フィナーレは吉例顔見世興業! - 2012.12.26 Wed
秋からこっち、数少ないオフの日は茶会やらお遊びやら、つめこめるだけ詰め込んで、怒濤の勢いでスケジュールをこなしたもんだ。
途中なんども気分が悪くなるくらい疲れを感じたが、「まだ、大丈夫、、、まだ、いける、、、私は大丈夫、、、」と自己暗示をかけて遊ぶさまは、我ながら鬼気迫るの感あり。
そんなシーズンもついに終わり、いよいよフィナーレは南座、ご存じ顔見世興行でございます!

まずは恒例、縄手古門前の美容室エメラルドさんで髪をしてもらう。
この日はお休みの日だったのに、どうしても、という人が何人かいてはって朝のうちならということでお願いを。

(もう次の方の髪にはいっている先生入りで写真、とってもらいました)
いつもながら手早くステキにセットしてくださる。
「私から仕事をとったら何も残らない。」「仕事することがリハビリ。」と、にこにこお話しされる。
福谷先生、大好きだなあ〜。
1年ぶりなのに、私の職業まで覚えていて下さっていて、感激。と同時に、すごいプロ意識を感じる。

で、実は違う着物に着替えて行こうと思ったのだけれど、先生に「その着物がいいよ。」とほめられたのでこの着物のままで。(おだてに弱いのよ、、、)
で、いざ!
南座へ!

年の瀬の顔見世興行は格別、なんだか晴れやかな気持ちになる。

今年はなんといっても勘九郎襲名の口上がある夜の部でしょう。

花街の姐さんがたもおいでで、いやがうえにも華やぐ。
まずは「仮名手本忠臣蔵 五・六段」で仁左衛門さんをたっぷり堪能。
やつれ男をやらせたら右に出るものなき天下一ですわ。
しかし「お軽勘平」の勘平があんな悲劇とは思わなかった。
仇討ちの実話は知っていても仮名手本忠臣蔵となると、実はあまり知らない。
もちっと勉強してから見るべきだったな。

そしていよいよ口上。
舞台にずらっと並んだ裃姿の綺羅星の役者、その真ん中に勘九郎・七之助兄弟が。
どうしたってだれもが先代勘九郎こと勘三郎さんのことを思ってしまう。
席を予約したときにはまだ、夢にも思っていなかったのにね。

そして勘九郎が静御前と知盛の一人二役を演じる「船弁慶」。
前半の押さえに押さえた静の舞のあと、ケレン味たっぷりな知盛の幽霊を演じるのはやっているほうも小気味よく、楽しいのではないだろうか。
この演題は大好きだし、今年の平安神宮薪能でも味方玄さんの知盛(「碇潜(いかりかつぎ)」)は迫力があってとてもよかった。
(ちなみに知盛は清盛の四男、壇ノ浦にて、生きたまま浮かび上がって晒し物になる辱めを避けるために碇を体に巻き付け、それをおもりにし、「見るべき程の事をば見つ。今はただ自害せん」と言い残して入水した。)
歌舞伎ではまた違った迫力で、幅の狭い花道で何回も回転して退場するときには落っこちやしないかとはらはら。
う〜ん、これは何かに似ているぞ。
そうだ!
バレーの白鳥の湖で、かれんな白鳥を演じるプリマが同時にコケティッシュな黒鳥を演じて華麗なピルエットをみせるあれだ!
がんばれ!勘九郎!
お父さんの分まで。と思わず心の中でさけぶ。

ひいき筋のご祝儀を見せる竹馬。
この名前をチェックするのも楽しみ。
扇雀さんへは末富かあ、、

幕間に文字通り幕の内。
昨年は準備しなかったので、太巻きしか売店に残っていなかった反省をもとにあらかじめ菱岩さんへ予約。
幕間に入り口まで持ってきてもらえます。
有名なだし巻き入り。
さすが、おいしかったわ

お茶はこのような定式幕の模様のカップにて。
(こちらの顔・見世はお目汚しのためしておりません^_^;)
最後の演目は「関取千両幟」。
成駒屋・翫雀さん。(坂田藤十郎の息子)
橋之助の悪役ぶりが
橋之助さんと言えば、団十郎さん体調不良により休演、その代役を見事にこなしてはった。
これもさすが!

終演の頃には夜も更けて。
今年の怒濤のお遊びもこれにて終了。チョン!(柝の音)
明日からはしばらく「孫祭」だあ。
途中なんども気分が悪くなるくらい疲れを感じたが、「まだ、大丈夫、、、まだ、いける、、、私は大丈夫、、、」と自己暗示をかけて遊ぶさまは、我ながら鬼気迫るの感あり。
そんなシーズンもついに終わり、いよいよフィナーレは南座、ご存じ顔見世興行でございます!

まずは恒例、縄手古門前の美容室エメラルドさんで髪をしてもらう。
この日はお休みの日だったのに、どうしても、という人が何人かいてはって朝のうちならということでお願いを。

(もう次の方の髪にはいっている先生入りで写真、とってもらいました)
いつもながら手早くステキにセットしてくださる。
「私から仕事をとったら何も残らない。」「仕事することがリハビリ。」と、にこにこお話しされる。
福谷先生、大好きだなあ〜。
1年ぶりなのに、私の職業まで覚えていて下さっていて、感激。と同時に、すごいプロ意識を感じる。

で、実は違う着物に着替えて行こうと思ったのだけれど、先生に「その着物がいいよ。」とほめられたのでこの着物のままで。(おだてに弱いのよ、、、)
で、いざ!
南座へ!

年の瀬の顔見世興行は格別、なんだか晴れやかな気持ちになる。

今年はなんといっても勘九郎襲名の口上がある夜の部でしょう。

花街の姐さんがたもおいでで、いやがうえにも華やぐ。
まずは「仮名手本忠臣蔵 五・六段」で仁左衛門さんをたっぷり堪能。
やつれ男をやらせたら右に出るものなき天下一ですわ。
しかし「お軽勘平」の勘平があんな悲劇とは思わなかった。
仇討ちの実話は知っていても仮名手本忠臣蔵となると、実はあまり知らない。
もちっと勉強してから見るべきだったな。

そしていよいよ口上。
舞台にずらっと並んだ裃姿の綺羅星の役者、その真ん中に勘九郎・七之助兄弟が。
どうしたってだれもが先代勘九郎こと勘三郎さんのことを思ってしまう。
席を予約したときにはまだ、夢にも思っていなかったのにね。

そして勘九郎が静御前と知盛の一人二役を演じる「船弁慶」。
前半の押さえに押さえた静の舞のあと、ケレン味たっぷりな知盛の幽霊を演じるのはやっているほうも小気味よく、楽しいのではないだろうか。
この演題は大好きだし、今年の平安神宮薪能でも味方玄さんの知盛(「碇潜(いかりかつぎ)」)は迫力があってとてもよかった。
(ちなみに知盛は清盛の四男、壇ノ浦にて、生きたまま浮かび上がって晒し物になる辱めを避けるために碇を体に巻き付け、それをおもりにし、「見るべき程の事をば見つ。今はただ自害せん」と言い残して入水した。)
歌舞伎ではまた違った迫力で、幅の狭い花道で何回も回転して退場するときには落っこちやしないかとはらはら。
う〜ん、これは何かに似ているぞ。
そうだ!
バレーの白鳥の湖で、かれんな白鳥を演じるプリマが同時にコケティッシュな黒鳥を演じて華麗なピルエットをみせるあれだ!
がんばれ!勘九郎!
お父さんの分まで。と思わず心の中でさけぶ。

ひいき筋のご祝儀を見せる竹馬。
この名前をチェックするのも楽しみ。
扇雀さんへは末富かあ、、

幕間に文字通り幕の内。
昨年は準備しなかったので、太巻きしか売店に残っていなかった反省をもとにあらかじめ菱岩さんへ予約。
幕間に入り口まで持ってきてもらえます。
有名なだし巻き入り。
さすが、おいしかったわ


お茶はこのような定式幕の模様のカップにて。
(こちらの顔・見世はお目汚しのためしておりません^_^;)
最後の演目は「関取千両幟」。
成駒屋・翫雀さん。(坂田藤十郎の息子)
橋之助の悪役ぶりが

橋之助さんと言えば、団十郎さん体調不良により休演、その代役を見事にこなしてはった。
これもさすが!

終演の頃には夜も更けて。
今年の怒濤のお遊びもこれにて終了。チョン!(柝の音)
明日からはしばらく「孫祭」だあ。