炉開きの頃、哲学の道かいわい〜SIONE・とま屋 - 2017.11.02 Thu
10月はほんまに雨ばかりで青空がなかなかおがめなかった。

10月の最後、久々に青空の休みだったので、哲学の道散歩へ。
岸辺ではもう山茶花なども咲いて、紅葉にはまだ早く、人の訪れも少ない。
かわいいお尻を出してエサをとる鴨のつがい。シンクロナイズドスイミングよろしく。
こんなカップルがたくさんいましたよ。
研究室時代、ここのおとなりの不老園さんでは宴会をしたものだったが、いつのまにかお隣の町家がお店になっている。
真葛窯のお嬢さん、河原尚子さんのショップSIONEが哲学の道近くへ移転されたという話を聞いたが、ここだったか。
家業は兄上が継がれるとして、ご自分は佐賀で焼物修行をされ、陶板画制作や、陶器をメインにしたプロダクトデザイン(陶器のラッピングそのものが商品、、、という感じかな)をてがけておられる。そういえば先日の高台寺での金毛茶会で彼女の作品がたくさん使われていた。
センスが良くて、若い女性に人気がでるのもわかるが、私の歳では白磁に金彩は少々、派手。でもかわいいのでぐい飲みを入手。つい酒器と考えてしまった酒飲みだが、尚子さんはエスプレッソもいれられますよ〜と。そうか、そっちのほうがおしゃれ。
哲学の道南端、若王子を西へ行く道に知る人ぞ知る和菓子のとま屋さん。しらなければ絶対素通り、でも、お茶仲間ではかなり有名。
お休みがきまぐれなので、暖簾がでていたらラッキ〜♪たどりつける。
店舗の入り口がこんな感じで、ショウケースになにも入っていないことが多いので、このまま回れ右をする人もいるかもしれない。
お庭をまわった(個人宅の)玄関をはいるとこんな素敵な応接間、いや、カフェ。
調度が欧州骨董なのもなぜか似つかわしく、昭和の雰囲気、哲学の道にまさに似合っているのだ。
店主のおばさまがおひとりで、ほとんど趣味?で作られている和菓子だが、ここの絶品はなんといってもわらび餅、わらび餅の中に上品な餡がはいっていて、とろっとろのお菓子なのだが、季節なので栗きんとんをいただく。
昔ご近所に住んでいた外国の留学生が作ったお茶碗だそう。北欧のブロカンテテーブルによく似合う。
こちらのお庭に残るのは3本の梅の木、そしてなんと贅沢なことに、ここに居ながらにして永観堂の紅葉を見ることができるのだ。いつも最後に色づく木が一番よく見えて、毎年楽しみにされているよし。
で、わらび餅はお持たせに10個買ったら、柚子餅をオマケにつけてくださった。得した〜!
そして久々に晴れた日なので、とうとう風炉の灰を片付け、、、、
炉開き!
いよいよ茶人の正月が来る。
そして炭も洗っちゃおう。
久しぶりに見る炉の炭は大きいなあ〜。