泉涌寺・七福神巡り - 2013.01.16 Wed
東山三十六峰の南の方、月輪山全体を境内とする、皇室の御香華院、「御寺(みてら)」こと、泉涌寺。
成人の日あたりに七福神巡りがおこなわれます。
なにしろ参道からも距離があるし、お山全体に塔頭がちらばっているようなのでアップダウンの道をあちこち福を訪ねていけば、かなりな運動量になりますので、お正月お餅を食べ過ぎた方におすすめ。(^_^;

参道の途中にある即成院でまず福笹ゲット。
これは無料です。
ただし、笹に付けるお飾りは一つ最低300円ですので、7カ所+番外2カ所全部あつめると、最低2700円は必要なので、お財布とご相談の上、集めてくださいね。

第1番にその即成院の福禄寿さんへお参り。
幸福、封禄、長寿のシンボル。
寿老人と同体ともいわれます。
こちらには那須与一のお墓があるそうなので、、、、

お飾りは的と矢。

七福神の幟も鮮やかな道をどんどん歩きましょう。

法音院では寿老人を。
たいてい鹿とともに描かれていることが多い道教の神様。
福禄寿と同一視されるのは述べたとおり。

こちらのお飾りは達磨や大判、小判。

お財布と相談して小判に。金運があがるのかな。

続いて弁財天の戒光寺。
こちらには新撰組と袂を分かって、のちに暗殺された伊東甲子太郎のお墓があるんですって。
(大河ドラマの「新撰組!」ではイケメンの谷原章介さんがやってましたね〜)

こちらではついついお財布の紐がゆるんでしまい、、、、
一番高い熊手を買ってしまった、、、(汗)
まあ、今年は巳年だから、蛇は弁天さんのお使いってことで。

こちらでは小豆粥接待があります。
一足早い小正月。

新善光寺には番外の愛染明王が祀られています。
直江兼続の兜の「愛」は愛染明王信仰からきたとか。

ここでは小判1枚というけちくさいことは言わないぞ。
小判が枡にざっくざく!(本物ならいいわね〜)

山あり、谷ありの境内の道を、腕を組んでかばいあって歩むご夫婦。
人生幾星霜。

観音寺は恵比寿さん。

人々の篤き信仰はかくも。

こちらもたくさんの魅力的な飾りがあったのだけれど、やっぱりお財布と相談して、、、

この恵比寿さん。

こちらのご接待は昆布茶でした。

山中の細い道のごとき道をとおって、、、

来迎院は布袋さん。

布袋さんの伏見人形。
京都の商家では商売の初めに小さい布袋さんを買って、年々少しずつ大きな物を買っていって7つそろえるんだそうな。そういえば杉本家のお台所にもありましたね。

こちらでは大福帳を。
あとで調べると大石義雄建立の茶室「含翠軒」があるらしい。、、、、見逃した( ̄▽ ̄;)!!

さらに進むと、ぱっとひろがる仏殿のあたりへでてきます。
泉涌寺が東山に抱かれた場所にあるのがよくわかる風景。

こちらは雲龍院。
昨年の初夏初めておとずれて、すっかり気に入ってしまった塔頭。
ミステリーの女王、山村美紗さんの墓所でもあります。
お寺の奥様がお花を教えておられるので、あちこちにすばらしい生け花が飾ってあってすてきなんですが、さすがにこの七福神巡りの日は非公開になっていました。

いつもは厨に鎮座まします「走り大黒天」様、今日は表におでましです。
ほんとうに今にも走り出しそうな躍動的な大黒様なんですよ。
次はいよいよラストです。

悲田院は毘沙門天。

ここからの眺めは最高!
接待の甘酒をすすりながら、京都タワー、左大文字、清水、京都女子大、国立博物館などをさがす。

毘沙門天様のお使いは虎だから、某球団のファンならきっと張り子の虎をお買い上げになるはず。
でもちょっとお高いので、財布の中をみて帰りの交通費を確認し、(300円の)千両箱をお買い上げ。
もう一つ番外の楊貴妃観音様は今回いけてませんが、ほぼコンプリートした福笹はこちら!

う〜ん、昨年まわった天龍寺のスタイリッシュな七福神にくらべるとキッチュな感じがなんとも。(^_^;
今年1年、福をた〜くさん授かりますように!
<参考>
昨年の天龍寺の七福神

成人の日あたりに七福神巡りがおこなわれます。
なにしろ参道からも距離があるし、お山全体に塔頭がちらばっているようなのでアップダウンの道をあちこち福を訪ねていけば、かなりな運動量になりますので、お正月お餅を食べ過ぎた方におすすめ。(^_^;

参道の途中にある即成院でまず福笹ゲット。
これは無料です。
ただし、笹に付けるお飾りは一つ最低300円ですので、7カ所+番外2カ所全部あつめると、最低2700円は必要なので、お財布とご相談の上、集めてくださいね。

第1番にその即成院の福禄寿さんへお参り。
幸福、封禄、長寿のシンボル。
寿老人と同体ともいわれます。
こちらには那須与一のお墓があるそうなので、、、、

お飾りは的と矢。

七福神の幟も鮮やかな道をどんどん歩きましょう。

法音院では寿老人を。
たいてい鹿とともに描かれていることが多い道教の神様。
福禄寿と同一視されるのは述べたとおり。

こちらのお飾りは達磨や大判、小判。

お財布と相談して小判に。金運があがるのかな。

続いて弁財天の戒光寺。
こちらには新撰組と袂を分かって、のちに暗殺された伊東甲子太郎のお墓があるんですって。
(大河ドラマの「新撰組!」ではイケメンの谷原章介さんがやってましたね〜)

こちらではついついお財布の紐がゆるんでしまい、、、、
一番高い熊手を買ってしまった、、、(汗)
まあ、今年は巳年だから、蛇は弁天さんのお使いってことで。

こちらでは小豆粥接待があります。
一足早い小正月。

新善光寺には番外の愛染明王が祀られています。
直江兼続の兜の「愛」は愛染明王信仰からきたとか。

ここでは小判1枚というけちくさいことは言わないぞ。
小判が枡にざっくざく!(本物ならいいわね〜)

山あり、谷ありの境内の道を、腕を組んでかばいあって歩むご夫婦。
人生幾星霜。

観音寺は恵比寿さん。

人々の篤き信仰はかくも。

こちらもたくさんの魅力的な飾りがあったのだけれど、やっぱりお財布と相談して、、、

この恵比寿さん。

こちらのご接待は昆布茶でした。

山中の細い道のごとき道をとおって、、、

来迎院は布袋さん。

布袋さんの伏見人形。
京都の商家では商売の初めに小さい布袋さんを買って、年々少しずつ大きな物を買っていって7つそろえるんだそうな。そういえば杉本家のお台所にもありましたね。

こちらでは大福帳を。
あとで調べると大石義雄建立の茶室「含翠軒」があるらしい。、、、、見逃した( ̄▽ ̄;)!!

さらに進むと、ぱっとひろがる仏殿のあたりへでてきます。
泉涌寺が東山に抱かれた場所にあるのがよくわかる風景。

こちらは雲龍院。
昨年の初夏初めておとずれて、すっかり気に入ってしまった塔頭。
ミステリーの女王、山村美紗さんの墓所でもあります。
お寺の奥様がお花を教えておられるので、あちこちにすばらしい生け花が飾ってあってすてきなんですが、さすがにこの七福神巡りの日は非公開になっていました。

いつもは厨に鎮座まします「走り大黒天」様、今日は表におでましです。
ほんとうに今にも走り出しそうな躍動的な大黒様なんですよ。
次はいよいよラストです。

悲田院は毘沙門天。

ここからの眺めは最高!
接待の甘酒をすすりながら、京都タワー、左大文字、清水、京都女子大、国立博物館などをさがす。

毘沙門天様のお使いは虎だから、某球団のファンならきっと張り子の虎をお買い上げになるはず。
でもちょっとお高いので、財布の中をみて帰りの交通費を確認し、(300円の)千両箱をお買い上げ。
もう一つ番外の楊貴妃観音様は今回いけてませんが、ほぼコンプリートした福笹はこちら!

う〜ん、昨年まわった天龍寺のスタイリッシュな七福神にくらべるとキッチュな感じがなんとも。(^_^;
今年1年、福をた〜くさん授かりますように!
<参考>
昨年の天龍寺の七福神

六波羅蜜寺・空也踊躍念仏 - 2012.12.29 Sat
六波羅蜜寺では今月14日から31日まで毎日、空也踊躍(ゆやく)念仏がおこなわれます。(31日は非公開)

六波羅蜜寺は踊り念仏で有名な空也上人が天暦5年(951年)に造立した十一面観音を本尊とするお寺。
(この十一面観音は秘仏で、12年に一度、辰年だけ御開帳、今年がそうだったんですねえ。見損ねましたが、、)
念仏は夕刻4時から。
まずはお堂の外陣にすわってご住職からお寺の歴史、踊躍念仏の由来などの説明を拝聴。
空也上人は疫病の蔓延する当時の京都で、ご本尊の十一面観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人に梅のはいった茶をふるまって多くの人を救ったといいます。
まあ、梅に解毒作用があるというわけではなく、気持ちのもちようですかね。
ちなみに波羅蜜というのは、悟りに至るという意味の言葉だそうです。
悟りに至る為の、六つの修行が六波羅蜜で、
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧。

多くの民衆にうけいれられた念仏は、当時の権力者にとっては脅威であったため、禁止された時期がありましたが、念仏の祖、空也上人の寺がそれをやめるわけにはいきません。
そこであみだされたのがこの踊躍念仏。
屏風を立ててその陰で鉦をたたきながら体を曲げたり伸ばしたりしながら内陣内をぐるぐるとまわります。
しかも「南無阿弥陀仏」を「も〜だ〜なんまいと〜」という隠語にかえて、意味をわからなくしたとか。
官憲がきたときにさっと退出できて、すぐにやめられるお経なんだそうです。(ふつうのお経は途中でやめられない、、、らしい。よくわからんが)
昭和50年代までこの踊躍念仏は非公開で、ひそかに800年もの間、続けられていたそうです。
半月もおこなわれるので、お堂からはみだすほどの参拝客はいなかったのですが、それでも外陣はぎゅうぎゅう。
しかも念仏のおこなわれる内陣は一段下がっているので、すきまからちょっとしか拝見できませんでした(>_<)ゞ
でもまあ、ありがたいお念仏の音楽的な響きをお堂の中で聞くことができたので、よしとしよう。
(今後行かれる方がありましたら早めにいって最前列をゲット、もしくは立ち見がbetterですわよ)
参考画像は朝日新聞デジタル版→こちらなどで、配信中。

(清盛塚、、、このあたり六波羅は平家の本拠地でしたからねえ)
参会した人たちとともに、最後に「も〜だ〜なんまいと〜」と7回となえて次の1年の安泰を願う。
そのあとは内陣にてひとりずつ焼香ののち御札をいただきます。
年の瀬に、(敬虔な仏教徒ではないものの)なんだか清らかな気持ちになるお念仏、いただきました。

六波羅蜜寺周辺は、六道の辻、あの世とこの世の境といわれ、お盆のお精霊迎えのころたいへんにぎわうあたりですが、この季節は閑散としています。
こちらは西福寺。
(壇林皇后九相図で有名)

幽霊子育て飴さんもお休み。

夕刻の轆轤町(かつては髑髏町だった。亡骸が野ざらしにされていた場所ゆえ)を、趣のある町家を見ながらそぞろ歩いて、、、
(京都では鬼門=東北に厄除けに南天を植えるお家が多いのだが、これがまた丈夫な木で、わさわさ大きくなる。コチラのお宅もそんな感じで大きくなりすぎたもよう^_^;)

京都の茶人さんに高評価の松原通りの上生菓子店、松壽軒さんで和菓子を買って帰路につきました。


六波羅蜜寺は踊り念仏で有名な空也上人が天暦5年(951年)に造立した十一面観音を本尊とするお寺。
(この十一面観音は秘仏で、12年に一度、辰年だけ御開帳、今年がそうだったんですねえ。見損ねましたが、、)
念仏は夕刻4時から。
まずはお堂の外陣にすわってご住職からお寺の歴史、踊躍念仏の由来などの説明を拝聴。
空也上人は疫病の蔓延する当時の京都で、ご本尊の十一面観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人に梅のはいった茶をふるまって多くの人を救ったといいます。
まあ、梅に解毒作用があるというわけではなく、気持ちのもちようですかね。
ちなみに波羅蜜というのは、悟りに至るという意味の言葉だそうです。
悟りに至る為の、六つの修行が六波羅蜜で、
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧。

多くの民衆にうけいれられた念仏は、当時の権力者にとっては脅威であったため、禁止された時期がありましたが、念仏の祖、空也上人の寺がそれをやめるわけにはいきません。
そこであみだされたのがこの踊躍念仏。
屏風を立ててその陰で鉦をたたきながら体を曲げたり伸ばしたりしながら内陣内をぐるぐるとまわります。
しかも「南無阿弥陀仏」を「も〜だ〜なんまいと〜」という隠語にかえて、意味をわからなくしたとか。
官憲がきたときにさっと退出できて、すぐにやめられるお経なんだそうです。(ふつうのお経は途中でやめられない、、、らしい。よくわからんが)
昭和50年代までこの踊躍念仏は非公開で、ひそかに800年もの間、続けられていたそうです。
半月もおこなわれるので、お堂からはみだすほどの参拝客はいなかったのですが、それでも外陣はぎゅうぎゅう。
しかも念仏のおこなわれる内陣は一段下がっているので、すきまからちょっとしか拝見できませんでした(>_<)ゞ
でもまあ、ありがたいお念仏の音楽的な響きをお堂の中で聞くことができたので、よしとしよう。
(今後行かれる方がありましたら早めにいって最前列をゲット、もしくは立ち見がbetterですわよ)
参考画像は朝日新聞デジタル版→こちらなどで、配信中。

(清盛塚、、、このあたり六波羅は平家の本拠地でしたからねえ)
参会した人たちとともに、最後に「も〜だ〜なんまいと〜」と7回となえて次の1年の安泰を願う。
そのあとは内陣にてひとりずつ焼香ののち御札をいただきます。
年の瀬に、(敬虔な仏教徒ではないものの)なんだか清らかな気持ちになるお念仏、いただきました。

六波羅蜜寺周辺は、六道の辻、あの世とこの世の境といわれ、お盆のお精霊迎えのころたいへんにぎわうあたりですが、この季節は閑散としています。
こちらは西福寺。
(壇林皇后九相図で有名)

幽霊子育て飴さんもお休み。

夕刻の轆轤町(かつては髑髏町だった。亡骸が野ざらしにされていた場所ゆえ)を、趣のある町家を見ながらそぞろ歩いて、、、
(京都では鬼門=東北に厄除けに南天を植えるお家が多いのだが、これがまた丈夫な木で、わさわさ大きくなる。コチラのお宅もそんな感じで大きくなりすぎたもよう^_^;)

京都の茶人さんに高評価の松原通りの上生菓子店、松壽軒さんで和菓子を買って帰路につきました。

都の最後の紅葉〜下鴨神社 - 2012.12.21 Fri
京都の町なかで最後に紅葉する、、といわれるのが下鴨神社の紅葉です。

町なかの木々はすでに箒状態になっていますので、どんなかな〜と思いながらでかけましたら、、、
ちゃんと待っていてくれたかのような紅葉の参道です。

瀬見の小川の汀は、どこまでが岸でどこからが川か、落ち葉に埋もれてわかりません。

糺の森には落ち葉でできた小径が。
さて、今年は鴨長明「方丈記」が書かれて800年にあたるために、いろいろイベントがあったようですが、まずは糺の森にある、下鴨神社摂社・河合神社でしょう。
彼は河合社の神官の子でした。(その地位を継ぐことはできなかったのですが)

ややっ!!
美人水とな?
、、、、いや、ま、しかし私の場合はすでに手遅れなので(^_^; いただくのは断念いたしました。
ご祭神玉依姫命様は、賀茂別雷神(上賀茂神社の祭神)の母であり、女性の守護神、、、ということから、なぜか美人になれる御利益がある、、、ということになっているらしいです。

この河合神社に鴨長明の方丈が復元されています。
モンゴルの遊牧民のゲルみたいに折りたたんで移動できる、というコンセプトの庵。
広さにして約五畳半とか。
バストイレさえ考えなければ、たしかにこれだけの広さがあれば十分くらせるなあ。
(だって学生時代の下宿はもっとせまかったし)

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず
よどみに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし
世の中にある人とすみかと、 またかくの如し

長明は歌で鳥羽院に認められたし、清盛の福原遷都にも随行したし、「平清盛」の激動の時代の人だったのだなあ。
あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける
知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る

社務所では屋根の上の落ち葉をお掃除中。
ご苦労様。

さて、糺の森にもどりましょう。

落ち葉のたまるくぼみは鴨社神宮寺池の跡。
嵯峨天皇の勅願寺として建立された神宮寺はここにあったといわれているそうです。

とても市中とは思えない糺の森です。

なんとか残った「風のかけたるしがらみ」。

腐葉の上にももみぢ葉。

森の中で一番赤かった一本。


神のおわす森。

鳥居が見えてきたところでUターン。
(ゴメン神様、境内のそとから礼拝しとくわ)

石の橋がみえるでしょうか?
あの橋は、、、

神域と人の世を結ぶ橋なんです。

帰り道、参道南側にある川口美術さんをのぞく。
李朝家具・朝鮮骨董のお店。
またここの室礼がすてきなのです。
白磁の皿や鉄釉の壺に投げ入れされた枝ものや花のセンスの良いこと。
その器自体にも力があるのですがね。
ちょっとここでいいものをゲットしまして、包んでもらっている間に本棚にならんでいる李朝古陶磁の本をめくっていると、、、うふふ、参考文献の中に浅川伯教、浅川 巧の名前を発見しましたのよ(^_^)b
(参照→☆)

今年最後の紅葉狩りの後のランチは出町柳のほそ〜いろうじの中を入っていく、見つけにくいかぜのねさんで。

おばんざいセット。
とってもヘルシー。
(ガッツリ系のランチもありますよ)

町なかの木々はすでに箒状態になっていますので、どんなかな〜と思いながらでかけましたら、、、
ちゃんと待っていてくれたかのような紅葉の参道です。

瀬見の小川の汀は、どこまでが岸でどこからが川か、落ち葉に埋もれてわかりません。

糺の森には落ち葉でできた小径が。
さて、今年は鴨長明「方丈記」が書かれて800年にあたるために、いろいろイベントがあったようですが、まずは糺の森にある、下鴨神社摂社・河合神社でしょう。
彼は河合社の神官の子でした。(その地位を継ぐことはできなかったのですが)

ややっ!!
美人水とな?
、、、、いや、ま、しかし私の場合はすでに手遅れなので(^_^; いただくのは断念いたしました。
ご祭神玉依姫命様は、賀茂別雷神(上賀茂神社の祭神)の母であり、女性の守護神、、、ということから、なぜか美人になれる御利益がある、、、ということになっているらしいです。

この河合神社に鴨長明の方丈が復元されています。
モンゴルの遊牧民のゲルみたいに折りたたんで移動できる、というコンセプトの庵。
広さにして約五畳半とか。
バストイレさえ考えなければ、たしかにこれだけの広さがあれば十分くらせるなあ。
(だって学生時代の下宿はもっとせまかったし)

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず
よどみに浮ぶ うたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし
世の中にある人とすみかと、 またかくの如し

長明は歌で鳥羽院に認められたし、清盛の福原遷都にも随行したし、「平清盛」の激動の時代の人だったのだなあ。
あしたに死し、ゆふべに生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける
知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る

社務所では屋根の上の落ち葉をお掃除中。
ご苦労様。

さて、糺の森にもどりましょう。

落ち葉のたまるくぼみは鴨社神宮寺池の跡。
嵯峨天皇の勅願寺として建立された神宮寺はここにあったといわれているそうです。

とても市中とは思えない糺の森です。

なんとか残った「風のかけたるしがらみ」。

腐葉の上にももみぢ葉。

森の中で一番赤かった一本。


神のおわす森。

鳥居が見えてきたところでUターン。
(ゴメン神様、境内のそとから礼拝しとくわ)

石の橋がみえるでしょうか?
あの橋は、、、

神域と人の世を結ぶ橋なんです。

帰り道、参道南側にある川口美術さんをのぞく。
李朝家具・朝鮮骨董のお店。
またここの室礼がすてきなのです。
白磁の皿や鉄釉の壺に投げ入れされた枝ものや花のセンスの良いこと。
その器自体にも力があるのですがね。
ちょっとここでいいものをゲットしまして、包んでもらっている間に本棚にならんでいる李朝古陶磁の本をめくっていると、、、うふふ、参考文献の中に浅川伯教、浅川 巧の名前を発見しましたのよ(^_^)b
(参照→☆)

今年最後の紅葉狩りの後のランチは出町柳のほそ〜いろうじの中を入っていく、見つけにくいかぜのねさんで。

おばんざいセット。
とってもヘルシー。
(ガッツリ系のランチもありますよ)
茶事の準備と洛中レトロ建築ウォッチング - 2012.12.14 Fri
週末の茶事に向けていよいよ本格的に準備を。(泥縄ともいう)

午前中の仕事を終えて大阪から帰ってまっすぐまずは錦で野菜を調達。
洛中の碁盤の目を北西の方向にジグザグ。
歩きながら洛中の街並みウォッチング。

東洞院三条上がる、新風館の裏手にあるランドマーク(私的に)、平楽寺書店さん。仏教関係の書店です。
建物も昭和初期のレトロ建築で登録有形文化財ながら、創業が慶長年間というからおどろき。

姉小路を烏丸の方へ。
こちらも創業300年の柚味噌・八百三。
いれものが柚子の形の焼き物なので、これを今の季節香合代わりにしている人、多いと思うな〜(^^)

その並びの上菓子屋さんの老舗、亀末廣さん。
重厚な建物になんだか赤い車がマッチしてるわ。
だいたい「亀屋」とか「亀」とか「末」がつく和菓子屋さんはこの亀末廣さんの別家(のれんわけをゆるしてもらった菓子屋)なんだそうな。
かの末富もそうだし、そうそう、大津のみゅうさんとこもね。
ちょっと入りづらそうだけれど、重い引き戸をあけると、さすがの風格、伝統を感じます。
対応もとても感じいいのはさすが。

烏丸通りに面する新風館。
旧・京都中央電話局。
京都の登録有形文化財第1号なんだそうな。
いまでは若者向けの商業施設がたくさん入っていて、つぶされなくてヨカッタ〜、と思う建物です。

さて烏丸を横断。
このあたりから祇園祭の中心地にはいります。(今年も祇園祭、あちこちよう歩いた)
あの祭の時、熱気と人出であふれた通りを卦の日に歩いてみるのもなかなか楽しいのです。
ここは○○山があって、ここには△△山で〜、、、とか。
ちなみにこの烏丸通りの西側にぽつんとたつ町家は山鉾・鈴鹿山の会所。

そのお隣が、、、、、新風館みたいに保存されず、平成11年にとりこわされてしまった辰野金吾設計の第一勧銀京都支店の跡地です。
東京駅にちょっと似た感じの赤煉瓦の良い建物でしたがねえ、、、
なんだかNHKが入るようですが、入れ物だけはかつての建物のレプリカになるそうです。
どんなもんかなあ、、、
(三条と御池と間違えていたようです。となると、、、ここには何があったのでせう???)

室町通りは押小路で微妙に通りがずれてる。
なので御池から北上するとき、どんつきにこの建物がいつも目に付くのですが、う〜む、、、こんなスケルトンの町家で安全性はどうなのか?悩んでしまう。(え?よけいなお世話?すんません)

これを少しあがると目的地の亀廣保さん。
干菓子専門のお菓子屋さんで、お茶をする者にはなくてはならない老舗です。(当然ここも亀末廣さんの別家)
ここで宝石のような干菓子を調達。
細工もこっているし、味もしっかりとおいしいのよ〜( ̄▽ ̄)v

祇園祭で山鉾を冷やかして歩いているときも、ここはいつも行き止まりだなあ〜と思っている衣棚(ころもんたな)通り。南は三条通で消失。
東西の通りはともかく、南北の通りはそうでなくても覚えにくいのに、こんな途中で消えちゃう通りがあるのでよけいにややこしい。

ここには唐紙の唐長さんのインテリア部門があります。
唐紙のデザインは現代建築の中ではかえってポップですてきなので、ここでは襖以外の使い方を提案しています。
ちなみに私はプライベート名刺は唐長さんの、使ってます。うしし( ̄▽+ ̄*)

ご愛用の韓国茶屋素夢子古茶屋さんは本日はスルーして、、、
(このあたりは黒主山ですねえ、、誉田屋さんだし)

なにか食べるものは?、、、と入った文椿ビルジング、これも大正年間に建てられて、破壊を免れ保存されているビルです。

内部。
結局食事という目的ははたせなかったものの、ここでまた奇跡のような邂逅が!
高麗美術館ソウルツアー以来、香雪美術館茶会、洗心庵夜咄茶会とすごいいきおいで再会している方に、ここでばったり!!
なんだか私たちご縁がありますねえ。(=⌒▽⌒=)
そのうちどこかできっとまた、お目にかかれますね!

烏丸通りを南下して、生け花の池坊近くのお花屋さんで茶花を調達。
このお花屋さん、地下に茶花コーナーがあるなんて、しらなかった!

いつもお世話になっている茶華道具館さんで消耗品を購入して、おむかいの、、、

これも今はなき第一勧銀とともに烏丸通りのランドマーク、旧・北國銀行。
これまた辰野金吾設計。おなじテイストだもんね。
現在はflowing karasumaというカフェレストランに。
ここも壊されなくてヨカッタ。

高い天井が銀行の名残を感じさせます。

残念ながら食事タイムをはずれていたので、ここでも空腹を満たせずにカプチーノで我慢。
ふう〜、、
買い物にいったのか?散歩にいったのか、よくわからんまま、とりあえず準備OK!、、、のはず( ̄ー ̄?)

付記:結局空腹はマエダコーヒーのオムハヤシライスで癒しました。むふ。

午前中の仕事を終えて大阪から帰ってまっすぐまずは錦で野菜を調達。
洛中の碁盤の目を北西の方向にジグザグ。
歩きながら洛中の街並みウォッチング。

東洞院三条上がる、新風館の裏手にあるランドマーク(私的に)、平楽寺書店さん。仏教関係の書店です。
建物も昭和初期のレトロ建築で登録有形文化財ながら、創業が慶長年間というからおどろき。

姉小路を烏丸の方へ。
こちらも創業300年の柚味噌・八百三。
いれものが柚子の形の焼き物なので、これを今の季節香合代わりにしている人、多いと思うな〜(^^)

その並びの上菓子屋さんの老舗、亀末廣さん。
重厚な建物になんだか赤い車がマッチしてるわ。
だいたい「亀屋」とか「亀」とか「末」がつく和菓子屋さんはこの亀末廣さんの別家(のれんわけをゆるしてもらった菓子屋)なんだそうな。
かの末富もそうだし、そうそう、大津のみゅうさんとこもね。
ちょっと入りづらそうだけれど、重い引き戸をあけると、さすがの風格、伝統を感じます。
対応もとても感じいいのはさすが。

烏丸通りに面する新風館。
旧・京都中央電話局。
京都の登録有形文化財第1号なんだそうな。
いまでは若者向けの商業施設がたくさん入っていて、つぶされなくてヨカッタ〜、と思う建物です。

さて烏丸を横断。
このあたりから祇園祭の中心地にはいります。(今年も祇園祭、あちこちよう歩いた)
あの祭の時、熱気と人出であふれた通りを卦の日に歩いてみるのもなかなか楽しいのです。
ここは○○山があって、ここには△△山で〜、、、とか。
ちなみにこの烏丸通りの西側にぽつんとたつ町家は山鉾・鈴鹿山の会所。

そのお隣が、、、、、
東京駅にちょっと似た感じの赤煉瓦の良い建物でしたがねえ、、、
なんだかNHKが入るようですが、
どんなもんかなあ、、、
(三条と御池と間違えていたようです。となると、、、ここには何があったのでせう???)

室町通りは押小路で微妙に通りがずれてる。
なので御池から北上するとき、どんつきにこの建物がいつも目に付くのですが、う〜む、、、こんなスケルトンの町家で安全性はどうなのか?悩んでしまう。(え?よけいなお世話?すんません)

これを少しあがると目的地の亀廣保さん。
干菓子専門のお菓子屋さんで、お茶をする者にはなくてはならない老舗です。(当然ここも亀末廣さんの別家)
ここで宝石のような干菓子を調達。
細工もこっているし、味もしっかりとおいしいのよ〜( ̄▽ ̄)v

祇園祭で山鉾を冷やかして歩いているときも、ここはいつも行き止まりだなあ〜と思っている衣棚(ころもんたな)通り。南は三条通で消失。
東西の通りはともかく、南北の通りはそうでなくても覚えにくいのに、こんな途中で消えちゃう通りがあるのでよけいにややこしい。

ここには唐紙の唐長さんのインテリア部門があります。
唐紙のデザインは現代建築の中ではかえってポップですてきなので、ここでは襖以外の使い方を提案しています。
ちなみに私はプライベート名刺は唐長さんの、使ってます。うしし( ̄▽+ ̄*)

ご愛用の韓国茶屋素夢子古茶屋さんは本日はスルーして、、、
(このあたりは黒主山ですねえ、、誉田屋さんだし)

なにか食べるものは?、、、と入った文椿ビルジング、これも大正年間に建てられて、破壊を免れ保存されているビルです。

内部。
結局食事という目的ははたせなかったものの、ここでまた奇跡のような邂逅が!
高麗美術館ソウルツアー以来、香雪美術館茶会、洗心庵夜咄茶会とすごいいきおいで再会している方に、ここでばったり!!
なんだか私たちご縁がありますねえ。(=⌒▽⌒=)
そのうちどこかできっとまた、お目にかかれますね!

烏丸通りを南下して、生け花の池坊近くのお花屋さんで茶花を調達。
このお花屋さん、地下に茶花コーナーがあるなんて、しらなかった!

いつもお世話になっている茶華道具館さんで消耗品を購入して、おむかいの、、、

これも今はなき第一勧銀とともに烏丸通りのランドマーク、旧・北國銀行。
これまた辰野金吾設計。おなじテイストだもんね。
現在はflowing karasumaというカフェレストランに。
ここも壊されなくてヨカッタ。

高い天井が銀行の名残を感じさせます。

残念ながら食事タイムをはずれていたので、ここでも空腹を満たせずにカプチーノで我慢。
ふう〜、、
買い物にいったのか?散歩にいったのか、よくわからんまま、とりあえず準備OK!、、、のはず( ̄ー ̄?)

付記:結局空腹はマエダコーヒーのオムハヤシライスで癒しました。むふ。
真如堂・師走〜紅葉の果て - 2012.12.08 Sat
さてさて紅葉の季節も一段落、人出も一段落、、、、かな?
真っ盛りの頃は人出がこわくてちかよりませんでしたが、そろそろどうなってるか偵察に。
まずは黒谷さんから入ります。

ついこの前までこんな札なかったような気がする。

この道しるべはありましたが、こんなに黒々と文字がぬられていなかった。
だからここに会津藩墓地があると知っている人はそれほど多くなかったはず。
やはり来年の大河ドラマの影響だな、こりゃ。

黒谷さんでたくさんみかけるドウダンツツジの生垣。
盛りの頃は目も覚めるような真紅なのですが、もう半分散ってしまいました。

あら〜、、、
真如堂へぬける墓場コースもすっかり冬支度。
ちなみに一月前はこうでした。

季節の移り変わりは早い。
特に美しい景色はうつろいやすく感じます。

でも、こういう景色も好きです。
紅葉の雪、、、のよう。

会津藩墓地の前にある西雲院には、たくさんの種類の蓮を植えた鉢がならんでいます。
いつも咲いている頃(=暑い、、、)には見に来れなくて、こんな冬枯れの季節ばかり見てますね。(^_^;

はい、真如堂へ到着。
ごらんのとおり、紅葉は、、、、
でもね、こんな風情もいいものですよ。

かきあつめられた落ち葉。

ふかふかのおふとんの様。

こちらはまだかき集められていない場所。
この散り紅葉の絨毯ときたら!

花は盛りに月は隈なきを見るものかは、、、
盛りの頃には真如堂にたくさんの方がおいでになりますが、是非そのあとの景色も見て欲しい。

そして、まだまだ頑張っている紅葉も。

美しいなあ、、、

こちらは銀杏とのコラボ。

こうして景色は少しずつ、冬の支度をしていくのですね。
もうすぐ大好きな京都の冬がやってきます。
(寒いのはキライ。でも冬の京都は好き。あ、もちろん春と夏と秋もいいよ。まあ、1年中いいんだけれど)
真如堂の表門からでると、、、、

おお〜っ!
とある民家のさざんか。

こんな立派な大木のさざんかは他にみたことがない。
真っ盛りの頃は人出がこわくてちかよりませんでしたが、そろそろどうなってるか偵察に。
まずは黒谷さんから入ります。

ついこの前までこんな札なかったような気がする。

この道しるべはありましたが、こんなに黒々と文字がぬられていなかった。
だからここに会津藩墓地があると知っている人はそれほど多くなかったはず。
やはり来年の大河ドラマの影響だな、こりゃ。

黒谷さんでたくさんみかけるドウダンツツジの生垣。
盛りの頃は目も覚めるような真紅なのですが、もう半分散ってしまいました。

あら〜、、、
真如堂へぬける墓場コースもすっかり冬支度。
ちなみに一月前はこうでした。

季節の移り変わりは早い。
特に美しい景色はうつろいやすく感じます。

でも、こういう景色も好きです。
紅葉の雪、、、のよう。

会津藩墓地の前にある西雲院には、たくさんの種類の蓮を植えた鉢がならんでいます。
いつも咲いている頃(=暑い、、、)には見に来れなくて、こんな冬枯れの季節ばかり見てますね。(^_^;

はい、真如堂へ到着。
ごらんのとおり、紅葉は、、、、
でもね、こんな風情もいいものですよ。

かきあつめられた落ち葉。

ふかふかのおふとんの様。

こちらはまだかき集められていない場所。
この散り紅葉の絨毯ときたら!

花は盛りに月は隈なきを見るものかは、、、
盛りの頃には真如堂にたくさんの方がおいでになりますが、是非そのあとの景色も見て欲しい。

そして、まだまだ頑張っている紅葉も。

美しいなあ、、、

こちらは銀杏とのコラボ。

こうして景色は少しずつ、冬の支度をしていくのですね。
もうすぐ大好きな京都の冬がやってきます。
(寒いのはキライ。でも冬の京都は好き。あ、もちろん春と夏と秋もいいよ。まあ、1年中いいんだけれど)
真如堂の表門からでると、、、、

おお〜っ!
とある民家のさざんか。

こんな立派な大木のさざんかは他にみたことがない。