コロナ下の祗園祭2021後祭〜24日巡行にかえて - 2021.07.24 Sat
本来なら、24日は後祭の山鉾巡行の日であるが、、、
一応立った山鉾もあるが、、、
巡行はないのだ。
しかし!
新町通りで少し鉾を動かすという情報をゲット!

四条新町に向かうバスの中で御旅所の前を通過。いよいよ神さん、今日八坂神社へお帰りになる。
南観音山〜!
実は南観音山の大工方知人の情報、ご本人は鉾の屋根に登っているらしい。
朝9時前にたどりついたらちょうど記念写真撮影の最中であった。
去年は鉾もたたず、さびしいお祭りだったから、今年はフルではないにせよなんとなく皆さんのお顔が明るい。
新町通りを10mほど北上して、そして南下するそうだ。
音頭取りさんの表情も緊張の中にも明るさが。
2年ぶりのエンヤラヤ〜やわ〜!
車方の皆さんもごくろうさんどす〜!
37°に届こうかという猛暑日に、屋根で炙られるのもつらいと思うが、他の人には見えない景色がみえるものね。うらやましいよ。
いったん南観音山に別れを告げて北へ、北観音山へ。
こちらも10mくらい動かしたみたいだが、すでに会所に横付け、お囃子のみ。
密を避けるため、お囃子方も鉾の上と、会所の二階に別れての演奏。
吉田孝次郎御大のお姿も見られ、ご町内の方々総出でお囃子に聞き入る。
子供の頃からこれを聴いて育った、という方には感慨深いだろうコロナ下のお囃子である。
南側に南観音山の姿
本来なら巡行の後みんなに分けてもらえる柳の枝
楊柳観音さまだからね。
新町四条を南下すると、、、見えてくる見えてくる、、、
大舩鉾の勇姿、こちらもお囃子が聞こえる。
雲一つない灼熱の空に黄金の龍頭がまぶしい。
巡行のかわりに各鉾町の役員さんの榊を奉じての御旅所巡礼、来年こそは巡行が見られるといいねえ。
コロナ下の祗園祭2021〜山鉾立ての後祭鉾町 - 2021.07.21 Wed
八坂の神さんが御旅所でウキウキ?遊ばれている間にも、後祭の準備は粛々と。新町通り、遠景に鉾の姿を見るとやはり心が躍る。
北観音山
巡行はないが、町内をちょっとだけ碾かれたそうだ。(間に合わんかった!)
ベンゼン環、、もとい、六角形は六角町、北観音山のお印。
懸装も完成して、四隅の祗園守りの飾金具、2年ぶりに見たよ。
北観音山町のシンボル、吉田家・無名舎、お茶会をさせてもらったご縁もあってご挨拶に。
一般販売されず、関係者のみに配られる超レアの北観音山粽、無名舎の坪庭縁側にて。
祗園祭の申し子、吉田孝次郎先生は朝から鉾周辺でご機嫌であったというが、お尋ねしたときにはお疲れでお休み中であった。先生のお好きな日本酒を差し入れ。
玄関の間のヒオウギの生け込みを拝見したのはもう2年前になるのだなあ。今年はきれいに例年通りに。
新町を南下すると南観音山
大工方に知人がいて、お姿をさがしたが見つからず。
この鉾の上に立つご神木で作った香合をいただいて、ありがたし。
観音様も2年間暴れられずにウズウズしてはるやろなあ。
(23日深夜近く、南観音山のご神体、楊柳観音さまは暴れるのよ「あばれ観音」)
提灯のセッティング中
「百」は百足町、南観音山のシンボル。
完成前の駒形提灯
新町四条を南下すると、、、、「凱」の印の、、、
大舩鉾!(神功皇后の凱旋の船)
大金幣を会所に飾ってはったが、今年は竜頭が船首に。しかも、、、
2年前は白木だった龍頭が金ぴかに!
金箔を、いずれ貼るにせよ予算的に何年もかかるだろう、と言われていたのに今年すでに完成とは!クラウドファウンディングかなにかかな。
こちらは埒などを制作中、猛暑の中お疲れ様である。
新町通りを1本東、室町通りへ。
こちらは駒形提灯もすでに完成の鯉山
ただ、ご神体はのらないようだ。
宵山の時に見るのを楽しみにしている巨大鯉の木彫りも、今年は拝めないのね。
黒主山さんは山は建てずに会所飾りだけされるとか。
高張り提灯の向こうに見えるは、、、
役行者山
こちらもまだ山建て未完成
ここ数年の祗園祭の人出は殺人的で、情緒もクソもあったものではなかったが、コロナ下のこんな静かなお祭りの方がむしろしっくりくるような気がするのだが。
24日深更、神さんも無事神社へお帰りになられますよう。
神幸祭にかえて〜祗園祭2021 - 2021.07.17 Sat
17日、18時前、八坂石段三若の法被を着た男たちが集まる。
本来なら18時、三基の神輿が氏子町内を回りつつ、御旅所めざして出発するのだが、昨年に引き続き。今年も神輿はお出ましでない。
代わりに神様の依り代となる三本の榊を背中に載せた白馬を、ホイットホイットのかけ声と手拍子でお見送りする輿丁さんたちだ。
境内の中にはいると、今年は神輿が三基とも、ちゃんと舞殿にお出ましだった。(昨年は中御座だけすみっこのほうに、、、だったと記憶する)
そろそろ白馬の出立時刻、神社の方や宮本組の面々、三若輿丁さんたちなどが南楼門の前に集まる。
風に翻る清々講社の幟と提灯
そしてお出ましの白馬、背中に神様の御魂をうつされた榊。
ここでもほいとほいと!のかけ声でお見送り。
昨年はゲリラ的開催だったので、見物する人は少なかったが、今年はみんなの期待が盛り上がって、境内も四条通りも人がすずなりだった。(それでも例年よりははるかに少ない)
先回りして四条通りと東大路の角、あ、やってきた神宝奉持列。
八坂の神主さんが道を浄め、、
八坂石段下の前を通り過ぎる。
ここでは輿丁さんのみならず、大勢の見物客からもほいとほいと!の声と手拍子があがる。皆心待ちにしているんだね、本来の祭が早く帰ってきますように、と。
神宝捧持行列のあとに神様がやってくる。
八坂さんの前で進路を変え、四条通りを西へ
四条通りを西へ、イレギュラーながら1年ぶりのお出かけに神様もウキウキかもしれない。
四条通りをさらに西へ、御旅所へ向かう行列をお見送り
神社へもどって神輿をみると、三基とも、本来神幸祭で屋根につける稲束がちゃんとついているのに感動した。昨年よりはちょっと本来の形に近づく。来年は、、、どうなるかな。

行列が去った四条通りの西の方を眺めて手を合わす。
こちらはNHKの昨年の番組ですっかり有名になった(白馬仕立てを主にデザインした)いづ重さんの店先。大将は宮本組としてきっとあの行列のなかにいらしたわね。また箱寿司食べに参ります。
コロナ下の祗園祭2021〜お囃子・前祭 - 2021.07.16 Fri
祗園囃子が帰ってきた。
会合があり予期せず出てきた鉾町当たり、なんとすでに駒形提灯がつるされ、あちこちの鉾でお囃子が聞こえるではないか。
これは13日の様子
鉾はすでに懸装品に覆われ、各鉾の浴衣を着た囃子方の人の姿もちらほら。
すでに山建ても始まっていて、提灯はつるすところもあれば、ないところも。なにしろお囃子も会所も19時までなので、ともされた灯りが映える暗さにはならないのだ。
それでも通の向こうに駒形提灯が見えるとほっとするね。
今年は粽作りのお手伝いにもいけなかった綾傘鉾
会所の大原神社の飾り付けもおわっているようだ。
今年も日和神楽だけは八坂さんへ行くのかな。
鉾町も私が学生の時と違って(ウン年前やけど(^_^;)町家の数も減って様変わりしているが、風情がのこる町もある。
伯牙山の会所、文化財の杉本家では会所飾りがこれからみたいで。
後祭ながら大舩鉾の会所は開いていた。船鉾は、前祭も後祭も鉾立てしないそうだ。今年は船首が大金幣のよう。(昨年は龍首だったっけ)
あちこち廻っている内にあちらから、こちらからお囃子が聞こえて来る。
今年は囃子手の数を減らしてのお囃子、練習時間も十分とれなかったそうで、そういえば、ちょっと息があっていないところもあったわね(^_^;
町は祭礼の飾り付け
13日なのにすでに会所飾りを終えている蟷螂山、さすが。
そろそろ提灯に灯りを入れるも、残念ながら昼間の行灯状態はいたしかたない。
交通規制がないので、鉾のすぐ近くまで車が走る走る。
ちょっとそぞろ歩きには恐い。
お、しみだれ豚饅、もう売っている。
胃袋も若くないので、これ食べたら晩飯食べられなくなるのは目に見えているのでスルー。
そのそばにあるのが霰天神山
巡行はないながら、行われたくじ取り式で見事壱番を引き当てた山だ。
菊水さんは会所飾りはするようだが、鉾は建てない。
会所がマンションの入り口になるので会所飾りも諦めた山鉾町もある。
四条通りの一番目だつ場所にある函谷鉾
提灯落としも秘密裡?にされるという情報をキャッチ(^_^;
今年の祇園祭はどんな風になるのだろうか。神輿のかわりにやはり榊+白馬はでるようだが、これも時間を明らかにしていない。(でもSNSでけっこう情報は拾える)
せめてミニチュアの山鉾巡行を眺めよう。
月鉾の提灯を愛でつつ鉾町の某所へ
月一の秘密の?勉強会、今月のテーマはずばり祗園祭

会でいただくお弁当も祗園祭の豪華バージョン
遠くにお囃子を聞きながらいただきました。
ごちそうさま。
コロナ下の祇園祭2021〜鉾立ての鉾町・前祭 - 2021.07.15 Thu
昨年は巡行はおろか鉾立てもなかった祗園祭、今年は約半分の鉾町が鉾を建てる。

鉾は建てるが見に来ないでねという、遠方の人はともかく京都在住の人にはほぼ不可能なコメントをだす矛盾をかかえながら。
もちろん巡行はない。
けれど2年続けてないと、縄がらみや鉾立や、会所飾りの伝承がとどこおるので、とにかく鉾は建てる。実際鉾町の知人に聞いたら、会所飾りがすでにどうだったかわからなくなったりするという。
もちろん建てない山鉾もある。
どうするかの判断を各鉾町に任せるという、むつかし選択を押しつけた形だが、建て始めるともう皆コロナのことなど忘れたように、熱中するのである。
ただ、町中がテーマパーク化するあのわくわく感はない。
海外から、あるいは国内からの観光客も少なく、花見小路などは、これがあの観光被害のメッカ、花見小路?と思うくらい人がいない京都で、ゆっくり鉾を見られるのは今のうちだけの楽しみであろうか。
鉾が綱で引き上げ立つ様子、榊に紙垂をつける様子など、人がそれでも出ると思って、遠慮して見なかったが、懸装品がつけられる前の鉾を見ることはできた。
巡行しない鉾が立つ。
それでも四条通りは華やぐ。
なんとか来年は巡行が見られればいいなあ。
私の祗園祭アドレナリンも今ひとつ分泌不足である。
各鉾町のみなさま、ご苦労様です。
とにもかくにも祗園さんの夏が来た。