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2018-05

東大寺華厳茶会2018 - 2018.05.07 Mon

5月3日といえば、今年もやっぱりやってまいりました。



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東大寺華厳茶会に今年も参席、ほんまに1年って早いね〜。

この茶会にほぼ毎年出かけだしてかれこれ10年近い。その間ずっとお献茶は鵬雲斎大宗匠だったのだが、今年はなんと!坐忘斎お家元、参列者にいささか衝撃が走る。




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昨年はついに大仏様の前の階段をお茶を献じて上られるのを断念されたし、今年はいらっしゃらないし、どうされたのだろう、、、と。なにしろ今年95歳、、、?でいらっしゃるし。
思えば大学でお茶をはじめたときから、鵬雲斎(当時)お家元だったし、全然直接面識ないけれど、一番親しみを感じていた方である。


、、、、と、まあ、そんな話を御参席の方々と話していたのだが、この日は大宗匠、下鴨神社の流鏑馬神事の方にお元気におでかけだった、という事が判明し、ほっとしたのであった。聞けば、私が毎年行くようになる前には坐忘斎家元が献茶されたこともあったそうだ。なんだ、そうだったのか、ちょっとほっとした。




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風になびく幡(ばん)
連日暑い日が続いたが、この日は少し涼しいくらいで、心地良かった。

まずは大仏殿裏の集会所で、書道家、故・榊莫山先生のお嬢様の席へ。




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掛け物が莫山先生の「般若心経」
お手本として東大寺に納められた物だが、今回の茶会に際して東大寺より貸し出されたものだそうだ。莫山先生、当代の別当である狭川師の習字のお師匠さんでもあったそうで、そういうご縁だったのだなあ。
その下に置かれた花入が経筒で、まさにこれ以上ない組み合わせ、一番萌えポイントであった。花は八角蓮におがたま。おがたまは大山蓮華に少し似て、漢字で書くと「招霊」なんだそうだ。
脇床の江里康慧(截金の故・佐代子さんのご主人)さんの釈迦誕生仏がますます床回りの宗教的雰囲気をかもす。




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水指が南宋の白磁の大鉢、草花紋の陰刻、これ、東洋陶磁美術館のガラスの向こうにあったヤツと同じや。清々しい白で、とても何百年前のものとは思えない美しさ。これが2番目の萌えポイント。
主茶碗は一入の黒楽、一入らしい黒の向こうに緋色が透けて見える感じ。替えが黄伊羅保、古万古赤絵写しであった。




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大仏様の前、くだんの大宗匠不在の献茶式に集まるご同門の方々。
めずらしいので、本来参席者しか中へ入れないが、いつのまにか紛れ込んでちゃっかり写真を撮っている外国人観光客も(^_^;




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大和茶の茶壺、今年の新茶の茶葉も献上される。
烏帽子をかぶってはるのは大和茶業界の役員さん達。今年も見そびれたが、献茶の前に大仏殿の前で御茶壺行列もあるのよ。




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お献茶は坐忘斎お家元、茶臼でお茶を碾いて、濃茶と薄茶の献上。
、、、でも残念ながら手元は全然見えません、この位置からは。




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ついで東大寺本坊にて今日庵席




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こちらの庭ではもう睡蓮が咲いていた。

こちらの床の掛け物は後水尾天皇のご宸翰
 「聲高し 三笠の山そ よばふなる 天の下こそたのしかるらし」

さすがにご宸翰、この床の前だけ毛氈が敷かれなかった。ご宸翰にお尻をむけない配慮。(ちなみにご宸翰を掛けるとき、沓脱ぎ石に奉書を敷くのは、躙り口をあける前に奉書の上で草履を整えるため。これもご宸翰にお尻をむけない、との意と聞いた)




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古浄元の霰釜は細かいあられが口のそばまで続く細かさ。飾りおきの香合は大きな貝で、一見仁清焼みたいにみえたが、なんと張り子なのだそうだ。さわるとへこむらしいよ(^_^;
水指こそ仁清、信楽写し耳付。そう、仁清は華やかな色絵意外にもしぶいのがけっこうよいのだ。まあ、ここらへんはさすが今日庵。





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茶入が古瀬戸玉川手、銘を「物種」
ものだねなのか、ものぐさ、、なのか微妙。春なのだし、万物の根源ととらえるとか。
茶杓が玄々斎還暦の折に作った「花馬」、玄々斎は庚馬の生まれだからだろうね。主茶碗が菊の御紋の入った慶入の黒楽、伏見宮家所蔵のもので、玄々斎と同じ時代背景の茶碗。

お菓子は修二会の季節の上生・糊こぼしで有名な萬々堂さんの「唐衣」をいただく。




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こちらも毎年、辻留さんのお弁当をいただいて(写真暗すぎ、、、)、いよいよ最後の東大寺席へ。





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勧学院は弘法大師所縁の塔頭である。
東大寺学園のエリートたちの親御さん、PTA会員たちのもちより席で、東大寺学園の理事でもある上野道善師(東大寺別当219世)が席主をつとめられる。ほんとうにお茶のお好きな方だと元会員の方から聞いた。



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ここの席はご本尊の大日如来さまの前でお茶をいただくというありがたい席なのだ。当然畳はなく、木の床に毛氈をしいただけだが、これがまた味がある。
待合には清水公照さんの「雑華厳浄」、さまざまな華で仏様の世界を荘厳しよう、、われわれもまた華である。これが華厳宗の名前の来歴である。
本席の明恵上人(高山寺)の筆に感銘をうけた。「南無、、、」ではじまる(以下読めず)仏道で有名な僧(忘れました、、、)のようになりたいものだ、というような意味であった。おもわず手をあわせたくなるような。(明恵上人大好き)





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帰り路、国立博物館の前の古美術 中上さんについついひきよせられ、、、ちょっと出会いもんを手に入れまして、、、(^_^;




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最後にリニューアルなった中川政七商店ならまち店へ
茶人・木村宗慎さんブランドプロデュースの新しいブランド茶論、そのカフェである。




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この座敷は以前も来たことがあるが、ぐっと茶の湯を前面に押し出した感じにかわって、宗慎さんのお茶のお稽古もあるらしいよ。





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お茶席三席で、それぞれで和菓子を食べたのに、また甘いもんを食べてしまう胃袋がおそろしい。




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お楽しみのお土産は今年は茶杓であった。
お経の中の文言を銘としたもので、私のは華厳経のなかの「功徳力」
他に修二会の時の「南無観」など12種類あったそうです。(ああ、南無観がほしかった、、、(^_^;)




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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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