ほとけを支える〜蓮華・霊獣・天部・邪鬼〜根津美術館 - 2017.09.26 Tue
八王子から東京へ。(けっこう遠い、、、)
とにかく根津美術館へ行くのだ。
なにしろこのポスターを見た時に、行かねばっ!!と思って。

仏画は、古くて黒くて何が描いてあるのかわからいような物が多いこともあって、それほど興味はなかったのだが、その仏の足元を支える、という視点はいままでなかったのじゃなかろうか。
普賢なら白象、文殊なら獅子、と有名な乗り物の他、もっといろいろ知りたいのだ。
なにしろ中学のころは仏像オタクだったし。仏の種類、仏の世界、結ぶ印、など知りたくていろいろ図書館で本をあさった。特に密教系は異国の神々もまじってて神秘的でかつ、よくわからない、、、当時基本的知識もなかったし中学あたりの図書館ではたかがしれていたのよ。
大日如来は七頭の獅子、不動明王は磐もしくはそれをアイコン化した瑟々座、愛染明王は宝瓶を下においた蓮華座、不動明王には矜羯羅童子と制多迦童子。
明王系は多すぎてよくわからない仏さまもあるが、降三世明王はユニークで、大自在天(ヒンドゥーのシヴァ神が密教ではこれになるらしい)とその妃・烏摩(パールヴァティー)を踏んづけている。
大威徳明王は水牛。
十二天あたりになるとさらにわからなくなる。梵天、帝釈天とか火天、水天とか、亀にのったのあり、鵞鳥にのったのあり、、、、
天邪鬼や餓鬼は四天王によく踏まれていて、時に顔面ふまれてるやん、、と気の毒になるようなのもいて、憎めない。
、、、と、きっとそういう目でみなければ地味で黒っぽい仏画でついついスルーしてしまっていただろうに、おもしろくて見入ってしまった。
根津、Good Job!
中でも最高に興味深かったのがこれ!
なんと金剛界曼荼羅の81尊を乗り物別に分けて分類した展示。
すごいわ、これ、こんな見方したことない。
ざっくりいうと、真ん中の大日如来が獅子、上のグループが孔雀、右のグループが迦楼羅、左のグループが有翼馬、下のグループが有翼象。今回の展示のポスターではこの有翼馬の部分がばっちり見えるよ。
あの色で仕分けした分類のパネル、写真に撮りたかったなあ〜。
お庭は雨で着物だったので断念。
でもいそいでこちらまで出張って来れてよかった。とても満足。
10月22日までですのよ、おいそぎを〜!