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2017-12

Firstお茶のお稽古 - 2017.12.31 Sun

お稽古事は6歳の6月6日からはじめるとよいというが、孫娘はかぞえでいえば6歳だからそろそろお茶を習わせたいと思う。でも遠方に住んでいるのと、ばあちゃんが教えるとなあなあになってしまうので、かねてより小さい子も上手におしえているお若い茶友のE子ちゃんに、いえ、E子先生に、こちらへ来ている間だけでもお願いしようと思っていたのです。




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なにごともfirst contactは重要、それいかんによって、好きにもなるしきらいにもなる。

お稽古場の紫野・TT舎へ連れて行く前に今宮さんにお参り。ここではいつものペースではしゃぎまくり。




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茶室には来年の干支の犬の人形と椿の花が飾られていて、ピンと緊張感がある中にもやさしい雰囲気。一歩中へ入るとさきほどのはしゃぎようがウソみたいにおとなしくなる。
E子先生はまだ20代だけれど、茶道学園出身の心技ともに基本からきちんとできている方、おのずと小さい子にもそれが伝わるのかな。




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畳16目に膝をおいて、扇子は一目、「大きな木を腕で抱きかかえるような形で」
手を膝に置き、そのまま前傾すれば真のおじぎ。
真行草のおじぎを習う姿勢が真剣。さすがに家でやるのとは全然ちがうね。





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実は私も真行草のお辞儀はあまりきちんとおそわっていない、、というかうやむやで今日まできてしまって、ほ〜、そうだったのか、と改めて学習させてもらった。(いまさら人に聞けないことが実はいっぱいある(^_^; )

お菓子のいただきかた、黒文字の扱いなども、心秘かに「そうか、そうなのか」と学習。
摺り足も、畳の縁をふまないこともおそわったね。




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E子先生の美しいお点前を拝見して、お茶の飲み方もおそわって、きれいに一服全部飲んだ後は、お茶をたててみる。もっともまだ茶筅を振る部分だけね。真剣そのもの。
右腕の角度がきれいな形になっているな、と感心。すこし教えてもらうとこれだけちがうんだ。





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最初にきちんと点てた一服、ばあちゃんはありがたく頂戴した。
お運びもお辞儀もできたね。感激!

なかなかの集中力で、がんばりました。
とても楽しかったようです。また来たいそうです。E子先生、ありがとう!
このままずっとお茶を続けて好きになってくれるとうれしい。




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帰りは足取りもかるく大徳寺境内を駆けていきます。
本格的なお茶とのfirst contact成功のようです。

帰りに今宮さん参道のあぶり餅を食べる約束だったけれど、残念ながら年末でおやすみ、これは次回の課題(^_^;




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というわけで、お茶であけてお茶で暮れる今年、よき一年だったと思います。
来年もお茶をたくさんたくさん楽しめますように。
来年の干支の薯蕷で前祝い、みなさまもよいお年を!




伏見稲荷〜稲荷山参り(ほぼ登山) - 2017.12.29 Fri

正月には大勢の参拝客でにぎわうだろう伏見稲荷に、まだ混み合わない年内のうちに、とお参り。春に稲荷信仰についての講座を拝聴して興味がわき、一度は稲荷山参り、、というか稲荷山登山をはたさねば、、、と。



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境内は年内だというのに、主に外国人観光客がぎょうさんいてはって、ここは日本だったかしら?の雰囲気。




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稲荷山はそれなりに山だし、友人の話では大文字よりきついよ、とのことで躊躇していたのだが。
(大文字も最後に胸突き八丁の階段があって、決して楽ではないと個人的には思っている)




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ちなみに本殿周辺では初詣のお飾りの真っ最中。
鈴をとりつけたり、、




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大注連縄を飾ったり。(知人のFBでこの垂れ下がりの先が稲穂になっているのを後で知った!)




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いざ!
お山巡りに出発!

千本鳥居のあたりはまだ人がいっぱいで、なかなか前へすすめない。




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最初に開ける場所は熊鷹社。
お山にはこういう風に、要所要所にお供え物や軽い飲み物などを売っているお店が意外と多い。





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新池の景色はひとまずほっとするところ。



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お稲荷さんの眷属にかこまれる社。

ちなみにこのお山にある無数の大小様々なお社は、正確には「塚」といい、個人個人が我が信じる神様の名前を刻んだ石を祀り、鳥居を建てたものなのだ、と稲荷信仰の講座で聞いた。
あまりに林立しているので、「山に登る人より登る石の方が多い」と言われたらしい。




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これなんか、お祭りする人が不明になった無縁の塚の寄せ集めと思われる。




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稲荷山にあるこうした店は、かつてはこれら塚の守りのために建てられたものだったらしい。




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無数の眷属。
一人で来たらやっぱりちょっとコワイ雰囲気。



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さて、さらにお山に登る。
いつのまにか人の数も減ってきたが、それでも普段よりは多い方かな。




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このように稲荷山では杉の植林が盛んにおこなわれているようだ。




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お稲荷さんの鎮座は西暦711年の初午だったそうで、初午大祭はそれを由縁とする。けっこうな賑わいなんよ。

ちなみに明治以前は稲荷社とよばれ、明治以後稲荷神社、昭和20年に伏見稲荷大社として独立宗教法人になった由。




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しばらく登ると急に視界がひらけてこんなすばらしいパノラマが!





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ここは四つ辻という道が4本に分かれる分岐点。まだまだ先は長い。




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ここにあるお店は某俳優の実家ということで有名。




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奉納される鳥居はほとんど木製なので、年と共に朽ちていくから、新陳代謝がはかられて、次々新しいのが建てられると聞いた。



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朽ちて虫歯の穴が開いた臼歯みたいな土台だけが残る場所。




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四つ辻から左のルートをたどる。
さあ、ここから山頂までお連れの人はだんだん少なくなってきたよ。





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御膳谷奉拝所の筧になっているお狐さん。
ここは稲荷山三峯(一の峯、二の峯、三の峯)に神供をする場所だったらしく、社務所にもちゃんと神社の人が駐在してはった。




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さらにすすんで、これも途中にあるお店。
中がなんとなく昭和の感じで、懐かしい電気火鉢なんかもある。




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稲荷山には狐ならぬ,野良猫もたくさん生息しているようで、よくお目にかかった。
けっこうまるまるとしているなあ、おまえ。




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山頂への最後の難所。
まあ、しんどかったわ、さすがにこの階段。
(若い子は比較的軽装でほいほい登ってた、、、(^_^;)




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手やら、口にくわえた珠か巻物を失ってもかわいい赤い帽子で大切にされているお狐さんなどを横目で見ながらやっと、、、、




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着いた〜!!山頂!
標高233m。(ちなみに大文字山の火床が330m!)




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ここは一の峯、上ノ社。




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周辺ぐるりと塚だらけ。




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お狐さんもいろいろ表情が違ってる。
私が回っている間にもお店の人が新しい鳥居(ミニ)を設置してはったので、あまりコワイという雰囲気はなし。




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山頂を過ぎて二の峯に向かう。
ここも鳥居鳥居、、、
反対側から登ってきた参拝者とすれ違う。





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二の峯・中ノ社




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三の峯・下ノ社


実はこれらの神社はみな明治以降に建てられたもの、個人が勝手に塚を建てるのを抑えるためだったらしいが、これがかえって逆効果になって、その後も塚が林立するはめに。
この宗教的アジア感が伏見稲荷のおもしろいところでもあり、外国人に受けるところではないかしら。



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異次元へ続いていそうな鳥居をまた潜りぬけ、山を下りる。

四つ辻にもどってミつ辻、そして本殿へ戻る道には、それはもう神社林立、すごいことになっている。



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道教の神社(?)もあったり、、、
道教では竹の鳥居か?




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しかも、、、、



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平気で祭壇を駆け上るお猫さまなんかもいて、混沌。

本殿手前、お山巡りの最終地点ある荒木神社。




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稲荷大神が鎮座されたときにその荒御霊をここへ祀ったとされるが、現在の形態になったのは明治以降とのこと。




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ここにはお不動さんも祀られていて、社務所の方がお花を供えておられた。

なぜ、ここを特記するのかというと、ここでしかゲットできない手ぬぐいを数年前から欲しい欲しいと思っていたからなのだ。やっと来ることができた。



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で、これがそのお狐さんてぬぐい。かわいくって好き。
一人だけ後向いている子がいるのがわかるかな?





浄土寺日吉神社〜なつかしの換骨堂 - 2017.12.26 Tue





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ここは錦林車庫近くの日吉神社(浄土寺)。
日吉といえば総本山(?)は坂本の日吉大社。その数ある日吉大社を勧請した神社のひとつ。
実は学生の頃から「こんなところに日吉神社??」と思っていたのだ。当時はもっとうっそうとした木々に覆われていたような記憶があるのだが、、、





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日吉は「ひよし」とも「ひえ」とも。
日枝→ひえ→比叡、、、で比叡山延暦寺ができたときも比叡の地主神としてあがめられ、天台宗とむすびついたのが山王権現信仰。山王さんのお使いが猿なので、ここにもたくさんお猿さんがいてる。




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まあ、ひとっこ一人いません。地元の方しかしらない神社だと思う。




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かの紫式部や清少納言の時代、一条天皇の御世にここへ勧請されたと言うから、かなり歴史は古い。ちなみに勧請した母后は真如堂を創建された方、ここはちょうど真如堂の裏手にあたる。




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なぜか下におかれている神額。

秀吉の幼名・日吉丸は日吉神社からきているというが、ほんまに猿に似ていたのだろうか不明(^_^;
ただ、ここの火元責任者の名札の名字が「木下」であったので、笑った。ほんま?(わからない人のために、、、木下藤吉郎)




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阿吽の狛犬ならぬ狛猿。呍形は子を抱く雌ザル。反対の阿形は長寿のシンボル桃をだく雄ザルである。



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境内の奥にはお不動さんも祀られていて、、、さらに奥へ行くと、、、




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あら、なにやら素敵な小間の茶室ではないか?




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と、思ったら、もうすでにお隣の換骨堂(真如堂境内外塔頭)であった。
裏で続いているとはしらなかったわ。




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この換骨堂、尼寺である。現在も庵主さんがお茶をおしえてはる。
なんとなれば、学生時代、ここの茶室をお稽古に週一で借りて使わせてもらっていたのだ。前栽の風景は記憶とちがってかなり整えられたようだ。懐かしい。、、、だから日吉神社の存在も知っていたのよ(^^)




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換骨堂を南に行くと、今はもう建物もないが、かつて東天王町の交差点南西に餅屋さんがあった。上菓子屋ではないけれど、見た目もかわいく安くておいしい生菓子を、ガラスケースにいれて売っていたので、換骨堂のお稽古のとき、お菓子当番にあたったら、ここのを買っていったのも懐かしい。




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ある日お菓子当番だった後輩が、稽古用菓子にチョコレートを買ってきて、啞然としたのも忘れられない。あの子は、その後若くして亡くなったことも、ここへくれば思い出す。





師走雑記2017 - 2017.12.23 Sat

あとちょっとでもう新年だなんて、、、(オロオロ、、、)





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恒例の北野天満宮へ大福梅を拝領に。
もう戌年の絵馬があがってる。




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「おおぶくうめ」です。くれぐれも「だいふくうめちょうだ〜い!」と連呼しないように。

境内で実って境内で土用干しした梅で、その時々にそんな様子をみているので、ここの梅は格別。





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天満宮へ来たら、ランチは東門前のCafe蕪庵さんで。おばさんひとりでやってはって、ヘルシーランチどす。あとデザートはパウロさんでナタセットははずせませんね。




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そこから上賀茂(というか西賀茂か?)へ飛んで、年末年始だけ販売の甘酒干琥珀をゲットしに霜月さんへ。




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ここの干琥珀は柚子が有名で、おいしいけれど、ほのかな甘酒の香りがたまらないこちらもおすすめ。(年末年始のみというレア感ももいいね)




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ついで洛中。
ご愛用の干菓子・亀廣保さんとこをちょっと上がったところのカステラのお店然花抄院さんの奥にあるGallery SUGATAさんへ。知り合いのアーティストさんの展示。




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店は行ったことがあるが、ギャラリーの方ははじめて。




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立派な通り庭が比較的よく保存されていて感激。




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おくどさんも井戸も一応残っているようだ。

漆黒の不思議な素材を用いたエンボスアートはあまり見た経験がないが、以前これを茶室の床にみたててお茶を飲む、というイベントがあった。ハイブリッド茶会とでもいうべきか、茶人の力量がとわれそう。




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この近くに以前から気になっていたのよね、幕末から明治に京都で活躍した日本画の絵師。待合掛けなどで時々拝見するが、ここがお家だったのか。
京都はよく見るとこういう碑があちこちにある。だれこれ?というような知らない方でも、碑を見て改めて調べると、これまたおもしろいんだな。



数年前から紫野あたりのお茶が熱い。その仕掛け人の一人でありながら京都在住でなかったお茶友さんが今年やっと京都に移住叶った。しかもお茶仕様のお家へ。
ますますお茶が熱くなりそうな紫野。




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朝茶、というか朝ご飯を茶室でよばれる。このあとお茶を点ててもらってしあわせ。
もうちょっと近ければいりびたるかも(^_^;




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後日、ここの茶室の炉がこのような使い方をされていてたいそううれしかった\(^O^)/


つい最近、ご近所の平安神宮に新しい観光客のためのスポットができた。なにやら工事しているなとは思ってはいたが。




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もろ観光客、外国人向け(二階が免税店)の施設だが、近所なのでちょっと好奇心丸出しで行ってみた平安神宮・時代祭館十二十二




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東向きのアングル、正面は東山、右手がロームシアター。

十二十二は「トニトニ」と読ませて時代祭のおこなわれる十(月)二十二(日)を続けたものらしい。



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この建物、目に見えるところはすべて木造で、神社建築そのものなんだが、実は鉄筋。(そういえば薬師寺の食堂もそうやったな)建物としての雰囲気はよいが、自販機が若干目障りやな〜。




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中は大人の京土産、といった感じのショップがはいっている。




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軽食もわりと多彩。(イカ焼きスタンドまであるよ(^_^;)




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個人的にうれしいのが、一保堂の抹茶がここで買える!
俵屋吉富もあるので、簡単なお茶のおもてなしには重宝かも。しかし、、、これ以上このあたりに観光客が増えて騒々しくなるのもちょっと考えものやな〜、、、、、






春日若宮おん祭2017〜御旅所にて神遊 - 2017.12.20 Wed

近鉄奈良駅でおりたらそこはもうおん祭だった。(12月16〜17日)




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保延年間(12世紀)にはじまったとされる春日若宮おん祭。
調べてみたら、前に出かけたのはもう7年も前だった。(若かったな〜)

深夜におこなわれる遷幸の儀・暁祭(1:00AM〜)を凍死寸前になりながら見た記憶がある。
若宮の神様が本殿を出て、春日大社参道にある御旅所・行宮にお渡りになるのは深夜、真の闇、静寂、のなか、榊の木を手にした神官に十重二十重に取り囲まれ神霊がお渡りになる。榊の山が動くように見え、古人は「青垣山の移り行く如し」とたとえたという。
「ヲ〜ヲ〜」という警蹕の声は人の声に思えず、この世の物ではないような心地がした。





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三条通りを春日神社参道へ向かう。
17日は朝からお渡り式という時代絵巻が繰り広げられ、7年前には見たのだが、なにせ人がいっぱいなので、今年はもういいや、とスルーすることにした。
お渡り式をみて帰る大多数の人たちの流れにさからって東へ。





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影向の松
春日明神が初めてお姿を現した場所で、お渡り式の各座はここで足をとめ、芸能をショートで奉納する。特に猿楽の金春座は能の原点であるここで舞を奉納するのだ。(能舞台の背景の松はこれがモデル)



↓ これは7年前、松の下式を裏側から見た時の写真。

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(小さすぎてわからんな〜)





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お渡り式を終えて帰途につく流鏑馬の稚児たち。




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さて、御旅所に到着。うん、けっこうな人だかり。
7年前はここの入り口に埒をたて、金春太夫がこれを切って、行列が中へはいるところも見た。

↓ 中央の小さな柵に白い紙が結んであるのを切る(7年前の写真)

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向かって右の左方の鼉太鼓(だだいこ)は日輪・龍である。
右方のは月輪・鳳凰になる。

さて、いよいよ若宮様をお楽しませする神遊のはじまり。(15:30〜)




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6人の御巫(みかんこ)による神楽。

後の階段の上が若宮様おわします行宮。




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前にかざした藤の簪がかわいいよね。
扇舞あり、鈴舞あり、唯一女性による舞。




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ついで少年たちによる東遊(あずまあそび)。
このころになるとやや暮れてきて、篝火に火がはいる。なぜかずっと杉が燃えるだけでないよい香りが御旅所に満ち満ちていたが、沈香でも焚いていたのかもしれない。




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平安時代に近衞の官人が出仕したため。装束は細纓冠緌に桜を翳す。





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源氏物語絵巻を見ているが如し。




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ついで田楽
左右の端に立つ大きな花笠が美しい。




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行宮に奉納された御幣も五色と華やか。

しかし、、、遠すぎてどんな芸能をやっているのか後からはよく見えなかった。
神様にお見せするので、われわれに見えなくてもいいのだけれどね。




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この華やかな笠は綾藺笠というらしい。


さて、17:00〜、実は本日の私的メインイベント。これを、これだけを本当は見に来たと言ってよい。

細男(せいのお)



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白い布で顔を隠すのがそもそも異様。
そう、異様な舞なのだ。7年前もこれにいたく心惹かれた。




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時、あたかも逢魔が時。日没前後にこれをもってくるところがあまりにはまりすぎ。




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安曇磯良(船鉾のご神体でもあるよ)の舞というが、7年前の旧ブログから細男の由来を。


神功皇后が朝鮮出兵に向かうとき、常陸国の海底に住む安曇磯良(あずみのいそら)に船の舵取りをさせようと使いを出したが応じない。訳を聞くと、自分は深い海底に長い間住んでいるので顔中に牡蛎が吸い付いてしまってあまりに醜いためでられないのだ、とのこと。そこで住吉の神が自ら拍子をとって歌い舞うと、舞楽好きの磯良はたまらなくなって醜い顔を覆い、首に鼓を掛け「細男」という舞を舞いながら海からでてきて、神功皇后の渡海を助けた、という話。






(拡大してみてね)


このちょっと脱力するような「ポチャン、ポチャン、、」という単純なリズムに、妖しげに腰をかがめて顔を隠して反閇を踏むように歩くだけ、、、という、これはナニカの呪術か?









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かくして7年ぶりに見た細男も終わり、気がつけばあたりは暗闇の帷がおりてきている。灯りが極端に少ない奈良公園、暗さがはんぱない。




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翁を略式化した神楽式ではあの「とうとうたらり〜たらりあがりいたらりとう〜」の呪文(?)




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ついで舞楽5番10曲

このあたりになると寒さはますますしんしんと。
今年は7年前に凍死しかけた(^_^;経験をふまえ、上半身の防寒対策は万全だったのだが、いかんせん、足元の対策がもうひとつであった。次回への課題。




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鼉太鼓。
この大きな音にはしびれる。
ちょっとだけ、音を録音 ↓








蘭陵王の時の鼉太鼓はもっと激しくてやばいのよ。
しかし管楽器のこの不協和音的な音色はなんというか、、、やっぱり不思議。はるか昔に大陸からわたってきた、、というのが納得。



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赤系装束の左方は中国・印度から伝わる唐楽
緑系装束の右方は朝鮮半島から伝わる高麗楽

と、よばれ必ずペア(番舞・つがいまい)で舞われる。




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左方舞










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南都楽所(なんとがくそ)の楽士さんたち




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右方舞




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望遠で暗い中撮るのはこれが限界。




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こちらは和舞(大和舞)舞楽が異国的なのに対して和風。
榊を手にして4人の舞手。

今夜はお泊まりできないので最後に大好きな蘭陵王を見て帰ろうと思ったら、、、




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あら、蘭陵王の番舞の納曽利(なそり)が。

この二曲の順番はお渡り式の競馬で勝ちを取った方が先になるとのことで、今年は右方の勝ちだったようだ。

しかし、蘭陵王に比べ、あまり見る機会のない納曽利、はじめてじっくり見た。蘭陵王は美貌の猛将・高長恭のストーリーが有名だが、納曽利は双龍の舞だと今回初めて知った。




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そして納曽利の舞納めを迎えるが如く立つ蘭陵王。




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猛将の勇壮な舞は腹にしみこむ鼉太鼓の音とともに、カタルシスを生む。いつみてもかっこええなあ、蘭陵王。


ここで御旅所をあとにする。
7年前は23時〜、若宮様が本殿にお帰りになる還幸の儀まで見て帰ったから、体力あったなあ、、、
行宮におわすのは24時間弱という、あわただしい神様のお遊び、今年も無事お開きとなったようでなにより。

それにしてもさぶい、、、、、








伏見と宇治で月釜〜御香宮と朝日焼 - 2017.12.18 Mon

お茶友さんが月釜の釜をかけはるので、およばれしてきた。




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まずは伏見の御香宮。
貞観年間(9世紀)に境内から香り高い名水が湧き出たことが由来という「御香」の名前。




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ここに来たらいつもこの自販機の写真撮っちゃうな〜。これで御香宮の名水をペットボトルで売ってたらもっと受けるのに。(普通の飲料がはいってます)




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ボトルを持参すれば、もちろん名水はいただけます。




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伏見城から移築した大手門をくぐると折しも初宮参りなどでにぎわっている。




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こちらの月釜は八畳の茶室にて。
酉年もいよいよおしつまり、名残の鶏がテーマの席であった。
香合も鶏なら、出てくるお茶碗は、よくぞこれだけ鶏の意匠を集められたな〜とびっくりするほど。私は席主である茶友さんが一番最初に求めた茶道具、という尾長鳥の絵のお茶碗でいただいた。最初の茶道具って、思い入れたっぷりあるよね。ありがたい。

お菓子は出てきたときに、あ!卵!って思ったら、ほんまに中がたっぷりの黄味餡でまさに卵!の白い薯蕷。お菓子屋さんと相談され、餡の中の黄味の比率を多くしてもらったり、いろいろ工夫されていてとても美味しくちょうだいした。





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点心を社務所でいただく。伏見奉行所跡の遠州所ゆかりの庭(戦後の再現)を眺めつつ。




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最後にいただいたお土産がこれまた鶏卵素麺で、卵づくし、鶏づくし、お見事でありました!




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伏見からさらに国道を南下して宇治へ。
福寿園の宇治工場の中にある茶室でおこなわれる朝日焼の月釜(松露会)へ。




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こちら福寿園の前にある朝日焼工房。
つい最近までギャラリーでもあったのだが、宇治川沿いに新しいギャラリーを建てはったので、現在はclosed。




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今回、ベルギーからおいでのT先生(遠州流)のお席。T先生のお茶会には何回かいったことがあって、日本人より武士的でかっこよいし美しい点前をされる。
待合で待っていたら、なんと、水屋のお手伝いに知った顔(遠州流じゃないのよ)が数名!びっくり。みんなこんなとこでもつながっていたのね、茶縁おそるべし。




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(ここは小間もある)



T先生が自らお点前されるすがたは端整でりりしい。
棚がきれいさびの遠州の面目躍如の、まるで家具のような指物の棚であった。
お運びや後見されているのが朝日焼の当代ご兄弟で、これまたびっくり。
そういえば朝日焼は遠州七窯のひとつであったな。主茶碗が当代(まだお若い)がイギリスの(私行ったことある)リーチ窯(バーナード・リーチの窯)で作ったという土がマーブル状になった茶碗。釉薬は当代がお好きなライトブルーである。焼物の茶道具は全部ご自分で作れるからいいよな〜。




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ちなみに福寿園の施設内には製茶や陶芸の体験コーナーもあるんだよ。




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しかも茶園まであったとは、今回初めて知った。



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覆下茶園もある。朝日園は宇治七名茶園のひとつであった。




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宇治川沿いに北へ歩く。宇治川は今日も流れが速い。鴨川を見慣れていると恐いくらいだ。





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ここが朝日焼の新しいギャラリー&ショップ




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宇治川から見えるところに小さな茶室もあってなかなかよい雰囲気。




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ショップで朝日焼と和蝋燭の大與さんコラボのキャンドルカップをもとめた。
大與さんといえば以前ターミナル京都で当代とコラボの茶会されていたので、仲良しなのだろうな。
米ぬかで作られた蝋と朝日焼、デザインはスフェラというこのキャンドルは無月と命名されている。朝日焼の新しい展開。




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二つの茶会をハシゴした日のおわりに、暗闇で火をつけてみると、このように。






當る戌歳吉例顔見世興行〜初のロームシアターで - 2017.12.16 Sat

師走の京の風物詩、顔見世興行。




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(南座)



しかし、四条通りの南座には招きは上がらない。少々さびしい。
昨年から耐震工事にはいって使えないため、昨年の顔見世は 先斗町歌舞練場だったかな。(これは行っていない)今年もまだ使えないので、初のロームシアター(京都会館!)で。徒歩圏内なので,今年は行ってみよう。





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まずは昼間に事前偵察。(というかいつもの通り道、、、)
ロームシアターは間口が広いので、招きを精一杯あげてもちょっとショボく見えるな〜。





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こんな感じになるのね。

今年の目玉はなんといっても中村橋之助の芝翫襲名と、中村三兄弟そろっての襲名披露。成駒屋だね。




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ついでに二階も偵察。
ほうほう、こんな感じか。ここに赤提灯とは!




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昼の部開演中。

さて、後日夜の部へおでかけ。




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まあ、やっぱり、年に一回だから着物ででかけよう。帯は色で選んだので、特に意味はないが、なんとなくおめでたそうだし、、、(^_^;




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有名店のお弁当手渡し所。予約しないと手に入らないし、早く予約しないと売り切れ御免だったみたい。




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(ご祝儀の馬)


夜の部の出し物は、鴈治郎・藤十郎の「良弁杉由来〜二月堂」、時蔵・孝太郎の中村三兄弟の「俄獅子」、芝翫の「人情噺文七元結(口上付き)」、勘九郎・七之助の「大江山酒呑童子」


まずは藤十郎・鴈治郎父子が母子を演じるという良弁杉。
毎年お水取りにいっているので、ミニサイズの二月堂のセットにびっくり。若干違うところもあれ、見ただけで二月堂や〜とわかる大がかりな舞台装置であった。




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メインはやはり芝翫の文七元結であるが、これはもともと落語の大ネタ、笑いあり涙ありの人情話で悪者はでてこない。まるで落語を聞いているが如き芝翫さんの長兵衛はさすが。女房役の千扇さんとの掛け合いが面白くてみなさん大笑い。娘役の壱太郎さんもあいかわらずかわいいねえ。最後の方にちょい役で仁左衛門さんがでてきたと思ったら、ここで襲名の口上となった。
橋之助の時代からTVによくでてはったから、こういう姿をみると「めでてえな!(半七捕物帳っぽく)」と声かけたくなる。




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かっこええな〜〜と今回特に思ったのは時蔵さんの姐さん芸者である。俄獅子でならずものの若衆相手にばったばったと、しかも女らしく艶っぽく倒してしまう姿のすてきなこと!芸者だけれど、鯔背〜!相方の孝太郎さんも、さらに女っぽく優美なタイプの芸者さんで、これも若衆をうちまかす姿は胸がすく。




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実は私、ロームシアターになってから中にはいったの初めてなのだ。京都会館時代は何回も来たけれどね。お客さんは大半が洋服であったが、それでも着物率は高い方かな。舞妓ちゃん、芸妓さんもきてはって華やか。(やっぱり顔見世は着物で行きたい)




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花道のすぐ横に席をとったので、役者さんの足のすね毛までばっちり見える(^_^;




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ロームシアター内でお弁当を食べられるのもこれが最初で最後かも。いつも幕間が30分しかなくて大急ぎなのよね。この広い劇場でみんなが一斉にお弁当を広げる様はなかなか壮観。




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最後に勘九郎の酒呑童子がまたヨカッタ。この方、身体能力が高くてケレン味のある芝居がとてもうまいと感じる。今回も鬼の姿になってからの踊りが迫力あった。
でも、童子姿の時もよかったのよ。仕舞の「大江山」をやったことあるので、唄の歌詞が、「あ、能の大江山の謡と同じ!」とわかってうれしかった。
〜さて、おさかなはなになにぞ ころしもあきの山草 ききょうかるかやわれもこう 紫苑というは、、、




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童子がかわいいのに、お酒(神便鬼毒酒)をつがれるとちょっと本性をだしてへべれけになるまであおるあおる。最近岡野玲子さんの「陰陽師〜玉手筺(酒呑童子〜守天童子のはなし)」を読んでいたので、かわいいけれど悲しい童子の姿とかさなって、よけいに印象深かった。
ここでもお姫様役の壱太郎さん、美しかったよ〜(失礼ながら、鴈治郎さんの息子とは思えない、、(^_^;)




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夜になるとロームシアター版顔見世もなかなか雰囲気がある。




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今年も見応えがあった。みんな上手い。
私の世代は、少し上の先代團十郎さん、尾上菊五郎さんなんかをTVでよく見て、気がつけばほぼ同世代の時蔵さん、勘三郎さんなどが活躍して、そしていつのまにかその子息たちの時代がきている。それぞれの世代を共有した歌舞伎役者が順送りに伝えられていくところも歌舞伎のおもしろさではないかしら。








漆搔き・猪狩史幸展と茶話会〜川口美術 - 2017.12.13 Wed



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鴨川・下鴨、糺の森はもう冬景色も近い。




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下鴨川口美術にて、岩手県浄法寺(二戸地区)で漆搔きをなりわいとし、漆を搔かない冬には漆器をご自分で採取した漆で作っておられる猪狩史幸(いがりまさゆき)さんの個展開催中。
本日は猪狩さん本人のお話しを聞きながらお茶する、という会。

現在日本で使われる漆の90%が中国産で、残りの10%のうち6割以上を生産しているのが浄法寺、このあたりは8年前、浄法寺漆を復興させた岩館さんの講演会で聞いて知識としてはある。

さて、漆搔きが職業としてなりたっているのはこの浄法寺とあと関東の方に一箇所だけと聞いた。漆の需要はそれなりにあると思うが、律速段階は漆の木の生育にあるらしい。漆の木を植林して、掻けるようになるまで15年、そして1本の漆からとれる漆は約200ml、ひとつの漆製品には平均約30ml、漆の木が生える山にはそれぞれの所有者がいて、彼らがいつ漆栽培をやめるかわからない不確定さ。いろいろ問題はあるようだ。
今は日光東照宮の修復に国が買い上げるというビッグウェーブがきているので、上向きなのだそうだが、それがおわるとまた低迷期にはいる、、、漆掻きはそんな浮き沈みを繰り返しているとか。




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作品ととともに展示されている搔いた後伐採して2年くらいたった漆の木。
この筋状の傷から漆の樹液を採取する。山に入って1日もくもくと漆を搔く仕事はとても孤独な作業らしい。一日中だれとも話をしない日もあるとか。

猪狩さんは採取だけでなく、漆の精製もされている。ここでとれた漆はもともと少し黒い色をしているそうだ。作品を見せてもらうと、色素もなにもいれないで、漆だけの重ね塗りで作られた器は、渋い赤味を帯びた黒、と言おうか。木地が透けて見える溜塗に近い。木地は木地師さんにお願いしているそうだが、シンプルで日常使いの器として手の中でのおさまりがよい。





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左手に、漆を採取する桶(これも木の樹皮を使った手作り)、右手に採取する道具。この道具も作り人が絶滅危惧種であるらしい。

価格的に日本産は中国産漆の約5倍だそうだが、昨今中国産も漆も値上がりしているという。都市化がすすんで漆掻きのなり手がへったこと、中国国内でも需要が増えたこと、、、など。漆を使う職業の方は漆の値段の高騰に苦労しているらしい。




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クリスマスも近いので、ヤドリギがいけられている。

質疑応答で中国産の漆は日本産に劣るか、という話がでたが、漆は生育した土地や気候によってそれぞれ色や性質に土地の特色があるのだそうだ。だから中国の漆も日本の漆と性格は違っても品質は劣らないそうだ。ただし、採取法の違いなどから不純物混入が多かったり、流通過程が長いので、その間の品質管理ができていなかったりで、悪いイメージがついたらしい。
そうなのか、目からウロコ。やはりたずさわっている方の話は勉強になる。




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漆の森や、漆掻き、漆精製の作業の動画など、見せてもらって茶話会は終了した。

茶道具に漆は必要欠くべからざるもの、それらを生産するためにいろんな段階でいろんな人が黙々と仕事をしているのだ。塗の棗一つをとっても、有り難いと思わなくてはならない。
そんな漆のお話しであった。







今年もこれで最後、師走の夕ざり茶事 - 2017.12.11 Mon

いよいよ師走、あわただしい中、今年最後の茶事を夕ざりで。




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ひとつひとつは美しい紅葉であるが、、、




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こうなるともうお手上げ、、、、

露地掃除も完璧すぎるのはよくないと誰か言ったよな、言ったよな、きっと、、、と言い訳しつつ散り落ち葉の風情という、、、妥協の産物。

今年の落ち葉は例年より早かったなあ。




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寄付の記帳で全日根さんと諏訪蘇山さんが同居する。

本日のお客様は建築士I君と、彼が設計した(未完成もふくむ)茶室のオーナーのお茶人さん。
みごとにおっさんばかり、、、、もとい!おぢさまばかり。




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毎年出すグレゴリアンシャンテ。
燭台がいいのがなくて、赤い蝋燭にヒイラギを飾ってみた。




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冬至も近いので、柚子飾り。これは一会後お土産になる予定。




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水屋無しのひとり亭主なので、汲み出しもセルフでお願い。
こういうとき、火鉢って便利〜♪




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手あぶりも出した。
もひとついるかな〜。





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こうしてみると散り落ち葉の露地もなかなか。
怪我の功名ってやつ?





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夕ざりの初座は裏千家では花から。
American Holly(別名:クリスマスヒイラギ)と椿。
花入は最近ゲットした鶏龍山。




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初炭は、これもあちらこちらで拝見する古い暦を釜敷に貼り付けてみた。
暦手、、、師走だからねえ。




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湯桶も用意したが、少しおいておいただけでもうこんなに落葉。
これも景色か。




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煮物椀は蕪のみぞれにしてみた。

おりしも、懐石中にみぞれならぬ大時雨、幸い中立の頃にはやんだが、夜空が冴え返って急に寒くなる。




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お正客様は、茶道具や茶の歴史や流派のこと(石州流の一派でいらっしゃる)茶室のことなど、よくご存じで、これに茶室建築のI君がからみ、茶事初体験ながら茶室を持ち茶道哲学を堅持される次客様、お話しはつきることがない。というかもっと話したい、、、が、いやいや、茶事をすすめねば、、、




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懐石がおわるころ、亭主の疲れもピークに達するが、これまたこれからの後座が肝腎肝腎、と自分に喝をいれる。

お菓子は愛信堂さん、今年もとってもお世話になりました。
銘は『柝の音(きのね)』

今年は南座工事中のため顔見世が徒歩10分もかからないロームシアター開催だからね。




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中立の頃はもうすっかり暗くなっていよいよ燈火の出番、夕ざりはこれがあるから好き。
(アラも隠れるし、、、、)




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裏千家では正午の鳴り物は陰の銅鑼だが、夕ざりでは陽の喚鐘を使う。

最後の一点を残して迎え付け、手燭の交換、これがクライマックス。

しかし、ひとりであちこち火をつけまくるのは、けっこうしんどい。やはり燈火係りがほしいなあ。




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濃茶茶碗は今年あちこちで大活躍した堅手の「玉椿」ちゃん。
いとしい茶碗になった。

軸は、臘八、成道会にちなんで、なにか仏様にまつわるものを、と焼経をかける。




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続き薄にて。
乙女たちならばきっと「きゃ〜かわいい〜♪」の声がかかるところ、あえておっさん達におぢさま方に、カワイイをぶつける。

暦手の古い茶碗とか、古唐津、しみじみとこれまた鶏龍山の茶碗などで、名残惜しの茶談義、清談?をしつつ、更ける夜。
今年もいろんなお茶を楽しんだ。よき一年であったと思う。また来年も体力が続く限り、あれこれお茶を楽しみたい。だいぶんあちこちに茶債もばらまいたことだし、回収にまわらねばね〜(^_^;


夜咄なら帰りの電車の時間の心配もせねばならぬところ、夕ざりはまだまだ余裕なのです。

願わくば、お茶室をお持ちの、あるいはお持ちになる予定の本日のお客様に、茶事の客としてよんでほしい〜〜と、口に出せば叶うらしいから、ここで言い置いておきます(^_^; ふふふ、、、









末法/Apocalypse、滅法よかった!〜細見美術館 - 2017.12.09 Sat

細見美術館にて開催中の「末法/Apocalypse」

サブタイトルが「失われた夢石庵コレクションを求めて」




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、、、、で夢石庵ってだれ??

夢石庵がどんな人か説明もないまま、入り口はいったとこの「ご挨拶」では、仏教美術の美しさにひかれ一つコレクションすればまた次がほしくなる、その美にかきたてられる欲望、美の獄にとらわれた人、、、、云々の説明。

なんかこれ聞いたことのあるような身の上だな、仏教美術を茶道具に置き換えるといい。茶の美の獄のとらわれびと何人かしってるぞ。

で、いきなり興福寺伝来井上馨旧蔵、鎌倉時代の「弥勒菩薩立像」
高さは実際の人物の半分くらいの大きさ。繊細な細工の天冠をいただき、蓮のつぼみのついた長い茎を両手でもつ姿が美しい。蓮の茎が作る曲線が百済観音の肢体の曲線を思い出させて、これはやられるわ、、、と思う。これがコレクションの幸か不幸か最初なら、以後次々と美しい仏像へ駆り立てられる気持ちが理解できる。

かわいらしい迦陵頻伽は室町時代のもの。片足、といっても迦陵頻伽だから鳥の足なのだが、をあげて、まるで舞っているよう。失われた片手がなくとも妙なる調べが聞こえてきそうだ。

鎌倉時代の春日厨子の中におわすちいさな仏様は天上天下唯我独尊のポーズか。小さな鏡が設置されて仏様に光が当たるような照明、厨子の中に映った影が神秘。

一抱えもある唐招提寺伝来の奈良時代の蓮弁。かつてどなたか仏様の台座であったものか。罰当たりかもしれんが、長板のかわりに使ってみたい。

平安時代の経筒、ええなあ。この前手に入れ損なった。花入れにほしいのだが。

縦が7〜8cmくらいしかない小さな法華経断簡はびっちり書かれた経文の背景に、蝶鳥下絵(山の景色みたいにみえた)。先日国宝展でみた平家納経を思い出させるがこのミニミニサイズなのがよけいに美しい。

おお〜!
鎌倉時代の春日若宮神像と春日若宮曼荼羅。
髪を総角に結った少年の若宮がりりしい。時まさに春日若宮御祭が近い。行こうかどうしようか、まだ迷っていたが、これは天啓か、行け!という?

次の展示室へはいって、おや???と思う。
なんだかがらっと内容の雰囲気がかわる。

長谷川等伯だの与謝蕪村だの,円山応挙だの。
ちょっと仏教美術からはなれるが、夢石庵さん、ちょっと一貫性がないコレクター?

そういえば、等伯は国宝展で松林図をみてきたところ、ここの展示は「四季柳図屏風」。金地に柳の緑とえらいシンプル、、、と思ってよくみれば、、金を盛り上げてレリーフのような技法で書かれた柴垣が!金地にすっかりとけこんで、方向によってはよく見えないが光の具合で浮き出す感じ。さすが障壁画の等伯。

最後の展示室は金峯山寺伝来の藤原道長一族が埋納した品、およびその残欠。

弥勒信仰〜56億7千万年後に兜率天から人間界に下生し救ってくださるという弥勒菩薩、その下生の場所であるとされる金峯山寺に、道長はおびただしい経筒や鏡、小さな仏像などを埋めた。まだ56億7千万年はたっていないけれど、埋納品は発掘され今ここにある。

ガラスのケースの中にこれらの残欠が無秩序に積み上げられている展示が、栄華を極めながら来世に不安をかかえていたであろう道長の思いのかけらのようで、ちょっとじ〜んときた。





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で、結局夢石庵ってだれ???

と最初の疑問にたちかえるのである。

答は展示室をでたところに用意されているのだが、ばらすのはルール違反なので秘密にしておきます。お楽しみにおでかけください。納得できる解答です。




某町家講座で呈茶 - 2017.12.07 Thu

11月と12月、某町家にて開かれた講座にて、ちょっとお呈茶をさせてもらった。




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11月はお餅を箱火鉢であぶったのをお菓子に抹茶を点てた。




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座敷につらなる坪庭に面したちょっとしたコーナーはとても居心地がよい。
ただし、11月だったから。12月にはここ、寒いったら、、、、(´・_・`)




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炭で餅をあぶるのっていいよね。なんだか懐かしい。
いまじゃほとんどレンジでチンだが、昔はこんな感じで餅焼いてた。
お茶をやりだして、炭を自分であつかうようになって、また身近に感じられる火鉢(ここの備品)。




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急ごしらえの抹茶点てるコーナー。
市川孝さんのミニ炉(熱源はアルコールランプ)と台湾の焼物の薬罐がお役立ち。





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お餅はきなこ餅に。

この日の講座のテーマは紅葉狩りの穴場についてであった。けっこうあちこち行ってはる人も満足された内容だったようだ。私は遅れてきた人のために餅焼いたり、茶点てたりで拝聴できず残念。




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餅焼きコーナー(?)から坪庭をめでる。
よき景色なり。




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さて、12月の講座は漢方薬についてのお話し。




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なので講座にあわせて漢方薬でもある菊花茶を煎れることにした。




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11月の縁側は寒いので、今回は洋室のテーブルにて呈茶。




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銀月サロンのお姉さんに菊花は体を冷やすので、体を温める枸杞(クコ)といっしょに飲んでバランスを取るのがスタンダードとおそわったので、菊花と枸杞の実をいれる。




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まさに陰陽、太極よね。




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じわ〜っと花開く菊茶。
ガラスのチャフーがいいのは、これを見て楽しむため。





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味と香りはカモミール茶に一番近い。

ちなみに漢方としての効能は眼精疲労ほか、風邪予防、リラックス効果などなど。




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講座白熱中。

今回はばっちり聴講できた。

よき機会を与えてくださった方々に感謝。




お一人様comme ci comme ça - 2017.12.05 Tue

東山二条からご近所に移転してきはって二回目のcomme ci comme çaさん。(前回
予約がとりにくいので、二ヶ月前から席を確保していたのに、、、、




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月イチグルメ倶楽部(会員二名)の相方がこんなときにインフルにやられるなんて、、、、
しかし、キャンセルももったいないので、あえてお一人様フレンチに挑戦。




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お一人様なので、カウンター席、むかいはキャビネットなので他人の目を全く気を使わずにすわれる。
これはお一人様にはありがたいご配慮。
おかげでSNSにうち興じたり、持参した文庫本を斜め読みしたり、我が家とおなじようにくつろいで過ごすことができたのだ。




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例によって食材については記憶力にむちうっても全然でてこないのでアテにしないで。
これは前菜の鰆のポワレと野菜のキューブ、そして九条葱のムースソース。九条葱のムース、、ふふふ、これ美味い。





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こちらはかつては二軒続きの町家であった。
こうも見事にレストランに変身するとはね。外構の構造はほとんど手をいれていないのに。

メインホールの方では外国のお客様もおられるらしく外国語も聞こえるがおおむね静かでBGMがここちよい。




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蕪蒸しのフレンチ翻訳ともいうべき。上にのっているのは生雲丹。
まずはスパークリングワインを。




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薄いトーストの上にのっているのは天敵(!)フォアグラと牡蠣。
前回もそうだったが、それでもここのフォアグラは食べられるのよね。(いままで安物しか食べてなかったのかな)




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二杯目は白ワイン。

この魚介のスープが本日一番おいしかった。
上にのっているのは甘鯛+とかしチーズ。
出汁は魚介で取っていろんな野菜でさらに味をプラスしたそうで、一瞬トマトのスープかとおもったくらいトマトの風味が残っていてとても美味。





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三杯目赤ワイン

ボーイッシュでとてもフレンドリーな奥様についでいただく。





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料理を待つ間の文庫本。
ひとりで酒飲みながら本読むおばさんはなにやらうら寂しい感じだが、誰も見てないので(他のお客様からは死角になる)それもいいか。(おしゃれな感じにはどうにもならんのよね)

お相手は島田荘司。




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本日のメインディッシュは牛肉で。やわらか〜い♪
他にも岡山の鹿肉というのもあったが、ジビエはどうも苦手で、、、





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メインディッシュがおわるとこざっぱりとしたご飯メニューがつくのがここのスタイルらしい。今回は牛肉のしぐれ煮のほうじ茶漬け。





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冬はソルベのかわりにさっぱりとしたレモンプリン。
これだけでもうデザート十分なのだが、、、、




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やはり別腹のデザート(^_^;
クリームブリュレ。
お好きな方にはチーズの盛り合わせもあるのよ。





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さすがに最後のプチアミューズまでは手が出ず、箱に詰めてもらってインフルはいってる(?)相方へのお土産。


ほほほ、、、お一人様フレンチもなかなか楽しかった♪

ごちそうさま!




晩秋の哲学の道2017 - 2017.12.03 Sun

今年はいろんな状況がかさなって、錦秋をおいかけてどこまでも、、、とはいかなかった。
でもそこは京都の良いところ、遠出しなくても、日常生活圏に紅葉の名所はいくらでもあるのだ。





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今日は哲学の道を歩いて散策しよう。いつもは自転車とばしているので見えなかった景色がみえるかもしれない。




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紅葉も最盛期は少し過ぎたせいか、観光客の姿もまばら。
今年の紅葉は例年より早かったし散るのも早い。



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哲学の道南端から北上するとどうしてもここと、和菓子のとま屋さんが目にはいってついふらふらとはいっちゃうのよね。




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叶匠壽庵でわらび餅をいただき、いきなり腹ごしらえとなった。
散歩これからなのに、、、、




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こちらの玄関に飾られていたのは老爺柿かな。
完璧に茶室の花。




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若王子にはあいかわらず地域猫がいる。
冬を前にたっぷり皮下脂肪をたくわえているようだ。




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しっかり食べて無事この冬も越すんだよ。




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疏水に目をやれば、、、

  風のかけたるしがらみは、、、



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ここの紅葉が一番きれい。




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真っ赤にならず黄色いまま爪先だけ紅いろ。




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こちらは萌えるような赤で白壁にはえる。
見る人は無口になってみとれている。




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鴨のつがいも数カップルがエサを必死で食べていた。君たちも冬を無事越えないとね。




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敷き落ち葉の赤い絨毯を背景に白い山茶花の花盛り。




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哲学の道名物(?)ミツマタももう蕾をつけている。春先に真っ先に地味だけれど花が咲くんだよね。





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哲学の道は東側の川べりを歩くのがオススメ。




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ちょっと寄り道して安楽寺。
ここは紅葉の季節週末のみの公開。今日は非公開なので山門まで、でもこの落ち葉の錦の美しいことよ。


  東山は秋の衣をまとうとて 足元の錦集めけるかな (腰折れ一首)





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ひとつとして同じ色づきの葉っぱはない。




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疏水縁のギャラリーの入り口。
たっぷりと山茶花。




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こうしてみると紅葉だけでなくドウダンツツジの赤も美しいね。




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まもなく来る冬を待つ景色。




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そのさらに先の春の準備もOKですぜ、と桜。




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見上げれば錦の衣をまとった大文字。
美しい町だなあ、、、ここは。





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おまけでうちの紅葉。やっと紅葉してきたと思ったら、もう散り始めた。
早すぎるよ〜。次の茶事まで待って〜〜!





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一葉だけ残った木の葉っぱはとても美しい色合いで景色の中で光っていた。




たこ焼きパーティ、、、、おっと、違う、親鸞聖人忌茶事(^_^; - 2017.12.01 Fri

タライ・ラマの二つ名をお持ちの上に、古唐津コレクター、高麗コレクター、井戸茶碗<個人蔵>さん、イタリアン懐石亭主などなど、多彩な方面で有名な和尚様にまたまたこの秋、お招きいただいた。
今年8月にも来たばかりだけれど、一部では超有名な「和尚様のたこ焼き茶事」と聞けば、これは行かねばなるまい、うんうん。




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ここは町の真ん中なのに、この腰掛け待合いの風情はなんと言おう。くるたびにグレードアップするこの露地、今回は見事な秋の錦にむかえてもらった。




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寄付では西本願寺系の大学である京都女子大の創始者・甲斐和里子女史の紅葉一葉の歌。和尚様のお寺は浄土真宗本願寺派(西本願寺が本山)だからね。
ついでにいうとお西さん(西本願寺)はお茶は藪内だからね。




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待合に入って、うあああ〜〜(゚△゚;ノ)ノ
ここは美術館?博物館?

本願寺さんの紋の下がり藤の金襴も輝く表装のこちらは、御絵伝といわれる親鸞聖人の一生を描いた「親鸞聖人絵伝」から抜粋して四幅の絵物語にしたもの。下から上へ読み解いていくそうだ。
この御絵伝が描かれたのは元禄時代ごろらしく、時代推定は描かれた灯りが蝋燭か紙燭かであるていどわかるとか。後ほどこの絵伝の絵解きもしていただいたが、全部詳しく解説するとそれだけで夜が明けるらしいので、エッセンスのみ。





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さらに飾られていたのは親鸞聖人の書かれた軸(レプリカ)、このお寺の散華、中には御絵伝のコピーから和尚様が手作りされたという散華もあった。
待合の軸は西本願寺法主の令嬢から九条家に嫁ぎ、大正三美人の一人として有名な九条武子様の歌。
冬のお剃刀(剃髪に擬する儀式)の歌であったか。




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かくの如く、旧暦11月28日が親鸞聖人忌なので、今回は親鸞忌茶事と銘打って待合は聖人だらけであったが、、、、実はわれわれ、御絵伝よりも、親鸞聖人よりも、こちらのお飾りに目が釘付け!

もしや、もしや、これは松茸ではヽ(≧∀≦)ノ



初炭点前で、藪内流独特の霰灰、炉の炭の蛤(蛤型に灰をもりあげる)、炭のつぎ方を拝見しつつも心は、、、



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でた!
松茸〜♪土瓶蒸し風汁。

いつもはイタリアンだが、今回はたこ焼き茶事なのでこの懐石しつらえ。ああ、以前から拝見している垂涎の古染の向付。




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ああ、めくるめく松茸の世界、、、o(≧ω≦)o




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目の前で松茸を和尚様があぶってくださる。(このあたりで親鸞忌はぶっとんでいる。聖人様、ごめんなさ〜い。信仰心よりも食欲の方が優るの)

いつもはワインだが、本日は日本酒、しかも獺祭の磨き度の違う三種をご用意いただいた。その酒器がまたすばらしくてね。鶏龍山と三島の徳利最高!お酒がすすみすぎてコワイ。(御連客には乙女だけれどウワバミが複数、、、)


ここまでで十分できあがっていたのだが、その上、本日のメインイベント!




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本寺名物(?)たこ焼き〜!!
和尚様がこれも焼いてくださるが、ひっくり返し方がもうほとんどプロですわ。





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(器が天目ですの〜)


食べ方は三通り。

1)大阪式、、、ソース青のり(これはいつも食べているやつね)
2)明石式、、、お出汁をかける
3)神戸式、、、ソース青のりにお出汁をかける!


3)についてはほんまにこんな食べ方があるのかどうか、しらないのだが、和尚様は「神戸式たこ焼き保存会」の会員であると言い張るのである。でも会員数は会長以下2名とか(^_^;
この食べ方はしたことがなかったが、美味いのである、実に。1)と2)のいいとこ取り。

というわけで、ノンストップで食べまくり、和尚様は焼きまくり、乙女(新旧いりまじって)ばかりなのに小麦粉を空にするという暴挙(?)にでてしまった。実にここの懐石時間最長記録更新(最低三時間は飲み食いしていたもよう)、正午の茶事なのに、後座はほとんど夕ざり(;゜0゜)



ああ、楽しいたこ焼きパーティーであった、、、じゃなくて、これからお茶だ!




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主菓子はおそらく今年最後の栗きんとん。源内焼の菓子器がすばらしい。




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ここの中立の、後座席入りのお鳴り物はお寺の鐘なんです。和尚様が撞いているのをみた併設の保育園の子が「園長先生、なにしてんの〜?」と不思議がる声も聞こえた(^∇^) 愛されてます、園長先生。




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後座の花は美男蔓。うまいとこに赤い実をもってきてはるなあ。

濃茶、薄茶と次々くりだされる茶碗や茶器が、またいつもながら美術館クラス?と思うようなものばかりであった。濃茶の真呉器は、呉器といわれなければわからないくらい素朴な素直な茶碗。対して茶器は背の高い織部のざっくり。薄茶ではルソン織部(緑釉安南か)というめずらしい茶碗も拝見した。記三(紹鷗、利休時代の塗師)の棗まであったりしてこれも眼福であった。もうほんまのお腹も心のお腹もいっぱいいっぱい、、、、シアワセ、、、





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一体何時間の茶事であったのか。楽しくてついつい時を忘れていたわ。

帰りにお土産に待合に散っていた散華を数枚いただいたが、和尚様手作りの御絵伝のやつは聖人のお剃刀の場面にした。最後は親鸞忌で締めないと(^_^;

和尚様、いつもいつも楽しい茶事をありがとうございます。素敵な笑顔、ありがとうございます。神戸式たこ焼き、広めます。
で、なんですけど、結論として、、、、また是非よんでくださ〜い(^_^; 





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