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2014-09

長月雑記2014・後編〜おもにカフェめぐり - 2014.09.30 Tue

長月は超多忙といいつつ、けっこうカフェめぐりはしてるな〜と書きながら自分でもびっくり。


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最初は三条のスタバ。今年もどこの川床にもいけなかったので、シーズン最後に三条大橋のスタバの川床で手軽に雰囲気をあじわう。ま、ちょっと味気ないけどね。


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三条大橋から振り返ったところ。もうそろそろ今年も川床は片付けにはいる季節だなあ。来年はどこぞの料理屋さんの川床に行きたい。


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鴨川のこの鴨は渡ってきた秋の使者かな。気持ちがよいので三条大橋から歩いておうちへ帰る。


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河原町丸太町のItalGabon(アイタルガボン)さん。


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エスプレッソ専門店ですがもちろんアメリカンタイプの珈琲も注文できランチもいけます。河原町丸太町から少し道をはいったところなので静か。本棚も充実しているのでじっくり長居できますよ。

ちなみにItalはジャマイカのパトワ語で、自然な、無添加の、 生命力溢れる、などの意味、Gabonは造語だそうです。ご主人のレゲエ好きが高じた名前のようですね(^^)



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仁王門通り東大路西入る、もと新洞小学校の近くに一軒の町家を3つのお店がシェアしている不思議な店舗があります。名前もその場所そのまんまニューオーモン。ところがどうも3店のうち一店、韓国カフェは撤退?したようで現在は鯛焼きのこたろうさん、東南アジアカフェのちえりさんだけのようです。


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一軒の家、中は仕切りもないので店の境界線ははなからないようです。奥の部屋から表を見る席に陣取る。玄関先では店の人がご近所さんと、お客さんにおかまいなしに世間話。小上がりの板の間では店の女の子が友だちとおしゃべり、、、ええなあ、こういう雰囲気。懐かしいわ、昭和時代はどこもこんな感じだったような。

ベトナムのかき氷チェーが食べたかったのでたぶんちえりさんに入ったはずが、あとからきた鯛焼きのお客さんとも同席、このええかげんさがアジアやねえ。


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これがチェーですよ。上にのっているカエルの卵みたいなのはバジルシード(バジルの種は水につけるとタピオカみたいに透明な皮膜ができる)。おいしかった。ちゅうちゅう吸いながら表を通る人を店の奥から眺めるのもなんだか懐かしいシチュエーション。


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こちら境界があいまいな鯛焼き屋こたろうさん。中の餡はいろいろ選べるようです。


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時々聞く「天然鯛焼き」ってどういう意味かご存じですか?鯛焼きに天然も養殖もなかろうと思っていましたが、さる筋のお話しでは5つくらいをひとつの型で焼いたのが「養殖」、ひとつひとつ焼いたのが「天然」だそうです。だとするとここのは天然?(ホンマカイナ、、、)


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最後にご紹介するのがつい最近(今月)生活圏内にできたkashiya satomi fujita。
上菓子屋さんの亀屋良長プロデュースの和洋折衷のブランド、、、らしいですが、ようするにフランス菓子と和菓子のコラボといった感じでしょうか。店主の藤田怜美さんはパリで2ツ星レストランのシェフパティシエをされていたそうです。


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近くなのになかなか行く機会がなくて、たまにいったらお休みで、、、、で休店日に外から写真をとらせてもらいました。ここは前は普通の町家だったので、その作りを生かしているのがうれしい。


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カフェだけでなく店頭販売もあるらしい。


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後日ようやく入店、和栗のモンブランと煎茶を注文。すっかりフレンチのデセールといった感じでどこが「和」かと思うでしょ?でもモンブランがほんとに栗栗していて、まるで栗饅頭、そして台になっているのが、ほんのり甘くて口でさっととろける焼メレンゲ、、、、実は和三盆の焼メレンゲなんですって!これはすごくおいしかった!クセになりそう。(亀屋良長で購入可)


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町家の出格子をそのまま利用した飾り棚もすてき。
季節のういろうというのにいたくひかれたんですが、この日は売り切れ。次回再挑戦しよう。


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ちなみに開店中の店の中はこんな感じ。


みなさまも秋に京都のカフェめぐりにいかがですか。


長月雑記2014・前編〜二題 - 2014.09.28 Sun

長月は超多忙につきまあまあ近場ですごしております。ほんまに「雑記」どす〜。おつきあいのほどを。


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東山二条のランドマーク妙傳寺。18世紀開山の日蓮宗のお寺です。生活圏内なので、いつも目につくわりには中へはいったことがまだない。(ちなみに日蓮上人の立像は東山通りから見えるのでだれもが見ているはず)


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さて、妙傳寺デビューしよ。
こちら本堂。観光寺院ではないのでいつも閑散としていますが、南座の顔見世の招きは(あの独特の勘亭流と言われるフォントね)ここの客殿で書かれているそうですよ。なんとなればここは歌舞伎ともご縁のあるお寺、、、



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東大路からいつも気になっていたこの○に二引き(正確には七つ割り二引紋・ちなみに七つ割りとはまわりの円の部分の厚さが直径の1/7になっている)。みなさんはご存じでしょうか?私はブロ友さんに教えてもらって始めて知りました。


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歌舞伎好きの方なら松嶋屋片岡家の紋だとお気づきかも。十一代仁左衛門の建てた碑ったんですね〜。十一代は今の十五代(元・片岡孝夫)の(戸籍上の)おじいさんにあたる人のようです。一代の名優だったらしいですが、性格もかなりエキセントリックな方だったようで(^_^;

で、この妙傳寺が片岡家の菩提所となっているゆかりで招きがここで書かれるようになったとか。

歌舞伎にはあまり詳しくないのが残念ですが、当代の仁左衛門さんは好きよ


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日にち変わって、こちら広い境内にたくさんの塔頭を擁する東福寺。門のまえには名残の芙蓉が咲き誇っていました。紅葉のシーズンは殺人的なほど混雑するらしいですが(行ったことない)それ以外の季節はゆっくり散策できるお寺ですよ。


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この東福寺近くのKAHOギャラリー。美濃焼(織部、志野)がお得意な瀧川恵美子さんの個展をされているという情報をいただいたので、是非とも一度いきたかったギャラリーへ足をのばしました。


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入り口からチラと見えるすごい数寄屋造り、、なにしろ中村外二棟梁の手になる建物ですから。画家の下保昭氏の元・住宅と画室をギャラリーにしたものだそうです。いわゆるモダン数寄屋という感じで、住みやすそうな数寄屋とでもいいましょうか。展示は露地庭に面した広間でしたが、茶室もあるらしいです。ちょっとのぞきたかったな。


作品は主に懐石道具に良いのがあって、織部にかなり惹かれたのですが、昨年織部の向付を買ってしまったのよね。買ってなかったら絶対ここで買ってるのに〜と歯噛みしました。(これ以上は置き場もないしね)でもしっかり志野の器をゲット。香物入れにも強肴入れにもなりそうな、うふんそのうちお披露目します。



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作者の瀧川さんです。お顔ぼかしていますが楚々とした日本美人さんで、こんな力強い織部や志野をつくられるとは一見見えません。当日はすてきな作品の数々、どうもありがとうございました。眼福でございました。

京都国立博物館・平成知新館ついにグランドオープン - 2014.09.25 Thu

かねてより工事中だった京都国立博物館の常設展示館・平成知新館が今月13日いよいよグランドオープンです。


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オープン記念展として国宝がずら〜りとならんだ「京へのいざない」。
1000年の都・京都がつちかった工芸美術の粋をこれでもか、これでもか、と集め一堂に御開帳、お見事!な展示です。


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まずは建物からウォッチング。設計は谷口吉生さん。(存じ上げないが^_^;)美術館設計にかけてとくに国際的に有名な方だそうです。

平成知新館ができたので、今までの明治の建物は「明治古都館」とよばれるらしい。異質な建物が2つ並んでいるのはちょっとおさまりがわるいような気もせんではない。


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巨大なマッチ箱みたいな建物だな。七条通の正門からズド〜ンとまっすぐいったところに入り口がある、という設計。


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モダン建築には全然知識ないので、解説は専門家に譲ります。でも水盤の上に浮いて見えるこのアングルはなかなか良い感じ。

ここの場所は、かつて秀吉が大仏殿を建てた方広寺の伽藍にすっぽりはいる場所らしい。その礎石がきわめて整然と発掘されたそうで、この水盤の中にその礎石があった場所が丸くしめされています。


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西の方角には京都タワーも見えますよ。

きっと混雑するにちがいないと思ったので少し遅がけにいったら、すいすい入ることができ、余裕で見ることができたのですが、、、、甘かった!質の高い展示がしかもこんなに厖大だなんて、思わなかったのよ〜。時間が、、時間が足りない!

じっくり全部見ていたら多分一日では回りきれないと思われ、、、。苦肉の策で今回は特に興味のあるコーナーから始めて、見られるところまで閉館ぎりぎりまでまわりました。(何回も来ないといけないな)


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展示はテーマごとに区切られ、陶磁、仏画、中世絵画、近世絵画、中国絵画、彫刻、絵巻、書跡、染色、金工、漆工、、、と分けられているので好きなコーナーから見ることができ、回りやすいです。3Fから始めて順番に降りていくのが正しいまわり方らしい。

しかも3Fからは2Fが、2Fからは1Fが金属の簾越しに垣間見ることができるのが雰囲気も良く、とてもいいと思いました。室内照明の暗さもいいしね。特に2Fから眺めた1Fの照明に浮かぶ仏像群はなんだか気高い感じがしてぞくぞくしたよ。


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ああ、それにしても教科書で見るような国宝の数々をこんなにたくさん見ることができるなんて!

この頼朝、重盛の似せ絵もナマでみるのは初めて。
牧谿の「遠浦帰帆」!この前見た牧谿の鳩の絵はすすけてよくわからなかったけれど、この茶道史上も有名なこの絵、ナマでみると確かに、けっこうすごいかも、、、と思いました。帆を吹く海風がね、見えるの。
妙心寺退蔵院ではレプリカが飾ってあるところの「瓢鮎図」のホンモノ!もありました。


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京焼は仁清あり〜の乾山あり〜の仁阿弥道八、青木木米などなど、やはりどうしても茶道具に目が行きます。

展示は寄託品もかなり多く、図録には載っていないのが少し残念。見返して記憶を確かなものにしようと思ったのですが。(図録を購入するとき、スタッフの方にかなり「寄託品は載ってませんよ。」と念をおされた)


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ミュージアムレストランカフェとしてお向かいのハイアットリージェンシー直営「The Muses」がはいったのも話題かも。いったときにはもうLO終わってましたが、「満席」の表示がまだかかっていました。美術館にはできれば雰囲気の良いカフェレストランは欲しいと思っていたので、これはうれしい。次回は入りたいもの。(余談ですが市立美術館も古いカフェを壊して新しいのを建設予定らしい。楽しみ)


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こちらはミュージアムグッズ売り場の奥の休憩コーナー。ここだけでなく各フロアにアウトドアのも含めて良いあんばいに休憩用の椅子やベンチも配置されているのもうれしい。


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バス一本で行ける場所にまたいい美術館を手に入れてしまった、、、、なんて思いながら閉館時間までねばりましたよ。



白川あかり茶の湯めぐり - 2014.09.23 Tue

岡崎エリア白川に沿って、7つの茶席がたったのはこの春先のこと、白川さらさら茶の湯めぐりは楽しかったなあ。


白川茶会


と思っていたらこの秋には夜のお茶席が〜\(^O^)/ 白川あかり茶の湯めぐり!
岡崎ときあかりと日にちを同じゅうして開催です。まだ明るい夕方スタートですがせっかくだから暗くなってから行くことに。


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市立美術館前のプロジェクションマッピングを横目でみながら(今年はすごい人!!2〜3年前はわりと閑散としてて見やすかったんだけどね)仁王門通りの白川へ。


マップ


ふむふむ、、、こんどは10席も茶席がたつのね。面識のある方々の茶席も何席か。



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おお〜!ええ雰囲気や。やっとるやっとる。


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鴨ん会さんは、、、きゃ〜!浮いてる浮いてる!


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こちらは帰りにもう一度まじまじと拝見。(暗いので画像が粗くてスミマセン)なんとペットボトル300本を集めるも集めたり〜で作ったそうです。制作時の画像を拝見するとさらにびっくりよ。なんというアホらしくもすばらしい労力をたった5時間のために!感動!



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時間不足で(もっと早がけに行けばヨカッタ(>_<))乗れなかったのが残念。乗った人の話ではお辞儀をすると揺れた、とか、ずり落ちそうになるのを必死で踏みとどまった、とか、意外と大丈夫だったとか。

アイデアもすごいけど、実際に作っちゃうのはさらにすごい!流れないように細いロープで固定してありましたが、流れてもまた一興だったかな〜。(いや、危険です)


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こちらは花園大学和敬会の赤泳庵。


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で、赤泳とはなにか?、、、というと、、、


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おお!茶席のまんなかに灯りに照らされて浮かび上がる金魚!!
ここのアイデアもすごいわね。


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春にも入らせてもらった川べりの竹中庵(昭和の初めまで竹中製麦所という麦を加工する工場だった場所で水車の跡がある)へまず入る。藪内の若い茶人さんが’(御本人は茶人とよばれたくないらしいが)掛ける唯一家屋内のお茶席。

ここの外の待合でお茶友のMちゃんにであったり、ご近所に住む同業者のかたと偶然知りあったり、待つ時間も楽しい宵でありました。

藪内のお点前は薄器を清める所作がカッコイイの。それから風炉の灰がおもしろくて、お豆腐みたいな白い灰で作ったキューブがあったり独特。
席主はお若いのに、どうしてあんなに茶席を流れるような弁舌で仕切れるのだろう。お茶に対する思い入れの違いか。後生おそるべし。将来もおそるべし。すっかり楽しませてもらった。それでも御本人の弁ではまだしゃべり足りなかったとか(^_^;
お菓子は同じ岡崎エリアの吉水園さんの汁粉をそれぞれ菓子椀にいれて。これもよかったな。


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こちらは大きな行灯を川に浮かべた行灯席。技術的にすごいと思ったら主催がSDC(セイカデザインクラブ:精華大デザイン学部卒業生による)と花園大和敬会のコラボだった。



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三条通をはさんで南のエリアにもたくさんの席がでていたのだけれど、21時までの終了時間にまにあわず駆け足で。


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こちら祗園の兄さん茶会(毎月23日祗園の楽園小路火の見櫓で懸釜・正確には懸薬缶)で有名な黙楽庵さんの席。


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なんだか中にあやしい占い師でも待っていそうですね。(^_^;

この場所は通常はガレージで白川をきれいにする会の活動報告のポスターや写真を展示している場所です。一客一亭でお茶を一服いただく。このあやしい風情がたまらんなあ。


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これは三条小橋から北方向を見た景色。(ここと、ここを北から南へ見た景色は白川の中では最高かも知れない・映画「マザーウォーター」にもでてきた)ここにも一席。



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結局入れたうち三席の最後になってしまった好日居さんの「秋螢の席」。


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この場所は実はご近所さんには知る人ぞ知る螢の名所なんです。だから「いるはずのない秋の螢をさがしてみませんか?」というテーマで。


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香り高い中国茶を三煎いただく。お菓子が山梨の、葡萄一粒をまるまる摺り砂糖でコーティングした銘菓「月の雫」、こんな宵にぴったり。


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席から三条通を見たところ。このアングルからは通常ではまず絶対みられない景色。

竹の筒の先を流れにひたして反対側を耳に当てる、、、というお遊びも。水琴窟みたいな金属的な水の音がするのよ、始めての体験だわ。


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茶席の終わりに岸の植木に、、、あ!秋の螢!


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かえり道。プロジェクションマッピングももう終わった静かな岡崎公園エリアをぬけて。

会場になっている白川べりを何回も往復した方も多かったようで、全席制覇の猛者もいたとかいなかったとか。私ももっとたくさん回りたかったな。


みんな、宵の暗さや燈火に浮かれて、お茶を楽しんでいた様子がすてきでした。開催者・企画者・お茶人のみなみなさま、そして参席されたみなさまに感謝の夜です。そして最後に言いたい、、、

また是非やって〜!!







泉屋博古館〜茶の湯釜の美 - 2014.09.21 Sun

さて、茶の湯釜三館めぐり(野村美術館・大西清右衛門美術館)の最後は泉屋博古館。もちろん三館めぐり割引券で(一館行くともらえます)。


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泉屋博古館は住友財閥のコレクションでありますが、なかでも中核をなすのが住友春翠のコレクション。お公家さん出身(徳大寺家六男、西園寺公望の弟)でありながら実業家としても辣腕をふるったとか。特に中国古代青銅器のコレクションに熱心であったので、ここの常設展はこの青銅器シリーズ。個人的にはあまり興味はないとはいえ、すごいのはよくわかる。


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今回は茶人でもあった春翠の茶の湯釜展。同じ金属系ということで、これも熱心にあつめたのかしら(^_^;?


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いつもはそれほど人のいない美術館がなぜか多くの人であふれている。そんなに茶釜に興味のある人が多いのかなあと思ったら、生け花展も併設されていたんだ。館内のあちこちに立派な生け花が三々五々おいてあって、これも楽しめるのは得した気分。


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展示をざっと見わたして、おおよそ茶釜の歴史をほぼカバーしているコレクションに驚く。たどっていくと釜の歴史をたどって学習できてしまう。

室町以前の古釜、芦屋・天明、先日みた三条釜座の京釜・大西家代々の釜、名越家(古淨味こと三昌が有名)、西村家(初代道仁は紹鷗のころの人)、江戸時代にいたって大西浄雪の弟子であった高木治良兵衛、金沢で裏千家四代仙叟の指導のもと釜をつくった初代宮崎寒雉、大西家二代浄清の子で江戸に下った江戸大西家の初代定林、古淨味の弟が初代となった江戸名越家、、、あとあまり知識がないのだが明治以降の釜師たち(春翠は彼らに釜の特注をよく依頼していたそうだ)の釜、釜、釜、、、



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(渡り廊下から気持ちよく東山連山が見える)


どの釜師のものがどういう特徴を持って、、というのは私は浅学不明にしてよくわからないが、大ぶりなどっしりとした釜が多い。おそらく湯をたっぷり入れると女性に炭手前はちときついかも。それでも大ぶりの虫食いなんかがある釜に惹かれるなあ。茶事で最初から最後まで鎮座するのは釜だから、茶席の主人公、存在感のあるのがいいな。

中には鐶付きが鼠で、その長いしっぽが釜に巻き付いている、というユーモラスな意匠のものもあって(大西浄元)銘を「大黒庵」。大黒庵といえば紹鷗のことだけれど時代がちがうので、お使いが鼠の大黒さまのことか、とクスリ。

西村九兵衛の大阿弥陀堂釜は大がつくだけあってほんっと大きい。阿弥陀堂の形がとても好きなので、それもこれくらい大きくなると迫力満点。小間なんかに使ったら、どれだけ存在感があるんだろう。ただ炭手前をする方が腰を痛められないことを祈る(^_^;

住友家の有馬別荘で春翠は何回となく茶会をひらいたそうだが、そのために誂えたのが南鐐の掻き立て環のある六角六景釜。それぞれの面に有馬の四季を写し取った物で、これの原画、さらにそのもととなった画帳などの展示も。


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(ここからみる大文字。角度的にややきびしい)

そしてそして、やった〜!得した〜!と思ったのが住友コレクションの茶道具も同時展示してたこと。

中興名物瀬戸肩衝茶入「真如堂」本歌、挽家に遠州の「真如堂」の字形。かっきり綺麗な肩衝でこんなところでお目にかかれるとは!

遠州愛玩の小井戸「六地蔵」。内側は茶巾擦れまでみっしり梅花皮があって、渋くてかわいい。(渋かわ?)ええなあこれ。(もしかして昨年根津の井戸茶碗展にもでてたかも)

遠州好みの物が多いのは春翠の公家の出自の影響ということ。

古銅象耳付花入「キネナリ」(南宋〜元)は教科書にもでてるやつだ!青銅器を愛した春翠らしいコレクションで、自分の還暦茶会に使う予定で手にいれたものだったらしい。しかし残念ながらその前に亡くなってしまった。(享年62歳)その後の何年忌かの茶会であらためて使われたものらしい。


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最後にしゅっとした貴族的なお顔立ちの春翠さんの写真を拝見する。男前や。私は遠いけれど少しご縁があって他人に思えず(ほぼ他人やけど)親しく思える方である。繊細で線が細くみえるけれど実業家としても茶人としても時代を骨太に生きた方なんだなあと思いをはせつつ美術館を辞した。





初秋の哲学の道〜カフェGOSPEL - 2014.09.18 Thu

哲学の道にこっそりきている秋を尋ねてお散歩。


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今日は狛犬ならぬ狛鼠で有名な大豊神社のところから入ろう。うふふ。実はこの釜のポスターの泉屋博古館からのかえり道なのだ。


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朝夕は冷え込むし長雨もあったので、もう暑い〜というほどではないのに、ミンミンゼミがまだがんばってないていた。なんだかがんばれ〜と応援したくなる。


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緑はまだうっそうとしているけれど、空気感がすでに秋、、、という感じ。そうだ、湿度が低いんだ。


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彼岸花のつぼみも出てきた。NHKのBSで現在放映中の宮部みゆき原作「おそろし」に彼岸花をテーマにしたのがあって、けっこうぞくぞくしたのを思い出す。

それでもきらいになれない花だな。子供の頃はこの花の茎を交互にちぎれないように折って首飾りにして遊んだが、草の汁が手をあらすからいけないと言われた。

事実鱗茎は有毒なのだが、救荒作物でもあり(水にさらすと毒素はなくなるらしい)稲を荒らす小動物を近づけさせない、、というありがたい面もある。死人花とか地獄花とかあまりよろしくない異名もあれば曼珠沙華という天上に咲く尊い花の名もあり、二面性が名前にもあらわれていておもしろい。



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めずらしい白い彼岸花がこのあたりにはたくさん咲いている。


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赤の水引草も盛り。これ裏庭にほしいな。茶花として好きなのだ。


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水にかすかな魚影。

疏水の水が澄んでいるのでのぞき込むと大きいのから小さいのまで、案外たくさんみつけられる。


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徒歩圏内に哲学の道があるのはとてもうれしい。季節毎に違う景色、違う花々を見つけられる。学生時代はこの畔のアパートに住んでいたしね。ただし桜と紅葉のシーズンはちょっと、、、(^_^;


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銀閣寺参道から疏水は西に折れる。このあたりは観光客がいつも多いところなので、行くのは遠慮していたのだが久々に歩くと案外良い景色。ちょっと北の脇道にそれると、良い雰囲気の洋館的な住宅が散在していて、このあたりは北白川、京大の教官や学者が住んだエリアになるからか。


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ここで見上げる大文字。ちょっとあおりすぎで「大」の字がすっきり見えないのが残念。送り火を見る候補地としてはいまいち。

散歩の休憩は疏水べりの甘味処・仙太郎さんにしようか、鹿ヶ谷通りの喜み屋さんにしようかと迷って、喜み屋さんをめざしたが、、、、そのお隣の洋館に目がいってしまった。


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建てられたのは1982年というから、ちょうどそのころには京都にいなかった。一度目京都に舞い戻って来たときにはもう建っていて、たしか個人のお宅だったと思う。いつのころからかカフェになって、ず〜っと気にはなっていたのだけれど、入ったことナシ。


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蔦もええ感じに生い茂ってる。お初に入るのもいいかな、カフェGOSPEL
ちなみにこの建物はヴォーリーズ建築事務所(ヴォーリーズはもうすでにない時期だけど)設計なんだそうだ。そういわれてみれば確かにそのテイストが。

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ここだけ切り取ると、コッツウォルズの古い屋敷でございます、、、でも通りそうな雰囲気。


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町中と思えない見事なイングリッシュガーデンではありませんか。(私は作るの失敗したけど、、、)


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さて、入ってみよう。カフェは2Fらしい。


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ちなみに1Fは迷子という、アンティーク・古書・喫茶の店、、、ってどういう?? これは次回の課題としよう。


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階段室もきっと住宅だったころのままだろうな、と在りし日を想像する。


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階段を上がったところ。広いワンフロアのカフェ(夜はバーになるらしい)なので、これはおそらく住宅時代のものは改修されて面影はないのでは?と思われる。お客さんがたくさんいらしたので写真は自粛。


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外から見えた尖塔のような部分はこんな感じ。きっとサンルームでここでお茶しながら目の前の東山の景色を楽しんだのだろう。うらやましい。建ったのはバブルのころだから、その後のバブル崩壊で人手に渡るという憂き目にあったのだろうか。こんなお屋敷を手放すのはさぞかし、、、お気の毒だ。


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すわった席からみた窓枠。それなりに経年を感じさせる。蔦の葉がここまできている。


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梨のタルトと紅茶をいただく。本当は甘味処であんこを味わっていたはずなんだが、たまには洋菓子もいい。


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帰るとき階段の下にこんなすてきなスペースがあるのに気づく。隠れ家的スペースでお一人様用読書室、といったしつらえ。かつての住人はどういうふうにこのスペースを使っておられたのだろうか。



(追記)ヴォーリーズ事務所設計というのでネットで調べていたらこんな記事を見つけた。さすが、vivasan 様、とうに踏破されていらっしゃったのね。


大西清右衛門美術館〜十代浄雪と奥平了保 - 2014.09.16 Tue

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「天空の城ラピュタ」のロボット兵の顔、、、、ぢゃありませんよ(^_^;
大西家十代浄雪の二口釜。一方で茶のための湯をわかし、一方でお酒の燗をつける、、、というような使い方をされたそうです。乙だね〜。


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野村美術館と泉屋博古館とここ大西清右衛門美術館の三館コラボで釜祭♪です。
先日は野村にいったので本日は大西へ。(一ヶ所まわると残りの二館料金割引!)



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町名も「釜座(かまんざ)」。通りの名で言わないと京都人でもどこかわからない洛中の町名のうち、数少ない町名でわかる場所ではなかろうか。

室町までは釜といえば福岡の芦屋、栃木の天明だったのが、安土桃山・利休の頃に大きく台頭したのが三条釜座の京釜師たち。座というのはギルドみたいなものだったらしいが、その座があった時代から唯一現在まで残る釜師が大西家なのだ。

初代浄林が釜座に定住したのは17世紀初頭で、名人といわれた二代目浄清のころが古田織部や小堀遠州らが活躍した時代。六代目浄元から千家への出入りを許される。


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で、その十代目の浄雪(当代は16代目)、その弟である奥平了保の兄弟釜展。

時代でいえば川上不白、速水宗達、松平不昧公、井伊直弼の時代。もともと兄弟の父は七代目浄玄の弟子だったところ八代目の早逝で九代目を継いだとか(浄元)。


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(玄関脇の古い朽ちた鉄の桶)


浄雪は十代を継いだけれど弟の了保もおそらく腕では負けてはいなかったのだろう。それは作品を見ても私でさえなんとなくわかるので、父の浄元が浄雪だけでなく奥平家(父の実姓)も千家出入りできるように骨を折ったのは、親子の情だけではなかったのだろうな。(兄弟で出入りするとはどういうことだ?と表千家・久田家からクレームもでたらしい)

残念ながら奥平家は明治に絶えてしまったらしいが。

まあ、どの釜もあれほしいな、これほしいなと思うような釜ばかりで〜(^◇^;)
そのうちのいくつかを。


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(入り口脇の唐金?の水盤)


浄雪・残雪釜 与次郎の大尻張釜の写し 大きくて迫力ある。やつれて鎹が打ってある、、、と思ったら鎹まで作った模様だった!

了保・責紐釜 このころは荒れた釜肌に釜師の指の跡をかすかにつけるのがはやったそうで、かすかなへこみがより侘びをグレードアップ。

お父さんの浄元・鉄道安風炉 これは実際にきれいに丸灰が作られていて、鉄風炉なので赤いかわらけ。灰型上手〜!どなたがつくられたのか存じませんが。

浄雪・万代屋手取釜 万代屋(もずや)は好きな意匠なんだが、これが注ぎ口・持ち手のついた手取になっとる!持ち手の部分の虫食いがおしゃれ。

了保。旭釜 胴の羽落ちの部分に櫛形の何本もの銀の鎹で鋳掛けしてある釜。この鎹をちょうど波に見立てると波の間から釜=旭がでたようにみえるから旭釜。炉中にあるときはこの意匠は見えないので、炭手前で釜を上げた時、おお〜っ!となる場面を想像す。

浄雪・反古庵(藤村庸軒)刷毛目阿弥陀堂釜 阿弥陀堂も好きな形。名越三昌(古淨味)の作に習ったものとか。大きくて迫力。さっと一筋刷毛目がはいるところが渋い。




時代背景や当時の大西家の内側を知って見ると、兄弟展というのはなかなかおもしろいな。表千家九代の了々斎が、浄雪に「伯夷」、了保に「叔斉」という銘の茶杓をそれぞれ贈っている。(伯夷のみ展示)
伯夷叔斉といえばなつかしい漢文で思いだした方もおられるだろうが、古代中国・殷の国の兄弟王子で、儒教では聖人ということになっている。まさに兄弟に与えるにぴったりの銘なのだ。昔の人の教養ってすごいな。


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(同じく釜座に釜師として現在まで続く高木治良兵衛家。初代は浄雪の弟子でのち独立した)

7Fの展示室は茶室弄鋳軒。もと浄雪が表千家・吸江斎からたまわった「弄鋳軒」の号を茶室にし、茶の湯を楽しんだのを現代に写した茶室。

ここにかかる碌々斎の画賛がとてもよかった。
柴の戸を指さして、ここでお茶を飲もうよと友人をさそっている隠者のような二人連れの絵。
賛にいう

    のむ阿弥陀 釜の湯をたし 友どちの

         あけてやまいる くれてもまいる


ああ、一日ひがな、年がら年中、行く先々でお茶がのめたらいいのに、、、。うらやましい境地ですこと。



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(近くの町家の花屋さん。建物の雰囲気がいいので載せときます)

好日居・茶ノ教室夜会〜仲秋2014 - 2014.09.14 Sun

仲秋=9月(ほんとは旧暦のね)の好日居の茶ノ教室、夜会です。


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日が暮れるのも早くなってきた。好日居は黄昏以降のたたずまいがとても好き。


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本日のテーマは、仲秋の暦にちなんで。

一日は二百十日 八日は中秋の名月 九日は重陽の節句・菊の節句 二十三日は秋分節


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まずはグラスで「かぐや姫」の竹筒にいれた冷水をいただく。青竹に水をいれておくと、竹のエキスや香りが水に移ってほんのりした味がする。(ほんとは中味はお酒のほうがいいけど、、、なんてことは言いませんよ^_^;)

かぐや姫が天に帰ったのは中秋の名月の日。まさしくかぐや姫さんが生まれた後の青竹?と思えるような大きな竹筒でしたね。


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お茶の一つ目は福建省の岩茶・黄金桂。古代中国の伝説では、、月には大きな桂の木がはえていた、、、まさしく中秋節周辺にいただくのがぴったりのお茶。


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好日居さんに一煎目はいれていただく。どっしりボディの香り高いお茶。飲んだ後の茶杯の香りを聞くのもお忘れなく。これがむしろお茶を飲むより好きかも知れない。うっとり幸せな気分になる。

目を閉じて香りを聞くと嗅覚は少し研ぎ澄まされるのでいいですよ、というアドバイス。でもこの時は自然と目を閉じてるなあ。本能的にそのほうがいいとわかっているのかも。


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二煎目三煎目は私たちが交代でいれる。お湯を勢いよく入れると強い味に、やさしくいれるとまろやかな味になるという。発酵をさせている中国茶は微発酵でも力強く、四煎目以降でも味と香りが失われない。同じDNAを持つはずの茶葉なのに(日本のお茶の木は中国から来た)発酵・未発酵の差こそあれ、栽培された土壌、気候でこれほど違う物になるとは。


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二番目のお茶は菊花湯。
無農薬で育てられた小さな菊の花をそのまま乾燥させたもの。そのままでもカモミールのような芳香がする。10数粒グラスに入れてお湯を注ぐ。


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じわ〜っとじわ〜っと花が開いてきて、香りも開いてきた。重陽の節句は菊の節句でもある。

中国の薬学書「神農」には、菊花茶を長く愛用すれば、老化を遅らせ、寿命を伸ばす・・と書かれてるそうだ。漢方薬の原料にもなっているので着せ綿や菊慈童の伝説はあながち根拠がないわけでもないらしい。
とりわけ眼精疲労に効くらしいよ。


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本日の点心は、、、これなんのお粥でしょ???
ほんの〜り甘くてちょっと干し芋みたいな風味があって、、、、だれもあてられません。

これはなんと梨粥!中国では病気の時にこれを食すらしい。

梨をゆっくりコトコト煮て甘みを引き出した汁でたいたお粥、たしかに体によさそう。中には白キクラゲもはいっている。これに氷砂糖を入れてまぜまぜして食べるのもまた乙なんだが、お粥に氷砂糖なんて日本人の発想ではないよね、たしかに。


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最後のお茶は台湾の文山包種2012冬摘み。

包種茶は烏龍茶の中でも最も発酵度が低く、日本の緑茶に近い烏龍茶(でも緑茶とは全然別物)。なかでも文山包種は最高級品とか。


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専門家が「乳香」というミルクの香りが特徴、、、なんだそうだが、ミルクかどうかはわからないけれど爽やかな中にもちょっと華がある香り。


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体の疲れも心の疲れもしばし和らぐ穏やかな宵、おやつの月餅(中国文化圏ではこれを中秋節に食べる習慣が)をいただきながら、煎数を重ねる。

ちなみにこの月餅、東京のZUCO明日のおやつさんのもの。月餅といえば買ってまで食べようとは思わなかったのに、ここのはほんとにおいしかった!月餅に対する認識がかわった。


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楽しく穏やかな夜会なれど、果てしなく続けるわけにもいかず散会の時間。外に出てみると、、、


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好日居からよく見える東山の上にいましも立待月が大きく上ろうとしていた!これこそ今夜の茶会の締めのご馳走。


野村美術館・大名道具の世界<前期> - 2014.09.12 Fri

陽射しは強くても、もう秋の風情ただよう南禅寺会界隈。


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今日も大好きな野村碧雲荘脇の疏水分線をいく。サルスベリがきれいだな。


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野村美術館秋の展示は「大名道具の世界」。大名家に伝わった主に茶道具+能楽関連の品々。
あえて大名道具といわなくても、茶の湯の名物は大方大名家に伝来するのだと思うけれど。


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まずはこのポスターの中心にで〜んと載っている存在感のある「淡路屋舟花入」。

天下の三舟といわれた大名物、砂張三日月形釣舟花入の一つ。(残り二つは針屋舟・松本舟)
淡路屋舟は淡路島出身かと思ったらチガッタ。淡路屋宗和という堺の豪商が持っていたからの命名。(ちなみに残りの二舟も所持者の名前)仙台伊達家伝来。
「この花入は天下の名品で、、、云々」という今井宗薫の政宗にあてた消息付き。

また堂々たる舟で砂張の経年色が渋い。正面から見ると、この舟は1/4円(90°)はたしかにあるほど幅広。縁に細かい飾り彫りも実物を見て初めてわかった。これに花をいれて吊られているところを見てみたいもの。さて、どんな花をいれるかな?


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茶入は漢作唐物大名物「北野茄子」徳川宗家伝来と紀州徳川家伝来、同じく漢作唐物大名物「上杉瓢箪」。

どちらも濃茶ならせいぜい2人分くらいしかはいらないのでは、と思うくらい小ぶり。天下の大名物に失礼かも知れないが、ころんとしていてかわいい。

北野茄子は色が紫がかってつやつや。かつて豊臣秀吉が所持し、めぐりめぐって徳川家将軍家におさまった。で、今は野村美術館所蔵なのよね。

上杉瓢箪はもっと伝来が複雑で、足利義政(東山御物)から村田珠光、武野紹鴎、、、、~毛利元就~大友宗麟(よってかつては大友瓢箪とも)~豊臣秀吉~上杉景勝(ここで上杉瓢箪と)、、、紀州徳川家へ。
ほ〜、、、茶の湯史上の巨人たちの手を通ってきた、、、と思いながら見るとさらに感慨深い。

他にも気になったものをいくつかピックアップ。

利休時代の名塗師・盛阿弥の天目台。真塗りが時代とともにこなれて来たときの紫がかった色がいい。

雨過天青の砧青磁を杓立にしちゃうか。

漆芸で「存星」という技法はよく聞くがどんなものかを見る機会はなかなかない。填漆の技法のことで実物(香合)をじっくり拝見。

平戸松浦家伝来のつやつやした釉薬の高取茶碗「香久山」。大河ドラマでお馴染みの黒田長政(官兵衛の嫡男ね)が朝鮮出兵の際に朝鮮から連れ帰った陶工・八山から高取焼が始まった、、というのは今回初めて知った!

伝・牧谿の「枯木鳩図」。唐物がもてはやされた時代には茶席にはなにがなんでも唐絵、その筆頭たる画家が牧谿。絵は煤けてようわからんが、その歴史の前にひれふす。

七宝蒔絵の鮟鱇型薄器(不昧公時代の塗師・小島漆古斎作)は、昨年の美術館記念茶会の時に野村家の席で実際に使われているのを見たもの。

仙台伊達家伝来のお香の道具は小さくて、繊細な蒔絵で、銀葉入れなんか七宝ですよ。かわいい。

後水尾天皇の息子にして茶道好きの後西天皇筆の百人一首帖。この天皇さんは茶道史にはよくでてくる名前なので覚えた。

、、、、、他にも見所はたくさん。10月21日からの展示替え後期は「雲州蔵帳」シリーズが多いようだし、また来なければ。


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地下の展示室では泉屋博古館と大西清右衛門美術館とのコラボで(割引券がもらえる!)釜名品展シリーズやってます。こちらもお見逃しなく。
なにせ利休所持の与次郎の阿弥陀堂もあるし\(^O^)/すごい〜

上記二美術館へも行かねばならんが、果たして時間はあるか、私??


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かえり道は動物園北のカフェチェカさんに寄るのもいいかもよ。なにせここらへん歩いていると中国人観光客によく「チェカはどこ?」と道聞かれる。中国で有名なのか〜(@_@;)?


重陽の節句によせて - 2014.09.09 Tue

九月九日重陽の節句。めでたい陽の数字(奇数)の一番大きい9が二つ重なる吉祥の節句。

いまではすたれてしまった菊の着せ綿などの習慣はお茶の世界では今でも生きている。上生の着せ綿は必ずこの季節でますものね。


菊の節句もさることながら私にはこちらの方が印象深い。


  九月九日 山東の兄弟を 憶ふ   王維

    獨り 異鄕に在りて  異客と 爲り,
     佳節に 逢ふ毎に  ますます親(しん)を思ふ
       遙かに知る  兄弟 高きに登る處,
         あまねく 茱萸(しゅゆ)を插して 一人(いちにん)を少(か)くを



古く中国では、重陽の節句に、家族が集まり高台に登って菊酒を飲む習慣があったそうです(登高といわれた)
その時に、髪に茱萸(グミではなく、呉茱萸という漢方にもなる植物、カワハジカミ)をさしたとか。

そのゆかりの茱萸袋。

邪気を払う物として重陽の節句に宮中で飾られたもので中に呉茱萸が本来はいっているもの。端午の節句で飾った、やはり厄除けの薬玉とこの日にとりかえたのだそうです。



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2年前重陽の節句・この登高にちなんだ重陽の節句・飯後の茶事をしました。この時お招きしたお客さまに後日いただいた法輪寺の茱萸袋。嵐山・法輪寺では毎年この日に茱萸袋をいただけるのです。

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ちなみにその茶事の時はなかったので、ネットの画像を参考にしながらせっせと手作りしました。それがこれ、ホンモノの菊の花をそえてみました。(^_^; 後座の花として。またこんな茶事したいなあ、楽しかったし。(現在諸事情でお茶とはしばらく離れている(__;) )


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これもそのときお出しした菊酒。
この時期は料亭でも盃に菊の花弁や花まるまる1個をいれたものがでますね。

本来重陽の節句は旧暦なので(今年は10月2日)、菊や着せ綿で露を集めるのは新暦9月ではなじまない。今年の秋は早くきたけれど、昨年みたいに9月になっても35度越えの日が続いた日には菊どころではないし、露なんかおりませんよね〜。
個人的には雛の節句も七夕も重陽も旧暦で楽しみたいけれど、新暦優先の世間様とはちとずれてしまうのが残念(-。-;) 


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(長久堂「菊佳人」)


とりあえず菊のお菓子でもいただいて今年も厄除け。無事やがてくる冬の寒さを越えられますように。みなさまも。

初秋の神宮道から青蓮院〜祗園までを歩く - 2014.09.07 Sun

歩くのにも少ししんどくなくなった季節、いつもの生活道路でありながら、なかなかゆっくり味わえない神宮道から青蓮院、祗園まで散歩してみました。


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スタートは市立美術館脇の疏水から。

空の色も水の色も少しおちついてきましたね。


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神宮道は平安神宮への参道、あの例の派手な朱色の大鳥居をはさんで三条通までのわずか500mほどの道ですが意外と密度濃いよ。


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西側にすぐ見えてくる良い感じの仕舞屋は、明治〜昭和の京都陶芸界の重鎮でもあった楠部弥弌の旧宅。「楠部弥弌作陶之地」という碑がたっています。最初くすべさん、、ってだれ??だったのですが、以前市立美術館でやっていた京都の芸術家の作品を一堂に会した展示会があって、そこで名前をしりました。粟田焼の流れをくむような色絵の茶碗など、なかなか素敵!と思っていて、この家の前を通り、はたと!ああ、くすべさんってそういう方だったのか!と知った次第。

今はどなたも住んでおられないようにお見受けしますが、どうかどうか壊されませんように〜〜〜


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昨年神宮道にできた染織家の志村ふくみさん洋子さん親子の染色の学校、、といっていいのかな?。アルスシムラ

志村ふくみさんの草木染めのNHKの特番、季節毎に録画してみています。ああやって手仕事で美しきモノを作り出せる人ってほんと、うらやましい。染めと対峙し真剣なふくみさんの表情も美しいと思う。


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ふむふむ。
草木染めの数寄屋袋。これなら買えなくもない値段かな。着物はとうてい手が出せないけれど。


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さらに先に行くと以前から気になっていた建物があります。どうみても昭和初期に建てられたレトロなアパート?のように見え、そのように思い込んでいたのですが、よ〜く見ると、、、おお!「植治」!

平安神宮初め南禅寺界隈別荘群の池泉回遊式庭園のほとんどを手がけた植治、こと七代目小川治兵衛。あの植治の建物がこれだったとは!!
何年この前通ってるんやろ、、、現在の植治さんは11代目、次期植治の勝章さんも多方面で活躍されてますね。


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それから神宮道は門前通りよりは敷居が低く、気楽に立ち寄れる小さな古美術、ギャラリーなども点在しているので、これをのぞくのも楽しいですよ。


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これはつい最近できた新しい建物で商業施設なんですが、和洋折衷のこの感じが昭和初期にはやったそのスタイル(岡崎界隈にわりとある)をうまくなぞっていて、いいなあと思う新建築のひとつであります。


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三条通を越えます。
西南の角にある糀のお店大阪屋さんのカフェ糀屋。ここはヘビーユーズしてますね〜。糀のミルク割りがうまいんだ。今年の夏は糀かき氷(ベトナムのチェー)も堪能しました(^-^)


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三条通を越えれば和菓子の吉水園さん。このあたり平安殿さんもあるのでけっこう和菓子屋率高いです。


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京都七口のひとつ粟田口の碑。
そこにあった白川小学校も数年前、統合されてなくなってしまいました。(統合先が六波羅だからね〜、、通学遠いよ)


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更に南下すれば門跡寺院・青蓮院の緑が見えてきます。このあたり学生時代から好きだったけれど、ご時世で、青蓮院の真ん前にマンション建っちゃった。


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道に覆い被さるように立つ大楠は青蓮院のシンボル。9歳でここで得度したといわれる親鸞聖人のお手植えとか。

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これですよ、これ!これが青蓮院のイメージだわ。


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門跡寺院なので十六菊花紋はわかるのだけれど、これは裏菊なんだろうか?


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天明の大火の時には御所が炎上焼失したため、時の後桜町上皇がここにうつられ仮御所とした由、よって粟田御所の別名もあります。


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華頂殿で襖絵は、キーヤンこと木村英輝さんの筆になるもの。このごろ都ではあちこちにキーヤンの絵があふれていますね。青蓮=blue lotus、このモチーフの布バッグ、私持ってます。


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キーヤンワールド。


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こちらには国宝・不動明王ニ童子像、通称「青不動」(園城寺の黄不動、高野山の赤不動とともに三不動と言われている)がおわします。平安後期の絵だそうですが、その時代から一度も公開されたことがない。それを初めて公開したのが2009年、行きましたよ〜、私。青、、にはみえなかったけれど、なんだかありがたさに拝み倒してきました。



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その青不動さま、10月に将軍塚飛び地境内に大護摩堂の「青龍殿」が完成後はこちらに安置されるそうです。その記念法要でまた公開される予定だそうですので、これはまたお目にかかりにいかねば。


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秀吉寄贈といわれる一文字手水鉢。りっぱな自然石ですね。


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門跡寺院特有の宸殿とよばれる法要をいとなむ場所の前には右近の橘、左近の桜。青蓮院ゆかりの天皇さん、及び歴代門主の御尊牌をお祀りしているので。
ちなみにこの宸殿、東福門院さんの旧殿を移築したものなので、後水尾天皇とのゆかりもあるのです。


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青蓮院は春と秋に夜間特別拝観、ライトアップもとてもきれいなので、おすすめします。


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さて、青蓮院を出て南下すればここはもう知恩院エリア。これは知恩院の門の前に鎮座する瓜生石とよばれる不思議な石。知恩院ができる前から埋まっていたそうで表面に出ている部分はその石のほんの一部に過ぎず、地下に巨大な部分がうまっているともいわれている謎の石なのです。

秋の粟田神社の大祭(10月)では、夜にこの瓜生石の前でれいけんとよばれる神仏習合のふしぎな神事がおこなわれます。これも激しくおすすめ。


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更に南下して、八坂神社は祗園祭の時に行き倒したのでスルー、花見小路の一本東を南にいけば、お目当ての加加阿365。できたばかりのマールブランシュのチョコレート専門店。

目玉は365日、毎日違う紋のはいったチョコ。ただし売り切れ(>_<)ゞ


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なのでお干菓子佇古礼糖を。お干菓子をまねたチョコ。イチジクのチョコレートやリンゴ風味のチョコレートなどおいしかったわ。でもこの小さいのがひとつ400円以上すると思うと、やはり同じ値段なら和菓子の上生を買いにいくかも(^_^;


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最後は鍵善さんの隠れ家カフェZEN cafeで休憩。


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いつものお気に入りのお一人様席。ここでゆっくり本を読むのが理想(現実は忙しくてあまりゆっくりできないのが情けない)。


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で、やっぱりオーダーはミニ和菓子三種盛になるのでありました。









東貴人且座 - 2014.09.04 Thu

いろんなお社中の方があつまってワイワイと七事式・花月の勉強会。

今月のテーマは「東貴人且座」。

普通の且座は
 次客・・花   三客・・炭手前  正客・・香  東・・濃茶  半東・・薄茶

の役割があるのだけれど、その東が貴人さん、という設定。


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毎回席主さん手作りのお菓子をいただけるのもこの会の楽しみ♪
今回はつくね芋とこなしを使った「向日葵」。寒天の露までついてます。芸が細かい!


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(今年我が家に来て初めて咲いた秋海棠)


この東貴人且座、むか〜し以前の社中で、まだ平花月ですらよく理解できていない頃やったことがある。なので「なんかよくわからんが、とってもむつかしい花月」という刷り込みがあったのだけれど、今回改めて予習してみると意外と理解できた。(あれから花月、それなりにたくさんお稽古したもの)



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(名残の白木槿 もうそろそろ終わりかな)


ポイントは正客よりも東の方が偉いので、自分の座にもどる時、東の貴人さんにお尻をむけないように(正客にお尻向けるんだけど)いつもと反対側にまわること。
貴人点てに準じて、貴人さんに一礼が必要なこと、貴人畳には入らないことなど。


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(ノシラン:熨斗蘭)


正客は茶碗を拝見するときに「お薄はお清(=貴人)で」と、お薄を東さんに、と半東に言う。
貴人の東さんが濃茶を点てたあとは、かぎ畳を通って貴人畳に移動するところも見所かな。

このときにらみ菓子(または捨て菓子とも。席中で食べない菓子で、リンゴなどすぐには食べられないものを出す。持って帰らず最後に席中に「捨て」おかれる)がでるのは、貴人といえども亭主側なので、亭主は席中で菓子をいただかない、という原則に則る。



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(自生したヤブミョウガ。白い花から黒い小さな実がたくさん)


ハイライトは東と半東の入れ替わりのときの道具の置き換え。

お次の茶筅を撤去、茶杓を移動→茶入も撤去、水指の前をきれいに空にしてから薄器を清める。
薄器を置き合わせ、その上に一時水指の上に仮置きしていた茶杓ももどし、お清の茶筅とならべる。見所ですよ、ここ。


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(実はこんなところに生えてます。こぼれ種から勝手にここまで増えたのです)


ここで、こういう挨拶、こういう所作、と細々したところはやや煩雑だけれど、理解はしやすい。少なくとも「ものすご〜くむつかしい花月」ではなくなった。「ちょいむつかしい花月」、、、くらい??
この後にした四畳半無言投げ込み花月のほうがなんだかむつかしかったが(^◇^;)


完璧にこなすのはまだ無理としても、とりあえず学習。あと「花月風雅集」の本にのっていて未到なのは「二人貴人且座」のみ。いつかこれも実際やってみたい。



西陣・愛信堂の利休のふのやき - 2014.09.01 Mon

利休が最晩年のころに催した100回ばかりの茶会を記した「利休百会記」。その中で菓子として記されているものの中で群を抜いて(68回)多いのが「ふのやき」。

実際のところ、それがどういう形態だったのか、正確には伝わっていないそうだ。江戸初期に記された「雍州府誌」という書物には「小麦粉を水でといて鍋で薄く焼き、片面に味噌を塗り巻いた菓子」と書かれているらしい。

当時各地でいろんな形態の「ふのやき」が作られたと思われるが、利休が茶事に用いていたのはどんなふのやきだったのだろう。

いままで2回、茶事で「ふのやき」をいただいた。
最初は高瀬川の茶事で、懐石の万惣さん(富山)がつくられた万惣解釈のふのやき、クレープみたいで(お使いではないのに)ヴァニラの香りがして、これはまさしく洋菓子!のおいしさだった。中の蜜は黒糖の蜜。
2回目はこの時のご亭主様のお宅へお招きに預かったとき、万惣直伝の手作りふのやきをまたおいしくおよばれした。

そして今回、西陣の菓子舗愛信堂さんが、利休さんの月命日にちなんで、毎月28日(+29日)にふのやきを予約販売しているという情報をゲット。

ふのやきがいかなるものであったか、情報収集のためにもまずは行かざるを得まい。(←ただおいしい和菓子を食べたいだけ、、、^_^; )


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場所は堀川今出川をちょっと下がって西にはいったところ、晴明神社の近く、西陣織会館の南側。


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ショーケースのお菓子を注文して、お茶といっしょに店内でいただくことができる。とりあえず、こちらの看板菓子・はすかっぷきんとんを注文して腰掛けて待っていると、ガラス戸越しに見えるお向かいは、、、、


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あら〜!
指物師の一瀬小兵衛(千家十職の駒沢利斎別家)さんのお家だったのね。当代一瀬さんの講演会を野村美術館のセミナーで拝聴したことがある
そんなことを思い出しながらぼ〜とっと見ていると、当の一瀬さんが頭に手ぬぐいを巻いてが玄関からでてきはった、、、(^_^;



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さてさて、はすかっぷきんとん。
ご主人は北海道のご出身とか。なので北海道のはすかっぷと京菓子の甘いコラボ。夏にきんとんは暑苦しい感じがするし、事実夏場はきんとんを作らないお菓子屋さんもあるけれど、このきんとんははすかっぷの酸味がとてもさわやか。夏でもいける。(あ、それから、だれとは言わないけれど餡の苦手な方でもOKよ)早速この日のミニ茶会に使わせてもらった。

そうそう、本題のふのやきはこの日早速予約して28日を待つ。

当日来店の時間を聞かれ、その時間にあわせた作りたてをご用意くださった。細やかな心遣いもおいしさのうち。


で、これが愛信堂の「ふのやき」〜!


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これもクレープのように巻いてある。


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こちらのふのやきは、中に白味噌餡と胡桃、芥子の実などが。片方からかじると反対側からとろ〜りと味噌餡がとろけて出てくるあたり、裏千家初釜の菱葩餅を彷彿とさせ(初釜行ったことないけど)、味は行者餅(柏屋光貞・宵山の時だけ予約販売)に少し似てるかも。

砂糖を使った菓子の始まりは主に江戸時代以降といわれるので、「利休百会記」の他の菓子を見てみると、牛蒡、サザエ、豆腐湯葉、こんにゃくなどおかず系のものが多い。胡桃を刻んだものをいれたり、味噌もからめなのはおかずの範疇にいれても違和感がない感じだ。

白味噌餡が大好きな私としてはやみつきになりそう。ひょっとしてお酒にもいけるかも〜(^_^)b
どうぞ予約の上、お試しあれ。(予約は5個から)



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話はかわるが2歳児(孫)、茶筅デビュー。
振るのは楽しいらしく毎度やってくれる。ただし、飲むのは断固拒否(>_<)ゞ




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