柳の茶杓を作ってみた - 2017.03.03 Fri

お正月に飾ったなんちゃって結び柳。
片付けるにあたって根元の太さに注目した。これりっぱな木だよなあ。そのまま捨てるのもったいないし、、、
ということで、これから茶杓を削り出すことを思いついた。

だいたい茶杓の長さに切って、彎曲部分を櫂先の彎曲にあてることをめざし、まず樹皮削り。
縦方向には簡単に刃が入るので、ついつい楽しくて♪

さくさく、、、楽しい作業。
おおむね完成したところでサンドペーパーで表面をきれいに。

櫂先の彎曲はこんな感じ。ここを彫り込むのに繊維を横断して削るのは一苦労だった。それは竹の時も同じ。

さて、次に向かいましたるは、、、河原町二条上がるの柿渋専門店渋新さん。
200mlから量り売りしてくれる。こういう特化商品の小店舗がわりとどこにでもあるところが京都の良さだわ。

柿渋濃度が2度〜5度まであって、一番濃い5度を購入。

柳茶杓に塗り塗り。
最初は柿渋をはじいて、思うように染まらないが、何回も上塗りしているうちに色がだんだんでてくる。

5〜6回上塗りして完成。
思ったより濃くなってしまったが。
上品さでは拭き漆に負けるが、それなりに野点とか使えそう。(漆はひどくかぶれたことがあって私は使えない)

裏側はこんな感じ。

はじめは遊び事でやってみようと思ったので、長さは目分量で測ったが、普通の茶杓の長さとほぼぴったり!
やっぱり日ごろ使い慣れる体感って大事よね、と思った。
あとは筒を作って(完成品1800円ほどで売ってる(^_^;)
銘は「綰柳(わんりゅう)」とつけた。旅立つ人の無事を祈る思いをこめて。