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2017-08

大原晩夏〜グランピエ夏祭り2017 - 2017.08.31 Thu

大原にグランピエさんが持っている古民家、現在は倉庫としてお使いですが、夏にストック品の特売をこちらでしはります。



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場所は大原、三千院よりもゴルフ場よりもさらに北、途中トンネルの手前、ちょっと不便な場所だし、トイレも仮設というところがかえって良い感じ。




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グランピエさんは鹿ヶ谷山荘といい、この大原の古民家といい、ほっておけば壊されるだけ、というようなよい建物を所有、維持しておられる。ありがたいことだ。





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今年も河原町のスペインバルsesamoさんが出張で。
掘り出し物をさがす前にまず腹ごしらえを。





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ちょっと出足がおそかったか、あまり残っていないけれど、、、、、




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かろうじてパエージャと鶏肉炭火焼き!
ビールが飲めぬのが残念。(車なんで、、、)
今年もジプシールンバのコモエスタヌキさんのギター弾き語りを聴きながら食す。
大原は北とはいえけっこう暑い日である。




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しかし、いったん古民家の中へ入ると涼しく、そして妖しいインドとかパキスタンあたりのワールドがひろがる。私は主にここではファブリックをあさる。インド更紗とか、パキスタン更紗とか値段もピンキリだが、値札の半分というのもありうれしい。




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なにに使うのか、よくわからないものも多く、どう使うか(特に茶会)想像力をフル稼働させてうろうろ。大きな家具系もあり、車に積み込んで帰ってはる人もいた。お店のディスプレーにはよいかな。インドのチャイを飲みたくなるようなカラフルな琺瑯ポットもかわいかったな。




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いや、おねえさん、こんにちわ(^_^;
さすがにこれは茶会ではむつかしかろう、、、、




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昨年はジュートのストールとガラスのランプシェードを買ったな、、、と思い出しつつ、今年はパキスタンの印判更紗、一部小さな破れがあるので破格のお値段、とトルコのランプ。電気系統は日本仕様、豆球で光るが、蝋燭カップにかえてもいけそう。屋外の夜咄に。





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そして今年もかえりに大原JAプロデュース、旬菜市場へ。




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ここではオクラの花とかけっこう珍しい物が手に入る。




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今回はそうめん南京をゲット。(右の瓜みたいなの)
これ「深夜食堂」でみて、いちど試したかったんだ。ゆでて指で実をほぐすと素麺みたいに繊維がぽろぽろほぐれる不思議な食べ物。
おつゆのタネと酢の物にして食べた。しゃきしゃきおもしろい食感。味はほとんどないのでいかようにも味付けできそう。





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ここのヒマワリもすっかり種ができて、いよいよ夏も暮れていくなあ。




筒井筒〜いづつにかけし井筒安〜 - 2017.08.29 Tue



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京都タワーが見えるここは東本願寺さんの近く。



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たまにお邪魔している創業170年の老舗旅館井筒安さんにて、今宵楽しいお能の会。
題して「筒井筒〜いづつにかけし井筒安〜」
井筒安のご当代(7代目)は京料理の料理人でもあり、日本の伝統文化を伝える催しを年に何回かされている。

今宵は観世流シテ方・松野浩行師をお迎えして、仕舞や謡、トークの数々。あまりにお話しがおもしろいしお上手なので、あれ?今日は噺家さんだったっけ?(^_^;と思ったりして。





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まずは今夜のテーマ、「筒井筒」をイメージした青洋さんのお菓子をいただき、お薄を一服。
このお菓子、三層になっていて、真ん中柑橘系の味の羊羹をはさみ、ブルーとピンクの透明寒天の層。ちょうど井筒(井戸)をかこんで幼い男女が遊んでいるような感じでしょうか。さすが青洋さん、素敵な和菓子。

まずは「江口」の謡から入って、「海士(あま)」の玉の段の仕舞。
我が子を世に出すために、決死の覚悟で竜宮に玉を取りに行く海士(母、不比等の妻のひとり)、取った玉を取り返すべく追いかけてくる龍王に追いつかれ食べられぬため、玉を自分の胸をかき切り埋め、命と引き替えに(龍は屍体は食べないという)したという壮絶なお話し。
けれん味のある仕舞で、なんだか歌舞伎を観ているようなおもしろさなのだが、世阿弥以前からあった曲だというからびっくり。室町の人たちもこんなスピード感あふれる芸を楽しんでいたのだな。

パッと飛んで着地と同時に胡座をかいてすわる場面、まったく音がしない着地に感動!修練のたまものとは言え、なかなかできる技ではないよなあ。


気分転換に全員で仕舞の足摺り歩きをしてみたり、目の前に自分たちのスマホを置いて、これを大事な物と拝む型をしてみたり、、、、たくさん笑った。仕舞をかれこれ2年半習っている身としては摺り足はちゃんとできないといけないのだが、、、、(^_^;いまだに苦手。




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(これは衣裳体験の場面)



ついで「井筒」の仕舞

主題は「筒井筒」は伊勢物語の有名な話で、井戸を囲んであそんだ幼い男女がいつしか慕い合うようになり添い遂げるが、男(業平)の心変わりでいろいろあったけれど、最後にはまた女のもとにもどるというストーリー。


  筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹見ざる間に

  比べこし 振り分け髪も肩過ぎぬ 君ならずして たれかあぐべき



仕舞は後半、女(の霊)が業平の形見の装束をつけ、おのが姿を井戸にうつして業平の面影をしのぶ、という場面。

衣裳なしの仕舞と、簡単な装束と面をつけた仕舞を拝見。やはり全然ちがう。とくに面をつけるとその女人がおりてくる、、というか別の人格が現れる感じ。

能舞台では舞台上に井筒をあらわす作り物にすすきの穂を飾る秋の物語。シテが去ったあとの舞台に月が心の中で見えないといけない、と聞く。
松野師も強調しておられたが、能はまさに想像力をフル稼働して楽しむ芸能なのだ。自分の想像力が問われ、人によって心に見える景色は異なっていることだろう。




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衣裳(長絹・ちょうけん)と面をつける体験もあって、これはお客さまのひとりが体験されているところ。かるくうつむくだけで面の表情がかわるのがやはりみものだわ。




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この長絹や水衣(隅田川などでシテが着る)、とてもおしゃれだと思う。着物をきたときにちりよけとして今日でも十分着られるのではないかといつも思うのだが、いかがでしょう?(もちろん柄とか刺繍とかなしで)前身頃の打ち合わせがかるくクロスするのがとってもステキなのよ。





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で、今回間近で長絹をみせてもらって初めて気づいた!
前の紐を固定する糸があるんだ!これと紐の重さがあの美しいクロスのヒミツだったのね。

いつか手作りでもちりよけまねて作ろうと思うので、見たらびっくりしんといてね(^_^;





広河原松上げ2017 - 2017.08.27 Sun

洛北山間部各地でお盆や地蔵盆の頃、おこなわれる松上げに1度はいってみたいと思っていたのだが、いずれも遠隔地、帰ってくると夜中近くになるというのがハードルが高い。京都バスが観賞用に往復バスを出していると知って、日程的に都合のよかった広河原の松上げに申し込んだ。

(ちなみに京都バスの松上げ観賞は広河原のほかに花脊あり)




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バスにゆられて1時間40分ほど、途中離合がおそろしい山道をとおりぬけ、漸くたどり着いた広河原の集落。
このあたりは茅葺きのお家もたくさんあって、いずれの家にも祭礼の提灯がかかる。このあたり鞍馬の火祭と似ている。

洛北の人たちは火をつかうお祭りが好きなんだなあ、、、と思ったが、これは愛宕信仰に端を発する祭礼らしい。
山火事を恐れ、火伏にご利益があるからだという。江戸時代から始まったらしいがくわしいことはわからない。雲ヶ畑の松上げなどは9世紀に生きた惟喬親王にまつわる伝承があるので、もっと古いかも。




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松上げ会場の途中には地元の人たちによる軽食や特産品などの売店。
点火は20時半だから腹ごしらえは必要よ。(私はカロリーメイトでごまかした)



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松場(=会場)にそびえるのは約20mの高さの灯籠木(とろぎ)。これに最終的に点火するのだ。




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注連縄も張られ、椅子席は地元の役員さんのものだろう。

この祭に参加するのは地元の男子のみ、忌中やお産のあった家は辞退するらしい。鞍馬の火祭でも思ったが、これも世代間を越えて受け継がれ、地域の絆を強くする意味合いも大きいと思う。小さい頃からこれを見て、いつか自分も、、、という感じかな。こればっかりはこの地に生まれ育った人でないとわからない感覚だと思う。うらやましい。




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売店に飾られていた放上松(ほりあげまつ)。
これに点火してハンマー投げよろしく、灯籠木に向かって投げ上げるのだ。





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だんだん暗くなって、灯籠木もシルエットになる。
最前列ではカメラおじさんたちが早くから来て場所取りしてはる。それでもみんな三々五々あちこちにシートを敷いて中には酒盛りをはじめたり、のんびりゆったりみることができる。

待ている間、町中ではみられない星空も見えてよい天気であった。




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点火前、献灯用の火の周辺に男衆が集まる。この火は愛宕大明神の祠からいただくのだそうだ。





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そして鐘と太鼓の単調な音が響く中、先ほどの松場に立てられた約1000本の地松(松明)に次々と男衆が点火をしてまわる。




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暗かった松場につぎつぎと燈がともされ、、、




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まるで燎原のようだな。




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ひとしきり地松が燃えてきえかかるころ、いよいよ灯籠木への点火がはじまる。





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灯籠木の先端に付いた笠めがけてくるくる放上松をまわして投げ上げるのだが、これが玉入れよろしくなかなか入らない。

一番点火のあと、入った動画が撮れたので貼り付けときます。









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聖火よろしくだんだん燃えてきた。




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しかし、シャッター開けっ放しでないと観光ガイドに載っているような写真はとれないので、ちょっとしょぼい写真になったけれど、光跡が放上松なの。

そして灯籠木が引き倒される。「倒すぞ〜」のかけ声。









あはは、、倒す瞬間ちょっとよそ見してええとこが撮れてません(^_^;




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こうして無事に松上げがおわると行列をつくり観音堂へ、そして集落の老若男女のヤッサ踊り(京都無形民俗文化財)が明け方まで続けられるのだそうだが、残念ながら観光バスは灯籠木が倒れた時点で引き上げないといけないの。

自家用車で来ることができれば遅くまでつきあえるのだが、あの道を夜運転するのはかなりデンジャラスなので躊躇するわ。

できればまた雲ヶ畑や花脊の松上げも見てみたいものだなあ。






「東博(東京国立博物館)に負けてる?」茶事 - 2017.08.24 Thu

茶人として数寄者として、はたまた人間として敬愛申し上げる(尊敬だけでなく、愛があるのよ)タライ・ラマの二つ名をお持ちの和尚様のお茶事に半年ぶり。




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夕ざりの茶事、御連客は加賀の某有名道具商のご当代とか、祗園の益田鈍翁ことK庵様とか、なんとまあ、おそろしいことでした。なんとか下の席にすべりこみもぐりこみです。




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これはこの春行った東博の「茶の湯」展、図録です。分厚いです。
和尚様の今回の茶事は「東博に負けてる茶事」?!家に帰って道具を思い出しながら一生懸命この図録チェックしました。

さてさて、東博と同じ土俵に上がるだけでもすでにすごいのに、お開きになってみればその「負けてる」がご謙遜、控えめということに気づくのです。



待合掛けは(曹洞宗の偉いお坊様、、?だったか?)団扇の絵。
団扇(=修行)でよんでも蛍(=悟り)はよってこないが、団扇で払っても蚊(=煩悩)はよってくる、、団扇を捨てて
蚊帳に入れば蚊にさされることもないとか云々。スミマセン、なんとな〜くはわかるのですが。




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本席には澤庵さんの賛に蜆子和尚(居所を定めず、河辺で蝦や蜆をとって食べ暮らした唐代の僧)蝦釣りの絵。賛はこのごろの禅僧は自分のために悟ろうとして、本来の目的の人のために悟ろうとはしない、、、というような〜、、、(^_^; これもまた難解。

ここが一つ目のポイント、東博に牧谿の蜆子和尚図でてたんですね〜。



懐石はこちらの席の名物イタリアン、お酒は盃でワインを飲む、という和尚様スタイル。
向付はじめ焼物や強肴の器がまたすばらしい。和尚様はおそらく古唐津に関しては日本一(もしかして世界一)、しかも茶事にばんばん使われるコレクターではないかしら。つぎつぎくり出される古唐津、古染、古伊万里の上手の数々。

一番最後まで悩んでおられたという石盃はいつもながら垂涎の品々。私は刷毛目の小塩笥だったのだが、これ前回の時も同じの選んでたわ(^_^;やっぱり。
目玉は最初に和尚様が手に入れたという歴史的記念品の井戸の小盃+その受け皿。京都のあの敷居の高いYT古美術に、初心者でいきなり行くかなあ、、と思いつつ、この出会いがなければ、古美術蒐集もお茶も始まらず、こんなすばらしいコレクションを私ごときが使わせていただく事もなかったかと思うと感慨深いわ。なにより井戸盃のお尻の梅花皮のプリティなこと!!





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そして今回も、いつもみんなを震撼させるという古唐津塩笥のブイヤベース使い!匂い移る、貝殻で傷がつく、とさんざん人に言われても、やめませんね〜和尚様(^_^;
5月の西行庵で席をもたれたときにこの塩笥が水指として使われるのを初めて見たときには思わず、水に油がういていないか気になった。(大丈夫でした〜)

みなさまのリクエストに応じて今回も懐石中の脇引盆の盆回し、いつもより多目に回していただきました(^_^;なんてエンターテイナーなタライ・ラマ師。





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これもこちらで拝見できるのを楽しみにしているこ唐津残欠。かなり大きく重いです。出光美術館の残欠室にあるやつに遜色ないです。絵柄の松、箸の竹、そして夏越の梅(こちらのお寺のお盆過ぎのお菓子だそう)で松竹梅!



中立で外に出るともうすっかり暗く。中立後の席入りの合図はもちろんお寺の鐘。銅鑼よりはるかに深くいい音がしますね。




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こんな夕方過ぎに、まだ開いているムクゲw( ̄o ̄)w 後座までいかにこの状態で保っていただいたのか、ご苦労に感謝。

さて、濃茶+続き薄は怒濤の東博対抗シリーズ。
しかし不肖わたくしの力量では全部はワカリマセン。その場で図録もみせてもらって、さらにあとで調べてたぶんこうだろうと漸く理解したのが、、、(違ってたらスミマセン和尚様)

*二徳三島  刷毛目+三島の二作三島 和尚様のは中が粉引っぽいので三作三島?と思ったが、私実際三作三島って見たことないの。これ、よかったなあ。

*斗々屋茶碗「廣島」 遜色ない斗々屋はええ感じにヒビ、ヒビ、がはいっていて銘の「深山路」がぴったり

*古備前肩衝「さび助」(古田織部命名) 横から見たフォルムが長方形という、、和尚様の肩衝、これも渋くて遜色なし


*彫三島「木村」 これ、別の時に東博へ行ったときに見て感銘受けたやつ。外側にも印花がある外花手。和尚様のは外花がないのと、花の段数が少ないのと、花びらが一枚たりなくて8弁なのが「負けてる」ポイントだとか。しかし、花びらまで数えるか〜と思ったが、自分の物なら比べるわねえ。
これにお白湯いれてもらったら、尚くっきり印花が浮かび上がって美しかった。




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*そして最大にして最高のご馳走が、伊賀の「破れ袋」対抗の伊賀耳付水指!

ところが先だっての茶事に出そうとしたところ耳が片一方ポロっと、、、、((((;゚Д゚)))))))
和尚様はしばらくは落ち込んではったそう。ところが、ある日ふとみると「うん、これは水指正面から解放されてるやん!」
耳付きのままだと正面は二方向に限られるが、欠けたことで正面から解放され、結局斜めに、はすかいに水指をおいたところ、正面よりよくなったではないか!たしかに、表情というか動きが生まれている。すごいセンスやなあ、、、

というわけで、これも耳ありなら「負けてた」かも、だが一つ耳になって互角!

(両方欠いて「耳なし芳一」と銘をつけたらどうや、という話もしきりとでました(^_^;)




たぶん東博勝負はまだあったかと思いますが、私がひろえたのはここまで。(´◦ω◦`)

今回もすごかったですね。道具について道具愛について語り出したらとまらない和尚様と御連客様。夜は更けて更けて、帰り高速を間違えてお正客様の車で大阪を一周したりのオマケもありつつ、語り尽くせない楽しいひとときでした。和尚様のエンターテイナーぶりも笑顔もいつもながら最高のご馳走でした。



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お土産にそれぞれにいただいた団扇は、、、、蚊=煩悩を払うのにつかいましょうかね(^_^;



ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その7・ロマリア祭直前のヴィアナ・ド・カステロ - 2017.08.19 Sat

長らくおつきあいいただきました紀行、これで最後です。


ポルトからドライブエクスカーションに北部の町三ヶ所(ヴィアナ・ド・カステロ、ギマランイス、ブラガ)1日で巡ったが、一番印象深いヴィアナ・ド・カステロについて。


ポルトガルでは大きい都市でも路上駐車が主で、みなさんキビシイ縦列駐車をみごとにこなしてはる。お金を取るところもあるが大方は無料!
しかしほとんどつまっているので、有料駐車場をさがして停めることがほとんどだった。



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パーキングの表示だけ必死にさがしてたまたま入れたところが鉄道駅の駐車場、でてみると踊りまくる男女の像が!

これこそヴィアナ・ド・カステロを有名にしているロマリア祭の像なのだ。
と言いつつ、実はあまりよく知らなかった(^_^; 写真は昔National Geographicかなにかで見たような気はするのだが。




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ヴィアナ・ド・カステロ駅。
ミーニョ地方というほとんどスペインとの国境に近いこの町は、普段は人口9万ほどの地方の小さい町といった感じ。




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それが8月の第3週、ポルトガル中から(あるいは世界中から)巡礼があつまって華やかな祭の町になる。
訪ねた日はまさにその祭の4日前!おしかったなあ、、、
でも駅の正面のメインストリートにははやくも飾り付けが。




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ロマリア祭は別名嘆きの聖母巡礼祭とよばれる。
巡礼たちは男も女も各地の華やかな民族衣装をまとって、パレードやフォークダンスを披露、牛追いがあったり、露店がでたり、それはそれは賑やかなのだそうだ。

なぜここで?と思ったが、なかなか由来とか起源とか調べきれなかった。(スペイン語はなんとかわかるがポルトガル語は読めないし)




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旧市庁舎、なんと16世紀の建物。日本でいえば安土桃山くらいのものだよ。

右側に書かれているのはスペイン語で「われらみなロマリア!(Somos todos Romaria)」
って、ロマリアの意味がよくわからないのだが、、、




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ここにロマリア祭の日程が書かれている。
なんでも最終日はアゴニア教会への宗教行列があって最大の見物となっているとか。花で飾られたろうそくをもって民族衣装の女性たちが行進するらしい、、、ああ、見たかった、、、

ちなみに絵の右の頭が異様に大きい女性は実はギガンテ(ジャイアント)という3mほどの人形で、パレードに参加するもの。



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それもさびしいので、町なかにあったコスチューム博物館へ。町が運営しているらしく無料、ただし撮影はできなかった。





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ポルトガル各地の民族衣装の展示が興味深い。赤系あり黒系あり、華やかだ。

そろって老いも若きも首にじゃらじゃら金のネックレスやペンダントを多重につけいてるのだが、細い金線や銀線を細工して繊細な模様をつくる美しい物。これはフィリグラーナ(Filigrana)といってポルトガル北部の伝統産業なのだそうだ。
小さい頃からお金をためてひとつひとつ集めてつないでネックレスにしたりするそうですよ。
(参考画像はこちらに→
ブルーミングハートというモチーフが有名。駅前の電飾のモチーフね。




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町では小さな教会でも飾り付け(屋根や十字架に電飾を取り付けてはった)、おじさん、おっこちないように気をつけてね。



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街角も小さな旗で飾り付け。




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最後に巡礼立ちが最後にめざすというアゴニア教会へ行ってみたが、まわりはなんの変哲もない広場。祭の期間中はここにいっぱい露店がならびダンスの披露などあるのだろうなと想像しながら。




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こちらはその「嘆きの聖母」様。
カソリックについてはあまり多くをしらないが、マリアの生涯の7つの悲しみ(ピエタなんかもそのひとつ)は絵画などのテーマになっているそうだ。



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ヴィアナ・ド・カステロはリマ川の河口の町、別名リマの女王とよばれる。おそらくもう2度とくることはないだろうから、こんな美しい小さな町に出会えたことを感謝しつつここをあとにした。




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明日は帰国という日、ポルトのポウサーダに停めたレンタカー、一体何km走ったことだろう。500km前後はいってるだろう。お世話にナリマシタ。ありがとう。
それにしてもYahoo!のカーナビのなんと便利なことよ!!




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ポルトの空港、ここからリスボンへ、そして帰国。

ポルトガル語だがスペイン語にかなり似ているのでなんとなくわかるよ。

「リスボン空港拡張計画 より快適に より広く より簡単に」(たぶん)

さらばポルトガル!Até logo!




ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その6・ポートワインセラー+リブラリア・レリョ - 2017.08.18 Fri

ポルトといえばその名を由来とするポートワインよね。
うちらは赤玉ポートワイン(現在は赤玉スイートワイン)が懐かしい世代。

ポートワインとは葡萄を絞ったものに、まだ糖分が残っている発酵途中にアルコール高度数ブランデーを加えて酵母の働きを止めたもの(酒精強化ワイン)。なので砂糖が完全にはアルコール化せず、とても甘い、、、けどアルコール度数はけっこう高い。


特にポルトガルでは、ポルトを流れるドウロ川上流(アルト・ドウロ地区)で栽培された葡萄を原料とした酒精強化ワインのみにポートワインの商標を認めているそうだ。



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そんなポルトのワインセラーのひとつ、サンデマン。セラー内の見学およびテイスティングができる。(他にもいくつか見学ツアーのあるセラーあり)




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創業は18世紀末、創業者は実はスコットランド人。最初イギリスに工場を造ったがのちポルトに拠点を移し今にいたるのだそうだ。




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コインブラ大学の学生が着ているようなマントにソンブレロ、手に赤ワイン、愛称「ドン」。これがサンデマン社のマークで、樽にもこの焼き印がおされている。




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ガイドさんもこのドンの扮装。




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ワインセラーの中は外の暑さがうそのようにひんやり、そして甘いポートワインの香りに満ちている。

ポートワインは最低3年の熟成が必要といわれるが、ここに眠っているポートワインはかなり古い物もあり、全部で何ガロン眠っているのかだれも正確にはしらないのだそうだ。






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ヴィンテージは私が生まれる遙か前のものもあり(第一次世界大戦の年のも!)、貴重なものはあと5本しかない(何年物かききとれなかった)らしい。こういうの、どんな香りや味がするのか、非常に興味があるが、値段にも興味あるなあ(^_^;





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最後にテイスティング。

白葡萄を原料にしたホワイト、、、軽めの甘さで食前酒に
赤いトウニー、、、食後酒、チョコや、葉巻きに合うとされるがこれもけっこう甘いよ


2杯のむとけっこう回る。甘いからと調子に乗ってのむとこわいことになるかもよ〜。



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かつてポルトで樽に詰められたポートワインはラベーロと呼ばれる帆船で出荷された。現在はもちろんこれで運ばれることはないが、当時の雰囲気を残してドウロ川に浮かんでいる。




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川の反対側から眺めるポルト旧市街。
これも住民や行政の努力によって維持されてきた美しい景色。



さて、ポルトのもう一つの名所。




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リブラリア・レリョ。

本屋さん。
ここもホグワーツのモデルになったと言われる場所で、作者はこの町に実際長いこと滞在していたそうだ。




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確かに、ホグワーツ感はんぱない。





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店は確かに本屋なのだけれどね。

かつてここはうわさを聞いてかけつけた大勢のハリーポッターファンが写真を撮るので、一時店は撮影禁止にしたらしい。しかし来る人はあとをたたず、ついに入場料をとって入店、写真撮り放題にしたようだ。発想の転換!




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建築は1907年、設計者は調べたけれどわからなかった。
ちょっとガウディっぽい。





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こんな本屋なら1日本を立ち読み(!)してすごしたいものだわ。




ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その5・ポルト点描 - 2017.08.18 Fri

リスボンから北へはるばる300km、最終目的地、ポルトガル第2の都市ポルトへ。
大航海時代はここからはじまった。



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町を流れるドウロ川はやがて大西洋にそそぐ。
海は近い。だからカモメの声もかしましい。




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旧市街は迷子になりそうだが、どこをとっても美しい絵になる。




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迷いながらも最後は必ずランドマークにでることができる。



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大通りに出ればゆるやかな坂。



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西日に照らされる坂には電車の線路も。



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リスボンほど路線はなく、実際にあまり乗ることはなかったが、それでも風情のあるクラシカルな電車である。



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やや高いところから見下ろせば、屋根の色はきれいに統一されている。




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こちらは屋根を新しく葺き替え中だが、色はそろえてある。
おそらく規制されているのだろう。イギリスでも古い町並みを残す場所では建物に勝手に手をいれてはイケナイと聞いた。その厳しさを受け入れることが民度が高いというのだ、と言う方もおられる。

京都はなぜ、あの美しい甍の波を残すことができなかったのか。景観条例は完全なザル法だし。残念でならない。




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あ、黒にゃんこ!
岩合さんならすぐ仲良くなれるんだろうなあ。




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国民食(?)塩漬け鱈のバカリャウ(京都でいったら棒鱈といったところ)も健在よ。




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アズレージョの美しい教会もあちこちで出会える。




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アズレージョといえば、ここははずせないサン・ベント駅。
外観は普通の鉄道の駅だが、、、、




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中には美しいアズレージョ。
ここは駅?修道院?




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図柄はポルトガルの歴史的場面だと聞いた。けっこう農作業の絵もあったけれど。



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旧市街からワインセラーのたくさん並ぶ対岸へはドン・ルイス1世橋をわたる。
上は歩いてもわたれるし(高所恐怖症には、、、、)地下鉄(途中で地上にでる)も走っているよ。




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旧市街の景観。
ほ〜、、、ため息がでるわね。



さて、ここからはがらっとかわって庶民の暮らしを支えるボリャオン市場へ。




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ポルトガルは魚介もたくさん食される。鯵や鰯や、亀の手みたな貝の一種や?





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お土産物屋もあるので地元の人たちだけでなく観光客も足をはこぶ。
やはりコルク製品は人気。



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ポルトガルのシンボル、ガジョ(雄鳥)も人気のアイテム。




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唐辛子やニンニクや、、、、ドラキュラなら卒倒しそうだ。




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香辛料と一緒に売られているのはcha verde、つまり緑茶。しかし!この緑茶、日本茶のイメージで飲むとなにこれ?!になる。




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ちなみにこれはポルトのカフェでたのんだ、たしかに「sencha(煎茶)」と書いてあるシロモノ、飲むとそこらの飲食店ででてくるおいしくない番茶、、、、といった感じ。欧人にこれを煎茶と誤解して欲しくないなあ、、、




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色とりどりのフルーツも豊富で、ホテルの朝食ビュッフェでもフルーツをたくさん楽しめた。






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たまたま寄ったクレリゴス教会、なんと結婚式がはじまる。
以前スペインの田舎町でもいきあたったが、ゲストは観光客もウエルカムで一緒に祝福して最後に握手して、、、というオープンな雰囲気だったが、ここも観光客OK。
なんてフランクなんだ!



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たまたまいきあたっただけだけれど、袖振り合うもなんとやら、どうぞお幸せに〜!!


ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その4・コインブラ大学 - 2017.08.17 Thu

ポルトガル中部、古都コインブラ。
大学を中心に栄えて、学生の街であるところも京都に似ている。



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川の対岸から見たコインブラの町、こんもりと緩やかな丘になっているのがわかる。そして一等目立つのがコインブラ大学の時計塔。


コインブラ大学はポルトガル最古の国立大学で、欧州屈指の学問の府なのだ。





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10近くの学部があってこの丘に集まっている。
ちなみにこれは化学部?





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これは医学部だな。

学部にはそれぞれシンボルカラーがあって、その色のリボンを在学中身につけ、卒業の時にこれを焼き捨てる祭があるのだそうだ。



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ちなみに学生たちはこの黒マントを身につけ、町を闊歩するのだとか。




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でも今は夏休みだから鉛筆売りのアルバイト中(^_^;
マントはその小道具ね、こんな暑い時期にこのマントはちょっとね。


大学巡りプログラムもあって、時間指定のジョアニア図書館(ホグワーツのモデルとも)以外をぐるっとまわって最後に図書館、というコースがよいかな。




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なので図書館ツアーが始まるまで、大学の中(主に旧大学で現在は使われていない)をぐるぐる。
ここはサイエンス博物館になっている。





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歴史の重さを感じられる重厚な作り。
京都の某K大学も昔のいい教室がいくつもあったのに、すっかり新しい建物に刷新してしまって残念なことだ。博物館として残す手もあっただろうに。




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なんだか懐かしい階段教室。

シンクのついた化学実験室もあった。




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特筆すべきは世界中の動物の剥製。
絶滅危惧種、あるいはすでに絶滅した種のもあって、これは今なら動物愛護協会から訴えられそうなコレクションで、動物たちの姿をみていると、ちょっと胸が痛む。




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いよいよ旧大学の門をくぐる。
これは「鉄の門」といわれ、ひとたびこの中へ入るとキビシイ授業が待っていたのだそうだ。たとえばラテン語以外しゃべってはいけない場所とか。





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広い校庭は陽射しが容赦ない。
ここがラテン回廊。そのラテン語以外NGの場所。




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正面が先ほどの時計塔、18世紀の建築。




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この大学を創設したポルトガル王ディニス1世の像。なんと1290年の設立と言うから、日本の大学なんか目じゃないわね。



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このホールは「帽子の間」。
学位の授与や教授の就任式などに使われたという。




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これが大学のマークらしい。かっこいい。




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さて、一番人気のジョアニア図書館、20分おきに20人くらいのグループで見学。
あいにくと外構も補修中。




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(写真はNGでした。ネットで是非写真を調べてみて下さい。すごくすてきだよ)


高い天井までとどく書架にならぶのは金で装飾された革表紙の本、ぎっしり!18世紀の建築。二層(二階)の本棚にはハシゴがかかりホグワーツ感たっぷり。しかし、このハシゴって高所恐怖症にはちょっと、、、
柱にはシノワズリの金泥装飾が時代を思わせる。

かつては最先端の知識の宝庫であったこの図書館、おびただしい本は今は歴史的価値はあっても学問的価値はもう失われているだろうが、輝かしい学問の時代の記録としてこれからもずっと大切に保存されていくのだろうな。



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時計台は200段弱をのぼって見晴らしがよいらしいが、順番待ちが長かったのであきらめる(それに高いところ恐いし)





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ついでに学生食堂で軽食を。夏休み期間でお客さんはほぼ観光客でしたけどね。




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記念に鉛筆を買って写真を撮らせてもらった。何が専攻か聞けばヨカッタ、とあとで。




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大学から丘をおりて町中を歩く。
サンタクルス修道院。教会や修道院の中はどこもあまりかわりがなくて、、、(^◇^;)




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そのお隣のクラシックなカフェで休憩。




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ここも元修道院だったらしい。




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1日に二回ファド(フランスでいえばシャンソンのようなもの)のステージがあるらしく、その時間にまたもどってくることにしよう。




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ステージは、、、、おそらく修道院時代にはキリスト像などが飾られていただろう場所。









リスボンでもファドを聴いたが、コインブラファドはほとんどが男性歌手で、コインブラの卒業生が多いのだそうだ。
哀切というよりはどこまでも明るい感じだね。



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で、ここで食べたのがパステル・ド・ナタ!(エッグタルトのようなもの)
これはポルトガルスイーツの最高峰だと思う。リスボンで奥様が日本人の、パウロさんのカステラの店があって、そこへも5年前いったのだが、、、、なんとパウロさん、奥様の実家の京都に1〜2年前、北野天満宮のすぐ隣にひっこしてきはってビックリしたのだが、ここのナタが日本人向けなのかどうか一番美味しいと思う。
ポルトガルのはどの店のもちょっと甘過ぎ。



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ぶらぶらそれからも町歩き。




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コインブラの窯で焼いているコニンブラガ焼。
5年前、花入を買って帰ったの、今でも愛用していますよ。



ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その3・アゲダ・アンブレラスカイプロジェクト - 2017.08.17 Thu

ここ最近ポルトガルで急に有名になった小さな地方都市がある。

コインブラのやや北、アゲダ。



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おお!
すでに傘の気配!




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商店街の空を埋め尽くすカラフルな傘、傘、傘、、、、




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夏の間中、この傘は町のメイン商店街をうめつくす。
7月には3週間、各地からアーティストたちがおしよせ、町中にインスタレーションがみられたそうだ。

なんでも2006年に町おこしのために始めたそうだが、いまやグローバルな名所になってしまった。
大成功例だろう。




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空だけでなく、通りに面した建物やお店もそれぞれ傘のディスプレーを。




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みているとなんだか歌を口ずさみたくなるような軽快さ。
真っ青な空によく映える。




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こちらはシースルーの傘の通り。




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お店の中にだって傘がある。

町中の人が楽しんでやっているって感じ。

おそらく始めるに当たってはいろいろ反対や,苦労もあっただろうが、みんな受け入れたんだね、これを。
どなたの発想やらしらないが、日本の地方にこんな町おこしの発想があればなあ、、




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この地方は乾燥して陽射しが強いので、この傘は雨傘ではなく、日傘なんだね。





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折れた傘や、こわれた物、しぼんでる物はこうして毎日?とりかえるというメンテナンスもしっかり。





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確かにここは観光客としては外せない場所だと思うわ。
(傘は7月〜9月、芸術祭は7月の3週間)



アゲダ市役所のHPはこちら
(ポルトガル語が読めたらね(^_^; )



ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その2・ブサコのポウサーダ - 2017.08.16 Wed

イベリア半島を旅するならスペインのパラドール、ポルトガルのポウサーダに是非とまりたいもの。
古城や修道院などの歴史的価値のある建物を改修した国営ホテル、ゆえに辺鄙なところにあるので、レンタカーかツアーでないと苦しい。





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今回コインブラ観光の拠点として、ちょっと距離はあるがブサコ国立公園内のポウサーダ、パレスホテル・ブサコに宿泊。ポルトガル最後の王様が離宮として建てた城だが完成直後の1907年、王政廃止になったため、使われることはなかったという。

一見中世の修道院風だが、けっこう新しい。




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回廊は美しいアズレージョで飾られる。




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歴史的なテーマがあるようだが、外国人にはよくわからない。




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重厚な内部もまるで修道院。(ちがうけれど)




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これこれ!
階段のアズレージョ!

ポルトガルやスペインのパラドール、ポウサーダの案内、ガイドブックに必ずこの写真でてる。(スペインへ旅行した40年以上前から)ここだったのか!





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庭園も広く、早朝の散策などしゃれこむのも。




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ここは標高が高いので、朝夕はもうすっかり秋の気配。




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これはたぶん、百日紅。
気候が日本とかなり違うので紫陽花もまださいていた。




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大きなドングリはこれも稔りの季節が近いことをしらせる。




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日だまりのコーナー。
ここで1日ひがな本でも読みたいが、旅人はそうもいかず、、、




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夜はテラス席でご飯食べた。外から中の食堂が美しく見える。ほんまにここは宮殿や、二夜の夢やけど。





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しかしとっても寒くて、、、最後は中へ入らせてもらった(^◇^;)

欧米人はほんま寒さに強いのう。






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翌朝は車でクルスアルタ(高い十字架)の展望台まで。
だれもいない。



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ここで恒例の茶籠を開いて、、、




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茶を点てた。




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ほんまに地平線丸い。山がないのう。
天地人に一服献上。




ポルトガル中部〜北部紀行2017〜その1・谷間の真珠オビドス - 2017.08.16 Wed

前にポルトガル、主にリスボン中心の旅をしたのは5年前だった。

あのゆったりのんびりした雰囲気が好きで今年は再びポルトガル、主に中部から北部をレンタカーで回ることにした。



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リスボン空港でレンタカーを借りたのだが、,,空前の観光シーズンで世界からおしよせる観光客であふれ、予約していたにもかかわらず1時間半待たされた。(レンタカー借りるなら田舎の都市で借りた方がよさそう)




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とにもかくにもスタートは遅れたがまずはリスボンから北へ、谷間の真珠といわれる小さな美しい町・オビドスへ。
まわりをぐるっと城壁にかこまれた町で、ご覧のようにローマ時代の水道橋も残る歴史の古い町。




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ポルタ・ダ・ヴィラ 美しい町の門。
建築はイスラム時代、確かにアラブ風。アズレージョの装飾は18世紀なんだそうだ。
イベリア半島はイスラムとキリスト教文化圏がごっちゃになってしかも残っているところがすごい。




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上からの俯瞰。
なんてまあきれいな町並みだ。




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町は12世紀、イスラム支配からとりもどされ、13世紀の王様が王妃イザベル(イベリア地方の王族のイザベルさんはあまたいらっしゃる)にプレゼントしたそうだ。だから19世紀まで代々王妃の直轄地であった。確かに王妃様が好みそうなかわいい「真珠」。




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町を取り囲む城壁は登って一周することができる。40分ほどだが、、、、




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私は高所恐怖症なのでさわりだけ。




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だって10m以上あるのに手すりないのだもの。



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おまけに下の石は長年の使用でつるつるだし、上は風がキツイし、、、




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確かに眺望はすばらしいけれどね。




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さて、地に足をつけて、、、
ここの名物ジンジャはためさなければなるまい。




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チョコのカップへいれてくれる。
サクランボのリキュールなんだがこれがけっこう強い。




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チョコといっしょに食べるとまさにチェリーボンボンですわ、これ。




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あとはぐるっとまわってもたかが知れている小さな城壁内の町の景色ハンティング。
ポルトガルはコニンブラガ焼とか焼物もけっこうさかん。




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アラブ風の窓や、、、




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南欧独特の日なたと日陰のきっぱりとした陰翳とか楽しむ。




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朝晩は寒い位なのに日中は30°越え、ただし湿度ほとんどないので日陰の涼しさときたら!

ただ乾燥に鼻粘膜がカピカピになって旅行中往生したが。




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ちなみにポルトガルはコルクの産地として有名。
このペンダントは紐の部分がコルクなのだが、5年前にリスボンのギャラリーで買った物。今回再びポルトガルに行くにあたって里帰りさせた。




旅に出ます、、、、の、その前に恒例の六道参り - 2017.08.08 Tue


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お盆になりました。

東山の六道参り。




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ここらへん六道の辻、あの世への道があるとかないとか。

町名ももともと髑髏町(どくろちょう)、縁起悪いので無理矢理なまって轆轤町(ろくろちょう)




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だから幽霊飴なんてのもお似合いの町なんです。




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まずめざすは西福寺


昨年こちらでいただいた祈願銭をお返しに。




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祈願が叶えばお返しするのだが、願いは限りなく、叶った願いもあれば叶わなかった願いも。

だから生きている限りエンドレスに祈願銭を毎年返しては新たにもらう。




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こちら壇林皇后九相図(死んでから腐敗し骨になり霧消してしまうまでの屍体の様子を描いた物、けっこうえぐい)を拝見できるのを楽しみに。

今年は冥土の十王図も。

夕方に絵解きがあったがいまでもやっておられるのかな。



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六道珍皇寺は大賑わい

うちはまだ最近お見送りした人は猫しかいないので、お参りするだけ。

先祖の墓は京都にはないしね。(水ほど薄い縁戚ならいるんだけど^_^;)


恒例の熊野観心十界図も拝む。


先日三井記念の「地獄絵ワンダーランド」展でそういえばたくさん出てたわ。

中世から近世、信仰の普及拡大に努めた「熊野比丘尼」と呼ばれる女性の宗教者が民衆に教えをひろめるために携帯したのがこの図だった、、、と初めて知った。




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それでも手をあわせる。


供養される側にまわるまで、生かされている、それだけですべてよし。




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無事持ち帰った祈願銭。


今年はどんな願いをかけようか。たくさんありすぎていかんわ。(欲張り)




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帰りに下鴨までとんで川口美術さんで開催中の韓国古陶磁探求陶人展へ。

いずれも高麗系テイストの若手作家さんのグループ展。


徳島の中西申幸さんの鳥の絵の器を。


この鳥のように飛んでしばらく旅にでます。


ちょっとしばらくアップお休みです。


皆様もよい夏休みを!

やきもの勉強会ー食を彩った大皿と小皿ー〜根津美術館 - 2017.08.07 Mon

太田記念美術館から駅一つと近いので、根津美術館にも足を運んだ。



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東京の美術館の中で一番よく行っているかもしれない。ここお庭も広いし好きだわ。




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今期の展示は「やきもの勉強会」と称して、6世紀頃の中国の焼物から国焼にいたるまで、食文化とからめながらの展示。



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古代中国やイスラム文化圏では絵画などから食事は大きなお皿に盛り盛りだったようで、直径1mはあろうかとおもわれる大皿のオンパレード。こんなでかいお皿はどうもなじまない。

中国でも時代が下ってきたり、日本では特に絵画資料のある平安のころから小さなお皿をちまちまならべるのが主流で、古染系の小さなお皿がたくさんあって、これは見ていて楽しかった。
中には3〜4cm径の豆皿もあってこれはカワイイ。




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(展示の前に先に散策した、茶室がたくさん点在する根津のお庭)



国焼の時代になるとやはり織部、志野、黄瀬戸あたりから、磁器の伊万里系もたくさんでてくる。景徳鎮への注文品の古染付もすてきだ。




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一番興味津々なのがやはり二階の展示室の「盛夏の茶事」。
茶室の室礼をそのまま、また懐石道具の展示も。

法花蓮華文水指、、、、紫交趾、中国明代の水指、、、これどこかで最近見た、、、と思ったら!
そうだ、淡交の7月号にのってたやつや(たぶん)!




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高麗雨漏茶碗の雨漏り部分があまりに大きくて印象的な「優曇華」。卵手、端反り、好きな形やわ。ええな〜。




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焼物を堪能したあとは、庭園内の根津カフェへ。




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あいにく庭園が見渡せる窓際の席は空いていなかったが、苺のショートケーキ、んまかった。




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心とお腹を満たして根津をあとにする。
(実はこのあと時間に少し余裕があったので、三井記念美術館にもよったのだ。こちらでは水木しげる先生の地獄絵などが、、、>^_^<)




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おまけだが、最近「茶道四祖伝書」読んで、書いてる松屋(松屋会記の三人のうちだれぞ)が松屋三名物の一つ、松屋肩衝の龍三爪緞子(珠光緞子)がすごいすごい、利休も誉めたとさんざん自慢しているので、現在それを所有しているところのこちらのショップでつい買っちゃった珠光緞子の古帛紗。





妖怪百物語・月岡芳年〜太田記念美術館 - 2017.08.06 Sun



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ううむ、、、、ここは原宿とかいうところかな???
某女性歌手の「原宿でいやほい♪」が頭を駆け巡ったりして。それにしても若い人ばかりで浮いとるなあ、自分。




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その原宿にある太田記念美術館。大田区にある区立美術館だとず〜っと誤解していたが、生命保険会社の社長・五代太田清蔵氏の厖大な浮世絵コレクションを所蔵する美術館だったのね。


今回上京するに当たり、ここに行こうと思ったのは、幕末から明治の最後にして最大の浮世絵師・月岡芳年の浮世絵を展示中と聞いたからだ。





京極堂 (1)




芳年の名前はぼんやりきいてはいたものの、あまり詳しくはなく、能の演目を調べるウィキペディアでは必ずと言ってよいほど芳年の浮世絵の挿絵がはいっているので漠然と興味があった。

京極夏彦の「書楼弔堂」で「太蘇芳年」の名前がでてきて、主人公になっている一話があることもぼんやり覚えていたのだ。ちなみにこの表紙の写真は芳年の姑獲鳥(うぶめ)。

やっと焦点があってこのたび真剣に見ようとやってきたのだ。




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前期は妖怪百物語、後期は月にまつわる月百姿。

今期の展示は妖怪の方だったが、この人、ほんとうに妖怪や幽霊を見たことがあるといううわさ。それらを見ることが悩みになっているというような話だったな、「弔堂」の話は。

しかし、、、、このポスター、、、土蜘蛛だろうとは思うが、この蜘蛛見て一瞬亀仙人かと思ったわ。

芳年は「血まみれ芳年」といわれるくらい無残絵が有名らしいのだが、今回の展示はあくまで「妖怪」。この土蜘蛛もそうだが、おどろおどろしい姿のわりにはどこかとぼけてユーモラスというより滑稽で、女性のお化けに到ってはここまでブサカワに描くか?というほどニヤリと笑えるのだ。

妖怪は、たいがいは英雄に押さえつけられてたり、鼻であしらわれたりしていて、かえって憐れさをさそうので、妖怪の方に同情しちゃうわ。





芳年




これなんか、絶対ウルトラQ(若い人はしらんやろうね〜)作った人は見てたやろうなo(≧ω≦)o

とはいえ画面のコマ割が斬新で、闇に潜むもののけが黒一色の中に目を凝らしてやっと見えたり、烏天狗の羽根を太刀で切りつけた場面はその切った軌道が描かれていたり、、、これはそうだ、漫画だ、劇画そのものだ。
「ザシュッ!!」とか「ズザザザ〜!」とか、擬音をつけたらまさにぴったり!!

能のウィキの挿絵が多いのも納得、能や歌舞伎、古典にかなり精通していたようで、その絵をたくさん描いている。

浮世絵は版画だから輪郭くっきりの絵になるが、絹布に描いた先ほどの姑獲鳥は、なんだか凄みを感じさせる美しい絵だなあ。別に浮世絵の姑獲鳥もあるのだが、こちらはなんかスミマセン、と言っているような姑獲鳥であんまり恐くない。


芳年の師匠の歌川国芳もジャンル的には似ているが、ここまで動画的な動きはない。江戸から明治に動いた時代が芳年の背中を押した。題材の似ている河鍋暁斎も、そういえば動的で、物の怪がかわいく見えるのは兄弟弟子だからかな。





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UKIYOEはもう世界的な言葉なので、来ている人は外人さんが多かった。日本人よりよくご存じ。

次期「月百姿」、主に謡曲や歌舞伎の月にまつわる場面を描いた100枚、これも見たいがな〜、、、東京はちょっと遠いのだ。残念。



珠玉の香合・香炉展〜静嘉堂文庫美術館 - 2017.08.04 Fri

東京日帰り弾丸ツアー。

一番の目的はこの方に会うことだったのよね。




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、、、、と言ってもこれは飴缶なんですけど、、(^_^;

春にいった東博の茶の湯展で、展示時期がはずれて見逃した、国宝曜変天目(稲葉天目)を見に。

秋の国宝展で京都に来るといううわさも聞くが、まずは本家の静嘉堂で見たかった、というのもあるし、特別展の香合も見たいし。




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二子玉川駅からこれはどうやってもタクシーしかないだろう、というような細い複雑な道をたどるようなところにある静嘉堂文庫美術館、岩崎弥太郎の弟、弥之助、小弥太親子のすんばらしいコレクションを蔵する美術館である。なにせ国宝7件、、、ってすごい。




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ここは初めて来たのだが、展示の工夫やアイデアもよくて、曜変天目と同じサイズ、重量の天目茶碗をわざわざ特注してさわらせてくれるなんて、なんてすてきなんだ!(意外と重いのね、一生本物は触れないからね)

今回のテーマ・香にあわせて太っ腹な香木の塊も展示、さわってにおってみるのもOK\(^O^)/




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入館して、まずはなにをおいても曜変天目。
いや〜、、、これか〜、、、やっぱり美しい、、、としか。この宇宙的青のハレーションときたら!藤田の曜変天目も美しいが、青の美しさではやはりこちら。外側も一見黒く見えてよくみるとブルーのラスタ。
曜変は、いまだに製造法がわからないという所もミステリアスで、ガラス越しとは言え、至近距離で拝見できるシアワセ。




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心を落ち着けて、それからおもむろにいならぶ香合・香炉を拝見。

ここは「形物香合番付」に載っている香合を一体いくつ所有しているのか。茶の湯関係の本でどこかで見たことのあるようなものとか、有名なやつやろ、これ?のものとか、香合だけでこれだから、他の茶道具はどんなんだろう。
岩崎親子が茶の湯に興味があってほんとヨカッタ、と感涙(ジョーク)。




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香炉なのだが、やはり仁清はすごい!と思ったのが法螺貝香炉。猫がうずくまっているくらいの大きさはあって、遠くから見ると地味な法螺貝なのに、近寄ってみてびっくり!多色の鮮やかな色が(金彩も)これでもか、と表面を埋め尽くしている。遠景を計算して近寄ると鮮やか、これは印象派の絵画やな、と思った。




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(静嘉堂文庫・岩崎親子のコレクションを収納するために小弥太が建てた英国風建築。設計・桜井小弥太)




香合の種類は多彩をきわめ、焼物あり、蒔絵あり。
どれもすばらしいが印象に残った物をいくつか。


仕覆蒔絵重香合(江戸時代)、今にも仕覆を脱がせかかっている、というだまし絵的な蒔絵がすてき。

吉野山蒔絵十種香道具(江戸時代)、香道の皆具一式、ひとつひとつが見事な上、これだけフルにそろっていると壮観。

伝遠州所持・屈輪冠香合(明時代)、普通の丸い香合に屈輪が彫られているのはよくあるが、中国の官吏の帽子にこまかい屈輪があるのがめずらしくて面白い。




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呉須の赤玉香合のみかん大の大きいのと、きんかん大の小さいのが並べてあって、小さいのがかわいくていいな、と思ったら、やはり小さい方が価値が高いそうで。

大好きな古染付の香合もいくつか。


香合を炭斗にどう仕込むか、炉と風炉の違いをしめすデモ展示があって、これはよかった。
炉の炭斗の羽根の下にちょろっと顔をだしている、のんこうの雀香合のかわいさときたら、萌えるわ。




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至れり尽くせりの展示アイデアに、さらにA6サイズの図録なんて、もう、泣かせる。





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館内にタクシー呼び出し専用の電話まであるという交通立地の不利なところを補ってあまりある静嘉堂美術館。
やっぱり、ここで稲葉天目みることができてヨカッタ。

(しかもかえり道、タクシーの中から横浜の茶友A庵さんをみつける!というサプライズもあったし)










西賀茂散歩〜つづき - 2017.08.01 Tue

二つ前の記事、神光院に続いて西賀茂特集(?)続きです。ここらへんあんまり来ることないからね。



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上賀茂神社の摂社だけれど、場所から言うとぎりぎり西賀茂かな、久我神社。

実はこの神社のことはまったく知らなかった。



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武者小路千家の木津宗匠の献茶式にでかけて初めて知ったようなあんばい。




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御祭神は賀茂建角身命 (かもたけつぬみのみこと)。その娘が賀茂御祖神社(下鴨神社)の御祭神・玉依媛なので、その子の賀茂別雷命(上賀茂神社)のおじいさんになるのね。
『山城国風土記』によるところ、もともと出雲の一族であったものを、神武天皇東征の折、八咫烏の姿で先導をした後、そのほうびとして山城に土地をたまわった、、、、という。

その子孫が賀茂氏、歴代上賀茂・下鴨の両神社の神職をつとめたという、、、いまでも賀茂氏の流れをくむ家は残っているそうで、京都ってこわい。




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これはまったくの余談だが、献茶式でいただいた点心が、予約がないと買えない百万遍近くの中村屋の助六弁当であったのに感激!(きつねのお揚げの味が濃いのが私好み)




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さて、ここから先日の神光院の続きなんだが、そこをさらに西へ、山の方へむかっていくとまず見えてくるのが大将軍神社。

桓武天皇が平安京を造った時に、王城鎮護のため京都の四方に「大将軍神社」を祀ったので、京都には他にも大将軍神社があるが、ここは北方に造られたもので西賀茂大将軍とよばれているそうだ。



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人っ子ひとりいない鎮守の森にかこまれたひっそりとしたお社。御祭神は磐長媛とか。
美人の木花開耶のお姉さんで、天孫(ににぎの尊)に美しくないからといって送り返されたために人間に寿命ができてしまった、、、という神話ありますね。




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外構に守られた檜皮葺の本殿は建築が天正年間、ここへの移築が寛永年間という賀茂一帯では一番古い社殿なのだそうだ。




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ここからさらに西、のどかなヒマワリ畑もある田園風景。




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こちら来迎山西方寺。(ちなみに西方寺は京都にいっぱいある)浄土宗のお寺で、六斎念仏の寺なんだそうだ。 五山送り火の船形万燈籠を管理するお寺。そうか、舟形はこのあたりなのか。




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西方寺が管理する小谷墓地。
いや、いよいよ、だんだんひとけがなくなってきたわ。




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墓地の前に広がる池には睡蓮。




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ここの一角に先日お見せした蓮月さんのお墓があるのだ。




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標識があるので、簡単にたどりつけるよ。
ヤブ蚊にかまれながら、、、




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蓮月さんをしのんで手をあわせる。
あなたが短くない時間を住まいした岡崎から参りました。


この墓地のそばから裏道をとおって正伝寺に向かう道。



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ここもだれにも会わずちょっとどきどき。

ぱっと開けた土地が見えたのでのぞいてみると、、、、ありゃ!これはどう見てもゴルフ場!
ちょっと雰囲気こわすな〜。




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観光客ぎゅうぎゅうの嵐山よりよほど良い感じの竹林の径もあるよ。(お墓が苦手な人にはお勧めしない。)




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法雲寺の大きな観音様の立像を(平成の建立)眺めつつ、やっとたどりつく正伝寺(正伝護国禅寺)。




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臨済宗南禅寺派の禅宗のお寺で、創建は鎌倉時代にさかのぼるという。



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伝・小堀遠州の「獅子の子渡し庭園」
この中央あたりに比叡山の借景があるというが、、、、、、残念ながら小雨もようでまったく見えない、、、

とても静か、、、

他にはだれもいないだろうと思ったらお一人参拝の方がおられた。




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方丈の広縁の天井は伏見城の血天井といわれる。これも京都市内各所にある。




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庭園の一画に「正伝寺」と刻んだ石が。なにか歴史的いわれがあるのだろうか。

本堂には狩野山楽の襖絵もある。




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雨もぱらつくことだし、ここでしばしのんびりすごすのもまた善き哉。




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これだけを行き帰りずっと歩いた。

ごほうびに?賀茂街道に出る直前にある干琥珀がおいしい霜月さんによって帰ろう。




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ほんまにここの柚子蓼干琥珀は甘ったるくなくて、さわやかで美味しい。琥珀の中ではピカイチだと思う。
年末にはこれまた絶品の甘酒琥珀がでるので、今年は忘れずに買いにこなければ。



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