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2018-10

手作りの懐石とお菓子がとても楽しみな〜K庵様の名残の茶事 - 2018.10.18 Thu

洛南東寺のほとりで毎月点心付きの月釜をされているお茶友のK庵さま。(A庵様と3人で奥伝稽古を昔した仲です。)
お料理がとてもお上手なので、ついつい懐石やお菓子目当てに(^_^;行きたい〜と思えど、なかなか人気で予約がとれない。



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ところが今回海外から帰国中のお茶友さんのご所望でエクストラに茶事をされるとのこと、お相伴にあずかることができて、なんとうれしいこと!



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そういえばこちらへ伺ったのも久しぶり。一軒のおうちを上手に茶事茶会のためだけにリノベされて、露地もいい感じに苔がなじんできました。

「(語尽)山雲海月情」の軸に見守られて、顔見知りばかりの御連客様と、語り尽くす一期一会です。(ほとんど'ガールズトーク’(^_^;)



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(すみません。待ちきれず写真を撮る前にちょっと食べちゃいました)

最近の戦利品とおっしゃる小ぶりの折敷、四つ碗ではなく雨傘にて。汁の小豆銀杏入りの生麩(麩嘉さんの萩麩)が美味しい。
名残の茶事にふさわしく、寄せ向こうで。私のは黄瀬戸、他に古染写、青磁、乾山写など。皮をあぶった鰆がまた濃厚。



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煮物椀がこれまた意表を突く牛蒡豆腐にウナギ+冬瓜。
牛蒡豆腐なんて、家でつくれるなんて思わなかったよ。



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魚の名前は忘れましたが、一見太刀魚かな、と思った焼物。肉厚でぷりぷり、この包丁の入れ方がプロですわ。

私の懐石は、なるたけ手間をはぶこうと、いつもワンパターン、これだけの物をだしていただくと、自分のはおだしするのも恥ずかしくなるわ。



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柿なますの白和え。
御連客のおひとりは、これまたとても美味しい懐石を手ばやく作られる茶事の達人さんなので、これのレシピは、、、とか、こういう工夫をすれば手早くできるとか、いろいろスキルをおうかがいできたのもありがたかったです。

海外でお茶をおしえておられる(この茶事の発端となった)御連客も、茶事の工夫や懐石をあれこれ頭にメモっておられる。海外ともなれば食材の調達とかもご苦労は多いこととお察しする。




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きれいな丸灰に仕上げた小ぶりの朝鮮風炉に、大板がご馳走。お約束通り名残の季節の「寄せ香」、しかもわざわざ香を削って紅葉の葉にくっつける「付け干香」を作ってくださる、という手の掛かりよう。すばらしいです。ほんまによく勉強してはるな〜と、感激。

初炭のあとはこれまたお手製の主菓子。こなしの上に栗のきんとんをのせた「枯れ野」と命名されたお菓子。
これがまた美味しくてね〜。菓子もプロ級なのでなにをかいわんやですわ。(私は絶対に人様におだしする菓子は作りません!だって出来がひどすぎ、、、、)

  


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中立後の後座、残花も名残
ピンクのベンケイソウが愛らしく、一見ヤブミョウガの実に見えるのがヒメヒオウギの実という、これは初見。

呉器に濃茶は一人1匁(3.75g)をきっちり測って練ってくれたので、結構なボリュームになりましたが、美味しかった!(私はいつも一人3gなので、かなり濃いめ)
茶入はころんとしたかわいい祥瑞でしたが、よくこれに4人分15g入ったなあ〜と感心します。
茶杓の名が「柴之戸」

   柴之戸に茶を木の葉搔く嵐かな (芭蕉)



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後炭の時に所望した風炉中拝見(横から撮ってます)
そろそろ火の暖かさが恋しい季節になりました。

薄茶はなんと茶箱の月点前で!
もう一人の御連客が茶箱のプロフェッショナルでいらして、茶箱の本まで出されている方だったので、これはなるほどの演出です。
箱の蓋裏には圓能斎の句と花押あり、茶箱に附属してきた、という虫明茶碗もとてもよかったです。替え茶碗がなんと、まさんど窯の井戸でした〜(^∇^)



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そしてまた感動してやまないのが薄茶の菓子、もちろんお手製。
栗の渋皮煮、無花果のコンポート、なにより手間がかかってすばらしいのが干琥珀をまとったブドウ。山梨の銘菓「月の雫」(私はいちど自作しようとして挫折した)を彷彿とさせるもので、見た目も美しくさらにおいしい。

というわけで、懐石とお菓子がメインのリポートになりましたが、期待にたがわず、いやそれ以上、美味しい美味しい名残の茶事でありました。
K庵さま、ありがとうございました〜ヽ(´∀`)ノ





三島まみれ♪、、、粉青沙器勉強会たこ焼き茶事 - 2018.09.04 Tue

かねてより、お蔵の深い和尚様(タライ・ラマ師)に焼物の勉強会をしよう!とお願いしていたのが叶いました。
以前は古唐津の勉強会や古染付の勉強会なども京都でしていただきましたねえ。今回は、私が大好きで大好きな大好き(くどい)三島をメインに粉青沙器シリーズ!

(お道具の写真のアップは和尚様の許可を得ております)



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6月たこ焼き茶事の思い出も新鮮なうちに、ふたたびたこ焼き茶事付きで。

寄付では本願寺の何代目かの門主さまの「法の海、、、」の歌、待合で須田剋太さんの「空」。あわせて「空海」!先だって真言宗のお坊様(実は私淑している「師匠」さま)が茶事のお客様だったそうで。なるほど〜。

席入りすると床の間に、李朝の背の低い箪笥の様な台にうやうやしく乗っているのは、鶏龍山(粉青の一)の盃(箱書は小碗)。つやつやでかわいらしい。こんな手のひらに載るような小さい鶏龍山は初めて見た。事実めずらしいものらしい。




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早速、粉青沙器についての和尚様の講義。
レジュメまでご用意くださり、有り難い限り。
私は粉青大好きなので、ある程度知識はあるつもりだったが、実は全然理解していなかったことが次々と判明。実物を手にとっていじり回して、たくさん見て、専門家に教えを乞わなければ身につかない知識というものがあるのだ。本を読むだけではだめなんだ。




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<9~10世紀南宋越州窯で盛んに焼かれた青磁の影響を受け、朝鮮では高麗時代(10世紀〜14世紀)盛んに青磁、それも朝鮮独特の象嵌入りのものが作られたが、国の衰退、技術の衰退により青磁の色がだせなくなり、それに似せた粉青沙器(三島・粉引・刷毛目)が誕生した。高麗末期〜李朝初めの頃である。>

ここまでは知っていたが、粉青とは、、、粉=白い化粧土、青=淡青色を示す透明釉のことだったか!その透明釉が無色透明だと思い込んでいたので、刷毛目にしろ三島にしろ青い釉薬の上に無色透明釉をかけていると誤解していたのだ。あの青い色こそが透明釉の色だったのか。

さらに刷毛目と粉引の違いもわかっていなかったな。無地刷毛目の外側の口の周りによくみられるべっとりとした白い化粧土、言われてみればあれは刷毛目=刷毛ではいた、、、のではないのだ。あれは化粧土にどっぷり漬けてできた粉引と言うべき部分だったのだ。

ついでに粉引の産地による分類で
宝城粉引、雲岱里粉引:いわゆる粉引 伝世品は少ない
務安粉引:無地刷毛目が多い 高台脇、高台内には透明釉のみで白化粧土がかかっていない

また改めて自分の無地刷毛目を見直さなくっちゃ。
ほんま、実物を見ながら解説を拝聴すると、全然ちがう。展示品では高台の裏までみることもできないものな。




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さらに粉青に影響を与えたのが、絵高麗〜中国磁州窯の白化粧土を使い、絵を描いたり、搔き落としをしたりする技法。和尚様のお蔵はと〜っても深いので、お話しをされながら、次々と話題になった実物の焼物がでてくるのにはびっくりしました。




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そしてこれ!!
今日の中で一番好きなやつ!
三作三島といっていいのかな。粉引のようで、三島の象嵌があって、外側にはうっすら刷毛目もあるし。も〜これ好き、、、としか言いようがない☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

中の釉薬垂れで透明釉の色が淡い青だとはっきりわかる。




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たこ焼き懐石のスタートに、神戸たこ焼き(ソース+出汁)用の平金井戸(まさんど窯)と共に載っている取り皿は、、、これも粉引ではありませぬか!



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正客の特権といたしまして、床に飾ってある鶏龍山のかわいらしい盃でお酒をいただきました。
目跡にちらばっているキラキラしたのは砂ではなくて珪石(石英)なんだそうです。入手されたいきさつも伺ったが、和尚様のところへ来るべくして来たのだなあ、、の感あり。




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またまた!このびっしり象嵌の上手の三島と来たら(*≧∪≦)



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立派な後継者になるべく修行中のご子息がせっせとたこ焼きをやいてくださいました。



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これぞ神戸式たこ焼き!
ご次客さんの取り皿も三島?高麗青磁?(この境界があいまいなものもけっこうある)




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この薬味入れは、500円玉くらいの大きさで、実は食器のミニチュア、副葬品なのだとか。小さいクセに形が井戸茶碗か?と思うくらい横から見たフォルムが美しいのだが、これも数ある中から和尚様のおめがねにかなったものばかりの選抜品。李朝の卓に載っているのもおしゃれ。




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三客さんの取り皿が上野焼で、あんまり上野焼って見ないね、という話をしていたら、またまたお蔵からこれぞ「The 上野焼」という器(向付?茶碗?)を出してきて解説してくださる。意識して上野焼見たのはじめて。

私は高台は、いままでそんなに気合いをいれて見ていないのだが、高台のどこが見所なのか、すきっとした高台とそうでない高台の違いは、とか、直径と高台径の比率の話とか、本物の高麗茶碗の高台がけっこう欠けている理由などもお話してくださり、大いに勉強になりました。





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また、九州で粉引をメインに作陶してはる和尚様仲良しで、私も川口美術でなんどかお目にかかった伊藤明美さんの作品の話になると、早速その塩笥の汲み出しを出してきてくださった。初めはほとんど真っ白だったんですよ、この粉引。使っている内にどんどん色が付いてくるので、彼女のその育児(陶?)日記の記録をみたことがあり、自分も育ててみようと一つもとめて使っているのですが、この和尚様がお使いの、伊藤さんのごく初期の頃の作品がこれで、びっくり!




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これが私が育児中の同じ物。全然使い込みが足らない!どうやったらあそこまで行くのか、またガンバロウ。



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主菓子は須磨の浦の波を現したもの。
器は古唐津陶片、紋様は千鳥だが、陰暦8月の異名・燕去月になぞらえ燕にみたてたもの。

中立の後、後座の席でまたびっくり!



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先ほどのかわいい鶏龍山盃をのせていた台が天秤台になっているではありませんか!
聞けばこれは日本の江戸時代の古民具らしく、組み立て式で、下の引き出しに天秤、天秤をかける柱、および分銅型(地図記号の銀行)の分銅一式がおさまっていました。

これにちなんで仏様のありがたい説話(シビ王と鳩と鷹)を拝聴。和尚様が園長をつとめられるところの幼稚園の園児たちに聞かせるのにほんまによいお話しでありました。

花入は珍しい宋胡録にお庭の桔梗。

濃茶茶碗がたっぷりとした堂々たる刷毛目、茶入が粉青に影響を与えた磁州窯の絵高麗、茶杓がこれも珍しい、櫂先の割れ目に裏にでないほど小さな鎹がうってある織部の高弟の作。水指は御本三島。

薄茶では「出たっ!」と思わず叫んだ、本日の三島の最後を飾る檜垣紋・内花の彫三島!先日香雪中之島で彫三島「朝霧」見たとこやん。そっくり。
彫三島はいわゆる粉青沙器から時代が下って、織部好みといわれ日本からの注文であろうと言われる番外三島。ここまできっちりそろえられているとは(;゜0゜)

水指が鶏龍山塩笥、二服目は本日でてきた茶碗のそろい踏みで、お好みの茶碗どれでも!
茶杓は須磨の波にかけた藪内10代休々斎の「釣り竿」(神功皇后神話にちなむ)




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しかるに同じ小田先生の本を持っているのにどうしてこう読み込み方が違うのでしょう。
改めてまたしっかり読み直そうと誓いました。

かくいう粉青も16世紀後半から17世紀、李朝の儒教色に影響を受けた白磁の興隆とともに消えていくのでありますが、朝鮮人はあくまで高麗青磁に誇りをもち続け、粉青とか白磁とか、そこらへんにころがっていたのを、後世再発見したのが柳宗悦や浅川兄弟をはじめとする日本人だったのですね。ここらへんは美意識のお国柄違いというべきですが、その後あまりに日本でもてはやされたので、本国でも逸品は門外不出となったもよう。



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和尚様はこれだけのどれをとっても「お目の高い」コレクションを作られるまでに、たくさんの失敗や痛い思いもされたそうです。そういう身をもった学習でなければ、ほんとうは知識は身につかないと思うのではありますが、私にはなかなかむつかしいわ。


とにもかくにも半日、粉青まみれの茶事、粉青の海に溺れてしあわせでした。
ありがとうございました。
次回は堅手シリーズなど是非!(あつかましいけど)






藪内の朝茶事 - 2018.07.29 Sun

朝茶事におよばれ。
いつもは通勤の電車の中で爆睡している時間だな~と思いながら、それでも少しは涼のある時間を楽しむ。




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まだ町家が風情を残すろうじの中、そこだけ打ち水が涼しげ。




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日ごろ道具屋さんとしてもお世話になっている藪内流の若武者のお宅にて。




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自分は裏千家ではあるが、お茶友さんの藪内率が異常に高くて、世間の茶道流派人口構成と大きくはずれている。おかげさまで、藪内のお作法がちょっとだけわかる。




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この日は客が二人というゆったりした席であったが、懐石からなにから全部ひとりでこなしてしまうから、えらいな〜。(うちの息子なんか料理ほとんどできないし)

朝茶事は精進のことが多く、向付は生麩、汁は赤出汁でこの季節これが美味しい。




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煮物椀は、中にぎんなんとかいろいろつまった揚げ湯葉
下味をつけるために別途炊いた、というもので、とっても美味しかった♪
これはマネできるかな。

裏千家では朝茶では焼物を省略することが多いが、藪内はとにかくたくさん食べてね、という感じで、たくさんでてくる。鱧を醤油麹で漬けて焼いた、というのがバカウマで、醤油麹、これはもとめねば!(理屈からいっても塩麹よりうまみが数倍上なのだ)

(→主婦歴ウン年なのに若い男子に教わる、、、の図 (^_^;)




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香の物が夏らしくさっぱりと酢がきいていて、これもたくさんおかわりしてしまった。カボチャやトマトが意外と美味しい香の物になるのね。




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藪内流風に最後は四つ椀を全部重ねて。
ちなみにお箸は、折敷が小さくてまっすぐには箸落としできなかったので、斜めになってます。




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先日藪内の土風炉の藤灰による有馬の景色を写した、という灰型をみたところだが、またまた藪内の秘密兵器を知ってしまった。切掛風炉には藤灰でなく、普通の灰、そして、、、そして、、、秘密兵器?!金属の輪っか(名前忘れた)で炭を囲み、まわりを掻き上げ。(二文字押し切りに毎回泣いている人にはなんてありがたい灰型〜)
流儀の違いで一番大きいのは灰とか炭ではないかと思うわ。




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笹屋伊織さんの涼しげな主菓子(「貴船の蛍」?だったかな)をいただいて中立を。

濃茶点前は手間が多く複雑に感じるのは,裏千家がシンプルすぎるせい?藪内歴代の話を聞きながらいただく濃茶は美味しかった。




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薄茶では夏らしいたくさんの干菓子、金沢の干菓子などもご用意くださった。
大樋や、楽に混じって、この季節ならではの長刀鉾の京焼茶碗が、なぜかほっとする。
道具は極渋がすきではあるが、やはり道具組のどこかでペースをかえることが肝要、と思った次第。




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最後に茶筅談義

藪内では、向かって左がやや長めの濃茶用、右は裏千家でも普通の薄茶用。
この濃茶用茶筅を作る人がだんだん減って入手が困難になっているという。そういえば表千家も薄茶は煤竹だし、これも年々入手困難になっている。結局茶道は炭とか茶筅とか、そういう周辺の産業の衰退が一番痛いよなあ。まあ、裏千家では中国製の茶筅でもなんでもOKというゆるさ懐の深さが習いやすい由縁かも知れない。

そんなことなど茶の湯にまつわるあれこれ、話ながら、楽しい茶事はおひらきとなる。お点前は以前からきっちりしてはるけど、懐石はますます腕をあげはったなあ〜と感心したのである(←食い気〜)。今月は何人も招いて何回も茶事をするという。見習わなアカン!と反省。(実は今季まだ一度も灰型すらしていない、、、)

まだ午前11時、涼しい、、とは言わないけれど、まだ朝の雰囲気を残すうちにお開きとなる朝茶は夏にはほんまええわ。








楊貴妃と天鼓に萌える茶事 - 2018.07.07 Sat

(今週は茶事におよばれの記事ばかり(^_^; ありがたいことです)


大学の後輩の奥様が、たまたまお茶をされていて、たまたまうちのご近所にお茶のための2nd ハウス(?)をお持ちで、しかも複数の私のお茶友さんとたまたま同じ社中だという、あまりにもたまたますぎるご縁で、お茶事にお招きいただいた。かの後輩にはもう長いことお目にかかっていないというのに、お茶のご縁は不思議であり、ほんとうにありがたい。




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ここは学生時代から憧れであったマンションの一室、ここに潜入できる日が来ようとは!
以前はかの後輩がお住まいだったが、現在は茶事のためだけに本日のご亭主である奥様が改修されたそうで、その改修竣工の年号入りのバカラの汲みだし。




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待合のリビングには淡々斎の「沙」
よけいな夾雑物が洗い流された後に残る一粒の砂粒の己の本質、それがきらりと光っていればいいなとおっしゃるご亭主。

そしてお能の「楊貴妃」と「天鼓」の場面が描かれた扇子。今日のご連客はお能に興味の有る方が多いからね、、、と思っていたら、あとでこれがとんでもないことの序曲だったのである。(まあ、待て待て、おいおい)





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ここがマンションの一室とは!と、目をむく工夫のされ方、建築の方とあれこれ動線も考えてうまいこと工夫されているのに驚く。




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しかも入口の壁の足元にはちゃんと差し石まで!!
下地窓もあれば天井はへぎの網代、ちゃんとクーラーもあって(ここ大事←ないので夏茶事できない(;д;))上手に隠してある本格的な四畳半のお茶室。




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本席の軸は大徳寺429世、江戸後期の明堂宗宣による「思無邪(思いによこしまなし)」
多かれ少なかれよこしまな心がない人はいないと思うので、ちょっとどきっとするなあ。
長板二つ置きに乗っているあの清々しい美しいガラスの水指はオールドバカラでは???(聞きそびれました。ちなみにお店で同じものを見て、値段を聞いて回れ右した記憶が、、、)

まずは少々たしなまれている香道にちなみ、志野流お家元拝領の香木の聞香を。そしてしずかになった心で懐石をいただく。




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懐石はお仲間の水屋のかたとのお手製。

焼き物が<鮭+いくら>の親子は「天鼓」の悲しい父と子にかけたとか(*^_^*)
(天鼓ストーリー→⭐️




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お酒は和久傳オリジナルの竹酒を。
竹の香りでとても美味しく、ほぼ手酌状態。




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八寸のラッキョウ生ハム巻きピンクペッパーのせがとても美味しくて、これはアイデア頂戴せねば。
千鳥のごちそうにちょっと謡でもと思ったが、おし止めて大正解!ということがのちに。



そして、ご亭主の心と性格をうつす灰型はきっぱり美しい二文字押切。あまりに火窓から見える灰が美しかったので、風炉中拝見を乞う。炭の注ぎ方も教科書にのせたいくらいであった。




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「楊貴妃」も「天鼓」も七夕の時期にちなんだ演目であるので、お菓子は大きな重い工芸ガラスの食籠に梶の葉、お菓子は願いの糸ですね。なんというか、目にも麗しく萌えポイント高い。
末富さんはふだんこのお菓子をこなしで作られますが、暑い夏なのでういろうにしましょうということでそうなったそうだ。




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後座のお花は唐糸草、銀梅草など、花入がこれも天鼓にちなんで立鼓。
後座で美味しく濃茶を頂戴した後、なんと、、、茶室の障子が開いて、、、、あら〜〜〜!!
金剛流のU先生が袴姿でにっこりしてはった!
なんと、今日のごちそうはこれでありましたか!
(で、さっきへたな謡せんでよかった、、、やばかった)




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お持ちくださったのは能楽師でもあり面打ちでもあるお父上と、姉上が打たれた面、楊貴妃に使われる増女と天鼓につかう慈童であった。
そして楊貴妃、天鼓のキリの部分の謡をおきかせいただく。舞金剛といわれ優美華麗な舞を旨とするので、謡が柔らかい観世にくらべてストレートに剛健。

皇帝のわがままで呂水に沈められて死んだ天鼓の霊が、恨みも憎しみもなくただ無邪気に天鼓を打つ場面が好きでことのほか嬉しかった。

  🎶 月にうそむき 水にたわむれ 波をうがち 袖を返すや 、、、



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薄茶はU先生にもはいっていただき、能の話をききながらお茶をいただくこのしあわせ。
ご亭主は、先生と能のワークショップでお知り合いになり、今日のこの会のために(客に能好きが多い)お願いしてくださったそうだ。そのグイグイいくパワーはどこから(;゜0゜)うらやましいわ。

茶杓が仏師が作られたという彫りの荘厳のあるもので、材が白檀、これを能の「楊貴妃」が方士に与えた簪に見立てて、銘を「太真」とつけられた。(楊貴妃は死後、蓬莱宮の太真殿に住むとされる)

(能 楊貴妃あらすじ→⭐️


実はこれに先立つ茶事にいっしょにおよばれして、「お能の知識はお茶には必要よ〜勉強しないと〜」などとついよけいなことを一言いったのに発奮しはって、なんだか先にお能を習っている私よりすごいことになっている、、、(;゜0゜) えらそうなことを言ったのがお恥ずかしいくらいである。

この勉強熱心な好奇心にあふれたご亭主にただただ脱帽するのみ。



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最後にU先生に、長寿をことほぐ「老松」の仕舞を舞っていただきおひらきとなる。
とてもすてきなプレゼントをいただいた。お茶ってほんとうにすればするほど奥が深く、そしてすばらしいなあ、、、と実感の一日であった。ご亭主に、能楽師のU先生、御連客に感謝。



<追記>
冒頭の扇子であるが、あれも画像をDLして複数作ってもらったという特注品であった。記念にそれぞれ1本ずついただいて帰る。私はもちろん天鼓の方をいただく。しかし、、、扇子も特注品かあ、、、Σ(゚д゚ )





唐津やきもん茶会の跡見〜たこ焼き茶事! - 2018.07.04 Wed

タライ(盥)・ラマ師のたこ焼き茶事のおさそい、昨年末はじめてよばれて、そのたこ焼きの美味さに魅せられて魅せられて、わ〜い!!と参席いたしました!



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待合に白隠の画賛(白隠研究第一人者の本物お墨付き)、箒の絵であります。それを見ながら本職の和尚様のありがたいお説教を拝聴するに、私たち、茶事=お掃除!と心得るお掃除一派の聖人、周利槃特のお話しではありませんか!(ちなみに和尚様のこのお経の本では「周利槃陀伽」と記載)

他になんの才もないので、箒を与えられ、来る日も来る日もただひたすらにお掃除を続けて悟りをひらいた、という仏様のお弟子、周利槃特であります。いまでも露地掃除がつらいとき、「周利槃特、周利槃特」と唱えながらがんばるのです。




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さて、タライ・ラマ師の名前のもととなった雨笠ならぬプラたらい、今日は使えるか使えないかの微妙なお天気で、ご準備くださったのに、結局使えなかったのはちょっと残念だったりします(^_^;
(和尚様、もうほんものの雨笠は買えませぬな)


さて、茶室に入る前の部屋にはお馴染みの「親鸞上人御絵伝」、元禄時代のものらしく美術館級。

そして、、、、ゴールデンウィークの唐津やきもん祭りの一環イベント、和尚様が亭主をされた大島邸茶会に使われた佐用姫様に再会。(松浦佐用姫伝説→やきもん祭のリンクをみてね)お懐かしや、思い出す楽しかった唐津の思い出の数々。

行けなかった人のための跡見の茶事、行った人には思い出の道具組での茶事なのです。
今回新しく加わったお道具は、恋しい人の出征に別れの領布(ひれ)をふる佐用姫の後姿のごとき石。しかもかの名護屋城跡(秀吉の朝鮮侵攻の足場)の石なのだそうな。佐用姫は最後悲しみのあまり石になったそうだから、これはまさしく佐用姫。




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さて、懐石のめくるめくたこ焼きの前に美味しい湯葉と、自家製胡麻豆腐をいただく。どうみても古染か祥瑞に見える向付は和尚様お気に入りでやきもん祭り茶会でもお手伝いされていた人気作家浜野まゆみさんのもの。
そして、たこ焼きを盛る井戸茶碗(!!)が、信楽まさんど窯・平金昌人さんの。




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なんと今回はお寺を嗣がれるご子息とのツインたこ焼き!!
お父上の御指導よろしく、ご子息もなかなかの目打ちさばき、焼き加減も遜色ありません。
目の前に並んでいる、1本だけでもありがたや〜〜、、、の徳利は三島、高麗青磁、古丹波などなど、お酒も丹後、摂津、淡路、播磨、、と飲み比べをご用意していただき、日本酒大好き女子(なにか文句でも?)にはうれしいお心遣い。

ここでも、本来高麗青磁に似せてつくられた三島だが、その過渡期のものにどちらとも言えないものがあるとのお話し。それで私の持っている三島と思っていた菓子鉢が、実は青磁かも、と思い直したり勉強になること。




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和尚様は幼稚園の園長先生でもあるので、園のお祭りでは、園児たちにたこ焼きをせっせと焼いておられるよし、堂に入ったものです。外側かりかり、中もっちもっち!粉に秘密があるのかなあ。




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(平金井戸にうかぶたこ焼き♪)



大阪たこ焼き→ソースのみ
明石たこ焼き→出汁のみ
そして神戸たこ焼き、ソースと出汁のいいとこどり、前にこれをいただいてから、もうすっかり神戸たこ焼き大ファンです。神戸たこ焼き保存会(会員約2〜3名?)に入れていただきたいほど。

ちなみに徳利、左が高麗青磁で右が三島ですのよ〜♪

石杯も小さな高麗+1つだけ中国のもの、よくこれだけ小さいモノまで集められたこと。そしてだれもどれが中国製かわからなかった。
強肴を盛ったのが桃山時代の黄瀬戸の銅鑼鉢とは、ありがたくて味がワカラナイ。




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この青梅のお菓子も唐津で使われました。古唐津の陶片というにはかなり大きいお皿の残欠、紋様が唐津独特の松。竹の箸とあわせて松竹梅、という和尚さまのお遊び(*^_^*)
もうひとつのお皿は江戸初期の粟田焼の松、でしたね。色が深くてステキでした。




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日が長いとはいえ、中立の頃はもうすっかり暗く。




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(めずらしい瓔珞玉紫陽花)


濃茶席は大島邸でつかわれた古唐津柄杓手の水指、これもお懐かしい。
御茶碗はあの時は唐津に里帰りしたという、重くてどっしりした奥高麗(高麗とつくが唐津)の米秤りもでてきましたが、主茶碗は今回初めてお目見えの井戸脇のような、一見和尚様がお持ちの井戸・小貫入「八重桜」かともみえるが、実は堅手であろうという御茶碗で。

これがまた梅花皮もきれいでほんとに井戸かと思い、八重桜?とお聞きしたら、ほんものの八重桜(某美術館の井戸茶碗展にもでていた逸品)をだしてきてくださった。そして井戸と堅手の違いのご説明、たしかに、井戸の方は底が錐のように深いのに対して、堅手は底が平たいのがよくわかった。でも貫入のぐあいなど、ほんとよく似て、よくこんな御茶碗をみつけられたなあ、、と感心。しかし、こんな比較させてくださるところなんて、他にないよ〜。




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薄茶のお菓子は、これもまた懐かしい!
唐津から帰る直前、駅前で大人買いした陶片煎餅!中里太郎右衛門さん監修のどうみても古唐津陶片に見えるお煎餅。しかも美味しい。おとりよせしてくださったのですね。




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薄茶茶碗が、まためくるめく高麗、古唐津のオンパレード、悶死しそう、、、。゚(゚´Д`゚)゚

唐津では他の方が飲まれたこの塩笥の方がよかったな〜とブログに書いたら、ちゃんとこれで点てていただきました!お心遣いがうれしゅうございます。念願の古唐津塩笥(これの大きいサイズが和尚様のイタリアン懐石茶事ではブイヤベース入れになる(^_^;)

他の茶碗は大きくへうげた朝鮮唐津(高取?)、木賊紋様の絵唐津、呉須赤絵、斗々屋と蕎麦のちがいがわからないと言ったせいか、これぞ斗々屋!という斗々屋、そして一番感激が、私がずっとどこを探しても写真がないなあ、、と思っていた(多分)三作三島(刷毛目+粉引+三島)がなんと目の前に〜〜!二服目をこれでいただいたのは言うまでもありません。

それから金海とは、という話になって、深い御蔵からわざわざだしてきてお見せ下さる。茶碗の講義がとまらない、こちらも勉強になって楽しくてつい時を忘れ、、、、

気がついたら新幹線の最終は過ぎ、京都にかえりついたら午前様でございましたΣ( ̄。 ̄ノ)ノ




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眼福、口福、なんと楽しいお茶事でありましょう。
和尚様、ありがとうございまする。またよんでください!





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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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