台湾旅行2018〜その3・十分ランタン飛ばし - 2018.10.11 Thu
九份から1時間に1本しかない平渓線の電車で30分ほど、十分(シーフェン)という町がある。

ごらんのとおり鉄道の両脇にぎりっぎりまで店が建ち並ぶ。
そして、1時間に1本しかないことをいいことに、観光客は線路内へはいりまくりなのである。
ここは大きなランタン飛ばしで有名な観光地なのだが、あいにくの大雨、こりゃあかんわ、、、、と思っていたが、大雨でもみんなとばすのだ。
ここに積み重ねられているのが畳んだ状態のランタン。
びしょぬれになりながらも線路内で飛ばしてる人たち。
ちょっと他の人のを偵察
手をはなすと、、、
なるほど、こんな感じで飛んでいくのね。
こんなイメージだったけれど、若干違う〜。
まあ、くどいけど大雨なんで、絶対的観光客数は少なかったと思うし。
ちなみにこの絵はがきは旧正月におこなわれるランタン祭りの時のもので、ほんまにすごいらしい。「塔の上のラプンツェル」のランタン飛ばしのモデルになった祭りだ。
単色もあるが、4色のを選んで4面に願い事を書く。色にはそれぞれ意味があるらしいが、この際無視。年長さんの願いなんてこんなもんよ。
お店の人が写真撮影をせっせとしてくれるので、飛ばす前にまず一枚。
熱源はオイルをしみこませた紙。これに火をつけて、、、、

ふくらんだところで手を離す。
もちろん線路内(^_^;
雨にもかかわらず飛んでいった。
異国の言葉が書かれた、他の人があげるランタンも楽しみながら、、、
あがるたびに歓声があがるのもまた楽しい。みんな童心にかえっているね。

このランタン飛ばしの場所のすぐ近くに鉄道の十分駅がある。こんな風に落下しているランタンもあり、燃えたままおちてきて、火事にならないかと心配だったり。
さあ、一時間に1本の電車が来た!
このローカル線にゆられて、また台北にもどる。
その足で空港へ、そして日本へ。
けっこうタイトな旅であった。子供連れだと時間が普通の1.8倍かかる、という計算で行動せねばならないのも学習。しかし、年々子供は成長するから、来年には1.3倍くらいですむかもしれぬなあ。
楽しい思い出となりますように。
台湾旅行2018〜その2・九份 - 2018.10.10 Wed

昼過ぎに台北駅から鉄道で
またしても英語表示より漢字表示を読もうとして、「月台?」ってなに?
プラットホームのことなんね。
平渓線の急行で約40分
瑞芳(ルイファン)駅に到着
さらにタクシーで20分ほど、山道をぐるぐる、一大観光地、九份(ジウフェン)に到着!
ひょ〜!海が見える。
なんでこんな山の中、、、というとここはかつて豊富な金鉱があって、戦前はゴールドラッシュでわいたらしい。戦後閉山したが、レトロな町並みが近年見直されて一大観光地となったとか。
こんな坂道がずっとあちこちに迷路のようにつらなる。
映画「非情城市」の舞台となってさらに有名になったらしいが、残念ながら、その映画はみたことがない。
日本では「千と千尋の神隠し」の湯ば〜ばの屋敷のモデルとなったとして有名。
あちこちにカオナシのオブジェがあった(^_^;
細い斜面になった道の両脇は食べ物屋やお土産物屋がところせましと並ぶ。
観光客は主に台湾、中国(今外交問題あるけど)、韓国そして日本から。
うちらの世代にはどこか懐かしい夜店的風景。
どこまでも続く商店街
食べ物を食べ歩きしたり、買い物したり、、、
夜景がいっそう「千と千尋」みたい。
ここはかつて鉱山の男たちが楽しんだという映画館の跡をレストランにした店
二階で夜景を見ながら、これもはずせない小籠包を食べる。
夜はさらに更けて赤い提灯が美しい時間帯、観光客の数はまだまだ減らない。
どこかの茶藝館でお茶をのみたかったので、こちらのお店に。
阿妹茶酒館
「非情城市」の舞台となっただけあって、外観も中もなかなかステキだ。
あ、こりゃますます「千と千尋」だ。
こちらの棟で中国茶を
ここからは夜の海の展望がのぞめてそれもすてきであった。
4種のお茶菓子に、、、
阿里山烏龍茶
一煎目はお店のおばちゃんがいれてくれたが、あとは足元にある大きな火鉢にかかった土瓶からお湯をついで、何煎でもいけるのだ。
九份の夜はもう赤提灯のめくるめく世界
九份に泊まって、一夜明けると朝は大雨
まだ観光客の姿がまばらで店もあまり開いていなくて、昨夜の喧噪がうそのようだ。
朝は商店街以外の迷路のような通りを散策。
なんか郷愁をそそる建物だなあ。
ここに住み着いた若手陶芸家さんもたくさんいるらしく、あちこちに陶芸ショップもあった。
ここで朝ご飯を食べようとおもったが、どこも開いていない。
厨房に声をかけたが、お店の人もいない。
たまに開いている店があり、ここの試食のパイナップルケーキが美味しかったので、お土産に買う。
このあとゲリラ豪雨的な大雨におそわれ、雨宿りをしたのが、その名も「非情城市」というレストラン。まだ開いていないけれど、良い雰囲気だ。
これで九份をあとにするのだが、ここの景色の中での一番のお気に入り。
入りたいのに、ダメとか待て!といわれてこの姿勢でずーっとけなげに待っていたわんちゃん(*^_^*)
台湾旅行2018〜その1・故宮博物院 - 2018.10.10 Wed
連休を利用して台湾旅行、、、、といいてもたかだか二泊だし、孫1号を連れての旅なので、ピンポイントねらいの旅である。(できれば後日ゆっくり大人だけで行き直したいわ〜)

台北桃薗国際空港
浸水の被害の跡もなまなましい関空から二時間半、ほんっと近いのな。
おりしも10月10日(辛亥革命の始まった日=共和制の中華民国建国)は台湾の建国記念日(国慶節)なんで、こんなプレイベントそしてのパレードがくりひろげられていた。
バイクの連隊がなんかかっこいい。
さて、とりあえず一番行きたかった国立故宮博物院
ここははずせないでしょう。
朝の8時半に入館したので、中はわりとスムーズにはいれたが、帰る頃には団体さんでいっぱいでえらいことになっていた。なんでも早めがおすすめ。
ここの荷物入れのロッカーがおしゃれ♪
最近日本にも来た翠玉白菜、これはここの超目玉である。(ミュージアムグッズも白菜グッズだらけ〜)
日本で見損ねて、やっとみることができたが、意外と小さいのね。でもなんという精巧な美しさ。
へばりついているキリギリスとイナゴもばっちり見たわ。玉のこの色の部分を探り当てて彫った職人の超絶技巧!
この博物館もヨーロッパなみで写真OKなのがうれしい。
お!東坡肉!
と言いたくなる肉形石
よくこんな天然石、見つけたねえ。そしてよく肉を連想したねえ、、、
さてさて、孫の年長児さんは早くも飽きてきて、走り回るし、それをなだめつつ拝見するのはけっこうたいへんだった。要所要所しか見られんなあ。
この玉もまたまた超絶技巧。これ以上の精緻な物もたくさんあったが、そういうわけで、じっくりとは見られなかった(^_^;
翠玉の衝立も灯を透かしてみるとさらに美しい。
歴代皇帝のコレクション、こんな調度に囲まれて暮らしていた時代に思いをはせる。
もとより中国の紫禁城にあったもので、戦争やら内戦やらで海を渡った数奇な運命の宝物。
中国(中共)から返還要求もあるらしいが、そこは政治的問題、なかなかむつかしい。
特別展は香道具
これは金属の重香合で、香の道具もここ、中国から日本へわたってきたもの、道具がなじみのある。
日本の香道具とほぼ同じ。
個人的には青花(染付)の焼物をみたかった。
これらは14〜15世紀のもので、日本で人気の古染は17世紀だから、それよりかなり古い物になる。
やはり宮中で使われたのだろう、端整な美しさ。ときどきぽとっとコバルトの釉薬が液だれして濃くなっているところがツボ。
これもちらっと見たよ。
唐代の傭立女傭。正倉院の鳥毛立女図の原型だなあ〜。
もとより中国語はさっぱりわからないので、英語の表示をさがすのだが、つい漢字の方を読もうとしてしまう。そのあげくだいたいわかるものもあれば、なんだこれ???と首をひねるものも多く、英語を読んでようやく納得。最初から英語表示をよめばいいのに、同じ文字を使う民族のさがかしら。
このお持ち帰りもわかるようでわからないよねえ。
これはわかるけどね〜ヽ(´∀`)ノ