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2018-03

修二会2018〜3月13日〜お松明、走りの行、香水給わり、達陀 - 2018.03.16 Fri

若草山をのぞむ大好きな景色




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今年のお水取りは3月2日に若狭の鵜の瀬までお水送りにきっちり行ったから、なおさらはりきってでかけるのである。




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二月堂

3月13日、これに先立つ深更に、閼伽井屋の若狭井でのお水取りがおこなわれた日。その明くる日にあたり、修二会の行も残すところあと一日、という日だ。




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若狭井がある閼伽井屋
2日にお水送り見ましたけど、ちゃんとゆうべ届いたのですね。(とイメージした方が楽しいよね)




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鵜の瀬から時空をとんできて、若狭井があふれるときにともに出現した白黒の鵜のお姿が閼伽井屋の屋根にある。




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じっと待つこと2時間
しかし今年はほんまにあったかい。お水取りがまだおわっていないのに、、、といぶかしく思うくらい。

今回はお松明のあとのお堂での走り、達陀が目的だったので、なるべく正面の西の局の場所を確保すべく、お堂直下でなく、参道階段に近いところに場所とり。




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三度の案内の声を聞いて(3度目は「出仕の案内(あない)!」「承って候!」)
いよいよ北の回廊を上ってくるお松明
た〜んた〜んたんたんたたた、、、という練行衆が内陣にはいる差懸(さしかけ)の音も忘れずに耳を傾ける。

こういう音も音楽的で楽しみたいのだが、いかんせん周囲のおばちゃんの声がうるさくて〜(´・_・`)





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北に上がり南の欄干の端まで走るお松明

今年も無事、見ることができた。私にとってはスパンのとっても短い「不退の行」ですわ(^_^;




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今年はやや遠景



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それでも火の粉は少しだけ飛んでくる。美しいながめ

達陀のある日(最後の3日間)は参拝客も多いので、規制が年々きびしくなるが、なんとかお堂正面の西の局に潜り込み成功!すでに参拝客でぎゅうぎゅう。(数時間前にいっとかないと、場所とれない。)

これから約5時間あまりをお籠もりする。




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その前に、場所を確保してちょっと用足し。
茶所は最後の3日間はミニ食堂に早変わりするので、軽食をとることもできる。




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他の日は使われない竃にも火が入り、大釜に湯もわく。これも3日間だけのお楽しみの風景だ。





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瓜灯籠


二月堂のお堂には東西南北に局があり、女性でもここまでは入れる。格子の向こうに内陣、外陣が見え、外陣には男性の参拝客(東大寺所縁の招待客のみ)のみ

昨年は南の局でお籠もりしたが、寝ると死ぬぞ!と思うくらいの寒さであったがな、今年のあったかさはどうなんだ。防寒グッズ山ほど用意したが用がなかった。

13日はまず神明帳、「○○の大明神、XXの大明神、、、大明神、、、」と歌うように続く。遅参して若狭井を湧かせた遠敷明神もよばれているはず。




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カラコロと鈴の音、法螺貝の音、差懸の音、声明の声、とくに「南無観 南無観 南無観、、、」のいわゆる南無観コーラスは何度聞いてもいい。般若心経もふつうのメロディーとちょっと違って音楽的で、これも耳にここちよい。
今年もお声に艶があってすごくいい上司永照師が大導師で入堂されており、お声を聞き分けることができた。

正面なので、戸帳がよく見える。その向こうの灯明に描き出される練行衆の影が幻想的で、視覚でも楽しめる。

走りの行は23時ごろから

最初は差懸の音をひびかせて戸帳(白い粗い目の長い布)の向こうで練行衆がお堂のなかをぐるぐるまわるのだが、いつのまにか差懸の音が消えている。
練行衆が足袋はだしでだんだんスピードをあげてぐるぐる走る走る。

 兜率天での1日は人間界の400日にあたる。少しでも天上界に近づかんと、走るのだ。
咒師の「しっちへん!」というかけ声で1人が外陣にとびだし五体投地をする板、バンバン!という音。

和上(練行衆の中の四職の一つ)が「御帳をあげはんべれ〜!」と声を上げると、兜巾、篠懸の格好を許された堂童司が、外陣と内陣をへだてる戸帳をまずふわっとひろげる。そしてきりきりきりと独特の作法で巻き上げてゆく。たくさんのお灯明が燃え明るいので、はっきりと内陣の須彌壇の前に山型に積まれた壇供の餅や糊こぼしの造花の荘厳がくっきり見える。これは兜率天の様子を参拝客にみせているのだという。


走りの行のあとは香水給わり
これも数年前いただいたことある、、と思ったらすでに5年前のことだった。

今回は鵜の瀬までいったので、その水をいただけるのでは、、と思ったが、参拝客にふるまわれるのは昨年の香水なんだそうな。残念。ちなみに練行衆にはその年の新しい香水が与えられる。

「礼堂に香水参らせ〜」

これを合図に格子にかけよって手をさしだす。
(↓小学館の「東大寺お水取り」より)



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長い柄の付いた唐銅水杓で手のひらにたっぷりいただいた。口に含むと甘露、今年はひとしお感慨深い。

午前1時頃、いよいよ達陀

これも数年前南の局から(いっぱいで西にははいれなかった)端っこの方でかすかに見ることができたのだが、今年は堂々真正面から。西の局から内陣までの距離は短いので、思った以上の迫力。

咒師が四天王勧請、四方にて場を浄める四方加持ののち、八天の加持。 

八天は水天(水を撒く)、火天(火の粉)、芥子(ハゼ)、楊枝(楊枝)、大刀、鈴、錫杖、法螺

1人1人が小走りにあらわれ、身をかがめて何回かはずみをつけたあとピョンと跳び上がってはそれぞれの呪物まいてはすばやくひっこむ。

このときのはずみを付ける動作が蛙を連想させてとてもユーモラス、一体どこからこの所作はきたのだろうか。不思議でしょうがない。(これも由来がわからないそうだ)

下の写真(小学館)はたぶんハゼを撒いているところ




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そのあと達陀のクライマックス、3m、40kgある杵型の達陀松明をひきずって堂内を一周した火天と、洒水器と散杖をもった水天のせめぎあい、「ブ〜ン、ブン。ブ〜ン、ブン。」という独特の法螺貝のリズム、とびちる炎、、、もうただただ美しかった。

最後に局の方に向けて放り投げたたきつけられる松明、圧巻である。


興奮さめやらぬなか、この日の行を終えた練行衆が「ちょうず、手水〜」とさけびながら下堂、午前1時半である。











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練行衆が参籠所にお帰りになった後、せっかく本当の若狭の遠敷明神へ、今年はお参りしたのだから、(おそらく)分社の二月堂上にある遠敷明神にお参り、私の中で、今年は若狭と奈良がつながった。



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一段高いところにある遠敷明神から眺める瓜灯籠




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お松明が登ってきた北の回廊をおりて帰途につく。




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練行衆の体をささえる食事をつくる湯屋の夜の景色もとても好きだ。




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裏参道からの帰路




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輪注連の懸かる塔頭発見、ここの方が練行衆に出仕されているしるし。




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というわけで、、、、今年はお籠もりに重点をおいて西の局ゲットのため、お松明の燃えさしあつめははしょってしまった。参籠所の前で、かろうじて見つけた小さな燃えさしのみ、これが今年の戦利品である。


お水取りはおわった、春が来る、、、いやもう十分来ているよね、今年は。





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