ノルウェー紀行2016〜その4・ガイランゲル〜オーレスン - 2016.08.19 Fri
フロムからさらに北のガイランゲルまでは約270km、この道がかなりフィヨルド地方を満喫できる。

山脈をつらぬくため、トンネルが、、しかもメチャクチャ長いトンネルが多い。そうでなくても左ハンドル、トンネル内は運転コワイのに、全長25km!!なんてトンネルがざらにあるんだよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
あまり長いトンネルにはドライバーの眠気さましの為に、こんな風に急に青いライトになったりする。たしかに、はっとするわ。

国道がとちゅうでいきなりフェリーになったりするのもさすがフィヨルド地方ならでは。

あいにくの大雨でもややら、霧やら。天空をドライブする気分か。

それでも景色がとてもきれいなので、あちこち停めながら、雨に濡れながら写真を撮るブロガー魂!(^_^;)

トンネルに不具合があって30分待たされた場所では羊にけげんな顔をされつつ。

車が山間部に入ると、、、、
おお!!!
これは氷河ではないか!!

そびえる岩が切り立ち、石がごろごろ、寒さで植生のない場所も。この荒涼感がいい。

家のすぐ近くまでに万年雪が。

白い筋のような物はすべて水の流れ。

車さえ停められれば手を触れることができる万年雪もあるよ。(みんなびゅんびゅん飛ばすので恐くて停められん、、、)

道がやや下り坂になり、ようやくガイランゲルのホテルに到着したのは6〜7時間後であった。しんどかったが(運転する相方が、、、)フィヨルドクルーズよりはるかに景観が印象的であった!
薄明かりでもすでに21時ごろだったので、ホテルの窓からは霧しか見えなかったが、翌朝起きてみると、、、

わお〜!
フィヨルドの湾の絶景かな!

早朝だが、大きな客船も入ってきた。

しかし見晴らしはそう長くは続かず、また雨。雨の中をガイランゲルの町までおりてみる。なんとここは人口200人の村なんだそうな。そのうち半分以上が観光業にたずさわっているのだろうな。

観光地らしく、おしゃれなカフェやレストランなども。

集合した郵便物入れ。かわいい。

こちらはカフェ併設のパン屋さん。

ここでコーヒーブレイク。
ノルウェー、というか北欧ではシナモンロールがおやつの定番なんだそうで、あちこちで見かけた。(なんでも日本では「かもめ食堂」で有名になったらしいが。あれはフィンランドだけれどね)
ノルウェー語ではカネルボッレ。後日空港でシナモンロール!!と叫んだがなかなか通じなかった、、、、(´・_・`)どうりで。

ハンドメイドのチョコレート工房は併設のカフェもカントリーな感じで居心地がよさそう。あま〜いチョコの香りについつい大きなの、買ってしまった。これ日本に持って帰ったら溶けるよね、きっと。

見所をまわる、という二階建てのパノラマバスに乗ってみるが、われわれを含めお客さんは10人以下。貸し切り状態で楽しめたわ。
いままでもあちこちで見かけた山から吹き出す水。
下水溝もなく、ただ地面に流れ落ちているだけなのだが、いったいこの水はどうなってどこへ行くのか???

いまだにこれがずっと謎で、舗装道路の下がゴロタ石になっていてそこを濾過されてフィヨルドにそそぐのか?と推測してみたのだが、答はわからない。日本なら道路にこんなに水が噴き出していたらすぐ道冠水、もしくは山なだれ頻発だよ。

もう少し晴天の日があったらなあ〜〜、、、

ふたたびホテルの窓辺で。お茶を点てるが湾はもやで覆われて見えなくなった。

たま〜にもやが晴れるとよい眺めなんだが。
次の朝、ふたたび車で海沿いの町、オーレスンへ。

久々に町中へ帰ってきた〜。
それにしてもどこを取っても絵になる市街地。きけば1904年の大火で大きな被害をうけたあと、当時の建築家が流行のアールヌーボー様式の建物を次々と建て、現在のこの町並みに生まれ変わったのだそうだ。

ほんとうはもっと町歩きをしたかったのだが、鬼の霍乱、1年のうちお腹が痛くなるなんて1回あるかないかの私が急性胃腸炎症状で倒れてまして、、、ホテル周辺しかあるけなかったのだ。
フィヨルドに真珠繋ぎのようにつらなる島ぎりぎりに立ち並ぶアールヌーボーの家家を俯瞰できるアクスラ山展望台にも行けず、、、、(;д;)
でも、ヨーロッパ一人旅中のFB友さんが、ご自分の写真を送ってくれたのがうれしかった、、、と同時に悔しかった〜(*´~`*)
(参考画像はコチラ)

それでも美しい町歩きは楽しい。
ここも人口4万人の町なので人口密度きわめて低い。だから普通の道路の信号が、、、、あるにはあるが消灯してたのよ。びっくり。

これね、アールヌーボー様式の家家。

王冠をいただく海洋国家の紋章。

港にはヨットもたくさん停泊中だが、タラの漁獲量では世界有数の港なのだそうだ。

モーターボートも市民の足なのかしらね。

カヌーを楽しむ地元の人もいる。

あ、こんなところにもトロールがたたずむ。

その後、胃腸炎はかなり改善した。
翌早朝、オーレスンを発つ。
雨に濡れた石畳がきれいだ。

明けやらぬ夜の町もまた美しい。

空港に到着。
約500kmを踏破したレンタカーにここでお別れ。ご苦労様、ありがとう。

1時間弱でオスロ空港に到着。空港の待ち時間に最後のシナモンロール、、いや、カネルボッレを食す。甘〜!みんな同じ事を考えるのか、ロビー中にシナモンの香りがただよっていた。

空港は人口が少ないせいか機械化がすごく進んでて、チェックインも機械ならスーツケースにシール貼ってバゲッジドロップに送り出すのもセルフなんよ。ちなみにこれはそのシールを発行するもの。

飛行機から見下ろしたフィヨルド。

自分へのお土産は、ろうそくに火をつけると空気対流でくるくる回るシルバーのオーナメント。
それにしても、ノルウェー、北欧に対してあまり知識のないまま行ってしまった旅だった。いままで北欧はあまり興味がなかったのも事実。歴史や、文化、美術品など、どうしても中央〜南ヨーロッパに負けるから。
もし再びおとずれる機会があったなら、もう少し勉強してから行かねばならぬ、、、とこっそり反省するのであった。

山脈をつらぬくため、トンネルが、、しかもメチャクチャ長いトンネルが多い。そうでなくても左ハンドル、トンネル内は運転コワイのに、全長25km!!なんてトンネルがざらにあるんだよ〜。゚(゚´Д`゚)゚。
あまり長いトンネルにはドライバーの眠気さましの為に、こんな風に急に青いライトになったりする。たしかに、はっとするわ。

国道がとちゅうでいきなりフェリーになったりするのもさすがフィヨルド地方ならでは。

あいにくの大雨でもややら、霧やら。天空をドライブする気分か。

それでも景色がとてもきれいなので、あちこち停めながら、雨に濡れながら写真を撮るブロガー魂!(^_^;)

トンネルに不具合があって30分待たされた場所では羊にけげんな顔をされつつ。

車が山間部に入ると、、、、
おお!!!
これは氷河ではないか!!

そびえる岩が切り立ち、石がごろごろ、寒さで植生のない場所も。この荒涼感がいい。

家のすぐ近くまでに万年雪が。

白い筋のような物はすべて水の流れ。

車さえ停められれば手を触れることができる万年雪もあるよ。(みんなびゅんびゅん飛ばすので恐くて停められん、、、)

道がやや下り坂になり、ようやくガイランゲルのホテルに到着したのは6〜7時間後であった。しんどかったが(運転する相方が、、、)フィヨルドクルーズよりはるかに景観が印象的であった!
薄明かりでもすでに21時ごろだったので、ホテルの窓からは霧しか見えなかったが、翌朝起きてみると、、、

わお〜!
フィヨルドの湾の絶景かな!

早朝だが、大きな客船も入ってきた。

しかし見晴らしはそう長くは続かず、また雨。雨の中をガイランゲルの町までおりてみる。なんとここは人口200人の村なんだそうな。そのうち半分以上が観光業にたずさわっているのだろうな。

観光地らしく、おしゃれなカフェやレストランなども。

集合した郵便物入れ。かわいい。

こちらはカフェ併設のパン屋さん。

ここでコーヒーブレイク。
ノルウェー、というか北欧ではシナモンロールがおやつの定番なんだそうで、あちこちで見かけた。(なんでも日本では「かもめ食堂」で有名になったらしいが。あれはフィンランドだけれどね)
ノルウェー語ではカネルボッレ。後日空港でシナモンロール!!と叫んだがなかなか通じなかった、、、、(´・_・`)どうりで。

ハンドメイドのチョコレート工房は併設のカフェもカントリーな感じで居心地がよさそう。あま〜いチョコの香りについつい大きなの、買ってしまった。これ日本に持って帰ったら溶けるよね、きっと。

見所をまわる、という二階建てのパノラマバスに乗ってみるが、われわれを含めお客さんは10人以下。貸し切り状態で楽しめたわ。
いままでもあちこちで見かけた山から吹き出す水。
下水溝もなく、ただ地面に流れ落ちているだけなのだが、いったいこの水はどうなってどこへ行くのか???

いまだにこれがずっと謎で、舗装道路の下がゴロタ石になっていてそこを濾過されてフィヨルドにそそぐのか?と推測してみたのだが、答はわからない。日本なら道路にこんなに水が噴き出していたらすぐ道冠水、もしくは山なだれ頻発だよ。

もう少し晴天の日があったらなあ〜〜、、、

ふたたびホテルの窓辺で。お茶を点てるが湾はもやで覆われて見えなくなった。

たま〜にもやが晴れるとよい眺めなんだが。
次の朝、ふたたび車で海沿いの町、オーレスンへ。

久々に町中へ帰ってきた〜。
それにしてもどこを取っても絵になる市街地。きけば1904年の大火で大きな被害をうけたあと、当時の建築家が流行のアールヌーボー様式の建物を次々と建て、現在のこの町並みに生まれ変わったのだそうだ。

ほんとうはもっと町歩きをしたかったのだが、鬼の霍乱、1年のうちお腹が痛くなるなんて1回あるかないかの私が急性胃腸炎症状で倒れてまして、、、ホテル周辺しかあるけなかったのだ。
フィヨルドに真珠繋ぎのようにつらなる島ぎりぎりに立ち並ぶアールヌーボーの家家を俯瞰できるアクスラ山展望台にも行けず、、、、(;д;)
でも、ヨーロッパ一人旅中のFB友さんが、ご自分の写真を送ってくれたのがうれしかった、、、と同時に悔しかった〜(*´~`*)
(参考画像はコチラ)

それでも美しい町歩きは楽しい。
ここも人口4万人の町なので人口密度きわめて低い。だから普通の道路の信号が、、、、あるにはあるが消灯してたのよ。びっくり。

これね、アールヌーボー様式の家家。

王冠をいただく海洋国家の紋章。

港にはヨットもたくさん停泊中だが、タラの漁獲量では世界有数の港なのだそうだ。

モーターボートも市民の足なのかしらね。

カヌーを楽しむ地元の人もいる。

あ、こんなところにもトロールがたたずむ。

その後、胃腸炎はかなり改善した。
翌早朝、オーレスンを発つ。
雨に濡れた石畳がきれいだ。

明けやらぬ夜の町もまた美しい。

空港に到着。
約500kmを踏破したレンタカーにここでお別れ。ご苦労様、ありがとう。

1時間弱でオスロ空港に到着。空港の待ち時間に最後のシナモンロール、、いや、カネルボッレを食す。甘〜!みんな同じ事を考えるのか、ロビー中にシナモンの香りがただよっていた。

空港は人口が少ないせいか機械化がすごく進んでて、チェックインも機械ならスーツケースにシール貼ってバゲッジドロップに送り出すのもセルフなんよ。ちなみにこれはそのシールを発行するもの。

飛行機から見下ろしたフィヨルド。

自分へのお土産は、ろうそくに火をつけると空気対流でくるくる回るシルバーのオーナメント。
それにしても、ノルウェー、北欧に対してあまり知識のないまま行ってしまった旅だった。いままで北欧はあまり興味がなかったのも事実。歴史や、文化、美術品など、どうしても中央〜南ヨーロッパに負けるから。
もし再びおとずれる機会があったなら、もう少し勉強してから行かねばならぬ、、、とこっそり反省するのであった。
ノルウェー紀行2016〜その3・フロム〜スターヴ教会 - 2016.08.18 Thu
レンタカーを借りて、ベルゲンを夕方(といっても全然明るい)発ち、内陸部に深く入り込むフィヨルドの奥深くの町、フロムをめざす。

ノルウェーは自動車は右側通行、だから車は左ハンドル。運転するのは相方で私は(性能の良くない)ナビに徹するが、やはり慣れないとこわいもんだね。がんばれ!

万年雪の残る景色。
距離にして160kmくらいだったが、フィヨルド沿いのくねくねした道は景色がすばらしかった。(ドライバーは全く見る余裕がなかったらしい(^0^;))

あちこちに車を停めながらドライブ。

フィヨルドの近くには雪解け水なのか雨水なのか、いたるところに滝が大量の水を吐き出している。

けっこう水は冷たいのだが、こちらの子たちは平気みたいで、下流の方で水遊びをしていた。ブルブル、、、

道は信号もなく(交差点は信号のない roundabout、これは昨年の英国で慣れていた)渋滞もなく、でもときどき一方通行ちがうん?というような細い道もありつつ、無事山間部のフロムに到着。
フロムのホテルロビーの夕刻。気温は一段と低くなった。

やはり乾燥冷涼を愛するバラが美しく、とくにこのバラは香りがうっとりするくらいよかった。(バラもさんざん失敗したな〜、、、私)

フィヨルドの絶景を見ながら山岳部を走る観光客に人気のフロム鉄道。日本で予約はしていたのだが、今回ドライブで陸の景色は堪能できたので、キャンセルして、明日はフェリーにのることにした。

フェリー発着所にはなんと、こんな大型客船まで停泊している。よほど水深があるんだな。(フィヨルドの最深は1000mもあるらしい)

今回は雨の日がほとんどだったため、野点ができなかったのが残念。
次の日の早朝、ホテルのテラスで明けゆくフィヨルドを眺めながら一服。まあ、これくらいしかできなくて。

フィヨルドクルーズのフェリー。中国の団体さんがいっぱいでびっくり!京都だけじゃないんだ(◎-◎;)

ここからしばらくフィヨルドの写真が続く。
、、、、、正直、ちょっと途中で飽きました(^_^;
適当にスルーしながらみてくださいませ。

まあ、こんな景色が延々続く、、、

あちこちに残る万年雪。

そびえ立つ山の下のほんの少しの平野部にしがみつくように建つ家々は美しい。

海の浸食作用を目で見ることができる絶景。

けっこう本降りの雨でデッキは寒く、しばし船室で暖をとる。

茶碗もフィヨルドをわたった。(^o^)b

フィヨルドも雨でけむる。

で、やはりあちこちから滝のような水が、かなりの高度の山のてっぺんからふきだしている。あの下で滝にうたれたら首の骨確実に折れると思うよ。

この陰鬱なフィヨルドが北欧のイメージだった。

グドヴァンゲンの発着所が近づくとカモメたちがフェリーに集まってきた。

エサを催促しているのかな。残念ながら食べる物もってないのよ。

グドヴァンゲンも人口少なそうな(500人もいる?)町だけれど、発着所は観光施設が充実。
お土産物屋では、、、ヴァイキングの帽子は定番ですね(^_^;
ここから出発点のフロムまで、帰りはバスでなんと20分!行きは1〜2時間かかったのに(◎-◎;)
さて、フロムから次の宿泊地、ガイランゲルまで270km、5時間くらいはかかると思われるので昼過ぎに出立。
その前にフロムの近くにあるボルグン・スターヴ教会にたちよる。

スターヴ教会とは北欧独特の木造形式の教会で11〜12世紀に盛んに建てられたそうだ。最盛期には1000棟以上あったらしいが、現在は28軒を残すのみなのだそうだ。

ここ、ボルグンのスターヴ教会(一番右の建物)は1180年の創建。修復はかなりはいっているとは思うが、それでも当時の雰囲気はしっかり残っている。

これは教会?とおもうほど怪しげなフォルム。異教徒の祭壇のようにもみえる。

突き出した竜頭がなんとなくヴァイキング船を連想させる。

木材が黒いのはタールがにじみ出してきたからだ、とパンフに書いてあった。そして荒っぽいこけら屋根。

内陣への入り口の紋様はケルト紋様にも似てる。まあ近いので文化的交流はあったはずだ。

祭壇の上部。
中はかなり薄暗い。一応キリスト像の絵が置いてあったが、それよりも黒魔術の方が似合いそうな雰囲気だわ(^_^;)

中世後期には石造りの教会に取って代わられるのだが、いくら木材が豊富とは言え、ヨーロッパにこんな古い木造建築があったとはしらなかった。(でも、法隆寺の方がすごい!とナショナリズム発揮)

どことなく海洋をめざすバイキングの船首をイメージさせる。

ネットであっというまに世界とつながる時代においてもなお、知らないことは世界中にまだまだたくさんあるものだなあ。

ノルウェーは自動車は右側通行、だから車は左ハンドル。運転するのは相方で私は(性能の良くない)ナビに徹するが、やはり慣れないとこわいもんだね。がんばれ!

万年雪の残る景色。
距離にして160kmくらいだったが、フィヨルド沿いのくねくねした道は景色がすばらしかった。(ドライバーは全く見る余裕がなかったらしい(^0^;))

あちこちに車を停めながらドライブ。

フィヨルドの近くには雪解け水なのか雨水なのか、いたるところに滝が大量の水を吐き出している。

けっこう水は冷たいのだが、こちらの子たちは平気みたいで、下流の方で水遊びをしていた。ブルブル、、、

道は信号もなく(交差点は信号のない roundabout、これは昨年の英国で慣れていた)渋滞もなく、でもときどき一方通行ちがうん?というような細い道もありつつ、無事山間部のフロムに到着。
フロムのホテルロビーの夕刻。気温は一段と低くなった。

やはり乾燥冷涼を愛するバラが美しく、とくにこのバラは香りがうっとりするくらいよかった。(バラもさんざん失敗したな〜、、、私)

フィヨルドの絶景を見ながら山岳部を走る観光客に人気のフロム鉄道。日本で予約はしていたのだが、今回ドライブで陸の景色は堪能できたので、キャンセルして、明日はフェリーにのることにした。

フェリー発着所にはなんと、こんな大型客船まで停泊している。よほど水深があるんだな。(フィヨルドの最深は1000mもあるらしい)

今回は雨の日がほとんどだったため、野点ができなかったのが残念。
次の日の早朝、ホテルのテラスで明けゆくフィヨルドを眺めながら一服。まあ、これくらいしかできなくて。

フィヨルドクルーズのフェリー。中国の団体さんがいっぱいでびっくり!京都だけじゃないんだ(◎-◎;)

ここからしばらくフィヨルドの写真が続く。
、、、、、正直、ちょっと途中で飽きました(^_^;
適当にスルーしながらみてくださいませ。

まあ、こんな景色が延々続く、、、

あちこちに残る万年雪。

そびえ立つ山の下のほんの少しの平野部にしがみつくように建つ家々は美しい。

海の浸食作用を目で見ることができる絶景。

けっこう本降りの雨でデッキは寒く、しばし船室で暖をとる。

茶碗もフィヨルドをわたった。(^o^)b

フィヨルドも雨でけむる。

で、やはりあちこちから滝のような水が、かなりの高度の山のてっぺんからふきだしている。あの下で滝にうたれたら首の骨確実に折れると思うよ。

この陰鬱なフィヨルドが北欧のイメージだった。

グドヴァンゲンの発着所が近づくとカモメたちがフェリーに集まってきた。

エサを催促しているのかな。残念ながら食べる物もってないのよ。

グドヴァンゲンも人口少なそうな(500人もいる?)町だけれど、発着所は観光施設が充実。
お土産物屋では、、、ヴァイキングの帽子は定番ですね(^_^;
ここから出発点のフロムまで、帰りはバスでなんと20分!行きは1〜2時間かかったのに(◎-◎;)
さて、フロムから次の宿泊地、ガイランゲルまで270km、5時間くらいはかかると思われるので昼過ぎに出立。
その前にフロムの近くにあるボルグン・スターヴ教会にたちよる。

スターヴ教会とは北欧独特の木造形式の教会で11〜12世紀に盛んに建てられたそうだ。最盛期には1000棟以上あったらしいが、現在は28軒を残すのみなのだそうだ。

ここ、ボルグンのスターヴ教会(一番右の建物)は1180年の創建。修復はかなりはいっているとは思うが、それでも当時の雰囲気はしっかり残っている。

これは教会?とおもうほど怪しげなフォルム。異教徒の祭壇のようにもみえる。

突き出した竜頭がなんとなくヴァイキング船を連想させる。

木材が黒いのはタールがにじみ出してきたからだ、とパンフに書いてあった。そして荒っぽいこけら屋根。

内陣への入り口の紋様はケルト紋様にも似てる。まあ近いので文化的交流はあったはずだ。

祭壇の上部。
中はかなり薄暗い。一応キリスト像の絵が置いてあったが、それよりも黒魔術の方が似合いそうな雰囲気だわ(^_^;)

中世後期には石造りの教会に取って代わられるのだが、いくら木材が豊富とは言え、ヨーロッパにこんな古い木造建築があったとはしらなかった。(でも、法隆寺の方がすごい!とナショナリズム発揮)

どことなく海洋をめざすバイキングの船首をイメージさせる。

ネットであっというまに世界とつながる時代においてもなお、知らないことは世界中にまだまだたくさんあるものだなあ。
ノルウェー紀行2016〜その2・ベルゲン - 2016.08.18 Thu

約7時間の寝台車の旅。ちなみにコンパートメントはこんな感じ。

早朝6:51にスカンジナビア半島西側のベルゲン到着。

鉄道ベルゲン駅。早朝の景色は美しく絵になる。

駅の構内。ヨーロッパの鉄道駅はどこも美しい。

再び駅の表から。
大きなアーチ型のガラス窓はヨーロッパのクラシックな駅のシンボルだね。

ちなみにこの朝の気温は確実に10℃以下。(計れてないが)わたしの装備はすでにキルティングモードですのよ。
さっぶ〜〜〜!

早朝のベルゲンの町を港の方に向かってあるく。ここも美しい石畳の町の景色。

ああ、海が見えてきた。

有名な魚市場はまだ早すぎてほとんど開店前。

まずは早朝の、ハンザ同盟遺構ブリッゲン遠景を眺める。
ちなみにノルウェー語は単語などがどこかドイツ語に似ていると思うが(ブリッケンもドイツ語のブリュッケ=橋にちなむ)ハンザ商人が北ドイツ人だったことを思うと当然と言えば当然なのだな。

ハンザ同盟、、、ハンザ同盟、、、、
むか〜し、世界史で習った懐かしい名前なんだけど、、、(^_^;
なんだったか思い出せないというあなたに(私も含め)復習すると、、、
「中世後期に北ドイツを中心にバルト海沿岸地域の貿易を独占し、ヨーロッパ北部の経済圏を支配した都市同盟である。」(by ウィキペディア)

ハンザ時代に200以上あった同盟都市、なかでも常駐の重要貿易事務所があったのは4ヶ所。ベルゲンはそのひとつでありかつ唯一の当時の面影をのこす町なのだ。
しかし建物自体は18世紀の大火で焼失、その後当時の建築技術で再建されたもの。現在ではショップやカフェがはいっているが、改修も当時の技法で豊富な木材を使っておこなわれているので、ハンザ都市時代ほぼそのままの形を保っているといわれている。

港に面する場所にあるこの木造の建物は(20世紀の再建だが)当時の埠頭小屋(積み荷を一時的に置く場所かつ、価格交渉が行われた場所)である。

なかにはまだ改修半ばで、このような書き割りをはりつけたところもある(^◇^;)

建物はどれもかすかにかしいで、お隣との間にへんなスキマができているあたりも当時っぽくて良い感じ。

建物と建物の間に細い通路があちこちに走っており、、、

当時の面影そのままらしい。

現在は観光のスポットとなっていて、奥の方の小屋にもいろんな店がはいっていておもしろい。

奥の広場ではノルウェー名物干し鱈のオブジェが。
ハンザ商人がベルゲンで扱っていたのが主に干し鱈だったから。

このオブジェのそばにある井戸には観光客がコインを投げいれていく。

これがここを保存維持するための資金になるそうだから私も投入しておく。

このすてきな建物は1666年に建てられたままでブリッケン最古の建築物だとか。

現在ではアートギャラリー、スクールになっているらしい。

どこのお店もおしゃれで、建物の雰囲気を損ねていない。この中のノルウェー刺繍(ハーダンガー刺繍)のお店で刺繍キットを買った。自分で作るつもりだが、一体いつできるのか???これ織糸を抜いたりややこしいのよ。

その合間を縦横に走るすきまの通り道。建物の絡み合いが非常に複雑になっていて、建築学的にどうなんだろ、これ。

改修中の家があったが、こんな風に昔ながらの丸太を使うのね。北欧と言えば木材資源は豊富だろうし。

このブリッゲンの並びにあるハンザ博物館へ。
実は予想以上によかったのだ、ここ。ハンザ時代の事務局を再現している建物なのだ。1872年、商人オルセンの1700年〜1800年代のインテリアコレクションをベースに設立され、北ドイツ人が中心だったハンザ時代からノルウェー人が引き継いだ時代の折衷様式のインテリアになっている。

ここは事務局時代の執務室を再現した物。
あ、、、これは、、、

(あれはオランダだけれど)フェルメールの世界だ。(100年ほどずれるけど、、、)

主要取引商品であった干し鱈(京都も棒鱈が有名だが、にたようなもんか?)も干してある。

これは使用人のベッド。
こんな丈の短いベッドであの大きい北欧人が足を伸ばしてねむれたのかな。まあ、使っていたのは主にドイツ商人だというが。

先ほどの執務室を外から見たところ。

博物館の横にはこんなクラシックな建物があったが、中はスタバ!

クラシックな町並みを歩いて、ハンザ博物館別館の集会場へ。

ハンザ時代の共有集会所で、表の店は火気厳禁であったが、ここには冬は暖房が入れられたので、冬期みんなが集まる場所になっていたらしい。宴会やら会議やら食事やらときには法廷にもなったそうだ。

わ!ここにもフェルメールワールド!(勝手に命名)

共同炊事場。どんな料理をしていたのかなあ。

広い部屋がここにはいくつもあり、こんなふうに暖房がいれてあったのだ。
ちょうど私も寒かったので、実際にほんのり暖かいこの蓄熱式暖房にたすけられた。

ふたたび港に出ると虹がかかっていた。

さて、そろそろ魚市場もあいたころかな。

そうそう、ノルウェーも捕鯨国なんだ。だから鯨肉も売ってる。

ハンザ時代と同じ干し鱈も。

さて簡易テントではランチの人だかりの真っ最中!

売っている魚介類を選んで目の前で調理するスタイルが多い。

フィッシュ&チップスと魚介のグリルいただきました。またボリュームあるんだわ、これ。でもイカリング、おいしかった!

蟹〜〜!!(食べられなかったけれど)
なにしろノルウェーは物価が高いのだよ。しかもこの観光地でさすがにそれだけはランチのためには払えんわな〜、、、というお値段で。

魚市場のはしではフルーツの出店があったので、ここでベリー類を一カップ買って、、、

ブリッゲンを対岸に眺めながらベンチで食べる。カモメやら鳩やらがよってくる。

この眺め最高。

パンくずをやったら独り占めしてたべちゃった雀。やはり日本の雀より一回り大きかった。
ノルウェー紀行2016〜その1・オスロ - 2016.08.17 Wed
村上春樹のファンでもないのになぜ今年はノルウェーか?
ただ、、、、暑いから、、、、寒いとこへ行きたかった、、、、(というか、諸般の事情でドタキャン可能な飛行機がこの路線しかなかったというべきか)
まあ、とりあえず希望は達成できましてよ。37℃越えの京都をあとにしてたどりついたのは15℃前後の涼しさ、山間部では5℃下回る涼しさ、いえ寒さを体感してきましたので。

オスロの町はコンパクトで徒歩圏内にみどころが集約している。まずは起点となるオスロ中央駅。昨年駅舎リニューアルでレストランやカフェ、お店がたくさんはいって地下鉄との連絡も便利になったらしい建物。
でも一国の首都なのに全然人少ないではないか。
と、思ったらノルウェー一国の人口って500万ちょっとなんだ(@_@;)!どおりでどこもスカスカしてるわけだわ。(観光地以外)
ちなみに大阪府だけで800万なんだから、そんな人口で国を維持していけるのが不思議でしょうがない。

まずは駅発の地下鉄でムンク美術館へ。
ここは美術館の最寄り駅トイエン。 やっぱり「叫び」がフューチャーされてますね。
(ノルウェー語はなじみが少ないので、どうしても地名がおぼえきれんかったり、変体アルファベットがはいって読めんかったりするんだわ。)

少し郊外にあるムンク美術館。
1963年にムンク生誕100周年を記念してオープンしたが、3年前にリニューアルされたらしい。こぢんまりとした美術館。

ヨーロッパの美術館はフラッシュ無しなら写真取り放題というところが多くてうれしい。

「叫び」のリトグラフ。見慣れた油彩は国立美術館の方なのであとで行くことにする。
ちなみに叫びはこの人物画叫んでいるのではなく、道を歩いていたら急に叫びが聞こえてたちどまった、耳をふさいだ、という場面。

この絵が油彩の「叫び」と同じ場面。

これも有名な「マドンナ」のリトグラフだが、油彩にない左下の胎児みたいのがコワイ。(マドンナの胎児=キリストだよね??)

ふたたび地下鉄で中心部へ戻る。駅がおしゃれだ。オレンジ色のパネルにはめこまれた三日月型は飛び出していて、表と裏と色が違う。北欧デザイン面目躍如ってとこか。(マリメッコはフィンランドだっけ?)

国立劇場周辺。このあたり、王宮、市庁舎、国立美術館、オスロ大学などがたちならぶ。

オスロ大学の裏庭。静かなキャンパスらしい風情。今は夏休みなので学生の姿はあまり見ない。

大学の裏手にある国立美術館。

おお!マドンナ!(油彩)
こちらにはあの胎児は描かれていない。

「叫び」(油彩)
とりあえずのノルウェー土産にはかならずモチーフとして使われているわね(叫びケーキもあった、、、エグイ)。
”私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。”
(ムンクの日記から)
ちょっと心療内科の患者さんっぽい印象もあるが。
自然を貫く果てしない叫び、、、ってなにか意味があるのだろうが。

お兄さんが見入っている絵も有名な「思春期」。
私は以前から、叫びよりむしろこっちの絵の方がムンクの絵らしい気がしていた。

さすがに国立美術館、教科書に載るほど有名というわけではないが、ベラスケス、ルーベンス、ドラクロワ、ルノワール、ピカソetc 有名どころの絵画もたくさん所持している。

ギャラリーカフェ、デン・フランスカ・サル、雰囲気がよいのでねらっていたが、ちょうどお昼と晩餐の間の中途半端な時間ではいれなかったのが残念。

この時気温13〜15℃。
日本で言えば10月くらいの爽やかな気候だ。実は旅後半はほとんど雨でひたすら寒く、(ノルウェーは1年のうち300日が雨、といわれる)気持ちよい天気だったのはこの時だけだった。

海に面した場所に立つ市庁舎。
オスロ創立900年を記念し1950年創建だから戦後の建物。だからなんとなくいわゆる「モダン」な感じ。

デザインもなんとなく「モダン」。(日本で言えば「昭和」な感じか)

見所は一般に公開しているセントラルホール。
フィレンツェ・ヴェッキオ宮殿の500人広間のむこうをはった感じ。

市庁舎前の噴水も白鳥のモチーフだったが、そういえばノルウェーの作曲家グリークにも「白鳥」という曲があったと思う。トゥオネラの白鳥はフィンランディア(シベリウス)だが、とにかく白鳥は北欧のイメージだ。

二階から見下ろすとなお、その広さがわかる。まわりを囲むのは地元アーティスト300余人による作品なのだそうだ。

ここが市議会室。
オスロの人口65万(京都市の半分以下)だというから、市議会もたぶんこぢんまり、いやミニマイズされているんだろうな。

広場の向こうには北海が見える。さらにそのむこうにデンマークが、、、見えるかな???

海べりに出て湾沿いに歩くとトラム線ぞいにアーケル・ブリッゲという港の倉庫街を再開発したショッピングゾーンが。

このときも驟雨に襲われ雨宿りがてら入ってみた。

おされな店が多かったが、シニア層は対象としてないみたいで(^_^;)

やっと雨もあがったようだ。

町の目抜き通り(中央駅から王宮までまっすぐ)カールヨハンス通りを歩いて見よう。

駅を背にして正面は王宮。
通りの名前はこの王宮を創設し、スウェーデン国王も兼ねたカール・ヨハンス14世(18〜19世紀)にちなむもの。

おしゃれな建物がならぶ。

カフェテリアがずらっとならび、ここはパリの一画?といわれても疑問を感じない。

公園では親子がシャボン玉遊び。
なんだか町中もせかせかせずゆったりしている。ただし、ここら辺を歩いているのはほとんど観光客だろうが。

町中はとにかくどこも花と植木が見事に世話されていて感心した。乾燥冷涼(日本と反対)がなにより花を育てるのにはいいのだ。(だから日本では失敗するのだ。←ガーデナー失敗経験あり)

王宮の庭園は公開されている。
ノルウェーってたしかに王国だけれど、イメージがわかない。北欧の王室はあまり歴史の表舞台に華やかに立ったことは少ないだろうから。

イケメンばかりそろえた、といううわさの衛兵。
バッキンガム宮殿の衛兵と違ってキョロキョロよそ見もするし、観光客と話しもするみたいよ。

海が近いから王宮の庭園にはカモメもやってくる。

小さな池があり、この時間はもう19時をまわっていただろうか、さすがに白夜の国、影が長い長い。

衛兵の交代か。
これがある時、国王は宮殿におられるとか。現国王はハーラル5世。オリンピックにヨット競技で3度も出場したと言うからすごい。

しばし長い昼を楽しむ。
緑がやはり美しい。

この調子で22時まで外が薄明るいのはさすが北欧。

この日の夕食はカールヨハンス通りのパブでパブ飯を。

パブ飯は日本人にはけっこうボリュームあるんだわ。
そういえば北欧人って私の二倍くらい(イメージ)あるよね、身長も体重も。ほんでもって、若い女の子は天然のプラチナブロンドが多くて、これを結い上げるとまたかわいいんだ〜(^。^)b。

街角にはあちこちトロールの人形が。
「アナと雪の女王」にもでてきたけれど、北欧各地につたわる伝説の妖精。一般的に醜い外見で善者とも悪者とも。おみやげのモチーフとしてはキモカワ、、、くらいか。

一説にはいわゆる山の民。一般人に交わらずいろいろな生活の知恵や技術を身につけていた集団をまとめてトロールとよんだのかも。
そういえばフィンランドのムーミンもほんとうは「ムーミン・トロール」なんだよね。

オスロは一日でざっとまわれる町なので、ここにはとまらずふたたび中央駅。

23:25発ベルゲンへ向かう寝台車で車中泊。

昨年イギリスで寝台車の旅をしてからすっかり寝台車づいているのであります。空港へ行く時間を気にしなくていいのが利点。狭いのは難点だが私よりもっと体の大きいノルウェー人が使ってるわけだから大丈夫。
夜行列車は一路ノルウェー最大の港湾都市ベルゲンへ。
ただ、、、、暑いから、、、、寒いとこへ行きたかった、、、、(というか、諸般の事情でドタキャン可能な飛行機がこの路線しかなかったというべきか)
まあ、とりあえず希望は達成できましてよ。37℃越えの京都をあとにしてたどりついたのは15℃前後の涼しさ、山間部では5℃下回る涼しさ、いえ寒さを体感してきましたので。

オスロの町はコンパクトで徒歩圏内にみどころが集約している。まずは起点となるオスロ中央駅。昨年駅舎リニューアルでレストランやカフェ、お店がたくさんはいって地下鉄との連絡も便利になったらしい建物。
でも一国の首都なのに全然人少ないではないか。
と、思ったらノルウェー一国の人口って500万ちょっとなんだ(@_@;)!どおりでどこもスカスカしてるわけだわ。(観光地以外)
ちなみに大阪府だけで800万なんだから、そんな人口で国を維持していけるのが不思議でしょうがない。

まずは駅発の地下鉄でムンク美術館へ。
ここは美術館の最寄り駅トイエン。 やっぱり「叫び」がフューチャーされてますね。
(ノルウェー語はなじみが少ないので、どうしても地名がおぼえきれんかったり、変体アルファベットがはいって読めんかったりするんだわ。)

少し郊外にあるムンク美術館。
1963年にムンク生誕100周年を記念してオープンしたが、3年前にリニューアルされたらしい。こぢんまりとした美術館。

ヨーロッパの美術館はフラッシュ無しなら写真取り放題というところが多くてうれしい。

「叫び」のリトグラフ。見慣れた油彩は国立美術館の方なのであとで行くことにする。
ちなみに叫びはこの人物画叫んでいるのではなく、道を歩いていたら急に叫びが聞こえてたちどまった、耳をふさいだ、という場面。

この絵が油彩の「叫び」と同じ場面。

これも有名な「マドンナ」のリトグラフだが、油彩にない左下の胎児みたいのがコワイ。(マドンナの胎児=キリストだよね??)

ふたたび地下鉄で中心部へ戻る。駅がおしゃれだ。オレンジ色のパネルにはめこまれた三日月型は飛び出していて、表と裏と色が違う。北欧デザイン面目躍如ってとこか。(マリメッコはフィンランドだっけ?)

国立劇場周辺。このあたり、王宮、市庁舎、国立美術館、オスロ大学などがたちならぶ。

オスロ大学の裏庭。静かなキャンパスらしい風情。今は夏休みなので学生の姿はあまり見ない。

大学の裏手にある国立美術館。

おお!マドンナ!(油彩)
こちらにはあの胎児は描かれていない。

「叫び」(油彩)
とりあえずのノルウェー土産にはかならずモチーフとして使われているわね(叫びケーキもあった、、、エグイ)。
”私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。”
(ムンクの日記から)
ちょっと心療内科の患者さんっぽい印象もあるが。
自然を貫く果てしない叫び、、、ってなにか意味があるのだろうが。

お兄さんが見入っている絵も有名な「思春期」。
私は以前から、叫びよりむしろこっちの絵の方がムンクの絵らしい気がしていた。

さすがに国立美術館、教科書に載るほど有名というわけではないが、ベラスケス、ルーベンス、ドラクロワ、ルノワール、ピカソetc 有名どころの絵画もたくさん所持している。

ギャラリーカフェ、デン・フランスカ・サル、雰囲気がよいのでねらっていたが、ちょうどお昼と晩餐の間の中途半端な時間ではいれなかったのが残念。

この時気温13〜15℃。
日本で言えば10月くらいの爽やかな気候だ。実は旅後半はほとんど雨でひたすら寒く、(ノルウェーは1年のうち300日が雨、といわれる)気持ちよい天気だったのはこの時だけだった。

海に面した場所に立つ市庁舎。
オスロ創立900年を記念し1950年創建だから戦後の建物。だからなんとなくいわゆる「モダン」な感じ。

デザインもなんとなく「モダン」。(日本で言えば「昭和」な感じか)

見所は一般に公開しているセントラルホール。
フィレンツェ・ヴェッキオ宮殿の500人広間のむこうをはった感じ。

市庁舎前の噴水も白鳥のモチーフだったが、そういえばノルウェーの作曲家グリークにも「白鳥」という曲があったと思う。トゥオネラの白鳥はフィンランディア(シベリウス)だが、とにかく白鳥は北欧のイメージだ。

二階から見下ろすとなお、その広さがわかる。まわりを囲むのは地元アーティスト300余人による作品なのだそうだ。

ここが市議会室。
オスロの人口65万(京都市の半分以下)だというから、市議会もたぶんこぢんまり、いやミニマイズされているんだろうな。

広場の向こうには北海が見える。さらにそのむこうにデンマークが、、、見えるかな???

海べりに出て湾沿いに歩くとトラム線ぞいにアーケル・ブリッゲという港の倉庫街を再開発したショッピングゾーンが。

このときも驟雨に襲われ雨宿りがてら入ってみた。

おされな店が多かったが、シニア層は対象としてないみたいで(^_^;)

やっと雨もあがったようだ。

町の目抜き通り(中央駅から王宮までまっすぐ)カールヨハンス通りを歩いて見よう。

駅を背にして正面は王宮。
通りの名前はこの王宮を創設し、スウェーデン国王も兼ねたカール・ヨハンス14世(18〜19世紀)にちなむもの。

おしゃれな建物がならぶ。

カフェテリアがずらっとならび、ここはパリの一画?といわれても疑問を感じない。

公園では親子がシャボン玉遊び。
なんだか町中もせかせかせずゆったりしている。ただし、ここら辺を歩いているのはほとんど観光客だろうが。

町中はとにかくどこも花と植木が見事に世話されていて感心した。乾燥冷涼(日本と反対)がなにより花を育てるのにはいいのだ。(だから日本では失敗するのだ。←ガーデナー失敗経験あり)

王宮の庭園は公開されている。
ノルウェーってたしかに王国だけれど、イメージがわかない。北欧の王室はあまり歴史の表舞台に華やかに立ったことは少ないだろうから。

イケメンばかりそろえた、といううわさの衛兵。
バッキンガム宮殿の衛兵と違ってキョロキョロよそ見もするし、観光客と話しもするみたいよ。

海が近いから王宮の庭園にはカモメもやってくる。

小さな池があり、この時間はもう19時をまわっていただろうか、さすがに白夜の国、影が長い長い。

衛兵の交代か。
これがある時、国王は宮殿におられるとか。現国王はハーラル5世。オリンピックにヨット競技で3度も出場したと言うからすごい。

しばし長い昼を楽しむ。
緑がやはり美しい。

この調子で22時まで外が薄明るいのはさすが北欧。

この日の夕食はカールヨハンス通りのパブでパブ飯を。

パブ飯は日本人にはけっこうボリュームあるんだわ。
そういえば北欧人って私の二倍くらい(イメージ)あるよね、身長も体重も。ほんでもって、若い女の子は天然のプラチナブロンドが多くて、これを結い上げるとまたかわいいんだ〜(^。^)b。

街角にはあちこちトロールの人形が。
「アナと雪の女王」にもでてきたけれど、北欧各地につたわる伝説の妖精。一般的に醜い外見で善者とも悪者とも。おみやげのモチーフとしてはキモカワ、、、くらいか。

一説にはいわゆる山の民。一般人に交わらずいろいろな生活の知恵や技術を身につけていた集団をまとめてトロールとよんだのかも。
そういえばフィンランドのムーミンもほんとうは「ムーミン・トロール」なんだよね。

オスロは一日でざっとまわれる町なので、ここにはとまらずふたたび中央駅。

23:25発ベルゲンへ向かう寝台車で車中泊。

昨年イギリスで寝台車の旅をしてからすっかり寝台車づいているのであります。空港へ行く時間を気にしなくていいのが利点。狭いのは難点だが私よりもっと体の大きいノルウェー人が使ってるわけだから大丈夫。
夜行列車は一路ノルウェー最大の港湾都市ベルゲンへ。