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2018-10

綾傘鉾でミニ茶会 - 2018.07.17 Tue

宵山の朝も暑い暑い、、、、



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なんか、山鉾の向こうに陽炎がたちそう



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緋色の綾傘
毎年こちらでいろいろご接待など、お世話になっているので、、、




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今年はさらにわがままをいって、こちらの会所近くでお茶席をもちたいとお願い。
宵山、巡行直前とくっそ忙しい(あら暴言失礼!)時期にもかかわらず、快くおひきうけくださった綾傘鉾のみなさまに深く深く感謝です。




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最初はガレージでしようと思っていたが、そんな暑いところでは無理!っと、クーラーのよくきくお部屋の一室をお貸しいただいた。(深謝!!)

さて、この部屋をいかに茶席にしようか試行錯誤




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今年もいただいた綾傘鉾の粽と蘇民将来のお守りを飾って




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一番のご馳走は、うちから持ってきた(これも運んでいただいた)籐筵!
これは涼感がはんぱないよ。




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荷物隠しにこれまた自作のスケルトン風炉先に、長年の祗園祭手ぬぐいのコレクションを




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茶器は西洋アンティークのガラスの筒(なにに使用したのか不明)シルバーの蓋にはイニシャルが刻印されている。茶巾置はうちの裏庭の梶の葉の小さいヤツ。




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(写真はSさまより頂戴しました)



大きいのはこちらへ。全日根さんの大鉢に
涼感をだせないかなと。旧暦七夕はまだだしね。




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だいたいの完成形
はじめ蛍光灯を消してランプをともしてみたが、梶の葉が見えないので蛍光灯に切替。




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お菓子は青洋さんにお願いした摺り琥珀と、松屋藤兵衛さんの珠織姫(色によって味がちがうのよ。茶色の肉桂が一番人気?)




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さて、このお菓子は、綾傘鉾のお印、鱗紋であります。



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(これもS様から拝領写真)



この時しか使えない!っと出番をまっていた船鉾の茶碗
その向こうで楽しむわたくしと、お手伝いの半東に半日たっぷりつきあってくださったTさん。


お茶友さん、京の祭りの友さん、ご遠方からのお客様もおいでくださり、ほんとうに感謝です。
不思議なもので、一席の中での御連客のコンビネーションが毎回とてもよくて、お客様同士話が弾むのがなにより楽しかった。これぞ茶席の亭主の醍醐味。




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最後の席には若いお茶友さん3人。
みんな若くてぴちぴち、可愛くていいね〜。
ビールのさしいれまで頂戴して、すでに一服している亭主と半東。





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お写真のSさまから、宵山の一日しか買えないというレアな柏屋光貞さんの行者餅の差し入れもうれしく、最後の席でみんなでシェアしました。白味噌餡が山椒が、、美味しい〜♪




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撤収するころには駒形提灯に灯が入り、そぞろ歩きにすごい人混み、宵山は最高潮を迎えている。




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いつもは観覧席で拝見する綾傘のお囃子も遠くで眺め、棒振り踊りはパス。
荷物とゴミを山ほど両手に抱えていたので、日和神楽もスルーしてしまった。




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ほんとうに、綾傘鉾様、ありがとうございました。
半東のTさんも、ありがとう。京都に越してきてくださって涙が出るほどありがたい。
お疲れだされませんように。




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実は私の方がお疲れで、せっかく山鉾巡行が見られる曜日なのにパスしてしまいましたわ。
後祭にかける!!








龍の茶界〜produced by 為さん - 2018.07.10 Tue

西日本に大きな被害をもたらした雨をよんだか?龍
反省してちょっと恐縮した面持ちで茶席を見守る。




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シルエットはここ、紫野TH社のあるじ、Tさん。絵になってる〜。
龍の絵は祗園大茶会でIS画伯がライブペインティングをしたやつ、自由茶人・為さんがもらいうけたもの。
この龍の絵をかけるにあたり一悶着、為さん上下逆に竿通しを作ってしまったことが直前に判明。しかしそこはアイデアできっちりリカバリー、生活力にあふれた鴨茶名人為さん、さすがでした。




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花はうちの庭のものをみつくろって。
祇園守、ヤブミョウガ、秋海棠、水引、そして龍の髭みたいな矢筈すすき。
実はこの花入も、直前に完成したもの、為さん作です。




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この花入れ、自立しているのです。自分の根っこで。




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日本で日本の芸能文化、また、みたての文化を勉強して宵山のあとにアメリカへ帰国する(日本語ぺらぺらな)留学生のNちゃんの送別の茶界であり、作家としてお茶回りの人に有名なLさん(以前からお茶友さん)、革の工芸家さんは3才のお嬢ちゃんをつれて、それからまだ10代のクセにえらく貫禄のある美大生、、、というなんとも濃ゆ〜い、客組にて。




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のっけから為節炸裂、正統派の茶事しかしらない水屋のわれわれは右往左往、為さんの自由さにはらはらどきどき、時にせかしたり、軌道修正したり、なかなかスリルがある。
懐石は精進、これも為さんが前日からしこんでいたもの。われわれは水屋でお相伴。玄米ご飯が美味しいよ。

中立なしで、いつのまにか茶席に搬入されている為茶箪笥(お茶を点てる道具一式がおさまり、賀茂川縁の鴨茶のときにお使いのやつ)、そして濃茶席が始まる。濃茶のお菓子は、写真取り忘れたがオレンジジュースに浮かんだすいとんみたいなお菓子をシャンパングラスでサーブ。もちろん、これもお製は為さん。

為さん作の御茶碗で無農薬の抹茶ブレンド、これを水で練る。をわれわれも入って、みんなで頂戴した。冷たい濃茶はほんとうに甘くてなめらかなのだ。濃茶にはお茶は熱くしなければ、という思い込みは一体なんだったのか。

お客様はそれぞれお互いになんの関連性も無いようにみえて、実は鴨茶でご縁のできた方々ばかり、だからどこか共通する感性があるのでしょうね。




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干菓子。
この宝石のようなお菓子はずばり水晶、青洋さんに注文するときに、席亭Tさんのご要望が「銀河鉄道の夜」で銀河の河原でカムパネルラが「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」と言ったシーンの水晶を、ということだったそうで。
なんと美しく、美味しい水晶でしょう。
ここだけ為モードはずして(^_^;




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薄茶席では名水の水でシェイカーをふる為さん。
右の梶の葉は、願い事を書いてもらおうと筆ペンとともに用意したのですが、筆ペンくらいでははじいて書けませんでした。失敗失敗。゚(゚´Д`゚)゚。墨汁がやはりよいようで。




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冷たくシェイクした抹茶はまた異次元の美味しさ。

型破りに見えて、茶事の大切な心の部分はおさえている、、、なによりお客様と、社会的背景とか職業とか、茶歴とか、年令とか、すべてぬきにして裸の会話がなりたっていると言うことが茶界でありましょうか。お客様とどんな会話をしたのかもっと聞きたかったのでありました。

散会はこれも三々五々、きまりなく雲に隠れて去っていく龍のようなのでありました。






西園寺公望公の京都別邸にて春の新旧乙女茶会 - 2018.03.13 Tue

百万遍の京大近くにたたずむ清風荘。
学生時代から前はしょっちゅう通っていて、一体なんなのかな〜〜〜???と疑問に思っていたのが清風荘の外構でありました。

明治の元勲・西園寺公望の京都の別業(別邸)で、実弟である住友春翠が兄のために建てたお屋敷です。




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現在は京都大学が所有しており、以前は荒れ果てていましたが、近年整備され、庭共々重要文化財になりました。その経緯は以前ここで心茶会後輩の茶会があったときの記事に書いたので読んでくださいませ。





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このたび、その後輩のご縁でもって、新旧乙女茶会(ほんまの乙女と,元乙女のお茶会乙女団→団長?・私(^_^;)、このすばらしい邸宅のあちこちを使って、大文字が正面に見える植治の庭も使っての春の茶会を催すことができたことに感謝。


非公開文化財なので、写真はアップできませんが、知る人ぞ知るこのすばらしい邸宅、庭園は是非こちらの京大HPで見てくださりませ。ほんまにすごいよ。




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待合に、庭園がみわたせ、大文字も正面に見えるところ広間の座敷をつかわせてもらったけれど、床の間があまりに広大なので、乙女のひとりがアイデアで、千代紙で蝶々を折って、床の間の床に飾ってくれました。いつも新旧乙女茶会で登場する花にちなんだ歌の百人一首の札もいっしょに。





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茶室は庭園内に独立してたつ保真斎
四畳半の茶室で江戸時代の建築、清風荘を建てるに当たって移築した物とか。えらい茶室つかわせてもらえたこと。さらに独立した袴付き+供待ちの閑睡軒という建物もあるという贅沢さ。



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風炉先に花結界を使う。
こんな道具もみんな乙女たちの持ち寄り。




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床には西園寺さんの消息を巻物風に表装したものを直に下に置いたので、花入は無双釘に。花結界なので、ここには花は入れず朝、庭で切ってきたドウダンツツジの芽吹きを。
この花入は人生最初の茶事で使った思い出のもの(作者不明)





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おりしも東日本大震災からちょうど7年目の日、供養のつもりで脇床に清水公照さんの泥仏、そして鎮魂の供茶を。

茶席のお茶碗はじめお道具みんなでもちより。

水屋には水道も電気もないので、そこは苦労したけれど、そこそこ広くて使い勝手がよかった。




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抹茶席の主菓子はこなしの花見団子

え?形がいびつですって??



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なにせ乙女の手作りですから(^_^;

前日TT舎をまたお借りして、作ってみんなで丸めたの。


抹茶席がおわれば、庭園を歩いてもらって、景色を楽しんでもらいながら、ここでも大文字がよくみえるポイントにも立ってもらう。そして煎茶席へご案内。天気がよく、春めいた一日でよかった。




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煎茶席は八畳の居間、西園寺公が主に起居されていた座敷になる。
煎茶は今回初参加してくださったOさんにお願いしました。煎茶道10年のベテラン(ちなみに私は3ヶ月でやめたヤツです)




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煎茶席の干菓子は和菓子・青洋さんのオリジナル。
上のふわふわは、ほうずい(鳳瑞)、和風マシュマロで桜風味、下のは薔薇の摺り琥珀。なんて乙女なんだ!




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こちらの脇床にはまたどこかで見たような、、というか乙女の茶会にはいつもこっそり紛れ込んでいる陶俑さん。(全日根・作)今回は扇と桜をもってはった。
床には大きな彼岸桜の枝、蒔絵の箱には千代紙で折り鶴を3と11、これも震災の鎮魂

こちらは自由な茶風の煎茶席、いろいろとお客様の話がはずんだようです。

煎茶席終了後はお客様をご案内して、邸内ミニツアー、もっと時間に余裕があればもう少したくさんご案内できたのですが、、、




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乙女たちは新も旧も髪に花を飾りました。(はずかしながらわたくしも、、)

今回私は両席をいったりきたり、案内役と調整役に徹し、抹茶席は若い人たちに完全にお任せしていたのですが、みんなすごく有能な茶人です。安心して任せられました。昨年乙女茶会したときよりさらにバージョンアップしたことに感激。

そしておいでくださった44名のお客様に、一座建立ともにしていただきまして、感謝です。


この日の茶杓の銘が「今日はこのままで」
乙女のひとりがだしてくれたもの

お客様ひとりひとりがその意味をそれぞれ考えてくだされば良いと思います。
私的解釈ではこんな楽しい一日、今日このままでずっといたい、、、という気持ちにあまりにぴったりで泣けました。



大覚寺舟遊び茶会 - 2017.10.11 Wed

奥嵯峨・嵯峨院ゆかりの大覚寺、大沢池の畔に立つ茶席望雲亭に最初に案内してもらったのは今年3月だった。かのときは梅の花がまだ咲いていて、池の蓮はみごとな枯れ蓮であった。




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建物に手を入れ、露地も改修し、ありとあらゆるお茶のための設備が充実していながら、本格的な茶会に使われることのなかった望雲亭に、最初の茶会の足跡を残せたのは、いろいろなご縁のたまもの。

いまふりかえれば夢のような1日で、この貴重な体験とご縁に感謝せずにはおれない。
少しでも記録に残しておきたく、本日は画像の量が少し多いがご容赦を。




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前日に掃除と仕込みに水屋有志と訪れたときの大沢池と舟。
数日前に観月祭の舟をだしたばかりなので、その内装をそのままひきつぐ。
さすがに竜頭はないなあ、、と思っていたら、、、




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玄関先に、、、(^_^;
結局薄茶席の亭主を丸投げしたF太朗君が、使いたいとのことで当日船首につけましたよ〜。




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これは濃茶席に使う予定の二畳向切+二畳相伴席。
船底天井なのでほんとうの舟(薄茶席)に乗る前に、舟に見立てた茶室という室礼にしよう。




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障子を開けたとき、眼前にひろがる大沢池は、建具に切り取られて見るとさらに感動的な景色だ。



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さあ!茶会の始まり!
水屋一同(若いお茶友さんたち有志)総勢12人で50余名、計5席のお客様をおむかえする。

広間は待合にしてお菓子をめしあがっていただく。
せんだって東京・太田記念美術館で見た月岡芳年、月にまつわる名場面100枚を描いた「月百姿」のうちの一、「法輪寺〜横笛」の浮世絵を飾る。(横笛は平家物語の滝口入道との悲恋の相手)

なにしろ大沢池は嵯峨院が月見のためだけに1200年前に作った人工の池、月がなければはじまらないのだ。ちなみに大沢池だけは当時とほぼその姿がかわらないのだそうだ。




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そして、舟板にのった全日根さんの陶俑にもたせたのが、、、、百人一首藤原公任

「滝の音はたえてひさしくなりぬれど なこそながれてなお聞こえけれ」

大沢池畔にある名古曽の滝、この一枚をどうしても使いたくて。短冊にするとこの広い床の間に負けるので、苦肉の策(^_^;



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めしあがっていただく主菓子は「水面の月」愛信堂さん特注。
鉢は高麗の三島。



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からすうりと萩の蒔絵盆にものせて。
水面に映った月がさざ波に光の粉をまきちらしている、、、というような風景。




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舟の中、という設定なので、風炉釜は小さく、モバイル釜、、、こと時代のミニミニ万代屋釜。
脇山さとみさんの水指と大きさがいい勝負。




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やっぱり舟なので、香合は櫂。
実は岩渕祐二さんにおねがいして2日前に届いたばかりの特注品。




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皆様、興味しんしんの香収納部はこのようになっております(^_^)b



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久野輝幸さんの茶杓・波シリーズに「波心」と銘をつけて、自分で和紙を貼った。
出典は白楽天「月点波心一顆珠」(月が波にあたってひとつぶの珠のようだ)、主菓子に響き合う銘になった。(ちなみに白楽天のこの詩は桂離宮月波楼の出典でもある)




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タイムスケジュールは比較的ゆったり。
広くて使い勝手のよい水屋の窓から大沢池の景色を楽しめる。




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薄茶席担当組は打ち合わせ中。
今回は舟とだけ告げてあとは丸投げ。
F太朗君ならきっと素敵な使い方をするだろうと信じてるから。




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舟に竜頭を取り付け中。

濃茶を終えられたお客様は、大沢池側の障子をあけはなって(ここが見せ場!)、露地から舟にのりこんでいただく。




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3月には枯れ蓮だったけしきが一転、蓮の葉の林をいく舟。
ゆったりと進む、、、、眺めるだけでもすてきだ。




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薄茶もおわり帰路にむかう舟とお客様、、、、すると!!




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大覚寺本堂近くの桟橋から謡の声が朗々と水面を渡る。
鼓の冴えた音に奥嵯峨の山がこだまを返す。
この日能のパフォーマンスをお願いしていた陶々舎つながりの能ユニット「田○田(たぼた)」のお二人だ。

これ、もう最高の贅沢、いにしえの貴賓にでもなった心地だろう。




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さて、水屋は各席二人ずつ、薄茶席の舟にご相伴、私も同席させていただく。




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蓮の林を行く。
まあ、なんとすがすがしく美しい風景だろう。




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F太朗君の雨男ぶりだけが心配だったのだが(^_^;、すばらしい晴天に恵まれた時点でもう8割方、茶会は成功したようなもの。




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お客様もみなさん、はしゃいでおられた。




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さて、迎えまする薄茶の亭主・F太朗君は本日、嵯峨天皇に梵釈寺で初めて呈茶をした、という永忠和尚のいでたちにて。



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干菓子はこれも愛信堂さんが「唐菓子(からくだもの・中国から渡ってきた菓子の原型)」のお題で作ってくださったもの。
粉熱(ふずく:豆の粉と棗、栗、くるみ、蜂蜜(当時は甘葛)などを練って作った唐菓子)
まがひ(小麦粉を練って揚げたもの)

きっと嵯峨天皇もこんな唐菓子を楽しまれた事だろう。



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舟に火気持ち込み禁止なので、お湯をもちこみ四頭形式で。



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浄瓶(じんびん)にみたてた水注。




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あらかじめ茶碗をくばり、茶をすくい入れ、お湯を注ぐ間、客はずっと茶碗をもっている。




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このように手に持ったまま点ててもらう。
ちなみにこの茶碗の載る麻の帛紗(?)、F太朗君がよなべして?作った手作り。





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お茶をいただき、空と水の景色を楽しみ、流れてくる謡いに心洗われ、、、



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水に映る空。
お客さま方もきっと心に残して下さるひとときであっただろうと思う。



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そろそろ望雲亭に帰り着く。
濃茶席から見える水屋さんの姿。




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この日、本堂ではアニメ・ワンピースのイベントに5000人がつめかけたそうだが、こちらをうらやましがって見ているのがちょっと優越感(^_^;
この舟は多数のインスタ素材になったと思われる。




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薄茶席を終えられたお客様は点心席の大広間へ。
この重厚なテーブル椅子セットは有栖川宮家からの下賜の品。ここで食べる点心は格別だったにちがいない。正面は樽の輪っかで作った満月(F太朗作)。




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われわれはどんな点心か見ることができなかったので、これはお客様のお一人からいただいた画像。なかなか美味しそう。(泉仙さん製)




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ここでも田○田のお二人に謡と鼓のパフォーマンスを。




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最後の五席目のみ、日没時間とのかねあいで、まずは舟の薄茶席からはじまる。そろそろ日もかげってきて、嵯峨野の山に残照。
朝の明るい景色も、昼の遊覧も、日暮れ近い池も、、いずれもそれぞれの趣があって、どの席の方もよい景色をご覧になったと思う。

お片付けを始めつつ、広間の待合にて、最後の周航を見送る水屋組。



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とうとう最後の濃茶席は燈火が必要になった。
これもまた味わい深い。
濃茶が練り上がる頃には外はもうほぼ真っ暗であった。(なにしろ外はほとんど灯りがない)



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こうして最後のお客様を送り出して、総勢で片付け、掃除、人海戦術でほぼ1時間くらいで撤収までいったのではなかろうか。

残念ながらこの日は満月を過ぎていたので、大沢池の上に出る月は拝めなかったが、帰る車中で東山から大きく赤くのっとでてくる月を見た。

さて、今までも何度も書いているが、仲間で一つの目標にむけてそれぞれの能力をフル活用して、走りきったあとの満たされた気持ちはなにものにも代え難い。
また、いっしょに走ってくれる仲間の存在ほどありがたいものはない。
この大覚寺も計画をはじめてほぼ半年、いろいろ趣向に悩んだりもしたが、みんなに助けられてようやくゴールにたどりつけた。
心満たされ、感謝もこめて月に祈る。

さて、明日からまた走り出さなくては!人生はまだまだ続く。



<感謝>
大覚寺ご担当の方々、大覚寺に縁を繋いで下さった方に深く感謝いたします。





月釜席主デビュー〜菊慈童に寄せて〜 - 2017.09.13 Wed

茶の湯のご縁はまことにありがたく、茶の教授者でもなく社中も持ってない、流派もかなりアヤシイ私などに月釜の席主のお話しが回ってきました。1年ほど前です。そうこういっているうちにその日がやってきました。




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あまり知られていない(知らせていない?)洛東の某塔頭寺院。
こちらはほんまにお庭が美しいのです。ご住職の日ごろのお手入れ、作務のすばらしさがしのばれる見事な苔庭。季節の花々も木々も見所なのです。




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これは昨年行った嵐山法輪寺の重陽の節句の法要、その時舞われた「菊慈童」です。
今回重陽の節句のころでもあり、テーマを菊慈童としました。(仕舞も習ったところ〜♪)

ご存じの方はご存じ、有名な謡曲です。観世流以外は「枕慈童」と。





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(待合)


古代中国魏の文帝に仕える美少年・慈童がある日あやまって帝の枕をまたいでしまう。その罪によって鳥も通わぬ辺境の酈縣山(れっけんざん)に放逐されるが、憐れに思った帝はくだんの枕に妙文(法華経普門品、俗に観音経の一節)「具一切功徳 慈眼視衆生 福寿海無量 是故応頂礼」を書いて与える。山の中で慈童はその妙文を忘れないように菊の葉に書き記すと、その葉に落ちた露のしたたりが不老不死の霊薬となり、700年以上の寿命を得たというお話し。

能では700年後の時代の周の皇帝の長寿をことほぐめでたい曲なのだが、700年も一人で山の中、、なんてどんなきびしい孤独なのだろうか。心なしか、待合の軸の菊慈童もちょっとさびしそうだよね。


ちなみに左の飾りは茱萸嚢(またはぐみぶくろ)、端午の節句に厄除けにかけた薬玉を重陽の節句にこの茱萸嚢にかけかえる宮中の習慣にちなんで。(さきほどの法輪寺では重陽の法要の時、これの小さいの、拝領できます)





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本席でかける「福寿海無量」をいろんな人の書を探して、探して、やっと出会ったのが白隠さんの白衣観音の画賛だった。「慈眼視衆生 福寿海無量」観音様の慈悲に満ちた目は衆生を見守り、その福寿の深さ広さは海のように果てしない、、、、観音様がお好きでたくさん観音様の絵をかかれた白隠さん、巡り会うことができてよかった。




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慈童が大事にした妙文の書かれた枕にかけて花入は信楽の旅枕。
花は桔梗以外はうちの庭で朝取ってきたものです。




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こちらの小間、四畳半は秋には絶景の紅葉が眺められるのですが、今はまだまだ青い。




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酈縣山というさびしい山の中にぽつんと取り残された慈童をイメージして小さな水指とか、霊薬にかけて薬器の薄器とか、やっぱり〆は宗旦四天王のあの人の茶杓「若水」よね。(西翁院に有名な茶室作った人〜)若さを保ってくれた水、、、という意味で。




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愛信堂さんにお願いした主菓子「甘露」、よ〜く見てください、菊の上にたまっている露が見所!なんと芸が細かい。

思いの外、ありがたいことにお茶のお友達がたくさんご来席くださり、実は用意したお菓子では数が足りなくなったのです。あわてて電話して,追加を〜〜〜とお願いしたら必死で間に合わせてくださった、これはほんとうにありがたかったです。



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干菓子は和菓子・青洋さんの雲平。小さい菊が三色三つつながっているのです。




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だから一人分はこんな感じ。
実はこれだけは追加できず、最後のお席の方にはあたらなかったのです。この場をかりておわびいたします。すみませんすみませんm(_ _)m




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全部で10席させていただきました。
会話が思った以上に弾んだ席もあれば、私一人がしゃべりすぎた席もあり、なかなかむつかしい(^_^;お客さまもあり、、、でも日ごろおつきあいしているお茶友さんが必ず一人はどの席にもいてくださったので、気分的に楽でした。どの席も席主、たのしく気分よく語れましたわ。皆々様、ありがとうございます。

そして特筆すべきはなんといってもスーパー水屋!!
声をかけたら喜んでお手伝いしてくださった若い茶友の皆様(みんなお若いのよ、でもキャリアはすばらしい)、その手際よさ、確実さはすばらしく、この万全のバックアップに全幅の信頼をよせ、お点前もお任せ、私はしゃべりだけに専念できるという幸せ!

自分が水屋担当になったら、ここまではできないという自信(?)はありますが、どんな小さなめだたない仕事でも黙々とこなす事が大事だと学んだ日でもありました。




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(法輪寺の菊慈童 惚れちゃうよな〜この美童ぶり!)



月釜で席をもたせていただくのも最初で最後かもしれません。
こういうご縁をくださったことに感謝をしつつ、皆様にも長寿をお祈りして最後に菊慈童の画像でしめます。





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