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2019-12

令和元年炉開きの夕ざり茶事 - 2019.11.04 Mon



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今年も炉開きをしました。
玄関には茶友さんからいただいた新稲。まもなく大嘗祭もあります。それに使われる稲穂を模して、、、といったら不謹慎でしょうか。



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我が家のダーシ(脇山さとみさんの人形の名前)も赤く色づいたカラスウリにびっくりしているような表情。



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柑子(この場合柚子)の色づく頃炉を開くべし。
(これは後にお客様にお持ち帰りいただく我が家の開炉恒例でございます)



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15時席入り、本日のお客様はいずれもご自分でお茶事もされるベテランさんばかり、裏表そろわれました。(裏千家と表千家ね)



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紅葉にはまだ早いですが、ツワブキとホトトギスが満開。
ここのところ雨が多かったので、苔も元気でほっとしました。



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待合の軸は「火吹き竹」
此の君=竹 とかけてある漢詩がお気に入りのやつです。



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裏表おそろいのお客様、実は京都の方はひとりもおられません。
遠くは関東、しまなみ街道、中部地方の四方八方からおいでくださり、感激とともに、それだけの価値がある茶事ができるかしら、、と心の中で大汗。



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夕ざりの初座は花
お決まりですが、初嵐の椿と桜の照り葉
中国の鉄製あぶみに松葉勇輝さんのかわらけ花入



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茶友にもらって父が漆を塗って、プロの岩渕祐二さんに青海波の蒔絵を頼んで完成したという、この季節限りのふくべの炭斗。

裏千家では初炭は紙釜敷きを使いますが、今回手に入れたばかりの藪内流の糸巻き組釜敷きを使用。三色の絹糸で作ってあり、美しくて釜載せるのがためらわれるほど。なんとなく無骨な感じがする藪内にこんな綺麗な好み物があるなんて意外です。



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懐石(時々とんでもないもの食べさせてごめんなさい、の時もあります)
織部の器は志野をはじめ桃山陶器の写しが完璧の瀧川恵美子さんのもの。



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石杯もだしてお気に入りの鶏龍山酒器もだして、みなさんたくさんお酒も飲んでくださった。
お酒は先達のN氏より拝領した那須のお酒「彗(シャア)」。純米酒部門で金賞をとっただけあって美味しい。ガンダム世代には反応するネーミングですが、わかった方は約1名(^_^;)私も若干年代ずれてる。



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本日の主菓子は青洋さんに頼んで、試食もして完成したもの。ただの薯蕷ではありません。中に生の柿がごろごろつめこんであります。銘はついてないけど即席で「ことほぎ」と。
炉開きだし、令和元年だし。



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中立の頃、いいぐあいに燈火が必要になってくる季節になりました。



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9月の夕ざりでは手燭の交換するほど暗くならなかったので、今回はできてうれしい。えっと、左手で渡す左手で渡す、、と唱えながら成功。お正客様もベテランですから。



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腰掛け待合いの燈火
李朝の提灯みたいなものですが、いつもこれをぶらさげる場所をさがして、いまだにぶら下げられないでいます。



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後座の床は、今年生誕300年、根津美術館で記念の展示もある川上不白に敬意を表し、江戸千家のお家元の軸を(初釜で当てたやつ。軸装にかなり散在しました)



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竹檠のかわりに李朝燈火器
一度灯芯をためして、あまりにブチブチきれるので、私のほうもブチッと切れて以後、竹檠は使わず。

濃茶はじめ茶碗はいつもの若干メンバーチェンジのある高麗ブラザーズ。濃茶を私は一人3gと測っているのですが表さんの先生はやっぱり3.75gがゆずれないそうで、う〜む、それはかなり濃くなりそう。



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続き薄の干菓子はこちらも毎度、亀廣保さんのもの。
実る稲穂にねらう雀の図、、、を作ってみました。いつもながら亀廣保さん、良い仕事してはります。



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こちらはお客様にもらった写真
なにしろ炉の季節になって一度もお稽古しないままやったので、(さすがに炭点前はエアで練習した)不安はありましたが、そこは亀の甲より年の功、なんとか大過なく。
それにしてもこれからは燈火がうれしい季節になりますね。それに暗闇が細かい瑕疵は隠してくれるし(^_^;雰囲気は2割増しくらいにはなるし。

ああ、それにしても裏も表も藪内も遠州も江戸千家もある、節操のないお道具シリーズでした。(流儀の先生には叱られそうだわ)



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お客様のたのしいおしゃべりに助けられて、亭主もすっかりリラックスできて楽しめました。最後の集合写真をとるのにちょっとした愉快なトラブルがあり、みんなでお腹がよじれるほど笑って締めることができました。(あんなに吹いたの久しぶり)ご遠方から皆様、ありがとうございました。



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片付けも半ばで休憩、空に沈みかけの三日月が美しい夜になりました。




久松真一・還暦・明月その他もろもろ〜夕ざり茶事 - 2019.09.14 Sat

たまたま茶事に都合の良い日が中秋の名月だった。



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<玄関>


そうでなくても秋の茶事はお題がたくさんありすぎて困るのに。



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でもちゃっかり名月をテーマにとりいれたりして。



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(待合の座敷 この夏仕様もそろそろ替えねば、、)


待合には西田幾多郎の弟子にして禅・思想家、京大心茶会の創始者、久松真一先生の色紙を。
先生の「茶道の哲学」はいまだに我が茶の湯の精神的バイブルである。
(ちなみに代表的哲学書「東洋的無」は1ページ目にして挫折した。難解)



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なんとなれば本日のお正客さま・其中庵さんは一時、久松真一の茶道の哲学等読みあさったという方なれば。

待合の色紙は、学生時代に久松先生から直々に頂戴したものを、苦労してなんとか軸装したものである。、、、読めない、、、が長年続いて、最近やっとこうだろうな、とあたりはついた。しかし意味が難解すぎてワカラナイ。「一體不二」とか「ポストモダン」とか、ご著書に散見する言葉はあれど、、、。




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<露地のコムラサキシキブ>


お一方、アクシデントにて遅れ、濃茶まではお客さまは其中庵さんと、いつもお世話になっているにいさんこと黙楽庵さんお二人。



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なので、心のゆとりが持てて、亭主もゆったり味わえるええ感じの茶事になった。



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15時席入り、日の陰り方が早くなった気がする長月。
朝方雨が降って、(露地の水うちの手間がだいぶんはぶけた〜)久々に涼しさを感じる。



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夕ざりの初座は花、李朝の籠をかける。
其中庵さんがお正客の時の恒例の花所望である。



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其中庵さんといえば茶花、というくらい花がお好きで、長年花をいれてこられた。だから僭越にも私がいれるなんてとてもこわくてできないわ(^_^;

用意した花は半分はうちの庭で調達したもの
  桔梗、吾亦紅、女郎花、山ホロシ、秋海棠、蓼、矢筈薄

さて、どれを選ばれるかな。



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おお〜!さすが。入れすぎずさびしすぎず絶妙のバランス。
蓼、芒、山ホロシ



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懐石の汁の中にサツマイモの満月を落とし込む。
(汁の量によってむら雲がかかったりして)

いつもは省略する汁替えも久々にきっちりこなした。



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八寸の千鳥では、菊の花びらを盃にうかべる。お客人の長寿を祈りて。
(燗鍋の口が小さすぎて中に入れた花びらがでてこなかったのだ(^_^;)

八寸と言えば、お肴がつきもの、其中庵さん、練習中のお謡をひとふし披露くださる。まもなく還暦を迎えられるよし、「鶴亀」のめでたい長寿の言祝ぎの曲。

   ♪ 君の齢も長生殿に 還御なるこそめでたけれ



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主菓子は千本玉寿軒さんの「葛葡萄」、まんま、餡の中に葡萄が一粒はいってた。



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後座
この季節まだまだ外は明るいが、茶室内は燈火がいる。

後座の掛けものは、この茶事一番のご馳走だと思う。
久松先生の自詠の書なのだが、これは学生時代から心茶会の茶会で時々かけられていたもの。先生直々に拝領された心茶会の大先輩がお持ちで、いつも見るたびにいいな〜と私も後輩たちも口をそろえて言うという、それを今回無理をいってお貸しいただいた。これをお借りしたときに、茶事のテーマの最後のピースがピタリとはまった感じがした。



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「意は剛く なさけは深く 知は密に 厳しくきたえ 人はおおらか」

学生たちにかくあれ、と教えさとすような、理想的な人間像だと思う。
意志強く、緻密にインテリジェンスを磨く、かく人はややもすると、とかく理にはしったり、偏狭だったり、他人を見下したりしがちだが、最後の「人はおおらか」でぐっとくるのだ。
人間おおらかであれ、これは自分への戒めでもある。

難解な禅語の書が多い久松先生だが、こんな平易な胸にすっと入る箴言もあるのだ。其中庵さんを迎えるのに、難解な禅語でなくてこの言葉で迎えるのが私らしいような気がして。
私自身、この言葉を胸に残りの人生生きていく。




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干菓子は亀廣保さんの芋と芋の葉、芋名月だからね。
蟹(甲羅)に尾花をもたせているのは「華甲(還暦)」のこじつけ。
あと、これも還暦お約束の、赤い糸かがりの茶筅。



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薄茶は釜と柄杓を使った茶箱・月点前で。
やってみると中置きみたいで意外としっくりくる。
社中のお稽古で予行演習をさせてもらったのに、けっこう間違えたのが残念〜。

この時刻には露地の虫の音がいいBGMとなった。
遅れたお客様も到着し、黙楽庵さんの恒例のダジャレも炸裂しつつ一会は無事おひらき。



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お見送りするころは露地行灯がいる。
これから秋に向けて其中庵さんの連続還暦茶事シリーズがふた月続くという。あれこれお楽しみ(+苦しみ)でご準備中と思うが、無事かけぬけられますよう、本日の茶事はその壮行会ということで。



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お帰りになった後、露地の片付けをするころ、先ほどまで分厚い雲に覆われていた名月がちょっと顔をだしていた。ええ月やな〜。


<おまけ>


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月兎

見えなかったと思うけれど蓋置も実は金工の兎でしたの。




朝茶事〜七夕と祇園会 - 2019.07.29 Mon

なんであの時茶室にクーラーをつけなかったのか!
と、いまでも悔やんでいるワタクシである。
暑さは暑さで楽しめばよいなどと、このグローバルウォーミングの時代になに世迷い言を思っちゃったんでしょうねえ、、、、(遠い目)




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というわけで、昼間の茶事は地獄と化すので、夏は朝茶事を、数年ぶり2回目のこころみ。
6時半AM席入りで、私は4時半に起きる。徹夜する体力はないので、とにかく前日できることはみんなすませて、当日時間的に楽できるように。(それでもギリギリやったけど)
これは起床時の露地、まだ暗い。散水ホースはまだだしっぱなしの図。




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玄関は祇園会シリーズ、長刀鉾、豊園泉正寺町(これはかなりオタクじゃないとわからない)の粽に、真松立ての時拾った北観音山の松の枝。



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待合に煙草盆を置いた時点でもう外はかなり明るくなってきた。
ご遠方からのお客様もいるので、はやくからお付き合いスミマセン。



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汲み出しは一見赤ワインに見えるところが気に入っている小豆茶を倉敷ガラスのグラスにいれて。
早朝とはいえ、早くも気温が上がる予兆あり。



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夜中に雨が降ったらしく、露地は良い感じに濡れており、水打ちの手間がはぶけたのはありがたい。
夏場は打っても打ってもすぐ水は乾く。



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待合から露地へ



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茶室には東からの朝日があたる。朝茶にはもってこいの向きなのだ。(暗いところでするのが好きな人もいると思うが(^_^;)



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懐石は夏場だし、軽やかに。当日火をなるたけつかわずにすむように。
庭の、繁茂しすぎの梶の葉、やっと役に立ってくれた。



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ベタだが、やはり夏の茶事にはギヤマンの向付が使いたくて、手に入れた器、初使い。メニューはお茶の先輩のアイデアをいただいた。前日仕込んで冷やしておくだけという簡便さ、で、しかも美味しい。



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宵山の日だけ公開される斎竹・高橋町(山鉾巡行の時に長刀の稚児が切る注連縄をだす町内)の注連縄参拝でいただける祗園さん社紋入りかわらけ、3年かよってやっと3枚そろったので、これも初使い。かわらけは匂いや色が残るのが少々難だが。(本来一回きりの使用)



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煮物椀も卵豆腐、これも手間がかからない。
あれ?朝茶事って手抜き懐石がルーチンでしたっけ???(^_^;
いえいえ、懐石よりもお茶パートに重点をおかねば。

懐石中も、小ぶりの風炉ゆえ、種火がちゃんともつかどうかひやひやしっぱなし、なんとか炭手前はスムーズに終了。灰器に今年の菊水鉾茶席でもらった(今年の色)青磁色の皿を使用。



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主菓子は我が家の梅で作ったところの梅シロップを使ったサイダーかん。最近サイダーかんがマイブームなの。


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これだけだと甘さが足りないので、東京で初めて食べてとても美味しかった東京wagashi asobiさんのドライフルーツ羊羹を全日根さんの竹生島箱(兎も波を奔るか〜謡曲竹生島から勝手に命名)にいれて。


中立のころは9時ごろ、もうすっかり朝になって気温も上がりかけ。


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後座

それでも花をいれた花入の朝日影がくっきりと床の壁に映る。
(あとで朝日影って香雪美術館所蔵の志野茶碗の銘だったと気づく)
花入は中国のふるい鐙、これに片口をのせて鎖で吊る。花はすべてうちの庭から、山ホロシ、秋海棠、矢筈薄。

水指は宗哲さん、蘇山さん姉妹コラボの瓜型、琴座とわし座(織姫彦星)の星座の蒔絵の蓋で、旧暦七夕を盛り上げる。

濃茶もつつがなく練れて続き薄、



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干菓子は亀廣保さんの三種
ちょっと遅いめの蛍狩り、有平糖の蛍がリアル、そしていつも感激する芦の葉のていねいな仕事。

茶入とか薄器はちょっと現代物で遊んだので、茶碗は渋い高麗ブラザーズで締める(しまったか??)
二服ずつ飲んでいただき、最後のごあいさつがすんで9時半過ぎであった。だいたい目標通りの時間でいけたが、お客様も楽しんでいただけただろうか?

お客様が帰られてからもまだ時間は11時前、まだ一日は長い、片付けもゆっくりできるのが朝茶事のいいところだ。(実際はこのあと爆睡昼寝したけど(^_^;)

夏は朝茶、これは来年もできそうだわ。クーラーなくてもなんとか。








五月雨〜水の茶事2019 - 2019.06.12 Wed

3月以降、4月5月と茶事せずにいたが、さすがにちょっと茶事ロスでさびしい。
暑くなればクーラーのない我が茶室、いまのうちにとお客様をお招きした。




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玄関にはこの季節なにかと重宝な裏庭に(たのんでないのに)群生する十薬。



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汲み出しは暑いと想定して、前日からレモングラスハーブティーを水出ししていたが、、、、



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当日は朝から大雨!
気温も上がらない。水打ちしなくていいのはラッキーなのだが、、、、



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濡れ縁がこのありさまで、どこから席入りしていただくか思いつかず円座を抱えてうろうろ。
そう言えばいままで自宅茶事でこんな本格的な雨は初めてだわ。想定外で準備がいきとどいていない。



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いつもは使わない茶室へのショートカットの出口を使う準備をしたところ、ちょうど席入りの時に雨があがった、、、というのでまたまた急遽円座をかかえてうろうろ。
このうろたえた気持ちを引きずって茶事に突入してしまったのが反省点。



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待合は夏座敷
掛け物は「水月」、水に映った月の絵



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火入れの灰は、自慢するほどではないが(^_^;自分の中では上出来の方(当社比較)。



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枝折り戸をとめる藤蔓の輪っか、これはせんだってお邪魔した(光悦でお茶をのませていただいた)島原のM和尚様手作りを拝領、本日初使い。
いままでシュロ縄で作ってみたりしたが、具合がいまいちであった。しかし、これで枝折り戸周辺がひきしまった。



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初座
花入はこれも唐津やきもん祭に行った折、唐津のお店で入手した、有田出身の波佐見在住の作家さんのもの。これ、何焼と言ったらいいんだろう???
水の波紋みたいなところが気に入っている。紫陽花は家の裏庭の。



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唐津やきもん祭で拝見したM和尚様の李朝の火鉢を風炉にしたのに憧れて、似たような物、、似たような物、、、と探して(ほんものはなかなか手に入らない)多分、どこかのお寺の線香立てであったとおぼしき香炉を風炉に転用。これが本日のご馳走のつもり。

五徳が普通サイズなので、香炉との間に隙間がほとんどなく、灰匙が入る余地なく灰型に泣いた(一応丸灰)。釜はミニサイズの万代屋、敷板は韓屋(韓国の町家)の屋根瓦。
香合は、岩渕祐二さんに大覚寺舟遊び茶会の折に作ってもらった櫂香合。



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懐石
焼物でちょっと失敗、何年主婦やってんだろ、ほんま。



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夏野菜のマリネ、マイクロトマトというつぶつぶの小さいトマトが便利。
器は古伊万里、匙はイタリア製銀。



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食べられるホオズキです、と言ってお出ししたが、当然外の皮は剝いて食べられると思ったのに、皮ごと召し上がって、苦かった!といわれたのにはビックリ!
まさか皮ごと召し上がるとは想定外、、、(^_^;スミマセン、言っておくべきでした。

器は先日川口美術の(大ファンであるところの故)全日根さんのもの。
これを見ると謡曲「竹生島」を思い出す。(月海上に浮かんでは 兎も波を走るか、、、)



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主菓子は水をテーマにしたもの、と和菓子・青洋さんにお願いした。
銘はそのまま「水」 美しい錦玉で梅酒の味



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日が長く、中立のあとの後入りの時もまだまだ外は明るい。茶室の中はちょうどよい暗さ、掛け物は円相。その下に四角の盆を置いて、「水は方円の器に従う」を表してみたがどうだろう?
お正客さんが山荘流の方なので、流祖高谷宗範の「心は円なるを要す 行いは正なるを要す」の方円を表してみたが、ちょっとすべったか(^_^;



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今回デビューのものがもう一つ、お茶友、句会友のFちゃんが、アルスシムラ(志村ふくみさんの学校)卒業制作で作った着物の端布で作った古帛紗。着物もすてきだったが、この古帛紗も畳むと白の格子柄が出て、開くとこの茜色がすてきなのだ。すべて自然からもらった色。

濃茶茶碗は最近手に入れたその銘も「五月雨に水嵩まされる、、」の歌銘を持つ高麗。



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続き薄にて干菓子は、半夏生の時期だけ公開される建仁寺・両足院限定販売の、御菓子丸さんの「はんげしょうの宝珠」、中にピスタチオをいれる美しい半透明の琥珀。
青海波の和三盆はUCHUさん。



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薄器も水
薄茶の主茶碗に「映るとも月は思わず 映すとも水は思わぬ 大沢の池」の後水尾天皇の歌銘(小堀宗慶箱)がある高麗を使ったのは、待合掛けの「水月」にちなんで。

あんまり水にこだわったので、大雨になったのかしら、でもさいわい、茶事が終わるまで雨は降らずにもった。



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片付けが終わる頃、ふたたび大雨が降り出して、日ごろの行いの良さ(ウソ)を自覚したのである。

久々だったので、失敗はいろいろ恥ずかしくて言えないようなこともあったが、多職能のお客さん方とのお話しは楽しく、得ることも大きい。

これにて我が茶室は灼熱期にはいるので、しばしお休み、あ、朝茶事はやろうかな。





雛の茶事〜二組の新婚さんをお迎えして - 2019.03.15 Fri

うちはお雛様は旧暦なんで、まだだしてますよ。
そんな桃の季節、二組のほぼ新婚のご夫婦を茶事にお招きした。



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一組様は一昨年、結婚式にまで参列させていただいた。
いずれも新婚さんだが、人生経験もお茶の経験も深い方々ばかりで、一体どんなディープなお茶になるんだろうとドキドキ。



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こちらもカップルのお雛様もご相伴。
私の初節句の時のだから、年代だけはしっかりついてるよ(^_^;



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この下げもんは昔作った自作である。(よくこんなん作る時間あったなと自分でも感心するわ)



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いままで自宅茶事で、席入りの時が雨だったことがないので、この日は初の雨の席入りになった。笠がない、タライもない(わかる人にはわかる、、)、腰掛け待合いは露地を使えないので、せめて風情だけでも味わってもらおうと、縁側に座布団。




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我が家には広間の茶室もあるのだが(現在物置と化している)広間用の躙り口だと、雨に濡れるのを極力抑えられるので、こちらから席入りしていただく。



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せっかくなので、相合い傘で!
(和傘でもあればいいのだが、ビニール傘でゴメン)



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二組といっても、みなさんほぼ顔見知りなので、話ははずむ。流派がいっしょなのはご婦人方だけなので、炭手前の流派による違いなども楽しい話題となる。茶道の諸流派を研究されて本まで上梓された方もおられるので、そのあたりかなり深い(マニアックな?)話も。

懐石はこの季節の我が家の定番、ちらし寿司で。
この日はお酒を飲まれる方も多くて、たっぷり飲んでいただけてうれしい。
八寸の時にはまたまたお謡も。私もこれから発表会でやる曲を謡おうと思ったけど途中で歌詞わからなくなっちゃった〜(^_^;



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主菓子は青洋さんにお願いした。
水色とピンク色の袖が重なったようで、カップルっぽいでしょ。「雛小袖」と命名させてもらった。中の白餡が苺風味で美味しかった。



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前回の茶事の時に使おうと思っていたのに、もたなかった裏庭の寒アヤメ、今回新しく出た蕾にもってくれ〜とお願いしていたら、なんとか間に合った。大鼓の鼓胴がちょっと地味なので、お雛様っぽく五色の紐を結ぶ。じつはこれ、先日行った寿長生の郷でみたアイデアを拝借。




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後座も茶碗談義に花が咲く。お道具をしっかりじっくり拝見してくださるのがうれしいような、こわいような今日のお客様。
正午の茶事なので久々に後炭手前も。釣り釜なので、炭手前は見所であるのだが、いろいろ間違えて、しかもハイライトの管炭割管枝炭全部つかむ、、、というのができなかった、、、( ノД`)残念。



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薄茶の干菓子器は、これもお雛様道具みたいな蒔絵の箪笥で。
薄茶は茶碗を変えながら、二服も三服も飲んでいただいて、これもうれしい。大好きな高麗と古唐津シリーズを使ったので、好きな道具についてはたくさん語りたく、熱心に聞いて下さる博識さもまたうれしい。

お招き返しの約束もしっかりとりつけて、お開きとなった。
茶杓には、二本組の銘「相老」(金森宗和写し)、一本は濃茶に、一本は薄茶に使った。
末永く相老うるまで、どうぞ添い遂げてお幸せに、の気持ちをこめて。こちらはしあわせのお裾分けをいただいた。



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