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2017-10

北野神社ずいき祭〜西ノ京御旅所にて - 2017.10.07 Sat


西大路から妙心寺道を西へ。



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道には屋台がたちならぶ。
北野天満宮のずいき祭である。(10月1日〜5日)




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しかし、北野天満宮に御旅所があるとは実はしらなんだ。ましてや、ここにあるなんて。
ずいき(サトイモの茎)や野菜で飾った神輿など写真でよく見たし、名前もよく聞いていたのだが、実際に見たことなかったのだ。





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境内にも屋台がたくさん。学校帰りの子たちがけっこう群がってたこ焼きやら唐揚げなんかを食べてた。これも地域の祭やなあ。





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天満宮の神様は神幸祭でご鳳輦に乗られて西ノ京の御旅所へおでまし、その道中氏子地域を練り歩く。これも見ものだが、今年は残念ながらみられず。4日の還幸祭まで五穀豊穣に感謝する氏子の神事や舞の奉納など、神様はここで楽しまはるのだ。

ただいま神事(甲御供奉饌・・かぶとの形をした供物をささげる)の最中。奉仕される七保会は北野神人(じにん:雑司をつかさどる神職の一)の末裔の方たちの会だとか。






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これが、かの有名なずいきの神輿か〜。




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なるほど、屋根を葺いているのが赤ずいきと白ずいき。
ちなみに元は瑞饋祭、瑞饋と芋茎(ずいき)の音が一緒だったので、ずいきを飾るようになったのだとか。



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柑橘に稲穂。

この祭はもともと秋の五穀豊穣、豊作を感謝しその作物を神様に捧げたのがはじまりというのも納得。


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ちなみに始まりは村上天皇の御代だから、平安時代にまでさかのぼるという。現在の祭の原型は江戸初期のころとか。その後廃止されたり復活されたり、今にいたるそうだ。これを支えてこられたのが、西ノ京保存会の方々。




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神輿の四面には、保存会の各町内が趣向を凝らした野菜で作る飾り。
浦島太郎などのオーソドックスな昔話のあれば、これみたいにひふみんと天才藤井棋士の将棋対決や、美女と野獣、、、なんてのもあった。






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この瓔珞の笠は白が白ごま、黒が九条葱の種、茶色が水菜の種がぎっしりつまってできているのだ。
柱をびっしり埋めているのと同じ花は赤と白の千日紅。




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茗荷や、吊り瓔珞は赤茄子、柚子、五色唐辛子などなど。
加茂茄子鈴(これは作り物のようだが)なんてのもあった。




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神輿を先導する猿田彦の乗った導山も境内に。




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これは見事なずいきだこと。




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北野天満宮で最近復活したにない茶屋による呈茶があるとのことで、待っている間にやっぱり屋台の誘惑に勝てず、蛸焼き食べる。(お腹一杯で晩飯食べられず)




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このにない茶屋、北野天満宮さんとこで100年眠ってたらしい。天満宮ともご縁の深い老松さん(もしくは弘道館)の太田はんによってお茶が点てられる。点て方など、中世のにない茶屋の絵を見て研究しはったのだとか。




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北野天満宮はまた秀吉の北野大茶会の所縁の場所でもあって、ちょうどそれがおこなわれた時期が今ごろ(天正15年旧暦10月1日)だったとか、いろいろ楽しい太田はんの蘊蓄をききながら、美味しく頂戴。(さっき蛸焼き食べて腹一杯だったのに、、、、)




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北野の神様をおのせした、三基の御鳳輦。




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天神さんに剣鉾があるのは、御霊の親玉だからだろうなあ(^_^;



広河原松上げ2017 - 2017.08.27 Sun

洛北山間部各地でお盆や地蔵盆の頃、おこなわれる松上げに1度はいってみたいと思っていたのだが、いずれも遠隔地、帰ってくると夜中近くになるというのがハードルが高い。京都バスが観賞用に往復バスを出していると知って、日程的に都合のよかった広河原の松上げに申し込んだ。

(ちなみに京都バスの松上げ観賞は広河原のほかに花脊あり)




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バスにゆられて1時間40分ほど、途中離合がおそろしい山道をとおりぬけ、漸くたどり着いた広河原の集落。
このあたりは茅葺きのお家もたくさんあって、いずれの家にも祭礼の提灯がかかる。このあたり鞍馬の火祭と似ている。

洛北の人たちは火をつかうお祭りが好きなんだなあ、、、と思ったが、これは愛宕信仰に端を発する祭礼らしい。
山火事を恐れ、火伏にご利益があるからだという。江戸時代から始まったらしいがくわしいことはわからない。雲ヶ畑の松上げなどは9世紀に生きた惟喬親王にまつわる伝承があるので、もっと古いかも。




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松上げ会場の途中には地元の人たちによる軽食や特産品などの売店。
点火は20時半だから腹ごしらえは必要よ。(私はカロリーメイトでごまかした)



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松場(=会場)にそびえるのは約20mの高さの灯籠木(とろぎ)。これに最終的に点火するのだ。




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注連縄も張られ、椅子席は地元の役員さんのものだろう。

この祭に参加するのは地元の男子のみ、忌中やお産のあった家は辞退するらしい。鞍馬の火祭でも思ったが、これも世代間を越えて受け継がれ、地域の絆を強くする意味合いも大きいと思う。小さい頃からこれを見て、いつか自分も、、、という感じかな。こればっかりはこの地に生まれ育った人でないとわからない感覚だと思う。うらやましい。




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売店に飾られていた放上松(ほりあげまつ)。
これに点火してハンマー投げよろしく、灯籠木に向かって投げ上げるのだ。





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だんだん暗くなって、灯籠木もシルエットになる。
最前列ではカメラおじさんたちが早くから来て場所取りしてはる。それでもみんな三々五々あちこちにシートを敷いて中には酒盛りをはじめたり、のんびりゆったりみることができる。

待ている間、町中ではみられない星空も見えてよい天気であった。




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点火前、献灯用の火の周辺に男衆が集まる。この火は愛宕大明神の祠からいただくのだそうだ。





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そして鐘と太鼓の単調な音が響く中、先ほどの松場に立てられた約1000本の地松(松明)に次々と男衆が点火をしてまわる。




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暗かった松場につぎつぎと燈がともされ、、、




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まるで燎原のようだな。




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ひとしきり地松が燃えてきえかかるころ、いよいよ灯籠木への点火がはじまる。





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灯籠木の先端に付いた笠めがけてくるくる放上松をまわして投げ上げるのだが、これが玉入れよろしくなかなか入らない。

一番点火のあと、入った動画が撮れたので貼り付けときます。









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聖火よろしくだんだん燃えてきた。




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しかし、シャッター開けっ放しでないと観光ガイドに載っているような写真はとれないので、ちょっとしょぼい写真になったけれど、光跡が放上松なの。

そして灯籠木が引き倒される。「倒すぞ〜」のかけ声。









あはは、、倒す瞬間ちょっとよそ見してええとこが撮れてません(^_^;




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こうして無事に松上げがおわると行列をつくり観音堂へ、そして集落の老若男女のヤッサ踊り(京都無形民俗文化財)が明け方まで続けられるのだそうだが、残念ながら観光バスは灯籠木が倒れた時点で引き上げないといけないの。

自家用車で来ることができれば遅くまでつきあえるのだが、あの道を夜運転するのはかなりデンジャラスなので躊躇するわ。

できればまた雲ヶ畑や花脊の松上げも見てみたいものだなあ。






夏越の祓〜上賀茂神社・人形流し2017 - 2017.07.02 Sun


  ♪  夏越の祓 するひとは 千歳の命 延ぶというなり


、、、、というアヤシイ歌を歌いながらぞろぞろと茅輪をくぐる、、、そんな6月30日、夏越の大祓。


きょうび、どこの神社にいっても茅輪が設置されているので、ついつい反射的にくぐってしまうが、たぶんそれはここ10年くらいのはやりだと思う。昔はそんなに茅輪なんて神社になかったよ。

それに京都に住むまでは「夏越の祓?それな〜に?」の認識だったので、一年の半分、たまりにたまった穢れを祓わなかった年月の方が長いわけで、、、なのにいったん始めると、しないとなんとなく気持ちワルイ気がするのはなぜだろう。




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30日までにくぐった茅輪は数知れず、食べた水無月も数知れず、、、だが、肝腎の大祓の30日、所用のため地元の神社にも行けず、どうしようかな〜と思っていたら、なんと夜の20時から人形(ひとがた)流しの神事があるという上賀茂神社!地元ちがうけど、ここはけっこう行きつけなので今年はここで身を祓おう。

夜の上賀茂神社は初めてなんで、不思議な雰囲気。二の鳥居の前では地元の人たちがミニ市を開いてはった。





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お約束の茅輪を左右左と3回くぐる。
 
 ♪ 夏越の祓 する人は〜、、、




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神事がおこなわれる橋殿(舞殿)周辺には、すでに大勢の方が待ち構えている。




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ならの小川、、、かぜそよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける、、、(藤原家隆)の風景やねえ。
ん?、、、、あれは?




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ああ!これこれ!
三角形の幣!

氷室の氷、水無月(お菓子)の形、そして魔除けの意味のあるのが三角形(または鱗紋)

2年前、Mちゃんたち乙女が弘道館で夏越の祓茶事をしてくれたときに、弘道館の庭にあったやつや〜!(↓)





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うら若き乙女の力作の茅輪があって大感激したのだが、あれ以来茶仲間に茅輪を作ることがはやったっけ。


しかし、この三角幣、こういうものだったのか、と2年ぶりに合点がいった。




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やがてならの小川の中にある松明に点火。




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水に映る火影も美しい。





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やがて雅楽の伶人たちとともに神職の方々が茅輪を作法通りくぐって橋殿へ鎮座される。




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橋殿の上からおさめられた人形を小川へ流す。
この作法がまるで手裏剣みたいにしゃしゃしゃ〜っと手刀で一枚ずつ落としていくのがすごい技!










枚数が半端でないので、かなり長時間、その間長文の大祓詞が奏上される。





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小川の水上を流れていく人形。

本来なら大海まで、、、といたいところだが、環境汚染になるのでどこかで回収してはるんかな?
神事終了後、見てみたけれどどこでどうなっているのかはわからぬまま。





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ついで木綿と麻の反物を裂いて川へ流す。
これは初めて知った。


和泉式部の
「思うこと みなつき(水無月・皆尽き)ねとて 麻の葉を切りに切りても 祓えつるかな」
にも歌われ、貴船神社の夏越でもされているそうな。

神に捧げる貴重品であった麻や木綿を裂いて贖物(あがもの)にする、という意味らしい。





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さて、神事終了、あの三角幣も川から引き上げられ、、、あら、こんなふうになってたのね。





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めったに来ることのない夜の上賀茂別雷神社、雰囲気を楽しみつつ、今年の残り半分、無事すごせますようにと祈る。




鞍馬寺・竹伐り会2017 - 2017.06.21 Wed



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鞍馬寺なのである。
市中から叡電に乗って30分。
でもここからがまた一山のぼらねばならないのである。(ケーブルカーもあるけどね)
若い頃は鞍馬の奥の院から貴船へのトレッキングはよくしたものだが、今となってはもうしんどいわ。




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6月20日に毎年おこなわれる鞍馬寺の竹伐り会式、学生の頃からだからかれこれウン十年、行こう,行きたい、行かねば、、、と思いつつ一度も行けなかったのは、かくの如く遠いのと、平日とは限らないというのがありまして。

かくして何年越しかの宿願をやっと果たせたのであります。
苦労してたどりついた本殿はなにやら御利益ありそうで、すでに近江座、丹波座の文字も見えますね。





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本堂前のパワースポットとかいう△石。(昔はこんなんなかったような気がするが)

鞍馬寺は歴史的には真言宗であったり天台宗であったり、修験道や陰陽道など、いろんな宗派がまじって最終的に宗派にとらわれない、けれど名前は鞍馬弘教というお寺である。5月のウエサク祭など、どこか異国的なにおいがする祭事もある。




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けれどやっぱり一番有名なのは竹伐り会だろう。(ちなみに鞍馬の火祭は由岐神社のお祭りだからね)

本殿前の結界。
これを切って(すばやすぎて写真とれんかった、、、)式のはじまり。





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鞍馬は今でも七仲間という家柄・家格をあらわすしきたりが残っていて、このあたり八瀬童子を思わせる。

お坊様のあとに赤い傘を差し掛けられているお方が導師様。
女性で、どうみても90才は越えておられるようだが、しっかりとした足取りで入堂された。




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竹を伐るのは七仲間の内、一番鞍馬寺と所縁の深い大惣仲間の人たち。
手に持つのは錦の袋に入った竹を切る太刀。装束はご存じ弁慶スタイル。昔の僧兵もかくや、あらむ。




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東に近江座、西に丹波座。
これはお酒?による浄めをうけているところ。(たぶん)

ちなみに竹伐り会の起源は宇多天皇のころ、というから9世紀末。

鞍馬山中興の祖・峯延上人の修法中、大蛇があらわれてこれをとって喰おうとしたのを、神呪の霊験にて大蛇を屠ることができた。この大蛇を切って龍ヶ嶽に捨てたことから、竹を大蛇に見立てて伐るのである。




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ついでお稚児さんによる「七度半の御使」

それぞれの役にむかって「竹伐りの神事めでとう候」「近江、丹波の竹見事に候」、、、云々。
最後に近江・丹波両座に「竹ならしあげ候へ」と竹ならしをうながす。









ふだん使い慣れない古語をたどたどしく言うところがかわいいですね〜。

ちなみに竹ならしとは、後の勝負伐りの時の両座の条件を同じにするために竹を切りそろえこと。これはけっこう何本もの竹を伐らはった。




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ふりかぶって、、、




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伐る。
一発で切れることはまずなく、2〜5回くらいで竹は切れる。




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伐る方もだが、竹を支えている人たちの真剣さがまた絵になる。

ちなみにみんな腰に難除けの南天の枝を挿している。




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これを何度も繰り返し、竹ならし終了。
中にはこれで仕舞かと帰る観光客もいるが、本番はこれからでっせ。




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本番の竹の勝負伐り(近江座、丹波座で伐る早さを競う)の前に舞楽奉納。
今年は迦陵頻。(毎年演目は変わるようだ)





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これも地元の鞍馬小学校の子たちなんだろうな。
そういえば、正面のよく見える場所に「鞍馬小学校観覧席」があった。やはりこれも地元密着の行事。うらやましい。





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勝負伐り。
合図は導師のかかげる檜扇なのだが、ちょうど影になって見えぬ。ちろっと扇だけ見えているのだがおわかりだろうか。




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竹を一節とびに五段に伐るのだが、もう早くて早くて撮影追いつかず。





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(で、ピントずれずれ)

「近江の勝ち〜!!」
と叫びながら先に切り終えた近江座が切った竹を持って本坊へ走るところ。





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これは負けた丹波座の方。

ちなみに勝った方の地方が豊作になるのだとか。

持っているのは本物の刃物なので、手が滑って飛んでくることももるので下がって下さいよ〜と警備の人が言ってたわ。




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かくのごとく、すっぱりときれいに切れた切り口。




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かくして、ご一同様下堂され式は終了。
この間約1時間。
なかなか見応えがあった。来てヨカッタ。




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この竹の結界がおもしろい。

さあ、伐る!という直前に熱中症で倒れた方がいて担架が出るという一場面もあったが、カメラ小僧ならぬじいさんが救護要員に(写真が撮れないから)座れ!と悪態をついていたのはいただけない。分別ついているはずの歳なのにマナーというか人間としてどうよ。





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などということもありつつ、下山。
鞍馬の仲間組織についてちょっと興味がわいてきたのでまた勉強しようと思う。






壬生大念佛会2017 - 2017.05.03 Wed

3年ぶりに壬生寺の大念佛会、通称壬生狂言を初日に見に行った。




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壬生寺道のバス停をおりて、梛神社、隼神社二つの神社がひとつの境内にあるという不思議な神社を通りぬけ(隼神社がこちらに引っ越してきた)、新撰組も通ったであろう坊城通を南下。





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嵐電の線路をまたぐこの参道は節分の時には両側に焙烙売りやら屋台やら、賑やかな通りなのだ。



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壬生寺は京都ではめずらしい律宗の寺院(総本山が唐招提寺)、ご本尊が地蔵尊なので、かつて町中にあって世話する人のなくなったお地蔵様を預かっておられる。地蔵盆の時など、お地蔵様のない町内に貸し出しもしているというユニークなお寺なのだ。




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本堂と、その向こうに見えるパゴダみたいなのは千体仏塔。




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4月末から5月初めにおこなわれる大念佛会、観客席は突き当たりの建物(=壬生寺保育園)の上、演じられるのはその向こうにある大念仏堂(重要文化財)。
もともと佛の教えを民衆にわかりやすく説くために、鎌倉時代の円覚上人が考え出したものといわれる。




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本日の演目。
焙烙割は必ず毎日最初に演じられる壬生狂言のシンボルみたいな演目。




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開演の30分前に行ったにもかかわらず、座席はほぼうまっていて、仕方なく階段にすわって見ることにした。

千本ゑんま堂の狂言はセリフがあって、能楽堂で演じられる狂言に近いものがあるが、こちらの狂言はまったくの無言、パントマイムなのであるていどストーリーを知っていた方がよい。まあ、しらなくても所作などみているだけで笑えるのだが。




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ちなみにこれは今年の節分の時の写真。ちゃんと焙烙おさめたので、それを割るところも是非とも見なくっちゃ。





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焙烙割はストーリーは単純、鞨鼓(太鼓)売りと焙烙売りのいさかいのあげく、ずるした焙烙売りの売り物の焙烙を鞨鼓売りが全部割ってしまうというもの。

これはパンフレットの写真だが、年々参拝者が増えるためか、積まれる焙烙はこの倍以上の高さであった。つぎつぎと出てくるわ出てくるわ、こんなにたくさんの焙烙、とびっくりする。
並べるのは狂言にたずさわる壬生の地元のひとたち、将来狂言をしょって立つはずの小学生くらいの男の子たちもがんばっていた。


1時間くらいの演目なのだが、そのクライマックスのあたりで一天にわかにかき曇り、強い風が木の葉をとばし狂言堂のうえには稲妻がはしり雷鳴も、、、というまにすごい雨!(いそいで屋根付きのところに退散)
嵐をバックに土埃をあげて次々割られる焙烙!これはまさに鬼気迫る物があったぞ。

フラストレーションといっしょにこれだけたくさんの焙烙を割ったらさぞや気持ちいいだろうな〜。




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嵐はしばらく大雨をふらせたのち去って、青空が見えてきた。なんとも不安定な春の空。

次の演目は歌舞伎でも能でもおなじみ「土蜘蛛」。
蜘蛛の精が手に持った蜘蛛の糸(極細紙テープ)をつぎつぎに放つので人気の演目、これ見たかったんだ。舞台から飛び降りたり、蜘蛛の糸が客席にも投げられたり、ケレン味たっぷり。

土蜘蛛登場の時に、小袖を被いで地面に這いつくばう姿は、ほんとうに蜘蛛にしかみえなくて感激した。小学生らしき子も頼光の太刀持ちでがんばって演じていたよ。

狂言はここでお別れしたが、その後壬生寺お向かいの清宗根付館へ。




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根付は面白いのだが、私的にはむしろ京都に唯一残る壬生郷士・神先家の武家屋敷建造物に興味有り。武家らしい書院や座敷、おくどさんも残る走り庭や火袋などもあって、かなりツボであった。壬生寺へ行かれるときは是非足をはこばれることをおすすめする。




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