石川圭さんの器で民藝茶会〜陶々舎 - 2017.04.23 Sun
紫野の陶々舎、思えばこの3年ちょっと、よう通わせてもらった。ここでできたお茶のご縁は数知れず、特にお若い茶人さんと交流できたのは何物にも代え難い財産。

その陶々舎も今月いっぱいで一応発展的解散をする。お名残惜しいので、参加できる茶会はできるだけ行っておこうと、この夜の茶会にでかける。孤篷庵向かいのこの家がなければ、このあたりはこの時間真っ暗で人っ子一人通ってないだろうなあ、と思いつつ窓からもれる燈火にほっとする。

本日は民藝茶会と銘打って、益子焼の若い陶芸家・石川圭さんの作品展とのコラボ、亭主は石川さんと茶道学園で同期であったというKiKiちゃん。(一年以内には帰国されるという、さびしいなあ)

石川さんは益子生まれの益子育ちなのだそうだ。意外とそういう方は少ないのではないかしら。
益子と言えば濱田庄司、だが、彼はまさにその濱田窯で修行されているのだとか。現在は濱田庄司のお孫さんがやってはる。

待合での汲み出しが彼の作品。この塩笥のようなツボツボのような器がお好きな形のようだ。茶席ででてきた茶碗にも同じフォルムのものがあって、特徴的であった。手によくなじむ感じで、見ているとなごむ形だわ。

蹲居を使っての席入り。
席中は手燭の燈のみで暗い。この雰囲気が好きなのだ。
まずは八寸で一献。

(暗くて申し訳ないが)お菓子が薯蕷。
う〜む、この紋様はどこかでみたことがあるようなないような、、、そう言えば同じく民藝の河井寛次郎的、、、、と思ったら、やっぱりそうであった。寛次郎の焼物の絵付けのモチーフであった。御製は愛信堂さん。

中立で玄関の小上がりの待合からは、夜桜が仄かに白く美しかった。静かなこの夜をしっかり心に焼き付けておこう。

後座の花。(これは終わったあと電灯をつけたときの写真)
KiKiちゃんのお点前はいつもほんとうに美しい。立ち居振る舞いもさることながら、今回は美しい帛紗捌きをしっかり盗んでおく。この基本となる所作がこんなに長年やっていてもいつも自信がないのだ。
お茶碗は石川さんの作品はもとより、彼のコレクションがいっぱい。
民藝であるから、李朝系のものもあれば沖縄のやちむん(焼物)風のもの(沖縄・読谷村で修行を一時されていたそうだ)、イギリスのスリップウエア風のもの、塩釉という塩を釉薬代わりにつかったものなど、多彩。
中に、あ、いいな、と思った皮鯨にワンポイントの梅の絵付けの茶碗、やっぱり!濱田庄司作品であった!(石川コレクション)石川さんはまだまだお若いこれからの方、是非この茶碗を越えるものを作られるようになっていただきたい。
楽しい茶会は果てる。
陶々舎あるじの三人はそれぞれの道を行く。お茶に関わっている限りつかずはなれすのおつきあいを続けたいものだが、それぞれの道の行く先がより志高いものに到達することを祈る。

その陶々舎も今月いっぱいで一応発展的解散をする。お名残惜しいので、参加できる茶会はできるだけ行っておこうと、この夜の茶会にでかける。孤篷庵向かいのこの家がなければ、このあたりはこの時間真っ暗で人っ子一人通ってないだろうなあ、と思いつつ窓からもれる燈火にほっとする。

本日は民藝茶会と銘打って、益子焼の若い陶芸家・石川圭さんの作品展とのコラボ、亭主は石川さんと茶道学園で同期であったというKiKiちゃん。(一年以内には帰国されるという、さびしいなあ)

石川さんは益子生まれの益子育ちなのだそうだ。意外とそういう方は少ないのではないかしら。
益子と言えば濱田庄司、だが、彼はまさにその濱田窯で修行されているのだとか。現在は濱田庄司のお孫さんがやってはる。

待合での汲み出しが彼の作品。この塩笥のようなツボツボのような器がお好きな形のようだ。茶席ででてきた茶碗にも同じフォルムのものがあって、特徴的であった。手によくなじむ感じで、見ているとなごむ形だわ。

蹲居を使っての席入り。
席中は手燭の燈のみで暗い。この雰囲気が好きなのだ。
まずは八寸で一献。

(暗くて申し訳ないが)お菓子が薯蕷。
う〜む、この紋様はどこかでみたことがあるようなないような、、、そう言えば同じく民藝の河井寛次郎的、、、、と思ったら、やっぱりそうであった。寛次郎の焼物の絵付けのモチーフであった。御製は愛信堂さん。

中立で玄関の小上がりの待合からは、夜桜が仄かに白く美しかった。静かなこの夜をしっかり心に焼き付けておこう。

後座の花。(これは終わったあと電灯をつけたときの写真)
KiKiちゃんのお点前はいつもほんとうに美しい。立ち居振る舞いもさることながら、今回は美しい帛紗捌きをしっかり盗んでおく。この基本となる所作がこんなに長年やっていてもいつも自信がないのだ。
お茶碗は石川さんの作品はもとより、彼のコレクションがいっぱい。
民藝であるから、李朝系のものもあれば沖縄のやちむん(焼物)風のもの(沖縄・読谷村で修行を一時されていたそうだ)、イギリスのスリップウエア風のもの、塩釉という塩を釉薬代わりにつかったものなど、多彩。
中に、あ、いいな、と思った皮鯨にワンポイントの梅の絵付けの茶碗、やっぱり!濱田庄司作品であった!(石川コレクション)石川さんはまだまだお若いこれからの方、是非この茶碗を越えるものを作られるようになっていただきたい。
楽しい茶会は果てる。
陶々舎あるじの三人はそれぞれの道を行く。お茶に関わっている限りつかずはなれすのおつきあいを続けたいものだが、それぞれの道の行く先がより志高いものに到達することを祈る。