の人たちは火をつかうお祭りが好きなんだなあ、、、と思ったが、これは愛宕信仰に端を発する祭礼らしい。
山火事を恐れ、火伏にご利益があるからだという。江戸時代から始まったらしいがくわしいことはわからない。雲ヶ畑の松上げなどは9世紀に生きた惟喬親王にまつわる伝承があるので、もっと古いかも。




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松上げ会場の途中には地元の人たちによる軽食や特産品などの売店。
点火は20時半だから腹ごしらえは必要よ。(私はカロリーメイトでごまかした)



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松場(=会場)にそびえるのは約20mの高さの灯籠木(とろぎ)。これに最終的に点火するのだ。




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注連縄も張られ、椅子席は地元の役員さんのものだろう。

この祭に参加するのは地元の男子のみ、忌中やお産のあった家は辞退するらしい。鞍馬の火祭でも思ったが、これも世代間を越えて受け継がれ、地域の絆を強くする意味合いも大きいと思う。小さい頃からこれを見て、いつか自分も、、、という感じかな。こればっかりはこの地に生まれ育った人でないとわからない感覚だと思う。うらやましい。




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売店に飾られていた放上松(ほりあげまつ)。
これに点火してハンマー投げよろしく、灯籠木に向かって投げ上げるのだ。





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だんだん暗くなって、灯籠木もシルエットになる。
最前列ではカメラおじさんたちが早くから来て場所取りしてはる。それでもみんな三々五々あちこちにシートを敷いて中には酒盛りをはじめたり、のんびりゆったりみることができる。

待ている間、町中ではみられない星空も見えてよい天気であった。




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点火前、献灯用の火の周辺に男衆が集まる。この火は愛宕大明神の祠からいただくのだそうだ。





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そして鐘と太鼓の単調な音が響く中、先ほどの松場に立てられた約1000本の地松(松明)に次々と男衆が点火をしてまわる。




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暗かった松場につぎつぎと燈がともされ、、、




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まるで燎原のようだな。




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ひとしきり地松が燃えてきえかかるころ、いよいよ灯籠木への点火がはじまる。





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灯籠木の先端に付いた笠めがけてくるくる放上松をまわして投げ上げるのだが、これが玉入れよろしくなかなか入らない。

一番点火のあと、入った動画が撮れたので貼り付けときます。









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聖火よろしくだんだん燃えてきた。




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しかし、シャッター開けっ放しでないと観光ガイドに載っているような写真はとれないので、ちょっとしょぼい写真になったけれど、光跡が放上松なの。

そして灯籠木が引き倒される。「倒すぞ〜」のかけ声。









あはは、、倒す瞬間ちょっとよそ見してええとこが撮れてません(^_^;




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こうして無事に松上げがおわると行列をつくり観音堂へ、そして集落の老若男女のヤッサ踊り(京都無形民俗文化財)が明け方まで続けられるのだそうだが、残念ながら観光バスは灯籠木が倒れた時点で引き上げないといけないの。

自家用車で来ることができれば遅くまでつきあえるのだが、あの道を夜運転するのはかなりデンジャラスなので躊躇するわ。

できればまた雲ヶ畑や花脊の松上げも見てみたいものだなあ。






夏越の祓〜上賀茂神社・人形流し2017 - 2017.07.02 Sun


  ♪  夏越の祓 するひとは 千歳の命 延ぶというなり


、、、、というアヤシイ歌を歌いながらぞろぞろと茅輪をくぐる、、、そんな6月30日、夏越の大祓。


きょうび、どこの神社にいっても茅輪が設置されているので、ついつい反射的にくぐってしまうが、たぶんそれはここ10年くらいのはやりだと思う。昔はそんなに茅輪なんて神社になかったよ。

それに京都に住むまでは「夏越の祓?それな〜に?」の認識だったので、一年の半分、たまりにたまった穢れを祓わなかった年月の方が長いわけで、、、なのにいったん始めると、しないとなんとなく気持ちワルイ気がするのはなぜだろう。




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30日までにくぐった茅輪は数知れず、食べた水無月も数知れず、、、だが、肝腎の大祓の30日、所用のため地元の神社にも行けず、どうしようかな〜と思っていたら、なんと夜の20時から人形(ひとがた)流しの神事があるという上賀茂神社!地元ちがうけど、ここはけっこう行きつけなので今年はここで身を祓おう。

夜の上賀茂神社は初めてなんで、不思議な雰囲気。二の鳥居の前では地元の人たちがミニ市を開いてはった。





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お約束の茅輪を左右左と3回くぐる。
 
 ♪ 夏越の祓 する人は〜、、、




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神事がおこなわれる橋殿(舞殿)周辺には、すでに大勢の方が待ち構えている。




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ならの小川、、、かぜそよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける、、、(藤原家隆)の風景やねえ。
ん?、、、、あれは?




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ああ!これこれ!
三角形の幣!

氷室の氷、水無月(お菓子)の形、そして魔除けの意味のあるのが三角形(または鱗紋)

2年前、Mちゃんたち乙女が弘道館で夏越の祓茶事をしてくれたときに、弘道館の庭にあったやつや〜!(↓)





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うら若き乙女の力作の茅輪があって大感激したのだが、あれ以来茶仲間に茅輪を作ることがはやったっけ。


しかし、この三角幣、こういうものだったのか、と2年ぶりに合点がいった。




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やがてならの小川の中にある松明に点火。




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水に映る火影も美しい。





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やがて雅楽の伶人たちとともに神職の方々が茅輪を作法通りくぐって橋殿へ鎮座される。




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橋殿の上からおさめられた人形を小川へ流す。
この作法がまるで手裏剣みたいにしゃしゃしゃ〜っと手刀で一枚ずつ落としていくのがすごい技!










枚数が半端でないので、かなり長時間、その間長文の大祓詞が奏上される。





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小川の水上を流れていく人形。

本来なら大海まで、、、といたいところだが、環境汚染になるのでどこかで回収してはるんかな?
神事終了後、見てみたけれどどこでどうなっているのかはわからぬまま。





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ついで木綿と麻の反物を裂いて川へ流す。
これは初めて知った。


和泉式部の
「思うこと みなつき(水無月・皆尽き)ねとて 麻の葉を切りに切りても 祓えつるかな」
にも歌われ、貴船神社の夏越でもされているそうな。

神に捧げる貴重品であった麻や木綿を裂いて贖物(あがもの)にする、という意味らしい。





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さて、神事終了、あの三角幣も川から引き上げられ、、、あら、こんなふうになってたのね。





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めったに来ることのない夜の上賀茂別雷神社、雰囲気を楽しみつつ、今年の残り半分、無事すごせますようにと祈る。




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