師走の錦市場2014 - 2014.12.30 Tue

今年の年の瀬も錦(市場)に行こう! 、、、、別に用事はないんだけど(^_^;

でも年末の市場の喧噪はやはり独特で、この時期にはそこに身をおきたくてムズムズする。昨年は大晦日に行ったので、人・人・人の大混雑、前にも後にも進めない、下手したら圧死するかも〜、、、デシタ。だから今年は少し早めに行こう。
高倉通りから東へ向かって歩いて行くね。

まだいつもの場所に注連縄屋さんはでていないけれど、各お店は正月用品、お節用品であふれかえってにぎやかだ。
そうそう、ここには寄っておこう、麩嘉さん。麩ではなくて、、、、

手作りなので生産量が少ないから、どこでも売っているというわけではない山利さんの白味噌ゲット。2週間しか日持ちしない、逆に新鮮ということかな。冷凍庫ならもう少しいける。
京都のお雑煮は白味噌、でもうちはお澄ましやけどね^_^;。懐石の汁に使うの。

お雑煮といえばお餅、餅屋さんもたくさんある。これは水回りに飾る「星付さん」というミニミニお鏡。京都にきてから初めて知った。

京都のおせちに欠かせぬ(らしい)のが棒鱈。まあ、干した真鱈なんですが、けっこうよいお値段。さすがに一度も料理したことないわ。なにせ新鮮な魚貝豊富な瀬戸内育ちだもんでσ(^◇^;)(あ、京都の方、別にけんか売ってるわけぢゃアリマセン)

すぐきの漬け物も今が旬。刻んだのしか見たことないお人もおられるかもしらんが、すぐきはもともと蕪の変種なの。これを刻むには,よく切れる庖丁が必須。

鱈の白子〜!ぷりっぷりの鯛の子〜!
もともと錦市場周辺には豊富な地下水があって、これが商品を夏場冷やすのによかったからここで発達したと、市場の組合の理事さんに聞いたことがある。鮮魚店にもたくさんのきれいな水が必要だしね。錦は水のたまもの。

最近のお正月飾りといえば、やはり仏手柑もはずせない。仏様の手の形から縁起が良いとされるので正月の床飾りに。玄関においておくと、戸をあけるたびに芳香がするのだ。(でもけっこうお高い)

和菓子を手作りする方にはうれしいお店がこちら。ありとあらゆる粉が手に入ります。めったに売っていない寒梅粉(加熱してα化した餅米を粉にしたもの。ようするに餅みたいにねばる)もここで手に入る。昨年はこれで雲平つくったっけ。(固すぎて歯が折れそうだった(>_<) )

ここはいつも行列の鶏卵屋さん。だし巻きが人気なのだけれど、関西出身でない私にはどうもあれが理解できない。まあ、新鮮な卵で作っているので、おいしいのはおいしいのだが、卵焼きはやはり甘くないと!

ちっとも減らない行列に、裏で必死のパッチで(これも関西限定フレーズ)卵焼きを作り続ける裏方さん。

先ほども言ったけれど京都は雑煮白味噌が圧倒的マジョリティなので、白味噌も各種。西京漬用の荒味噌まであるのがミソ(^_^;
それにしても、今年は円安のせいもあってか外国人観光客が(中国人がマジョリティ)はんぱなく多い。ここ錦でも。われわれが外国へ行ってバザールとか普段使いの市場とか惹かれて行くのと同じことか。でも純粋にほんまに買い物に来ている人は何割くらいなのだろう。
市場もこれも時代か、日常生活とは全然関係ない純然たる土産物屋が増えたのは残念だなあ。

市場の中ほどにある練り物の丸亀さん。ここはすり身を量り売りしてくれるので、しんじょうを作るのに何度お世話になったかわからない。今年もありがとう。来年もよろしく。

正月飾り用の串柿もずらっとつり下げられると壮観だな。

おお!ここは棒鱈が団体さんで!しかし高いなあ、、、。これ普通の主婦がおうちでちゃんと料理しはるんやろか。

包丁・調理器具の有次さん。そうだ、娘にプレゼントしたここの包丁、そろそろ研ぎ時、持って帰るように言わなくちゃ。(無料で研いでくれます)なにせ刃の所は鋼なのでやっぱりステンレスと違って錆びるのよ。(手入れ悪いせいかしら?)

いよいよ終点、新京極の錦天満宮さんが見えてきた。ビルの壁につきささる鳥居が目印。

ここにも水の錦、市場の地下を流れる錦の湧き水、飲むこともできるよ。

さて、錦歩きの最後、ここらでちょっと甘いもんなど、いただきたい。新京極からちょいと東にはいった花遊小路。四条通りは人でごった返しているけれど、ちょっと入り込めばこの通り。ちょっとした穴場かも。

地下に降りていく。お目当ては広くなって、行っても席がない〜ということがなくなった、、、

SOU・SOU在釜さん。ここの月替わりのテキスタイルコラボ・オリジナル和菓子(亀屋良長)が楽しみでね。目の前で、お点前王子(!)が釜のお湯で抹茶点ててくれるしね。

で、今月のお菓子がこちら。
柚子の砂糖漬けがキラキラの星となり、その下には白餡そぼろ、さらに下にはキャラメルコーティングナッツ入りかるかん。
年の瀬の錦にも行けたし、このお菓子もいただけたし、今年はまずまずの良き年であったなあ。
来年もどうかよい年でありますように!皆様もどうかよいお年を!
師走の西陣散歩2014 - 2014.12.21 Sun
千本丸太町スタートでこのクソ忙しいあわただしい師走にも関わらず、京都のまち歩きをするのだ。

千本丸太町北東にはかつて平安京の大内裏があった場所。なので歩いていると○○殿址という道しるべによく出会う。ここは土屋町通り(千本と浄福寺の間)出水下ルの弘徽殿址。弘徽殿と言えば源氏物語でも有名、後宮にあたりますね。

このあたりの出水通りはまだこんな風情のある町並みが残っている。でも住人はご高齢の方が多いようなので、この町並みもあと何年の命かな。残念だけれどこれが今の京都の現実。

土屋町通りを少し北に行くと蘭林坊址+聚楽城豊臣秀勝邸址。蘭林坊は桂林坊と並んで後宮のさらに後方、内裏の外にあった倉庫みたいな建物だったらしい。
聚楽城というのは古文書にたまに見られる言葉で聚楽第の方が通りがいい。ちなみに豊臣秀勝ってあのお江さんの最初の夫になった秀吉の姉のセガレ。

さらに北上するとなんだか迫力のある建物に遭遇したが、工場なのか住宅なのか不明。すごいな。

さてさてこちらは平安京では大内裏の北にあたるあたり、ちょっと西に行く細い道へ。

あたりは森みたいになるけど臆さずにどんどん進んでね。

通称「トトロの森」の向こうにたたずむ一軒家。

本日のお目当てのカフェはちはちインフィニティ。ドイツパンの職人さんのカフェなのだ。実はここへ来たのは今を去ること7年前、まだ京都に移住する前のこと。

これがその時の看板。う〜ん、経年変化がええ味だしてる。

あいかわらず「こんにちわ〜」と言っても返事がない。でもかまわず戸を開けて、ずんずんすすむのよ。

町家のたたずまいも、トトロの森も、愛想のないオヤジさんも健在でほっとした。

7年前と同じくドイツパンのオープンサンドとスープを食す。やや酸味のあるドイツパン、ほんまにしっかりしてるな。これだけで夕方までお腹一杯感が持続。

このパンの販売コーナーもかわらない。7年と一口に言うけど、けっこう長いよ。いろんなことがあったなあ。とにもかくにも京都移住もその間に果たしたし、京都移住後もう5年目にはいったし。

腹ごしらえの後は西大路通りをめざして北西方向へ。とりあえず細い面白そうな道があったらそこを通って。これが京都の町歩きの醍醐味。

こんな細い生活道路も必ずどこか大きい道につながる。千本日活というなんだか昭和の臭いプンプンのあっちの方の(^_^;映画館もみつけたし。(出入りする人もいてたので、写真はよう撮らんかった、、、)いまでもあるんや、この手の映画館。(昔は新京極あたりにもあったけどな)

空き地にペットボトルの行列。これはなにを防いでいるのだろうか?情熱はみとめるが、野良猫にはきかないと思うよ。

次なる目的地は西大路通りの妙心寺道角。FBで見つけて、そういえばはちはちさんとそう遠くない。「おかず焼」という名前もユニークなら店名の壹越(いちこつ)もユニーク。なにせ壹越は雅楽の音階・十二律の最初の音なのだ。

チーズやらあんこやらポテトサラダやらをどら焼きの皮につめるという、、、、(◎-◎;)
とりあえずカレーとハンバーグを頼んでみたらその場でイケメンの兄ちゃんが焼いてくれる。どら焼きの皮の焼ける良い匂いがたまらん。(あ、もちろん夕食にしたのよ、その場で食べてないわよ)
聞けばオーナーさんが趣味で尺八をされているとかで、それで壹越(十二律の一番目の音ということで)なのか!

日本人はパンにあんこをつめたり焼きそばをつめたりいろんな発明をしているが、それのどら焼き版といったところか。たこ焼きに蛸だけでなく他のおかずを入れて焼いているのを見て考案したそうだが。カレーがおいしかった!

さて、実は本当の目的地はここ!北野天満宮に大福梅をいただきに来たのだ。

これは今年の8月、境内中に梅の土用干しをしてるところの写真。あたりに梅の仄かな酸っぱい香りがただよってたっけ。だから是非ともできあがった大福梅をゲットしたかった。

天神さんの前の道路は自然の敷松葉。

ちょっとアルカイックな笑みを浮かべた牛さん。

そして山門には来年の干支の羊の絵馬があがってる。

前日降った雪がまだ溶け残るあたり、さすが北の方。今日の散歩は食欲に迎合しすぎたので、ここらで敬虔な気持ちになって手をあわせ、、、

無事大福梅ゲットした。(年によってははやくになくなってしまうこともあるらしい)

梅花祭の頃は大きな梅の花の下にたたずむ赤い眼のフォトジェニック牛さん、私はひそかにジュノーとよんでいる。(ジュノーはジュピターの妻にして「牛王の目を持つ天妃」といわれる)来年の梅の頃もまた来るね。

で、、、、、やっぱり食欲の話に最後はもどってしまった。やはり素通りできない粟餅の澤屋さん。1600年代の創業というからすごい。もっと古い文献に北野詣でのあとの粟餅云々の記載もあるようで。

注文をきいてからお櫃の粟餅を放り投げ、じいちゃんがその場であんこで丸めこんでくれる。

腹一杯といいながら、完食す。
ここのテーブルは楓の大材なのでこれも必見よ!

千本丸太町北東にはかつて平安京の大内裏があった場所。なので歩いていると○○殿址という道しるべによく出会う。ここは土屋町通り(千本と浄福寺の間)出水下ルの弘徽殿址。弘徽殿と言えば源氏物語でも有名、後宮にあたりますね。

このあたりの出水通りはまだこんな風情のある町並みが残っている。でも住人はご高齢の方が多いようなので、この町並みもあと何年の命かな。残念だけれどこれが今の京都の現実。

土屋町通りを少し北に行くと蘭林坊址+聚楽城豊臣秀勝邸址。蘭林坊は桂林坊と並んで後宮のさらに後方、内裏の外にあった倉庫みたいな建物だったらしい。
聚楽城というのは古文書にたまに見られる言葉で聚楽第の方が通りがいい。ちなみに豊臣秀勝ってあのお江さんの最初の夫になった秀吉の姉のセガレ。

さらに北上するとなんだか迫力のある建物に遭遇したが、工場なのか住宅なのか不明。すごいな。

さてさてこちらは平安京では大内裏の北にあたるあたり、ちょっと西に行く細い道へ。

あたりは森みたいになるけど臆さずにどんどん進んでね。

通称「トトロの森」の向こうにたたずむ一軒家。

本日のお目当てのカフェはちはちインフィニティ。ドイツパンの職人さんのカフェなのだ。実はここへ来たのは今を去ること7年前、まだ京都に移住する前のこと。

これがその時の看板。う〜ん、経年変化がええ味だしてる。

あいかわらず「こんにちわ〜」と言っても返事がない。でもかまわず戸を開けて、ずんずんすすむのよ。

町家のたたずまいも、トトロの森も、愛想のないオヤジさんも健在でほっとした。

7年前と同じくドイツパンのオープンサンドとスープを食す。やや酸味のあるドイツパン、ほんまにしっかりしてるな。これだけで夕方までお腹一杯感が持続。

このパンの販売コーナーもかわらない。7年と一口に言うけど、けっこう長いよ。いろんなことがあったなあ。とにもかくにも京都移住もその間に果たしたし、京都移住後もう5年目にはいったし。

腹ごしらえの後は西大路通りをめざして北西方向へ。とりあえず細い面白そうな道があったらそこを通って。これが京都の町歩きの醍醐味。

こんな細い生活道路も必ずどこか大きい道につながる。千本日活というなんだか昭和の臭いプンプンのあっちの方の(^_^;映画館もみつけたし。(出入りする人もいてたので、写真はよう撮らんかった、、、)いまでもあるんや、この手の映画館。(昔は新京極あたりにもあったけどな)

空き地にペットボトルの行列。これはなにを防いでいるのだろうか?情熱はみとめるが、野良猫にはきかないと思うよ。

次なる目的地は西大路通りの妙心寺道角。FBで見つけて、そういえばはちはちさんとそう遠くない。「おかず焼」という名前もユニークなら店名の壹越(いちこつ)もユニーク。なにせ壹越は雅楽の音階・十二律の最初の音なのだ。

チーズやらあんこやらポテトサラダやらをどら焼きの皮につめるという、、、、(◎-◎;)
とりあえずカレーとハンバーグを頼んでみたらその場でイケメンの兄ちゃんが焼いてくれる。どら焼きの皮の焼ける良い匂いがたまらん。(あ、もちろん夕食にしたのよ、その場で食べてないわよ)
聞けばオーナーさんが趣味で尺八をされているとかで、それで壹越(十二律の一番目の音ということで)なのか!

日本人はパンにあんこをつめたり焼きそばをつめたりいろんな発明をしているが、それのどら焼き版といったところか。たこ焼きに蛸だけでなく他のおかずを入れて焼いているのを見て考案したそうだが。カレーがおいしかった!

さて、実は本当の目的地はここ!北野天満宮に大福梅をいただきに来たのだ。

これは今年の8月、境内中に梅の土用干しをしてるところの写真。あたりに梅の仄かな酸っぱい香りがただよってたっけ。だから是非ともできあがった大福梅をゲットしたかった。

天神さんの前の道路は自然の敷松葉。

ちょっとアルカイックな笑みを浮かべた牛さん。

そして山門には来年の干支の羊の絵馬があがってる。

前日降った雪がまだ溶け残るあたり、さすが北の方。今日の散歩は食欲に迎合しすぎたので、ここらで敬虔な気持ちになって手をあわせ、、、

無事大福梅ゲットした。(年によってははやくになくなってしまうこともあるらしい)

梅花祭の頃は大きな梅の花の下にたたずむ赤い眼のフォトジェニック牛さん、私はひそかにジュノーとよんでいる。(ジュノーはジュピターの妻にして「牛王の目を持つ天妃」といわれる)来年の梅の頃もまた来るね。

で、、、、、やっぱり食欲の話に最後はもどってしまった。やはり素通りできない粟餅の澤屋さん。1600年代の創業というからすごい。もっと古い文献に北野詣でのあとの粟餅云々の記載もあるようで。

注文をきいてからお櫃の粟餅を放り投げ、じいちゃんがその場であんこで丸めこんでくれる。

腹一杯といいながら、完食す。
ここのテーブルは楓の大材なのでこれも必見よ!
衣笠〜北野・晩秋散歩 - 2014.12.05 Fri

金閣寺の近く、京都の安産の神様いうたらやはりわら天神さん。

お礼参りにきたんやけど、お産した本人はもう遠方の家にかえってしまったので、ひとりで御礼参り。なんだかなあ。

まだお腹の中にいるときにみんなで来たのは残暑のころだったなあ、、、とすでに懐かしく思い出しながら、神さんに感謝する。

お腹もすいた。娘っ子に人気のパティスリーTentasion d'Angeが近くにあったのでここでランチしよ。

テーブルがアンティークミシン(私は現役時代をしっているが、、、)の台になっている乙女仕様。(おばはんでも入るが)

建物自体は町家というか昭和のころの民家なので、坪庭なんかもあって建具も昭和でなんだか懐かしい。

900円のランチはこれにパン食べ放題、値段高騰のバターブロックもついて、飲み物もジュースやミルクやコーヒー飲み放題。かなりお得やん。
食後はお茶やな、やっぱり。TLで知った中国茶カフェが近くにあるはずなので行ってみよう。

ここ!ええ感じの町家連棟ではないか。ここは住所でいうたら衣笠よ。

ISO茶房さん。(なんやISO乙女会主幹としてははなはだ親近感を覚えるが、ご主人の名字がイソさんなんだそうで)

まずビックリするのはご主人のチャフーコレクション!!
実はこれありきで、中国茶の勉強を始めたのはその後だったんだとか。今では中国の中国茶国家資格までおもちなんだと。

中国茶のメニューも種類が豊富でひとつひとつ説明してもろた(^_^)b ご近所の好日居では烏龍茶系の青茶を飲むことが多いので、ここはひとつウンカにわざと茶葉を喰わせて、茶葉に出来た抵抗物質を味と風味にしたという東方美人茶を。
お茶を右の細長い聞香杯にいれて、左の茶碗を重ねてえいっとひっくり返すのだが、これはへたくそなんで、びちゃびちゃにしてしまう。とほほ。で、空になった聞香杯に残った香りを楽しむのよ。ああ、ええ香り。日本茶とはまたちがった魅力。

写真撮るのをすっかり忘れたけど、ご主人お手製のパウンドケーキ、砂糖を一切使わず、蜂蜜とあとなんやったかいな、果実系のもので甘みをつけたもので、おいしかった〜\(^O^)/

建物も、りっぱな織屋建、高い天井に明かり取りの窓。この連棟はかつてはほとんど織屋さんだったんだそう。
(私がヘビーユーザーであるところの)好日居さんを参考に改修しはったとか。ちょっと私のテリトリーとははずれているけど、北野天満宮にも近いので、またこちらにも足をのばしたいいごこちのええ空間ですよ。おすすめ。
で、その天神さんにも足をのばそ。

御土居の紅葉ももう遅いかな〜と思ってたけど、散り紅葉もそれなりにきれい。

こんな絨毯はこの季節ならではの美しさ。

それでも鶯橋の近くは紅葉がまだなんとかがんばっとる。

赤〜黄の微妙なグラデーション。またこの落ち葉がええ匂いがするのん。

すっかり紙屋川は秋の黄金色に染まってるなあ。名前の通り、この川では昔紙漉してはってんて。そういや、美濃和紙ユネスコ無形文化財登録おめでと〜!(関係ないか、、、、)

梅林の方も、すでに蕾のツボミがほれ、もうこんなに。
来年の早春にもまた来なくちゃね。それから神社の方へ来年の大福梅もらおうと思っていったけど、残念ながらことはじめの13日からですと。
なにしろ今年はその梅の土用干しまで見に行ったんで、是非ほしいのよ。

境内の摂社の屋根も、これまたこの季節の名物、黄金色に染まっております。
真如堂・秋2014〜大学の茶会によせて - 2014.11.28 Fri
秋になってもいつまでも続く暑さに、今年の紅葉を危ぶむ声もあったのに、なんのその、今年の京の紅葉は出色のできでございますよ。

なにかといそがしく、紅葉狩りだけにゆっくりでかけられないのが悩みのタネ。でもこの日は真如堂の塔頭・覚円院(向井去来が檀家であったところ)で大学の茶会があったのだ。近いのになかなか行けない真如堂、茶会だけでなくこれさいわいと紅葉も愛でに。

数年前は紅葉の「穴場」だったのに、まあようさん(ぎょうさん)の人!人!人!
無理もないわ、だって今年の透明感のある紅葉、今が盛りですから。

それでも覚円院周辺は非公開寺院なので、まだ風情がある。
茶会の待合で、またまた今年も久松真一先生の「喫茶去」(うしろに「!!」とつけたいほど、迫力がある)に頭をなぐられる。
おい、お前のお茶は遊興に堕してないか?
かたく侘び数寄の真諦を把住しておるか?
茶に対し道業倦んでいないか?
、、、、、、、
(参照:久松真一「茶道箴」)

こうして頭を殴られに来ておるよ。毎年そのために来ているんだから。お茶をはじめたばかりの初心に帰り、今の自分の場所との間に線を引いてみる。線は右肩上がりかさがっているか?

学生時代に使っていた、懐かしい茶碗に再会できるのも楽しいのである。あの頃はウン十年後どんな大人になっているのか想像することすらしなかった。あの頃の自分が今の自分に「是」というのかどうか、、、どうなんだろうな〜〜。でも少なくともこうして数十年の時を経て、同じお茶碗を手にのせることができるのは幸せなことだと思うよ。

卒業してから学生の気質も少しずつ変化していく。道具組もテイストも変化していく。でも長い間なので、また元に戻ったり、、、がおもしろいよ。変わらないのは生真面目さ。ちゃらけたところも、世慣れたところもなく、上から見下ろすでもなく卑屈になることもない。あの茶席に出陣するときの緊張感だけはいまでも懐かしく思い出す。

一服のお茶をいただき、己をしばし振り返り、また1年、茶に向かう姿勢を模索する。
お茶の後の紅葉はまた一段と目にしみること。もう、全山真っ赤だ!

黑谷へ向かう小径には小菊が群れて咲き、赤にやられた目をほっとさせる。

そしてふたたび赤。黑谷の墓地へ向かう我が愛する散歩道。

数日もすれば、この紅葉も、散り落ち葉となってしまうだろうが、それもまた美しい風景だと私は思う。

なにかといそがしく、紅葉狩りだけにゆっくりでかけられないのが悩みのタネ。でもこの日は真如堂の塔頭・覚円院(向井去来が檀家であったところ)で大学の茶会があったのだ。近いのになかなか行けない真如堂、茶会だけでなくこれさいわいと紅葉も愛でに。

数年前は紅葉の「穴場」だったのに、まあようさん(ぎょうさん)の人!人!人!
無理もないわ、だって今年の透明感のある紅葉、今が盛りですから。

それでも覚円院周辺は非公開寺院なので、まだ風情がある。
茶会の待合で、またまた今年も久松真一先生の「喫茶去」(うしろに「!!」とつけたいほど、迫力がある)に頭をなぐられる。
おい、お前のお茶は遊興に堕してないか?
かたく侘び数寄の真諦を把住しておるか?
茶に対し道業倦んでいないか?
、、、、、、、
(参照:久松真一「茶道箴」)

こうして頭を殴られに来ておるよ。毎年そのために来ているんだから。お茶をはじめたばかりの初心に帰り、今の自分の場所との間に線を引いてみる。線は右肩上がりかさがっているか?

学生時代に使っていた、懐かしい茶碗に再会できるのも楽しいのである。あの頃はウン十年後どんな大人になっているのか想像することすらしなかった。あの頃の自分が今の自分に「是」というのかどうか、、、どうなんだろうな〜〜。でも少なくともこうして数十年の時を経て、同じお茶碗を手にのせることができるのは幸せなことだと思うよ。

卒業してから学生の気質も少しずつ変化していく。道具組もテイストも変化していく。でも長い間なので、また元に戻ったり、、、がおもしろいよ。変わらないのは生真面目さ。ちゃらけたところも、世慣れたところもなく、上から見下ろすでもなく卑屈になることもない。あの茶席に出陣するときの緊張感だけはいまでも懐かしく思い出す。

一服のお茶をいただき、己をしばし振り返り、また1年、茶に向かう姿勢を模索する。
お茶の後の紅葉はまた一段と目にしみること。もう、全山真っ赤だ!

黑谷へ向かう小径には小菊が群れて咲き、赤にやられた目をほっとさせる。

そしてふたたび赤。黑谷の墓地へ向かう我が愛する散歩道。

数日もすれば、この紅葉も、散り落ち葉となってしまうだろうが、それもまた美しい風景だと私は思う。
西陣で〜落語と人形舞+のばら珈琲 - 2014.11.04 Tue
上七軒ですごいお人形を見たのは今年の2月だった。ホリヒロシさんや辻村ジュサブローさん系で、着せている着物はすべてアンティーク着物の端布、まるで地からはえているとしか思えない人形の髪の毛は丸髷に、太夫髷に、島田髷に、、、艶やかに結い上げられていて。

それがさらに動くというパワーアップぶり、しかもプロの噺家さんの落語付きというからすごい!
(ちなみにお断りしておきますが、お人形の作者は本職は別にお持ちで、手慰みでされているというのはレベル高すぎ!)
場所は2月と同じ上七軒。

がまぐちのまつひろ商店上七軒店のお二階、ぎゃらりい和こころさんにて。ここは上七軒のお茶屋さんだった風情のある建物です。

こぢんまりとした二階の座敷には落語愛好家の方もおられれば、お人形が好きで、という方もおられ、非オープンイベントゆえの和気藹々感があって、ほっこりおちつきます。
2月の時には版画を担当されていたもう一方が今回は三味線にチャレンジ!噺家さんの出囃子と人形舞の音曲担当。こちらも本職は別にお持ちです。三味線のできとして、ご本人の弁では「本番がだめな努力家」なんだそうで、、(^_^;
早速その出囃子にのって、噺家・桂 雀太さん登場。(桂ざこばさんが現在トップでひきいる桂一門の若手〜中堅どころの噺家さんです。大阪天満天神繁昌亭にも出演されています)
この登場の仕方が自分で襖をあけ、赤い毛氈を敷いた(おそらく)和箪笥の上に乗って。なるほど、これが高座なのね。雀太さん、上背のあるかたなので、襖と鴨居で切り取られた四角い画面にいっぱいいっぱいで迫力ある〜。
一席目、お題は「代書」。
代筆屋さんに自分の履歴書を書いてもらおうとしてきた、そうとうスカタンな男と代筆屋さんのあほくさ〜い掛け合いのお話しで笑わせてもらう。
実は私、ライブで落語聞くのは初めて。かつてテレビもビデオもネットもなかった時代の大人たちはこんな楽しみ方をしたんだろうな。音楽のライブでもそうだけれど、同じ空間をシェアしている他人と、同じ感情、笑いなどをシェアできる、というのは一人で自分の部屋できいているのと高揚感がずいぶん違います。
おそらく録音などでは作品のできとしては完成形なんだろうけれど、とちったりかんだりも楽しいライブとはたしてどちらが好きかといわれたら、私はやはりライブかな。

二席目は「夢の革財布」。江戸落語では同じストーリーで場所だけが変わった「芝浜」というタイトルになります。これは夫婦の愛情の機微を描いた物で、タイトルぐらいは私でも知っています。
明日の晦日には首をくくらなあかんかもというくらいに困窮した魚屋が住之江の浜で82両はいった財布を拾います。これでどんちゃん騒ぎをするのですが、こんなことをしていてはまともに働かなくなる、とおもった女房はこれをかくし、「あんた財布を拾った夢を見ただけやろ。」としらをきりとおす。魚屋はそれから心をいれかえ、酒を断ち、一生懸命額に汗して働き、ぼて振りから大店をかまえるまでになった。
そんなある日、女房が実はあの財布は夢ではなく、、、云々。こんな大店をかまえられるようになったのだから、もうお酒はのんでいい、という女房に、「よそう。また夢になるといけない。」というさげ。
この噺は雀太さんのおはこのようです。面白かった!

で、人形舞がどこででてくるのか、というと財布をひろって浮かれて仲間をよんで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎのとき。えびすさんのお人形がえびす舞を舞います。このお人形がまたすごい出来なんですが、これに手と足に棒をつけて、作者のMさんが黒子の姿で文楽の人形みたいに舞わせます。
ほんとうにこの人、人形のプロじゃないんでしょうか(◎-◎;)
一瞬黒子の姿がみえなくなってえびすさんが盃を飲み干しながらええ気分で酔っ払っているようにしか見えませんでした。舞の音曲はやはり「本番に弱い努力家」の「お師匠」はん。
どこでどうやってこんなコラボを思いつかれたのか、意表を突く演出でまあ楽しい会でしたわ。
(ご紹介くださったMI様にも深く御礼もうしあげます)

その会の興奮の余韻さめやらぬ中、そのまま東へ、西陣のお気に入りエリアへ。この前からいたく気に入っているこの細いろうじの奥ののばら珈琲さんへ。

古い昭和初期くらいの建物でしょうか。とても落ち着くの。

建物、照明、家具、タイルなども昭和初期、という感じでノスタルジーにあふれていますが、わざわざそうしたのではなく、建物が呼んだ、、という風情です。

それにここ、パン系の軽食のボリュームがすごくてうれしい。え?この値段でこんなに?というのはいわゆる観光地ではないからなのでしょうか。同年代くらいのマダムもいそがずあわてずほっこりしたええ感じです。

一服した後、そのまま東へ行くとあら、毎年桜を愛でに来ている雨宝院さんはすぐそこだったのね〜!これは来春の桜の季節、桜を愛でた後にものばらさん、行かなくちゃ。

それがさらに動くというパワーアップぶり、しかもプロの噺家さんの落語付きというからすごい!
(ちなみにお断りしておきますが、お人形の作者は本職は別にお持ちで、手慰みでされているというのはレベル高すぎ!)
場所は2月と同じ上七軒。

がまぐちのまつひろ商店上七軒店のお二階、ぎゃらりい和こころさんにて。ここは上七軒のお茶屋さんだった風情のある建物です。

こぢんまりとした二階の座敷には落語愛好家の方もおられれば、お人形が好きで、という方もおられ、非オープンイベントゆえの和気藹々感があって、ほっこりおちつきます。
2月の時には版画を担当されていたもう一方が今回は三味線にチャレンジ!噺家さんの出囃子と人形舞の音曲担当。こちらも本職は別にお持ちです。三味線のできとして、ご本人の弁では「本番がだめな努力家」なんだそうで、、(^_^;
早速その出囃子にのって、噺家・桂 雀太さん登場。(桂ざこばさんが現在トップでひきいる桂一門の若手〜中堅どころの噺家さんです。大阪天満天神繁昌亭にも出演されています)
この登場の仕方が自分で襖をあけ、赤い毛氈を敷いた(おそらく)和箪笥の上に乗って。なるほど、これが高座なのね。雀太さん、上背のあるかたなので、襖と鴨居で切り取られた四角い画面にいっぱいいっぱいで迫力ある〜。
一席目、お題は「代書」。
代筆屋さんに自分の履歴書を書いてもらおうとしてきた、そうとうスカタンな男と代筆屋さんのあほくさ〜い掛け合いのお話しで笑わせてもらう。
実は私、ライブで落語聞くのは初めて。かつてテレビもビデオもネットもなかった時代の大人たちはこんな楽しみ方をしたんだろうな。音楽のライブでもそうだけれど、同じ空間をシェアしている他人と、同じ感情、笑いなどをシェアできる、というのは一人で自分の部屋できいているのと高揚感がずいぶん違います。
おそらく録音などでは作品のできとしては完成形なんだろうけれど、とちったりかんだりも楽しいライブとはたしてどちらが好きかといわれたら、私はやはりライブかな。

二席目は「夢の革財布」。江戸落語では同じストーリーで場所だけが変わった「芝浜」というタイトルになります。これは夫婦の愛情の機微を描いた物で、タイトルぐらいは私でも知っています。
明日の晦日には首をくくらなあかんかもというくらいに困窮した魚屋が住之江の浜で82両はいった財布を拾います。これでどんちゃん騒ぎをするのですが、こんなことをしていてはまともに働かなくなる、とおもった女房はこれをかくし、「あんた財布を拾った夢を見ただけやろ。」としらをきりとおす。魚屋はそれから心をいれかえ、酒を断ち、一生懸命額に汗して働き、ぼて振りから大店をかまえるまでになった。
そんなある日、女房が実はあの財布は夢ではなく、、、云々。こんな大店をかまえられるようになったのだから、もうお酒はのんでいい、という女房に、「よそう。また夢になるといけない。」というさげ。
この噺は雀太さんのおはこのようです。面白かった!

で、人形舞がどこででてくるのか、というと財布をひろって浮かれて仲間をよんで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎのとき。えびすさんのお人形がえびす舞を舞います。このお人形がまたすごい出来なんですが、これに手と足に棒をつけて、作者のMさんが黒子の姿で文楽の人形みたいに舞わせます。
ほんとうにこの人、人形のプロじゃないんでしょうか(◎-◎;)
一瞬黒子の姿がみえなくなってえびすさんが盃を飲み干しながらええ気分で酔っ払っているようにしか見えませんでした。舞の音曲はやはり「本番に弱い努力家」の「お師匠」はん。
どこでどうやってこんなコラボを思いつかれたのか、意表を突く演出でまあ楽しい会でしたわ。
(ご紹介くださったMI様にも深く御礼もうしあげます)

その会の興奮の余韻さめやらぬ中、そのまま東へ、西陣のお気に入りエリアへ。この前からいたく気に入っているこの細いろうじの奥ののばら珈琲さんへ。

古い昭和初期くらいの建物でしょうか。とても落ち着くの。

建物、照明、家具、タイルなども昭和初期、という感じでノスタルジーにあふれていますが、わざわざそうしたのではなく、建物が呼んだ、、という風情です。

それにここ、パン系の軽食のボリュームがすごくてうれしい。え?この値段でこんなに?というのはいわゆる観光地ではないからなのでしょうか。同年代くらいのマダムもいそがずあわてずほっこりしたええ感じです。

一服した後、そのまま東へ行くとあら、毎年桜を愛でに来ている雨宝院さんはすぐそこだったのね〜!これは来春の桜の季節、桜を愛でた後にものばらさん、行かなくちゃ。