好日居・茶ノ教室夜会〜卯の花月2017 - 2017.04.13 Thu
疏水べりの桜ライトアップが美しい岡崎の好日居さんで恒例の茶ノ教室・夜会。

夜桜を見つつ逍遙する人たちもここまでは来ない。

今月は桜月、卯の花月(旧暦4月の古称)
まずは季節柄、お花の茶を。

福建省・玉蘭花茶。
玉蘭とは白木蓮のこと、英語ではマグノリアティー。上品で華やかな香り、私は蓮華の花の香りを思い出したのだけれど。

早くも点心をいただく。
これも春そのものの春餅(チュンピン)。
中国では立春の日の行事食だそうだ。

小麦粉をといたもちもちしたクレープといった感じの皮に鶏そぼろや卵焼き、お野菜を盛って甜麺醤をかける。う〜ん、これは北京ダック的だ。なかなか日本では手に入りにくい春餅、この日は膳所漢(洛中の中華レストラン)さんに作ってもらったそう。

さて、昨年も4月の教室は夜桜の下に茶道具一式もちだし野遊び風のお茶をいただくのだが、昨年も今年も雨でできなかった。残念。
せめて気分だけでもピクニック、、、ということで大谷石の床の部屋へ移動。
さすらいのギタリストならぬギ茶リスト(ギターを点茶盤に改造したり、、、)さんがソメイヨシノ、ヤマザクラ、枝垂れ桜の枝をもってきてくださった。これを大きな壺にいれると夜桜見物の気分に十分なれる。

ここでいただくのは四川省・竹青茶。
これは以前に大山崎山荘の中国茶会でいただいて印象に残っているお茶だ。
ごらんのとおり、固い竹の葉っぱみたいな外見。でも茶葉なんだ。こういう風に茶碗で煎れる入れ方もある。

この竹青茶は苦みが効いて青くさいまでのお茶。特にきょうのは社前茶といって立春よりも早い時期(だったか?)に摘まれた若い若い茶葉。
二日酔いの時に効きそうだ。何煎かのんでいるうちにまろやかになって、ああ、やっぱりお茶の葉なんだなあとわかるようになる。

この茶則、実は桜の木でできているのです。桜の倒木かなにかから磨いて磨いてつるつるの手触り、これもさきほどのギ茶リストさんの作品。実際に使われたが、たくさんたくさん茶葉がはいる。

最後のお茶のためのお菓子は、昨年もいただいて感激した嵐山・琴きき茶屋の桜餅。あんこがはいていません、道明寺だけで桜の香りとほんのり甘みと。
他にさらしよし飴(霜柱の大きいやつみたいな)など。

最後にいただくのが高級茶、私の好きな大紅袍、なかでも中国茶師所持だった最高級品の「福建・武夷岩茶・帝皇袍」。
これぞ中国茶!という香りと味。杯に残った香りを聞くのが楽しみで。それはそれはうっとりするよき香りであった。かつては皇帝の飲み物であったとか。なるほど、とうなづける。
お互いにお茶を煎れあったり(煎茶道にとてもよく似ているのだ)、おしゃべりをしたり、中国茶は小さい杯で何回ものみながらおしゃべりできるのがいいな〜と思うのであった。
今宵も美しいお茶時間は終了です。

夜桜を見つつ逍遙する人たちもここまでは来ない。

今月は桜月、卯の花月(旧暦4月の古称)
まずは季節柄、お花の茶を。

福建省・玉蘭花茶。
玉蘭とは白木蓮のこと、英語ではマグノリアティー。上品で華やかな香り、私は蓮華の花の香りを思い出したのだけれど。

早くも点心をいただく。
これも春そのものの春餅(チュンピン)。
中国では立春の日の行事食だそうだ。

小麦粉をといたもちもちしたクレープといった感じの皮に鶏そぼろや卵焼き、お野菜を盛って甜麺醤をかける。う〜ん、これは北京ダック的だ。なかなか日本では手に入りにくい春餅、この日は膳所漢(洛中の中華レストラン)さんに作ってもらったそう。

さて、昨年も4月の教室は夜桜の下に茶道具一式もちだし野遊び風のお茶をいただくのだが、昨年も今年も雨でできなかった。残念。
せめて気分だけでもピクニック、、、ということで大谷石の床の部屋へ移動。
さすらいのギタリストならぬギ茶リスト(ギターを点茶盤に改造したり、、、)さんがソメイヨシノ、ヤマザクラ、枝垂れ桜の枝をもってきてくださった。これを大きな壺にいれると夜桜見物の気分に十分なれる。

ここでいただくのは四川省・竹青茶。
これは以前に大山崎山荘の中国茶会でいただいて印象に残っているお茶だ。
ごらんのとおり、固い竹の葉っぱみたいな外見。でも茶葉なんだ。こういう風に茶碗で煎れる入れ方もある。

この竹青茶は苦みが効いて青くさいまでのお茶。特にきょうのは社前茶といって立春よりも早い時期(だったか?)に摘まれた若い若い茶葉。
二日酔いの時に効きそうだ。何煎かのんでいるうちにまろやかになって、ああ、やっぱりお茶の葉なんだなあとわかるようになる。

この茶則、実は桜の木でできているのです。桜の倒木かなにかから磨いて磨いてつるつるの手触り、これもさきほどのギ茶リストさんの作品。実際に使われたが、たくさんたくさん茶葉がはいる。

最後のお茶のためのお菓子は、昨年もいただいて感激した嵐山・琴きき茶屋の桜餅。あんこがはいていません、道明寺だけで桜の香りとほんのり甘みと。
他にさらしよし飴(霜柱の大きいやつみたいな)など。

最後にいただくのが高級茶、私の好きな大紅袍、なかでも中国茶師所持だった最高級品の「福建・武夷岩茶・帝皇袍」。
これぞ中国茶!という香りと味。杯に残った香りを聞くのが楽しみで。それはそれはうっとりするよき香りであった。かつては皇帝の飲み物であったとか。なるほど、とうなづける。
お互いにお茶を煎れあったり(煎茶道にとてもよく似ているのだ)、おしゃべりをしたり、中国茶は小さい杯で何回ものみながらおしゃべりできるのがいいな〜と思うのであった。
今宵も美しいお茶時間は終了です。