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2018-05

唐津やきもん祭前編〜焼物の町を駆け足で - 2018.05.03 Thu

ウン十年ぶりの九州上陸



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博多から玄界灘を見ながらゴトゴト電車に乗って約1時間ちょっと、唐津に到着




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唐津の駅はドアの取手も絵唐津なのである。

今回はるばる唐津まで初めて来たのはこれ!


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今年で7回目という唐津やきもん祭、町を挙げての唐津の器を中心に繰り広げられるGWのイベント。
具体的に言うと、毎年テーマは異なるらしいが、唐津陶芸家さんの町中展示即売やら、唐津の作家さんの器を使った期間限定のレストランや食堂メニューとか、(一番心惹かれた)唐津焼の角打ち!とか。町全体が唐津焼のテーマパーク状態といったらいいかな。

ここで3年前からわが敬愛するタライ・ラマ師(ダライ・ラマじゃないよ、くれぐれも(^_^;)、唐津焼きにちなむ茶会をされている。それに惹かれていたものの、唐津はあまりに遠い、、、でも唐津焼で角打ち、、、ああ、魅力的、、、というわけではるばるやってきたのである。

茶会の前泊で、この日は一日唐津の町を歩き回った。
(茶会の話はまた明日!)




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まずは駅裏の近代図書館にて「古唐津〜もうひとつの桃山」展を。
古唐津のコレクションで有名な田中丸コレクションと中里太郎右衛門コレクションといういきなりの名品展。




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(絵唐津の向付 これのみ撮影可)


ご存じのように唐津は種類があまりにも多く、絵唐津、朝鮮唐津、瀬戸唐津、三島唐津、斑唐津、奥高麗、、、、と多彩で、これが唐津?と思うようなものまであるが、この展示はほんますばらしくて、これだけでもここまで来た甲斐があった、と思うくらい。

なんと言っても奥高麗3碗そろい踏みは壮観で、それに田中丸コレクション嚆矢の有名な木賊紋茶碗(ポスターの写真の上の方)がいっしょに並んでいる様はもう、、、ヨダレが、、、




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と、正気にもどって、図書館近くの中里太郎右衛門陶房へ。
ここは古民家風のギャラリーもあって、当代、先代、人間国宝であった先々代の作品も観ることができる。




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唐津の町はコンパクトで、歩いて回るのにちょうどよいサイズ。しかも古い町並みが残っているので無目的に散策するだけでも楽しい。でも、人が少ない、、、それがよいような、問題のような、、、




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中里さんとこより少し南に行って、民家の間の細い通りをぬけると、登り窯跡がある。
御茶碗窯跡である。




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江戸初期に藩命をうけて中里家が献上茶碗を焼いていたが窯跡だが、ここは江戸中期から、大正にいたるまで使われていたそうだ。




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となりに現役?の登り窯もあった。




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少し南のあや窯ギャラリー
女性陶芸家の中里文子さんの陶房であるが、こちらのお庭がまた素晴らしく、しばしみとれてしまう。奥に茶室・淡如庵があって、裏千家のお稽古場にもなっているそうだ。こんなところでお茶会したいなあ。




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このあたりは御茶碗窯通りとよばれ、こんなタイルの道が続くが、ここにも絵唐津




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駅の表、京町とよばれる当たりは陶芸の販売店やギャラリーがひしめく。
やきもん祭の総合案内所もここにある。




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どこを歩いても、このあたりでは唐津の作家さんたちの展示があって、あっちへふらふらこっちへふらふら、ひきよせられては器を手にとり三昧。




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見るだけじゃなくて、祭の期間限定の唐津焼きx食のコラボもあちこちで開催中。
題して「食と器の縁結び」
器は、とくに唐津は向付に使いたいモノも多いので、食べ物が乗った状態で鑑賞するのがベストかも。

入ったのはhanaはな家さん。昔の校舎のようなレトロな建物がおしゃれ。




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作家物の器でおいなりさんセット、いただきました〜!
(お汁の味が甘めで九州的?)




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こちら祭の総合案内所のところにある唐津ちょこバル。
ここの角打ちは立ち飲みじゃなくて、椅子があって親切。




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夜は毎日日替わりで陶芸家さんが亭主をつとめるという。お昼はそのお弟子さんたちが忙しくはたらいていた。




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昼間っから、、、だけど、唐津の地酒を絵唐津の湯飲みで一杯、アテはここの名物らしいザル豆腐。かなり濃厚で美味い。

しかし、九州の人は男も女もよう飲むね。昼間っから出来上がった人ばかりでまあ、賑やかなこと。(好きだけど)





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唐津は戦災にあわなかったのか、こんな明治からの建物があちこちに残っている。これは竹屋さんといってうなぎ屋さん、建物は国の重要文化財。




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こちらも明治時代の建築、旧唐津銀行



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中へ入って、、、、ん?デジャヴ?
京都三条の旧日銀京都支店にそっくりじゃないか!と思ったら、それを設計した辰野金吾(東京駅もこの方)のお弟子さん、田中実設計なんだって。

でも一番驚いたのが、あの辰野金吾が唐津出身だった!!ということ。しらなかったわ。ここにあった唐津藩英学塾・耐恒寮で学んだのだが、その時の教師が高橋是清だったとは。




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ちなみに中では「花と器の縁結び展」
花器としての唐津の展示。う〜ん、あまり花器としてはとらえてなかったな。




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海の近くまでくるとここにあるのが重要文化財旧高取邸
このお屋敷はほんっと素晴らしかった!




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広い上に、茶室のみならず能舞台まであるんだよ〜。台所が20畳くらいあるんだよ〜。
広すぎて迷子になりそうであった。
大炭鉱主であった高取伊好の邸宅で、2300坪というから、そりゃ迷子にもなるわ。
座敷に暖炉があったり、当時はやったであろうマヨルカタイルのトイレや浴室など調度も当時のままで見応えがある。




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二階からははるか玄界灘も見え眺めの良さも格別。




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観光客向けの呈茶席が奥の座敷にあり、ここで一服しながら海風を感じ、庭園を眺めるひとときはなかなか良い時間であった。ちなみに高取氏は宗偏流を習っていたとか。山田宗偏が直接指導に唐津にきたこともあって、唐津は宗偏流がけっこう多いのだそうだ。




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高取邸からすぐ近く、唐津神社はなんと春季大祭の真っ最中。そういえば、どんちゃかどんちゃか、お囃子の音が賑やかに高取邸までひびいていたっけ。




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11月に曳き山巡行がおこなわれる唐津くんちであるが、普段曳き山は曳き山展示場におさめられているものの、この日は外にひきだされて各山がお囃子を披露するらしい。




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こちらは鯱



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獅子頭や義経の兜といった、ちょっとかわったのが多いなあ。やっぱり大陸に近い九州的な雰囲気。




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鶏の曳き山が展示場に戻るところを見ることができた。
なんて見所たくさんの唐津!




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ついで、歩いて歩いて舞鶴橋を渡り、、、(なにせバスは1時間に1本しかない、、、)




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振り返って唐津城を見て、、、、




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老舗旅館・洋々閣のギャラリーに中里太亀さんの個展を見に。太亀(たき)さんは人間国宝12代目の息子である隆さんの息子さん。その息子さんもまた陶芸家で、唐津は中里姓の陶芸作家さんがほんまにたくさんおられる。向付によさそうな絵唐津の器がよかった。





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舞鶴橋のたもとのカフェ・基幸庵さんで休憩、ここは主に民藝をおいてあって、唐津にしては珍しいかも。




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湯飲みの小鹿田焼は大分だものね。
冷たい善哉とこちらの和菓子をいただく。




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昼過ぎに唐津について、夕刻まで、今日一日ほんまによく歩いた。スマホのアプリを見ると約13km、二万歩以上歩いたことになっていた。さすがに足が疲れたな。




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夜の部〜(^_^;
昼間行ったhanaはな屋さんは夜ともなれば雰囲気も違う。あちこちの飲み屋さんで賑やかな大声は聞こえるが、通りにあまり人はいない。




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昼間の唐津ちょこバルへふたたびいって角打ち、地酒2杯。
すでに6杯目という隣にすわったお姉さんに「おいしいよ」と勧められてイカの塩辛を分けてもらう。これはイカン、酒飲みに火をつける、というやつや。お姉さんも陶芸を昔ちょっとやってはったみたい。この町は何らかの形で陶芸に携わっている人が多い、そして酒飲みが多い(^_^;
男も女も「〜〜しとると!」というなんだかうれしい賑やかな佐賀弁(博多弁との区別は私にはつかない)にかこまれて、ちょっとシアワセ。




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イカの塩辛で火が付いたので二軒目で焼カレーを夕食に食べつつ、ジンフィズなんか飲んでみる。カクテル飲むの何年ぶりやろ。ここんとこ日本酒ばかりだから。
で、ここにも中里姓の方の個展のおしらせカードがおいてあるあたり、唐津だ。



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かくして歩き回った唐津の夜は更けてゆく。
明日は和尚様の茶会だ。楽しみ楽しみ。





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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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