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2017-11

ふくべ炭斗を徐々にグレードアップ顛末 - 2017.11.16 Thu

うちの近所、もう市バス交通難民の時期が来た。
観光客がどっとおしよせる紅葉の名所をかかえるので、とにかく市バスに乗れない。





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私は近場で紅葉を楽しむ。
先日の雨では、落ち葉を蹴散らす人がいないので、見事な地面に描かれた模様を楽しんだロームシアター前。(京都会館前、、、と言いたいけど)


さて、炉開きの茶事を2回終えたので、ちょっとしたmyふくべ炭斗の自慢をひとつ。


本来使い捨てのふくべ炭斗、その年にとれたウリ科の瓢から作る。しかし漆塗などをほどこせばその限りにあらず。

もともとお茶友さんが、2個もっているから、とくださったものであった。もちろん漆塗無し、そのまんまのふくべ、ちょっと乾燥してヒビも入っていた。
一回炉開きに使って、捨てるのもったいないし、どうしようかと。

そうだ、漆塗ならセミプロ(本職ではない)の父がいるではないか!




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御年90を越える父ではあるが、まだまだぴんぴんと元気。

しかしふくべはそのまますぐ漆を塗る、というわけにはいかず、中のデコボコをきれいにしたり、ひび割れを金継ぎしたり、いろいろ細工をして面倒をかけた。
漆塗が完成する過程を写真にとって送ってくるあたり父らしい。





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そして完成したのがこれ。
デコボコだったまんまのふくべの内側がなめらか。ひび割れも金継ぎが良い景色になっている。
父に感謝である。

そして、これをまた炉開きに使って、できたら、これに蒔絵がほしいな〜、、、と限りなくアップグレードする野望。さすがに蒔絵は父には無理。


そこで大覚寺茶会の折、櫂の香合をお願いした漆器蒔絵作家・岩渕祐二さんにふたたびお願いすることにした。
今回の炉開きにあわせて急いでくださったようだ。感謝。





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好みはやはり青海波。(櫂香合にも青海波、まああれは水にちなむし)
それも全面でなく、上品に散らしてもらった。





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中でも金彩にせず、黒漆の青海波の部分がとっても素敵なのだ。




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父の金継ぎともよく合っている。




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かくして、完成したmyふくべ炭斗。
2回の炉開き茶事にお披露目。


岩渕さんが父の仕事を誉めていた、といったらプロに誉められたと、とても喜んでいた。
これはお宝になる。




吉田塾〜小袖② - 2017.11.16 Thu

北観音山町内無明舎・吉田家住宅にておこなわれる恒例の吉田塾
今回のテーマは小袖第2回目(1回目はいきそびれた)と聞いていたのだが、、、、




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な、、、なんだ!?あれは!

荒巻鮭のようだが本物?彫り物かなんか??




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近寄ってみると匂いがするので、あ、やっぱり本物の荒巻鮭。

なんと吉田孝次郎先生(吉田家当主・前山鉾連合会会長)ご自身がさばいて荒巻にされていたのだった。家の中はここんちの猫の餌食になるので、外にぶらさげはったとか。とても洛中の風景に見えなくてあせった(^_^;




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吉田コレクション小袖編。
まずは幕末の頃、裕福な上つ方がまとわれた萌黄色の小袖から。




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淡雪の景色だが、この芝垣と黒木の鳥居で「野々宮」がテーマであろうとおっしゃる。

これを見て、ああ、この方は源氏物語がお好きなんだな、、、と心で得心するのが教養ある上流階級の方々の嗜みであると。

白の部分は伏せ糊で地の白をのこし、彩色は藍のみというシンプルながら地紋の豪華さで見せる上品な美しさ。よほどの身分と教養を兼ね備えた女性が誂えまとわれたのだろう。





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二枚目は浅黄のちりめんに松林、その中に笈と笠、上前には兜の刺繍。

これもこの紋様を見たら、笈=安宅の関+兜で義経、源平を連想できなければならないそうだ。
こちらは刺繍がほどこされ、すこし華やか。




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源平から脱線して、義経が落ち延びた平泉で毎日手をあわせたという中尊寺・人肌如来を描いた棟方志功の版画。これを先生はつい最近市で入手されたよし。





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かくの如く日本の古典紋様には物語性がある。源氏物語であったり平家物語であったり、そのなかのシンボル的な物が紋様になっている例が多いのに対して、西洋の紋様にはほとんどそれがない、というご指摘。いわれてみればなるほどそうだなあ。

しかし、紋様を見てこれはあれ、と連想できる教養は現代人にはそうそう簡単には身につかないのは残念。




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中には西洋風で、物語はなくただ美しいという紋様の小袖もある。これは商家の若い女性がまとったものだろうか。牡丹の花、藤の花の刺繍がゴージャス。

上の方が裂けて中がみえているが、うっすらと綿がひかれている。綿入れとはこういうふうになっているのだな。




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ついでビックリは明治の頃の男性用、重ね着の下着、なんとパッチワーク!!
布は唐桟縞をベースに、明治の初期に日本にはいってきたインド更紗などの捺染木綿(プリント地)。この柄は現代でもパッチワーク用の布によく使われているモノに似ている。

上着をさらっと脱いだときに、これが見える訳ね!粋なおしゃれ!




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吉田塾の楽しみはこれらの貴重な小袖を手にとってさわって見ることができること。

さわってみると思ったよりどれも軽くて手触りがよい。
退色もせずほんとうに200年もたったものとは思えない。当時は化学染料もなく草木染めであったとおもうが、その染色技術の高さにも感銘をうける。




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まあ、この刺繍の細かさ。




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染め残しで現された淡雪の部分に地紋が浮かんでなんと上品な美しさ。日本人の引き算の美しさが如実に感じられる。




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これは先ほどの笈の小袖の兜の部分。




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手にとって見て、兜のそばに鐙も描かれていることに気づいた。すばらしい。





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吉田家のお庭。

今年の祗園祭宵山はここで祗園囃子を聞きながらおよばれしたっけ、と思い出す。
奇跡的に残った大きな町家(維持のご苦労はほんまにたいへんだと思う)、やはり京都はこういう家があってこそ、だなあと改めて思う。




乙女たちの夕ざり茶事〜開炉 - 2017.11.13 Mon

この秋は月釜亭主やら大覚寺舟遊び茶会やら、大忙しであった。
気がついたら約半年ぶりの茶事であった。と、言い訳をまずしておいて、、、、




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すっかり勘所を忘れていて、不手際だらけの茶事であった。
他にも心にかかる問題もあって、平常心でなかったのは確かだが、それにもかかわらずきちんと一座をこしらえられる強い精神力を鍛えるには、まだまだ修行が足りぬ。




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にもかかわらずおつきあいくださったお客さま方、乙女たちに深く感謝したい。




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お正客は、この秋の茶席シリーズで水屋で大活躍してくれた乙女。ご自身、水屋のプロと言ってもいい水屋経験が豊富な方。

御連客は、新旧乙女茶会をいっしょにやったり、お客様できていただいた乙女たち。




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最近知った塵箸の流儀のちがい。
これが正しい裏千家流。実は表千家の上が平らな箸をしらずに使っていたのを、ご指摘をうけてカスタマイズした(^_^; ちなみに武者小路は斜め切りで矢筈におくらしい。
こんなの、普通の人にはだれが教えてくれるというのだろう。本にも載ってないし。





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今回は夕ざりで。
後座の露地の燈火が美しいと思うので。(あと暗くなるので露地の掃除がちょっと楽だったり、、、(^_^;  )




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燈火の準備をおえて、席入りを待つ。




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実は今週もう一回同じ趣向で茶事をするので、お道具に関してはまだ秘密にしておく。(それほどたいしたもんでもないけど、、、、)




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夕ざりは初座が花になる。
うちの庭の白玉椿と桜の照葉。桜の紅葉は色のバリエーションがほんとうに美しい。

練習もなしに久々の炉の初炭、あれも忘れた、これも間違えた、、、、で、ほんまにスミマセンでした。炭点前では炭斗がちょっと自慢なのだが、、、まだ内緒にしておく。

懐石は手作りしたが、これも写真を撮る心の余裕もなく、一枚もございません。





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唯一お客様からいただいた一枚。

席中はもう膳燭が必要であった。




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そして、、、乙女ばかりなのに、、、乙女ばかりだから? この日あけた日本酒が1本まるまるなくなった。お酒を辞退される方が多い昨今、なんとうれしい。




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主菓子は鍵甚さん製、銀杏、サツマイモ、生柿のはいった、私的には京都で一番美味しい亥の子餅。




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初座の終わりにはあたりはもう暗く、燈火が映える。




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後座の席入りは手燭を交換。
手燭を手に雁行するお客様の景色も美しい。




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後座の躙り口。




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濃茶の茶碗はこの秋、大活躍した高麗茶碗、この日の軸に響き合うものになった。(まだ内緒です)

薄茶は、、、、いつも渋好みの私だが、こんなきらきらかわいいのも持ってんのよ〜と主張する(?)ようなものをそろえた。干菓子器がちょっとアイデアだったのだが、これもちょっとまだ内緒。

この秋の茶会の思い出話や、ご自分の茶会の話や、あれこれあれこれ、ガールズトーク(ガール?と疑問に思わないように)。

蝋燭の灯りしかないので、ちょっと目をそらすとそこは闇、よってみんなの意識はともしびに向けられ、お互い心理的に近くなる。これが燈火の茶事の醍醐味である。





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久々の茶事、佳き時をすごしたが、様々な不手際、これからますます己の特に心を鍛えて精進いたします。






手のひらの自然 小倉百人一首〜京菓子展2017 - 2017.11.10 Fri

弘道館にて毎年公募している京菓子のデザイン、実作、の展示がおこなわれる「手のひらの自然 京菓子展」、今年のテーマは「小倉百人一首」であった。




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京菓子は、銘を聞いてさらにイメージをふくらませることができる宝石のようなお菓子だと思うが、それが百人一首の歌によせて実作で展示されるのだから、これはちょっと興奮する。




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寄付に、小間に、広間に、展示されている30点の京菓子。
ひとつひとつにライティングが施されて、浮かび上がって見えるのは壮観だ。




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寄付にあったのは京都市長賞受賞の「紅水染(もみじ)」
  ちはやぶる 神代も聞かず竜田川、、、がテーマだね。からくれなゐにくくられた水がかくも美しく。



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 瀬をはやみ 岩にせかるる瀧川の、、、

が、テーマの「清流」。透明な錦玉が、きっと夏には涼しげ。




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たくさんの賞を獲得して、私もこれいいな〜と思ったのがこの「つきあかり」




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画像ではうまく再現できていないが、実際はもっと透き通ったブル−。

  、、、、もれいづるつきの かげのさやけさ


味わうことはできないが、日本酒錦玉製なのだそうだ。中心をずらせた穴が秀逸。




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 かささぎの わたせるはしに おく霜の、、、

カササギを連想させる翼の造型。練り切り製。




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これもけっこう好き。ブルー系のお菓子が京菓子には珍しいので、よけいに惹かれるのかも。
で、歌は、、、忘れました(^_^;

これも「かささぎの、、、」だったかな。




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 しのぶれど 色に出にけり わが恋は、、、

「彩心」という銘のこのお菓子はすけて見えている恋心があでやか。




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葛製のお菓子、「遠望」

  わたのはら こぎいでてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波

小舟と沖つ白波。これもブルー系で好き。





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これもちょっと萌えた「舞うひと」

 あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ、、、

姿をしばしとどめんと、僧正遍昭が歌ったをとめの舞の衣が風にひるがえるイメージがすぐさま浮かんだのである。



 
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これも好きだな、「言霊」

これには特定の歌はなくて、歌自体が言霊というコンセプトか。

ぷくぷく湧いて出てくる言の葉は言霊となって身の回りにあふれる、、、そんなイメージ。





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「滝の糸」

  滝の音はたえてひさしくなりぬれど、、、

真ん中の錦玉部分が透き通っていてきれい。




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さて、呈茶の席では、実際に展示されているお菓子のうち三種からひとつ選べるのだ。




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私はこれを選んだ。

「ひとりぬるよ」

  嘆きつつ ひとりぬるよの 明くるまは、、、

真っ黒なこなしに巻き付いたとりどりの色の糸、、、、おんなの情念がからみつく、、、そんなイメージ。

菓子で真っ黒は墨でしかだせない、と弘道館の太田先生。老松で(昔)和菓子を実際に作ってはったしねえ。この黒は古梅園の墨なんだそうで。中の白餡といい、黒いこなしといい、最近食べた和菓子の中で一番おいしいかも。




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呈茶しながら太田先生、例によって蘊蓄を次々ご披露して下さる。今回もしらんかったわ〜!とビックリするような豆知識を少々仕入れた。(円山公園真葛が原の安養寺は山号が慈円山、ここから円山公園の名前がついたとか、いろいろ、、)

そして昔作ったという和菓子ノートもみせてくださった。お菓子の材料がグラムでなくて匁なのがツボ。



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なんとお茶をいただいた茶碗の絵付けが、、、かのカイロ大学を卒業し東京でブイブイいわしてはったあのお方。(今はちょっとアカンけどな)ちなみに文字はアラビア語で平和、、、だったかな。




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最後に、北野大茶会の絵図がかかる床の間に工芸菓子「青空寂寞」




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 奥山にもみぢふみわけ 鳴く鹿の、、、

見事な秋の山の風景になっていた。


他にもたくさんあったのだが、全部はのせきれない。今年は終わってしまったが、毎年テーマをかえて公募され、展示されるので、まだの方は来年是非。






国宝展・第III期〜京都国立博物館・源氏物語絵巻、平家納経など - 2017.11.08 Wed

III期はもう文化の日しか行けない、と思って混雑覚悟で行ったら、、、、




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こんなんだよ〜Σ(゚д゚|||)
ちなみに入り口は左端。七条通まであふれて、さらに折れ曲がってえらいことに、、




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ほんまに冗談じゃなく90分並んだ。しかも雲一つない空の下、日焼け止めをもっと厚塗りしておくべきであった。
さて、いったん中へ入ると、確かに人混みはいつも以上であったが、それなりに隙を縫って見ることはできる。しかし、人酔いしたのか、救急車で運ばれる方もいたからご用心。




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今回、私的に目玉であったのが、平家納経、源氏物語絵巻などの絵巻物。
これだけは並んで最前列でかぶりつき。
源氏物語は柏木と竹河がでていたが、落剥がはげしい。徳川美術館で顔料の化学的分析までやって現代の絵師がよみがえらせた復元絵巻を頭で補いながら見る。↓




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(徳川美術館の復元・柏木)


物語の文字部分の展示もあって、料紙の美しさ、仮名文字の流麗さ、お互いにひきたてあう美しさにしびれる。


それから今回たぶん初めてだと思う平家納経。さまざまな大きさの金箔、砂子、銀箔がちりばめられた料紙の美しさといったら!文字を書く紙にここまでこだわったのは日本人だけじゃなかろか。

高校時代持っていた古語辞典の口絵にのっていて憧れた「扇面法華経冊子」が目の前に。これ意外に大きい。顔に振りかかる髪をはらおうともせずに机にほおづえをつく少女、そのよこで物語を読みきかせているようにも見える高貴な男性。若紫と源氏を連想させるようなシーンだが、机の上に梶の葉があることに初めて気づいた。これは七夕の頃の光景なのだろうか。

金光明経、別名「目無経」
初めてしったが、墨の素描で絵物語の下書きだけが描かれ、その上にびっしり金光明経が描かれている物。絵物語の人物は最後に出てくる一名をのぞいて目鼻が描かれていない状態なので目無経といわれるらしい。
後白河院がこの絵物語を描かせていたところ、完成の前に崩御されたため絵物語は中断、その下絵の上に供養にと描かれた経文だということだ。なんか物語があるなあ。


信貴山縁起絵巻も今期最終の剣の護法童子がでてくる人気の延喜加持編。ほんまに絵巻物って日本の漫画のルーツにちがいないと思える。平安時代の庶民のなんと生き生きとした姿。絵巻の最後の方でつま先立ちして手を翳して命蓮をみる雑司の姿は、現代人のしぐさと少しもかわらない。
当時の人は絵をスクロールするたびにきっとドキドキしたに違いない。われわれが漫画をドキドキしながらページをめくるのと同じだ。





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今会期、行列必至の展示目玉は漢委奴国王の金印であったが、あまり興味がないので並ばずに後方からチラ見。意外と小っちぇえ、、、

さらに行列つくるのは油滴天目(東洋陶磁)だが、II期の曜変ほど人気がないみたいで少なかった。それでも図録でみるよりはるかに白くはっきりと油滴が星のように輝いているので、やはり実物はすごいなと思う。

驚いたことに意外と人が群れていないのが喜左右衛門井戸。これ、井戸茶碗展なら目玉中の目玉なんだが、、、
おかげで根津の井戸展以来の再会、ゆっくりじっくり拝見できた。

神護寺に伝わる有名な似絵、伝源頼朝、伝平重盛、伝藤原光能像。
これは京博の平成知新館完成の時の記念展に並んででていたのを覚えている。光能の貴族的なぽっちゃり顔、垂れ目の重盛、きりっと男前の頼朝、これ、なんか意図的に(鎌倉幕府の意向?)頼朝を男前にしてる?

等伯の松林図にも久しぶりに会えた。
向き合っていると音が消えるようにさえ思えた静謐なる絵だが、今回ばかりはあまりに人がわさわさと大混雑だったので、ちゃんと対峙できなかったのが残念である。
もちろん夭折した息子・久蔵の絢爛豪華な桜の障壁画と並んでいるのはちょっと胸にせまるものがあるよ。

さて、大人気の国宝展、最後のIV期を残すのみ。あと一回、がんばろう。でももう平日にしかいかない、、、






南山城の古刹〜和尚様の茶事 - 2017.11.05 Sun

南山城では洛中より一足早く木々が色づいている。



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恭仁京のあったあたりであり、文化圏的にはほとんど奈良、のこのあたりには、開山が奈良時代にまでさかのぼれる古刹がたくさんある。




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景色も奈良の景色に似て、どこかのどかだ。
柿の実も色づくこの季節に、師匠におさそいいただいてその古刹の一つのご住職がご亭主をされる茶事に。





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天台宗のお寺で鎌倉時代創建、ご本尊の阿弥陀様は南北朝時代のものとか。本堂にはいってびっくりした!脇侍が金彩の華やかな観音菩薩と勢至菩薩(たぶん、、)、黒っぽい阿弥陀様の背後に彩色鮮やかな3Dの極楽図か来迎図、、、、こんなの見たことない。

極楽浄土は美しくないといけない、という和尚様のお考えでこのような立体背景をつくられた。菩薩様の制作はなんと、あの(ご近所の)仏師、江里康慧さん、截金の人間国宝であった奥様の故・佐代子さんの截金荘厳も施されているそうだ。

ちなみに和尚様、おそらく70才代とお見受けしたが、この革新的なパワーは一体どこからくるのかw( ̄o ̄)w!

さて、寄付の前に、ここで般若心経をあげる師匠。




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茶室も和尚様がご自分で設計も、建材も注文をつけて作られた四畳下座床の小間。
これがうちの小間の間取りとまったく同じなのになぜこう広く感じるのだろうと思ったら、中柱と袖壁がないのだ。炉は向切らしい。これはいかにも給仕がしやすい。

この茶室、和尚様工夫の仕掛けがいろいろあって、即席?洞庫とか、障子をあけたら土間の椅子席がでてくるとか、天井は今時絶対手に入らないと思われる竹を薄くへぎにした網代とか、ほんま見所満載で楽しい。




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露地もこだわって作庭、蹲居も古い灯籠を思いついて礎石部分を蹲居にみたて据えた物、灯籠の後の岩石の枯山水のような景色は、もとあった石段を崩した物、とかこれも見所が多い。

初座で澤庵さんの「不生不滅」の短歌を拝んで、点前座、ああ、絶品の時代もののすり鉢を見立てた風炉!
エッジのきいた美しい灰型はお嬢様がつくられたかも、とのこと(親子でお茶!いいな〜!)
なにより萌えたのは前瓦の代わりの、砕いた瓦の破片。このすり鉢に似合いすぎ。


炭斗がまた唐籠の外側に圓能斎の消息貼り付けているのだもの、すごいわ。




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(裏千家の塵箸はこのような仕様です、、、最近までしらなかった)



懐石もお嬢様の手作り、ツボは汁のカボチャ団子がハロウィン仕様(^o^) そして八寸の里芋の揚げたの、醤油が薄くかかって、ほんま熱々で美味しかった。このレシピはいただきだな。


そして寄せ向こうの器がすばらしかったこと。
表がとろっとした平皿は裏をひっくり返して初めて三島なんや!とわかる逸品、これよかったわ〜よかったわ〜。金継ぎのある山茶碗のお向こう、これでお茶をたててもいいわね。

酒器がこのお寺の山を削ってでてきた土で焼かせたとっくりであったり、ここでも和尚様のパワーが炸裂していたが、お話しは軽妙洒脱で楽しく、さすがにお仕事柄だろうか。




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後座はお嬢様のお点前にて。
出てくるわ出てくるわの高麗系シリーズ、高台付近がもはや井戸!だろ、の堅手茶碗が濃茶に、続き薄では三島もあれば古唐津がまたいいのよ。
和尚様、あまりに好みが似ております。似すぎております。ヤバイです。

お点前がおわっても茶の湯談義、お道具談義、人生談義がつきない。
実は和尚様、某茶道学園の創立にちかいころのご卒業、しかし流派にこだわらず、ご自分の審美眼とポリシーのみを軸にすばらしい数寄をつっぱしって展開しておられる。

あと10年ぐらいで、あの境地に到達できればな〜が目標。(まあ、、、、挫折するかもしらんが、、、)

今回も心に残る茶事になった。師匠、ありがとう+゚。*(*´∀`*)*。゚+
和尚様、お嬢様、御連客様、ありがとうございました。





炉開きの頃、哲学の道かいわい〜SIONE・とま屋 - 2017.11.02 Thu

10月はほんまに雨ばかりで青空がなかなかおがめなかった。




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10月の最後、久々に青空の休みだったので、哲学の道散歩へ。
岸辺ではもう山茶花なども咲いて、紅葉にはまだ早く、人の訪れも少ない。




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かわいいお尻を出してエサをとる鴨のつがい。シンクロナイズドスイミングよろしく。
こんなカップルがたくさんいましたよ。





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研究室時代、ここのおとなりの不老園さんでは宴会をしたものだったが、いつのまにかお隣の町家がお店になっている。
真葛窯のお嬢さん、河原尚子さんのショップSIONEが哲学の道近くへ移転されたという話を聞いたが、ここだったか。




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家業は兄上が継がれるとして、ご自分は佐賀で焼物修行をされ、陶板画制作や、陶器をメインにしたプロダクトデザイン(陶器のラッピングそのものが商品、、、という感じかな)をてがけておられる。そういえば先日の高台寺での金毛茶会で彼女の作品がたくさん使われていた。




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センスが良くて、若い女性に人気がでるのもわかるが、私の歳では白磁に金彩は少々、派手。でもかわいいのでぐい飲みを入手。つい酒器と考えてしまった酒飲みだが、尚子さんはエスプレッソもいれられますよ〜と。そうか、そっちのほうがおしゃれ。





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哲学の道南端、若王子を西へ行く道に知る人ぞ知る和菓子のとま屋さん。しらなければ絶対素通り、でも、お茶仲間ではかなり有名。





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お休みがきまぐれなので、暖簾がでていたらラッキ〜♪たどりつける。




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店舗の入り口がこんな感じで、ショウケースになにも入っていないことが多いので、このまま回れ右をする人もいるかもしれない。





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お庭をまわった(個人宅の)玄関をはいるとこんな素敵な応接間、いや、カフェ。
調度が欧州骨董なのもなぜか似つかわしく、昭和の雰囲気、哲学の道にまさに似合っているのだ。




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店主のおばさまがおひとりで、ほとんど趣味?で作られている和菓子だが、ここの絶品はなんといってもわらび餅、わらび餅の中に上品な餡がはいっていて、とろっとろのお菓子なのだが、季節なので栗きんとんをいただく。




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昔ご近所に住んでいた外国の留学生が作ったお茶碗だそう。北欧のブロカンテテーブルによく似合う。




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こちらのお庭に残るのは3本の梅の木、そしてなんと贅沢なことに、ここに居ながらにして永観堂の紅葉を見ることができるのだ。いつも最後に色づく木が一番よく見えて、毎年楽しみにされているよし。





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で、わらび餅はお持たせに10個買ったら、柚子餅をオマケにつけてくださった。得した〜!





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そして久々に晴れた日なので、とうとう風炉の灰を片付け、、、、




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炉開き!




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いよいよ茶人の正月が来る。




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そして炭も洗っちゃおう。
久しぶりに見る炉の炭は大きいなあ〜。





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