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2018-06

光琳乾山忌茶会2018 - 2018.06.06 Wed

よい天気に晴れ上がった奥嵯峨です。




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気持ちのよい早朝の広沢の池、その畔にある3万坪の平安郷にて、今年もMOA美術館主催の光琳乾山忌茶会参席です。

ちなみに光琳、乾山の兄弟は27年の時を経て、同じ6月2日に亡くなったのです。この光琳乾山忌茶会、以前は熱海のMOAでおこなわれていたのですが、H16年から、京都、平安郷で主催となったそうです。

昨年の失敗をふまえ、今年は受付開始より前に到着、全部回ってまだお昼前、という快挙(?)をなしとげました(^_^;!



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マイクロバスにのって(平安郷内は広いので、マイクロバス移動なのです)一番に濃茶席・中の茶屋へ。生垣の向こうに広沢池をのぞむ待合が。期待でわくわくです。

前日からわくわくしすぎて、当日懐紙・扇子・帛紗一式みな持ってくるのを忘れたことに気づいてぼ〜ぜん、、、、我ながらおはずかしい限り、お知り合いの方をみつけて懐紙のみわけていただきました。(ありがとうございました!!)





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ここの待合は広沢池の景色があまりにすばらしいので、いくら待たされても平気です。しかしこの日はほとんど待ち時間がなくて、かえって残念なくらいでした。




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今年の濃茶席の席主が今年3月に松江で行ったところの田部美術館、なのでよけいにわくわくしておりました。美術館を作り島根県知事もつとめ数寄者でもあった23代田部長右エ門さんのお孫さんにあたる当代(39歳のお若さ)が席主をつとめられました。
(ちなみに官休庵の奥様はこの田部家の方です)




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今年は不昧公没後200年ですから、当然と言えば当然のご縁でしょう。田部美術館には私の大好きな高麗系の垂涎モノの茶碗など、すばらしい逸品がたくさんありましたので期待もMAX。今回はやはり不昧公ゆかりの品々、京都でも不昧公祭♪の状態です。
待合でいただくお菓子もまた松江の風流堂さんの葛菓子「湖光」、広沢池に寄せての銘でしょう。




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例年は濃茶はすべて点てだしなのですが、今年は官休庵の門弟の方々のお点前付き、という贅沢な席でした。お正客がお茶への造詣が深すぎる(^_^;TZ寺の和尚様でしたので、席主の方々の解説にも力がはいって、そのお相伴をさせていただけたありがたさ。

床に不昧公作、園城寺写しの花入「晩鐘」
煤竹色の花入れで真ん中に園城寺みたいな割れ目がすっとはいっているのが景色

水指が分厚い古備前の一重口、極渋なのに、蓋がうごかすとかたかたと鳴るのが愛嬌があります。



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(田部美術館リーフレット)


展覧の茶碗は、田部美術館からの再会でした。
青井戸「秋埜」不昧箱 梅花皮の少ない青味のある茶碗


実際濃茶をいただいたのが、和尚様のお相伴ができたので主茶碗の御本・茂三でありました。なんとまあたくさん御本が浮いていて、和尚様のご指摘で内側に1本刷毛目がすっと通っているのを見ることができました。御本はあまり好きではないのですが、これはなかなかの景色でした。




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一番心惹かれたのは茶入 撫で肩のかわいらしい瀬戸金華山・雲州蔵帳収載、遠州箱の「京童」
これは不昧公が弟のように可愛がった姫路城主・酒井宗雅(抱一の兄)愛蔵の茶入だったそうです。不昧と宗雅の茶の湯をめぐる交わりは記録にも残っていて実に深い親交があったようです。しかし彼は36歳の若さでこの世を去り、不昧公の嘆きもさぞ深かったことでしょう。この茶入は宗雅が自分の死後何年後かに不昧に譲ると遺言したもので、後に不昧から田部家に伝わったそうです。この茶入をはさんで一体どんな二人のやりとりがあったのでしょう。

茶杓ももちろん不昧公作共筒「山里」
箱が不昧の娘さん、堀田玉映とありますが玉映さんは不昧の曾孫なので、玉暎さんの方かな。聞き違えかもしれませんが。




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ついで上の茶屋・薄茶席はMOA美術館が席主です。

こちらも負けず劣らず不昧公祭、寄付の自画賛は風炉釜に羽根、賛は利休の「茶の湯とは ただ湯を買わし、、、」の一節でした。



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脇床になんと大きな嵯峨人形!犬を小脇にかかえた童子の人形で、床の俵屋宗達の犬図に呼応しているではありませんか。それにしても宗達のわんこ(ブチ犬)は人間っぽい顔をしていてユーモラス。




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直斎(官休庵七代)の竹一重切花入「長袴」にはオレンジ色のマツモトセンノウ、破れ傘(だったか?)が涼しげ

青貝の香合はびっしり細かい細工、黒田辰秋の螺鈿細工を連想しました。

水指が足つきの渋い金襴手、長板にのせて

官休庵がらみが多くて、茶杓も一翁宗守共筒「清滝」




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三つならべて拝見した茶碗が


膳所光悦 光悦が膳所の土をもって作った茶碗二つのうちの一つ、遠州の箱
白いボディに鉄釉がかかり、形は光悦らしいあの形、ガラス釉の貫入が美しくて磁器のようなイメージ

仁清の色絵歌書巻文 裏に「仁清」の印あり

乾山の錆絵山家文、松の絵と漢詩が書かれているもので、不昧の長男松平斉恒(月潭)の箱





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お菓子はこちらも葛焼、赤坂塩野です。

砂張の建水が、これまた酒井宗雅所持、箱に漆で宗雅の号のひとつ「一得庵」とあの瓢箪のかたちの印。これも不昧との親交や早逝したことを考えると感慨深いです。(ちなみに一得庵の号は和尚様におしえていただきました。知らなかったらふ〜んで通り過ぎてた(^_^;)





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茅葺きの中の茶屋
今年はじめて行ったMOA美術館で、そこの茶室とよく似ている造り(土間+座敷)だと思った中の茶屋です。




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またまたマイクロバスで移動
ここは枝垂れ桜がきれいで、その季節には一般公開されるのです。(写真はこちら




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最後に東京美術青年会の薄茶席、下の茶屋

待合の床に磯部光太郎さんの金彩日本画「喜雨」
やぶれた蕗の葉のあちこちに小さな雨蛙が7匹、雨を喜んでいる様子で、ちょっとカエルが多いな、、と思っていたら、今回この席のために特注したもので、青年会のメンバーが力をあわせていることを現しているそうです。なるほど。




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本席の床が雪村の「瀧」、長い長い縦長の軸で、琵琶床に珍しい乾山の錆絵の獅子香炉。

宗和箱の砂張釣船花入れには白いシランと根〆に小さな小さなアザミの蕾、これがすてきでした。

茶器が室町時代の根来西大寺型、室町のものとしては保存状態がとても良好で、蓋裏の漆がなめらかで透けてきているのもなんともうっとりです。


今回学習したのは直斉好みの香合「名取川」
なんと香合番付では行司の位です。仙台伊達家から宮中に献上された埋もれ木を、官休庵7代直斉が九条家を通じ拝領、それで5つ半(一つは蓋のみ埋もれ木)つくった香合のまさしくその一つ。本物を拝見するのははじめて。表面は埋もれ木の木地を生かした拭き漆みたいな感じで、蓋をあけると細かい線描の蒔絵で川波文が!これはしっかと目に焼き付けておかねば。





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(干菓子は東京・みのわの青梅と観世水)



最後に今回の茶碗としては私的に最高だった雨漏堅手
名古屋糟谷家伝来の茶碗で、堅手というよりむしろ粉引に近く、貫入がおびただしく入り色はブルーからグレーのちょっと珍しい色
益田鈍翁が糟谷へ送った添え状付きで「この茶碗を使って茶事をしてくれてありがとう、、、」みたいな事が書いてあるらしいです。(読めない、、、)目利きの鈍翁がそう褒め称えるくらい、ええ茶碗でした。ほんま。





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最後に京都吉兆さんの点心をいただいて、東京のお茶の先生とのご縁もいただいて今年もお開きです。




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ああ、楽しかった。
ワクワク感は裏切られず想像以上でした。懐紙帛紗扇子忘れてもしょうがないよね(^_^;




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