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2019-08

朝茶事〜七夕と祇園会 - 2019.07.29 Mon

なんであの時茶室にクーラーをつけなかったのか!
と、いまでも悔やんでいるワタクシである。
暑さは暑さで楽しめばよいなどと、このグローバルウォーミングの時代になに世迷い言を思っちゃったんでしょうねえ、、、、(遠い目)




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というわけで、昼間の茶事は地獄と化すので、夏は朝茶事を、数年ぶり2回目のこころみ。
6時半AM席入りで、私は4時半に起きる。徹夜する体力はないので、とにかく前日できることはみんなすませて、当日時間的に楽できるように。(それでもギリギリやったけど)
これは起床時の露地、まだ暗い。散水ホースはまだだしっぱなしの図。




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玄関は祇園会シリーズ、長刀鉾、豊園泉正寺町(これはかなりオタクじゃないとわからない)の粽に、真松立ての時拾った北観音山の松の枝。



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待合に煙草盆を置いた時点でもう外はかなり明るくなってきた。
ご遠方からのお客様もいるので、はやくからお付き合いスミマセン。



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汲み出しは一見赤ワインに見えるところが気に入っている小豆茶を倉敷ガラスのグラスにいれて。
早朝とはいえ、早くも気温が上がる予兆あり。



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夜中に雨が降ったらしく、露地は良い感じに濡れており、水打ちの手間がはぶけたのはありがたい。
夏場は打っても打ってもすぐ水は乾く。



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待合から露地へ



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茶室には東からの朝日があたる。朝茶にはもってこいの向きなのだ。(暗いところでするのが好きな人もいると思うが(^_^;)



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懐石は夏場だし、軽やかに。当日火をなるたけつかわずにすむように。
庭の、繁茂しすぎの梶の葉、やっと役に立ってくれた。



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ベタだが、やはり夏の茶事にはギヤマンの向付が使いたくて、手に入れた器、初使い。メニューはお茶の先輩のアイデアをいただいた。前日仕込んで冷やしておくだけという簡便さ、で、しかも美味しい。



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宵山の日だけ公開される斎竹・高橋町(山鉾巡行の時に長刀の稚児が切る注連縄をだす町内)の注連縄参拝でいただける祗園さん社紋入りかわらけ、3年かよってやっと3枚そろったので、これも初使い。かわらけは匂いや色が残るのが少々難だが。(本来一回きりの使用)



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煮物椀も卵豆腐、これも手間がかからない。
あれ?朝茶事って手抜き懐石がルーチンでしたっけ???(^_^;
いえいえ、懐石よりもお茶パートに重点をおかねば。

懐石中も、小ぶりの風炉ゆえ、種火がちゃんともつかどうかひやひやしっぱなし、なんとか炭手前はスムーズに終了。灰器に今年の菊水鉾茶席でもらった(今年の色)青磁色の皿を使用。



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主菓子は我が家の梅で作ったところの梅シロップを使ったサイダーかん。最近サイダーかんがマイブームなの。


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これだけだと甘さが足りないので、東京で初めて食べてとても美味しかった東京wagashi asobiさんのドライフルーツ羊羹を全日根さんの竹生島箱(兎も波を奔るか〜謡曲竹生島から勝手に命名)にいれて。


中立のころは9時ごろ、もうすっかり朝になって気温も上がりかけ。


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後座

それでも花をいれた花入の朝日影がくっきりと床の壁に映る。
(あとで朝日影って香雪美術館所蔵の志野茶碗の銘だったと気づく)
花入は中国のふるい鐙、これに片口をのせて鎖で吊る。花はすべてうちの庭から、山ホロシ、秋海棠、矢筈薄。

水指は宗哲さん、蘇山さん姉妹コラボの瓜型、琴座とわし座(織姫彦星)の星座の蒔絵の蓋で、旧暦七夕を盛り上げる。

濃茶もつつがなく練れて続き薄、



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干菓子は亀廣保さんの三種
ちょっと遅いめの蛍狩り、有平糖の蛍がリアル、そしていつも感激する芦の葉のていねいな仕事。

茶入とか薄器はちょっと現代物で遊んだので、茶碗は渋い高麗ブラザーズで締める(しまったか??)
二服ずつ飲んでいただき、最後のごあいさつがすんで9時半過ぎであった。だいたい目標通りの時間でいけたが、お客様も楽しんでいただけただろうか?

お客様が帰られてからもまだ時間は11時前、まだ一日は長い、片付けもゆっくりできるのが朝茶事のいいところだ。(実際はこのあと爆睡昼寝したけど(^_^;)

夏は朝茶、これは来年もできそうだわ。クーラーなくてもなんとか。








五月雨〜水の茶事2019 - 2019.06.12 Wed

3月以降、4月5月と茶事せずにいたが、さすがにちょっと茶事ロスでさびしい。
暑くなればクーラーのない我が茶室、いまのうちにとお客様をお招きした。




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玄関にはこの季節なにかと重宝な裏庭に(たのんでないのに)群生する十薬。



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汲み出しは暑いと想定して、前日からレモングラスハーブティーを水出ししていたが、、、、



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当日は朝から大雨!
気温も上がらない。水打ちしなくていいのはラッキーなのだが、、、、



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濡れ縁がこのありさまで、どこから席入りしていただくか思いつかず円座を抱えてうろうろ。
そう言えばいままで自宅茶事でこんな本格的な雨は初めてだわ。想定外で準備がいきとどいていない。



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いつもは使わない茶室へのショートカットの出口を使う準備をしたところ、ちょうど席入りの時に雨があがった、、、というのでまたまた急遽円座をかかえてうろうろ。
このうろたえた気持ちを引きずって茶事に突入してしまったのが反省点。



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待合は夏座敷
掛け物は「水月」、水に映った月の絵



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火入れの灰は、自慢するほどではないが(^_^;自分の中では上出来の方(当社比較)。



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枝折り戸をとめる藤蔓の輪っか、これはせんだってお邪魔した(光悦でお茶をのませていただいた)島原のM和尚様手作りを拝領、本日初使い。
いままでシュロ縄で作ってみたりしたが、具合がいまいちであった。しかし、これで枝折り戸周辺がひきしまった。



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初座
花入はこれも唐津やきもん祭に行った折、唐津のお店で入手した、有田出身の波佐見在住の作家さんのもの。これ、何焼と言ったらいいんだろう???
水の波紋みたいなところが気に入っている。紫陽花は家の裏庭の。



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唐津やきもん祭で拝見したM和尚様の李朝の火鉢を風炉にしたのに憧れて、似たような物、、似たような物、、、と探して(ほんものはなかなか手に入らない)多分、どこかのお寺の線香立てであったとおぼしき香炉を風炉に転用。これが本日のご馳走のつもり。

五徳が普通サイズなので、香炉との間に隙間がほとんどなく、灰匙が入る余地なく灰型に泣いた(一応丸灰)。釜はミニサイズの万代屋、敷板は韓屋(韓国の町家)の屋根瓦。
香合は、岩渕祐二さんに大覚寺舟遊び茶会の折に作ってもらった櫂香合。



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懐石
焼物でちょっと失敗、何年主婦やってんだろ、ほんま。



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夏野菜のマリネ、マイクロトマトというつぶつぶの小さいトマトが便利。
器は古伊万里、匙はイタリア製銀。



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食べられるホオズキです、と言ってお出ししたが、当然外の皮は剝いて食べられると思ったのに、皮ごと召し上がって、苦かった!といわれたのにはビックリ!
まさか皮ごと召し上がるとは想定外、、、(^_^;スミマセン、言っておくべきでした。

器は先日川口美術の(大ファンであるところの故)全日根さんのもの。
これを見ると謡曲「竹生島」を思い出す。(月海上に浮かんでは 兎も波を走るか、、、)



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主菓子は水をテーマにしたもの、と和菓子・青洋さんにお願いした。
銘はそのまま「水」 美しい錦玉で梅酒の味



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日が長く、中立のあとの後入りの時もまだまだ外は明るい。茶室の中はちょうどよい暗さ、掛け物は円相。その下に四角の盆を置いて、「水は方円の器に従う」を表してみたがどうだろう?
お正客さんが山荘流の方なので、流祖高谷宗範の「心は円なるを要す 行いは正なるを要す」の方円を表してみたが、ちょっとすべったか(^_^;



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今回デビューのものがもう一つ、お茶友、句会友のFちゃんが、アルスシムラ(志村ふくみさんの学校)卒業制作で作った着物の端布で作った古帛紗。着物もすてきだったが、この古帛紗も畳むと白の格子柄が出て、開くとこの茜色がすてきなのだ。すべて自然からもらった色。

濃茶茶碗は最近手に入れたその銘も「五月雨に水嵩まされる、、」の歌銘を持つ高麗。



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続き薄にて干菓子は、半夏生の時期だけ公開される建仁寺・両足院限定販売の、御菓子丸さんの「はんげしょうの宝珠」、中にピスタチオをいれる美しい半透明の琥珀。
青海波の和三盆はUCHUさん。



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薄器も水
薄茶の主茶碗に「映るとも月は思わず 映すとも水は思わぬ 大沢の池」の後水尾天皇の歌銘(小堀宗慶箱)がある高麗を使ったのは、待合掛けの「水月」にちなんで。

あんまり水にこだわったので、大雨になったのかしら、でもさいわい、茶事が終わるまで雨は降らずにもった。



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片付けが終わる頃、ふたたび大雨が降り出して、日ごろの行いの良さ(ウソ)を自覚したのである。

久々だったので、失敗はいろいろ恥ずかしくて言えないようなこともあったが、多職能のお客さん方とのお話しは楽しく、得ることも大きい。

これにて我が茶室は灼熱期にはいるので、しばしお休み、あ、朝茶事はやろうかな。





雛の茶事〜二組の新婚さんをお迎えして - 2019.03.15 Fri

うちはお雛様は旧暦なんで、まだだしてますよ。
そんな桃の季節、二組のほぼ新婚のご夫婦を茶事にお招きした。



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一組様は一昨年、結婚式にまで参列させていただいた。
いずれも新婚さんだが、人生経験もお茶の経験も深い方々ばかりで、一体どんなディープなお茶になるんだろうとドキドキ。



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こちらもカップルのお雛様もご相伴。
私の初節句の時のだから、年代だけはしっかりついてるよ(^_^;



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この下げもんは昔作った自作である。(よくこんなん作る時間あったなと自分でも感心するわ)



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いままで自宅茶事で、席入りの時が雨だったことがないので、この日は初の雨の席入りになった。笠がない、タライもない(わかる人にはわかる、、)、腰掛け待合いは露地を使えないので、せめて風情だけでも味わってもらおうと、縁側に座布団。




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我が家には広間の茶室もあるのだが(現在物置と化している)広間用の躙り口だと、雨に濡れるのを極力抑えられるので、こちらから席入りしていただく。



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せっかくなので、相合い傘で!
(和傘でもあればいいのだが、ビニール傘でゴメン)



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二組といっても、みなさんほぼ顔見知りなので、話ははずむ。流派がいっしょなのはご婦人方だけなので、炭手前の流派による違いなども楽しい話題となる。茶道の諸流派を研究されて本まで上梓された方もおられるので、そのあたりかなり深い(マニアックな?)話も。

懐石はこの季節の我が家の定番、ちらし寿司で。
この日はお酒を飲まれる方も多くて、たっぷり飲んでいただけてうれしい。
八寸の時にはまたまたお謡も。私もこれから発表会でやる曲を謡おうと思ったけど途中で歌詞わからなくなっちゃった〜(^_^;



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主菓子は青洋さんにお願いした。
水色とピンク色の袖が重なったようで、カップルっぽいでしょ。「雛小袖」と命名させてもらった。中の白餡が苺風味で美味しかった。



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前回の茶事の時に使おうと思っていたのに、もたなかった裏庭の寒アヤメ、今回新しく出た蕾にもってくれ〜とお願いしていたら、なんとか間に合った。大鼓の鼓胴がちょっと地味なので、お雛様っぽく五色の紐を結ぶ。じつはこれ、先日行った寿長生の郷でみたアイデアを拝借。




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後座も茶碗談義に花が咲く。お道具をしっかりじっくり拝見してくださるのがうれしいような、こわいような今日のお客様。
正午の茶事なので久々に後炭手前も。釣り釜なので、炭手前は見所であるのだが、いろいろ間違えて、しかもハイライトの管炭割管枝炭全部つかむ、、、というのができなかった、、、( ノД`)残念。



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薄茶の干菓子器は、これもお雛様道具みたいな蒔絵の箪笥で。
薄茶は茶碗を変えながら、二服も三服も飲んでいただいて、これもうれしい。大好きな高麗と古唐津シリーズを使ったので、好きな道具についてはたくさん語りたく、熱心に聞いて下さる博識さもまたうれしい。

お招き返しの約束もしっかりとりつけて、お開きとなった。
茶杓には、二本組の銘「相老」(金森宗和写し)、一本は濃茶に、一本は薄茶に使った。
末永く相老うるまで、どうぞ添い遂げてお幸せに、の気持ちをこめて。こちらはしあわせのお裾分けをいただいた。



春の謡曲によせる茶事 - 2019.03.05 Tue



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先日の一客一亭の茶事の時にまだほとんどつぼみだった我が家の梅、ゆっくり咲いて、そろそろ見頃。



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桃の節句も近い弥生最初の茶事は、お能のお友達をお招きしました。といっても、いずれ様もお能だけでなく、お茶暦も長い方なので、ちょっと緊張。



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というわけで、今回は春のお能の演目にちなむ道具立てで。
さあ、いくつあるでしょう。



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夕ざりなので初座は花。
花入が、お能に欠かせない鼓胴。ずっと小鼓の胴だと思い込んでいましたが、お客様に大鼓(おおかわ)の胴ですね、と指摘されて、はじめて気づきました。さすが!




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私はまだ能に関してほぼ初心者ですが、本日お客様はちょっとスジガネいりの方で(^_^;



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先日重い五徳をあげて、今日から風炉の季節まで釣り釜で。
  
  釣り釜も 湯気もゆらして 春の風



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釣り釜は炭手前がハイライトですね。
紙釜敷きを謡本の紙でくるんでみました。

香合は「隅田川」 練香は「唐衣」



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懐石メニューはマンネリ気味ですが、菜花とか、ちょっとだけ季節を盛り込んで。かなり手早くできるようになりましたかね。



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八寸では「別杯お持ち出しを」と言われたときのために袖にしのばす別杯。飲む気満々の亭主です(^_^;

そして千鳥の時のご馳走、この時の為のお客様です。すかさずお謡を所望。

お謡のベテランのお詰めさまが、家の梅の花をみて、軒端の梅の「東北(とうぼく)」のキリを、お正客さまが祝言「四海波」で締めてくださいました。
以前お詰めさんにおさそいいただいた謡講で、宵には拍手はNG、「よ(良い)」と声をかけるのだと教えていただいたので、ここぞとばかり「よ」。
暮れていく茶室の中にしっとりと合います。




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主菓子は「花小袖」
お能を愛する和菓子屋、甘楽「花子」さん製。



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後座は燈下にて。

今回、炭がうまくいって、釜も小ぶりゆえ中立で炭をいじらなくてもよい釜鳴り、濃茶を練りました。


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干菓子は吉野の吉田屋さんの葛和三盆「西行桜」

薄器は淡々斎好みの「桜川棗」
表はところどころ穴のある網模様、蓋裏に桜の花びら。子供が人買いに(自ら)連れ去られ、物狂いになった母が、水面に浮かぶ桜の花びらを網ですくおうとする場面ですね。よくできてる、この意匠。
でも「隅田川」と対照的に「桜川」はハッピーエンドなのが救いです。

締めの茶杓は堀内宗心宗匠の「竹生島」



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さて、いくつ演目があったでしょう?


お茶をやっていて、道具の意匠や趣向に謡曲が深く関わっていることに気づき、もっと知りたくて仕舞を習うことになったのですが、あまりに深くていつまでたっても入り口をうろうろしている感があります。同じ思考ルートでお茶+能を嗜むことになった(逆もまたあり)お茶友さんは貴重です。今回そんな方々をお客様にお招きできて、趣向を考えるのがとても楽しく、うれしかったです。






一客一亭の茶事〜亭主 - 2019.02.26 Tue



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我が家の梅は遅く、やっと1,2輪ほころんだところでお客様を茶事にお招きした。
初めての一客一亭の亭主である。



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最近夕ざりにこっているので、正午は久しぶり、簾吊るのあやうく忘れそうになったわ。



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待合に、軸装できたばかりの浅川伯教の朝鮮白磁の壺の画賛を。

戦前、朝鮮の陶磁器を全土に渡って調査してまとめた、そして柳宗悦を朝鮮白磁の美へ導いた浅川兄弟の兄である。復興ものではあるが丹波布(柳が民藝のひとつとしてとりあげて有名になった)が手に入ったので、額装から軸装にしてもらったもの。我が李朝陶磁器への愛をアピール(^_^;




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待合の火鉢は、先だっての茶会で水屋見舞にとGさまからいただいた藁灰を。(自宅で作るのはなかなかむつかしいので、こんな素敵な水屋見舞って!!ヽ(≧∀≦)ノ)




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一客一亭のむつかしさは、亭主相伴、特にうちなんか半東無しなんで、いかに茶席にいない時間を少なくできるか、懐石の進め方が一番の課題であり、ここしばらくずっとあれこれ試行錯誤していた。(インフルで日程伸ばしてもらったので命拾い(^_^;)



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一客様は、茶事手練れの尊敬する師匠なんで、苦笑しながら見守ってくれると信じて、あれこれ苦肉の策をご覧あれ。



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懐石に力をいれすぎて、炭手前は完全にいっちゃてたわね(^_^;(大恥)

向付は先日の海の男の茶事で、ご亭主が「男の懐石料理教室」で習ったというのをアレンジ。貝柱+大根おろし+三ツ葉+加減酢、イクラをトッピング。一文字飯はスルーして。




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(写真は再現ドラマ?!)
煮物椀にかわって、席中の手あぶりにおでんの鍋をかける。茶飯釜の時に、これ使える!と思ったのだ。席中で大きめのお椀に注ぎ分ける。



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焼物と強肴と八寸をまとめて一人分ずつ杉八寸にのせた。こうすると席をあまりたたなくてよいので。

以前一客一亭に客としてよばれたときは、気心知れた友人だったので、遊興杯であそんで、お酒の飲み比べ(完敗)をしたりして、間が延びるということがなかったが、あまりおしゃべりではない師匠、間があいたらどないしよう、と心配していた。

が!ほぼ杞憂。道具のこととか茶事のこととかしゃべり足りないくらいであった。主に私ばかりがぺらぺら、しょーもない話も多くて、心中あきれられたかもだが、私は楽しかったよ。




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お菓子も一つだけ特注はしのびなく、ついに自分で作った!
菓子作りだけは一生しないやろうと、思っていたがな〜。新旧乙女茶会で若い茶友さんの御指導の下あれこれ作ったのが良い経験になっていた。

見えないとおもうけど、鶯色の餡を求肥で包んで、手持ちの蕨の焼き印を。銘は「いわばしる」とつけた。(いわばしる垂水の上の早蕨の萌えいづる春になりにけるかも・志貴皇子)




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後座では教科書通りだけど花所望
李朝の吊りさげ籠に、名前は不明ながら赤い椿の蕾をいれられた。写真を取り損ねたのが残念。

濃茶はお気に入りの来賓三島で。これも亭主相伴なので二服分練る。「ご相伴を」の声をかけるタイミングを間違えたが、、、(^_^;



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今回、若い陶芸家のAKさんに、この日にどうしても間に合わせて!とさんざん尻をたたいた(^_^;薄茶器がこちら。(彼もインフル延期で命拾い?)黄瀬戸風のボディに、、、、




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蓋がルーシー・リーの陶器のボタン

この蓋にあわせて茶器を作ってもらったのだ。なぜならこのボタンは数年前、師匠と2つあったのをシェアしたもの、師匠はこれを茶筅立に仕立てはった。私は使い道をあれこれ考えたあげく、茶器の蓋に、と1年前から依頼していたもの、この日、絶対見てもらいたかったのだ。




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干菓子はご愛用の亀廣保さんの梅に鶯、李朝の白磁祭器にて。



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あれこれと語り尽くせぬものも多々あったのだが、時間が押していたのでお開きに。

趣向を考えるのも苦しんだけれど、けっこう楽しんだ。お客様も楽しんでいただけただろうか。



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普段の茶事では、亭主はいそがしすぎて、客との会話があまりできないものだから、一客一亭、客を選ぶ茶事だとは思うが、半日ゆるゆると杯をかさねたり、お茶のことを語ったり、日ごろのおしゃべりの延長、案外楽しい茶事だと思った。






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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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