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2019-06

高島針江地区・生水(しょうず)の郷〜川端(カバタ)のある暮らし - 2019.06.17 Mon

(今日は画像が多いです、めったやたら、、、)


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湖西線で50分、もはや京都のベッドタウンと言ってもいい高島だが、新旭の駅に着く頃には電車には私の他、だれもいなかった、、、、(´・_・`)



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駅から1kmほど歩くと、各家をめぐる水路が見えてくる。
針江・霜降生水(しょうず)の里だ。

比良山系の豊富な地下水の湧水、これを家家に引き込んで、飲みもすれば顔も洗い、野菜も洗い、お鍋や食器も洗い、それをスカベンジャーたる鯉が水をきれいにし、汚染しない水を琵琶湖に流す、そんな川端(カバタ)の暮らしが今もいきている集落である。




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水道も引かれて便利になり、カバタを捨てる家も多かったと聞くが、2004年、NHKハイビジョン放送「里山・命巡る水辺」で針江地区の暮らしが紹介されてから、地域の人たちのカバタに対する意識がかわり、針江生水の郷委員会をたちあげ、この環境をまもる活動を始めた。




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(各家庭から流れるカバタからの水)


その番組は残念ながら見ていないのだが、昨年、一昨年と茶友が、ここで七夕の時期の茶会をひらいた。そのお誘いがあったのだが、これも残念ながら行けなかった。でも、その時初めて針江のカバタを知ったのであった。



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TVにでたことから、有名になったが、よその観光地のようによそもんが集団で集落に入ってくると、これはもう観光公害でもあるし、集落の人の暮らしもおびやかしかねない。
そこで、生水の郷委員会ではかならず地元のボランティアの人と一緒に巡るという方法をとった。これは賢い。



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集落の人ほとんどが氏子だという日吉神社、この前にある針江公民館の横に生水の郷委員会の窓口があって、ここでボランティアの地元農家のおばあさんガイドさんと合流する。
(カバタの見学申し込み方法はコチラ→

ちなみにここで鯉のエサ50円は購入ははげしくオススメする。



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公民館の隣は空き地になっていて、家はすでになくカバタだけが残されていた。
周りの緑は自生したクレソンである。水がきれいでないと生えない草だから、家はなくなっても生水はきれいな水を湧かせているのだ。



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カバタの構造はHPにもくわしいが、地面に10〜20mのパイプをたてる。(昔は竹だったそうだ)
するとそれだけでもうきれいな水はこんこんと湧いてくる。まずこれを壺池という一番きれいな水として溜めて使う。ここは飲用や野菜を洗う場所になる。その隣に壺池の水が流れ込む端池、ここには大きな鯉や金魚がいれられていて、ここで洗った食器などの食べ物のカスをきれいに食べてくれるのだ。そのきれいになった水が先ほどの家家の間を流れる水路に流され、やがて琵琶湖にかえっていくのだ。



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カバタだけでなく、この水路にもたくさんのニゴイが団体さんで待ち構えていて、縦横無尽に泳ぎ回り、水をさらにきれいにする。うちらが歩いているだけで、よってくるので、ここでエサを投入!すると楽しいのだが、私は買うのを忘れて、後悔。

鯉が入れない柵がある部分はカワニナがたくさん。(鯉ってカワニナ食べるんや)ということは、、、そう、蛍もたくさんいるらしい。(しかし夜はよう来んな、ここ)



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ここはかつては琵琶湖からの船着き場だったそうだ。(茶会はここでしたそうだよ)

写真では上手く撮れていないが、水はほんとうに透明できれい。水路では、ガイドさんは、ドジョウがあそこに、とか、鮎があそこにとか沢ガニとか、ほんまよく見つけはる。ご高齢と思われるのにウラヤマシイ視力のよさだ。




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カバタを巡るために集落を歩くと、焼杉の壁の家が多い。かつてはどこの家もそうだったが、京都でも失われつつあるこの焼杉壁、ここの人たちは意識して残そうとされているのだ。この町並みも財産である。




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この水路につきだしている部分が外カバタといわれる屋外にあるカバタ。



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この中はこのようになっている。
水温は井戸水といっしょで一年中変わらず13度くらいなのだそうだ。道理でひんやり涼しい。冬はきっとあたたかいのだろう。



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これが壺池。このお宅のカバタの水を試飲。
美味しい。なにか奥が深い味がする。



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もう一段池があって、こちらでは花をいれておいたり、野菜を冷やしたり。




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周りを囲むのが端池で、ご覧の通り大きなニゴイが泳ぐ。栄養がいいのでまるまる。



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スカベンジャーのおかげできれいになった水は外の水路へ。



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カバタの水が合成洗剤で汚染されないように、ひいては琵琶湖の環境を守るため、各家庭は粉石鹸をつかっている。
その他、上流の人は下流の人のために、特によごれた水は流さないよう、わきまえて集落の人間関係は信頼でむすばれるのだ。

ちなみに私も琵琶湖の水のため少しでも、、、ともう30年以上食器洗いは石鹸を使っている。(かつては廃油で自分で作ってた)



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かつては壺池まで上水を汲みにきていたが、最近はポンプで家の中に汲みあげる家も多い。飲料水になるので、水質検査は定期的に保健所が行っている。



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こちらは別のお宅のカバタ。
タッパーにいれたなにかを冷やしているところらしい。



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見えているザルは昔から農家の手作業で作られ、カバタで洗った野菜などをいれておくための大事な道具であったそうだ。



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端池の鯉
水の透明度がわかるだろうか。



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これはハヤかなんかだったか?この子らは小さいので外の水路から入ったり出たり。



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池の上の棚には野菜などを置いておくと天然の冷蔵庫になる。



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こちらでも味見。
お腹たぽたぽ
それにしても比良山系の地下水の量はすごい。どんだけ雪がふっているのだろう。

しかしかつて何回か水が湧かなくなった時もあったそうで、暖冬などで雪が降らなければちょっと危機的状況になりそうだ。



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環境指標植物で、水質の変化に敏感に反応するという梅花藻があちこちに繁殖しており、水温が一定のため、年中花を咲かせるという。



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水路があつまり琵琶湖へ流れ込む針江大川。
ここですら水の透明度は高い。



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それでも溜まってくる澱や茂りすぎた水藻など、年に四回、集落総出で川掃除をするのだ。



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ガイドさんにその時の写真をみせてもらった。
梅花藻は残し、それ以外の藻は琵琶湖に流さないように刈って、刈られた藻は乾かして堆肥にするという。ほんまのエコやわ。



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さすがに近年は洗濯機がない家はないが、かつてはここが洗濯場であり、井戸端会議ならぬ川端会議が開かれたという場所。



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だから、ゴメン、エサもってないんだってば、、、、



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祠の前のもう使われていない壺池だが、いまでも水は湧き続けている。



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そして空の色を映す。



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集落には豆腐屋と魚屋が一軒ずつあるくらいで、店らしい店はない。自販機も集落でたった一つである。そして朽ちかけた古い家も多い。ここは繊維工場の宿舎であったらしい。
高島はかつて繊維業がさかんな土地であったが、安い中国製品に駆逐され、今ではもうその面影はない。
しかし、都会から田舎の暮らしがしたいと移住してくる人もいて、案外集落には若い人が多いのだそうだ。



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集落で一軒の魚屋さんのカバタでは、めったにでてこないというオオサンショウウオがお出ましになっており、ラッキーであった。(いるのわかります?)



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魚屋さんでは、高島出身の(ちがう地区)姑がよく作っていた大豆と小エビの煮物とか売っていて懐かしい。それからご存じ鮒寿司!、、、実は私これ、苦手で、、、(^_^;



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ここでは水道水と地下水の飲み比べができるようになっていて、やはり水道水の平板さに比べて地下水の奥の深い味わいを確認。



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お!
沢ガニ発見!


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集落にある曹洞宗正伝地、菊の御紋があってなかなか格式の高いお寺である。



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ここにもカバタがあるわけだが、カバタ小屋がよそと違ってなんか暑い、、、
なぜならここでたっくさんの漬物が発酵しているからである。お寺さんで消費するぶんかなあ。発酵熱おそるべし。



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境内には近所の人も汲みに来る、という湧水があって、水量も多い。
またここでも試飲。(飲み過ぎてさすがに後でお腹がごろごろ、、、)



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この水が流れる水路には山葵まで生えていた!



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よくみれば、小さな梅花藻の花



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川だけでなく、どこのお家にもきれいな花が丹精されている。
育てるのがきむづかしいむつかしい花も繁殖して、水がいいとここまで違うのか。



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ここの集落の人たちは、カバタに感謝して、花を供えているという。そのために育てているというのもあるのだそうだ。さらにこの針江地区に注目があつまるから、よけいにきれいにしようと意識もされている。



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どこを歩いていても水の流れる音が聞こえる。
聞こえている限りなんだか安心できる水の郷。

人は便利さに流れるから、時代の波にこんな水の文化もいずれは押し流してしまうのでは、と危惧する。みんなが高い意識をもって維持し守っていかねば失われてしまう。消えてしまった他の暮らしの文化と同じように。(あ、京町家や京都の町並みを思い出してしまった)


最後に生水の郷委員会の窓口で売っていた本。
カバタだけでなく、大きく琵琶湖の生態系環境についても書かれていて意識高いです。



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悠紀斎田ゆかりの野洲・御田植祭 - 2019.06.01 Sat

5月というのに猛暑が関西をおそった日、こんな道を往復約5km歩いた。(ほとんど熱中症寸前、、(^_^;)


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「飛び出し坊や」の設置濃度が極端に多いここは、、、



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さすがは飛び出し坊や発祥の地とされる滋賀県である。東京の人に聞いたら東京ではほとんど見ないとか。それにしてもいろんなバージョンがあるのね。



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ここは野洲市(私が学生の頃は野洲郡野洲町だった)
駅前こそ賑やかだが、少し歩くとのどかな田園風景がひろがる。田植えを終えた水田もだが、麦が収穫間近で黄金色の波が美しかった。




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水田に映る近江富士こと端整な姿の三上山。琵琶湖東のランドマークである。
懐かしいなあ。学生の頃はこの近くの施設によく通ったものだ(障害者施設のボランティア)。



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わざわざここまで出かけたのは野洲が昭和天皇即位後の大嘗祭(昭和3年)のために献上される新稲の悠紀斎田に選ばれた歴史があるからだ。以後それを記念して、中断した年もあるだろうが、ずっと地元の人による御田植え祭が行われている。
今年は令和の大嘗祭が秋にあるので、それについてある勉強会に参加している。そのお仲間と記念すべき年だし、一度いってみようということになったのだ。



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最近ニュースでも発表されたが、今年の大嘗祭の悠紀田(ゆきでん)は悠紀の国(東日本)から栃木県、主基田(すきでん)は主基の国(西日本)から京都が選ばれたことは記憶に新しい。
(詳しい田んぼの位置は個人情報とか、情報がすぐ拡散するネット時代なので明らかにされていない)
その斎田を決めるのに亀の甲羅を使う亀卜がおこなわれたのもニュースになったし、さらにその亀の甲羅を採るのに、ウミガメ(天然記念物なので)が特別に許可を得て小笠原で捕獲されたとかもニュースになった。

平成の時は昭和天皇の喪中でもあったから大々的には報道されず、あまり興味もなかったので全然記憶にないが(秋田と大分だった)、今回は上皇様ご健在なのでめでたいことだし、興味をもっている。




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野洲駅から歩くこと約40分(疲れた〜)
三上山(みかみやま)の麓、かつ御上神社(みかみじんじゃ)のすぐ隣にその斎田跡はあった。周りの水田はもう田植えが終わっていて、すでに青々。
昭和3年当時、悠紀田に選ばれたのは大田主・粂川春治の田んぼという名前まで記録に残っている。

ご一緒した方が当時の記録写真を調べはって、見せてもらったが、この鳥居みたいなのと、三上山の稜線、景色は90年たった今もかわらないのに感動した。
水田は竹矢来みたいなので囲まれていたようだ。



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白衣姿の人がプロ=ほんまの農家さん、みたい。昭和3年の写真にもこの白衣集団は写っていて、これも当時を踏襲したスタイルだと言うことがわかった。




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まずは悠紀斎田記念碑の前で祝詞(最長という話も、、、(^_^;)があげられ玉串奉納などの神事。
宮司さんは御上神社の宮司さん。



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これから御田植え祭で田植えをされるみなさんもせいぞろい。これも当時のスタイルを踏襲した手甲脚絆に菅笠の色があざやか。



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おみ足の悪い早乙女さんは単独で先にポジションにつかれる。のちにこの方にお土産までもらうことになった。



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苗が水田のあちこちに作業しやすいようにばらまかれ、、、



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いよいよ御田植えのはじまり。

苗は大嘗祭の日にちにあわせてぴったり稲が収穫できるように、生育の遅い物が選ばれているとも聞いた。



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早乙女さんは農家の方もおられるだろうが、シロウトさんもおられるので(応募できるが事前に予行演習の日がある)、最初泥田に足をつっこむことにためらっている人もいた(^_^;



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この時、巌谷小波(滋賀県出身の児童文学者)作詞の「悠紀斎田御田植歌」がライブで歌われなんだかさらに長閑になるのである。
あぜ道で踊って?いる人にも注目。



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一生懸命田植えしている人を励ます踊り???
あまり役に立っているとは思えないが、田楽のはじまりってこんな感じだったのかしら。



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♪ 一つ日の本瑞穂の国は、、、
   二つ再び得がたい譽、、、、
    三つ三上の御影の神は、、、
     、、、、(中略)、、、、

     九つ九重雲居の空も、、、
      十でとうとう御田植え終わりや、、、、

これを延々とリピートするのである。






こんな雰囲気で。いやがうえにも長閑。



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こうして御田植えは進むのだが、意外と時間がかかるものだった。この中腰の姿勢はけっこうキツイと思う。



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あぜみちに残された早乙女たちの草履。



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植える水田に映る三上山。



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そうこうするうちにやっと植え終わり引き上げる早乙女たち。お疲れ様でした。



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あぜ道の脇を流れる用水路で手足の泥をおとす。



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かつてこんな風景が日本のあちこちにある田園風景だったのだろうなと想像する。
半日炎天下ではあったが、のんびりと田植えを久々に間近で見られて楽しかった。

さて、今年の斎田では秘密裏にお田植えがおこなわれたのだろうか。また収穫がどのようにされるのかも興味がある。



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帰りも延々と駅までの道を歩いたのだが、掲示板に御田植え参加者募集の張り紙を見つけた。



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最後に、先ほどのおみ足の悪い早乙女さんと田植えが終わった後お話しを少しさせてもらったら、あとで車で追いかけてきてくださって、頂戴した人数分の手作りポーチ!




寿長生(すない)の郷 - 2019.03.03 Sun



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石山寺から車で20分ほど、寿長生の郷に到着。40年ほど前、当時できてまもないここの茶室でお点前をみながらお茶を飲みたい、と言う母をつれて来たのだ。



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(この江戸末期の古民家、実は総合案内所)


当時の記憶は茶室しかないのだが、ずいぶん変わったなと思う。自分の見方や興味もかわったのだろうけれど。
寿長生の郷はご存じ、和菓子の叶匠壽庵の造営で、「農工一体」の思想をとりいれ、里山の風景をそのまま残した63000坪の広大な「郷」。

本社もあれば、菓子工場、茶席、レストラン、カフェ、イベントホールや売店などもすべてこの郷の中にあるのだ。



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入ってすぐの広場には屋台が出て、こんなシュールな野外席。ああ、寒いときのためのドームなのね。この日は暑いくらいだったので、いらないくらいだったけれど。



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醍醐味はこの広大な丘陵、林、池などを眺めながらの野原歩き。なにせ広いから、かなり時間をみておいたほうがよいよ。



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林の中には炭焼き小屋もあって、ここで焼いた炭を、茶席や囲炉裏に使っているのだそうだ。いまや絶滅危惧の炭焼き、こういうころみも心強い。(茶人にとって炭が枯渇するのが現時点で一番コワイ)



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林を出て視界が広がるとそこは1000本あるという梅林。
そう、ここの梅はお菓子に使われる原料の梅なので、きちんと手入れ施肥がなされている。
ちなみに風に翻っているのは梅花型の短冊。思い思いに願い事を書いてむすびつけるのだ。おりしもこの郷は梅まつり。



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梅林に面した道には赤い毛氈のベンチが、なにやらシュールな雰囲気をかもしているが。



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残念ながら、梅見にはちょっと早かった!
もう少ししたらもっと見事なけしきなのだろうなあ。



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高台にのぼれば寿長生の郷の施設が一望できる。



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そしてお菓子作りにかかせないのが梅だけでなく、柚子!こちらも整然と手入れされている。



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右手の建物は陶房十○地(とわぢ)
陶芸体験など行われる施設らしい。長閑な風景。



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郷歩きを楽しんだ後は寿長生の郷の施設へ。りっぱな長屋門だこと。




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こちらにはお菓子売り場の他にレストラン山寿亭(要予約)、梅窓庵、囲炉裏茶房、茶室などもある。



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あちこちに生けられた花がとてもすてきだった。



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茶心ある人の手になるものか。
そういえば数年前、叶匠壽庵さんが東大寺華厳茶会の副席をもたれたことがあったが、道具もすばらしかったし、さすがにオリジナルの蓮のお菓子が絶品であったな。



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この奥が茶室になる。茶席に申し込んで、順番をまつ。
茶室は広間で、多いときには観光バスも来るので40〜50人がぎゅうぎゅう詰めになることもあるらしいが、私はなんと一人という贅沢な席になった。




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釣り釜で、お雛様趣向全開。

床が「あ!(柴田)是真!」
立ち雛なのだが、是真お得意の描き表装になっていて、その部分がモノトーンの雛道具づくし、というおしゃれさ。やっぱりこれは社長の趣味やな。



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ホールも時節柄、古典雛のお飾りイベント。



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ここの商品でもある、梅ジュースを無料でいただけるのがうれしい。美味しかった。(でも梅ジュースは毎年うちの梅で作るからいらないの)



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青竹にクリスマスローズ
やっぱり花がすてきだ。



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こちらは山野草、というか雑草に近い物まですてきに。



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売店はこんな感じで多くの観光客(外国の人も多い)でにぎわう。私は京都の高○屋でいつでも買えるので(^_^;



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広場にもどると野坐という人気の焼きたてパンを売るベーカリーとカフェがあるのだが、残念ながら満席、パンも食パン以外はあんパンしかのこっていなくて、これと屋台の梅うどんでお昼とする。うん、景色も陽気もよいので、最高!





石山寺で梅見 - 2019.03.01 Fri

今年の梅見はどこへ行こう。

京都の梅もやや行き尽くした感があって、今年は近江路へ。



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西国十三番石山寺
20代の頃、両親を連れて行ったっきりなので、40年ぶりか〜w( ̄o ̄)w
時がたつのは早い。



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琵琶湖の豊かな水をたたえる瀬田川のほとりなので、たどり着くまでの瀬田川沿いのドライブは楽しかった。



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40年前のこととて、ほとんど記憶がないが、なんか巨石があったことと、紫式部の人形があったな〜くらいなのだが、ここは聖武天皇発願、東大寺の開基でもある良弁上人が開いたという、由緒ある古い歴史を持つ寺なのだ。



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ほのかな梅の香り、、と思ったら本堂前の境内には盆梅が見頃を迎えていた。




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梅は満開より七分咲きのころが一番美しい。



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石山寺の御本尊は如意輪観音、しかも勅封なので33年に一度しかご開扉がない。しかし!新しい天皇が御即位されるとその翌年には開かれるので、来年はご尊顔を拝することができそうだ。




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背景がこの寺の名前の由来ともなった天然記念物・珪灰石の巨石。

良弁上人が夢のお告げで、聖徳太子念持のこの秘仏、如意輪観音を岩の上に安置して庵をたてたところ、のちに移動しようと試みても仏像が岩からはなれなくなったため、これを覆うようにお堂をたてたのが石山寺縁起。



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古くは「枕草子」、「更科日記(孝標の娘はここに参籠)」、「蜻蛉日記」にも記述が見られ、都人にも格別の寺であったのだなと、思いをはせる。



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しかし一番石山寺を有名にしたのはこの方ではなかろうか。
本堂の一画に源氏の間、というのがあって、ここで「源氏物語」を執筆した(かどうかわからんが)紫式部。40年前の人形と同じかどうかは不明だが、有職御人形司最高峰の伊東久重氏の作。

この写真ではわからないが、引いて撮ると花頭窓の中に鎮座されている。この意匠で友人の大津の和菓子屋さんが「源氏窓」という和三盆と葛のお菓子を作ってはるので、なるほどな〜とうれしくなった。



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本堂は密教的荘厳(真言宗)でキラキラと渋さがほどよくミックスされて、おちついていい雰囲気だったが、写真NGゆえ。




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さきほどの珪灰石の背景になる源頼朝寄進の多宝塔は国宝。
これは美しいなあ。



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経蔵の下になんだか座布団???
と思ったら、これは安産の腰掛石といって、ここに妊婦さんが座ると安産になるとか。昔は出産は文字通り命がけだったもの。



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おっと本来の目的の梅見もお忘れなく。境内は広く、アップダウンもかなりあるので第1〜第3梅園まであるのを全部見ようと思うとかなりのエクササイズになる。



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光堂(某繊維メーカーの平成になってからの寄進)近くの枝垂れ梅は見事であった。




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一番広い第一梅園〜薫の苑〜では梅は五分咲きくらい。歩くだけで梅の芳香がただよい、すがすがしい気持になる。あと鶯の声でもあればな〜。



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この日は2月なのに春本番のような陽気で、青空に梅の枝がよく似合う。



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境内にはヤブツバキの大木もあって、世は春を謳歌している。(まだ2月だったけど、、、)

石山寺をあとにして、次にこれも40年ぶりの寿長生の郷へ梅見に。これは後日また。




雪まみれの彦根~大津ミニトリップ - 2018.01.29 Mon

なにもこんな日に、、、と思うでしょ?
でも京都はちらほらくらいの雪だったのよ。
まる一日あいたことだし、かねてから行こうと思っていた、学生時代によく行った彦根へ行こうとしたわけよ。

ところが、高速走ってたら途中でえらく吹雪いてきて、前の車が見えないくらいになって、これは本気でヤバイのでは、、、と思ったら、、、、




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ほんまにやばかった。
彦根で高速おりたら除雪されていない一般道路、タイヤはノーマルなので滑るわ、ハンドルとられるわ、、、カーブが曲がれなくて、ブレーキ効かず、前の車にあやうくぶつかりそうに、、、




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護国神社がこれだもんなあ。
ちょっと考えて勇気ある?撤退を!
回れ右して帰ったわ。湾岸道路で帰ろうかとおもったけれど、多分除雪は高速道路の方がいいはず、帰りも雪吹だったけれど、雪道をノーマルタイヤで走る怖さに比べたらどってことないわ。
(のちにこの日、彦根周辺は記録的な大雪であったと聞く)


しかし、彦根滞在時間約10分で、このまま帰るのもちょっとしゃくだし、途中大津でおりることにした。



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琵琶湖の畔に立つ(ほとんど)廃墟、県立琵琶湖文化館。10年前に閉館しても建物はそのまま。学生の時も異様な城みたいな建物だなあと思っていたが、廃墟になるとなおさら異様だ。
琵琶湖の向こう岸は雪にけむって何も見えない。





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こんな雪だもの。
湖面にカイツブリかなにか水鳥が寒そうに浮かんでいた。

ここに車を停めて京阪大津線に乗って膳所まで。
前からおじゃましたいところがあったのです。




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膳所の和菓子屋亀屋廣房さん。
京都の亀末廣さんの別家さんです。実は京都に移住する前から、ここの女将さんとはISO乙女会なるものを結成して仲良くしてもらっていたのだ。その後なかなかお目にかかるチャンスがなく、この日数年ぶりの再会となった。(ISO=五十乙女でしたが、もうみな還暦すぎたわよね(^_^;)




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数年もたてば、子供たちのことや親のことや、いろいろ環境も事情もかわってきているが、それでもお互い、楽しく元気に仕事をし、すごしていることがなによりありがたい。
数年のブランクもものともせず話がはずんだこと!




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お店の干菓子をちょうだいし、女将さんにお茶を点てていただく。
以前されていて、その後中断していた店のかたすみカフェを再開しようとされていたところだったそうで、期せずして、客第一号の栄誉に浴した。




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数ある木型のなかから「高」と書いてある物を見つけ、「?」と思ったけれど、こちらの学区であり、滋賀県ナンバーワンの進学校・膳所高のマークなんだって。記念行事の引き出物に使うのかな。おりしも、膳所高、春の選抜高校野球代表校に選ばれた!
おめでと〜!!




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お店の片隅に釜もちゃんとある。お茶碗はさすが!の膳所焼も。
こちらの看板菓子をお持ち帰り、女将さんとお別れ、また前みたいにご飯食べにいこうね。




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お店の前は旧東海道




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大津宿と草津宿の間の道になる。歴史的にも表舞台にあったエリアだ。




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帰りの大津線が漫画「ちはやふる」ラッピングで、社内までちはやふっていてびっくり!これだけでないよ、普通広告とか貼ってある天井近くに、漫画の名場面がこれでもか!と貼ってある。
映画版ちはやふるのロケ地であり、全国高校生百人一首大会の会場が電車の駅でもある近江神宮だからだろうね。(ちなみに近江神宮はもと大津京のあった場所付近)





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先ほどの琵琶湖文化館の駐車場にもどると、雪吹は少しおさまって湖岸のけしきが見えるようになっていた。



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青空が少し見え、美しい鳰(にお)の湖・丹保(にほ)の湖、琵琶湖だ。

ついで車に乗ってこちらも以前から行きたかった大津市歴史博物館へ。カーナビどおりに行ったら、なんだ、いつもお能を見に来ている伝統芸能会館のすぐ上ではないか。こんな近くにあったとはしらんかった。




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このように高台にあるので、エントランスから琵琶湖の遠景ものぞめる。
雪雲はどこかへ行ったようだ。




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こちらの学芸員さんを複数存じ上げているので、常設展ながらどんな展示なのか興味津々。
意外と知らなかった大津の歴史のお勉強をする。大津京のことや東海道の宿場町として栄えた歴史や、大津にたくさんある城の歴史とか。花の都、京都の隣で山一つこえると別の歴史や文化がはなひらいていたのだなあ。
個人的には大津絵の展示に興味があった。




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なので博物館で大津絵の本を買ってご満悦。
意味を知ってみるとなおさら面白い大津絵の世界、素朴な民画ならではの味わいが好きで、待合掛けに使ってみたい絵もたくさんある。





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本を読みつつ、いただく亀屋廣房さんの、いずれも看板菓子。
左が日吉山王さんの御供にちなむ「粟津の里」、右がほろほろ白餡で作った洋菓子のような「にほの菊」。抹茶だけでなく、珈琲にもあうのよ(*^^)v









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Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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