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2023-10

マダムの中国茶会 at 岡崎・好日居 - 2022.06.08 Wed



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最近ちょっとご無沙汰しているけれど、かつて中国茶教室によく通った岡崎の好日居さん。なんと先だって我が家の茶事においでくださったマダムがお礼にとちょっとした茶会をここでします、、、とのことで久々に。(全然ちょっとした、、ではなくてすごい!だったけど(^_^;)


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中身は完全に茶事仕立て
茅の輪ならぬ山の蔓で作った輪からはいる待合。ここは森の中、という設定。


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山でご自分で採ってきたというクロモジの一枝。この葉っぱを半日水につけておいたクロモジ水からスタート。


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クロモジは茶席で使う楊枝だが、新たに削ると芳香がするがごとく、水にもほんのり香りがうつってさわやか。まさに日本のハーブだわ。


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現在東南アジアと日本を行き来するマダムが、そちらから持ち帰った容器や飾りがセンス良く茶籠におさまる。


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さて、席入りすると大きな壺に投げ入れたチャの木の枝の下に茶器が。ちなみにこの茶の木の葉、大葉種らしく掌ほどの大きさがある。


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最初にいただくのは馬鞍山(マーサン)プーアル茶の生茶2016年もの。
緊圧茶なので、袋からだして、塊になった茶葉を千枚通しでゆっくり、葉を傷めないようにほぐす。ここは好日居さんのお仕事。



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ちなみに生茶とは、一般的なプーアルが人工的に発酵させるのに対して、茶葉をそのまま詰めて蒸し固めた物、味わいとしては青茶に近い。



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一般的なプーアルとちがって、爽やかで青みがたつ。もちろん飲んだ後の杯の匂いはかならず聞く。(多幸感♪)下にしいたコースターは木の化石だそうで、ここでも森の中という設定。


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次のお茶は天台山雲霧茶だが、なんとこれを焙じていれるという。今回初めて茶を焙じる際に使う刷毛(現地で使われるもの)の使い方を見た。
焙烙にいれた茶葉をゆっくり刷毛でなでて焙じる。

入れてもらったお茶はまさにほうじ茶の香り高いやつ、という感じ。
ちなみに天台山あたりは非常に霧が濃く、よい茶葉ができるそうで、雲霧茶。最近最澄展を見てきた私には、ああ、最澄様がいらした天台山〜というので勝手にもりあがる。

唐代から飲まれていたお茶は団茶(緊圧茶、茶葉を固めてほぐしてから飲む)だが、明代になるとこのような散茶が主流になる。



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次にでてきたのは西洋のコーヒーカップ。マダムコレクションのひとつ。
完全発酵の紅茶は、西洋で好まれ、さかんに輸入されたお茶、なのでカップは西洋風。今回ラプサンスーチョンのオリジナルと、のみやすく改良したあたらしい紅茶の飲み比べ。

ラプサンスーチョンは紅茶の元祖といわれ、福建省武夷山で栽培される茶葉だが、かな〜りスモーキー。人は正露丸臭という(^_^; お茶の好きなイギリスの水が硬水なので、このくらいのクセが好まれたというが、まずくはないが、日本人には好き嫌いはあるだろうなと思う。
比べると、改良茶葉の紅茶はとても飲みやすく、美味しかった。



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そこでお菓子。
御菓子丸さんの「法相華」
表面に正倉院文様のような法相華もようがうっすら浮き出る。木型を誂えて作った新作である。ほろほろの砂糖にこっそり忍ばせたこの香りは、、、杏仁であった。



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これで終わりかと思ったら、なんと中立。
奥の大谷石の間でしばし待つ。



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こちらに用意されたお水用のグラスは小谷真三さんの倉敷ガラス。このガラスのことで以前好日居さんと盛り上がったことがある。(お互いに小谷真三さんに会って話したことがある)

後座入りのお鳴り物は涼しげな鈴の音で。


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おお〜!なんと!豪華なテーブル!
ここまでのおもてなしをいただくとは予想もせず(会費も、え?これでいいの?というくらいお安かったのに)恐縮するやらうれしいやら。

ちなみにお正客的立場の其中庵さん、最近息子さんがご結婚なされ、そのお祝いもかねてマダムが用意されたそうだ。後ろの壁にかかった白い紙にそのお祝いの旨がかかれている、という手の込みよう。


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テーブルセッティングはマダムと好日居さんのお仕事、なんておしゃれでセンスの良い!
ライ麦パンにつけるバターはへしこ入り、これは癖になる。待合で籠に入っていた銀器の中はデュカというアラブのスパイス。これも美味しく手まり寿司にかけまくる。
シャンパンありーの白ワイン、赤ワイン、そして好物の日本酒まで〜♪



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手まり寿司はototojetさんのケータリング。こんなおしゃれな店、存在をしらんかったわ。さすがマダム。


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お酒のあてにだされた何品かのうち、みなに大絶賛されたのが、マダムお手製の「蘇(古代チーズ)」!上手に焦がさんとふんわりとした仕上がりで、皆さんといっしょに完食。

これでお開きかと思いきや、まだまだ続く茶会。



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国の名前のカードをそれぞれ引いて、それにちなむあたらしい抹茶の飲み方を。


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例えば、ベルギーなら抹茶とビールのカクテル。これはチェコのエルダーフラワーのお茶で抹茶を点てるところ。


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私は韓国だったので、抹茶に朝鮮人参パウダーを混ぜた物を大きい器で点てる。真ん中の穴は茶葉の影である。(茶葉の上から抹茶を篩って影を作るお遊び)


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これは国名はわすれたけれど、蜂蜜と抹茶をシェイカーでシェイクして、グレープフルーツゼリーの上にうかべたおしゃれな飲み物。
もうお茶をこれでもか、と素敵な飲み方でたくさんいただいて、気づけばけっこう宵もふけていた。

美しい夕べをありがとう。
心もお腹もいっぱい。マダムと好日居さん、ご一緒したお茶フェチ?の方々にも感謝です。ありがとうございました。楽しかった!!





松ぼっくりの茶会〜市川孝展・川口美術 - 2021.10.23 Sat

下鴨川口美術さんで市川孝展


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陶人であり、木工金工作家でもあり、中国茶人でもあり、野点をこよなく愛する市川さんの最近の興味は売茶翁なんだそうである。
売茶翁の漢詩に曰く

   茶具携へ来たり 黄落の中
   竈に松卵を焼いて松風を煮る、、、、(後略)



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松卵とは語感の通り松ぼっくりである。これを焼いてお茶を煮ようと川口美術片庇席に、市川さんが伊吹から持ってきたもの、川口御大が御所で拾ってこられたもの、いっぱいの松ぼっくりなのである。


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茶を煮るのは茶ンリン車。茶車(茶を煮る道具一式を備える移動式茶席で現在10号以上あるのかな、川口美術にも一台ある)の進化形というか、簡略形というか、もうびっくり。


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これがその茶ンリン車の全景
ご幼少のみぎり乗って遊んだ三輪車を松ぼっくり燃料用に改造したもの。台の下のV字形の鉄の部分が燃焼させる部分になっている(写真だけでは説明ようせん、、、)


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松ぼっくりだけでは火のつきが悪いので、液体燃料を追加して燃やし、茶ンリン車に投入!このパフォーマンスを見るだけで興奮する。



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もう一つの熱源に、中国の大きい茶葉の蒸して乾燥させたのを入れ、煎る。ああ、よいお茶の香りがしてきた。これに水をいれて煮出すとなんとなくプーアルのテイストのお茶になった。



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椿の葉を茶托に。
何煎でもいただける。


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先だって長浜・季の雲さんでの茶会も、野や畑に生える葉っぱを煮たらどんなお茶になるのだろうか、という市川さんの好奇心爆発していたが、こちらでも。

投入するのは蕎麦の実、桑の葉、笹の葉、松葉、、、え?こんなものまで?と思うような葉っぱが次々入る。


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煮て煮て、ご自作の洋銀蓮華(すごく柔らかい。ご本人は葉っぱの形と)ですくい取る。なんとも複雑な味だが、蕎麦の香りもして、どちらかというとスープみたい。中国奥地の少数民族の間でお客さんが来たときにもてなす茶がこれに近いのだと、市川さんは言う。

さらに先ほどの大葉茶を入れ、天草の塩をいれるともう完全にスープだわ。ぶくぶく茶やボテボテ茶の系統だわね。アジアには茶葉をお茶ではなく食べ物と認識して利用している民族も多いと聞く(食べ物としてのお茶は「茗」と書く)。



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まだまだ広がる市川ワールド、次回は今回なくなってしまっていただけなかった陶器焙煎珈琲豆のコーヒーもいただきたいわ。



市川孝・葉っぱの茶会〜季の雲(ときのくも) - 2021.08.14 Sat

調べてみたらちょうど一年前、長浜まで車飛ばしてギャラリー季の雲(ときのくも)で開催された市川孝・茶車茶会へ行ったのは。


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今年も市川さんの展示のプレイベントとしてのお茶の会。


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ギャラリーの中へはいると市川さんが黒豆を炒ってはった。
だんだん、陶芸家なのか中国茶人なのか金工木工の人なのか、わからなくなるほど多才(ご本人もだんだんわからなくなったとの弁(^_^;)な方だ。


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ゲストの前にそれぞれ準備されたのがなんとまた新しい野点セット!

ブリキの大きな缶のなかに五徳とキャンプ用アルコールランプ、それに前回私がもとめたところの煮茶器(とってのついたやつ)。


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茶道具を缶にいれて、木製の小テーブルも缶に収納すると、それが蓋になって、どこでも持ち歩いて野点が出来るというまた野点魂をくすぐる作品!


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今回テーマの葉っぱの会は、市川さんのお宅近くでとれた野草をに煮たり燻製したりして楽しんで飲もう、という趣向。

さきほどの炒った豆にお湯をそそいで、そこへ日本薄荷(岡山の総社市が町おこしにしているらしい)、赤紫蘇などの葉っぱを投入、煮ていく。



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その一方で燻製用の桜チップをご自分で削って作る市川さん。このお茶会はあっち飲んだりこっち飲んだり、客のペースでいろいろお茶を楽しむので、亭主は八面六臂の大忙し。



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方や白茶を煮出す用の煮茶器をアルコールランプにかけてお湯をそれぞれ沸かす。


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先ほどの葉っぱのお茶を金属の蓮華ですくっていただく。


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一煎目は日本薄荷のさわやかな香りがたつ。
これが煮ている内に変化していく。


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一方では燻製機(もちろん御自作)に三種のお茶を葉に盛って、少し燻製の香りをつけていく。こんなこと考えるの市川さんくらいかもしれない。


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さらに客は客で沸かしていた煮茶器のお湯に、葉っぱに盛られた白茶を投入。これをいただくのは自分の好きなタイミングで、ペースで。二度と同じお茶はできないので、これも一期一会。

先ほどの葉っぱ茶に、こんどは松の葉を投入!
どんな味になるんだろうとわくわく。
紫蘇の香りは薄荷にかくれてよくわからないが、松はあの匂いがかすかに感じられる。さらに味は変化してゆく。



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燻製した三種のお茶はいずれも熊本のお茶で、漢方の材料になるものが入っているのもあったり、三種三様を楽しむ。(最後にはどれがどれかわからなくなっちゃった(^_^;)

茶の友のお菓子は、市川さん御用達の余韵(よいん)さんのパルトドフリュイといっていいのかな。
葉っぱを煮詰める茶会に合わせて果物を煮詰めてつくったお菓子で、杏、杏仁、紫蘇と梅の三種を砂糖と寒梅粉にまぶしたもの。この寒梅粉にまぶすと味が微妙に変化してとても面白い。



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白茶は煮つまってきた。
この煮茶器はほんまスグレモノだ。あと火力を調整できるスウェーデン製のアルコールランプも、こんなんどこでみつけてきはるのかしら。


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最後に煮つまった葉っぱ茶は、黒豆の味がでてきてお茶と言うよりスープになっている!杯の縁に天草の焼き塩を付けて飲むとますますスープ!


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これがそのお塩。最後に杯に投入してのんでも美味しかった。


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そしてこのいれたお茶自体を燻製して飲むという、市川さんならではのアイデア!
いただいたお茶はほのか煙の香りがして、こんなお茶もありだな、と思った。


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最後に、半日松葉を水につけたのみものを。
これがよかった。さわやかなで仄かなあの松葉の香り。うちでも作ってみよう。
松葉については松葉茶の市販品もあるし、砂糖をいれると発酵してサイダーになるというし、いろいろ活用できそうだ。


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会が終わった後、日本薄荷を一枝いただく。これはお風呂にいれるとしよう。
日本薄荷はペパーミントとちょっと違って香りは仄かだが青臭さがなく上品な薄荷の香りである。



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最後に、これがいろいろ葉っぱを投入して煮つまったお茶の最後の姿。
オチが色々な葉っぱをためしたけど、お茶の葉がやっぱり一番美味しいね、というところでおあとがよろしいようで(^_^;


<おまけ>

戦利品
市川さんの熱源を持ち運べる取っ手付き缶
煮茶器はすでに持っている物


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五条鴨川べりで台湾茶を楽しむ〜池半茶藝室 - 2021.07.01 Thu



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鴨川の五条より南、こんな川べりの道があるなんてしらなかった。このあたりめったに来ることがないから。(まだEfishがあったころに一度)


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場所は謡曲「融」でもおなじみ?、かつて陸奥国の塩釜を模したものを邸宅内に作っちゃったという源融の河原院があったとされる場所あたり。


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池半・茶藝室さん。
もともとは一邸貸しの町家ゲストハウス鴨半さん、その中に昨年末つくらはった茶藝室へ。


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一組だけ限定予約制という喫茶室で本日は台湾茶の飲み比べを。
(切り取ってタペになってる赤穂緞通、これは紋様が複雑でええやつや)


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たくさんある台湾茶の中から好きな物を3つ選べる。

一応コース仕立てにしようと、さわやかな白茶(野放老樹白茶)、香り高い青茶(東方美人)、熟成の紅茶(花蓮蜜香紅茶)を選ぶ。


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お茶をいれてくださるのは小慢(シャオマン)台北(京都にも支店あるよ、小慢)で仕事されていたというお若い女性。


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さすがお茶の本場、台湾仕込みのご亭主はお茶の栽培や種類についてもたいへんお詳しく、質問にもすらすら答えて下さって、とても勉強になった。


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さらに、今はもうない大阪の無茶空茶館の黃先生のお話や、陶人なのか中国茶人なのかわからない(^_^;市川孝さんのお話しやら、いろいろできて楽しかった。


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さらりとした白茶は何煎でも飲める。3〜4煎目あたりでようやく本領発揮のスロースターターだ。
青茶などと違って白茶はお湯を注ぐまで、ずっと発酵を続けるので、水出しのときもまだ発酵が続いているという。


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最初のお菓子はほかほかのあったかい胡麻団子、黒蜜で。
美味しい〜♪


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胡麻の味の口を水でまず洗って、2種目は東方美人茶。
ウンカが作るこのお茶は香り高さでは最高だろう。


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飲んだあとの杯の香りを聞くのが中国茶の大きな楽しみなのだが、このお茶は特にその香りが最高なのである。酔いしれたわ。


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3つめは二階の座敷にて。
階段の上で、こんなのが迎えてくれた(^_^;


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座敷に入るなり、思わず歓声!
なんて眺めだ!


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四条より南の鴨川沿いってあまり美しいというイメージがなかったが、どうしてどうして。良き眺めに、水鳥が時々飛んで視野を横切るのである。


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座敷の片隅には風炉釜も。


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一輪添えられた桔梗、鴨川を背景に。


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三つ目の花蓮蜜香紅茶は同じく香り高いが、完全発酵の紅茶だけにカジュアルに飲める感じ。
それでも蜜香であるから、やはり聞香杯をかぐのが楽しみなのである。


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二煎目からはご自分で煎れて楽しんでくださいとのこと、だてにあちこちの中国茶を飲みにいっているわけではないので(^_^;喜んで煎れる煎れる。


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一見鉄瓶に見えるが実は土瓶のこれは台湾の作家さんのもの。ひとつで五行(木火土金水)を表しているという。(木:蓋のつまみ、火:火に掛けるし、土:土瓶だし、金:取っ手が金属、水:中にはいっているし)
蓋の霊芝模様、鐶付きの伏龍がすてきである。


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最後に二種目のお菓子、杏仁豆腐、サツマイモゼリー、仙草ゼリー(タピオカみたいでもちもち)などを。これも美味しくて最高の〆となった。





銀月サロン・桜茶会2021〜銀月アパートメント +THE SITE - 2021.03.28 Sun



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北白川疏水縁に立つ築年数不詳の銀月アパートメント
今年も銀月サロン桜茶会の季節。


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毎年予約が取れる日の、桜の開花具合は一か八かである。幸い桜が遅い年も早い年もなんとか見頃の時期に来ることができていた。


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今年はあいにくの雨ではあったが銀月アパートメントの枝垂れは見頃であった。天気のいい日は部屋の漆喰の壁に桜色の影ができて美しいのだが、雨は雨なりにしっとりと美しい。


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さて、今日もすてきな室礼の中で中国茶をいただこう。


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まずは緑茶ベースのジャスミン茶のスパークリング。中国本土のジャスミン茶は花の香りを移したら取りだしてしまうという手間がかかっている。白茶ベースのはクセがないが、緑茶のはすこし苦みがあって春らしい。



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これを炭酸で割るというのがすてき。グラスのなかで泡がはじける。


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これにあわせる甘みは銀月さんお手製桜フィナンシェ(めちゃ美味しい!)、大紅袍を練り込んだクッキー、ドライデーツ(棗)


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次に煎れてもらうのは台湾四季春茶
名前は春でも、秋に収穫したものも春茶というらしいから名前のひびきがよいだけかな。1990年に台湾で発見された武夷種系の自然交配種だったらしい。烏龍茶に比べるとクセがないぶん香りも少し弱い。


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乾燥した状態の茶はころころ丸まっているのだが、煎れた後にこんな長い茎までまるまっていたなんて!とびっくり。茎まで茶にするのは台湾茶だけだそうだ。



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毎年桜茶会には、これ、と決めているというガラスの大皿に水+桜+フローティングキャンドルがいい雰囲気である。



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次のお茶は福建野生紅茶
野生というのは畑ではないところにはえているので、肥料や水やりなど定期的にされないのでできあがりが予測できないお茶なのだそうだ。



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美しいルビー色
最初少し酸味があったが、三煎目くらいでそれがとれて、とても美味しい紅茶に。葉っぱをクラッシュした英国風紅茶と違って、何煎もいれられるのがうれしいところ。



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さて、一番(^_^;お楽しみの点心である。
エビシュウマイとピリ辛(かなりスパイシー)シュウマイ、もちろんお手製、それにホタルイカとしらすのお粥である。ほんま美味しい♪

最後のお茶は寿眉茶、白茶なのでさわやか。
老人の眉のような白毫があるのでこの名前が。


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それに合わせるこれまたお手製のレモン羊羹+レモンピールジュレが美味しいことといったら!
、、、で美味しい美味しいを連発してお開きとなった。今回もすてきなお茶をありがとうございました。


<おまけ>


銀月の近くの北白川をぶらついていたらこんな場所を発見。


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元美術学校校舎をリノベしていくつかの店舗がはいっているTHE SITE
銀月アパートメントのモダン版といった感じ。


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焙煎コーヒー豆とカフェの旅の音(タビノネ)さん



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カウンターでコーヒーをのんでいたらお向かいにも良い感じのお店


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酢橘堂(すだちどう)というビンテージもののお店であった。



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同じく民藝骨董の、まてりあほるま

さすがアーティスト気質の人が多く住む左京区北白川っぽいなあ。


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