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2013-04

卯花月雑記〜2013 - 2013.04.28 Sun

<その1> 含翠会月釜

東山今熊野なる御寺・泉涌寺の塔頭、来迎院。

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ここには赤穂浪士・大石内藏助が名水のわくのを喜び建立した茶室含翠軒があります。なので討ち入りの12月14日にちなんで、毎月14日には月釜が懸けられるのです。(12月には大石内藏助茶会がひらかれるもよう)

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ここで赤穂浪士達が密談もしたらしい。

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まさに含翠の名に恥じることなきしたたる翠。
含翠軒はどうやら小間らしいのですが、間取りがわからない。月釜は残念ながらそこではなく、書院にて。

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ここは待合です。百人一首を一枚一枚に書いた色紙が襖にちらされ優美な雰囲気です。この待合には蓮月さんの軸がかかっていたのですが、どうしても読めない。最後に「さくら」の文字だけが読めただけ。あとで亭主さんにお聞きすると、
「墨蹟や歌などは、読めなくてもじ〜っと対峙してください。その意味が心に響いてくるはずです。」
と、おっしゃったのが印象にのこります。まあ、でもやっぱり、不肖・わたくし、わからなかったんですけどね(^_^;
どうやら嵯峨野の野宮神社の鳥居に飾られた紙垂(しで)が桜の花のように見えた、、、という歌らしいです。

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社中さんの手作りだという花筏の干菓子がかわゆかったです。=*^-^*=♪


<その2> 信三郎帆布店

東大路、知恩院さんを少し上がったところにご存じ、信三郎帆布のお店があります。

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お家騒動でごたごたがありましたが、「一澤帆布」から「信三郎帆布」もしくは「一澤信三郎帆布」へ、タグの名前がかわったのにもなじんできた感じ。
店内は観光客やら地元の方やら、大勢がおいででにぎわっています。私は重くてちょっと大きい一眼レフをいれて都大路をかついで歩いても平気な、大きめな丈夫なバッグをもとめにこちらへ。

一澤のバッグもずいぶんおしゃれになりました。昔はほんとにそっけないくらい実用一点張りだったけれど。でもそれで人気が出るのは一重に実用に耐えるから。あれこれ選んで、一つ選んで購入。そんでもって帰りに入り口の引き手を見て、おもわずニヤリ( ̄∇ ̄)

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で、もとめた大きめのカバンはこちら。

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<その3> 奈良鹿愛護会

奈良も京都と同じくらい(時には以上)愛する私は、奈良の鹿愛護会の会員になって毎年ささやかながら会費をおさめております。いつもその御礼として鹿グッズを送ってくれるのですが、いままでだと鹿の角で作ったキーホルダーなんかだったのですが、今年は、、、、

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、、、、、、

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これ、ステッカーなんですけど、車にでも貼れってか?京都でこんなん貼ってたらなにか?と思われるとおもうなあ、、、( ̄▽ ̄;)

<その4> 宮川町

京の五花街のひとつ、美人度が高いといううわさの宮川町。こちらは春の京おどり。

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いつもフィナーレで歌われる「宮川町音頭」がしばらく頭の中をまわるのよ。

  ♪ 花は宮川 花は宮川 ヨ〜イヨイヨイ 京おどり〜

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華やかな舞台がひけたあとも、よその花街からきた芸妓さん、舞妓ちゃんが見られるのが心躍る。いや〜、ねえさんきれいやな〜。

で、その流れで宮川町の某割烹で食事してたら、、、

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きゃ〜!
ご飯食べ(ごひいきさんとお食事)の舞妓ちゃんが!
なんとうちらのとなりのカウンター席で、おぢさんと。おいしい御飯食べられてええな〜と思うかもしれないけれど、舞妓ちゃんはなにくれとなく気配りを忘れない。お水がなくなってたら追加をたのんだり、おぢさんが席をはずしたすきに、お膳の上を整えたり。やっぱりかわいいだけやない、接客のプロなんやわ、と感心しました。


<その5> 加賀・金花糖

加賀銘菓、伝統祝い菓子の金花糖をいただきました。

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なんだかわからないって?よ〜く見ると、これは招き猫なんです。
金沢の金花糖で有名なお菓子屋さん、越野製菓のもの。

摺り砂糖でできていて、中は空洞です。口にいれるとしゃりしゃりで、砂糖の塊なのにしつこくないんです。

加賀藩で、幕末〜明治時代から作られ始め、おめでたいお祝いの席に使われて来たそうです。特に女の子が生まれると、お雛さまと一緒にお嫁さんの実家から華やかな金花糖が贈られ、その子の健やかな成長を願ったとか。

作り方は、砂糖水を煮詰めて、鍋を火床から 降ろして棒で攪拌、白くなるまで回し、桜材の割り型の穴から流して、中を空洞にする為に、すぐに鍋に戻して固め、固まった物に食紅で色をつけてできあがり。

この見事な職人技を紹介した動画があります。こちら!


<その6> 野村美術館講演会〜型物香合・番付の世界

今季最初の野村の講演会。お題は先日まで展示されていた「茶人の遊び心〜型物香合と番付」について。
今年は野村美術館30周年記念だそうで、所蔵品のみならずよその美術館所蔵の品も借り出しての、香合だけの展示でした。(会期は終了)これだけそろうのは、もう当分ないであろう豪華な顔揃えでしたわねえ。

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香合という物の存在は正倉院御物の時代からあったそうですが、炭出前が確立された16世紀末〜17世紀になって初めて茶室にもちこまれる存在になったそうです。
型物香合は、それ以前の塗り物(漆器、蒔絵、堆朱など)にくらべて大量生産可能であり、江戸時代になって茶の湯が浸透してきた庶民階級が持ちやすいものだったので、爆発的に流行したそうです。
それを人気順か格順か、当時やはり流行した相撲になぞらえて、番付表にしたあたり、江戸時代のひとはすごくしゃれてますね。

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お題といい、デザインと言い、おもしろいを通り越して奇抜、奇天烈なものも多く、小さくてかわいいのでいくらでも欲しくなりそう。庶民にはコレクションしやすい茶道アイテムかもしれません。
私は東方、交趾シリーズより西方の染付のほうに軍配をあげたくなるんですけど、みなさまはいかがでしょう?



湯木美術館〜藤田美術館 - 2013.04.26 Fri

昼の空き時間を利用して茶道関係の美術館をちょいとハシゴしてきました。

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大阪は北浜。道修町(どしょうまち、、、よ。)は薬関係の会社が集まるオフィス街。ここのランドマーク、コニシKK。(ボンドといえばコニシ)最初ビルの谷間にたつこのレトロな黒壁にびっくりしたものですが、いまではすっかりおなじみの景色になりました。

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ここから御堂筋の方へ歩くこと約10分、湯木美術館へ到着。

なにしろ吉兆をつくった湯木貞一の茶道具コレクションですから、よそよりも懐石道具の充実度はすごいです。
展示室もこぢんまりとしているのでおちつきます。

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今季の展示は「茶の湯の漆器〜利休と不昧のデザイン」。

利休デザインと言えばいわゆる利休形。棗などは寸法も決められているわけで、千家十職の宗哲や一閑の物が主。どちらかといえばしぶい、、、。
宗旦在判の又隠棗(黒小棗)は数百年前の物と思えないくらいつやつやとして、時代のおかげできれいな蝋色になって、茶道の歴史的価値もあるけれど、、、、やっぱり地味(;^_^A
来歴をきかねばスルーしてしまうかも。こういう渋い漆器がいいな〜と思うにはもう少し修行が足りんのかな。

懐石道具ではいろんな種類の折敷が山とつまれていたのはさすが吉兆。利休形山折敷(3代彭祖・宗哲)というのを初めて見ました。底とまわりの縁を桜皮で綴じたカンナ目の折敷で、これはそうとう侘びた感じ。ついでに3代宗哲が彭祖(中国の伝説の長寿仙人)という俗称をもっていたのも初めて知ったわ。
金蒔絵の華やかな折敷もあって、これで出された日には鑑賞にいそがしくてゆっくり懐石があじわえないのでは?と思うくらい豪奢。

不昧デザインは江戸期のおしゃれな物が多くて、見てて楽しい。ここでは茶道検定にでそうな(^_^;塗師の名前を覚えておこう。不昧のパトロネージを受けた原 羊遊斎とか小島漆壺斎とか。今の象彦さんのご先祖、西村彦兵衛の名前もありました。

先日某茶会で吉野寿司桶の水指(建水はよくあるらしいが)をはじめて見たのですが、ここでも拭き漆のかかった寿司桶水指を拝見。2回見たから、もう忘れない。
蓋に吉野御寿司弥助云々と焼き印が。これも先日初めて知ったのですが、弥助寿司は今でも吉野にあって、義経千本桜にでてくる有名な寿司屋なのですね。やはり桜の季節の道具でしょうか。

一番印象に残ったのは片輪車蒔絵香合、出雲松平家伝来。
片輪車とは波の紋様の中に半分だけひたった御所車の車輪が描かれる意匠。細密な蒔絵と青貝でえがかれる景色はとても美しい。貴族の乗る牛車の車輪が、乾燥によってゆがまないように鴨川の水に浸しているのはかつてよく見られた風景なんだとか。それを頭に描いてみるからなおのこと印象深く思うのかもしれません。

さて、湯木をでたあとはその足で大阪城北の藤田美術館へ。

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維新の動乱期に奇兵隊にも参加した藤田傳三郎男爵のコレクション。

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左手の蔵のような建物が美術館で、床はオイルびきの木の床、私なんかは昔通った小学校の講堂のイメージ(若い人にはわからんだろうなあ、、、)で好きなのよね。
ちなみに隣接してみごとな藤田家の庭園(現在は太閤園の施設)を無料で見ることができます。お時間あれば是非。

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普通展示会の図録って高価で重たいものが多いのですが、こちらはA5サイズのリーフレットに説明もちゃんとついて200円、という親切さ。大好き!

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「茶道具のいろは」と題して茶道を知らない人に、茶会・茶事の流れに沿ってこの道具はこうやって使うものですよ、とレクチャーしてくれるような展示で、楽しいばかりでなく、お宝がざくざく。もうガラスにへばりつき。

そういえば外人さんも熱心に見入ってはったけど、英語の説明は一切なかったし、説明文(かなり専門的な用語もある)が理解できるほど日本語に堪能な人だったのかしら。

利休の二重切竹花入「よなが」!よくエピソードもしっているけれど、見たのは初めて!

長次郎の楽茶碗、珠光の注文により最初に作られたという漆塗り棗(羽田五郎・作)、真中古茶入「面影」なんかもエピソードは知ってても見るのはお初、漢作唐物文琳茶入「田村」お〜本でよく見るやつ、仁清、利休〜織部〜遠州というゴールデンラインが所持した斗々屋茶碗、利休・紹鷗の茶杓、古天明釜、与次郎の釜+風炉(鰐口で、すごくいい)、、、、

いつみてもすごいコレクション~( ̄∇ ̄)~。.:♪*:・

一番印象に残ったのは古井戸茶碗。織部の命名「老僧」。いわゆる雨漏りとよばれる斑文(シミみたいなものね)を、長年修行をつんできた僧侶になぞらえたところが妙にぴったり。少しゆがんで梅花皮も実にみごと!


建物が建物なだけにここの展示の照明はちょっと暗いのです。茶碗などは高台が影になって暗くてよく見えない。でも、本来茶道具はほの暗い茶室で使う物だとすれば、本来の茶碗のありようの見せ方かな、と最近思うのであります。

嵐山新緑〜星のや京都・後編 - 2013.04.22 Mon

一夜明けて青空ものぞくいやがうえにもさわやかな朝です。

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昨夜は爆睡、せっかくの居心地のよいベッドも堪能するひまもあらばこそ。

朝食は各部屋に担当のスタッフがもってきてくださるのですが、なんと、こ〜んなスタイルで。

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この駅弁スタイル、中味はかなりの重量だと思います。男性のみならず女性スタッフもがんばってます。
ならべられた中味は、、、

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和食・洋食スタイルそれぞれ。これだけ全部がセットされているなんてびっくり。(ただしHIヒーターは部屋の収納棚にあらかじめ入っていた)

春草のしゃぶしゃぶでた〜くさん、春の息吹をいただきました。コーヒーセットはちなみにロイヤルコペンハーゲン。(TVで見た叶 松谷さんの瓔珞文コーヒーカップがでてこないか、ひそかに期待したのですが(^_^;  )

朝食のあとは正午のチェックアウトまでゆっくり宿でくつろいだり嵐山を散策したり、、、

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何度もいいますが、ほんとうに緑が美しい季節です。通勤・仕事にあけくれる日常は、こうしてゆっくり景色を楽しむゆとりもないので、よい息抜きができました。

ただ正直いうとバタバタするのがすっかり習慣になっているので、景色をのんびり楽しむ、、、という能力に欠けているような気がするわ、私。

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さて、部屋から見えたこの白い花。利休梅だということだったので、近くで花をみてみましょう。

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茶道具で茶入の仕覆や古帛紗の紋様として利休梅は有名なのですが、確かに似てますね〜。
利休さんが愛した花だから、という説もありますが、どうやら「利久」梅が変化して利休梅になったらしいです。

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さて、花びらの散り敷く石段を下りて、星のやの外も散策。

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星のやの船着き場です。ここから嵐山遊歩道をしばらく歩きます。

このあたりの岸は浸食されて岩がむき出しになっているのですが、その岩影に小さくてもたくましいこんなスミレも見つけることができました。けなげ、、、

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嵐山といえば上の方では保津川下りが有名ですね。

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保津下りの舟が何艘も下って行くのに出会いました。さすが嵐山ならでは、の風景。

実は私、春と秋のハイシーズンの嵐山、いったことないのです。多分きれいだろうなあと思いつつ、とにかく人が多い、というのにおそれをなして。でも新緑がこれだけ美しいのなら、紅葉の季節、山桜の季節、行ってみてもいいかな、、、って思う。

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遊歩道では、なんと茶花としても珍重されるマムシグサがたくさん生えているではないか!名前は悪いけどね。
ウラシマソウ、ザゼンソウなどの仲間で仏炎苞が一度見たら印象に残ります。
持って帰って移植したい気持ちはやまやまなれど、山野草をかってにとってはイケマセン。

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星のやの遊歩道へでる出口をでてすぐの所に、大悲閣への参道を発見、、、というか「大悲閣はこちら!」という案内やらポップやらがはげしくたくさんでているので、気づかない方が不思議、というか^_^;

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これは昨年冬に、対岸の嵯峨野の大河内山荘へ行ったときに撮ったもの。山の中腹にへばりつくように大悲閣が見えています。いままでこうして遠くから見るだけで、ここへ行く機会や方法があるなんて考えもしなかったのですが。

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こんな坂道をのぼること約10分。

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今まさに対岸から見た景色の中にいます。

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こんな絶景が待っていました。手前は保津川、遠方に比叡山、大文字、双ヶ岡がわかるでしょうか。しかもここのお堂には双眼鏡まで用意してくださっています。和尚さんの解説付きで、仁和寺の五重塔から南禅寺、清水の舞台、本願寺の屋根、泉涌寺まで遠く俯瞰。絶景かな。

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角倉了以の像(ただしレプリカ)

大悲閣こと千光寺は角倉了以ゆかりのお寺。了以は大堰川や高瀬川など河川開発工事をした人ですから、その河川開鑿工事で犠牲になった人たちの供養のため彼が創建した寺です。

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ほんものの了以像はご本尊の観音さまとならんで、お厨子におさめられています。眼光鋭く、石割斧をもち、大綱の上に坐しています。ある意味彼がいなければ、彼の強い意志がなければ、京都の繁栄はなかったかもしれない恩人です。手をあわせました。

和尚さんによると、ハイシーズンの秋でさえ、嵐山までいってもここまで登ってこられる人はほんとうに少ないのだとか。境内は修復をしないといけないような建物がたくさんあって、それで経済的にやっていけるのか、ちょっと心配になりました。嵐山までおいでの節は是非、いってあげてね〜。

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星のやにもどって、川向こうをはしるトロッコ電車を緑のはざまからチラ見て、(向こうからは見られて、、、景色がよいので星のやさんの前で必ず一時停車するんです)、、、
いよいよひとときの楽園にお別れ。

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行きと同じく舟に乗って。お見送りのスタッフさんが姿がみえなくなるまで手をふってくれました。さようなら〜。
さあ、リフレッシュして娑婆にかえろう!



嵐山新緑〜星のや京都・前編 - 2013.04.21 Sun

小雨まじりの夕刻、嵐山の渡月橋をわたり渡月小橋のたもとにその船着き場はありました。

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星野リゾートが展開するお宿星のや・京都へ、10分間の舟の旅です。

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遅めの時間だったので舟は貸しきり。日没後の送迎は車なんだとか。最初舟で送迎なんてそこを売りにしているのかな、と思っていましたが、実際遊歩道を利用する陸路はかなり危ない、、、というか離合できない狭い道で、雨の日はスリップも心配。だから舟の送迎は必然なのですね。

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しかも、ここは嵐山。この大堰川の景色を楽しむにはやはり舟にのらなくてはもったいない。
桜の時期は終わって、今はこのしたたる新緑の季節。美しいです。

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あ、見えてきました。星のやリゾート。桟橋に傘を持ったスタッフさんがお出迎えにきてくれています。

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この地はかの角倉了以の邸宅のあった場所。そしてかつて100年以上の歴史を持つ老舗旅館・嵐峡館であった建物。

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跡継ぎがなくて廃館となったこの建物を買い取って、あらたなリゾートをつくりあげる、と計画した星野リゾート。当時は「よそさん」のお手並み拝見と思っていた京都人も多かったでしょうね。

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水の庭。

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京都を活躍の場とする建築家、造園家・庭師、インテリアデザイナー、京都の伝統的物づくりの職人たちの力を借りて、古い建物を徹底的にリノベーションし、あたらしいコンセプトのリゾートに。
この日は週末ともあってほぼ満室。関東や大阪や海外からもお客さんがおいでのようです。

それなりの値段なので年配の客が多いと思いきや、客層、案外若いのに驚きました。(そういえばスタッフもみなさん若者ばかり)これはイベントなどのコンテンツによるものでしょうか。


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大堰川にそって立ち並ぶ建物はそれぞれちがった作り、内装の客室になっています。緑の小径をいくのはとても気持ちいいなあ。

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奥の庭は焼瓦を埋め込んだ枯山水をモダンに解釈した庭に。(翌朝はここで希望者にヨガを教えてはりました。川の水音を聞きながらのヨガも気持ちよさそうだ)

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こちらはその奥の庭に面した一番奥の客室。

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われわれの客室はこの階段を登って、、、

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二階建てのメゾネット形式。

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二階のリビングはこんな感じ。

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リバービューのうえに、なんと川向こうの正面にはトロッコ電車の線路が走っているんです。

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窓のすぐそばには桜の木、少し早ければさらに絶景だったにちがいありません。下に見えている白い花を咲かせているのは利休梅。

そうですねえ。内装や室礼、雰囲気は俵屋さん、炭屋さんなんかの老舗の方が数段上だと思います。でも、この天下の絶景、嵐山の前にはひれ伏すしかありません。京都中の宿屋の中で、最高のロケーションなのではないでしょうか。

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こちらは部屋に用意された部屋着で、このまま室外に出て散策するのも可。おしゃれで着心地もいいですよ。

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さらに肌寒い日用の綿入り半纏はなんと紬で、着心地最高。

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お風呂はヒバの浴槽でお湯をいれると仄かな芳香が。

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その上、レモン風呂にしてもいいのよ〜♪

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石鹸置がまた竹細工。これはショップで売っていましたが、案外の良いお値段。でもおされだわ。

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ウエルカムドルチェは「清流」もしくは「青楓」とでも銘をつけたいような透明な和菓子。

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この茶櫃がまたスタイリッシュ!

しかし!

TVがない〜!!私はテレビっ子なのに( ̄Д ̄;)

でも、そういう外界の猥雑なことをもちこまないのがコンセプト、なのでそれは納得。(スマホは手放せなかったが、、)

さて、夕飯は別棟のダイニングでいただきます。

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水の庭もすっかり暗くなりました。けっこうな雨降りでしたが、それだからこそ石畳、緑が美しく、山の香りもはっきりして、夜の雨もわるくありません。

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ウェイティングルームでもあるライブラリーラウンジでは、仏具(おりんなど)をアレンジした不思議な楽器をスタッフさんが奏でていました。

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ここはどこに座っても居心地が良い。

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コーヒー、紅茶、シャンパンなどもいただけて、本の閲覧も自由。

食事は懐石、名シェフの芸術品をいくつか。

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春爛漫の肴核。はなやかで見た目も楽しい。

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鰆のたたきと筍。ソースはなんとほろ苦ノビル。

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春貝は自分で炭焼きしていただく。

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メインディッシュはヒレ肉のステーキとペコロス、春野菜。懐石ながらお肉がとても美味ヽ(*^^*)ノ

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おささも二種類いただきました。この錫の酒筒、よいですね〜。お料理の器も現代作家さんのもので、なかなかよかったですよ。

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すっかりお腹も気持ちも満足したあと、自分の客室へひきあげる道すがら、ほかの客室の灯りがとても美しい。

さて、TVもないことですし(^_^;今夜は早く寝ることにいたしましょう。
次回は翌朝の嵐山散策編で、、、、




老舗がらみのカフェ - 2013.04.19 Fri

老舗といっても自分の関心事項として主に和菓子の老舗さん。

茶道をやっている方なら、ああ、あそこ、と思いつかれるような京都の和菓子の老舗の菓子が、別の場所で、新しいコンセプトで提供されるというスタイル、最近はやりのようです。

大丸BFの笹屋伊織さんのカフェIORI、最近オープンした末富さんのホテルオークラun cafe Le Petit Suetomiなんかそうね。和菓子をこよなく愛する者としては、こんなお店は是非とも訪ね歩かねばなりますまい。( ̄^ ̄)ゞ

で、新規に入店してみたお店をいくつか。

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まずは祗園のどまんなか。にぎわう花見小路を少しそれると、こんなにしずかでしっとりとしたたたずまい。

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びっくりするくらい閑静なそんな場所にあるのが、昨年末オープンしたばかりの鍵善(くずきりで有名)さんのカフェ、ZEN cafe。見かけはとってもモダンで和菓子のお店がだした、とは思えないくらいですね。

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中のインテリアもスタイリッシュ。カウンターもありますがおすすめは、、、

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絶対このお一人様!
このすみっこ感がたまりません。まわりを気にせず、お茶しながら何時間でも本が読めそう。

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私が占拠したのはそのお向かいのお一人様席。目の前にはアート系ライブラリーがあって、自分の部屋みたいな感じでくつろげます(´▽`)b

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頼んだのは和菓子アラカルトとお煎茶。浮島、薯蕷、練り切り。いずれも一口サイズのミニなのよ。(レギュラーサイズ3個はさすがに、、、、)

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こちらのカフェの2階にはアンティークの器のお店、昴さんもはいっていてちょっとした眼福がいただけますよ。階下のカフェのデザインはここのオーナーさんなんですって。

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階段の上から眺める祗園の石畳も良い感じですね。

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さて、続きましてはこちら鴨川べり。

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せせらぎすへらさん。川端通りをはしるせせらぎに文字通り面したカフェ(縄手から入る入り口もあります)。

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ここではなんとあの(予約注文でしか入手できない)嘯月さんの和菓子がいただけるというのです。(あそこのきんとんはすごい)

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こちらも和菓子とは一見縁のなさそうなモダンなインテリア。

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でも、気持ちよいのよい日だったので、外のテラス席で。植木がつくる木漏れ日がきれい。ほんとうに気持ちよかった。

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残念ながらきんとんはもう季節外れなので(つくね芋の季節ではない)求肥の和菓子を。

最後は和菓子ではないのですが、すへらさんの縄手通りの方の入り口の斜め前のカフェをご紹介。

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茶事の時、汲み出しでよく使う香煎の原了廓さんのカレーカフェ、Ryokakuさん。香煎というよりむしろ薬味、黒七味のほうが有名かな。

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七味は日本のスパイスですから、スパイスのかたまりみたいなカレーをだす、というのもなんとなく納得。

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しかも各テーブルにはお好みで振りかけられるスパイスがこんなにたくさん。さすが!

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九条葱カレーをたのんだのですが、そのままでもけっこう辛いのに、ついついいろんなスパイスを試したので、最後には食べる気力すらおこらないくらい超・辛くなって失敗でアリマシタ(≧д≦)

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こちらのカフェでは原了廓の商品も購入できます。

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で、なんだか料理の腕があがりそうな(幻想をいだかせる)ミックススパイス、購入いたしました。

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これは店頭のジャンボサイズのオブジェで、原了廓の薬味はこのタイプの容器にはいっています。ほんとうは昔の四角い引き出しみたいな容器がお気に入りなんですが、もう作ってないそうです。残念。



囍春・茶菓花器事〜好日居にて - 2013.04.16 Tue

昨年晩秋、河原町丸太町のkitさんでひらかれた茶菓花器事・遊秋は、お店一杯にしきつめられた落ち葉をカサコソ踏みながら、とても楽しくすごした。

また同じメンバーで春の茶菓花器事・囍春のおさそい。

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しかも今回は、いつも花担当のみたてさんが、とうとう本拠地となるお店を開店したお祝いというめでたい会。なので「囍」なのね。
しかもその場所は、私が何回かいったことのある、連棟の織屋建の一軒、ぎゃらりーRICO さんの並びじゃありませんか!お気に入りの高麗美術館もちかいし。

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この囍春・茶菓花器事はそのみたてさんで2日間おこなわれたのだけれど、その最後を飾る会は場所を変えて、黄昏ちかい岡崎・好日居にて。

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ウェルカムティーは月の光で発光させたといわれる微発酵茶・白毫銀針(たぶん、、)に華やかなバラの香りを添えたもの。夜会にふさわしく。

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おめでたいことが重なるように、今回の会のテーマは松竹梅なのだそう。
まずは「松」。
フレッシュな松葉を熱湯で煎じる。ええっ?!松葉ってお茶にもなるの?

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初座を見守るのは器担当、陶芸家・金工家・木工家なんでも作れます!の市川 孝さんの大壺と、彼の伊吹山のアトリエの敷地に咲く桜。みたての若いご夫婦の新たな門出を祝って。

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いただいたお茶はまぎれもなくあの松の香り、少しも違和感がないさわやかなお茶です。
ちなみに今夜の器も下に敷いた縞黒檀のミニトレーもみんな市川さんの作品。松葉茶の器はペットボトルのキャップくらいの大きさでとてもかわいくてほっこり。(⌒-⌒) 

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急須の中の松葉。さらに佳い香り。

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中国茶につかうピンセットのような箸に茶葉をひっくり返す棒。これも絵になる。

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今度は奥の間に場所を移して。この席は「竹」の席。
李朝白磁(実は市川・作)の壺にみたてさんが入れた笹と筍。バンダジにあまりにもマッチして美しい美しいコーナーに。

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茶碗がならべられた大きなブリキの円盤はトルコのものだとか。

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その茶名も「竹葉青」。名前の通り竹の葉のような形の茶葉は2月頃、まだ寒い時期にやっと芽を出した茶葉の新芽を摘んだ貴重なもの。これは煎茶のさわやかさにとても似ていて、日本人好みのお茶だな。茶葉ももちろん食す。

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みたてさんで扱うのは長野などから仕入れた山野草がメイン。とても可憐なかそけき花ばかり。栽培はむつかしそうだが、茶花には最高。いちどお店をのぞきにいかないとね。

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好日居のミニキッチンではスタッフがあれこれ忙しく準備中。こういう景色って好きだな。

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これも市川さん作のスプーンにのって出てきたのは胡麻油。

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この韓国式茶粥は李青さんかな?
これに先ほどの胡麻油や塩を好みで投入し、いただく。おいし〜ヽ(*^^*)ノ

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めったに入手できない花山椒も投入。両手でパンパンとたたいて香りをだして。
この李朝祭器写しの器も市川作。彼の陶芸の手本は李朝の器なのであります。(うふん、私好みのど真ん中。しかもなんと下鴨の川口美術さんで何年も前から彼の個展、やってるんですって。)

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さてさて、次なるは紙にハサミをそれぞれ一刀ずついれてください、というもの。
???

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みなさん、真剣なお顔でハサミをいれて、できあがったのは、「囍」。
これをどうするのでしょう。

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はい、茶菓花器事恒例の花影の茶。季節の花と、この囍をおいて上から抹茶をふりかけ、その影を写し取ります。

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これは「梅」の席。
小さい青梅のついた梅の枝をいれる壺はこれも市川・作ですが、偶然できたひびわれが良い景色になっています。

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梅の席のお菓子は、これも最近実店舗・工房をもたれたばかりの日菓さん。これはかるかんなんですが、なかにお菓子でつくった梅の実がかくれています。表面にふった抹茶は春の芽吹き。

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先ほどの花影のお茶は抹茶となりました。

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続くお菓子の二つ目は「梅雲」。ふわふわの梅の形の雲なんだそうですよ。芽吹きには雲がはこぶ雨が欠かせません。
白餡を求肥でくるんだ、、、そう、まるでにゃんこの足みたいなかわいいフォルム。

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最後のお茶は花の香りの玉蘭香。玉蘭花は白木蓮のこと。華やかな香りがたって、王侯貴族にでもなったような気分。

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最後のお菓子は小梅の干琥珀。

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力強い中国茶は何煎でも香りを失わず、小梅をひとつ、またひとつぽりぽりやりながら何杯もお茶をいただく。

こうして美しい宵の茶菓花器事、やがておひらきです。

皆様にも「囍春」を。




花鎮(しず)め・今宮神社やすらい祭〜倫景亭茶室 - 2013.04.14 Sun

紫野なる、今宮神社。

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平安時代には、桜の花が散る頃、疫神は花の精にあおられていたずらをして回ると信じられていた。

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花傘を花と間違えひきよせられた疫神を今宮疫社へ鎮めて一年の無病息災を祈るやすらい祭。

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その花傘に入るとその年の厄を除かれると。

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光念寺を出発した今宮やすらいの行列は氏子町内を練り歩き、今宮神社に到着。
囃したり踊ったりするのは、豊かな稲の実りを祈るとともに、疫神を、踊りの中に巻き込むためとか。

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3年生までの少年がなる間鼓(子鬼)。

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少し大きくなった囃子方。
中高生になると赤毛・黒毛の大鬼は太鼓や鉦をならして躍る。

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地元の人たちの努力で保存され継承されてきた、これも地元のお祭りだな。

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子鬼の踊り。

そして迫力ある大鬼の跳ね踊り。

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やすらい花や

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やすらい花や

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学生時代に一度見てから、あれから数十年。この子達はまだ生まれていなかったよなあ、と思うと感慨深い。

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あれから世間にも私にもいろいろな年月が流れました。

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川上大神宮より出発する川上やすらいは、もっと大きい大人が大鬼。踊り方もずいぶんちがいます。

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お囃子のお稽古日の掲示もありますね。こういう地元のお祭りが近所にもあったらなあ。

境内ではお茶席もあるとのことで入ってみたら、これがまたすばらしいお茶室で!

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「倫景亭」とあります。なんでも十数年前には壁も柱も朽ちて蜘蛛の巣だらけだったとか。

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かなり古い建物らしく、躙り口もかなり狭い。

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ちゃんと外に刀掛けもあります。

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修復していくうちにこの茶室は表千家の不審菴写しだと判明したとか。

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おお〜っ!!
初めて本物をみた!つまり不審菴のごとく、普通風炉先がある方から入室し、くるっと向きをかえて点前座に座る茶室を!

表さんのお点前でお茶をいただき、きちんと拝見までさせていただきました。まさかここでこんな本格的な茶席似入れるとは、予想外のうれしさ。

こちらでは不定期ながら、表千家のお稽古をされているそうですよ。茶室を維持するにはやはり使うことですから、とおっしゃってました。

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さて、今宮さんの参道といえば、通り過ぎることはできませんね。
二軒あるあぶり餅屋。前来たときは一和さんへ入ったので、今回は錺屋さんへ。

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おいしゅうごさいました〜!


SAKURA フィナーレ - 2013.04.13 Sat

今年もせわしく、よく桜を追いかけたこと!
私の今年のSAKURA days、いよいよフィナーレです。
(BGMはもちろん溝口 肇さんのチェロで「SAKURA Days ~こころのふるさと」)

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恒例の平安神宮・紅しだれコンサート。今年でもう25年目なんですって。以前住んでいたときとかぶるのですが、一切記憶にございません。当時はそんなことに目を向ける心のゆとりがなかったのね。

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境内に入ったとたん、目に入るのは西神苑の白虎楼の向こうに屋根にもしだれかかる、淡い桜色の光。

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今年は思ったより桜が早く、しかも冬にもどったかのような肌寒い宵だったので、西神苑には人影まばら。例年のおしあいへしあいもなく、ゆっくりゆっくりそぞろ歩き。

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その寒さのおかげか、紅しだれ、まだまだ踏みとどまって美しいです。

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淡い紅色の光の靄としかみえないけれど、

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ほんとうはひとつひとつの花の集合体。まるで銀河系の星のように、その数まさに無限。
そしてまもなくすべて潔く散り果ててしまうさだめ。

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本日のブログ、あまり言葉が書けません。

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なぜなら、西神苑の出口近くにある、この一本の大きな紅しだれの前に立つと、音もなく桜の雨がつぎからつぎへと落ちてくるので、、

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言葉を失ってしまうのです。

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コンサートは東神苑にて。

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この日の出演はギタリスト・真辺雄一郎さん。
すでに桜に酔っていた私の耳に、さらにここちよい良き音楽。
ぽつぽつ降り出した小雨も寒さもなんのその。

里桜はまだ、これからですが、ひとまず今年の桜の追いかけは終えることにしましょう。


京都は、、、、、、桜も最高だぁ〜!


「一億人の茶道教養講座」岡本浩一・著 - 2013.04.12 Fri

一億人

著書「茶道を深める」で、私の茶の湯のspiritualな師匠となった岡本浩一先生の新刊がでました。
「茶道を深める」も「茶道に憧れる」も少し襟を正して読まなければならない雰囲気を持っていました。でもこれは新書版、気軽にふむふむと読める、と思っていました。

茶道をやったことのない人も念頭において、というコンセプトで書かれた本だというし、最初の茶道の歴史や禅との関わりなどは、知ってる知ってる、復習だなこれは、などと思っていたのです。
でも途中から、これは寝転がって読む本じゃないぞ、と気持ちは正座。
ダイジェストながら、茶道に関する「教養」の教科書ではありませんか。これを読むだけでいままで断片的に持っていた知識がかなりすっきり整理された感じがします。

例えば、漠然ととらえていた利休のなにがどう革新的だったのか。知っていそうで系統立って考えたことがなかったことが、箇条書きで整理され、これは受験生時代のまとめノートみたいだなあ、、、と。

あくまで最大公約数的な見解とことわってあります。専門的な研究では諸説紛々な事象もありますが、しろうとには理解しかねるので、こうしたざっくりとしたダイジェストはとてもわかりやすい。
そこからさらに深く知りたい、という気持ちが芽生えれば自分で調べればよいのだし、知りたいという気持ちを励起してくれる本、ととらえるとよいかもしれません。

楽茶碗の歴代の作風の違いについても大まかなとらえ方がまとめられていて、これはとてもありがたい。
長次郎、のんこうは別格としても、歴代の違いなんて考えてみたこともなかったのです私、恥ずかしながら。
これからは楽美術館へ行くときにこの本を握りしめて、自分なりの検証をしなければ。

その「教養」というもの。
この本の中のその定義説明は少しむつかしい。茶道を例に挙げて書かれている部分を抜粋しますと、

茶を知るとは?
茶道の概要、禅との関係、茶道史、流派の概要、主な茶人のイメージ、点前の概要、美観の概要、陶磁器、建築などを知る、、、


点前手順を覚えるだけでは茶道教養を身につけた、とはいえない。
また、知識を蓄えることだけでなく、それらを身につける課程でした修練、その修練を乗り越えて形成された人格=茶人としての「教養」、ということでしょうか。
言葉足らずですが、私の理解のしようはこんなところです。

茶道は稽古場だけでおわることはない、と痛切に思います。もっと奥を知りたい、もっと広く知りたい、という気持ちにさせる深さが茶の湯にはあります。
じゃあ、それを知ろうと行動をおこす人とおこさない人。前者との話の方がだんぜんおもしろい!
背景に幅広い知識・教養を身につけたお茶人さんとの話は楽しくてしかたがない。
自分もかくありたし、と努力だけはしますよ、努力は。(成果は、、、知らん)

「他流派への関心が茶観を成長させる」という章も頷ける事が多いです。
利休時代の点前はどうだったのだろう、という素朴な疑問から発して、他流の点前を意識して見るようになってから、茶の湯のおもしろさが俄然大きくなった様な気がします。
「真」の点前は、いわば書院の茶(足利義政〜)であるので、実はどの流派も大きな違いはないと推測する、というのは納得です。裏千家の草の点前は究極の省略しまくりなので、真の点前のすがたがわかりにくくなっています。他流派の草の点前のなかに裏千家の真点前の所作との共通性をみつけて、なるほどな、と思うことがありますね。


それからこの本のなかに「市井の茶人」という言葉がでてきます。
岡本先生命名で、「茶道以外の仕事をしながら、自分の心のよすがとして真剣に茶道に取り組んだ茶人」のことです。

今は仕事に占領される時間が多くて、早くリタイヤしたい、が口癖の私ですが、いつもこの「市井の茶人」という言葉に励まされています。
もっとも市井の茶人の例としてあげられているのは松平不昧公(藩主)、井伊直弼(大老)、住友春翠(銀行家)、益田鈍翁(三井財閥)と大物ばかりなので、私など例にあげるのは甚だおこがましいのですが(^_^;

茶を考える時間は物理的には少ないのは確かですが、本分たる仕事というバックグランドを背負ってこそ、自分らしい茶の湯になるのではないかとも思うのです。

まだまだSAKURA - 2013.04.10 Wed

みやこメッセあたりからみた東山。

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山の中に白く浮かんでいるのは桜。
この季節にならないと、山の桜のありかはわからない。

チャリ日和、とは言い難い小雨もたまに降る一日ながら、桜は待ってくれないので、My car(=自転車)にのって遅咲きの桜をたずねに、岡崎疏水から出発!

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夷川あたりの疏水。
このあたりはもう地元の人しかいませんが、実は一番フォトジェニックな穴場かも。

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見ていて飽きない花筏もこのあたり、きれいです。

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夷川ダムの大きな貯水池では、孵ったばかりの小ガモが花筏の中を一生懸命泳いでいます。

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夷川ダムをこえると鴨川。
ひらける景色、桜もまだ頑張っています。
そのまま一気に西北へつっぱしって、たどりついたのは、、、

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西陣聖天こと、雨宝院。(今出川通智恵光院北)

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すぐ一回りできてしまうほどの小さな小さなお寺ですが、この中には平安時代の千手観音菩薩像(重文)が安置されている観音堂をはじめ、不動堂、稲荷堂、庚申堂がコンパクトにおさまっているんです。

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そして、その間を埋めるように様々な花が丹精され、なかでも数種の桜が見事なので、この季節だけ訪れる人があとを絶ちません。

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枝垂れが見事!
ちょうどその時日が照ってきて、青空も見えてきました。

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桜のシャワーの下にたたずむこの幸せ。

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突然吹いてきた風に花吹雪。
この至福の時をなんと言いあらわそう。

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ここは西陣、織物の町。境内には染め物に適した水を湧かせるという染殿井もあります。かつて染色職人さんがこの水を汲みに来ていた時代もあったとか。

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雨宝院でもう一つ楽しみにしているのは御衣黄。
緑色の花をさかせる里桜ですが、五分咲きといったところでしょうか。この木は境内の外からでも見ることができます。

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南隣は法華宗総本山本隆寺。

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ここの土壁も見所ですね。
本堂の瓦の葺き替えの際にでた古瓦を土壁に埋め込んだものらしい。エコだし美しいし、一石二鳥だわ。

ちょっとのどもかわいたし、一休み。

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近くの町家カフェ、ひだまりさんへ。

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ミセの間、だいどこ、奥の間に坪庭、走りもとに火袋、と正しく「京町家」。しかも西陣どまんなか。

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西陣あたりにおばあちゃんの家があって、、、
というシチュエーションを妄想しつつ(^◇^;)ノスタルジックな気分にひたりながらいただいたのは、、、

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桜紅茶。そばぼうろ付。
桜の塩漬けのほのかな塩味が紅茶に意外とあうのですね。

西陣を出発して、途中で御所の桜も愛でながら丸太町にでると、、、

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まああああ〜〜〜

思いもかけないところに桜の名所があるではありませんか!
裁判所のぐるりをとりかこむ枝垂れのトンネル!
これ、いつもみているはずだけれど、桜の木だとは思いもしなかった。

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いやん、また新たな花見場所を発見してしまった!
来年の春も今以上にいそがしくなるではありませんか!


桜散初の茶事 - 2013.04.07 Sun

  うらやまし 心のままに 咲きてとく
          すがすがしくも 散るさくらかな
  (蓮月)

この季節、桜始開の茶事と桜散初の茶事をひらこうと思ったのは、この蓮月さん(太田垣蓮月尼)の軸を手に入れたからでした。

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ここ岡崎は蓮月さんにゆかりの土地なので(一時住んでいらした)、この軸を眺めながらのお茶もいいなあと。
今回の桜散初の茶事はベストタイミングというべきですね。

でもこのたびの茶事は始まる前からかな〜り波乱含みで、始まってからもいろ〜んなアクシデントがあって、それでも心に残るような茶事だったと、亭主は思っているのですが、、、(^_^;

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前回の茶事では待合に、今回は玄関にかざった西行さんの歌。

    風吹けば 花咲く波の 折るたびに
             櫻貝寄す 三島江の浦
(淀川河口あたりの古称)

さて、これを書いていただくようお願いしたのが実は意外な方で、、、むふふ。。。
(答えは最後に追記で明かします(^-^)  )

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汲み出しは、この季節にしては少し汗ばむほどの陽気でしたので、小豆茶を冷やして。
小谷真三さんの倉敷ガラスのコップです。

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このたびは男茶会、、、じゃありませんが、水屋も含め亭主とお正客以外は男性のお客さま。皆様遠方からおいでくださいました。
しかも、それぞれ独自の世界でハイレベルな仕事、活動をされている方々なので、なまはんかな知識ではその世界には対抗できません。

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なのでひらきなおって、自分の趣味全開!でいこうと。

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本席の軸は、私の茶道の原点、K大心茶会の創始者であり西田幾多郎の弟子であった哲学者、久松真一先生のもの。

「随所作主」(臨済録より)

いましめとして、自分のこころにいいきかせる言葉です。
どんな境遇にあっても、どんな相手と対面しても、自分自身を見失うことなかれ。

さて、前回も使って、今回も登場させたのがこちら。

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じゃ〜ん!

特注の自在!
煤竹を吟味して、鈎を辛夷の自然の股を利用して、大工さんにつくってもらいました。(監修by I君)
裏千家では釣り釜は3月、しかも中柱のある茶室には使わぬ方が、、というのは知っていますが、せっかく天井に蛭釘があるのに、これを使わぬ手はないと思いまして。

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釣り釜は炭手前をしてこそ、なので後炭も省略せずに。小上げ・大上げ・大下げ・小下げ、、、

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水のたっぷりはいった重い釜を、この小猿(木の部分)ひとつで受け止める不思議。力学的に考えれば考えるほど、よくできてるなあ、と思います。

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今回も懐石は三友居さんにお願い。(自分で料理する日はまだまだ遠い、、、えへへ^_^; )

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すごく美味しかったのが強肴のこれ。外を見ただけでは揚げ物?だったのですが、、、なんとこれ、筍のすり下ろしで作ったひろうすなんです。初めての食感でびっくりした〜。

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流派の違う方もおられたのですが、それぞれお茶の世界に造詣が深く、いろいろ勉強になるご指摘を受けまして感謝です。
(水指の位置がちがったり〜、、、廊下をどたどた走り回っているのが丸聞こえというご指摘をうけたり〜、、、(^◇^;)、、、お恥ずかしいかぎりで。
でも、流派による違いって、じつはつきつめていくととても面白いんです。

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お菓子は今回も北白川の山もとさんに特注。淡青(餡)を内包した白。銘を「白磁」とつけさせていただきました。(ね、自分の趣味全開もいいとこでしょ?)

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で、後座の花入が白磁の壺、、、というのはやりすぎだったでしょうか。

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薄茶器を海松貝にしましたので、、、、

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前回も干菓子は貝寄せ(末富さん)

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今回は亀廣保さんの貝寄せ。

いずれも宝石のように美しい。


席が終わって待合でしばらくお話しをいたしましたが、かなりハイレベルな学問的なお話しがとびかっていたので、私はぼーぜんとそれを拝聴するのみ。こんな方々をよくぞお招きできたと、いまさらながら冷や汗もんです。

そして、遅参されたN様より、お詫びにと、すご〜いもの(もちろんお茶関係)をいただいてしまって、なんだかかえって良かったようなすごい得したようなO(≧▽≦)O気分。ありがとうございましたっ!!

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これから、季節は緑の候へ、うつりかわってゆきますね。


<さて、西行さんの歌を書いてくれはった方はこの方、、、>  →READ MOREを押してね

室町御池界隈 - 2013.04.04 Thu

茶事用の干菓子を調達にでかけたのは、いつもの亀廣保さん。

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はでさはありませんが、細かい仕事がしてある干菓子専門のお店で、好きな物を必要なだけ購入できる、茶を嗜む者にはなくてはならないお店です。

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店頭に飾ってある干菓子は春の野遊び風でかわいいな。

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お向かいには、亀廣保さんに来たときにはいつものぞいてしまう、もりたもとこさんの着物ショップomoが。

今日は民藝風の帯地かしら?
普段に気軽に着ることができる木綿の着物や紬や、楽しい小物がメイン。
ちなみに私は以前こちらでこんな帯を買いました。

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神坂雪佳さんの金魚玉之図をデザインしたもの。
これもこの円い窓に飾ってあって、一目惚れしたんです〜。

さて、亀廣保さんの近くに美味しいアメリカン焼き菓子のお店が新しくできた、という情報をぽん様ブログからゲットしましたので、こちらもいってみなくては。

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こちら、Nakamura General Storeさん。
おぢさん(中村さん)が一人で焼いて、売る分がなくなったら閉めるといったゆる〜い感じの焼き菓子屋さん。
内装やオブジェが50〜60年代のアメリカのイメージ。
売っているお菓子もガッツリアメリカン。

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マフィンもベークドケーキもいろんな種類がありますが、どれもバターがこれでもか!と効いていて、、、どうして美味しい物ってこう高カロリーなの〜っ!!
こんな美味しい物、毎日がつがつ食べてるアメリカ人の、国民病が肥満だってよく理解できるわ。
かなり危険ですが、亀廣保にいったら必ず寄るお店がまたできてしまった。(^◇^;)

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押小路を少し東にいくと、ベーグルなど人気のパン屋さん、Flip up!さんもあります。いつも狭い店内は人でいっぱい。私が通るときはほとんど売り切れのことが多くて、、、

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押小路にたちならぶ京町家。瓦が波打っていたり土壁がいたんでいたり、お人が住んでいる気配がないようなお家も。あと数年したらこの景色もすっかりなくなってしまうかもしれないなあ。(T.T)

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室町の一本東、両替町通りに面する旧・龍池小学校の裏側。
なにを隠そう漫画オタクの聖地(?)京都国際マンガミュージアム
その一角に中京消防団龍池分団がつくられたのは平成18年だとか。

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なんとこのあたり江戸時代の銀座あと、という大正年間の(ややこし)碑が。
さすが京都、犬も歩けば史跡にあたる。

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ど〜も気になるのがこの「龍の井」とかかれたポンプ。
調べてみたけれど不明。銅駝美術高校(これも旧・銅駝小学校)にある地元民しか知らない名水・銅駝水と同じように、かくれた名水かしら?わけてもらえるのかしら?

、、、、なんてことを考えながら、用事をすませるだけなのに、京都さんぽが十分楽しめた日でありました。

最後に関係ないけれど、インクラインの桜の画像をおいていこう。


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五事式〜桜の候 - 2013.04.02 Tue

昨年に引き続き、今年も五事式の茶事へ参加して参りました。

いや〜、順調にすすんでも最低6時間はかかるこの式、まさに体力勝負です(; ̄ー ̄A

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この日は麻の葉の江戸小紋と象さんの名古屋帯にしましたが、(ああっ!着物にえらいシワが、、、)昨年の記事を見るとなんと同じ着物を選んでいました。(この季節になると、この色が着たくなるってことですかね)

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七事式の偈頌。

五事式とは、七事式のうち五つの式を取り入れた茶事で、

初座:廻り炭、懐石
   中立
後座:廻り花(今回は花寄せ)、且座で香をたき、濃茶、薄茶は花月、一二三之式で濃茶を採点

というもの。

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いつもの七事式の会のメンバーですので、みなさまそこはするすると粛々と、、、といいたいところですが(^▽^;)、まあ、疑問におもうところは質問しながらお稽古のノリで進んでいきます。

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なんといっても、この時にしかできない廻り炭がハイライトです。まもなく風炉の季節になりますので、このように炉を囲んで炭の暖かさを楽しむのもしばらくお休み、名残を惜しんで炭つぎの景色を楽しみました。

なかなか普段のお稽古では、巴半田、筋半田をさわる機会はありませんから、貴重な経験をさせていただきました。しかし、長い水屋火箸で炭をつかむことの難しさ!

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亭主によって最後の炭がつがれ釜もかけられました。
いよいよお楽しみの懐石弁当。
今年は上七軒・おかもと紅梅庵さんのもの。
こちらはお店は町家の料理屋さんになっているそうなので、一度行ってみなくては。

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羊羹と鯛の子の桜の抜き物。桜の一番良い季節になりましたねえ。

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御酒もでまして、なごやかに。
みなさまの茶道のバックグラウンドは様々ですが、茶の湯を愛するという点において、一致。だから年に数回お目にかかるだけなのに、会話もはずみます。末席にくわえていただけたことに感謝です。

八寸は席主さん手作りの海の物・貝柱と山の物・菜の花。
いろどりも春らしく。

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花寄の花は皆様もちよりで。たくさんそろいました。さすが花の季節です。

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わあ〜、こちらは大好きな椿・卜半だ!(唐子咲きといって、おしべが小さな花びらに変形している椿)
一本だけでもすごい存在感。

ちなみに私は小桜とペンペン草を。(ほんまにペンペン草だったんですよぅ∑(; ̄□ ̄)

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炭の香り、煉り香の香り、茶の香り、、、いずれも茶席では重要なファクターですが、聞香炉でたかれる伽羅の香りはまた違った心地よさ。

濃茶は亭主さん、とても上手に練ってくださったので、すごくおいしかったです。
ちなみに最後の一二三の式での濃茶点前の採点は、ほとんど花の一。つまり非常に良い、という点でした。(その上に月の一,二,三がありますが、普通遠慮してつけない点だそうですので)

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薄茶は花月。全員が点前、お茶にあたるまで札を交換しつつ完遂しましたよ。
お干菓子は席主さん手作りの蝶々の雲平と、和三盆の蕨。

参加人数が多かったこともあって、たっぷり6時間以上もかかりました。膝がちょっとピンチかも(^_^;
楽しくとても勉強になりましたが、さすがに少し疲れました。1年に1回が限度ですね。

席主様、先生、ご同席の皆様、有意義な一座建立ありがとうございました。

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これは家のフタバ葵。
桜だけではなく、葵ももうこんなに葉がきれいです。春ですねえ。
(2年前、vivasan様に頂戴したもの。年々大きくなってます)







夜・SAKURAハンティング - 2013.04.01 Mon

今宵一番の夜桜。

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あでやかに、妖しく、水面(みなも)におのが姿を映し。

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夜が更けても愛でる人は三々五々、とだえることなき岡崎の疏水の夜桜。

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桜の水廊をゆく十石舟。
夜9時半までのスペクタクル。

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細見美術館の北隣、旧・芝蘭会館跡地のみごとな枝垂れ。
桜の樹勢を保護するためか、今年はライトアップされず、こんな暗い写真しか撮れませんが、暗い中にもほの白く浮かび上がる花の姿はかえって妖艶。

  桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。 (梶井基次郎)


そんな事を思いながら。

::・'゚☆。.::・'゚★。.::・'゚☆


うってかわってこちらは艶やか、華やか。

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祗園白川の夜桜。

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人出も半端ではありません。

でも、今宵会う人みな美しき、、、かな? 

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  清水へ祇園をよぎる桜月夜 今宵会う人みな美しき  与謝野晶子

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頭上にふりそそぐ。

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雨のように。

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ここは花街、祗園の夜桜。


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