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2018-06

「古美術から見る東大寺の美〜二月堂焼経と日の丸盆を中心に」〜東大寺本坊 - 2018.06.20 Wed

地震はほんまこわかった。宝塚にいたころの阪神淡路大震災を体が覚えていた。京都の家はほとんど被害なかったが、大阪へ出る手段をすべて断たれて、最終的に4時間かけてたどりついたがへとへとであった。電車が普通に動くありがたさをかみしめている。
命を奪われた方のご冥福をいのりつつ、その他の被害に遭われた方々のいち早い復旧をお祈りします。

             *******



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やあ、おはよう。
また奈良に来ちゃった。5月にはまだ袋角だったのに、ずいぶんりっぱな角になったねえ。




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鹿煎餅のねだり方も上品に、、、、とおもいきや、、、、




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きゃ〜!!

東大寺南大門前は外国人観光客と修学旅行生と節操なく煎餅をねだる鹿でカオスとなっている(;゜0゜)




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しかし、そこを通りぬけると静謐な祈りの世界が




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キュレーションは白洲信哉氏で土曜には白洲氏によるギャラリートークもあったのに!なんで土曜日(´;ω;`)(←仕事)




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東大寺本坊は5月の華厳大茶会の時に点心をいただく会場になっているところね。




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今回の展示はメインが日の丸盆(二月堂練行衆盆)と二月堂焼経(紺紙銀字華厳経)である。

日の丸盆は二月堂練行衆が食堂で現在も使用している朱塗りの盆で、ポスターにもなっているこれ。


(参考画像 青葉茶屋の練行衆食を模した夕食)

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東大寺のは裏に朱で「二月堂練行衆盤廿六枚内永仁六年十月日漆工蓮□仏」と書かれているはず。(今回裏面の展示はなかった、残念)
当初永仁6年(1298年)に26枚作られた記録があるが、現在東大寺に11枚(重文)ある他、数枚の個人蔵のみとか。MIHOミュージアムの根来展でも数枚でていたと記憶する。

長年の使用で盆の中央当たりの朱塗りがはげて下地の黒漆がうきでている、そのむらむら加減がどれもちがって、ちょっとロールシャッハテストみたいだったり、割れたのを朱漆で繕っているのがわかるものや、盆の中央に数字(通し番号か)が書かれた物など。これだけたくさん(9枚)日の丸盆が見られる機会はそうないと思う。


そして二月堂焼経!東大寺所蔵の長いやつ(重文)や個人蔵で軸装された断簡が座敷いっぱいに。

ちなみに二月堂焼経は、寛文6年(1667年)、修二会の行法の最中(達陀かしら(^_^;)に二月堂が全焼したため焼失した経文のうち、後に灰の中から回収できた経文である。(ちなみにこの火災で絶対秘仏の生き仏といわれる小観音を見た!という記録もあり)
よって経文の上か下が無残にも焦げ焦げ、これをほんま、うまいこと修復したもの。

その名の通り、地の紙は紺色、経文は銀、これがまたすっきりと美しい組み合わせなのだ。軸装のものは中にはかなり焼けている部分が多くて、または銀字が酸化してほとんど読めなくなっているものもある。それでもよくぞここまで残ってくれました。
個人蔵の軸装はいつの時代のものか、様々な意匠があったが、個人的に一番好きなのは小田原文化財団蔵のもの。横長の軸装で一文字が焼けた銀の紙、中回しがなくて天地が紺紙。なんてスタイリッシュ!こんなん茶室にかけてみたいわ。

ちなみに古美術としての経文は行数で値段が決まるらしいので、値段も想像してみたり(^_^;ちょっと下世話でした。失礼。

他にも大聖武(伝・聖武天皇ご宸筆)などあり、これは正倉院展でもでているやつでは、と思ったり、伎楽の面や、本歌二月堂(机)や、平安時代の金剛蔵王権現像なども。
故小泉淳作画伯の襖絵「蓮池」「吉野の桜」もお忘れなく。(




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本坊をでたあとは、ならまちから国立博物館前の夢風広場に移転されたten ten cafeさんでランチ

亡き河島英五ファミリーの営むお店だ。(お嬢さんのあみるさんは関西NHKの昼前番組のレギュラーです)




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ならまち時代の町家の雰囲気が好きだったが、こちらはかなり河島英五色がぐっと濃いめ。
牛丼弁当をいただく。美味しかった。





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じゃあ、またね。



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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