酒菓かしはて〜浄土寺 - 2023.05.29 Mon
浄土寺には学生の頃とその後の数年住んでいたので、わがテリトリーのような気がしている。
その頃にまだなかったが、それから数年来あんみつの店としてときどき利用していた鹿ヶ谷通りの㐂み家さん、いつのまにか閉店していてびっくりした。

そこがお菓子とお酒の店になったと高兄さんに聞いて、出かけてみる。外観は㐂み家時代と全くかわらない。
お店の名前は酒菓喫茶かしはてさん。
半地下に降りていくのは㐂み家さん時代からだが、室礼が全く変わっていて、センス良く、どこか東アジア系の匂いがする。
壁に向かって座るこの席はなんだか落ち着く〜。
なんといってもお酒が飲めるのね♪おしゃれな感じで。
とりあえずパフェねらい。
リンゴのとイチゴのと、悩んだがリンゴのパフェにする。三種類のアイスがのってて見た目もおしゃれ。
ドリンクは、ワインとか、ラムとかストレートなお酒もあるけれど、ここはラム入りのキウイスムージーで。ほとんどモヒート!で美味しかった。
ドリンクメニューもおしゃれ。
店主さんは、かつてうちの近所(岡崎)にあったnoma cafeの店長さんをされていたそうで、絶対一度は会っているよね。さらにその前は閉店した有名店、鴨川五条西のefishさんにもかかわっておられた。
店内は広くはないので客との距離が近くて、良い感じに話しかけてくれて良い感じにほっといてくれます。
なんと朝10時からの「朝菓子の会(お菓子のフルコース)」もあるそうなので(要予約)、これは是非。
かつてのご近所さん、今でもテリトリー内、に良いお店がまたできた。㐂み家さんは残念だったけれど。
これも浄土寺、かしはてさん近くのおしゃれなカフェゴスペルさんの紫陽花。このあたりおしゃれな店が多く、哲学の道も近く、それでいて観光客がおしよせることもない好きなエリア。
<おまけ>
なんと!左京区浄土寺に胡椒餅の店が!
台湾料理で食べた胡椒餅が美味しかったので、自分で作ってみたが、失敗。京都では西院にお店があると知っていたが遠すぎてなあ、、、と思っていたが、お膝元に!早速いただきました♪
↓ お店情報
師走の未在 - 2022.12.13 Tue
円山公園の未在さんへ。
予約をとったのは昨年9月であるから1年3ヶ月待ち。(ちなみにその前は1年以内だったから、コロナの趨勢による)
今回ちょっと予約にトラブルがあって気が気じゃ無かったこともあるけれど、お茶友さんの助力も得て(ただただ感謝!)、ただお料理を楽しもう!と思えた。(もちろんお店側には問題ありません。当方の問題)

以前来たのは5月、9月とあともう一回あったけれど今回は初の師走、歳暮の訪問である。外の待合席もすっかり暗い。香煎をいただいて席へ。
たくさんお皿がでてくるので、全部は覚えきれず、内容も不確かながら懐石のネタにもなりそうなので、備忘録としてアップ。
最初に年末らしくうずみ豆腐。表千家では稽古おさめの時にいただくと聞いた。豆腐+ご飯+白味噌汁の熱々。本来ご飯で豆腐をみえないくらい埋めるのだが、さすがにここでは上品にご飯は一口サイズ。これは歳暮茶事のメニューにしようかな。
高級茸の香茸に大根餅蓮根餅の根菜シリーズ。
お酒も出て、大量のお造りがど〜んと。赤身、白身の魚にそれぞれの薬味をのせて、ポン酢、酢塩水、鯛肝のペーストとお好みでいただく。大きな鉢に氷をやまほど盛ってその上にならぶ一体何種類のお刺身なのだろう。私はあらかじめ少な目でとお願いしていたのでちょうどよかったが、フルサイズで完食されたお茶の先輩方の健啖さに驚く。普通だいたい刺身だけでお腹一杯になりそうなボリューム。でも今日は朝も昼も抜いてリンゴ一個で切り抜けたから未だ大丈夫。
(屋外の待合の手焙り)
和牛のたたきには九条ネギとかインカの目覚め(ジャガイモ)、リンゴソーズ、蜂蜜ソース。お肉が柔らかい。
刺身にしても、肉にしても付け合わせやソースが多彩で、こんな組み合わせもあるのだと勉強になる。(が、まねしてもきっとうまくいかない(^_^;)
口直しに小ぶりの筒型器にはいったこのわたご飯。ご飯もこだわりの<京の輝き>、酒米なのである。
(漆桶に紅白椿+ハゼ 軸は大亀和尚の<看々朧月尽> 師走を実感)
八寸がこれまた楽しい、ちまちまとたくさん出てきて紅葉の葉っぱの飾りもうれしく、ちょこちょこの分量をいただく。付け合わせが初めてみる冬苺。小指の先ほどの小さな野いちごでちょっと酸っぱい。コレが食欲をかき立てるようにできている。
白子の粕漬けに上賀茂のすぐきとニシンの佃煮。他府県からお越しの方にすぐきとは大根なのか?と聞かれ、正確に答えられずあたふた。(蕪の一種です)
長崎産のクエに松葉ガニジュレ+土佐酢。お酒がすすむので、(ちょっとやけ酒気分もあったので)日本酒3合いった。
ここまでが懐石、それから菓子として出てきたのが蕎麦焼。そば粉で作ったどら焼き風皮に餡をつめたもの。蕎麦の香りが香ばしくて、美味しい。さすが年末だわ〜。蕎麦だわ〜。
デザートのフルーツが、ここのはいつも10種類近く、珍しいものもあって楽しみである。クリスマス仕様にもりつけられたのは、スターフルーツ、白苺、ポポー(アケビっぽい)、ガラスの器にはいった<ゆこうゼリー>(柚子と橙の交配種)、これ、さわやかで美味しい。
しかしそろそろお腹はもう限界か、、、(^_^;
と思ったら他の方々はさらにシャーベット(内容忘れました、、、)いってました。私はここまでたどりついたことがない(T-T)
今夜もごちそうさまでした。
帰りは足下を未在の提灯で照らしてもらってのお見送り。
ご一緒してくださった方、急遽お願いして快くうけてくださったS様に感謝。
で、次の予約は再来年!の1月。今回もえらい先と思っていたらすぐだったように、きっと次も。それまで元気で過ごして必ず来ることができますように。
久々にcomme ci comme çaでディナー - 2022.06.25 Sat
コロナやなんやでなかなか行けなかった月一グルメ倶楽部(会員2名)、久々に徒歩圏内のフレンチcomme ci comme çaにて開催。

いつも前だけは通るのよ。私は久しぶりだけれど相方はちょくちょくランチにいっているらしい。昔は東山二条にあって岡崎に移転されたのはもう7年前なのね。
リノベの前の民家だった時代をしっているので、こんなオサレなレストランになったとは感慨深い。ちなみに以前住んでいた方がこられて懐かしそうにここは風呂場だった、とかお話されたとか。
ご主人はシェフでマダムはお話し上手、客との距離感が上手なお店ってほんと安心できるわ。
例によって食材についてはあまり記憶していないのであしからず。
まずは食前アミューズのロワイヤル(西洋茶碗蒸し)に柑橘系のジュレだったかしら。
パンにつけるオリーブのペースト(黒オリーブ+アンチョビー+α)がめちゃ酒盗で、そのまま舐めて、おかわりして、しかも相方のまで食べるという、、、。ううっ!ワインに合う(きっと日本酒にも合う←日本酒党です)
おお〜!トリュフだトリュフだ!
下に隠れているのがなんと鮎!ちゃんと頭までついていた。コーンソースで。
なんと言うことでしょう。中がなにか記憶にない(^_^;
ここらへんで食べるスピードがはやいですねえと指摘される。そう、いつも言われる。(実際早いのだ。早飯早○○どこでも寝られるは職業柄。)ゆっくり味わいながら食べるのが習性としてできないので、何食べたか覚えてなくて、美味しかったという記憶のみ。この性格はもう修正不可。
バゲットスライスの上にフォアグラ。
残念ながらフォアグラだけはどんなに☆がついているレストランでもよう食べんのだ。で、処理は相方に。御免ね。でも下のバゲットはソースがしみて美味しかったよ。
お魚の下はラタトゥイユになっていて、これ一番美味しかったわ〜。
メインのお肉が出てくる前にでてきたカトラリーはラギオール(フランスのラギオール村で作られる)。このどうしてもハエか蝉にみえるけど実は蜂のマークが目印。
牛肉か鹿肉か選べるメイン、鹿肉をチョイス。赤ワイン+サクランボのソース。奈良では食べられそうもないわね(^_^; (鳥取産の鹿でした) そう、鹿肉は意外といけるのだ。しかも脂っこくない。
デザートの前のアミューズにチーズかタイ風カレーか、後者をチョイス。なぜなら胃袋がフランス人じゃないのでチーズはもひとつ苦手。かわいらしいサイズのカレーで(タイのグリーンカレーっぽい)お腹にもちょうど。
さらにさらにプチブリュレ!この上の砂糖を溶かしたパリパリの層が好きなんだ。
デザートは、これも選べたが、オレンジ+紅茶ゼリー。最後を締めるのにぴったりの爽やかさ。上に乗っているオレンジキャラメリゼが美味しかったよぅ。
小さな御菓子とともにエスプレッソ。ここのシェフはお菓子も作らはる。
お菓子も含めた品数を考えると、すごい種類の食材で、いずれも手間がかかっている。家庭ではまずできんわなあ。特に私は。ほんとうに料理人さんには頭が下がる。心地よい空間、マダムの気配りの会話、そして美味しいフレンチをごちそうさまでした!
Assemblages HANARE〜チョコのデザートコース - 2022.05.25 Wed

チョコレート、パティスリー、で人気のAssemblages Kakimoto(アッサンブラージュカキモト)(寺町竹屋町)、その数件隣の、、、
Assemblages HANAREさんへチョコレートデザートコースをいただきに。(予約制)
席はカウンターで4〜5人様まで。
カウンターの上のチョコレートを4〜6種、セレクトしてお茶かお酒でいただくというもの。
飲み物は、最初お茶をと思っていたけれど、ラインナップを見てまよわず「伊根満開」をチョイス。東京農大指導の古代米を使った伊根の赤いお酒、とってもフルーティーなのでチョコに合うに違いない。
カウンターでは優秀なバーテンダーよろしく、出過ぎず引きすぎない接客上手なスタッフさんがおひとりで切り盛りされる。
さて、なにを選ぼうかと迷う。内容について苺とか山椒とかピスタチオとかレモンとかあれやこれや、中身の説明を受けたが、あまり覚えられない(^_^; でもどれを選んでも美味しいはず、と見栄えで選ぶ。おお、以前懐石に使った食用ほおずきもあるぞ。(食べられるといったら皮まで食べちゃったお客さんを今も思い出すよ(^_^;)
一見シンプルだけれどすごい味の重層になっている最初の一品。
周りのチョコのカップの中にフルーツやカスタード、生クリームエスプーマのブリュレ、それからバニラアイス、トッピングは針状に細いチョコ。あ、食べるときはぐちゃぐちゃになるけど(*^_^*)
まずは四種セレクト。やはりほおずきは外せない。リキュールに浸してお砂糖をまぶしてだしてくれる。あとの中身はよく覚えていないが、山椒とピスタチオ選んだかな。中にガナッシュやフルーツが入ってただものではないチョコレート。
まだいけるかな、、、とカヌレとボタンみたいなチョコも追加。
チョコばっかりでそんなに食べられるか自信なかったが、砂糖控えめチョコなので案外いける。他にもガレットやマドレーヌもあったけれど、焼き菓子系はちょっとたくさんは無理。先ほどの甘いと感じた伊根満開が、チョコといただく酸味が勝って、よく合うのだ。
ほろよい加減でお店をでる。
寺町通りのお向かいは革堂、そして、、、
ちょい北の下御霊神社では3年ぶりの還幸祭を控えて御神輿が並んでいた。残念ながら今年も夜店はないようだ。
御池以北の寺町通りはギリテリトリー、この好きなエリアにまた新しい遊び場所ができたわ。メニューも奇数月にかわるそうで、変わるたびに来られる猛者もおられるそうだよ。
ホテルオークラ岡崎別邸〜ヌーヴェルエポック - 2022.04.07 Thu
生活圏内に東本願寺さんの岡崎別院(親鸞聖人の庵があったとも)があって、ながらく半分は荒れ地になっていたが、ここにホテルオークラがくるとは!

ご近所のよしみでいちどは行きたいと思っていたが、クラブエリー(関谷江里さん主催の食事会)にここがアップされていたのですかさずエントリー。
まあ、いつのまにか立派なホテルができて!
こちらのメインダイニング、ヌーベルエポックに面する庭園。かなり別院当時の樹木も残っていると思う。その向こうはたぶん黒谷さん。(金戒光明寺)
これを眺めながらの食事はなかなかよろしい。
関守石(左下の青いの)が大きなガラス玉なのが面白い。
桜の花の投げ入れがテーブルを飾る。まずはワインを一杯。
食前アミューズはカボチャケーキに生ハム
ご挨拶くださったシェフはお若くてなかなかの男前(*^_^*)
アミューズもう一品
しらすを揚げたものに、、、あと何か忘れた(^_^;
パンのバターもぐるぐる渦巻きで目を楽しませてくれる。
前菜が春野菜とサクラマスに西京味噌クリーム
このアスパラを薄〜く切って結んであるのすごいな。これはマネできるかも。
牛蒡のフラン(茶碗蒸し的)に新鮮なウニ、そこに出汁系スープをかける。牛蒡の香りはほんのり、ウニは新鮮なものだとわかる。(そうじゃないと匂いがけっこう、、、)
目の前でスープを掛けてくれるサービスがうれしい。
オマール海老に赤万願寺唐辛子のソース。白いエスプーマはミルク。
そしてメインディッシュの和牛ロースグリル。
ジューシーでほんっま美味しい。久々に美味しい肉を食べた!という感じ。
デザート1はバラの香りのエンジェルクリーム(ホイップクリームみたいなものか)
ここのカトラリーはイタリアのサンボネ製、シルバーだけでなくコパー系のものが多くておしゃれ。ただちょっと柄の部分がグリップしにくいかな。がっつり食べる系の人でなくて上品でおしゃれな階級の方々には似合うかも。
コーヒーカップはモダン、日本製だったが、どこのだったか忘れた。茶人らしくちゃんとひっくり返して底を見たのに、、、、(^_^;
デザート2
苺とライチのムース。この、、、この苺を桜の花びら型に切ってあるところがなんと芸が細かい!
最後にほうじ茶のカヌレとクッキーで締める。
美味しかったし目にも美しかった。ここはお一人様リピートありだな。
サービスも迅速で丁寧で、さすができたばかりのホテル、感じがよかったです。
ホテルとしては一泊6万〜ということで富裕層狙いかなあ。
もとの岡崎別院の雰囲気を少しのこす土壁がちょっと良い感じ。