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2017-05

東京茶の湯美術館めぐり〜その2・畠山即翁の茶の湯の名品〜畠山記念館 - 2017.05.15 Mon

東博をあとにして、以前から行きたかった畠山記念館へ初めて行く。



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地下鉄白金台駅を降りて歩くこと約10分。シロガネーゼとかで有名な高級住宅地なんだ。




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さっすが白金台!!と思った白亜の巨大建物。
最初億ションかなにか?と思ったが、警備員も常駐の某IT社長の別邸とかなんとか。

しかし、ここはかつて薩摩島津藩の隠居所であり、のちに畠山即翁のお屋敷の一部となり、奈良の般若寺の一部を移築したり加賀藩ゆかりの能舞台を移築したすばらしい場所だったらしい。なんとも残念なはなし。




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さて、畠山記念館。
畠山即翁はご存じのように荏原製作所創立者であり、鈍翁などとも交流のあった、茶の湯とお能を愛した近代数寄者のおひとり。(お茶とお能は野村得庵も入れ込んでたし、当時のはやりやったんかな。かくいう私もレベルこそ違えお茶とちょっぴりだけどお能を愛してる)




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なによりも美術館までのアプローチの庭園がすばらしい!
広い庭園に散在する茶室もいくつか。貸し出しもされているようなのだが、どちらかというと使われなくなって荒れてる印象が残念。





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美術館は広い二階部分が展示室。
人も少なく落ち着いてゆっくり見ることができる。展示室の一部に、四畳半の茶室「省庵」と小さな茶庭ももうけられている。

今回の展示の目玉は重文の志野水指「古岸」。卯花墻を水指にしたらこんな感じか。

それから有名な伊賀の耳付花入「からたち」。カラタチの木のようにとげとげ、さわると痛いだろうなと思うくらいはぜて、破袋にも通じる印象。即翁が、これを加賀から入手したときに駅まで羽織袴姿で迎えにいったというエピソードつき。



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長次郎赤楽「早船」は、ここの所蔵であったか。利休が待ちわびて早船にて届けさせたという。

与次郎の東陽坊釜。筒型で小ぶり。もともと本歌は天命釜で、利休が真如堂の東陽坊のところに持ち込んだことが銘の由来らしい。

それから先ほどの東博で見た粉引「三好」と同じ意匠の「松平」。コチラの方が無釉の部分がシャープ。




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実際、茶事をたくさんした即翁らしく、懐石道具もたくさん出ていたのが興味深い。
ペアの備前火襷徳利を「松風」「村雨」と命名しているのもお能好きだった即翁らしい。(謡曲「松風」の姉妹の名前)
あ!この小ぶりの刷毛目の盃は!
以前にタライラマ師の茶事にでてきていたやつといっしょや〜!これ好きやわ〜。


大きな竹林七賢図屏風は、現在東京芸大ミュージアム開催中で人気の雪村のものであった。この中のお酒をついで回っている一人とおなじポーズの人形(脇山さとみ・作)最近ゲットしたばかりだなあ、、、と思いながらついにやにやしてしまった。



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即翁は所蔵茶道具に「與衆愛玩」の蔵印をもちいていた。

「即翁衆と愛玩す」

名品を自分だけで愛玩するのではなく、みなに使ってこそ、という心意気。さすがです。



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