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2018-02

能・社中新年会 「三輪」 - 2018.02.03 Sat

能の社中の新年会、恒例の洛中の某能舞台にて。

今年はわたくし、「三輪」のクセを舞わしていただきました。
操り人形のような、カクカクとした動きはあまり改善はしていませんけれども(^_^; 

「三輪」という演題はちょっとかわっているというか、ストーリーが脈絡ないし、神様が男だったり女だったり、、、ちょっと理解に苦しむところもあるのです。

奈良の三輪の里、大神神社(おおみわじんじゃ)のある里に住まいする僧・玄賓のところに、毎日参詣来る女が、ある日夜寒のため衣を乞います。衣を与えたところ、後にその衣がご神木にかかっているのが見つかります。玄賓が訪ねると三輪明神(明神は本来男性)が烏帽子を被った巫女の姿であらわれ、神も衆生を救うために迷い苦しむので、その罪を救って欲しいとたのみます。
そこから唐突に(と、私にはみえる)三輪の神婚譚、天の岩戸の神楽、、と二つの物語が語られるのだが、その関連性がよくわからない。





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私が舞ったクセの部分はその神婚譚のパート。
夜にしか訪れない男(通い婚の時代)を不思議に思った女が、ある日帰る場所を知ろうと、苧環(おだまき・糸を繰るもの)に針をつけて、男の裳裾にとじつけて、糸をたぐってあとを追う。するとご神木の杉の下でとまっていて、その男こそ三輪明神であったことを知る。
この話では紛れもなく三輪明神は男なのだが、女の姿のシテが舞う、、というのも摩訶不思議。


仕舞では、扇を針に見立てて、裳裾にとじつける所作をするのだが、ここが好き。能の所作は現代の芝居と違って、具体的な動作はなく、象徴的な所作だけで現すのだが、ここの部分はちょっと現代演劇っぽいからかな。




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苧環の糸をたぐって、ご神木のそばに来たときに糸が三わげ(おそらく3回りのことか?)残ったのも「三輪」にかけてあって、謡の言葉もとても美しくて好きです。
せっかくだから、苧環にかけて糸巻きの帯をしてまいりました。

このあと、天の岩戸の神話の話に飛躍します。
(このキリの部分を先輩が舞われましたが、やはりさすが〜!でした。年季が違いますね。)
神話を語り、神楽を奏し、夜明けとともに消えていくお約束。

ストーリーを無理に理解しようとせず、巫女姿の三輪明神の舞を堪能すればそれでよいのかな、と思う一曲であります。

  
   まだ青柳の糸長く 結ぶや早玉の おのが力にささがにの 糸くりかえし行くほどに 

     この山本の神垣や 杉の下枝にとまりたり  、、、、





大津伝統芸能会館新春公演〜二人静 - 2018.01.09 Tue

今年最初の観能は三井寺のとなりの大津市伝統芸能会館





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なぜかここへ来るときはいつも雨、、、なのは気のせい?(^_^;




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本日の演題は「二人静」

菜摘女=味方玄 静御前=片山九郎右衛門
という、ダブル・シテ!と言ってもいいような贅沢な公演ではありませぬか!

まだ能について多くを知らなかった頃、平安神宮の薪能で「二人静」を見た時には途中で意識を失ってましたが、、、(^_^;

予定がはっきりしなかったため、直近でチケットをとったので、正面席はとれず、脇正面ながら舞台に近く、橋懸かりもよく見えて思ったより良い席がとれた。それでも正面席はほぼ満席だったからすごい。




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あらすじ、、、時まさに正月七日、吉野の勝手明神で神官が娘に神前に供える若草を摘んでくるように命じる。菜摘川のほとりいずこともなく女人があらわれ、「この身の供養に社家の方々に一日経(大勢での写経)を願いたい」と。

半信半疑で神社へ帰り、神官に事の次第を報告する菜摘女、しかし供養の相手は名前も知れず、本人も夢か幻かと思っている様子、そこへ先ほどの女が菜摘女にとり憑き、神官と問答をかわすうちに、その人が吉野で義経にうちすてられた静御前の霊であることが判明する。

途中まで、菜摘女であるが、ふとだまりこむ瞬間=静御前に憑かれる、そして、同じ菜摘女でありながら、口調もかわって静御前である己の身をかたりだす瞬間がみどころ。

神官は供養する代わりに、舞の名手であった静にひとさし舞を所望する。

神社の宝蔵に、当時静が奉納した舞の衣裳があるといい、その衣裳を「袴は精好(織り)、水干は秋の野の花すすき」と言い当て、その衣裳を身につけて舞うのである。




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そこへ橋懸かりから重なるようにあらわれた静御前の霊、衣裳は色違いの長絹(菜摘女は紫、静は白)最初は向き合って、やがて二人体を重ねるようにシンクロする舞。最高の見せ場なので、ここでは目がぱっちり!(前半やや意識が飛んだところもあるが、、、(^_^;)

能面は可視範囲がきわめて狭く、相手をみながら合わせるのは不可能に近いらしい。だから息があうことを要求される難度の高い曲なんだそうだ。
足踏みのところはだいたい謡のこのへん、とわかるから一致するのだが、扇をかざしたり、サシコミヒラキをするときに微妙にずれるのが、かえってここちよいゆらぎとなって幻想的な雰囲気がよくでると思う。

  静や静 静の苧環(おだまき)繰り返し 昔を今になすよしもがな、、、


静が橋懸かりで、菜摘女が舞台中央でシンクロして舞うパートは、正面から見た方がいいだろうと思った。遠近法的なシンクロ舞が見られただろうに、脇正面ではどうも同一視野にはおさまらなくて。

最後の方で、静が菜摘女の肩へ手をかけ「静が跡を弔いたまへ」と合掌してふたりとも橋懸かりから消え、曲は終わるのであった。

味方玄先生は亡き片山幽雪先生に師事されていたから、九郎右衛門先生とは同門、さすがに息があって、なおかつ単なるシンクロでない奥深い二重の舞を見せていただいた。ありがたや。

  千歳楽には民をなで 萬歳楽には命を延ぶ
    相生乃松風 爽々の声ぞ楽しむ 爽々の声ぞ楽しむ



當る戌歳吉例顔見世興行〜初のロームシアターで - 2017.12.16 Sat

師走の京の風物詩、顔見世興行。




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(南座)



しかし、四条通りの南座には招きは上がらない。少々さびしい。
昨年から耐震工事にはいって使えないため、昨年の顔見世は 先斗町歌舞練場だったかな。(これは行っていない)今年もまだ使えないので、初のロームシアター(京都会館!)で。徒歩圏内なので,今年は行ってみよう。





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まずは昼間に事前偵察。(というかいつもの通り道、、、)
ロームシアターは間口が広いので、招きを精一杯あげてもちょっとショボく見えるな〜。





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こんな感じになるのね。

今年の目玉はなんといっても中村橋之助の芝翫襲名と、中村三兄弟そろっての襲名披露。成駒屋だね。




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ついでに二階も偵察。
ほうほう、こんな感じか。ここに赤提灯とは!




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昼の部開演中。

さて、後日夜の部へおでかけ。




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まあ、やっぱり、年に一回だから着物ででかけよう。帯は色で選んだので、特に意味はないが、なんとなくおめでたそうだし、、、(^_^;




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有名店のお弁当手渡し所。予約しないと手に入らないし、早く予約しないと売り切れ御免だったみたい。




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(ご祝儀の馬)


夜の部の出し物は、鴈治郎・藤十郎の「良弁杉由来〜二月堂」、時蔵・孝太郎の中村三兄弟の「俄獅子」、芝翫の「人情噺文七元結(口上付き)」、勘九郎・七之助の「大江山酒呑童子」


まずは藤十郎・鴈治郎父子が母子を演じるという良弁杉。
毎年お水取りにいっているので、ミニサイズの二月堂のセットにびっくり。若干違うところもあれ、見ただけで二月堂や〜とわかる大がかりな舞台装置であった。




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メインはやはり芝翫の文七元結であるが、これはもともと落語の大ネタ、笑いあり涙ありの人情話で悪者はでてこない。まるで落語を聞いているが如き芝翫さんの長兵衛はさすが。女房役の千扇さんとの掛け合いが面白くてみなさん大笑い。娘役の壱太郎さんもあいかわらずかわいいねえ。最後の方にちょい役で仁左衛門さんがでてきたと思ったら、ここで襲名の口上となった。
橋之助の時代からTVによくでてはったから、こういう姿をみると「めでてえな!(半七捕物帳っぽく)」と声かけたくなる。




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かっこええな〜〜と今回特に思ったのは時蔵さんの姐さん芸者である。俄獅子でならずものの若衆相手にばったばったと、しかも女らしく艶っぽく倒してしまう姿のすてきなこと!芸者だけれど、鯔背〜!相方の孝太郎さんも、さらに女っぽく優美なタイプの芸者さんで、これも若衆をうちまかす姿は胸がすく。




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実は私、ロームシアターになってから中にはいったの初めてなのだ。京都会館時代は何回も来たけれどね。お客さんは大半が洋服であったが、それでも着物率は高い方かな。舞妓ちゃん、芸妓さんもきてはって華やか。(やっぱり顔見世は着物で行きたい)




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花道のすぐ横に席をとったので、役者さんの足のすね毛までばっちり見える(^_^;




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ロームシアター内でお弁当を食べられるのもこれが最初で最後かも。いつも幕間が30分しかなくて大急ぎなのよね。この広い劇場でみんなが一斉にお弁当を広げる様はなかなか壮観。




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最後に勘九郎の酒呑童子がまたヨカッタ。この方、身体能力が高くてケレン味のある芝居がとてもうまいと感じる。今回も鬼の姿になってからの踊りが迫力あった。
でも、童子姿の時もよかったのよ。仕舞の「大江山」をやったことあるので、唄の歌詞が、「あ、能の大江山の謡と同じ!」とわかってうれしかった。
〜さて、おさかなはなになにぞ ころしもあきの山草 ききょうかるかやわれもこう 紫苑というは、、、




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童子がかわいいのに、お酒(神便鬼毒酒)をつがれるとちょっと本性をだしてへべれけになるまであおるあおる。最近岡野玲子さんの「陰陽師〜玉手筺(酒呑童子〜守天童子のはなし)」を読んでいたので、かわいいけれど悲しい童子の姿とかさなって、よけいに印象深かった。
ここでもお姫様役の壱太郎さん、美しかったよ〜(失礼ながら、鴈治郎さんの息子とは思えない、、(^_^;)




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夜になるとロームシアター版顔見世もなかなか雰囲気がある。




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今年も見応えがあった。みんな上手い。
私の世代は、少し上の先代團十郎さん、尾上菊五郎さんなんかをTVでよく見て、気がつけばほぼ同世代の時蔵さん、勘三郎さんなどが活躍して、そしていつのまにかその子息たちの時代がきている。それぞれの世代を共有した歌舞伎役者が順送りに伝えられていくところも歌舞伎のおもしろさではないかしら。








筒井筒〜いづつにかけし井筒安〜 - 2017.08.29 Tue



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京都タワーが見えるここは東本願寺さんの近く。



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たまにお邪魔している創業170年の老舗旅館井筒安さんにて、今宵楽しいお能の会。
題して「筒井筒〜いづつにかけし井筒安〜」
井筒安のご当代(7代目)は京料理の料理人でもあり、日本の伝統文化を伝える催しを年に何回かされている。

今宵は観世流シテ方・松野浩行師をお迎えして、仕舞や謡、トークの数々。あまりにお話しがおもしろいしお上手なので、あれ?今日は噺家さんだったっけ?(^_^;と思ったりして。





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まずは今夜のテーマ、「筒井筒」をイメージした青洋さんのお菓子をいただき、お薄を一服。
このお菓子、三層になっていて、真ん中柑橘系の味の羊羹をはさみ、ブルーとピンクの透明寒天の層。ちょうど井筒(井戸)をかこんで幼い男女が遊んでいるような感じでしょうか。さすが青洋さん、素敵な和菓子。

まずは「江口」の謡から入って、「海士(あま)」の玉の段の仕舞。
我が子を世に出すために、決死の覚悟で竜宮に玉を取りに行く海士(母、不比等の妻のひとり)、取った玉を取り返すべく追いかけてくる龍王に追いつかれ食べられぬため、玉を自分の胸をかき切り埋め、命と引き替えに(龍は屍体は食べないという)したという壮絶なお話し。
けれん味のある仕舞で、なんだか歌舞伎を観ているようなおもしろさなのだが、世阿弥以前からあった曲だというからびっくり。室町の人たちもこんなスピード感あふれる芸を楽しんでいたのだな。

パッと飛んで着地と同時に胡座をかいてすわる場面、まったく音がしない着地に感動!修練のたまものとは言え、なかなかできる技ではないよなあ。


気分転換に全員で仕舞の足摺り歩きをしてみたり、目の前に自分たちのスマホを置いて、これを大事な物と拝む型をしてみたり、、、、たくさん笑った。仕舞をかれこれ2年半習っている身としては摺り足はちゃんとできないといけないのだが、、、、(^_^;いまだに苦手。




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(これは衣裳体験の場面)



ついで「井筒」の仕舞

主題は「筒井筒」は伊勢物語の有名な話で、井戸を囲んであそんだ幼い男女がいつしか慕い合うようになり添い遂げるが、男(業平)の心変わりでいろいろあったけれど、最後にはまた女のもとにもどるというストーリー。


  筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹見ざる間に

  比べこし 振り分け髪も肩過ぎぬ 君ならずして たれかあぐべき



仕舞は後半、女(の霊)が業平の形見の装束をつけ、おのが姿を井戸にうつして業平の面影をしのぶ、という場面。

衣裳なしの仕舞と、簡単な装束と面をつけた仕舞を拝見。やはり全然ちがう。とくに面をつけるとその女人がおりてくる、、というか別の人格が現れる感じ。

能舞台では舞台上に井筒をあらわす作り物にすすきの穂を飾る秋の物語。シテが去ったあとの舞台に月が心の中で見えないといけない、と聞く。
松野師も強調しておられたが、能はまさに想像力をフル稼働して楽しむ芸能なのだ。自分の想像力が問われ、人によって心に見える景色は異なっていることだろう。




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衣裳(長絹・ちょうけん)と面をつける体験もあって、これはお客さまのひとりが体験されているところ。かるくうつむくだけで面の表情がかわるのがやはりみものだわ。




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この長絹や水衣(隅田川などでシテが着る)、とてもおしゃれだと思う。着物をきたときにちりよけとして今日でも十分着られるのではないかといつも思うのだが、いかがでしょう?(もちろん柄とか刺繍とかなしで)前身頃の打ち合わせがかるくクロスするのがとってもステキなのよ。





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で、今回間近で長絹をみせてもらって初めて気づいた!
前の紐を固定する糸があるんだ!これと紐の重さがあの美しいクロスのヒミツだったのね。

いつか手作りでもちりよけまねて作ろうと思うので、見たらびっくりしんといてね(^_^;





平安神宮薪能2017 - 2017.06.06 Tue

今年も恒例、平安神宮薪能。
昼間、どんなに暑かろうが夜は酷寒が大げさでないほど冷えるので、やはり寒かった昨年の記事にも「来年はダウンジャケット持参しよう」と書いたにもかかわらず、のど元すぎればなんとやら、それなりの防寒準備はしながらも、全然足りん!バカバカ!私のあほ〜!

というほど、昼間よい天気だっただけによけいに冷え込んだ今宵の薪能。




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今年のテーマは「神出鬼没 幽冥巡礼」。

今年ははじめての試みとして、各演目の前に狂言師のお二人が(第2夜は茂山茂師、島田洋海師)演目ゆかりの京都名所旧跡をまわってあらすじをおもしろおかしくわかりやすく説明する、というナビ付き。
これはなかなか見る方にはありがたい、よいこころみであったと思う。




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30分前に行ったにもかかわらず、たくさんの観客、いまさらながら京都の観能人口の多さに驚く。知人がたまたま前の方にいたので、お隣のよい席にすわれた。ラッキー、感謝。





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今年もパンフの袋は、まわりを切り取ればクリアファイルになるというすぐれもの。
これを客席で売って歩くのも狂言師の方々。
茂山逸平さんの口上がとても面白く、みんな大笑い。

「西日がまぶしい!その日よけにも是非このパンフレットを!」とか、
「今日はお兄ちゃん(宗彦さん)がいません。それで売り上げが落ちたらお兄ちゃんにデカイ顔されます。なので助けると思って買って下さい!」とか。(^◇^;)

アナウンスの方も笑いをこらえてお仕事されてたそうですよ。




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この薪能は観世座、金剛座、合同というところに意味があるのよね。
さらに昔は金春座の提灯もかかっていたとか。


2日目の一曲目は「弓八幡」。
舞台は石清水八幡宮。かなりはしょって、ワキ方登場のあとはいきなり後半の高良明神登場へ。
神様だから衣裳も所作も神々しい。
弓八幡で思い出すのは、今年の春先、両足院での茶事に招かれたとき、遠州流のご亭主が茶碗の弦巻の絵付けを見て「弓八幡」の話をされたこと。髙砂の祝言を謡われるくらい、能にも造詣の深いご亭主であった。


日も落ちて、火入れ式のあとは幽玄の「野宮」。
六条御息所が源氏を忘れるため、伊勢の斎王となった娘とともに嵯峨野の野宮にこもり、やがて伊勢に下って行くという源氏物語のエピソードから。
ちょうどお稽古場で先輩がこの仕舞を舞っておられたので、なにやらゆかしい。
野宮のシンボルである黒木の鳥居、ここを越えようとして越えず、の場面がこれであったかと。



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ちなみにこれが嵯峨野の今の野宮神社・黒木の鳥居。



  
狂言は鬮罪人(くじざいにん)
町内で祗園祭の山のだしものを考える、というまもなく始まる祇園祭にちなんだ演目がうれしい。
総勢八名の狂言師が登場するという、にぎやかな楽しいお話しであった。



最後の曲が金剛流の「小鍛冶」
一昨年の薪能で演じられ、しかもご近所に粟田口・合槌稲荷(小鍛冶に由来する)があるので、親しみのある、しかし狐の天冠の後シテがかっこいい演目。
前シテがいつもは童子なのに、いきなり翁がでてきてびっくりしたが、これこそ金剛流の小書(特殊演出)「白頭」。
前シテが、童子の時は狐の精は赤い髪だが、翁の時は白い髪なんだそうな。
狐の精が宗近の合槌(刀を打つ)をつとめる場面がクライマックスだが、意外と時間は短い。名刀「小狐丸」の由来。





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こんなに寒いのに、今年は最後まで観覧するお客さんがほとんどで、すばらしい。
ある程度予備知識がないとわかりにくい能であるが、わかりやすく三分の一くらいの長さで演じられる薪能は、能への入り口としてオススメである。





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それにしても、来年こそはかならずダウンジャケット持参するぞ!!(忘るべからず!!自分!)




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