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2023-12

しがらき火まつり2023〜信楽 - 2023.07.26 Wed



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午前午後と用事をこなしながら最後に宵に訪れたのは陶器の里・信楽である。信楽高原鉄道(まだ利用したことはない)からまっすぐ正面に行くと紫香楽一乃宮・新宮神社がある。(主祭神が素戔嗚尊なので開催中の祇園祭と一緒〜)


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22日、しがらき火まつりがおこなわれる、その元火(陶ーすえーの火)を拝戴する神社である。
火祭りの起源は江戸時代以前といわれるが、調べてみたがよくわからない。昔から陶業を主産業とするこの信楽の地で、陶器を焼くのに欠かせない火への感謝と安全を祈る行事だと聞いた。


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神社では火祭り参加者、ボランティアがまつりの無事催行を祈願してお祓いをうける。腕まくりのユニフォームの人たちは祭を盛り上げる太鼓(紫香楽太鼓炎)奏者の方々。

さて、なんで私がここにいるか???
まさんど窯のまさんどさんから「火消しのボランティアせえへん?」という軽いノリで誘われて、ホイホイいいよ〜と返事をしたからなのだ(^_^;
なにをするかもようわからんのに、なんか楽しそう、、、で、うかうか肉体労働をするはめに(#^.^#)



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19時開始の一時間程前に突然の豪雨、雨の中をテントまではしったが、ほぼびしょ濡れ、せっかく積んだ薪の山もびしょぬれ。でも夕立的降りだったのでいずれあがると濡れた服を乾かしつつ静観、祭が始まる頃にはすっかり晴れて、空には沈みゆく三日月もくっきり。


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祭の前には三々五々参加されるご家族が信楽焼ミュージアムの前に集まってくる。


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火祭りは事前参加申し込み。
信楽ミュージアム→信楽駅前を通って→山を登り愛宕神社(陶器神社)にお参りして、また同じ道を帰ってくる、という計2.6kmの道のりをそれぞれ松明をかついで歩く、という祭。



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出発前にルートに当たる道は一般車歩行者は通行止め、この提灯、バリケード設置、すべてボランティアの手で行われる。灯りが入る頃になるとなんともいえず良い感じの宵の風情である。左上の小さいの、三日月な。


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ちなみにかつぐ松明は各自自分で作るのにはびっくり!
事前に松明の材料となる竹や木端などは無料支給されるそうだ。それぞれが自分の体格に合わせて作るから、無理がないのね。


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ところでボランティアの私、法被を着て、この後ろに20ℓは入るというタンクを背負って、水鉄砲の大きいやつみたいな物を持ち、松明からこぼれた火をシュッシュと消していく、砂かけばばあならぬ、水かけばばあと化すのであった。


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これがそのでかい水鉄砲部分、正式にはジェットシューターという。背負う水がけっこう重かったが、日頃でかいカメラいれたリュック背負って走り回ってるから問題ナシ。水がなくなれば軽トラにつんだ水タンクで各自補給というシステム。


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信楽駅付近が持ち場なので待機していたら、来た来た!
松明かついだ人たちがグループにわかれてやってくる。


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松明をかつげない小さな子供達は提灯だったり、空き缶にいれた火だったり。家族や友達グループ、というのが多いようだ。


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事前の雨のせいで火のつきがいまいち悪い松明もあった。このようにがさっと火をこぼす松明があるので、いそいで現場急行、水鉄砲で消火!なんかこれゲームしているみたいで結構爽快感あるな。


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駅前を過ぎて愛宕山へのぼる人たちの背中を見送る。




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あたりは暗くなり、三日月も沈んで炎が美しい頃合いとなる。


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駅からミュージアムの方を見ると、おお、なんだかでかいのが来た!


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地元の消防団かしら。


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東大寺修二会のお水取りの時の蓮松明や、かつて若狭のお水送りで鵜ノ瀬まで3人でかついだ大松明を思い出すわ〜。


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ボランティアの中には陶業に携わってる人も多く、松明をかついでいる人たちのなかにもたくさんおられるだろう。かつて薪くべをちょっとだけ手伝ったまさんど窯の窯場の炎を思い出す。


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気をつけていってらっしゃ〜い。


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帰ってくる人にはお疲れ様〜!あと一息!


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終盤にさしかかり1000発の花火が打ち上げられ、ドンドンという音は担ぎ手を鼓舞するようだ。残念ながら、湿った空気に煙が閉じ込められて、花火が煙の向こうになって全然見えない、、、という(^_^;


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最後に持って帰った松明をミュージアム前の焚き火で燃やして終了である。
ボランティアはそれから、落ちた松明の木端を掃除、バリケード解除、さまざまな仕事がある。窯業にたずさわるボランティアたちの活躍でこの祭はなりたっているのね。


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帰りは信楽焼の狸に見送られて。

信楽の夏の宵は美しい。山や田んぼ、小川をわたる風も心地よく、暑さはすっかり忘れて楽しんだのであった。声をかけてくれたまさんどさんに感謝!




彦根散歩〜彦根城界隈 - 2023.02.09 Thu



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お多賀さんの帰りに懐かしの彦根に寄る。
学生時代彦根出身の友人がいて、よく遊びに来たのだ。もうほぼ半世紀も前の話。一度久しぶりに行きたいと思って数年前車ででかけたところ、彦根市街は積雪激しく、ノーマルタイヤゆえ即リタイヤとあいなった。やっとこのたび彦根にたどりつけたわけだ。

駅前の風景はもうほとんど記憶にない。この東海道線沿線の景色にいたっても、昔は田んぼばかりだったと記憶するが、すざまじい宅地化がすすんでいるのね。



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駅からズドーンとまっすぐ、彦根城の城郭に入る。とはいえ、これはほんの入り口、城郭の中に高校もあれば民家もある。お城までは遠い。


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お堀には白鳥やら(これは飼われているのかな)鴨やら鵜やらバードウォッチャーにはうれしい場所。


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重要文化財の馬屋、文字通り馬を管理していた場所で、唯一現存する馬屋なのだそうだ。屋根が雪で真っ白。


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天守をめざすが、これがけっこうな勾配の階段で息切れがする。こんなにしんどかったっけ、、、?まあ、20代の自分と比べてもはじまらないか(^_^;


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来ました!半世紀ぶり!
国宝彦根城天守!

あの頃はひこにゃんなんて未だ居なくて、今ほど整備されていなかった。


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天守の階段がまたくせ者、勾配急すぎる上、幅狭すぎ。降りるときがよりこわい。昔の自分はすたすた登っていったのだろうなあ、、、きっと。


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上層に行くほど開けてくる展望の先に琵琶湖


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そして最上層の琵琶湖側の窓の外(網があって手が届かないところ)
実はこれを見に来たのだ。

学生の時何度もここへ登って、木の部分にだれかが彫った文字「永へに清かれ」(ことしなへにきよかれ)、あれがまだ残っているかなどうかな、とドキドキしながら。

あった!まだ残っていました。(画像不鮮明でスミマセン)
半世紀の時を超えての再会。
これを彫ったのは仮名遣いからして戦前、あるいはもっと以前の人だったのだろうかな。

若かりし頃の思い出が一挙によみがえり、胸にせまるものあり。まだなにものでもなかったあの頃、、、、これからの人生がどうなるのか手探りだったあの頃、、、スタッフの人に不審がられるほどこれをガン見したのであります。(まあ、行き着いたさきが今の私ですがね)


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胸のすく景色
多景島(たけしま)のシルエットも懐かしい。(竹生島はもっと右側にある)


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京都に移住したときになんでもっと早くここに来なかったかなあ、、、


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天守を降りてふりかえると、、、


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ずっと何だろ?雀?と思っていた破風の金の飾りが実は橘だったことに気づいた。


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湖国はほんに雪国であるなあ。


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その足で玄宮園(井伊家の庭園)、池を前に天守を望む、、、この構図どこかで見たことある、、と思ったら、郷里の烏城(岡山城)と後楽園がこんな感じなんだ。


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庭園の一角の四阿にて、


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薄茶一服
なにしろ井伊直弼は「一期一会」「独座観念」、茶の湯の人・井伊宗鑑だからね。
お菓子もなんと「埋木舎」(直弼が部屋住みの頃過ごした場所)という銘であった。



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城郭の中にあるという県下随一の進学校彦根東高校。友人がここの卒業生だったので、当時中まで入ったことある。校章の毘沙門亀甲に見えるのは金の亀である。彦根城の別名が金亀城(こんきじょう)だから。


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城郭を京橋口からでると夢京橋キャッスルロードという古い町並みがのこる通り。


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昔こんな通りあったっけ、、、??全然記憶にないわ。駅前に「古城」という喫茶店があった記憶しか。


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なかなか良い雰囲気でショッピングできる店やレストランがならぶ。


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駅まで堀端をたどって歩いて、


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冬季休業中と知りつつ、とりあえず見たかった埋木舎の門を見て帰洛の途についた。



お多賀さん〜多賀大社 - 2023.02.08 Wed

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上りの東海道線、近江八幡を越えたあたりからこの景色。


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超ローカル線近江鉄道に乗って(それも途中で乗り換え)お多賀さんと親しまれている多賀大社へ。


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一の鳥居
ここから参道が始まるが結構距離あるよ。(800mくらい)


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参道はレトロな町並みでこれも良い感じ。


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懐かしいタイル張りの昭和の家とか、、


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昨年行った醒ヶ井も似たような町並みで、滋賀にはまだまだ古い民家が残っている。


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多賀大社の前の太鼓橋(反橋)


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御祭神は伊弉諾、伊弉冉(イザナギ、イザナミ)なのでお伊勢さんの天照大神の親神になる。古事記の世界やな、これは。かつては<お伊勢七度熊野へ三度お多賀さまへは月参り>と俗歌に歌われて伊勢神宮と肩を並べたそうだが、今はちょっと他府県者にはなじみがないかもしれない。


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このあたりは犬上郡になるが、その地名の由来は遣隋使であった犬上御田鍬(いぬがみのみたすき)を祖とする豪族犬上氏であるという。みたすき、、、なんか昔日本史で習った懐かしい名前!


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(本殿)

境内は広くて社内摂社末社がたくさんある。


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一番大きい摂社が金咲稲荷。なんともお金持ちになれそうな名前のお稲荷さんである。


残念ながら滋賀県有形文化財の奥書院(六角氏が創建した当時の多賀大社神宮寺の建物)庭園は2月末まで冬季休業で見られなかった。



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多賀大社で有名なのが、平重衡の南都焼き討ち後の東大寺再建に奔走した重源の逸話。
東大寺復興を発心したのは当時としては高齢の61歳、多賀大社に成功を祈願したところひとひらの柏の葉が落ちてきた。その葉の虫食いが「莚」の文字であった。この字は「艹(=廿 20)」と「延」に分解できるところから「20年の延命を得た!」と重源は喜んだという。そののち彼は見事東大寺復興を果たし、85歳まで生きたのだ。(人間年齢やないなあ、、、)

この石は重源が入寂の時に枕にしていた石と伝わる(寿命石)。


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かたわらにある柏の木。
莚に見えなくもない??柏の葉の虫食い。
よってこの神社の社紋は柏の葉であり、御利益は延命長寿なのだ。


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それにあやかってか、多賀名物糸切り餅の会社の名前が「莚寿堂」
味は柏餅の中身、、、って感じ。蒙古襲来のときの蒙古の旗になぞらえた三本線を弓の弦で切って戦勝を祈願したのが起源とか。江戸時代の力士・三縞を贔屓にした菓子屋が三縞が好きだった三味線の糸で切って作ったという説もあっておもしろい。


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もひとつの名所?が神社前にある村山たかの生家(といわれる)。もう若い人はしらないかな、第一回大河ドラマの「花の生涯」(原作・舟橋聖一)、井伊直弼の生涯を描いたドラマだったが、そのヒロインが淡島千景さん演じる村山たか女。直弼とその腹心長野大膳の愛人であり間諜であったともいわれる。
桜田門外の変で井伊直弼惨殺後、勤王志士に捉えられ三条河原で三日三晩さらし者にされたというが、その美しさにだれもが手を出せなかったという。京都の一乗寺には、彼女が晩年を過ごした金福寺があるよ。


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それから多賀大社名物杓子。
元正天皇というからまたえらい昔(女帝 氷高皇女 聖武天皇の伯母にあたる)、病気にかかられたときに宮司がシデの木で作った杓子でご飯をさしあげたところ快癒されたことから、お守りにもなっている。
お多賀杓子→おたがじゃくし→おたまじゃくし、、、の語源ってほんとうかな(^_^; 確かに形は似てるね。
しかし逸話がいちいちかなり上古にわたるから、やはり長い歴史と由緒のある神社なのだね。


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この釜は江戸時代二度にわたる社殿修復造営時に将軍家より(たぶん)贈られた湯立神事用の釜。かくの如く徳川家からも彦根藩からも篤い庇護をうけていたそうだ。



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帰り道、お土産物を物色。
まあ、糸切り餅は買ってその場で三個たいらげたが(^_^;


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さすが、滋賀県、鮒寿司もちゃんと売られていた!(私はちょっとニガテ〜)




旧中山道醒ヶ井宿〜梅花藻の頃 - 2022.08.16 Tue



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旧中山道醒ヶ井宿は京都から車で1時間ちょっとである。ちょうど梅花藻の見頃を迎えて、駅前駐車場(そう広くもない)は満車。みなさん、見所をよう知ってはるわ。


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JRの駅でお散歩ガイドマップをもらって歩き出す。見所はかたまっているので、歩いてもせいぜい1時間もあれば回れる。鱒の甘露煮のお店、そういえば、少し先米原の方へ行くと醒ヶ井養鱒場があるのだ。(東洋一の規模だって)


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駅から歩いてすぐの所にもう梅花藻ポイントが!


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小さな小さな梅の花が水中から顔を出しているといった風情、そこに散りかかったサルスベリの赤い花びら。


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湧水(居醒の清水)を水源とする地蔵川に沿う街道を歩くと、どこか懐かしい建物や景色に出会える。これは明治26年創建の醒ヶ井尋常高等小学校の玄関を、昭和になってここに移築したもの。元は松尾寺というお寺さんだったらしいが、現在このお寺はもっと北の方に移築され、この門だけが残る。


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そこにつながれていたわんこ。お散歩に連れて行ってほしいのに、、という感じで少ししょぼくれてはった。


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滋賀県だからやはりヴォーリーズの足跡あり。旧醒ヶ井郵便局。


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昭和40年代まで実際郵便局として使われていたそうで現在は資料館になっている。とりあえず残してくれてよかった。


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またある意味水郷みたいなので、あちこちに名水と呼ばれる取水スポットがあって、これは西行水。
西行を慕うあまり彼の飲み残した茶の泡を飲んで懐妊した茶屋の娘は子を産むが、西行が、我が子なら泡に戻れ、というと泡になったとか。、、、、?この伝説の教訓は何だろう???


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こちらは平安時代の天台僧浄蔵によって開かれたという十王水。十王といえば地獄の入り口で亡者の審判をおこなう閻魔さまのお仲間なので、お盆になんだかふさわしい。


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地蔵川の川端はどこも石段があるので、観光客も思い思いに水に足をつけられる。


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かつては生活用水でもあったと思われ、これは何かに似ている、、と思ったら対岸の湖西高島の生水(しょうず)〜”川端(かばた)”だわ。
琵琶湖だけでなく豊富な雪解け水を擁する滋賀県はほんとうに水の国だ。


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さて、この地蔵川の梅花藻の画像をいくつか。


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水は冷たく、梅花藻は水温14℃が適温らしいので、そういう川にしか生息しない。記憶では九州の柳川でたくさんの梅花藻を見たっけ。


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水上に顔を出す花もあれば水中でゆらゆらゆれる花もあって見ていて飽きない。


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川に各家が自前の橋をかけてそれが並んでいる姿はちょっと上賀茂の社家にも似ているが、こちらの方がはるかに風情がある。



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川沿いにある了徳寺は「御葉付銀杏」が有名らしい。


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左手の大銀杏である。


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なんでも花筏のように葉っぱの真ん中に実がなるという一種の先祖返りらしいが、望遠でも確認できず。天然記念物だそうだ。ネットの写真を見たが、たしかに変!(^_^;


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川に沿った道はこんなゆるゆるで、古い建物が続く。


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この季節は野生のヤマユリがあちこちにてんでに咲いていて、さらに景色に色を添える。


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醒ヶ井の湧水を使って仕込んだ醤油や味噌を製造販売しているヤマキ醤油のお店でちょっと一息。


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名物?醤油ソフトクリーム。
まあ、醤油シロップがかけてあるだけなんだが、香ばしくて美味しい。


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再び梅花藻の川にもどる。


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この道沿いはどこを撮っても梅花藻の群生が美しい。


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それにしても水の透明度の高さよ。


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写真に撮るとそこになにも無いようにしか写らない。


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こちらは問屋場(といやば)。かつて街道の宿場にはいくつかあった施設で、人足や馬の引き継ぎを行ったところ、17世紀の建築がまだここには残っているのだ。


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中は資料館として使われているが、建物の構造はよくわかる。


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今回一番お気に入りの画像がこちらである。赤子を抱えつつも果敢に川に足を入れて梅花藻を撮ろうとする若いお母さん。なんかすてき。


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一般公開していないが醒ヶ井の旧公会堂は国の登録文化財である。(昭和11年建造)


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さて、一番奥まで行き着くとそこには地蔵堂があり、「居醒の清水」といわれる湧水の源泉。名前の由来は「日本書紀」の日本武尊伝説で、伊吹山の神と戦い傷ついたミコトがここの湧水を飲むとたちまち怪我が癒えたと言う。平成名水百選にも選ばれているのだそうだ。


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さらにその奥に加茂神社(別雷神社=上賀茂神社)が請来?されているとは!水つながり、、かな?創建時代は不明なんだそうだ。(戦後移築されたとか)


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さて、そろそろ帰ろう。
なんか良いミニ旅行だったな、醒ヶ井、また来たい。



雪の比良山系に菜の花〜守山 - 2022.03.07 Mon

冬に雪をかぶっている山が突然現れると胸がすくような感じがする。
新幹線が琵琶湖を過ぎると突如あらわれる冠雪の伊吹はほんっと感動する。それにも負けないのが雪の比良山系である。


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去年は湖西を北上してその冠雪の姿を間近にみることができた。今年は反対の湖東から琵琶湖をはさんで眺める。


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やっぱりいいなあ。
関東の人には富士山なんだろうが、関西人にはちょっと遠すぎる。


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さて、その山の手前にこの黄色!
最高にフォトジェニック!


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ここは琵琶湖大橋東詰にある守山市第一なぎさ公園。(ピエリ守山も近いよ)28日で公園今季終了とのことで滑り込みで行ってみた。


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利休忌もまだなのにもう終わり?と思ったら、ここの菜の花は「寒咲花菜」という早咲きの種類だそうだ。


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周りは琵琶湖と唐突に立つマンションと、交通量の多い道路に挟まれているこんな場所なのである。


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菜の花独特のあま〜い香りが一面にただよう。ああ、菜の花ってこんな匂いだった。


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菜の花畑の真ん中で本来はお茶したいけど(^_^;それは無理なので、少し離れた場所で茶籠を広げる。やっぱり比良山はええなあ。


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これみると山村暮鳥の「いちめんなのはないちめんなのはないちめんなのはないちめんなのはな、、、」の詩が誇張でないのがわかるような気がするわ。


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春には黄色の花がよく似合う。
サンシュユも、マンサクも、蝋梅だって黄色だ。


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土手にはこぼれ種で増えたとおぼしきたくましい菜の花。こちらは野性味があって、、、、なんだか食用菜の花に見えてきた。


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しばし菜の花の香りに酔い茶に酔い比良山の姿に酔い、佳き早春のひととき。



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