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2017-11

国宝展・第III期〜京都国立博物館・源氏物語絵巻、平家納経など - 2017.11.08 Wed

III期はもう文化の日しか行けない、と思って混雑覚悟で行ったら、、、、




DSC01758.jpg




こんなんだよ〜Σ(゚д゚|||)
ちなみに入り口は左端。七条通まであふれて、さらに折れ曲がってえらいことに、、




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ほんまに冗談じゃなく90分並んだ。しかも雲一つない空の下、日焼け止めをもっと厚塗りしておくべきであった。
さて、いったん中へ入ると、確かに人混みはいつも以上であったが、それなりに隙を縫って見ることはできる。しかし、人酔いしたのか、救急車で運ばれる方もいたからご用心。




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今回、私的に目玉であったのが、平家納経、源氏物語絵巻などの絵巻物。
これだけは並んで最前列でかぶりつき。
源氏物語は柏木と竹河がでていたが、落剥がはげしい。徳川美術館で顔料の化学的分析までやって現代の絵師がよみがえらせた復元絵巻を頭で補いながら見る。↓




IMG_9327.jpg 
(徳川美術館の復元・柏木)


物語の文字部分の展示もあって、料紙の美しさ、仮名文字の流麗さ、お互いにひきたてあう美しさにしびれる。


それから今回たぶん初めてだと思う平家納経。さまざまな大きさの金箔、砂子、銀箔がちりばめられた料紙の美しさといったら!文字を書く紙にここまでこだわったのは日本人だけじゃなかろか。

高校時代持っていた古語辞典の口絵にのっていて憧れた「扇面法華経冊子」が目の前に。これ意外に大きい。顔に振りかかる髪をはらおうともせずに机にほおづえをつく少女、そのよこで物語を読みきかせているようにも見える高貴な男性。若紫と源氏を連想させるようなシーンだが、机の上に梶の葉があることに初めて気づいた。これは七夕の頃の光景なのだろうか。

金光明経、別名「目無経」
初めてしったが、墨の素描で絵物語の下書きだけが描かれ、その上にびっしり金光明経が描かれている物。絵物語の人物は最後に出てくる一名をのぞいて目鼻が描かれていない状態なので目無経といわれるらしい。
後白河院がこの絵物語を描かせていたところ、完成の前に崩御されたため絵物語は中断、その下絵の上に供養にと描かれた経文だということだ。なんか物語があるなあ。


信貴山縁起絵巻も今期最終の剣の護法童子がでてくる人気の延喜加持編。ほんまに絵巻物って日本の漫画のルーツにちがいないと思える。平安時代の庶民のなんと生き生きとした姿。絵巻の最後の方でつま先立ちして手を翳して命蓮をみる雑司の姿は、現代人のしぐさと少しもかわらない。
当時の人は絵をスクロールするたびにきっとドキドキしたに違いない。われわれが漫画をドキドキしながらページをめくるのと同じだ。





DSC01771.jpg





今会期、行列必至の展示目玉は漢委奴国王の金印であったが、あまり興味がないので並ばずに後方からチラ見。意外と小っちぇえ、、、

さらに行列つくるのは油滴天目(東洋陶磁)だが、II期の曜変ほど人気がないみたいで少なかった。それでも図録でみるよりはるかに白くはっきりと油滴が星のように輝いているので、やはり実物はすごいなと思う。

驚いたことに意外と人が群れていないのが喜左右衛門井戸。これ、井戸茶碗展なら目玉中の目玉なんだが、、、
おかげで根津の井戸展以来の再会、ゆっくりじっくり拝見できた。

神護寺に伝わる有名な似絵、伝源頼朝、伝平重盛、伝藤原光能像。
これは京博の平成知新館完成の時の記念展に並んででていたのを覚えている。光能の貴族的なぽっちゃり顔、垂れ目の重盛、きりっと男前の頼朝、これ、なんか意図的に(鎌倉幕府の意向?)頼朝を男前にしてる?

等伯の松林図にも久しぶりに会えた。
向き合っていると音が消えるようにさえ思えた静謐なる絵だが、今回ばかりはあまりに人がわさわさと大混雑だったので、ちゃんと対峙できなかったのが残念である。
もちろん夭折した息子・久蔵の絢爛豪華な桜の障壁画と並んでいるのはちょっと胸にせまるものがあるよ。

さて、大人気の国宝展、最後のIV期を残すのみ。あと一回、がんばろう。でももう平日にしかいかない、、、






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