fc2ブログ
topimage

2013-02

廬山寺・鬼法楽 - 2013.02.06 Wed

(立春も何日か過ぎたというのにまだ節分ひきずってます^_^; )

電車の中でのおぢさんの会話。
「節分は京都のあちこちでやっているけど、同じ時間帯ばかりだから1年に一カ所しか回れないので、全部回ろうと思うと10年以上かかるなあ。」

なるほど、そうよね。
しかも私の場合平日にあたると行けないし。
せっかく日曜に節分があたっているのだから、行けるところから回ろう。
で、今年はいきなりメジャー、御所東の廬山寺

P1020244.jpg

境内の桔梗もきれいなので、昨年は桔梗の季節に行きました。御土居もあるし、紫式部邸跡としても有名なので、見所満載のお寺です。

P1050511.jpg

こちら節分追儺式は鬼踊りこと、鬼法楽が有名。

P1020245.jpg

なので相当の人出が予想されるので1時間前に行ったのですが、もうすでにこんなに人が
( ̄□ ̄;)!!

P1050443.jpg

前にも後にも行けない満員電車状態で待つこと1時間。(京都では大きなイベント見ようと思ったら、ひたすら忍耐が必要)
さいわいこの時期にしては暖かく、空も雲ひとつない気持ちの良い天候。BGMはその間ずっとくりかえされる御真言。

  ♪ おんばらだ〜はんどめいうん おんばらだ〜はんどめいうん、、、、、

  
ここにお祀りされている元三大師(良源)の御真言です。実は如意輪観音の真言と同じ。元三大師は如意輪観音の化身と信じられているから。
しかしあまりに長い間くりかえされるので、テープでもながしているのかな?と思ったら、ちゃ〜んとお坊さんが肉声で唱えておられました。

P10504462.jpg


お、いよいよ始まるみたい。
追儺師さんが弓矢を持って。

P1050449.jpg

比叡山からこられたとおぼしき、一番偉いお坊さん。(傘付き!)
大勢のお坊さん達が護摩壇のまわりで加持祈祷をはじめると、、、、

P1050458.jpg

赤鬼さん登場!

P1050461.jpg

貪欲の象徴とか、剣と松明をもっています。

P1050464.jpg

まさかりをもった緑鬼、瞋恚=怒りの象徴。
(か、、かわいい

P1050466.jpg

愚痴を表す黒鬼さんは槌をもって登場。

P1050470.jpg

この3匹が法螺貝と太鼓のゆっくりとした原始的リズムで「躍る」んですが、なんともスローモーでユーモラス。

P1050471.jpg

Ψ( ̄∇ ̄)Ψあはは、、  全然こわくな〜い。子供も怖がらないんじゃ?
しかしこの単調なプリミティブな不協和音にあわせて踊るこの踊り、、、どこかで。

そうだ!古代の踊りといわれる春日若宮おんまつりの細男(せいのお)だ!細男に似ている。


P1050485.jpg
 
やがて3匹は加持祈祷を邪魔せんと、そろって本堂のほうへ。
後ろ姿がまたなんとも ( ´艸`)ウププ。

P1050493.jpg

そこへ追儺師が東・西・南・北・中央の5箇所に向い矢を射て鬼たちを降伏。
(この射られた矢をゲットできた人は今年いいことあるかも)

P1050500.jpg

お坊さん達の法力と破魔弓に「ヤラレタ〜、、、、」と言ってか言わずか弱ってでてきた鬼さんたち。逃げていきます。

P1050503.jpg

仕上げに豆をまいて厄除け。

P1050505.jpg

小餅と豆をまいてくれるんだが、とれんのだわ、これがなかなか。
中には大きなバッグの口をあけてキャッチしている猛者もいて、びっくり!

P1050507.jpg

地面に落ちたちょっと泥付きのやつをとりあえずゲット。
こちらのお豆さんは蓬萊豆といって、ちょっとかわっていて、大豆の外側を砂糖で固めた紅白の豆。
本尊の元三大師が豆大師と云われるので、それを表したものだとか。
この蓬莱豆を紅白一粒づつ食べると6年寿命が延びるんですって。洗って食べましたよ。かなり固かった!

P1050509.jpg

追儺式がおわるとどこからともなく、、、、

P1050516.jpg

改心した鬼が現れて、体の悪いところをなおしてくれる「鬼のお加持」を。う〜ん、私の場合悪いのは「根性」かなあ( ̄w ̄)

p1030280.jpg

我が家にもある角大師の御札。元三大師・良源が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の像といわれます。
これで1年分の厄除けをひとつよろしく。

 ♪ おんばらだ〜はんどめいうん おんばらだ〜はんどめいうん、、、、、




NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

最新コメント

プロフィール

しぇる

Author:しぇる
京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

最新記事

カテゴリ

未分類 (14)
茶の湯 (385)
茶事(亭主) (82)
茶事(客) (172)
茶会(亭主) (17)
煎茶 (9)
京のグルメ&カフェ (94)
町家ウォッチング (10)
弘道館 (7)
岡崎暮らし (108)
MUSIC (4)
能・歌舞伎 (65)
京都めぐり2023 (29)
京都めぐり2022 (29)
京都めぐり2021 (30)
京都めぐり2020 (19)
コロナ緊急事態宣言下の京都2020 (12)
京都めぐり2019 (28)
京都めぐり2018 (20)
京都めぐり2017 (30)
京都めぐり2016 (34)
京都めぐり2015 (34)
京都めぐり2014 (39)
京都めぐり2013 (36)
京都めぐり2012 (6)
本・映画 (14)
美術館・博物館 (138)
奈良散歩 (129)
大阪散歩 (1)
着物 (8)
京の祭礼・伝統行事 (60)
祇園祭2023 (9)
祇園祭2022 (11)
祗園祭2021コロナ下 (5)
コロナ下の祇園会2020 (1)
祗園祭2019 (18)
祗園祭2018 (11)
祗園祭2017 (17)
祗園祭2016 (18)
祗園祭2015 (16)
祇園祭2014 (13)
祇園祭2013 (14)
修二会2023 (10)
修二会2022 (8)
コロナ下の修二会2021 (6)
修二会2020 (5)
修二会2019 (3)
修二会2018 (4)
修二会2017 (4)
修二会2016 (3)
修二会2015 (3)
修二会2014 (3)
修二会2013 (3)
その他の町散歩 (10)
京都和菓子の会 (4)
ソウル紀行2023 (3)
イスタンブール・カッパドキア紀行2013 (8)
英国田舎紀行2015・湖水地方とコーンウォール (7)
パリ紀行2014 (7)
ノルウェー紀行2016 (4)
古筆 (1)
ポルトガル中部〜北部紀行2017 (7)
京都でお遊び (13)
ギャラリー (4)
暮らし (13)
中国茶 (48)
京都の歴史・文化について勉強 (3)
過去ブログ終了について (0)
猫 (1)
滋賀さんぽ (21)
オランダ・ベルギー紀行2018 (9)
ニュージーランド紀行2019 (9)
台北旅行2018 (3)
高野山 (2)
骨董・工芸品 (1)
東京散歩 (2)
諏訪紀行2021 (4)
金沢さんぽ (1)
御所朝茶 (4)
有田2022 (1)
熊野三山巡り (2)
兵庫さんぽ (1)
太宰府 (2)
丹後旅行 (3)
仕覆制作 (3)
信州旅行2023 (2)

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR