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2017-05

タライ・ラマ師(?)の初風炉茶会〜西行庵 - 2017.05.11 Thu



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昼間は観光客でごったがえす高台寺周辺、ねねの道も朝早いとこんなにしっとり風情がある。




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5月の西行庵定例茶会はなんとあのタライ・ラマ師の二つ名をお持ちの和尚様の席でありました。

古唐津のコレクターとして、遠く離れた唐津でも有名な方ですが、実はコレクションは古唐津だけではない。そりゃすごいよ。だから今日もわくわく。





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寄付の小間には達磨の絵と藪内流比老斎の画賛。「乾屎橛(かんしけつ)(乾いたウ○コ)」
雲門和尚に対してある僧が「如何なるか是れ仏」と問う。雲門答えて「乾屎橛」という無門関からの一節。
なにやら、、、味わい深い(^_^;

飾置の小さなカワイイ茶箱は上に金字で「面壁の祖師の姿は、、、、」で、今日のテーマは達磨さんのようだわ。




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(瓢亭の点心。いつも点心はお店がいろいろ変わるのでこれも楽しみ)



点心席での軸が「不識」だったので、これはますます達磨さん。

(梁の武帝が、自分は寺を建てたり、写経を勧めたり、坊さんを供養したりしてきたが、どういう功徳があるだろうかと尋ねると、達磨は「無功徳」(功徳なんかない)と。仏教の教えるもっとも聖なるものは何かと問われると、「廓然無聖」(カラッとして聖でもない)じゃあ、いったいお前さんは誰じゃ?と言われ、達磨は「不識」(知らん)と答えた逸話から。)




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でた!
古唐津の残欠の菓子器!
これ、いいよね〜。(今日行った出光美術館の残欠室にも同じようなのがあったわ♪)




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(蹲居のまわりにはえたフタバアオイ)




なんちゃって正客になったので(年齢的におしつけられること最近多い。実がともなってないのに、、、)一番に小間の濃茶席・皆如庵の躙り口をあける。
おお〜!

この席のシンボルでもある円相床(床の壁に円相窓がある。掛け物は側壁にかけることになる)からの光で、釣船花入れにいれられた大山蓮華のシルエットが実に美しい。これはよいものを見た。


側壁の軸は芦葉達磨。これも有名。先ほどの武帝に愛想を尽かして芦の葉の舟に乗って去っていった姿。
その後達磨は少林寺に入り面壁九年をされるのだ。

そして、、、あ!この水指は!
唐津の塩笥、いつもイタリアン懐石でブイヤベースをいれてるやつ〜!(↓)




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なんと水指として使ったのははじめてかも〜とのことでした(^_^;

その前にちょこんと鎮座する赤系の仕覆をまとった高台のないころんとした南蛮茶入はまさに面壁の達磨の風情で。
さらにたたみかけるように主茶碗がまたも再会できてうれしいことこの上ない井戸小貫入「八重桜」。
茶杓は大心義統の「鼻祖(初代、元祖という意味)」で、禅宗の鼻祖=達磨なのでありました。

徹底して達磨の生涯を追いかけるような筋書きで、しかもさすがさすがのお道具、参りました〜〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


続き薄ではまた次々と垂涎のお茶碗がくりだされ、息つく暇もございません。

さきごろ和尚様は古唐津のご縁で、唐津やきもん祭りにて、約400年前に唐津焼をはじめた渡来陶工たちを讃え偲ぶ法要をお勤めになりました。その時の印象がたくさんもりこまれているようです。




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(西行庵の茶室によく似合う在中庵様=猫。別名くうちゃん)




主茶碗が蕎麦、銘を「田毎の月」。唐津の棚田の夕景がほんとうに印象深く美しかったそうで、それになぞらえたもの。

茶杓が須磨寺神功皇后釣竿竹を用いた銘「釣竿」。

古事記に曰わく、神功皇后が新羅遠征に行かれたときに、「戦に勝つならこの竿に魚よ、かかれ」と釣竿をたらし、かかった魚が鮎だった、祗園祭の占出山でも有名な逸話だが、この鮎を釣ったところがまさに現在の唐津だったのだ。のちに皇后はこの釣り竿を持ち帰り、須磨寺あたりの地面に挿すとこれが生育して竹林になったという伝説。
さらに私が思うに、占出山は妊娠中の神功皇后の逸話をうけ、安産の神様でもあるので、西行庵の若奥様の無事おめでたを祈ることにもなっているのではないかしら。

それからあの二作三島、、、よかったなあ。


和尚様のご説法のお上手さと、あたたかいお人柄と、そしてすばらしいお道具とストーリーと、唐津愛と、、でまことに楽しい茶会でありました。諸処へ感謝感謝。




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さて、在中庵様、そのお名前の由来は遠州好みの茶入・在中庵に模様が似ているからなのですって!



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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