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2014-08

花屋みたて〜籠とかき氷展 - 2014.08.30 Sat

紫竹の花屋みたてさん。


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花屋と言っても洋花は一切アリマセン。山野草や茶花になりそうな花ばかり、しかもそのディスプレーが李朝の白磁や籠なんかにさりげなく素敵に投げいれられていて、そのセンスが大好き。
(場所は高麗美術館のほどちかく、ちょっとわかりにくい場所だけれど、連棟町家長屋の一軒)

お店をここに構えられたときに比べたら、ずいぶん鉢が表まで増殖してますね〜。



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この日は企画展として籠とかき氷展。
このようにいつもは花や鉢が並んでいる場所に、所狭しと籠、籠、籠、、、
ちょっとお買い物に行く時用の籠から、時代のついた民具としての籠、花入れ、笊、その他。お値段もお手頃。



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いつものお花はこちらにかためられていますが、こちらにも籠、籠、、、あ、なつかしい柳行李が!



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もうひとつの企画がかき氷。烏丸高辻〜松原にある木と根さんの出張かき氷。なのでこの日はちびっ子がいっぱい。

ちなみに木と根さんは陶芸やガラスなどの作家さんの物をあつかっておられる小さな素敵なお店です。そこにも喫茶室があるのですが、なにぶんこぢんまりとしているので席の競争率が高くて、、、だからここでいただけるのはうれしい


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それにしてもここの織屋建の町家はすてきだなあ。織屋建は織子さんの手元がよく見えるように、光が入りやすいよう高い天井と、明かりとりの天窓がある作り。憧れますね〜。
ここには先代と先々代のお店の時代も来たことがあり、いいな〜と思っていた町家です。



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さて、かき氷。
数種のソースの中から三種選べるんです。わたしは石榴、きび蜜、キーウィーにしました。これ、ソースによって彩りがずいぶん違うので、この組み合わせは少し地味だった。


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たまたまお隣に座った方のも撮らせていただく。これはマンゴ−、桃+?? このコンビネーションは緑がちょっと足らないわね。、、、なんてお話しをして、見ず知らずの方ながら、紫竹のここまでわざわざ来られるくらいの方ですから、さすが話が合ってず〜っとおしゃべりさせていただきました。楽しかった!

もちろん、かき氷も最後まで甘く、おいしく頂戴しました。これが今季最後のかき氷になりそうです。


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席のあちこちにさりげなく投げいれられた花は、もちろんみたてさんの手になるもの。茶室にこんな花が入れてあるときっとうれしいだろうな。


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壺も李朝白磁ですよ>^_^<
(みたてさんは川口美術にも時々出張されているのだ)


さて、かき氷をいただいたあとは、お手頃なので籠を2つお持ち帰り。


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まずはこの笊。
先日花所望の花台を笊でされている方がおられて、これはまねっこしたい!と思ったので頭の中はすでに花台です。他にも使い回ししやすそう。


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もひとつはこの菱形の笊、、、というより篩ですね。みたてさんは使っているうちにゆがんで四角が菱形になったのかなあとおっしゃっていたけれど、調べてみるとこれは製茶道具の篩のようです。(茶道検定のテキスト・茶業の項目に同じ写真を発見〜!)篩うとき目を45度かたむけると、長径がx√2になるので、少し大きい茶葉を篩うために初めからこんな菱形なんだと思う。



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さて、これはどのように使いましょうかねえ。でも、、、それより収納に場所とってしょうがないんですけど、、、、(^_^;



嵐を呼ぶ茶狂な人々〜楽々荘・茶狂会月釜 - 2014.08.27 Wed

亀岡楽々荘には今年五月躑躅の茶事にお邪魔し、その広大な田中源太郎翁旧宅のお屋敷も庭園にもすごい茶道具にも驚いたが、なにより茶を破天荒に愛する(?)ご主人のお人柄が一番印象に残ったかなあ。

そのご当主が音頭を取って茶狂な人々(酔狂な人ともいう(^艸^))と月1回の茶狂会月釜(FBをみてね)を先月から始められた。今回は2回目、しかも亭主がK会のF太郎君というから、これは嵐を押してもいかねば。なにせ彼は握りつぶした缶ビールを素敵な花入れにするおひとだから。


、、、って、茶会のテーマが「嵐を呼ぶ茶会」。候は処暑、台風の季節でもありあらかじめ決めてあったテーマなのに、この日、本当に嵐で雷鳴まで轟いたのにはおどろいた(◎-◎;)!ほんまに嵐をよぶ男やったんや、、、


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ご覧の通り嵯峨野線の保津峡のあたりはこんなに水が濁って、亀岡の駅に着いたときは歩いて数分ながらタクシーに乗らざるを得ない大雨。数日前には福知山や広島で大きな大雨被害もでているし。(合掌)


待合にかけてあった龍神さんの掛け物に、これ以上荒ぶりませんようにと御献茶されていたけれど、まだまだ龍神さんはあばれたりないようで。せめて人的被害はもうださんといてほしい。


入ったお席は、御連客も亭主側もみ〜〜んな私、顔見知り、という濃い〜席であった。
世の中に茶狂症を発症(しかも重篤)している人が身の回りにこれほどいようとは。(あ、私は発病してないですよ、ホント)


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床の間の蛍光灯が切れかかってチカチカしているのがまさに稲妻みたいで、すごい。これでホンモノの雷鳴も聞こえるんだからもう、、、、でもこの蛍光灯、どうやって???
でてきたご亭主は扇子かわりの唐傘を開いて席入り。で、その蛍光灯の由来を聞くとたまたま通りかかった家の蛍光灯が切れかかっていて、たまたまここの床の間の蛍光灯とサイズが同じと言うことが判明し、その家の人にゆずってもらったんだと。(◎-◎;)(◎-◎;)(◎-◎;)!Oh!!



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床の間の木の舟(漁具だったらしい)に投げいれられているのは野分のあとの破れ蕗に乱れ萩、ほんとうに嵐で落ちた青柿の実。
保津川下りの舟を模した煙草盆は、もやい綱に引かれ流し点ての水指に繋留される。異国のゴブレットの薄器の木の蓋はご亭主が削って作った物。
菓子器は嵐で落ちた朽ちた木の大きな根、自然の造型が天翔る龍にも見え、上に乗る菓子は龍神さんの珠。


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数茶碗に紛れこませてあるのは落雷黒楽。飲むとビリビリきます、、、というのはウソで、一本縦にピシーっと入った銀継ぎがまさに落雷の稲妻に見えるというもの。これ、そう言われてみるのと、なにげにみるのとでは景色が全く違って見えると思う。これが道具の由来や、銘の力。茶席でこそ味わえる醍醐味。

最後に皆で首をひねったのが茶杓の材料。金属製で鎚の打ち出し、すごく長い。よ〜くみると柄の部分に小さな穴があいていて、この穴どこかでみたことがあるんだがな〜?


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驚くなかれ、これ、ビニール傘の骨!
もちろんご亭主作。骨を叩いて櫂先を広げ、柄の部分は逆に巻き込んで細く。あの穴の正体は傘の関節部分にあたる穴だったのだ。さすがビール缶を花入れにするだけのことはある。その才能とセンス、(重症)茶狂ぶりは末おそろしい。世にいうよいお道具を使った茶会にもちろんご亭主の心入れ、心意気を感じ胸打たれるが、こういう茶道具にもほんと惹かれるのだ。自分にはそんなセンスないもの。さすが現代の利休たらんとするF太郎君!


最後にその銘を尋ねたら、まだ付けていないということ。すると御連客のお一人が当意即妙の御命名、「骨折り損」!うわ〜〜、、、やられた〜〜(>◇<;)




島原・角屋 - 2014.08.25 Mon

今年の京の夏の旅に久々に公開された島原の角屋さん。唯一現存する揚屋建築のすごい建物を探訪。


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まずは島原の守護神たる島原住吉神社のご神木だった大銀杏。明治の廃仏毀釈の折り、神社株がないことを理由にとりこわされ、ご神木のみが残ったもの。お見逃しなく。


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その後神社の再興の努力がなされるも、ついにこのご神木のところまでの土地が購入できず切り離された状態になっているのがちょっと悲しい。右手のビルの陰にちらっと銀杏のお姿が、、、

このあたりは前回「輪違屋糸里の壬生から島原をあるく」にもアップしました。



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正面に角屋が見えてきました。島原エリアでは輪違屋も特別公開中ですが、こちらは今年節分お化けで遊ばせてもらったので今回はパス。(以前の記事をご参考ください)


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で、前回行きそびれた角屋さん。なんと堂々たる総二階総格子の建築物!圧倒されるな、、、、


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角屋自体の歴史は秀吉の時代まで遡るらしいけれど、その後移転、移転で現在の地におちついたのが1641年というから400年以上の歴史がある。
ちなみにみなさん、ご存じだろうけれど、角屋は揚屋(太夫や芸妓を抱えず、置屋から太夫などを派遣してもらい遊宴によりお客様を歓待するところ)。輪違屋は置屋(太夫などをかかえ教育するところ)。



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浅田次郎の「輪違屋糸里」は芹沢鴨暗殺までのいきさつを女性たちの目から描いている名作。その中で島原一の太夫・輪違屋の音羽太夫が、この角屋の辻で意地を通して芹沢鴨に斬殺されるのが物語の端緒なのです。


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角屋の蔓三蔦紋。

本来この暖簾は従業人入り口の内玄関にかけられるけれど、特別公開中につき表玄関へ。

角屋は揚屋としては明治5年まで営業した後、お茶屋に編入され現存の五花街とともに六花街とよばれたそうだ。けれど島原の立地の悪さ(このあたりはかつて田んぼの真ん中だった!)ゆえ、その地位は祗園にとってかわられ、ついに昭和60年、お茶屋としても廃業。

現在は「角屋もてなしの文化美術館」として、予約者に限り一部公開中。でも夏の旅期間は予約なしでOKよ。建物は昭和27年に重文に指定されたためにこわされずにすんだもよう。ほんとうによかった、この建築が残って。


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揚屋建築の定義は、饗宴施設のため、大座敷に面した広庭、お茶席、客ふるまいのために、寺院の庫裏と同規模の台所を備えること。なのでここの一番の見所は大台所。敷地の半分くらいはしめているんじゃないかな。



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大きなおくどさん。


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流しは現役でつかわれています。ただし水道としてだけ。


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流しの向こうには井戸もあります。


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これは比較的新しい時代のおくどさんかな。


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最盛期には、この広い台所で一体どれだけたくさんの人たちが立ち働いたのだろう。活気があった現役の頃を想像してみる。


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台所を上がったところには床下収納もちゃんとある。



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この角屋には江戸時代の当主が与謝蕪村を師として俳諧を嗜んだことから、その蕪村がここに残した「紅白梅図」の襖絵もあります(重要文化財)。他にも円山応挙、石田幽汀などの襖絵も残っているそう。


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幕末に新撰組の面々がここで遊んだ、というのが私的には重要。敵対する倒幕派の久坂玄瑞、西郷隆盛などの勤王の志士もここで密議を交わしたらしいから、まさに怒濤の時代をそのまま見てきた建物なのだなあ。



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新撰組組長・芹沢鴨の最後の宴が催されたのがこの松の間、なんと43畳。(大正年間に焼失し、現在の広間は再建された物)新撰組ものでは悪逆非道の粗野な男として描かれがちだけれど、本当は水戸藩の良い家柄のおぼっちゃん、文武両道に秀でていたらしい。残念ながら、、、いわゆる酒乱。それがなければ新撰組の歴史も幕末の歴史も変わっていたかもしれない。


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壬生の新撰組屯所であった八木家では彼の絶命した部屋をみることができるので、少し足を伸ばして是非。

ちなみにこれは松の間に面する庭。松の間命名の元となった臥龍松。(3代目)


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庭にある曲木亭。その裏手に、揚屋建築のお約束の茶室、清隠斎茶席があるらしい。


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朱の壁に青楓の緑が美しい。


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松の間のから控えの間を見る。


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欄間の透かしも手が込んでますよ。


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磨き込まれた廊下。長年にわたる燈火の使用による煤と、足摺と、ぞうきんがけでこんな艶になったのだろうなあ。


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これも公開中の網代の間、28畳。天井がこのようにへぎ板を網代に編んであることから。竿縁は丸太みたい。


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坪庭は美しく見えるように角に支える柱がない。これは輪違屋でも見たけれど、柱無しに天井を支える構造があるそうだ。日本の伝統建築法、おそるべし!世界に誇っていいぞ。


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ちなみにこの角の雨戸の桟はこうなっている。雨戸の一端が45度カットしてあるのかな。



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さて、いまいちど台所に隣接する帳場などのある玄関の間に戻ってみよう。
見事な階段箪笥。


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ひっそり、でも陽気にたたずむ守り神?の布袋さん。



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来客用玄関の石は今はもう採れない賀茂川の真黒石。打ち水で濡れると黒々と美しい。


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襖の引き手も凝っていて、紋である蔦を意匠化したものがあちこちに。


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こちらも。

二階の扇の間も拝見したいけれど、こちらは非公開、残念。
角屋を堪能して辞す。


直ぐ近くにある元揚屋(ただし大正年間に改築されあまり揚屋建築の面影はない)、きんせ旅館にはカフェもあるので、暑い日にはのどを潤してみてはいかがでしょ?



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残念ながらこの日はお休み〜。


せっかくなので先日来たときの写真残しておきます。


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この日は36度の体温越えの頭クラクラする暑い日ながら、がんばってここまで来た甲斐がありました。これも島原の遺構、大門に見送られ帰路につきました。



朋有り遠方より来たる〜夏の夜茶会 - 2014.08.23 Sat

ご縁あって、この春に初めてお目にかかったお茶友さんが、お勉強しに(もちろんお茶関係)ご上洛された。これは是非一服さし上げねばなるまい。


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しか〜し、小間の茶室は暖房完備(!)なのでとてもじゃないが使えない。そこでいつもは待合にしている六畳の座敷を急遽茶室にしようと試みる。

これは茶箱、、、というよりは茶籠というか籠箪笥というか。もとは東南アジアあたりの物入れだった籠。これ、大きいから一式全部入るのよね。電熱の風炉ももっていないこともないのだけれど、暑苦しいので煎茶道の涼炉を瓶掛けに。


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お盆も東南アジア系の古いお盆。別々に買ったものだが、なぜか籠をのせるとジャストサイズ!正面でお点前すると籠の大きさが邪魔になるので、茶箱の花点前のように客付き斜めにお盆をもってお点前。小皿は茶巾置き。


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ボロがみえないように夏の夜は暗さもごちそう、電灯を消し、燈火でお点前。なかなか雰囲気があってよかった。


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燈火は冬の夜咄が定番だけれど、夏の燈火もなかなかよいと、おほめいただく。おほほほ、、、(有頂天)



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お花は、家の裏に自生したヤブミョウガ。生育環境劣悪にもかかわらず(家と塀のあいだの陽の当たらない狭い場所)あっというまにジャングルみたいに増えて、お得感抜群。花も実もかわいく、葉っぱは料理の下にしくのにGood!



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お菓子は西陣・愛信堂の名物ハスカップきんとん(ご主人の出身地・北海道と京和菓子のみごとなコラボです)と、自家製梅で作った自家製梅ジュースによる自家製梅ゼリー。

もうお一方、市内のお茶友さんもおつきあい下さったので、お茶を飲んでいただきながら三人でお茶談義。

初対面と2回目なのにどうしてお茶のこととなるとこうも話に花がさくのか。これもまたお茶の功徳。(お茶の底なし沼にひきずりこまれた、、とも言う)点前は姿勢、体勢、呼吸法からできていないとイケナイという話をうかがい、平点前が一番こわいかも〜と思った。


今回の道具組は茶籠にあうよう軽快なものを。いつもはなんだかな〜な金彩模様の茶碗が意外と妖しく美しい。(燈火の秀吉の黄金の茶室もかくや???)燈火での道具組はまた違うセンスで選ばないといけないのだな。また勉強。


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最後にお客さまにお茶を一服点てていただいた。さすがに体勢、姿勢がすばらしい。幸せなひとときでありました。お二方に感謝です。


大文字送り火 2014 - 2014.08.20 Wed

五山送りには、毎日仰ぎ見ているところの大文字(いわゆる左大文字ね)に護摩木をおさめに。銀閣寺の入り口のところに前日から当日15時までに。


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大文字保存会のみなさま、ご苦労様です。


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護摩木、松割木選べます。


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護摩木は大の字入り。今年はなんと書こうか。


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みんな、見送るおしょらいさんのお名前を書いたり、願い事を書いたり、体の具合の悪いところを書いてなおるように祈ったり。

ところが当日は記録的な豪雨で一時は点火するかどうかあやぶまれた。四条通りのマンホールの蓋がぶっとんだり、丸太町の御所のあたりが冠水したり、、、長く京都に住んでいるお年寄りがこんなのみたことない、、、っていうくらいだったから。(被害にあわれた地域の皆様、お見舞いもうしあげます)

でも、、、、ちゃんと今年も点火されたよ。

お水取りは1300年、戦下にあっても一度もとぎれたことのない不退の行法といわれるが、そこまでではないにしろ、よほどのことがない限り中止はされないのだ。

以前書いたかも知れないが、この時期いつも中学生くらいのときに少年雑誌にのった川崎のぼる(巨人の星〜)さんのマンガを思い出す。

江戸時代、なにかの理由で今年は大文字の送り火はできなくなり、京の町の人たちは意気消沈。ひとりの男が人々に勇気をあたえるため、一人で薪を切りだし、山に背負って登り、当日嵐にもかかわらず命と引きかえに京の町を照らす大の字の送り火をたいた、、、という話だった。(「浪人丹兵衛絶命」というタイトルらしい。見つけた!→


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最初は薪が湿っているのか火のつきが悪くて、大丈夫かとやきもき、思わずがんばれ〜と心の中で叫ぶ。



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おお〜、、、すごい蒸気をあげて燃えてきた!


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いつも通りの大の字になった〜。

学生時代から慣れ親しんだ大の字だ。手をあわす。おしょらいさん、お迎えのときは海外にいてごめんちゃい。追い出すだけでごめんね。でもじいちゃんばあちゃんは実家の岡山に帰るだろうし、舅は姑のところへ帰るだろうし、家に帰ってくるおしょらいさんってほんとはいないんだよね。(^_^;

今年三人もの同世代の友人を亡くしたダンナは一生懸命手を合わせていた。



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護摩木を納めに行った帰り、哲学の道沿いの緑庵さんで買った「送り火」、いただく。


これで今年の夏もいってしまうな〜、、、、、、

と、思っていたら、、、、なに!?この暑さ!!(怒)


アートを旅するパリ2014〜その7(これでおしまい)・パリ点描 - 2014.08.17 Sun

パリの市街地はどこも絵になる。拾った絵になる景色を一挙大公開〜!


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お世話になった宿近くのコンビニ的お店。コンビニ商品だけでなくこんな新鮮なフルーツまで店頭で販売しているのがうれしい。


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メトロの入り口もなにげにアートしている。


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かつてギロチンで多くの人が命を落としたコンコルド広場に立つランドマーク、オベリスク。ルーヴルの正面に立つ。


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ルーヴルとオベリスクの間を埋めるチュイルリー公園。


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パリッ子にはやりのヴェリブ。ポートからポートへなら、どこからでも借りられどこへも捨ておけるレンタサイクル。土地勘があればこれも便利だろうなあ。


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オペラ大通りからみたオペラ座(ル・パレ・ガルニエと表示されているので、オペラ座ってどこ?ってこの前で尋ねる人もいたりして)



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おのぼりさんなんで凱旋門にも上る(エレベーターはないよ。螺旋階段をくるくると)。凱旋門の上からみたエトワール(星)状の道のひとつ、正面はシャンゼリゼ。



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山も何もないので、エッフェル塔は目立つ。ううっ、、、これをみるとなつかしい不二家のフランスキャラメルを思い出しちゃう。(若い人にはわからんやろうなあ〜)



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黄昏のシャンゼリゼを歩く。といってもパリはこの季節、夜9時ごろまで明るい。


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マカロンで有名なLADUREEのシャンゼリゼ本店。カフェレストランもあるのでここで夕食。


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うふふ、、メニューもおしゃれ。


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食後のお茶にはチョコもついてくる。


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マカロン売り場。マカロンだけでなくギモーヴやパルトドフリュイもあるよ。この雰囲気を見て、マネの「フォリー・ベルジェールのバー」を思い出した。(参考



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外に出たときは9時過ぎ、さすがに黄昏れてきた。それでも町が賑わうのはこれからかな。



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メトロの駅はそれぞれデザインが違う。ここフランクリン・ルーズベルト駅には日本語表記があるが、さすがに中国表記もでてきたなあ。これも時代か。


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ここはコンコルド駅。なんだかおしゃれ。


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宵のカフェ。欧米人はとかく外で食事したがる。こごえるような寒い日も中に入らずストーブつけて外に執着するあたり根性が違うと思ったものだ。


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観光地でよく見かけるエッフェル塔のミニチュア売り。すごいところでは5mおきに店ひろげていて、これで商売になるのかな。売れないとみると下に広げた布でさっと商品をくるんで場所移動、また広げる、、、という移動店舗なんだ(^_^;



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エッフェル塔ですが、なにか?
さすがにここにはのぼらなかった。(東京タワーものぼったことないし)。これはやはり遠景として眺めるのがよい。


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この華々しい装飾もメトロの入り口(ただしチケットを持っている人のみ利用可)


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コメディーフランセーズ。フランスを代表する国立劇団の本拠地。


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ご存じモリエールの系統を受け継ぐ。
ホテルの窓のお向かいがここだった!とはいえ今はヴァカンス、たいていの地元っ子は避暑に出かけて不在、いるのは観光客ばかりの時期なので、劇場もオペラ座も休館中。残念だ。


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アパルトマン。
パリは古い建物がたくさん残って美しい街並みが保存されているが、建物の中は狭く、家賃も高いらしい。


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八百屋さんではさすがフランス料理の本場、ハーブ類も豊富。


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ベリーバスケットを買った。


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窓辺で花を栽培しているアパルトマンも多い。



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あ、ユニクロ。



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う〜ん、ほんまに街角が絵になるなあ。


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お昼にルーヴル裏のラーメン屋でラーメン食べる。ほぼ日本のラーメンと同じ、メンマの味付け以外は。パリでもラーメンは人気みたいでやたらとラーメン屋をみかけた。そうそう、ホテルの近くにはUDON、、うどん屋もあったよ。


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パリで一番大きいデパート、ラファイエット。15年前、ここでバッグを買った記憶がある。あのころは私のバブルであった、、、遠い目。当時は日本人であふれていたが、、、



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現在は、、、ほとんど中国語しかきこえない。


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ロシア人がパリで開いた紅茶の店、といつも解説しているところのKUSUMIティー。ヨーロッパのお土産はいつもこれ。小さい丸缶がおしゃれで小物入れになるのだ。

さて、以下はパッサージュ(屋根つき商店街)めぐり。

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残念ながらヴァカンスなので、お店の多くは閉まっているのがおしいけど、雰囲気はとてもいいよ。今回回ったのはホテル近くのパッサージュばかり。
ギャルリー・ヴィヴィエンヌ、パッサージュ・ジェフロワ、パッサージュ・デ・パノラマ、ギャルリー・ヴェロ・ドダその他。



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こちらの本屋さんはあいている。けれどフランス語は読めないし。


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閉まっている本屋さんの中をのぞく。


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カフェやレストランも。


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パッサージュによって庶民的な雰囲気なところ、ハイソな雰囲気のところ、いろいろカラーがあるのね。



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ここは開いているお店が比較的多い。


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これはミニチュアハウスのパーツのお店。家具のパーツもさることながらこのスイーツのミニチュアがなんともすてき!


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手芸屋さんもかわいかった。手芸が趣味の者には有名なアンカーの刺繍糸がたくさん箱入りでおいてあってびっくり。(アンカー社はイギリスだったがのちにドイツの会社に吸収されたそうだ)


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これは重厚な感じのパッサージュ。



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映画のワンシーンみたいだ。


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さて、パリ最後の夜のディナーはホテル近くの小さなレストランで。


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がっつり肉を食べてエネルギー補充しておく。帰国したらまたすぐに仕事だ。


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かえり道、夜のオペラ座。


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遠景過ぎてカメラにはおさめられなかったが、毎時00分に5分間だけみられるエッフェル塔のシャンパンフラッシュも最後に見ることができた。
ちなみにシャンパンフラッシュとは照明がキラキラ点滅して、まるでグラスの中で泡立つシャンパンのようにみえることからのネーミング。名前まであくまでおしゃれなパリでありました。




アートを旅するパリ2014〜その6・国立近代美術館 - 2014.08.17 Sun

パリの市街地の真ん中。


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最後に行った美術館はポンピドゥーセンターにある国立近代美術館。夜9時半までやっているので行きやすい。


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前衛的なポンピドゥーセンター。設計者はレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャース。前者は関空の設計者でもある、と聞くとなるほどな〜と思える。施設としては美術館計画と図書館計画の二つが合体したもの。



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ポンピドゥーがフランスの大統領だった人の名前だと今は何人の日本人がしっているかなあ。


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いきなり前衛的なお出迎え。すべて「開館中」の意味だけれど、こっそり日本語で「営業中」ってのもあるわ。


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館内は広い。すみからすみまで歩くとけっこう足が疲れる。しかも、、、私にはちょっとbeyond understandingな作品ばかりが並ぶので、正直ちょっと疲れた(-。-;)



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絵画はシャガール、ピカソ、マティス、マグリット、ダリ、デ・キリコ、、、そういう時代の作品。ピカソ、マティスあたりからあんまりわからん、、、
オペラ座の天井絵を描いたシャガールの幻想的な絵は日本でも人気だが、それ以前のもっと野獣派的絵はどうもな〜。美術評論家からは叱られそうだけど。唯一救われたのはレオナルド・フジタの数作品。彼の愛した猫も絵の端に登場してたし(^-^)


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他にも彫刻や(若干意味不明の)オブジェ、日本人建築家の設計図室なんてのもあった。



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そこで安藤忠雄の代表作、茨木にある光の教会(春日丘教会)のミニチュアを遠い異国で見たのがうれしかったな。

アートを旅するパリ2014〜その5・モンサンミッシェル - 2014.08.17 Sun

前2回のフランス行きで行けなかった世界遺産へ、今回こそは行こう!
行き方は色々調べたがちと遠いのと交通の便がいまいちわからないので、現地ツアーに申し込む。

片道4時間の長い旅の末たどりついたのは、、、



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そう、みなさまお馴染み、ノルマンディーのモンサンミッシェル!\(^O^)/♪

しかし、ほんまに陸地化してるなあ。イメージとしては↓こうだったのに。


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(ポスター)


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19世紀後半に作られた道路のせいで潮の流れが淀み少しずつ少しずつ泥が堆積した結果なのだそうだ。左下に見えているのが陸地化→駐車場を作る→また陸地化が促進される、、、の悪循環の一端をになった駐車場の跡。


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さすがにそれはまずかろうと以前の景観をとりもどすべく、国は2009年に道路を撤去し、代替の橋を架けることに決める。本設置は来年以降のようだが、仮設の橋がつい最近完成した、とのニュースを聞いた覚えがある。これがその仮設の橋のようだ。

対岸からモンサンミッシェルまで、歩くと10分以上かかる長い長い橋。無料のシャトルバスもあるけど。


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島にはいってすぐの通称「Grand Rue 大通り」という名のせせこましいメインストリートはこれまた世界中の人であふれかえっている。もともとここは巡礼の島、多くの巡礼者が訪れた時代も実はこんなふうにごったがえしていたのかもしれない。


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観光客お約束の名物ふわふわオムレツをだしてくれるレ・テラス・プラール。プラ−ルおばさんが巡礼者に簡単で栄養のある物を食べさせたい、という思いから考案した料理だそうだ。


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卵をこれでもか!というくらい泡立てて泡立ててオムレツに焼き上げる。


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完成品はこれ。
、、、ふつうにオムレツ、卵焼きでした(^◇^;) 滋養はたっぷりよ。


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さて、山を登って修道院に入ろう。

もともとモンサンミッシェルは岩山の島であったのを8世紀初頭から少しずつ建物を建て、数世紀にわたり少しずつ造築を繰り返してできた姿といわれる。なので建築様式もカロリング様式からゴシック様式までさまざまな様式を含んでいるらしい。(ロマネスクとゴシックの違いくらいしかわからん、、、)



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修道院の時代から、14〜15世紀にわたる百年戦争(英仏戦争)時代には要塞(実際砲台などもある)として、またフランス革命の時代には監獄として使われていたそうだ。19世紀末、やっともとの修道院にもどり修道士・修道女がおつとめをされている。


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おもしろいのはここに最初に聖堂を作ったオベール司祭の伝説。夢のなかで大天使ミカエル(フランス語でミッシェル)から「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けたが、華麗にスルー。2回目のお告げもスルー。ついに3度目には大天使もきれて司祭の頭に自分の指をグリグリとねじこんだ。翌朝、司祭は自分の脳天に穴が開いていることに気づいて愕然、あわてて聖堂をつくったんだそうだ。大天使のクセにやることがえげつない。近隣の村にはその穴の空いた司祭の頭蓋骨があるとかないとか。



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これがその大天使ミカエル(ミッシェル)。修道院の尖塔のてっぺんに立っている像のレプリカ。悪魔と戦う天使の姿で描かれることが多いそうだ。これは勇ましい姿だ。


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修道院を出て、外壁をぐるりとまわる石段を海を眺めつつおりていく。少しずつ元の島の姿を取りもどしつつある、、、、というところか。


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ちょうど干潮の時、干潟を渡って島の外散歩の人たちもいる。干潟は砂というよりほとんど泥。気持ちよさそうだなあ、、、。ちょっと降りてみたかったが替えの靴も時間もないので断念。若干の心残り。



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潮の満ち引きの差は15メートル以上あるといわれ、このため、かつては干潟を歩いていて急に満ちてきた潮のために多くの巡礼者が命を落としたという。島の入口には潮の干満時刻を示した表示があり、満潮時には浜に降りないようにと今でも記されているらしい。
そういえば、この話は小学生の時に「世界の不思議」みたいな本で読んだことあるぞ。(私が小学生のみぎりにはまだここは陸地化してなかったのね〜)



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どこまでも山のない空と海。日本ではおめにかかれない風景だなあ。


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干潟にできた亀裂。


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砂の下に大きな空洞ができていたりするので、ガイド無しに歩くのは非常に危険らしい。いまでも「モンサンミッシェルへ行くなら遺書を置いていけ」というのは通用するみたいだ。



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かえり道では美人のお姉さんがいるル・プチ・ブルトンで人気の塩キャラメルソフトを食す。これ日本人に人気なのか、「塩キャラメル」と日本語で書いてあった。人数と押しの強さで負けてる中国人観光客、でも日本人観光客もまだまだ健在(?)



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意外とさっぱり系なのでこれはおいしかった!



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しかし、モンサンミッシェル、一番良いのはなんといっても遠景だなあ。この非対称さは日本人好みかもしれない。早く海に浮かぶ姿をみてみたいものだ、と思いつつパリへまた4時間かけて帰る












アートを旅するパリ2014〜その4・モネの睡蓮・Giverny - 2014.08.16 Sat

オランジュリーでモネの睡蓮の大作を見て、モネの家にあるその睡蓮の池を見たくて、Giverny(ジヴェルニー)行き決定〜!


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こんなときネットは便利だね。行き方やアドバイスをブログなどで調べてまずは市街北西にあるサン・ラザール駅へ。8:20発の列車をねらう。


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ルーアン行きの特急で二つ目の駅、ヴェルノン(Vernon)駅までの切符は、駅に入って右手のこんな緑の窓口っぽいところで買う。ジヴェルニーへ行きたいというと、最近は人気のスポットとなっているので係りの人も慣れたもの。


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駅からジヴェルニーまでのバスの連絡表をくれた。親切。バスは列車と連結しているからいいけれど、列車はなんと2時間に1本しかない!帰り乗り遅れるとたいへんなことになる。


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フランスの鉄道ではいわゆる改札はなくて、こんな機械に切符を通して刻印するのみ。検札はあるらしいが今回はスルーされたし、降りるときも改札無し。なんかゆる〜いところがいいなあ。あ、でもこの刻印はお忘れなく。


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ヴェルノンまで約50分、景色はフランスの田園風景。快適な列車の旅♪


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モネの庭園は開扉前に着いたにもかかわらずすでに長い列ができている。(午後からはもっと長い列になってた。夕陽ねらいか。)ここはパリからドライブでも来やすいらしく、自家用車で来ている人が多い。



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さて、このモネの庭園、彼がまだ売れていなかった43才のときから86才で生涯を閉じるまで愛して手を入れて住んだ場所なのだ。モネの死後、フランス美術アカデミーに遺贈され、一時荒廃したものの有志の手によって蘇り、専属の庭師によって一年中管理されているらしい。(HPただしフランス語だよ)


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まずはすばらしい庭に圧倒される。ガーデニングを一度は志した者ならもうヨダレが垂れまくりだと思う。夏でも湿度も気温も低い欧州ならではと思うが、いったい何種類の花が咲いているんだろう。


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でもひとつひとつよく見ると、私も宝塚の庭で一度は栽培を試みたものばかり。花の名前8割以上は言える。私の方は1シーズンで挫折、失敗した花が多いけれど^_^;
そうそう、原種のフジバカマとおぼしき花もさいていたのよ。日本固有の花だと思っていた。

むこうに見えるピンクの壁の建物がモネのお屋敷。


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花に包まれ、風に吹かれ、虫の羽音を聞き、、、、これはまさに至福のひとときではないか。宝塚ではとうに叶わなかった夢だが。(蚊に刺されるわ、暑いわ、草花は病気にやられるわ、、、、もう)
しかし、モネは自分でガーデニングしてたのかなあ。庭師さんがいたのだろうか。


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園内を流れる小川に沿って歩いて、いよいよ睡蓮の庭へ。


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おお〜!
日本では睡蓮の季節はすぎたが、夏でも冷涼なここではまだ咲いている。


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かたや庭師さんがせっせと花ガラや雑草をお掃除中。

ここからは解説無し。たくさんあるモネの睡蓮の連作の中、どれかひとつはああ、この景色だ、と思うものがあるはず。朝の池、夕暮れの池、青空を映す池、柳の影を宿す池、、、、季節は夏だけだけどね。


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池にさかさまに映る柳。こんな睡蓮の絵、たしかあったはず。


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右手奥、緑色の太鼓橋は日本の橋とも。なにせ浮世絵が好きで、屋敷の壁中コレクションの浮世絵で埋め尽くすくらいのジャポニズムの旗手であったのだから。そういえば、小川にそった小さな竹藪もジャポニズムだし。


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池をどちらの方向から見るか、で光の具合が違う。見ている間に上って強くなってくる太陽光は刻一刻と様相を変える。これは無限の「睡蓮」ができてもおかしくないわけだ。


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モネの屋敷はかわいいピンクの壁と緑の鎧戸という印象派面目躍如のツートンカラー。中の写真はNGだったのでお見せできないのが残念。たとえば、ダイニングは黄色、キッチンはブルーとカラー統一されているのはお見事。とてもかわいい♪ 雑誌「私のカントリー」の愛読者なら泣いてよろこびそうですよ〜。


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2時間に一本のバスをのがさないように注意しながら、モネの庭園をみたあとはジヴェルニーの村を散策。またこれがまことにどこをとっても絵になる。



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こんな村を散策しているだけで印象派の絵が描けそうだわ。(無理だけど)


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光りと影の陰翳がくっきり。空気に湿気がないせいかな。


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一般のお宅もあればB&Bみたいなものもあるようだ。


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ランチは小さなジヴェルニー印象派美術館のカフェで。葡萄棚の下でいただく。日陰はもう涼しいをとおりこして寒いくらいだった。

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村でみつけた小さなブロカントのお店。シルバーのカトラリーが多かった。フランスの民具みたいな物もあったが、いずれも持ち帰るには大きすぎであきらめ。




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バス停近くにはモネの小径といって、彼が好んで散策したであろう小さな川沿いの道がある。ここは爽やかな風が吹いて、柳の葉ずれの音が心地良く、何時間でもじっとしていたいと思えた。まさにモネの睡蓮はこの天国から生まれたのだなあ。


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小径でみつけたエスカルゴ。お前か、葉っぱをこんなにレース状にしたのは。




アートを旅するパリ2014〜その3・モンマルトル散策 - 2014.08.16 Sat

エコール・ド・パリ(パリ派)の前半、画家や文士たちが活躍したモンマルトルの丘を訪ねた日はあいにくの雨。ところでモンマルトルって『Mont des Martyrs(殉教者の丘)』という意味だったのね。


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ランドマークのサクレ・クール寺院はパリの市内のどこからでも見える。青空に映える白い寺院の写真を撮りたかったのだが、なんだかおどろおどろしいイメージになってしまった。



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市内どこからでも見えるから、ここからは市内がよく見える。


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ちょうど日曜日でミサの最中、多くの信者で埋め尽くされた内陣にははいれなかった。正面ドームには大きなキリストの絵、心臓のところから光りがぴか〜!、、、サクレ・クールって「聖・心臓」っていう意味だから。ろうそくを献灯しておいた。クリスチャンではないけどお盆だしね。



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寺院をあとにしてモンマルトル散策。
コルト通り、このあたりはゴッホやルノワールがアトリエとして使っていた館もある。作曲家のサティの家もさがしたが、みつけられなかった。狭い道が迷路のようにあちこちに走っているのでオリエンテーションがつきにくいったら、、、


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たくさんの似顔絵描きさんたちがお仕事中。


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19世紀モンマルトルにあった有名なキャバレー、ポスターの黒猫が有名なChat Noir(シャノワール:黒猫)は残念ながらもうここにはない。ロートレックなどの当時新進気鋭だった画家たちが集ったという。これはそれにひっかけた店名でキャバレーではありません(^_^; お土産物屋さん。(参照


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モンマルトルといえばゴッホ、マティス、ルノワール、ロートレック、ピカソ、などが活躍した場所だが、私のイメージとしてはやはりユトリロ。それも「白の時代」といわれたモノトーンに近い風景画。
こんな感じかな?


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ここもいい。雨で陰惨なカラーが特にユトリロ。

ユトリロの白の時代は、彼のアル中と精神病がひどかった時代とオーバーラップするというのはなんだか象徴的。天才とナントカは紙一重というが。


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ランドマークの「壁抜け男」のオブジェ。マルセル・エイメの小説『壁抜け男』の主人公らしい。読んだことはないが、壁すり抜け能力を持つ男が恋をしたためにその力がだんだんなくなってきて、とうとう中途半端に壁に捕まってしまったという悲劇、、、だそうだ。なんとも(^◇^;)


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さあ、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」の画題となったムーラン・ド・ラ・ギャレット。かつてはダンスホールであったが今はレストランとして外観だけ昔のままのようだ。残念ながらあの絵のような場所を想像するのは困難だった。


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ルノワールだけでなく、モンマルトルで活躍した画家、ロートレックやゴッホなども描いている。


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迷路のような細い小路から、シンボルの風車があちこちから見えるのがポイント高い。


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さて、ふたたびユトリロの(私的に)モンマルトルを歩く。



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ここにかつて「洗濯船(Le Bateau-Lavoir)」と呼ばれる安アパートがあった。(現在残るのはこの入り口のみ)

パブロ・ピカソがここに住み、モディリアニらの貧乏な画家達もここに住み、アトリエを構え、制作活動を行った場所。アポリネール、ジャン・コクトーなどの文士、マティスらもここに出入りし、当時の芸術の梁山泊の様相を呈していたらしい。1914年、ピカソがモンパルナスに引っ越すまでは。



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またまたユトリロのモンマルトル、アゲイン。


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壁のプレートによると1886〜1888年まで、ゴッホとそのよき理解者であった弟のテオが住んだアパート。


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ここまで歩いてブーランジェリーで一休み。実はこの近くに映画「アメリ」の舞台になったCAFE DES 2 MOULINSがあると知ったのはホテルに帰ってから。惜しいことをした〜〜!!(>_<)ゞ



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しかし、パリのカフェオレは、、、ボウルがデカイ、、、



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そのままメトロのブランシュ駅に降りてくる。このあたりは東京でいえば歌舞伎町、、、といったところらしい。ご存じムーランルージュは駅の目の前。



アートを旅するパリ2014〜その2・オルセー美術館とオランジュリー美術館 - 2014.08.15 Fri

セーヌ川。


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パリ市内は古い建物の街並みがちゃんと保存されている。地震や火災による被害が少ないとはいえ、京都の洛中のまちなみもパリのようになんとかならんものか。



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セーヌ川に沿ってブキニストとよばれる古本その他の露天商の店がならぶ景色。16世紀からの歴史があり、今ではなんとこの景観、世界遺産になっているらしい。お客がたくさん来る風でもないが、商売としてなりたっているのかな。


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セーヌ左岸のオルセー美術館。この建物自体が美術品。もとは1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテル。


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パリとオルレアンを結ぶ鉄道が走っていたわけだが、美術館に改装されたのは意外と最近で1986年から公開なんだそうだ。印象派の作品を多く蔵しているので人気の美術館。


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こちらも2度目の訪問。あれから大規模改修もあったようで、ずいぶん展示方法が変わったな、という印象。それに前回見た作品がなかったり、出張中だったり、、、
マネの日傘の女2作も以前は向かい合って展示されていたのに、今回は1つしか展示されていなかった。ミレーの「晩鐘」もなかったし。



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これも駅だった頃の遺構。かっこいい。この後の磨りガラスの後方が通路になっていて、ときおり人が通る影が三々五々見えて、とてもシュールなそれだけで絵になりそうであった。


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大時計の裏はカフェ。


ここでルノアールの「田舎の踊り」に再会。つい最近文博にきていたでしょ。あの印象派展は空前の大人気ですごい行列ができたそうだ。私は展示の初日近くに行ったので、行列が出来る前だったけどね。
ルノアールの踊り三部作(参照)のうち、ここでは「田舎の踊り」「都会の踊り」がならんでいたのがうれしい。


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「田舎の踊り」のモデルがのちにルノアールの妻になるアリーヌ・シャリゴ。「都会の踊り」のモデルを務めたのがシュザンヌ・ヴァラドン、ユトリロの母である。(三部作ののこりの1つ、ブージヴァルの踊りはボストン美術館にあるそうだ)

「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」()も印象深い絵だし、この場所(モンマルトル)に後日いってみることにする。



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ここは先ほど入館前に見上げたあの大時計の裏。窓越しに見えるのはルーヴル。

撮影禁止だったけれど、しっかり目に焼き付ける。セザンヌ(実はキュービズムの祖)、ゴッホ(やはり天才だ!)、アングル(「泉」あるよ。高校生の頃この絵を教科書で見て惚れた)、、、

岡山出身なので、子供の頃から倉敷の大原美術館にはよく行った。どこにどんな絵がかかっているか、かなり覚えている。子供心に印象に残ったのは小さな絵でタイトルが「雅歌」。アラビア風の衣裳をまとった半裸の女性が妖しく美しかった。この作者、モロ−の絵も何点かあってうれしい。もうひとつ、大原美術館の「鐘楼守」。労働の苦しみみたいなものを感じていたのだが、作者のルドンの絵にも再会。実はどちらももっと昔の画家だとおもっていたが、印象派だったのね。



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こんな豪華なミュージアムカフェもあります。ここはホテルだったころの名残かな。



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お次はチュイルリー公園内にあるオランジュリー美術館へ。正面の建物。右手にエッフェル塔が見えますね〜。


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このガラスはまるで温室、、、と思ったらオランジュリーってほんとに温室のことだった。建てたのはナポレオン3世。ずいぶん改修に改修を重ねて2006年、現在の姿になったらしい。


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ここは初めて。なんといっても「モネの美術館」ともいわれるくらいだから。
楕円形の広い広い部屋の4面に横長の大きな「睡蓮」シリーズが4枚、、、それだけしかない空間。まるでまるでモネがこれを描いたジヴェルニーの庭の睡蓮の池に立っているような錯覚を覚える。これはすばらしい!モネの睡蓮はたくさんあるので、また「睡蓮」か〜と思うところもあったのだけれど、こうしてみると絵の魅力がよくわかった。よし、ジヴェルニー行き決定!

大山崎山荘美術館にも睡蓮が1枚あるけれど、あの展示方もここを参考にしたのかもしれないな。



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他にはユトリロ、モディリアニ、マティス、ルソーなどの絵。ここらへん後期印象派以降になってくるとちょっと私にはよくわからない、、、(・_・)



(注目!)みんな長袖でしょ?涼しいを通り越して寒かった。

アートを旅するパリ2014〜その1・ルーヴル美術館 - 2014.08.15 Fri

3回目、15年ぶりのパリです。今回はアートを旅する、、、をテーマに。


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ルーヴルのから徒歩圏内のプチホテルに宿もとった。


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市内のほとんどの美術館を網羅する6日間使い放題のミュージアムパスは出発前にゲットしておく。

ルーヴルは2日間通ったので昼過ぎのごった返しの時のと、開館一番の朝早く、まだ人気のない時のと写真がごっちゃになってます。もちろん朝一の入館はおすすめ。開扉と同時にお目当ての絵の前に直行するとひとりじめできるよ。


まずは出来た当初はさんざんの評判だったらしいが、いまはすっかりルーヴルのシンボルとなったピラミッドの写真コレクション!(京都タワーみたいなものね)


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お久しぶり〜\(^O^)/


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早朝のピラミッド。時間がたてばここは人の洪水、あらゆる言語の坩堝。まあそれはそれでおもしろいけどね。



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ピラミッドの内側から。


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美術館入り口はピラミッドの地下になる。このピラミッドを見ると「ダ・ヴィンチコード」を思い出すわね。


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逆さピラミッド。この頂点の真下に、、、(ネタバレなのでやめとくわ)実際はなんのへんてつもない場所だけど、映画ではトム・ハンクスがぁ〜、、、


もちろんルーヴルをすみからすみまで制覇するのは1週間いても不可能だと思う。だから特にすきな絵画をメインに効率よくめぐることにする。どこにどの絵画があるかは以前来たときの記憶と、NHK特集「ルーヴル美術館」(かなり古い録画)とガイドブック片手で。


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見たい絵画は主にDenon翼とRichelieu翼にかたまっているのでまずはDenonへ。

お出迎えはサモトラケのニケ、勝利の女神。階段の上にすっくと立つ姿はすばらしい。これは船の舳先におかれていたというから、凱旋の時これを目にした人々の感動はいかばかりであったか。長いこと修復中だったけれど現場復帰していてよかった。15年前の写真と比べるとたしかに白く、きれいになったな。


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これは昼過ぎのDenonのグランドギャラリーとよばれる長い長い展示室。主にイタリア、ルネサンス期の絵画が並ぶので、一番人気。よってこのような満員電車のようなありさまです。


ここにつながる別室にこのかたがおられます。


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Joconda

まあ、この前にいくまでにどんだけ人をかきわけかきわけられたか。ギュウギュウ〜〜(>_<)
とても絵と静かな対話などできるはずもなく、とにかくアリバイ的に「見た!」というだけ。この絵は、一般人にとっては、ハイビジョンで解説付きで自室で見るのが一番よいようだ。


さて、あとは太っ腹なルーヴル、写真OK,模写OK、いくつかアップ。



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モナリザの前はおしあいへしあいだったけれど、ダ・ヴィンチの他の作品やその他有名な巨匠(教科書で必ず一度は見ている)の作品の前が意外とすいていて、え?そんなんでええの?と思うくらい。あまりにもなにげに展示しているもんなあ。

なかでも、、、、


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日本に来たら押し合いへし合いになること確実なフェルメールの前に人がいなかったもの。特に日本でだけ人気があるわけでもないのに。そこがルーヴルのふところの深さ。


この絵を初めとするオランダ、フランドル絵画はRichelieu翼に。


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朝一の「マリー・ド・メディシスの生涯」byルーベンスの部屋。ここ好きなんだわ。この広い部屋一面すべて彼女の生涯を神話的に描いた24枚の絵からなる。(朝一は独り占め。むしろ警備の人の数の方が多かった^_^;)


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一番有名な「マルセイユへの上陸(嫁ぐためにフランス上陸の場面)」。


フィレンツェの名家メディチ家から莫大な持参金と供にフランスのアンリ4世にとついだ彼女。愛人が50人ともいわれたアンリ4世なので、女の戦いも熾烈をきわめただろうし、夫の死後は国をしょって政を行い、のちに自分の実の息子(ルイ13世)に政治的対立から幽閉されたり、、、実にドラマチックな人生。
後半彼女の人生にからむのがかの「三銃士」でええ悪役ぶりをつとめるリシュリユー枢機卿。(あ、これは描かれてないけどね)

ドラマチックではあったが、幸せであったのかしらどうかしら。華々しい絵と違って、どこか孤独のにおいがする王妃の人生に思いをはせる。


美術館の地階はカルーセルといってたくさんのおしゃれなショップがはいっている。15年前より数が増えたみたい。


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ロクシタンは健在。いまでこそどこにでもあるけれど、当時日本になかったんじゃないかな。ここでたくさんお土産を買った記憶がある。



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京都でも昨年文博の前にできたところのパンのPAUL。本家パリではさすがにあちこちにお店がある。カメラを向けたらなぜか腕まくりで筋肉みせてくれた兄ちゃん(^_^;



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ミュージアムカフェもデリも進化して、世界のランチがいただける。これはイタリア料理コーナーで。


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それからマカロンで有名なLADUREEの出店もここにあった!お土産にシャンゼリゼまで買いに行く手間がはぶけたのは大きい。(が、帰途に空港でも発見してびっくり!)







絞りの手絡(てがら)にあこがれて - 2014.08.06 Wed

丸髷に鹿の子絞りの手絡(てがら)といえば時代劇の女性のヘアスタイル。あこがれるな、、、でも丸髷結えるわけもなく物理的にも髪の量がたりないので不可能。
でも着物を着たとき、その雰囲気を少しでも味わえたら、、、、と思いやってみました。(某きものブログを参考にいたしまして)


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用意する物、髪留めゴム、室町のお店で買った正絹の絞り端布。

時代劇では若い女性は真っ赤な鹿の子の手絡してますよね。まあ、真っ赤は憧れるけど、実際この年齢でするとヤバイので、おちついた紫に。


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ちくちく縫ってシュシュを作成。あと、てっさい堂で買った鼈甲の笄を。



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完成!
どうでしょ?ちょっと丸髷手絡の雰囲気でてませんかしら(^_^; のほほほほ、、、、

お口直しにさわやか画像をおいておきます。

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さて、またしばらく夏恒例の旅にでます。しばらく更新お休みです。
みなさまもよい夏休みを!




北野天満宮・梅干土用干し〜西陣・のばら珈琲 - 2014.08.04 Mon

暑いからできるのは灰洗いだけでなく、梅干の土用干しもね。といって我が家では梅干は作っていませんが。


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北野天満宮は、2月に見た梅がみごとに緑したたる景色になっています。


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梅花にかこまれていつもフォトジェニックな優しい赤い眼の牛さんも、今は緑にかこまれて。


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本殿の中に入ると、、、ああ、梅干のほのかな酸っぱい香り、、、


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梅林の梅を採って、梅干にして、年末には大福梅としていただける梅はこうして土用干しをされるのです。


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しかしながら、これだけの梅を採取するのも大変なら梅干にするのも、土用干しにするのも厖大な労働力を要することでしょう。これからはつつしんで大福梅、いただこう。


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これは三光門。観光用のポスターで「星欠けの三光門」としてちょいと有名になりました。三光=日・月・星の星がないというのです。(ちなみに扁額は後西天皇御宸筆。ごみのおさんの息子ね)


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結局私はこの三日月しか見つけられませんでした。あとで調べてみると太陽はしっかりあって、同じデザインながら色が黄色いのを満月としているようです。

三日月、満月とどうして月がダブるのか不明だし、黄色いのを星とすると、昔の人が太陽と星を同列(同じサイズのデザインなので)に考えていたかあやしいし、星欠けの意味については北極星が真上にあったのであえて作らなかったというのもこじつけっぽいし、、、、結局謎の三光門ですわ。



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あとで気づいたのですが、この日は境内の茶室明月舎の月釜だったんですね〜。会員券もっているのに持参してきていないし、茶席にあがるには若干不謹慎なラフなかっこうをしていたので、断念。残念です。茶人たるものつねに扇子と靴下(ローソンで買うというひとも)は携帯すべし。(まあ私は実践無理だけど)



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天神さんの東門から出て、いつもの五辻通りをぶらぶら。このあたりは西陣らしい雰囲気が漂うあたりです。


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糸繰りとか、西陣らしいでしょ?道をあるいているとシャカシャカ、カタンカタンと機械機の音も聞こえて、どこか懐かしい。



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ここは樋(シャトル)を扱うお店。織物関係の小さなお店があちこちにちらばっているのも西陣らしい。糸偏問屋が並ぶ室町あたりの風情はほとんど失われているので、西陣はこのままの風情を残して欲しいなあ、、、と思うのは勝手でしょうか。


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カタンカタン、機の音がする昔ながらの町家の織物屋さん。こんなポスターが貼ってありました。



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ああっ!西陣らしい!と萌えてしまう。


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厨子二階のすてきな町家カフェ+ギャラリーもある道を歩く。



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そして、、、、
あ、今日はお休みじゃない。


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やっとたどり着いたわ、行きたかったのばら珈琲さん。



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上立売浄福寺西、ここに行こう!と思わなかったら絶対見落とすようなほそ〜いろうじの奥にあるんです。



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玄関の両開きのドアをあけると昔懐かしタイルのたたき。思うにドアといい、このタイルといい、ここは昔医院か床屋だったのではないかしら、、、という雰囲気。(ききそびれましたが)


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中はまあなんと私たちにはリアルに懐かしい昭和の世界!正面、こんなステレオありましたよね〜。(賛同しないアナタは若いか年を偽ってるかのどちらかですね)


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ミックスサンド+たんぽぽ珈琲にランチタイムサービスのサラダがついて1000円でおつりがきました!
マダムお一人でされているので、時間はかかりますが、そこはそのゆったりした時間を楽しむべき場所ですね。
火袋とかはないので、いわゆる町家とはいえないのかもしれませんが、奥の畳の間にはマダムのアンティークコレクションが飾ってあるそうです。(次回いったとき必見!)


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天満宮からは若干距離がありますが、歩いて10分ほど、天神さんの市とかよくこのあたりは来るので、ヘビーユーザーになるかもしれませんわ。(もちろん五辻の「ひだまり」さんも愛用してます。この日は夏休みちうでした)





湿し灰作り〜Pilot study - 2014.08.02 Sat

湿し灰を作った、、、、といったら十中八九「それ何?」と聞かれる。お茶やっている人以外では。日本の生活文化、これでいいのか?

という話はさておき、初めて湿し灰作りに挑戦しました。今回はパイロットスタディというかまずはお試し、少量で。時は土用、一年で一番太陽の熱と光が強い時期、湿し灰作りには、梅干しといっしょで、それが必要なのです。


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湿し灰の作り方については百家争鳴で、インスタント湿し灰の作り方、なんてのもありますが、ここは手持ちの教科書に沿ってやってみます。

灰を強烈な太陽光で乾かすには朝9時ぐらいからの作業開始がよく、そうするとお昼くらいに灰を乾かす作業にはいれるんだそうで。

まずは灰洗い。水を入れてかき混ぜて、30分くらい沈殿させ、浮いたアクやゴミ、炭のかけらなど取り除きます。灰って意外とよごれているんだなあ。


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上澄みを捨て、水を入れ、かき混ぜアクを取り、沈殿させ、繰り返すこと3回、水が澄んできました。


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これをバスタオルで漉す。このとき洗いざらしのあまり目のつんでないタオルがおすすめ。(100均のがいいかも)私は目のつんだタオルをつかったので、こういうことに、、、、


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少なくとも3分の1の灰はタオルにもってかれました〜。(>_<)ゞ


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水をできるだけ絞った灰を茣蓙にひろげて天日干し。なんと、土用の太陽はうわさにたがわずすごい!あっというまに乾く!


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その一方で色付け用のほうじ茶を煮出す。番茶がよく使われるようですが、家になかったので、涙をのんで高級ほうじ茶をどっさり使用。(もったいな〜〜〜)


色付けにはクチナシを使うという方もおられれば、そもそも茶で色を付ける必要はない、という方もおられ、番茶にしても1回で十分という方も、5〜6回は乾かしてはかける、、、という方まで千差万別。正解はひとつではないのでしょう、きっと。


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私はほうじ茶1回のみ投入。


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これを茣蓙でまた乾かす。乾くの早い早い、、、手早くせねば。


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お役立ちグッズがこれ。お好み焼き屋のアレですよ。半乾きの灰をひっくり返したり、茣蓙からこそげとったり、なかなか使い勝手がよかったです。



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灰は9割方乾いたくらいで篩いにかけます。粗い目からちょっと細かい目の二段構え。やっているうちにもみるみる灰はかわいてくるので汗を目にしませながらせっせと作業。こんな日は水分がまだ結構残っているくらいでやったほうがいいみたいです。


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できあがり。灰の量が当初の予定の半分くらい(せいぜい1〜1.5回分)になってしまったのは次回の課題ですわ。できのいい灰かどうかは炉の季節、自分で炭手前してみないとわかりません。使ってみていまいちならやり方変えないと。それに使う前にもういちど篩にかけたほうがよさそう。



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ポリ袋に二重にしてさらに密閉容器にいれて秋まで保存しますが、これでかびたりしないのか疑問。保存は一夏をこえるわけだし。やはり匂いはするよ、とおっしゃる方も。これも使ってみてからの検討課題ですね。


お茶の裏方仕事で何が一番しんどいかというと、この湿し灰作りを上げる人は多いです。私もやっと実践してみて納得しました。熱中症とたたかいながらもなぜ土用の頃にするのかも納得です。人生アラ環になってもまだまだ勉強しないといけないことがこんなに多いなんて、、、、、うれしいわf(^ー^;




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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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