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2019-02

祗園大茶会2019 - 2019.02.13 Wed

茶会の前日には乙女たちは菓子作りに励む。



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今回はSちゃんの御指導の下、ひたすら団子をこねる、まるめる、、、、



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丸めるそばから茹であがるお団子!



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今年で6回目の祗園商店街主催の「祗園大茶会」、本席は舞妓ちゃん、芸妓さんの席だが、副席の「数寄々茶席」には2回目から参加させてもらっている。いつも大雨だったり、さぶかったり、お客さん全然来なかったり、けっこう泣きそうな思い出もたくさん。1回だけ、春うららの桜の頃の開催は楽しかったなあ。でも昨年から極寒の2月開催が定着しそう。



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始まる前には祗園八坂神社の神官さんのお祓いがあったり、八坂さんの御神水が各席に配られたり、そこはやはり祗園商店街さんのお力。市長さんまで各席の視察?に顔だされたりしてね。



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役得でちらっと垣間見るきれいどころの舞台裏。



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さて、5回目となる今回は、いままでの失敗や経験を糧に、Simple is the Bestの室礼で。先月の吉田家住宅茶会で活躍した竹の三脚に釣り釜(竹の三脚はワタクシの自作であります)を再度登場させる。
火鉢も持ち込んで、ここでお菓子のお団子を炙る。
野原に、賀茂川縁にピクニックへ来た、というイメージで。



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水屋も、昨年大雨で浸水した経験から地べたから畳の上に格上げ。



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うるわし屋さんで一目惚れの茶籠を使うが、本来煎茶用かも知れない。茶碗のサイズを選ぶ茶箱となって、茶碗選びに苦労した。茶筅筒は「はじめての茶箱あそび」の著書で有名なふくいひろこさんの展示会でゲットした、桶職人さんが作ったもの。
お花はお隣のひよこ席さんからお裾分けでもらった月ヶ瀬の紅梅。花があると席がやはりしまる。



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点前は、逆勝手でもあり、もう自己流でやってね、の世界。野点だからね。楽しくできればいいの。



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火鉢の火ではお団子の焦げ目がつかないので、実は裏でせっせとカセットコンロで炙っているの。火鉢は保温用。長いことのせておくと、噛んだときに湯気がほあ〜っと上がって熱々、良い感じ。
これにお客さんご自身で、Mちゃん特製の<蕗餡(ほろ苦の蕗がお酒にもあいそう)>と<胡桃餡>をお好みでつけてもらう。




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こちらも毎年恒例田○田(たぼた)のお能ユニットのお二人が、門付け。これは「猩々」のお謡い中。

 ♪夜も尽きじ 夜も尽きじ よろづよまでの竹の葉の酒〜♪


このお二人は最初の第2回目茶会の時に大雨の中、ずぶ濡れで謡い舞切った、というすばらしい猛者であります。



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今回は、お客様はいい感じで三々五々来てくださったので、ばたばたせず、ゆっくり楽しむ余裕もできた。顔なじみのお茶友さんあれば、毎年来てますよ、というご遠方からの方も、はじめてふらりと寄ってみました、という方まで、バラエティ豊か。初年度(円山公園の市民の森で開催)、全然お客さまがこなくて、身内だけでお客さんを交互にしてたりした頃もなんだか懐かしいけど。


他の席もちらっとみてみよう。



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数寄々茶会をとりまとめてくださっている、NJさまの席。祗園大茶会に限らずいつも色々お世話になっております。



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今年は初心に帰ってひとりで席をもったEちゃん。女神様のいでたちがあまりにステキで、ぽ〜っとしちゃうわ。女神様にお茶を点ててもらえるといいことありそう。



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雲天庵(本体は軽トラという!)では為さんが、すっかり為ちゃんワールドを作り上げていて、味気ないよそのテントの中で彩りを放っている。



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準備中の為さんをパチリ。
終了後、あまった手作りお菓子(干し柿入りの芋きんとん?)ちょうだいしたが、素朴な甘さで美味しかった!




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陶芸家の卵?のA君のひよっこ席
茶人としても陶芸家としてもひよこ?というご謙遜かな。この席ではお酒も飲めるとあって、ちゃっかりおじゃまする。先日お土産にあげた三輪のうまさけ(三諸杉)がここで活躍しているとは(^_^;



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日本画のTJさんの絵付き菓子鉢(A君作)もお菓子もキュート。



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そのTJさんと田○田さん。ライブペイントの完成図の前で。楽しそう〜♪



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、、という楽しい時間はあっというまに過ぎて、今年も無事お開き。
乙女席の乙女たちです。みんなお疲れ!!でも、楽しかったね。




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自宅に帰り着けば雪もよいの空に寒月。

これで1月から、吉田家住宅、下鴨三井別邸、と続いたお外での出張茶会に一段落。インフルにもかかりながら、我ながらようやるわがんばった。当分もうしないからゆっくり休養しよう、、、が、、、自宅での茶事は続くので、まだまだお茶に遊ばれる予定であります(^_^;






半泥子の軸と茶碗を楽しむ茶会@旧三井家下鴨別邸 - 2019.01.30 Wed

お茶会を開いたり招かれたり、もうすっかりお馴染みの場所、旧三井家下鴨別邸であります。



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ここのほんのお向かいというベストな立地のK美術さん、ここをご自分のお庭のように最近使いこなしておいでです。

今回こちらで、伊賀の笹山芳人さんの個展によせて、笹山さんが敬愛する川北半泥子の御茶碗とお軸をメインに据えて、それにご自分の骨董コレクション、御自作の器などとりまぜてささやかな茶会を開く亭主をさせていただきました。



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以前ここで茶会をしたときにはいろんな物品が足りなくて苦労した記憶があるのですが、なんと!備品がバージョンアップしている!やはり借りやすいお値段設定ゆえ、希望者も多く、いろんなご意見があったことをふまえての改善かと、ありがたく思いました。(カセットコンロまであった!)



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笹山さんとは、K美術さんのご縁で、伊賀丸柱の笹山窯をおたずねしたこともあり、さらに今回の主役の一人の半泥子の茶碗を手に入れられたばかりのころ、拙宅でこの茶碗でお茶を飲む、という半泥子茶会を開いたこともあります。



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30代にしてサラリーマンを辞め陶芸を志したきっかけが半泥子の茶碗であった、という笹山さん。半泥子をめざして作陶の日々、半泥子ゆかりの方から「私が持っていてもしょうがないし、そんなに半泥子がお好きならどうぞ。」と(御礼のハガキ一枚で!)ころがりこんだ半泥子の御茶碗!




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ころっと手の内におさまり、光悦の乙御前を小さくしたような、かわいらしい御茶碗。グレーの釉薬、内側に舌状にはいりこんだ白い長石釉に貫入、向いに火間、高台脇に「半泥子」とかろうじて読めるサイン(半泥子のサイン入りは少ないとのこと)、銘を「椎の実」




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(笹山コレクションの鉄道用釘の蓋置を香合に見立てた。中にちゃんと練り香入ってます)



どちらかといえば、「欲袋」とか「無茶太朗」とか「猫なんちゅ」とかいった破格の命名が有名な半泥子ですが、本来は「現代の光悦」といわれた人、こんな端整な作品の方が多いそうです。
ちなみにこの作品は昭和47年の遺作展に出て以来、半世紀近くずっとお蔵の中にしまわれていたんですね。来るべきところへ来たのは茶碗の意志なのかもしれません。
笹山さんも、いずれは次世代の人へ手渡したいと、それまでの間自分とこにとどめておく、というお気持ちだそうです。




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花入は笹山作品を、と思ったのですが、あまり土物ばかりもね〜と、先だっての茶会で水屋見舞に手作りの花入を茶友さんが持ってきてくださったのを青いうちに使おうと。(遠州好みの輪無二重切だそうです)花はレンギョウと、うちの庭の白玉。




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さて、もう一つの主人公は軸。
これも同じ方から笹山さんの友人へ譲られた物で、この日茶会のためにお借りしたという半泥子最晩年の書、「分身」



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(水指:笹山芳人 黒柿の蓋:木工作家さん作 舟板:現在の所有者は私、笹山窯に行ったときに頂戴した)




これは未発表のものだそうです。これを半泥子から贈られたのが、生涯半泥子につきそった番頭格であった藤田等風、長い間つきそってくれた等風へ、お前はわたしの「分身」に等しい、という御礼の気持ちではなかったかと想像します。そして、ご本人はご謙遜否定されますが、半泥子の分身たらんという笹山さんの気持ちもこめて、眺めると、ほんとうに良い字です。(箱見なかったら読めなかったけど、、、(^_^;)




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半泥子についてはもう改めて説明するまでもありませんが、出自が伊勢の木綿問屋の豪商であったことから、木綿糸を連想させる物を、、と愛信堂さんと相談してできたお菓子がこちら。
銘を「木綿(ゆふ)」




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中は黄味餡で、陶芸の窯の火を連想させる赤に。見た目も味も美味しく印象に残るお菓子になったのではないかと思います。



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(炉端でランチちう  釣り釜も自在も笹山コレクション 炉縁は私)


今回は各席MAX5名でこぢんまりと、良い感じの距離感での小寄せ茶会になりました。これくらいが亭主も客も楽しいのではないでしょうか。

席頭、笹山さんにご登場願い、半泥子に対する思いや、御茶碗を入手されたいきさつなど語っていただき、お客様も笹山ファンから半泥子ファン、半泥子がだれかしらないけどお茶が好き、という方ばかりで身内の茶会みたいで楽しかったです。

急遽お手伝い下さった方、K美術のスタッフの皆様にはたくさん助けていただきました。その感謝とともにまたまた貴重な機会をくださったことに深く感謝いたします。




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京町家・無名舎吉田家住宅にて新旧乙女茶会 - 2019.01.27 Sun

京都に移住する前から、京町家は憧れでありました。鉾町あたりににかろうじて残っている表家造りの大きな商家であった町家は特に。
昨今大きな町家が一夜にして更地になってしまう、という事象をあまりにも見慣れすぎて悲しい思いです。



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六角新町、北観音山の鉾町であり、屏風まつりにひときわすばらしい景色をみせてくれる吉田家住宅(京都生活工藝館無名舎・吉田家)は、まだ京都に移住する前に見学に来て、ご当主の吉田孝次郎先生にご案内いただいたのを記憶しています。
京都に移住後は、祗園祭のおっかけをやっていることもあって、祗園祭と言えば吉田孝次郎(長年山鉾連合会の会長されてました)、吉田孝次郎といえば祗園祭(後祭を復活させた立役者)なので、年に数回の吉田塾にもせっせと通い、ある野望を胸に宿らせておりました。
 
 「この大きな風情のある町家でいつか茶会を開きたい!」

初めは形もないくらいあやふやな願望でしたが、だんだん脇を固めて、さらに昨年吉田家住宅がいずれ京都市に寄贈されることが決まったこと、管理しているNPO法人うつくしい京都さんの体制が整ったこと、などに力を得て、NPOのAさんの多大なご協力の下、ついにその願望を実現させました。




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そう、今まで何回かいっしょに茶会をいろんな場所でひらいてきた新旧乙女たちとともに。

今日は乙女たちと共に準備から当日まで、楽しく幸せだった二日間を追います。




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まずは前日夕刻からの荷物搬入、室礼準備です。

当主の部屋であり、家の中で一番良い部屋である一階の奥座敷は濃茶席に。こちらはまあまあ早くすみました。



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今回は不参加なれど、いつも新旧乙女茶会で煎茶席を担当してくれたFちゃん手作りの注連縄もつれてきました。自分で染めた草木染めのリボン付き。



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問題は二階の薄茶席でした。
こちらはMさん発案の「湯立神事」の趣向で。この笹がなかなか立ってくれず、手こずりましたが、




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笹を立てる糸巻きに石で重しをのっけて+ぶらさげてなんとか安定!ちなみに使った石は吉田家坪庭の蹲居の海にある平たいマグロ(真黒)石(^_^; 石も使いよう。



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ちなみにこの結界の縄は、MさんとSちゃんが夜なべして綯ったものです。すごい!



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そこから紫野TT舎に移動して、Eちゃんの御指導の下、主菓子の花びら餅作り。BGMはボヘミアンラプソディーでガンガン歌いながらノリノリで作ったので、きっとQUEEN風味。



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一夜明けて朝からあいにくの小雨でしたが、雨のなかでこそ庭の風情は増します。ちなみに当日の庭の写真がなくて、これは数日前の奥庭の写真ですが、花期が半年もある白侘助が楚々として美しく、散り花もまた。



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町家は寒い。夏は涼しいけれど冬は下手したら外の方が暖かいくらい寒い、、を通り越して冷たい。そんな寒い通り庭で種火を起こします。この通り庭、火袋、好きな景色だなあ。そういえばこの数日前、NHKの「美の壺」で町家がテーマの回に吉田家のこの景色、でてました。(孝次郎先生もご登場)




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いまでも使える現役の通り庭のだいどこ(台所)、右手には大きな水屋。

かつてここは白生地を扱う商家で丁稚さんやらおなごし(女衆)さんやら住み込みで働いていたそうです。家で一番寒いだいどこで働くおなごしさんはさぞや大変だったと思いますが、下が石畳、というのは意外と便利だとも思いました。水も少々のゴミも下へおとして気にならないし。




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今回待合にした洋間の表の間と座敷をつなぐ坪庭
これぞ THE 町家!のアイテムです。憧れです。ちなみにここの蹲居の石が先ほどの重しに、、、(^_^;



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まずは濃茶席にご案内
いつも吉田塾で使っている部屋がまったく別の空間になりました。これが本来の町家の姿では、と思います。紺の毛氈は吉田家什器。

お正月の室礼で及台子(うちに唯一ある棚系)にして、お点前は4席ともKさんががんばってくれ、私は半東というかしゃべり役。もっぱら吉田家と北観音山について。



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実はここに炉が切ってあることをNPOのスタッフもあまりご存じなかった。開けたのは実に10年以上ぶりとか、中の灰もカチカチでなかなか火が熾ってくれなかった。でも、久々に日の目を見て、炉もよろこんでいるはず、と勝手に解釈。

この釜と炉縁も吉田家什器。良い雰囲気の釜ですが、来歴詳細は不明、弘法市か天神市で先生がゲットされたものらしい。(上記市ではよく先生のお姿を見かけます(^_^;)
(あと、ダイドコの間の舞良戸を開けたら茶道具の吉田コレクションがぎっしり!で驚きました)



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数ある鉾町の中で、唯一粽や手ぬぐいなどのグッズ販売をしていないのが北観音山。本来松坂屋や、三井がいた町内、潤っていたと思われます。なのでこの北観音山粽は非売品のレアもの、2年前に入手したものです。それに梅一枝で床の間の花としました。




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香合は台子の上にのせて
くらたたまえさんのお多福さん。中に穴が開いているので、椿の葉に練り香をのせて上からかぽっとかぶせてみました。



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QUEEN風味の花びら餅も大好評でした。なかでもEちゃんの炊いた牛蒡が絶品、今年の花びら餅の最高峰と思います。



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ちなみに濃茶席の水屋にしたのは孝次郎先生の書斎の一画。狭くて寒い場所でしたが、Eちゃん、がんばってくれました。



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席と席の間だは寒くてぶるぶる震えが来るので、大火鉢のまわりにみんな集まり離れることができません。



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こちらはダイドコの間(台所に隣接する小上がりで奉公人がここでご飯を食べていた)、第2水屋として活躍。



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ダイドコの間にさりげなくおかれた蜜柑がちょっと生活の味をだしていて絵になっていました。



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吉田家には半分内猫半分外猫が我が物顔に走り回っています。建具にも猫の爪痕が、、、(^_^;
この子もその一人で昼過ぎになると「飯くれ」顔で、よそもののわれわれにもアピールしていました。


さて、薄茶席、昨夜の湯立神事席がどうなったでしょう。



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おお!結界がバージョンアップして、なにやら清々しい気にみちている!五色の毛氈は、これも孝次郎先生がだしてくださったもの。床の間の亥の拓本も同じく。(十二支そろったこれは朝鮮半島のものらしい)



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かわいい棗釜に舟板、上賀茂神社の鈴
ここでお点前する乙女はいうなれば巫女ね。
ちなみに竹の三脚はわたくしの労作(YouTubeを見ながら作った、、、)



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乙女初参戦のMYさん、ただ今点前のイメトレ中。
香合が篠笛に薄器が琵琶だったので、席中に雅楽が流れる雰囲気で。これらは、残念ながらインフルで出席できなかった乙女Aさんのお道具。お道具で参加してもらいました。



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席をのぞくと、お客さま方、ぎゅっと結界の中に膝つき合わせてみんな楽しそう。縄綯いコンビがお点前中。



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笑いがはじけたのは、多分これ。これもMさんSちゃん、Mさんのお姉さんが夜なべして作ってくれた五色の辻占干菓子。中にいれる紙は乙女たちが分担して書きました。それぞれ個性が出て面白い。



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だいたいこんな感じ(*^ ∇^*c)

下で濃茶席の準備をしていたら階上からお謡いが!

「げにさまざまの舞姫の〜聲も澄むなり住之江の〜♪」

おお!「髙砂」や!
巫女役のMさんのお謡い、良い声でした。意外な才能にびっくり。

しかもその後の席も、それぞれお謡いができるお客様がいて、必ず祝言を聞くことができたのがすばらしかったです。この吉田家に響く祝言は何年ぶりかだと思いますが、古い町家が往時の姿に息を吹き返したように思いました。

  久々に 祝言の声のこだまして 古き町家の息吹きかえす (拙作)



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最後のお客様をお見送りした後、吉田先生を湯立神事席にお招きして、みんなで一服いただきました。新乙女たちに囲まれて(ちなみに私も先生からみたら十分新乙女!)孝次郎先生、とてもご機嫌でいらしたので、ほっとしました。

使った御茶碗をふととりあげて「お、これは○○やな」と人間国宝の作者の名前をおっしゃる。え?!そうなの?気づかんかった!さすが、物を見る目の鍛え方が違う、と実感したのであります。

そして吉田先生からのお言葉

「お滞(とどこお)りのう」

ああ、こう言うのか。祗園祭山鉾巡行で今でも北観音山の世話役として歩き通される、孝次郎先生、きっと鉾が鉾町に帰ってきた時にもきっとこうおっしゃるのであろう、とじ〜んと来たのであります。



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受付においた、乙女茶会のシンボル(?)陶俑さんたち。(全日根・作)


かくして乙女茶会無事おわりました。
この才能豊かで、お茶大好きな乙女たち、楽しみました、がんばりました。そして幸せな一日でした。

お客様のお一人から、こんな古歌をおくっていただきました。

 「梅の花 手折りかざして遊べども 飽き足らぬ日は 今日にしありけり」

ああ、まさにこの心境です。

旧乙女はあまり変わり映えのない生活ですが、新乙女はそれぞれこれから環境もかわり、新たな世界をめざす乙女も。みんなこれからどんどん忙しくなるし、またそうなって欲しいし、、、ということで新旧乙女チームの茶会は一応これでおしまいです。(正確に言えば、祗園大茶会の野点席が最後です)

また違う形でみなさんにお目にかかれれば、と思います。

お茶で結びついたご縁に深く感謝。
そして締めくくりが我が愛する京町家・吉田家住宅であったことに観無量です。


<謝辞>
吉田孝次郎先生、NPOのAさん、ほんとうにありがとうございました。






綾傘鉾でミニ茶会 - 2018.07.17 Tue

宵山の朝も暑い暑い、、、、



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なんか、山鉾の向こうに陽炎がたちそう



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緋色の綾傘
毎年こちらでいろいろご接待など、お世話になっているので、、、




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今年はさらにわがままをいって、こちらの会所近くでお茶席をもちたいとお願い。
宵山、巡行直前とくっそ忙しい(あら暴言失礼!)時期にもかかわらず、快くおひきうけくださった綾傘鉾のみなさまに深く深く感謝です。




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最初はガレージでしようと思っていたが、そんな暑いところでは無理!っと、クーラーのよくきくお部屋の一室をお貸しいただいた。(深謝!!)

さて、この部屋をいかに茶席にしようか試行錯誤




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今年もいただいた綾傘鉾の粽と蘇民将来のお守りを飾って




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一番のご馳走は、うちから持ってきた(これも運んでいただいた)籐筵!
これは涼感がはんぱないよ。




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荷物隠しにこれまた自作のスケルトン風炉先に、長年の祗園祭手ぬぐいのコレクションを




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茶器は西洋アンティークのガラスの筒(なにに使用したのか不明)シルバーの蓋にはイニシャルが刻印されている。茶巾置はうちの裏庭の梶の葉の小さいヤツ。




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(写真はSさまより頂戴しました)



大きいのはこちらへ。全日根さんの大鉢に
涼感をだせないかなと。旧暦七夕はまだだしね。




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だいたいの完成形
はじめ蛍光灯を消してランプをともしてみたが、梶の葉が見えないので蛍光灯に切替。




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お菓子は青洋さんにお願いした摺り琥珀と、松屋藤兵衛さんの珠織姫(色によって味がちがうのよ。茶色の肉桂が一番人気?)




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さて、このお菓子は、綾傘鉾のお印、鱗紋であります。



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(これもS様から拝領写真)



この時しか使えない!っと出番をまっていた船鉾の茶碗
その向こうで楽しむわたくしと、お手伝いの半東に半日たっぷりつきあってくださったTさん。


お茶友さん、京の祭りの友さん、ご遠方からのお客様もおいでくださり、ほんとうに感謝です。
不思議なもので、一席の中での御連客のコンビネーションが毎回とてもよくて、お客様同士話が弾むのがなにより楽しかった。これぞ茶席の亭主の醍醐味。




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最後の席には若いお茶友さん3人。
みんな若くてぴちぴち、可愛くていいね〜。
ビールのさしいれまで頂戴して、すでに一服している亭主と半東。





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お写真のSさまから、宵山の一日しか買えないというレアな柏屋光貞さんの行者餅の差し入れもうれしく、最後の席でみんなでシェアしました。白味噌餡が山椒が、、美味しい〜♪




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撤収するころには駒形提灯に灯が入り、そぞろ歩きにすごい人混み、宵山は最高潮を迎えている。




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いつもは観覧席で拝見する綾傘のお囃子も遠くで眺め、棒振り踊りはパス。
荷物とゴミを山ほど両手に抱えていたので、日和神楽もスルーしてしまった。




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ほんとうに、綾傘鉾様、ありがとうございました。
半東のTさんも、ありがとう。京都に越してきてくださって涙が出るほどありがたい。
お疲れだされませんように。




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実は私の方がお疲れで、せっかく山鉾巡行が見られる曜日なのにパスしてしまいましたわ。
後祭にかける!!








龍の茶界〜produced by 為さん - 2018.07.10 Tue

西日本に大きな被害をもたらした雨をよんだか?龍
反省してちょっと恐縮した面持ちで茶席を見守る。




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シルエットはここ、紫野TH社のあるじ、Tさん。絵になってる〜。
龍の絵は祗園大茶会でIS画伯がライブペインティングをしたやつ、自由茶人・為さんがもらいうけたもの。
この龍の絵をかけるにあたり一悶着、為さん上下逆に竿通しを作ってしまったことが直前に判明。しかしそこはアイデアできっちりリカバリー、生活力にあふれた鴨茶名人為さん、さすがでした。




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花はうちの庭のものをみつくろって。
祇園守、ヤブミョウガ、秋海棠、水引、そして龍の髭みたいな矢筈すすき。
実はこの花入も、直前に完成したもの、為さん作です。




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この花入れ、自立しているのです。自分の根っこで。




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日本で日本の芸能文化、また、みたての文化を勉強して宵山のあとにアメリカへ帰国する(日本語ぺらぺらな)留学生のNちゃんの送別の茶界であり、作家としてお茶回りの人に有名なLさん(以前からお茶友さん)、革の工芸家さんは3才のお嬢ちゃんをつれて、それからまだ10代のクセにえらく貫禄のある美大生、、、というなんとも濃ゆ〜い、客組にて。




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のっけから為節炸裂、正統派の茶事しかしらない水屋のわれわれは右往左往、為さんの自由さにはらはらどきどき、時にせかしたり、軌道修正したり、なかなかスリルがある。
懐石は精進、これも為さんが前日からしこんでいたもの。われわれは水屋でお相伴。玄米ご飯が美味しいよ。

中立なしで、いつのまにか茶席に搬入されている為茶箪笥(お茶を点てる道具一式がおさまり、賀茂川縁の鴨茶のときにお使いのやつ)、そして濃茶席が始まる。濃茶のお菓子は、写真取り忘れたがオレンジジュースに浮かんだすいとんみたいなお菓子をシャンパングラスでサーブ。もちろん、これもお製は為さん。

為さん作の御茶碗で無農薬の抹茶ブレンド、これを水で練る。をわれわれも入って、みんなで頂戴した。冷たい濃茶はほんとうに甘くてなめらかなのだ。濃茶にはお茶は熱くしなければ、という思い込みは一体なんだったのか。

お客様はそれぞれお互いになんの関連性も無いようにみえて、実は鴨茶でご縁のできた方々ばかり、だからどこか共通する感性があるのでしょうね。




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干菓子。
この宝石のようなお菓子はずばり水晶、青洋さんに注文するときに、席亭Tさんのご要望が「銀河鉄道の夜」で銀河の河原でカムパネルラが「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」と言ったシーンの水晶を、ということだったそうで。
なんと美しく、美味しい水晶でしょう。
ここだけ為モードはずして(^_^;




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薄茶席では名水の水でシェイカーをふる為さん。
右の梶の葉は、願い事を書いてもらおうと筆ペンとともに用意したのですが、筆ペンくらいでははじいて書けませんでした。失敗失敗。゚(゚´Д`゚)゚。墨汁がやはりよいようで。




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冷たくシェイクした抹茶はまた異次元の美味しさ。

型破りに見えて、茶事の大切な心の部分はおさえている、、、なによりお客様と、社会的背景とか職業とか、茶歴とか、年令とか、すべてぬきにして裸の会話がなりたっていると言うことが茶界でありましょうか。お客様とどんな会話をしたのかもっと聞きたかったのでありました。

散会はこれも三々五々、きまりなく雲に隠れて去っていく龍のようなのでありました。






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