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2024-04

ヨルモウデ平安神宮〜NAKED, INC. - 2021.12.22 Wed

平安神宮の夜間参拝ならまあ普通だが、アートがらみのイベント<ヨルモウデ>と聞いて、徒歩圏内ゆえふらふらと平安神宮へ。(12月15日〜30日まで)


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応天門からしてライトの色が次々変わる。
平日でしかも小雨模様ゆえ、他には数組だけの参拝者、なにやらいろいろ独り占めできそうな予感。


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境内は異次元空間になっている模様。ライトの色は呼吸をするように次々かわっていく。


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一組にひとつ、無料でいろんな色の提灯をかしてもらえるのだが、これを持った人がゆるゆる歩いていると提灯のあかりもゆらゆら、とても幻想的な雰囲気。
有料だが、周囲の景色に反応して色をかえるインタラクティブ提灯もあるそうだ。



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NAKED蹲居というのがあって、手をさしだすと水の音と手のひらに花が咲くという装置。


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コロナで神社の手水が使えなくなった昨今のアイデアだね。

このNAKED, INC.というのはクリエイティブカンパニーということだが代表者を見てびっくり!横浜で茶道教室SHUHALLYを主催している松村さんではないか!


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広い境内では左近の桜右近の橘の周辺も幻想的にライトが踊っていたが、雨が急に強くなったので写真なし(^_^;

お目当ての東神苑へ。
泰平閣では色がかわる提灯が点滅、そして橋を歩く人が手にするいろんな色の提灯がゆらゆら動いていく様は映画の中の場面のように美しい。あそこでなにやら秘密の妖しい宴会でもしているのかしら、という雰囲気だ。



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尚美館はプロジェクションマッピングで四季の様子が映し出される。


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池に映る姿も美しい。

さて、泰平閣、こんな日なので人が居ない時を狙い撃ちで写真に撮る。
次々に光の色がかわるので、何枚か撮ってみた。


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とどめはこの一枚だな!(自画自賛)


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堪能して帰った後で気づいたのだが、入り口でもらったポストカード、実はARマーカーになっていて、これを立ち上げるといろんな処に花が咲いて、それを写メできるようになっていたらしい。
仕方ないので家の中でやってみたら、これけっこう面白い。


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タンポポの綿毛がとんで次々と家の中に花が咲く(もちろんスマホ内でのみ)


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世の中面白い物を作る人がいるもんだなあと感心した。



虎丘庵〜酬恩庵一休寺 - 2021.11.26 Fri

京田辺にある一休寺こと酬恩庵へ7年ぶりである。前来た時は月釜にあわせてだったが、現在はコロナでどうなっているのか。(開催されているようです)

今回は一休禅師が晩年を亡くなるまで森女と過ごした虎丘庵の特別公開(事前申し込み)へ。


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暖秋?のおかげでまだまだ盛りとは言いがたいが、紅葉が美しい。


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コロナの谷間(このままnadirが続けばよいが、、)ゆえ、けっこう観光の方々もおいでである。


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山門を入ってすぐ、一休さんが眠るここだけは宮内庁管轄になっている。後小松天皇ご落胤説にのとって王子扱いなのであるが、当時のことゆえDNA鑑定もなく、本当のところはどうなんだろうなあ。ご落胤だろうがなかろうが、一休さんはちっとも気になさらないと思うが。


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もともとここは妙勝寺といって大応国師(南浦紹明)が南宋の虚堂智愚に学び、帰国後建てた禅の道場だった。戦火に失われたが後に一休禅師が再興、師の恩に酬いるという意味で「酬恩庵」と命名したのだ。
81歳で大徳寺住持に任ぜられても、用事があるときだけ、ここから通ったという。88歳の大往生であった。


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本堂からみえる檜皮葺の屋根が虎丘庵である。


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名前の由来は虎丘紹隆(北宋の禅僧、圜悟克勤の法嗣にして密庵咸傑は法孫)。
もともとこの小さな庵は京都東山にあったが、応仁の乱の戦火をさけてここに移したという。時に一休74歳。


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この虎丘の扁額は禅師の筆による。


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かつて村田珠光や、金春禅竹などが集う文化人サロンになっていたらしい。珠光といえば、一休さんが通い住持を務めた大徳寺・真珠庵の作庭をしたし、彼は一休から圜悟克勤の書を拝領した(真偽は不明ながら)。


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さて、この書院のデジャブ感、、、そうだ、銀閣寺東求堂同仁斎だ、あっちは四畳半だったが。
いわれてみれば同時代の人なんだ、足利義政とは。

窓から見えるのは一休さんが愛した梅と、その向こうの塀は墓所。一休さんが生きている間に作ったお墓で、垣根越しに自分の墓をみながら生活していたのだ。明治になって宮内庁管轄になり壁ができたという。


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床には紅白の椿と満天星の照り葉、軸はご住職の「喫茶去」であった。


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これは後に作り替えはったらしい水屋。丸炉もあっていいわ、こりゃ。

座敷でご住職に、虎丘庵や一休さんについてのお話をしばしうかがった。茶の湯の歴史の黎明期の話もたくさんでてきて興味深く拝聴。


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それから方丈にもどりお抹茶をいただきながらお話の続きを。


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でてきたお菓子があの「糊こぼし」と「ぶと饅頭」で有名な奈良の萬萬堂さんではありませんか!お菓子もぶと饅頭そのもの。銘を「通無道」、さかさまからよむと「どうなしつう〜どうなっつ〜ドーナツ」なのね(^_^;


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虎丘庵見学のあとは境内を散策。屏風の虎を追い出すことができたらつかまえてやる、というトンチ話が懐かしい。


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方丈前の枯山水の向こうに紅葉が美しい。


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本堂に向かう道の紅葉も8割方といったところか。


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緑の楓もまだまだ残る。


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庭の一番奥の池には鴨がきている。


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「このはしわたるべからず」はいはい、ちゃんとはし(端)でなく真ん中を渡りますよ(^_^;


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こちらは前身の妙勝寺開山・大応国師開山堂。屋根がかなり痛んでいてぺんぺん草なども生えている。この屋根をチタンに葺き替えるというプロジェクトがただいまクラウドファウンディング中だ。チタンかあ。一休さんなら「ええな、それ〜!」っておっしゃるような気がする。


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こちらは境内の紅葉の前にたたずむ一休禅師。
さて、昨今の風潮は禅師の目にはどう映りますかな。


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そして今期<一休宗純没後540年一休フェス〜keep on 風狂>と銘打って宝物殿での特別展示は、Eテレで「オトナの一休さん」などで活躍する一休さんがライフワークのイラストレーター伊野孝行さんと酬恩庵コラボ作品。


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虚堂智愚の頂相の隣に智愚の頭をかる一休さんのイラスト。



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色つきのガムテープで作った一休さん。(下の宇治の通園の茶箱がなかせる)


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極めつきがこちら!
般若心経が書かれたトイレットペーパー。罰当たりすぎてこんなんでお尻ようふかんわ〜(^_^;


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最後に当お寺で作られている一休寺納豆をお土産に買って帰る。
ちなみに大徳寺納豆(これも一休さんが伝えた)とほぼ変わらないが、ややクセがつよいように感じる。空腹休めによいので、ダイエットにもいいかも〜。



比叡山延暦寺の早い秋2021 - 2021.11.09 Tue

京都に観光客の数が増えてきた。だんだん市バスにのれなくなる季節がもどってくる。だが紅葉の季節には洛中はまだ早い。
少し早めの紅葉をもとめて久しぶりに比叡山へドライブ。
(ちなみにカテゴリー京都巡りにしたが、ほんとは延暦寺は滋賀県ね。でも気持ち的に京都の丑寅の方向の守りなんで)



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ドライブウェイの途中に、右手に洛中、左手にこの琵琶湖が両方眺められる展望台がある。


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延暦寺は伝教大師最澄の大遠忌1200年で、特別拝観の建物もあって500円で巡ることができた。


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おお!さすが比叡山、紅葉が早い。ドライブウェイの道中も車窓から色とりどりの紅葉が楽しめた。


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こちら特別拝観中の法華総持院東塔。

全国六カ所に経典を納める宝塔建立を最澄は発願し、ここがその総元締めなのだが、400年間うしなわれたままであった。鎌倉時代の絵図を元に再建されたのは昭和55年とかなり新しい。中の仏画や仏像はだから新しくつくられたものだが、塔の二層に再建をめざして募った法華経一千部の写経がおさめられているそうだ。


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紅葉のみならず、黄色い黄葉も美しい。


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鐘楼の朱と木々の朱が交差する。


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こちらは根本中堂前の紅葉。


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うわ〜燃えるようだな。三面大黒堂の前にて。


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平成大改修中の根本中堂、工事組の中でもお堂で護摩焚供養が行われて、いてこちらも不滅の法灯とともに絶えることがない。2年前にウン十年ぶりにきたときも工事中で、一目覆いのとれたお堂が見たいものだが、完成するのはまだ5〜6年先とのことでその頃まで元気でお山に登れるかなあ〜とちょっと考えてしまった。


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さて、正面に湖南のシンボル三上山も見えるこの眺望はどこからでしょう。

延暦寺会館という宿泊施設のカフェなのである。


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この景色を眺めながらSNSで話題の(かなりローカル(^_^;)梵字ラテをいただく。


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西塔地区は今回初めておとずれた。根本中堂のある東塔地区と違って、人の姿はまばらで山の中の雰囲気が楽しめる。あまりだれもいかない細い山道をとおって弥勒石仏を拝み、そのかたわらにおられたお地蔵様。、、だろうけれど若き日の最澄のお姿を重ねてしまうのはわたしだけだろうか。



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この山道でであった栃の葉の美しい紅葉。


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浄土院、西塔エリアにある伝教大師御廟がこの奥にある。


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そして一番比叡山の奥にある横川。
源氏物語で入水した浮舟を助けたのが横川の僧都、モデルは元三大師良源といわれる。おみくじの祖、豆大師・角大師として魔除け札のお姿が京都の家のあちこちに貼られている方である。


↓見たことあるでしょ?

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観光客もあまりこないここの横川の、良源が住まいしたと言われる場所にたつ元三大師堂が私は一番好きである。


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そしてここの境内も紅葉は美しく始まっていた。



紅葉手前の高山寺2021 - 2021.10.31 Sun



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高山寺に行くときにはからなずこの裏参道を通って。
学生時代からの習慣(まあ、駐車場〜バス停から直結なんだけどね)

紅葉にはまだかなり早い時期だが、標高が高いので少しは、、、と思ったが、まだここでも早い、それでもそろそろ観光客がもどって、大型観光バスも駐車している。


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日本最古の茶園の茶葉。ちゃんとお手入れされている。
最古に関しては日吉大社の日吉茶園とか宇治の駒蹄影園とか諸説あるが、ここは栄西が明恵上人に渡した茶の種、という説で。



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茶園のそばの水道
なんか萌える景色だなあ。

学生時代、心茶会の一週間の夏合宿は高山寺だった。だからここには特別な思い入れがある。
3年前の台風被害がひどくて、和尚様をしてもう高山寺はおしまいだ!と嘆かせるくらいの被害であったのだが、クラウドファウンディングなどでなんとか整備までにこぎ着けたが、金堂周辺の森はばっさりなくなり、往事の面影はない。



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石水院の善財くん、元気そうでなにより。
もう少ししたら背景の緑も真っ赤にかわるね。その頃また来たいけれど、きっと人はふえているだろうねえ。


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庭園にカリンの実 もうそんな季節か。

抹茶をいただきながら和尚様と昔の心茶会の話をつれづれと。東京の鳥獣戯画展に行って、東京で明恵上人像を拝んできたといったらびっくりされた。
また台風の時、倒木がはげしく下の道まで降りられなかったことや、金堂がつぶれかけたことや大変だったお話を聞く。あのうっそうとした森がまるごとなくなったものね。

お参りのご年配の方が「えらい前来た時と違うような、、、」とおっしゃっていたので、台風被害のことをお伝えする。



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国宝石水院の座敷からの眺め
明恵上人が後鳥羽上皇から学問所として賜った鎌倉時代の建築である。


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縁側からの眺めがまたすばらしい。
ここに端座して、覚え立ての(やっと全文唱えられるようになった)般若心経を心で唱える。学生時代合宿の朝夕、唱えさせられたものだが、ち〜っとも全文覚えられなくて往生したのをウン十年たってやっと完遂。


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落ちかかる葉っぱもまだ青く、もうひと月もすればこれも紅葉にかわるのだろう。


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山をのぼり金堂をめざす途中、心茶会が管理しているという茶室遺香庵を見て、


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合宿宿舎の今も変わらぬ法鼓台道場を懐かしく眺め、、


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山をのぼる。
合宿の時、夜座のために真っ暗な中、懐中電灯の灯りだけをたよりにこの道を金堂までのぼった。なにやらわからぬ動物の鳴き声もして、それは、、、こわかったよ〜(^_^;


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ここがほんまに深い森だった場所。
あまりにあっけらかんと明るくなってしまって、、、


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ここにある仏足石
せんだって薬師寺のお坊さんから仏足石の講義をうけたので、今回はまじまじと見る。奈良時代のとちょっと模様が違うかも。仏像を拝むようになる前の崇拝対象で古い祈りの形だと聞いた。


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高山寺金堂
昔この中で合宿中座禅を朝昼夜とした場所だ。


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いつもきれいに拭き上げられている板敷きの縁
座禅の合間に歩く行である経行(きんひん)を行った場所である。懐かしいな。ここでも般若心経を心で唱える。



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栂尾は北山杉の里の中、常緑の杉の向こうに少しだけ色づいた木々も


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この表参道に真っ赤な絨毯よろしく落ち葉がつもる写真がよくパンフレットに乗っている。そのころにまたこれるといいな。(人混みだけが問題、あと駐車場満杯問題)


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ふたたび裏参道から帰路につく。

  阿留辺幾夜宇和 (あるべきようわ) (明恵上人遺訓)



幽玄の美に触れる夜の拝観〜妙心寺桂春院 - 2021.10.16 Sat



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連続二日妙心寺に来ているが今回は真っ暗、夜です。石畳を歩くのもちょっとこわい。



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京都春秋ことなり塾が秋に12月まで週末に開催している「幽玄の美に触れる夜の拝観」at 妙心寺桂春院に参加。茶席パートを茶友のMさんがずっとつとめられるので、これも楽しみ。



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桂春院は秀吉、家康に仕えた石河家の先祖供養のために整備された妙心寺塔頭であるが、先日行った大雄院も石河家がらみだったわね。


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しかし、夜のお寺って好きやわ〜♪
しかもこの日、笙の演奏を聴くのは二人、茶席はお一人様となんてぜいたくな!夜の寺院の雰囲気満喫なのである。


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庭園が三つあって、副住職さまが説明してくださったが、全然見えない。照明も極力おさえて夜陰を楽しむのがテーマである幽玄の美にふさわしい。
七五三の石がおかれる(見えないけど)真如の庭はもううっすら紅葉が始まっているようで、11月〜12月に行かれる方はもっときれいな紅葉が見られると思うよ。(遠州の高弟・玉淵坊作庭伝)

まずは狩野山雪の金碧松三日月の襖絵を背景にて、照明を落した中で、平安時代の楽人装束の井原季子さんの鳳笙の演奏。
春の双調調子と秋の平調を演奏された。季節によって微妙にかわる調子を聞き取るのは音痴の私にはハードル高い。(ちなみに夏は金鐘調、冬は盤渉調)
それからなんとなく聞いたことのあるような越天楽の和音部分(なじみの旋律は篳篥が演奏する)

さらに大陸から伝わり平安時代には消えてしまった、笙をひとまわり大きくした竽(う)という楽器を復活させた物を演奏してくださった。笙より一オクターブ低い音がでて、複雑な和音を奏で、それはあたかもポータブルパイプオルガンと言っていいのでは、と思った。(ちなみに正倉院には竽が残っているそうだ)
二人だけだったので、近くで拝見させてもらいお話もいろいろ聞けてありがたかった。



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こちらも控えめな照明の梅軒門を見ながら、場所を移動して七畳の茶席へ。
こちらは秀吉の後、石河貞政が城主になった長浜城からの移築ときいた。

床の間にかけられているのは一休宗純の漢詩、師匠であった関山慧玄(妙心寺開山)の塔を拝してと題す。最後の行の躑躅(てきちょく)す、がツツジ(躑躅)ではなくて足踏みするという意味だと初めて知った。
これだされたらひれ伏すしかない。というわけで、茶席担当のMさんも、中途半端な道具はだせないので水指は白木のつるべ、風炉釜、花入、茶碗などはお寺の常什とされたよし。賢明なご判断。

あとはご住職さまにお寺に伝わった利休の茶杓(有楽斎の筒)、「火吹」と朱書された宗旦の茶杓も拝見させてもらった。なんという贅沢のきわみ。(しかも客は私ひとりですぞ)

最後に隠し茶室・既白庵(三畳台目切)を見せてもらう。
こちらは照明がないので暗かったが、目が慣れてくるとなんとなく。
妙心寺は茶の湯や詩歌を修行の妨げになるとして禁じていたので、それでもお茶がしたかったお坊さんたちがこっそり隠し茶室をつくったのである。(そういえば退蔵院にももっとあからさまに隠した茶室があったな)庸軒流の茶席とか。



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かくの如く、夜のお寺の雰囲気をおもいきり堪能して帰路につく。

* この、ことなり塾さんのイベント、京都吉兆の松花堂弁当がつく席もあり、おすすめです。





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