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2018-07

祗園祭最後の神事〜疫神社夏越祭2018 - 2018.07.31 Tue

暑すぎた今年の祗園祭月も尽きる。



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一月にわたりくりひろげられた洛中の(上京の人に言わすと「下京」の)祗園祭も今日、31日でおわりだ。



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最後の神事は八坂神社境内内摂社・疫神社(御祭神・スサノオノミコト)の夏越祭である。
もともと祗園御霊会は疫病退散が主な目的だったから、最後に疫神社にお参りするのも納得できる話である。




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そろそろ祗園祭の関係者たちが三々五々集まってこられた。手前の黒い法被は宮本組の方々。(今の組長は原了廓の社長らしい)




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宮本組をはじめとする清々講社、各山鉾町の役員、祗園商店街組合、神輿関係、などなどこの猛暑の中、がんばった方々が、無事に祭の終わりを神様に報告し御礼をする。

お祓いや祝詞がおわれば関係者の方々から、茅輪くぐりを。




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あ!
吉田孝次郎先生(元山鉾連合会会長、北観音山役員、吉田家当主)めっけ!
今年もご無事で、お疲れさまでした。




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ついで一般参拝客が茅の輪をくぐる。




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スサノオノミコトが一泊の宿をもとめたとき、気持ちよくもてなした蘇民将来に、疫病から身を守る茅の輪を与えたのが由来。われわれは(どこまでが子孫かしらんが)その子孫だから、疫病にあいませんように。疫病にあわないこと、医学の未発達だった時代には人々の切なる願いであった。




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参拝客はこのチガヤをぬいて持って帰る。




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今年は暑さのせいかチガヤも元気がなく、数も少ないらしい。

この日に早くに並ぶのは、このなかでいいチガヤをゲットするためなのだ。昔ゆっくり目にでかけてみたら、もう残骸しかのこっていなくて、それから学習したの。




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なんとか青めのをゲットして、これを輪にする。



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年々スキルアップしている、、、、ことはないな(^_^;
今年はまあまあのできか。




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ああ、今年も終わっちゃたなあ、、、少しさびしい。




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茅の輪からのぞく四条通り
この夏もみなみなさま、ご無事にのりきられますよう。
災害はもうゴメンだ。








藪内の朝茶事 - 2018.07.29 Sun

朝茶事におよばれ。
いつもは通勤の電車の中で爆睡している時間だな~と思いながら、それでも少しは涼のある時間を楽しむ。




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まだ町家が風情を残すろうじの中、そこだけ打ち水が涼しげ。




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日ごろ道具屋さんとしてもお世話になっている藪内流の若武者のお宅にて。




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自分は裏千家ではあるが、お茶友さんの藪内率が異常に高くて、世間の茶道流派人口構成と大きくはずれている。おかげさまで、藪内のお作法がちょっとだけわかる。




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この日は客が二人というゆったりした席であったが、懐石からなにから全部ひとりでこなしてしまうから、えらいな〜。(うちの息子なんか料理ほとんどできないし)

朝茶事は精進のことが多く、向付は生麩、汁は赤出汁でこの季節これが美味しい。




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煮物椀は、中にぎんなんとかいろいろつまった揚げ湯葉
下味をつけるために別途炊いた、というもので、とっても美味しかった♪
これはマネできるかな。

裏千家では朝茶では焼物を省略することが多いが、藪内はとにかくたくさん食べてね、という感じで、たくさんでてくる。鱧を醤油麹で漬けて焼いた、というのがバカウマで、醤油麹、これはもとめねば!(理屈からいっても塩麹よりうまみが数倍上なのだ)

(→主婦歴ウン年なのに若い男子に教わる、、、の図 (^_^;)




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香の物が夏らしくさっぱりと酢がきいていて、これもたくさんおかわりしてしまった。カボチャやトマトが意外と美味しい香の物になるのね。




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藪内流風に最後は四つ椀を全部重ねて。
ちなみにお箸は、折敷が小さくてまっすぐには箸落としできなかったので、斜めになってます。




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先日藪内の土風炉の藤灰による有馬の景色を写した、という灰型をみたところだが、またまた藪内の秘密兵器を知ってしまった。切掛風炉には藤灰でなく、普通の灰、そして、、、そして、、、秘密兵器?!金属の輪っか(名前忘れた)で炭を囲み、まわりを掻き上げ。(二文字押し切りに毎回泣いている人にはなんてありがたい灰型〜)
流儀の違いで一番大きいのは灰とか炭ではないかと思うわ。




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笹屋伊織さんの涼しげな主菓子(「貴船の蛍」?だったかな)をいただいて中立を。

濃茶点前は手間が多く複雑に感じるのは,裏千家がシンプルすぎるせい?藪内歴代の話を聞きながらいただく濃茶は美味しかった。




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薄茶では夏らしいたくさんの干菓子、金沢の干菓子などもご用意くださった。
大樋や、楽に混じって、この季節ならではの長刀鉾の京焼茶碗が、なぜかほっとする。
道具は極渋がすきではあるが、やはり道具組のどこかでペースをかえることが肝要、と思った次第。




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最後に茶筅談義

藪内では、向かって左がやや長めの濃茶用、右は裏千家でも普通の薄茶用。
この濃茶用茶筅を作る人がだんだん減って入手が困難になっているという。そういえば表千家も薄茶は煤竹だし、これも年々入手困難になっている。結局茶道は炭とか茶筅とか、そういう周辺の産業の衰退が一番痛いよなあ。まあ、裏千家では中国製の茶筅でもなんでもOKというゆるさ懐の深さが習いやすい由縁かも知れない。

そんなことなど茶の湯にまつわるあれこれ、話ながら、楽しい茶事はおひらきとなる。お点前は以前からきっちりしてはるけど、懐石はますます腕をあげはったなあ〜と感心したのである(←食い気〜)。今月は何人も招いて何回も茶事をするという。見習わなアカン!と反省。(実は今季まだ一度も灰型すらしていない、、、)

まだ午前11時、涼しい、、とは言わないけれど、まだ朝の雰囲気を残すうちにお開きとなる朝茶は夏にはほんまええわ。








法金剛院〜蓮 2018 - 2018.07.27 Fri

この季節がやってくると、やはりここに来たくなる。




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京都の西の方、花園の法金剛院
蓮の名所である




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ここに来たらだまって蓮の花をめでるのみ(あと写真撮りまくり)




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なので今日はひたすら蓮の写真をならべるだけという、、、




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極楽浄土の花、蓮を愛でて浄土へ思いをいたしてください
合掌(蓮のつぼみの形)




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私はここへ来るたびにこの季節に亡くなった小さな友だちのことを思い出す。




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普段は全く忘れてすごしてるのに

死者は死後忘れられるときに二回目の死をむかえるという
私が生きている間は忘れない




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大輪の花を咲かせる前に逝くことの哀しさ




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私はもう蓮の実のそれも枯れかけたヤツになってるかな(^_^;




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珠のように美しかったという待賢門院璋子(たまこ)さま(白河院の思い人にして鳥羽院中宮、後白河、崇徳の母)のご創建




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今年は少し早すぎたか、池の方の蓮はまだあまり咲いていなかった




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いつもはもっと白いのが、水の中に咲いているのだが





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蓮の葉は美しい
特に裏から日を透かして見るのがいい
極楽浄土の往生人になったような気分になれる





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仏様の爪先の紅のような



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お寺の入り口のところで蓮の実を

これを車の中へおいてしばし駐車していたら、半日もたたないのにりっぱな干物ができあがってしまった




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かくして今年も無事枯れ蓮のオブジェできあがり





還幸祭2018 - 2018.07.25 Wed

神事はまだまだ続くが、クライマックスは過ぎた今年の祗園祭、そこはかとなく、祭のあとのさびしさを感じる。

24日は御旅所に一週間お遊びなされた神様が三基の神輿とともに八坂神社へお帰りなさる日。




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今年は祗園祭発祥の地(839年)神泉苑でお迎えしようと思ったが、たどりついたらすでに神事はおわったあとだった、、、、(;゜0゜)



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三々五々休息をとる輿丁さん達



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ここらあたりにまだ名残があるが、ん???、、、




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鳥居があるのになぜにお坊さんが???

実は神泉苑はりっぱな真言宗のお寺なのだ。いや〜ず〜っと神社だとばかり思ってた。あとは神仏習合の日本人的宗教寛容性で、、、(^_^;




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次は先回りして三条通り商店街の又旅社こと祗園御供社へ。
ここへは三基の神輿が必ず寄るので、まずは先頭の中御座をお待ちしよう。

ちなみにこれは必ず還幸祭のときに神社の前に立つ「オハケ」とよばれるもの。
実は意味も歴史もわかっていない。





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この又旅社自体の起源が不明と言うから、、、だけどともかく清祓はするのだ(^_^;




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神輿を待ってふと御供社の前の喫茶店を見ると、、、あれ?あれあれ??
なんだ、清々講社さま、ここで休憩中なのだ。




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お馬様も休憩中。




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商店街を南北に横切る小路に祭礼の宵の雰囲気がただよって、いいなあ。




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おお!
やっと来た!中御座
ひとしきりここで鳴り鐶の音も高く差し上げゆらしをした後、、、、




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8時15分まで散会休憩〜!!の号令
なんだ〜!
みんなお休みかよ〜(´・_・`)




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しかたないので久世駒形稚児さんが休憩中と思われる武信稲荷の方へ歩く。1本南の六角通りだ。
途中、祭礼の飾りの二条陣屋の前を通る。

そして細い、ろうじといってもよい六角通りを西へいっていると、、、




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おお〜!!
駒形稚児さんのご一行が向こうからおいでではありませぬか!



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すでに休憩を終えて、武信稲荷を出立されたときに出くわしたもよう。
神輿とちがって三条通り商店街は通らず、こちらをお通りになるのね。




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暗いので写真ぶれてごめん。



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いや〜なんか萌えるわ〜。
広い場所と違って、肩ふれあうくらいのろうじをいくご一行は、なんだか現実離れして、狐の嫁入りでもみているような感じであった。




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ご一行をおいかけていくと、、、




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堀川通り、三条通り商店街をぬけたところで神輿と合流されるようだ。
神幸祭の時のお稚児さんより年長のお稚児さん。胸に懸けたご神体の馬頭が神々しい。まだまだ長い道中、がんばって!




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同時に三条通り堀川東あたりで思い思いに休憩してはったご神幸列のみなさんも、腰を上げて三条通りを東へ向かって出発される。



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三条通りでは神輿をみんながそれぞれのスタイルで待ち受ける。
床几に腰掛けるお年寄り、花火に興ずる子供たち、玄関をあけはなって、ビールを飲みながら待つ大人たち、、、この風情もまた好きなのだ。




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こちらのお店は毎年表で子どもたちが花火をしていて、ほっとなごむポイント。




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中御座通過
これにて私もそろそろ帰ろう。朝から歩き回って少しくたびれた。
今年は、あとから来るはずの東御座と錦はおっかけなかったな。




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お囃子で巡行に参加し、数年後の復活をめざす三条通り唯一の鷹山の前を行く。




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帰りに朝のうちに巡行を終えた室町通りの鉾町を歩いたが、きれいになんにもなくなって、、祭礼の終わりをそろそろ告げる。残す神事がおわれば、31日、今年も祗園祭はおひらき、また来年だな。








後祭巡行点描2018 - 2018.07.24 Tue

前祭はダウンしちゃってたから、後祭にかける山鉾巡行
出発から帰還まで、猛暑の中。しんどかったけれど、巡行している人たちのことを思えば、、、
(ちなみにこの日は、夜の還幸祭もあわせて12km以上歩いた計算になる)




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朝!
法輪のマークは役行者山、室町通りのご町内から御出立
広い三条通りまで南下して、180度回転、御池をめざして北上する。




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前日の宵山では護摩焚きをされた山伏さんたちも巡行、ぷお〜ぷお〜という法螺貝の音とともに




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南からは黒主山がやってくる



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熱い一日、学生アルバイトだと思うけれど、熱中症でたおれずにがんばれよ〜!



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この子たちは黒主山の行司と副使かな




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黒主山は黒がシンボルカラーなので、宵山の時の埒(柵、他の山鉾は木地)まで黒く塗っているので有名




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室町通りの電線を上手にかいくぐるのは屋根方のお仕事




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鯉山の役員さん
腰に榊をさす。これいつもかっこいいと思う。



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曳き手もみんな腰に榊



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御池通りまで出たら、新町通りのしんがり、大舩鉾がすでにその勇姿をあらわしていた




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巡行の花形コース、御池通りはもう人がいっぱい
車方に知人がいる北観音山(曳き初めもしたよ〜♪)

みんな見所はよくご存じだが、こんな暑い中よく見に来るな〜(自分はたなあげがお約束)




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祗園祭といえばこの方ぬきでは語れぬ、北観音山の吉田孝次郎先生
猛暑の中、お元気そうでなのよりだが、年令を考えると、ちょっと心配になる。



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北側に移動して北観音山
血液にお囃子が流れ込む



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さてここで徒歩と阪急電車(烏丸〜河原町の移動に一番便利)を駆使して四条室町あたりに先回り
函谷鉾は前祭で巡行を終えているが、会所をあけてヒオウギを飾り、お出迎えの準備




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四条新町の辻回し用の水の準備
今年は警備がきびしくて、目の前で辻回しが見られない。(警察のけち〜〜!!)




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山鉾が来るのをまちつつ、50年前から鉾を曳いているというおじさまと、この軒先のお家の奥様に、昔の巡行の話など、のんびり聞くのもまたうれしい。




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新町で最初に辻回しをするのは北観音山なのだが、その北に位置する八幡山が来ないことには辻回しもできないので待機していたが、ようやく姿が見えてきた。




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北観音山の辻回し!
なんとか望遠でとらえる。








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吉田先生、お疲れ様です!あと一息!
それにしても、しゃきっとした祭礼のお姿、最後までくずされずお見事です。




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狭い新町通りを北上、会所までゆるゆるついて歩く




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辻回しに使う竹



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あと少し、、、がんばれ!




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ゆらゆら優雅な動きの音頭取りの扇



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会所は目前、そして到着すると、、、、









お囃子が超高速になる。これがおわれば拍手がおこり、巡行は終了である。




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北観音山、南観音山はご神体が楊柳観音なので、それぞれ後に柳の大枝を飾るのだが、巡行がおわっったあと、これを切って観覧者にもわけてくれる。厄除けに(洛中の厄を一杯すいこんでるんと違うか?という説もあるが(^_^;)




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一枝ゲットo(^▽^)o




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南観音山の方へ行くと、お寺さんが曳き手さんの着替え、昼食の準備、笠とかの返却場所に。
このお寺はかつて鉾町に多大な寄進をした呉服商・茶屋四郎次郎の邸宅跡にたっている。




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南観音山の囃子方さん
ご苦労様



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体が2つあれば、大舩鉾の辻回しもみたいところだが、四条まで帰ってきたときにはもう終えて南下していく後姿だった。

今年も後祭、巡行が無事終わってなにより




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持ち帰った北観音山の柳はしばらくこうして飾っておこう。




遠州流+藪内流コラボ茶会に勉強会〜妙心寺・天球院 - 2018.07.23 Mon



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今日も体感気温40度はいってる京都である(ついに猛暑全国一になってしまった!)。

衣笠の古刹、広い広い境内の妙心寺。石畳は加熱して足元から熱風がわきあがる。大好きな衣笠山の景色も、頭がぼ〜っとしているせいかかすんでるような。



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今日はここの塔頭、天球院にてはじめての試みの茶会へ。
非公開寺院であるが、天球院って聞いたことある、、、と思ったら、2年前の京の冬の旅で特別公開されてて、訪れたんだった。(池田輝政の妹・出戻りの女傑?天久院さま、創建)



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あの時は蝋梅が咲いていたので寒かった、、、、、が、今日はお庭の草木もゆだっている。

今回の初の試みは、遠州流の古美術商O先生と(お世話になってます)藪内流の師範I先生(お弟子さんにお世話になってます)のコラボ茶会。おまけにO先生のお道具の講演会もつくとあって、暑さをおしてでも参席。





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まずは広間の薄茶席、ご担当は藪内のI先生。

(藪内の流儀のお道具についてはあまり知識がないので、いろいろ見落とし、聞き落としがあると思う)

待合の「竹に瓢箪がまきついている」画賛は茶道検定でもお馴染み、藪内中興といわれる竹心のもの。彼は千家でいえば如心斎と同時代で、富裕町民を弟子に抱え変貌していく千家の茶を鋭く批判している。(「源流茶話」「真向翁」などの著作あり)この画賛も、利休のころの茶を忘れた流派を皮肉ったもの。

名取川香合の写しがでていたわ。これ今年の光琳乾山茶会で本歌をみて学習したやつ。(伊達家献上の埋もれ木で官休庵の直斎が5つ半つくった、というの)藪内は炭出前の時に黄色の帛紗を使うので、炭手前を省略したときには下に黄色い帛紗を敷くそうだ。





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主茶碗が西本願寺のお庭焼、露山窯。江戸後期の本願寺19世であり、藪内の茶人でもあった本如上人の御手づくね。(仁阿弥道八指導)楽ともいいがたい不思議な色の茶碗であった。
あと長入と大樋の黒楽がでていたが、どちらかの銘が「濡烏」、けっこう艶めかしい感じ。
でも、私がいただいた高麗刷毛目が一番よかったな〜。



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棗は利休型、150年前のもの、塗師は聞き漏らし。漆の色がそろそろ透けてきて良い感じ。
茶杓は藪内3代目剣渓作、銘を「稀有」。拭き漆をしたような華奢な茶杓は利休のそれに通じる。4代までは利休っぽい茶杓を付くっていたそうだが、5代目の竹心から作行きががらっとかわるのだそうだ。個性的になるのね。




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薄茶のあと、釜をあげて藪内の灰型のお話しも聞く。土風炉には藤灰を使い、しかもお豆腐みたいなのがあって、、、というのは知っていたが、こうじっくり拝見するのははじめてかも。うろこ灰みたいな繊細なフレークが美しい。いつも手前の(写真では上)豆腐がくずれてるじゃん、、と思っていたが、あれ、わざと崩したものだったのね(^_^; 岩礫?をあらわしているのだと。




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濃茶席は二階の座敷、赤いベンガラ壁土の、金沢の東茶屋の座敷を思わせるような部屋にて、遠州流のO先生の席。二階はなかなか景色がよい。

こちらはお道具を扱っておられるだけあって、もう垂涎の道具が次々と登場。
掛け物が、松花堂昭乗の、手に一鐸を持った普化禅師の絵+澤庵 宗彭の画賛。普化禅師は臨済と友人?ライバル?であり、風狂の禅僧、手に一鐸(鈴)を持って振り歩いたという。

その一鐸にかけて、釜が大西初代・浄林の釣り鐘釜。釜肌に飛天などの細かい紋様、風炉は色紙風炉。
水指は七官青磁の手付桶。

お菓子は末富さんの葛焼きだったのだが、正客の皿が、、、礼賓三島の上手ではありませぬか!底に「礼賓」の文字、小さい平皿のようだが、ぎりぎり平茶碗として使えるサイズ。これが今回一番の萌えポイントであった。
次客以下の古染付の鉢も遠目でしか見なかったがよかった。




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濃茶茶碗は御本の片身替わり。
遠州流では茶碗の下に敷くのは普通の帛紗を独特に折るのだが、藪内では大きめの横長古帛紗を使用、裏千家は小さい正方形の古帛紗使用、、、とそれぞれ流派毎に違って、見ていておもしろかった(^∇^)

茶入は遠州七窯のひとつ、高取の肩衝、よく見ると複雑な窯変がでていて、お正客さんは孔雀の羽のようだと言い、私はゴッホのヒマワリを連想した。
茶杓は遠州流の何代目か(失念)の家元のもので銘を「朝日」。手元の煤竹から櫂先にかけて明るい色になっていくのを夜明けの景色ととらえたのだろうとのこと。





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濃茶席のあとはO先生による、今年没後200年にあたる松平不昧公の茶についてのお話し。
その年譜から著作、好みもの、お出入りの茶道具職人など、コンパクトにまとめられたレジュメがお役立ち。今年は不昧イヤーで、すでに2回も松江に行った身にはなにやら懐かしい感じもする。




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あとは一堂に会して、I先生O先生の、今回の茶会、次回への意気込みを拝聴しつつ、瓢樹さんの点心をいただく。瓢樹さんは瓢亭さんで修行されたので、瓢亭卵もついてた♪




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帰りの廊下で、蓬庵の扁額を見つける。天球院には燕庵写しの茶室があると、以前聞いていたが、これか〜!(中は拝見できず)
というわけで、この会を蓬庵茶会と名付けたわけね。

是非、二回目以降も参席いたしたく、できればこんな猛暑の時期はヤメテ〜(^_^;







吉田塾〜客迎えの室礼+北観音山曳き初め2018 - 2018.07.21 Sat

祗園祭が前祭と後祭に別れて5回目になる。最初はちょっととまどったが、祗園祭の本来の意味をとりもどし、かつ屋台を一切排除した後祭の風情がなんともいえずすてきで、これは大正解であったと今は思う。後祭復興に尽力され、昔の祗園祭の風情をとりもどすことに尽力しはった吉田孝次郎先生の業績はまちがいなく後世に伝えられると思う。




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20日は後祭の鉾の曳き初めである。
めざすは六角町・北観音山




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吉田先生はこの北観音山保存会の重鎮(元山鉾連合会会長)で今年は真松のくじ引きも担当されたそうだ。このてっぺんの真松を毎年南観音山とジャンケン+くじ引きで先に選ぶ権利を得るのだが、吉田先生、ことごとく勝って、先に松を選ばはった。まさに神がかり。




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会所ではお囃子方がスタンバイ中





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そして吉田先生のお家(現在はNPO法人に寄贈されているがお住まいです)吉田家住宅は屏風祭りでも有名。




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今年度も吉田塾に参加させていただいた。祗園祭の時にこの中へ入れるうれしさ!ずっとずっと憧れていたから。




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中から外を眺めるのもうれしい。
いつもは長テーブルがおいてある表の間に(吉田先生の貴重なコレクション)朝鮮綴れを敷き詰めて。




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そして、他の鉾町と違って一切グッズを販売していない町内なので、関係者にのみ配られるこの北観音山の粽はレアグッズなのですぞ。




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網代を敷いた町家は建具をとりはらうと風が表から奥までさ〜っと通って、外は灼熱地獄だが、ここには微かな涼がある。




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生成りの帷子をお召しの吉田先生。本来夏、室町の旦那衆は黒っぽい帷子を着るのが習わしだそうで、この生成りは神事に関わるときの装束なのだとか。




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そうこうしている間に曳き初めの準備が進行中



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吉田塾のみなさまは二階から鑑賞。(これもずっと憧れだったなあ)
私はまず南下するときに曳いて、あとは高見の見物としよう。




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保存会の役員さん
夏の黒紋付きを召されると男前が2割増しになるね。




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あたりを睥睨するかのオーラをただよわす吉田先生





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さあ、曳き初めの始まり
まずは先に四条通りあたりまで出ている南観音山を追ってその会所を越えるまで南下




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曳くよ〜♪
祗園祭アドレナリンが一気に分泌されるひとときだ。




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北上するときは吉田家の二階で、お囃子方と同じくらいの高さでこれを見る。




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巡行当日には後に大きな柳を背負うのだ。




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北は三条通りを越えるところまで








こうして見ると長〜い綱だね。
新町通りはけっこう狭いので、それなりにスリルがあって、これぞ醍醐味。昔、四条通りがまだ狭かった頃の写真を見たことがあるが(四条通り拡張のために今の八坂神社の西楼門は移動させられたのよ)、当時は四条もこんな感じだったのだろうな。





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北観音を追いかけるように、南観音山がやってきた。




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いいねえ、この角度から見るのは。




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祗園さんのお囃子は何回聞いても心がさわぐ。



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南観音を見送ったあと、ふたたび南下して会所につけるところまで曳くことにした。




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ちなみに吉田家の二階はこうなっている。




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帰りの南観音の音頭取りは一人でがんばっている。




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無事、鉾が会所についたら、曳いた人にお菓子券のおふるまい。




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うふふ、、、チョコモナカ。
暑いときにこれはうれしい。




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ふたたび吉田家の座敷で六角飯(六角のもっそうお赤飯)
もちろん六角町、そして北観音山のシンボルにかけてあるのだが、もともとこの祭礼の客迎えに、吉田先生が奥様といっしょに考案されたものなのだそうだ。




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祗園祭山鉾巡行のガイドとしては一番詳しくて見やすくわかりやすいと思う「イラスト祗園祭」(京都新聞出版センター)、この筆者でもありイラストレーターでもあり、外科のドクターでもある多彩すぎる下間先生のお話しを聞く。



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三々五々解散していたら、表の間で毎年ここで祗園祭の花・ヒオウギを生ける花政さんが。




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おお〜!
さすがプロや。




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そして宵々々山で、燈火がはいるとこうなる。




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後祭のよき風情を楽しむ。



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駒形提灯にも灯がはいった。





神幸祭2018〜久世駒形稚児さんのご休憩 - 2018.07.18 Wed

この暑さと寄る年波にまけて今年の山鉾巡行はパスしてしまった。夕刻、少しはましかと神幸祭にでかけたが、暑さはかわらぬ、湿度も高い。これはなにかの罰ゲーム???





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さすがに八坂さんの石段下で三神輿と2000人近い輿丁さんのそろい踏み、見る元気はなくて今年は花見小路の四条上がる、白川橋あたりで行列と中御座をお迎え。
清々講社(祗園祭を経済的に支える町衆組織)筆頭・宮本組、鍵善さんが現在の組長さんかな?先頭をあるいてはる。





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おお〜!
来た来た!
今年粽をゲットしたところの豊園泉正寺榊、中御座を先導する。




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そして延々と社宝(剣、琴、盾、矛などなど)の行列が続くのだが、この赤い綾傘の行列が美しいといつも思う。




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そして中御座を先導する久世の駒形稚児さん

「神幸の七月十七日に訓世(久世)の駒形稚児の到着なくば、御神輿は八坂神社から一歩も動かすことならぬ」 




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胸にご神体の駒形(ちょっと見えない写真だが,,,(^_^;)を懸け、神の依り代となる。

この子は13日の駒形稚児社参の時に見た年少児の方かな。(↓)


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それからやってきた中御座をしばらく追っかけて(これは三条大橋)、むんむんの熱気を発散する大群の輿丁さんにもまれて、、、




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いなせ(?)な輿丁さん
鉢巻きに榊

最後に寺町通りでお迎えして帰ろうと19時半くらいに三条寺町三嶋亭の前を通りかかると、、、




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あれ?
國中神社の方々が三嶋亭前でご休憩中。




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しかも、この白い神馬は!!
そうか〜、駒形稚児さん、三嶋亭でご休憩中なんだ!




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と、いうのでこれは出待ちをせねば!
馬はちょっと退屈したのか、はやく歩きたいとでもいうようにブルブル言って、馬丁さんになだめられている。(馬ってほんとかわいいのな)




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20時頃、三嶋亭の入り口から強力さんに抱えられて(神の依り代は地面に足をつけない)駒形稚児さんでてきはった。

馬に「遅かったや〜ん、ボク退屈やってんで〜」といわれているようで、「だって三嶋亭のお肉おいしかったんだも〜ん」と答えているようで(ウソです(^_^;)




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よっこらしょっと



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騎乗されました。




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この写真では駒形がはっきり見えるね。

社参の時はちょっと疲れた風をみせていたのに、ほんと、毎年思うけれど、当日になるとまさに神の子になる。馬が少しあばれても、この暑いのにもかかわらず、きりっと動じない。









稚児さんが三条通りの河原町の方向へいかれるのを見送って、寺町では中御座を見送って(カメラ係の知人に声かけて)今年の神幸祭はここまででございます。
明日からまた後祭、がんばろ〜!




綾傘鉾でミニ茶会 - 2018.07.17 Tue

宵山の朝も暑い暑い、、、、



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なんか、山鉾の向こうに陽炎がたちそう



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緋色の綾傘
毎年こちらでいろいろご接待など、お世話になっているので、、、




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今年はさらにわがままをいって、こちらの会所近くでお茶席をもちたいとお願い。
宵山、巡行直前とくっそ忙しい(あら暴言失礼!)時期にもかかわらず、快くおひきうけくださった綾傘鉾のみなさまに深く深く感謝です。




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最初はガレージでしようと思っていたが、そんな暑いところでは無理!っと、クーラーのよくきくお部屋の一室をお貸しいただいた。(深謝!!)

さて、この部屋をいかに茶席にしようか試行錯誤




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今年もいただいた綾傘鉾の粽と蘇民将来のお守りを飾って




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一番のご馳走は、うちから持ってきた(これも運んでいただいた)籐筵!
これは涼感がはんぱないよ。




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荷物隠しにこれまた自作のスケルトン風炉先に、長年の祗園祭手ぬぐいのコレクションを




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茶器は西洋アンティークのガラスの筒(なにに使用したのか不明)シルバーの蓋にはイニシャルが刻印されている。茶巾置はうちの裏庭の梶の葉の小さいヤツ。




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(写真はSさまより頂戴しました)



大きいのはこちらへ。全日根さんの大鉢に
涼感をだせないかなと。旧暦七夕はまだだしね。




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だいたいの完成形
はじめ蛍光灯を消してランプをともしてみたが、梶の葉が見えないので蛍光灯に切替。




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お菓子は青洋さんにお願いした摺り琥珀と、松屋藤兵衛さんの珠織姫(色によって味がちがうのよ。茶色の肉桂が一番人気?)




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さて、このお菓子は、綾傘鉾のお印、鱗紋であります。



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(これもS様から拝領写真)



この時しか使えない!っと出番をまっていた船鉾の茶碗
その向こうで楽しむわたくしと、お手伝いの半東に半日たっぷりつきあってくださったTさん。


お茶友さん、京の祭りの友さん、ご遠方からのお客様もおいでくださり、ほんとうに感謝です。
不思議なもので、一席の中での御連客のコンビネーションが毎回とてもよくて、お客様同士話が弾むのがなにより楽しかった。これぞ茶席の亭主の醍醐味。




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最後の席には若いお茶友さん3人。
みんな若くてぴちぴち、可愛くていいね〜。
ビールのさしいれまで頂戴して、すでに一服している亭主と半東。





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お写真のSさまから、宵山の一日しか買えないというレアな柏屋光貞さんの行者餅の差し入れもうれしく、最後の席でみんなでシェアしました。白味噌餡が山椒が、、美味しい〜♪




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撤収するころには駒形提灯に灯が入り、そぞろ歩きにすごい人混み、宵山は最高潮を迎えている。




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いつもは観覧席で拝見する綾傘のお囃子も遠くで眺め、棒振り踊りはパス。
荷物とゴミを山ほど両手に抱えていたので、日和神楽もスルーしてしまった。




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ほんとうに、綾傘鉾様、ありがとうございました。
半東のTさんも、ありがとう。京都に越してきてくださって涙が出るほどありがたい。
お疲れだされませんように。




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実は私の方がお疲れで、せっかく山鉾巡行が見られる曜日なのにパスしてしまいましたわ。
後祭にかける!!








前祭宵山宵々山点描2018〜簾屋さんの茶席など - 2018.07.17 Tue

今年の祗園さんは京都に長年住んではるひとでも、経験がない、、というほどの極暑の中、16日などは瞬間41℃になったと聞いた。どうりで人出が例年より少なく、かつみんな覇気のない顔をしてるわ〜。
私もちょっと死ぬかと思った、、、、、




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こちらは東洞院仏光寺あたり、鉾町ではないのだが、豊園泉正寺榊の町内でもあり、山鉾巡行の折、長刀の稚児が切る結界の斎竹綱を奉納されるご町内なのだ。人混みも少なく夜は風情がまだ感じられる。




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この町内のここの簾屋さん、お若い兄妹さんが宵山あたりにご自宅で釜をかけられる。




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需要が少なくなった簾であるからこそ、残った数少ないこういうお店は貴重で、地方からも注文が殺到するときく。材料の葦簀が入手できる冬から仕事開始、自然のサイクルとともにお仕事されている。



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席待ちの間、おささも出て(カラスミ美味しい〜♪)おとうさんから簾の話や、昔の祗園さんのころの話をたくさん聞けてとてもうれしかった。(おとうさん、、、といっても多分同世代、お話し好きの方でよかった)

現在珍しい蒲の葉の簾を手編みで織ってはって、それもみせてもらった。実はカナダからこの蒲を盛ってきて、こちらの簾屋さんで織り方をならって自作している、、、というすごいカナダ人の若者(茶人さんです)に最近出会ったところだったので、そんなところにもつながりが!と驚いた。




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お店の奥の一角にある小座敷は網代が敷かれて涼しげ。
今回のお手伝いしているのが、先日為さんと龍の茶界で送別会をしたところのアメリカへ帰るNちゃん。




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この色紙掛けの簾が彼女がここで学んで作ったものなのだ。

こちらの席ではいつも山壱番のくじをひいた山鉾をテーマにされているので、今年は蟷螂山。




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お菓子の粟羊羹をいただき、、、



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おにいちゃんのお点前、蟷螂のカマキリにまつわるお話しをたくさん聞きながら、Nちゃんも西欧でのカマキリ(praying mantis)とは、、、という話も聞きながらたのしいひととき。

最後に笑ったツボは、、、茶器にしたショットグラスに掛けていた烏帽子のような白い袋、これにお尻を削ったNちゃん作の茶杓を差し込むと、、、、なんとカマキリをつかまえる虫取り網に!
そしてその銘がくじとらず(長刀鉾など順番が決まっている山鉾)ならぬ「虫とらず」

。゚(゚^∀^゚)σ。゚
一堂大笑い
もしかしたら今年の祗園さんの一番印象にのこる思い出になるかも。





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ここをでると一番東のはしにある保昌山
昔はここでも茶席をされていたと、先刻おとうさんから聞いた。




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さてさて、去年からの宿題
豊園泉正寺榊の粽をいただきに



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中御座を先導する榊をだすご町内、宵山に参加して粽をだすことにしたのはごく最近のこと



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子どもたちの「ちまきどうどすか〜」
がかわいい。



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榊の御幣は珍しい折り方になっている。



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そして粽ゲット、今年のミッションひとつ完了



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駒形提灯も暑さでゆれる。



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こちらは朝の鉾町
観光客も少なく、この時間帯ののんびりした感じも好き。




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ニッコープリンセスホテルでは、、、、
あら、ここが控室だったのね。




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長刀の稚児が切る注連縄の昨年のぶん。ここはその注連縄、斎竹をご奉仕される高橋町のお飾り所。
16日の宵山の日だけ。(10時〜)

簾屋さんのおとうさんのお話しでは、斎竹を出すご町内は昔自分とこでもちまわりでお飾りしていたが、高齢化と過疎化でできなくなったので、利害が一致してこちらのホテルでされるようになったとか。




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こちらが斎竹のお飾りの部分


これ↓
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そしてお目当てはおささをいれてくれるかわらけの拝領
去年の分とあわせて2個になった!
茶事に使うにはあと一個あつめなくてはヽ(´∀`)ノ



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西南の端、太子山、会所は秦さんのところ。




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ここに荷内茶屋の巡行のご縁で友人が関係する宇治田原の冷茶ふるまいがある。
残念ながら友人には会えなかったが、美味しい宇治茶でのどを潤す。




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こちらが新聞でも話題となった新調された胴懸、ベトナムで作られたという総刺繍の見事なものであった。



前祭・13日の鉾町点描〜船鉾曳き初め 2018 - 2018.07.14 Sat

四条河原町、いつもはお土産物売り場のOTABIも、、、、、




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17日の神幸祭で神輿にのられた神様を迎える準備で御旅所に変身中。
あれだけのお土産物がどこへ消えるのか、毎年ふっしぎ〜、、、に思う。




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13日にはもう長刀鉾の粽も販売される。ここの粽はやはり人気なので、売り切れ御免ゆえ、朝9時から1時間ならぶ、という人もいるらしい。でもお昼頃はほとんど待たずにたどりつけた。行列は西側の方がすいているよ。




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長刀鉾グッズ(てぬぐい)をもとめて、久々に長刀鉾会所へあがってみる。会所へは上がれても、鉾に女人はのれないのよね〜。会所内を傍若無人に走り回る外国人の子供でものれるのにねっ!!不条理!



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歴代のお稚児さんの写真、みんな京都のええし(良い衆)の息子はんばかり。ああ、あそこの店のぼんかいな〜という感じで。
そしてお稚児さんの装束



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今日は朝からお稚児さんの社参の日、お位もらいの日なので、役員さんはみんな八坂神社へおでかけ。いただくお位は十石大名、五位の少将、鉾の上から身分の高い人をみおろしても許される位を山鉾巡行の日までいただくのだ。




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鉾町歩きのお昼に便利な、四条室町の昭和な食堂、萬福さん、ビルの谷間にがんばってのこっている町家がいじらしい。




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月鉾の駒形提灯もさげられた。



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午後からの曳き初めを待つ船鉾も完成した。




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赤と緑の幕はいっそう華やか




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後は船鉾会所
私は船鉾が巡行の時に狭い新町通りから四条通りに姿をあらわす瞬間がとても好きだ。
会所に帰還する姿をお迎えするのも好き。




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昼休みで休憩に入る船鉾の大工方




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こちらは船鉾のスタッフTシャツのお兄さん方、昼飯をぶらさげて




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船鉾の南側にたつ岩戸山
昨日の地面にならべられていた装飾品も無事装備されたようだ。
見守るご町内の人たちののんびり休憩中の姿もいい。




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綾傘鉾は山立て真っ最中




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杉本家が会所の伯牙山も山立て中



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宵山では屏風祭で中へはいることもできる杉本家、雰囲気よいよ。特に暗くなってから。




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さて、こちらはまだ装飾品がつけられる前の状態の放下鉾
縄がらみが美しいが、昼からの曳き初めにまにあうのか???




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引き綱もスタンバイ




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真木の下で抱き合っているわけではありません(^_^;
天王人形(放下鉾は放下僧)をとりつける大工方を、おっこちないようにもう一人が支えている図
ここの榊は扇形で独特、遠くから見てもわかる。




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ここのTシャツはなかなか鯔背というか、ガテン系




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お、そろそろ船鉾の曳き初めの時間だ、、、なのになかなか綱がでないと思ったら、南から岩戸山が迫ってきているのね。




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岩戸山がふたたび南下するのを見送って、いよいよ船鉾初出航!




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もちろん曳く!




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車によりそう車方
船はおごそかに出航、お囃子のリズムに心が躍る。








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作者の下間(しもつま)先生(外科系のドクター)は面識があり、吉田塾(山鉾連合会元会長吉田先生監修)では有名な本だが、今年遅まきながらこれを購入。この本、ほんまに良くできている。あれだけ通っている祗園祭なのに、まだまだ知らないこと一杯あることに気づかされる。通にも、いや通の人にこそ、おすすめよ!!





久世駒形稚児社参2018 - 2018.07.13 Fri

13日は気温37度、体温越えの熱中症日和
にもかかわらず、綾戸國中神社・久世駒形稚児の八坂神社社参の儀




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中御座、東御座、西御座の三基の神輿が境内にそろいぶみ、前に飾られるのは祗園祭の花、ヒオウギ。



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南楼門の前、午前中すでに社参をすませた長刀鉾のお稚児さんが直会中の中村楼。




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常盤殿から、駒形稚児の行列がやってきた。

駒形稚児は國中神社の氏子から選ばれる二人の少年で、それぞれ神幸祭、還幸祭で神輿を先導する。

「神幸の七月十七日に訓世(久世)の駒形稚児の到着なくば、御神輿は八坂神社から一歩も動かすことならぬ」 



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これは2年前の神幸祭の駒形稚児さん。
八坂さん境内でも唯一下馬しない。(長刀鉾のお稚児さんでも皇族でも下馬する)ご神体の駒形(馬頭)を模した物を胸に掛け、神の依り代となるので。


ちなみに綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)は南区のニュータウンにある、あまりなにもない神社だった、、、、(^_^;

↓ 3年前の写真

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今年のおふたりのお稚児さん。騎乗で颯爽と参内されるのかとおもったけれど、徒歩なのね。




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祗園祭と綾戸國中神社のつながりは、御祭神のスサノオノミコトの和魂(にぎみたま)が八坂神社、荒魂(あらみたま)が綾戸國中神社に祭られている、ということから。
神様に二つの魂があることを知ったのは今年出雲大社へ行ってからだが、あそこではそれプラス奇魂(くしみたま)幸魂(さきみたま)の4つの魂があるということだったな〜。





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南楼門へ



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ご一行は境内へ




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ご一同、巫女さんに御神水を手にかけてもらってお清めをすませ、、、




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本殿へ

ここから中の様子は気配でうかがうのみだが、雅楽が流れ、祝詞が流れ、、、
(約20分くらい)

これを炎天下で待つのもなかなか祗園祭らしくてよいわ。(熱中症に注意)




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あ、でてきはった。
お世話係の人が装束のお直しを。




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そして記念撮影



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この暑いなか、さぞ暑いとおもわれる装束を着て、お化粧もして、よくがんばったね。
社参の時はまだちょっと子供らしいところもみられるのだが、神幸祭、還幸祭で馬上にあるとき、どんな少年もきりっと不動で、さすがだなあ、、、と毎年思う。この数日で少年たちは心も神の使いになるのだな。




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これは年長の方のお稚児さん。
年少のお稚児さんが神幸祭、年長のお稚児さんが還幸祭を先導するという。




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社参の儀、無事終了しご一行、南楼門から帰っていかれました。

私も熱中症寸前、、、、ってことはなく、その足で船鉾町へ一直線、今年も無事船鉾の曳き初めをしたのであります。





前祭・鉾曳き初め2018 - 2018.07.13 Fri

今年も曳き初め、綱曳けるかな〜と仕事が終わって駆けつけると、、、、




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おお!すでに鶏鉾のお囃子が聞こえているではないか。
(室町四条)




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というので、あわててすきまをみつけて綱のスペース確保。




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本番の巡行では男性しか曳けない鉾ではあるが、曳き初めの時は老若男女、どなたでも。




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特に鶏さんは池坊学園のご町内なので、学園の華やかな若い浴衣女子とか、幼稚園児とか、なかなかにぎやかなのだ。




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四条通りへ北上、それから方向転換し(曳き綱の向きをかえるだけ)、また会所へ向けて南下する。
この曳き初めのスピードは結構早いのだよ。前の人や後の人の足をふんずけたり(^_^; でもだれも文句はいわない。





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蝶のように華麗に(???)Uターンして次は四条通りの月鉾だっ!




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囃子方がのりこみ、祗園囃子がはじまると、
「よ〜いよ〜い、えんやらや〜」の音頭取りのかけ声で本番さながら曳く!
今年は鉾立て、見られなかったのが残念やったな。




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巡行の花(と、私が思っている)屋根方さん。
向きを調整し、障害物から鉾を守る。曳き初めの時はまだ信号が倒されていないので、少々あぶない。




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もちろん、月鉾も曳かせてもらう。(っ^ω^)っ




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月鉾さんが会所へ帰る頃、、、




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室町通りの北側に姿をあらわしたのが菊水鉾。




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もちろん、これも曳く!
今年も3鉾、いけたなあ、、と満足。(翌日の船鉾と岩戸山は曳けそうにないので)




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菊水のそろいの浴衣にそろいのスタッフTシャツ。
この日は36℃越え、体感では絶対体温越え、しかも湿度もかなり高く、みんな真っ赤な顔であったが、鉾を曳くアドレナリンが分泌されると苦じゃないのよね。





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南下した後は向きをかえ、北上、これもまた曳く。
この綱、またいじゃだめなのよ。




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さて、今年のお勤め(?)を粛々と果たした後は他の山鉾町もめぐる。山はまだほとんど建っていない。今年傘1番の綾傘鉾も準備まだまだ。





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新町どおりの船鉾さんは鉾立の真っ最中。





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この特異な姿の鉾はやっぱり好きだな,と思う。やっと心が祗園祭に追いついた。




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その南の岩戸山。
山とは言え、りっぱな曳き鉾なのだ。14日夕方に、また恒例の能楽師・林宗一郎さんによる天岩戸のカミあそびがあるよ。(私は今年は行けないけど)



昨年の写真 ↓


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ここでは天井を飾る飾りなどが並べられ、装着準備中。ご町内の方がのんびり交代で見張り番してはった。




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岩戸山の機材はお向かいのターミナル京都さんへあずけて。
私もここまで来たらつい寄ってしまうカフェへ。




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で、かき氷を食す。
1年に1回、この季節に立ち寄っているのをお店の方が覚えていてくれて、「今年は何日ご滞在ですか?」と聞かれた。祗園祭好きの観光客と思われているのね(^_^; まあ、似たようなもんだけど。







二階囃子〜前祭鉾建ての町をうろうろ〜豊園泉正寺町 - 2018.07.10 Tue

今年は祗園祭、なんとなく乗り遅れている。6月末から7月はじめ、楽しみにしている二階囃子も大雨災害でぶっとんでしまった感じで。



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前祭の鉾建ての前日ともなれば、もうどこも静まりかえって、後祭の大舩鉾さんの二階囃子をかろうじて。









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囃子が4年前に復活した三条通りの鷹山、4年後の巡行復活をめざしている。ここもお囃子をやっていたが、運悪く途中休憩の時間とあって、聞くことはかなわなかった。




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山の材料をあちこちの鉾山からもらい受けることができて、巡行復活予定が前倒しになったのはご同慶の至りだが、まだまだ寄付なども必要だと思われる。




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というわけで、今年の二階囃子、不作に終わったが、これは鉾建てを待つ、前日の放下鉾の前の道路。鉾を支える角柱や鉾を倒したりおこしたりする支えの棒をたてたりする穴、明日から活躍するね。




さて10日、前祭の主だった鉾が建つ日だが、どうにも今年はペースが遅い。例年なら16時頃には真木建て直前に、てっぺんの榊に紙垂をくくりつけられるのだが、今年は残念ながら断念。
どうやら、先の大雨で大工方の人手をそちらにとられたり、準備ができなかったりしたかららしい。大雨の影響はこんなところにも。


四条通りの長刀、月、函谷、室町の菊水、鶏を炎天下、ぐるぐるまわる。(あわや熱中症〜(^_^;)


<鶏鉾>

ここは道幅が広いので、見るのに通行の妨げにならず日陰もあって、一番観察しやすい鉾。
数年前、真木が建つまで、炎天下4時間くらいつきあったこともあったっけ、、、(^_^;




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美しい縄がらみ




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真木にとりつける赤熊(しゃぐま)とよばれる独特の装飾に使われる藁




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炎天下の作業は過酷だ。そこは鉾に携わる矜恃でのりきってね、でも無理は禁物。




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真木との接合部分
ここをしっかり固定しないと危険。




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縄がらみ完成形
これで16時すぎ、真木建ては今日中には無理かも。



<月鉾>




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四条通りに面しているので、バスなどからも見えやすい月鉾
これはお昼休みで大工方がお留守のときのもの、ここも遅れてる。




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それぞれの柱には鉾を設置するときの方向がしるされている。
「未申」は西南、あら、裏鬼門だわね。





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夕刻、ようやく真木建てに使われるテコのような長い棒も装着すみ





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会所では縄がらみの縄の管理を




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さあいよいよ鉾立て準備だが、、、明日にするのかな。




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う〜む、今日中にやるのかな、気になりつつも所用のため泣く泣く鉾町を離れる。




<函谷鉾>


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こちらも四条通りの函谷鉾




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鉾を曳くための長柄や綱の準備もOK
試し曳き、今年はできるかな〜〜〜



<長刀鉾>




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長刀鉾の会所に積み上げられた縄

ここは人気の鉾なので、人が多すぎるし、試し曳きなんかとんでもない競争率だし、眺めるだけでスルー。




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会所をバックに
この会所の二階では長刀鉾稚児の太平の舞が見られる(2年前の動画など





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しかし、祗園祭だけでどれだけの縄が消費されるのだろう。稲だから、稲作はやっぱり大切にしないとあかんよね。



<菊水鉾>


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こちらはもうはなから10日の鉾立てはあきらめたらしく、土台の部分は姿もない。かわりに真木のお飾りの赤熊は完成。あ、これを電気ノコギリできれいにカットするのがまだね。赤熊、かっこいいなあ。





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室町通りに祗園祭仕様の標識がとりつけられる。

さて、少し四条から南へくだろう。独特の紙垂をつけた豊園泉正寺榊のご町内へ。



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神幸祭、還幸祭で中御座を先導する榊の山車(↓ H28の)、これを奉仕しはるご町内だ。




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これを知ったのは昨年のことだった。




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その町内にある洛央小学校の洛央鉾、本来なら6日に生徒たちによる鉾曳きがあるのだが、今年は例の大雨にて中止だった。
まだ榊はたっていないな。宵山には提灯もともり、レアな粽もでるそうで、今年行きたいところの一つ。




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しかし、あっついな〜
京の夏は油照り、、、見上げるぎらぎらの空に霰天神山の提灯があがる。山立てもいよいよ始まる。






龍の茶界〜produced by 為さん - 2018.07.10 Tue

西日本に大きな被害をもたらした雨をよんだか?龍
反省してちょっと恐縮した面持ちで茶席を見守る。




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シルエットはここ、紫野TH社のあるじ、Tさん。絵になってる〜。
龍の絵は祗園大茶会でIS画伯がライブペインティングをしたやつ、自由茶人・為さんがもらいうけたもの。
この龍の絵をかけるにあたり一悶着、為さん上下逆に竿通しを作ってしまったことが直前に判明。しかしそこはアイデアできっちりリカバリー、生活力にあふれた鴨茶名人為さん、さすがでした。




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花はうちの庭のものをみつくろって。
祇園守、ヤブミョウガ、秋海棠、水引、そして龍の髭みたいな矢筈すすき。
実はこの花入も、直前に完成したもの、為さん作です。




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この花入れ、自立しているのです。自分の根っこで。




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日本で日本の芸能文化、また、みたての文化を勉強して宵山のあとにアメリカへ帰国する(日本語ぺらぺらな)留学生のNちゃんの送別の茶界であり、作家としてお茶回りの人に有名なLさん(以前からお茶友さん)、革の工芸家さんは3才のお嬢ちゃんをつれて、それからまだ10代のクセにえらく貫禄のある美大生、、、というなんとも濃ゆ〜い、客組にて。




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のっけから為節炸裂、正統派の茶事しかしらない水屋のわれわれは右往左往、為さんの自由さにはらはらどきどき、時にせかしたり、軌道修正したり、なかなかスリルがある。
懐石は精進、これも為さんが前日からしこんでいたもの。われわれは水屋でお相伴。玄米ご飯が美味しいよ。

中立なしで、いつのまにか茶席に搬入されている為茶箪笥(お茶を点てる道具一式がおさまり、賀茂川縁の鴨茶のときにお使いのやつ)、そして濃茶席が始まる。濃茶のお菓子は、写真取り忘れたがオレンジジュースに浮かんだすいとんみたいなお菓子をシャンパングラスでサーブ。もちろん、これもお製は為さん。

為さん作の御茶碗で無農薬の抹茶ブレンド、これを水で練る。をわれわれも入って、みんなで頂戴した。冷たい濃茶はほんとうに甘くてなめらかなのだ。濃茶にはお茶は熱くしなければ、という思い込みは一体なんだったのか。

お客様はそれぞれお互いになんの関連性も無いようにみえて、実は鴨茶でご縁のできた方々ばかり、だからどこか共通する感性があるのでしょうね。




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干菓子。
この宝石のようなお菓子はずばり水晶、青洋さんに注文するときに、席亭Tさんのご要望が「銀河鉄道の夜」で銀河の河原でカムパネルラが「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」と言ったシーンの水晶を、ということだったそうで。
なんと美しく、美味しい水晶でしょう。
ここだけ為モードはずして(^_^;




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薄茶席では名水の水でシェイカーをふる為さん。
右の梶の葉は、願い事を書いてもらおうと筆ペンとともに用意したのですが、筆ペンくらいでははじいて書けませんでした。失敗失敗。゚(゚´Д`゚)゚。墨汁がやはりよいようで。




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冷たくシェイクした抹茶はまた異次元の美味しさ。

型破りに見えて、茶事の大切な心の部分はおさえている、、、なによりお客様と、社会的背景とか職業とか、茶歴とか、年令とか、すべてぬきにして裸の会話がなりたっていると言うことが茶界でありましょうか。お客様とどんな会話をしたのかもっと聞きたかったのでありました。

散会はこれも三々五々、きまりなく雲に隠れて去っていく龍のようなのでありました。






荒ぶる鴨川〜七夕の大水害に思う - 2018.07.10 Tue

先週末の未曾有の大雨はほんまこわかった。京都もこわかったが、郷里の岡山、高梁川の氾濫でほとんど一つの町が水没したニュースを見た時には衝撃をうけた。他にも広島や九州、四国の被害もひどい。もとの生活をとりもどすのにどれだけの時間がかかるかと思うと、なにもできない身であるゆえにほんとうに心がいたむ。一日も早い復旧を。そして大勢の犠牲者をだしてしまったこと、ただただご冥福をいのるばかりである。合掌



身の回りだけであるが、長年京都に住んでいる人に、こんな鴨川みたことがない、と言わしめるほどの大雨の記録を残しておこうと思う。




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二条大橋からの鴨川
いつも歩いている河川敷が水没、そして濁流、大きな丸太なども流れてきて橋脚にぶつかるのもこわい。




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お向かいはリッツカールトン
やっぱりおるな、近くまでいっているヤツ。自然災害のこわさをしらんというか、、、




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ちなみにこれは平時のだいたい同じ場所。




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6日はスマホのエリア警報が鳴りっぱなしであった。それもだんだん左京区花脊〜久多〜修学院〜と岡崎に近づいてくるやん、と思ったらとうとう吉田学区、岡崎学区にも避難勧告。ただここまでくると京都市全域に警報が出ている感じでどこへ避難してもいっしょかな、と思う。

この図は京都府がだしている鴨川・高野川氾濫時の浸水予想図。京都府は100年に一度の水害でも大丈夫なように,,,云々と書いているが、まさにその100年にあるいはそれ以上クラスの大雨が降るとは思っていなかっただろう。




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鴨川はこんなで、警報なりまくりだが、皆さん冷静、バスも普通に動いていた。所用で高野川、出町の鴨川を渡ったが、ほんまに今までみたことのない増水のしようで、これが氾濫したらどうなるのかと、かなりどきどき。

桂川の方はもっとひどくて、嵐山の吉兆の前あたりの道路も冠水、通行止めになっていた。ここは数年前にも渡月橋冠水か?!の大きな水害があって、今回はそれよりもひどい大雨だったにもかかわらず、その後対策〜川の浚渫、渡月橋の水深深くするなど〜をきっちりねったらしく大事にいたらなくてよかった。

阪急電車は桂川と鉄橋がすれすれに近いくらいだったらしいが、がんばって動いて、遠くから見ると「千と千尋の神隠し」的な幻想的景色になっている、という画像をTLで見た。(こんな感じね)

桂川上流の日吉ダムではクレストゲートと言って、100年に一度、あるいは一生使うことないやろ〜と言っていたダム貯水量限界のときにのみ開けるゲートをあけて放水を開始、一時的に桂川はさらに増水したが、絶妙の職人技ゲートコントロールで決壊を防いだという。詳しいダムの放水量コントロールの仕組みはわからないが、cm単位の神業であったという。





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右手の川床もやばそうだが、もっと南の四条、五条あたりの川床は足がすっかり水につかっていたらしい。三条の先斗町歌舞練場の裏では護岸がついに壊れて土がむきだしになった、とニュースでも言っていた。しかし、逆にそれだけですんだというのは治水工事の勝利かもしれない。








かつて白河上皇も嘆いたままならぬモノ、山法師、双六の賽と鴨川の流れ。その鴨の暴れ川も今はなんとかコントロールできるようになったのね。油断はできないけれど。

それにつけても地方の川氾濫、洪水は、地形や川の規模、町の広がりなど、京都と単純に比べることはできず、被害状況を見聞きするにつけ、言葉を失う。一日も早い復旧を祈念する。





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この濁流の鴨川であるが、雨のやんだ8日には水はまだ濁ってはいるものの、水位はかなり下がって通常より少し多いくらいになって、普段の顔をとりもどしつつあった。




楊貴妃と天鼓に萌える茶事 - 2018.07.07 Sat

(今週は茶事におよばれの記事ばかり(^_^; ありがたいことです)


大学の後輩の奥様が、たまたまお茶をされていて、たまたまうちのご近所にお茶のための2nd ハウス(?)をお持ちで、しかも複数の私のお茶友さんとたまたま同じ社中だという、あまりにもたまたますぎるご縁で、お茶事にお招きいただいた。かの後輩にはもう長いことお目にかかっていないというのに、お茶のご縁は不思議であり、ほんとうにありがたい。




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ここは学生時代から憧れであったマンションの一室、ここに潜入できる日が来ようとは!
以前はかの後輩がお住まいだったが、現在は茶事のためだけに本日のご亭主である奥様が改修されたそうで、その改修竣工の年号入りのバカラの汲みだし。




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待合のリビングには淡々斎の「沙」
よけいな夾雑物が洗い流された後に残る一粒の砂粒の己の本質、それがきらりと光っていればいいなとおっしゃるご亭主。

そしてお能の「楊貴妃」と「天鼓」の場面が描かれた扇子。今日のご連客はお能に興味の有る方が多いからね、、、と思っていたら、あとでこれがとんでもないことの序曲だったのである。(まあ、待て待て、おいおい)





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ここがマンションの一室とは!と、目をむく工夫のされ方、建築の方とあれこれ動線も考えてうまいこと工夫されているのに驚く。




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しかも入口の壁の足元にはちゃんと差し石まで!!
下地窓もあれば天井はへぎの網代、ちゃんとクーラーもあって(ここ大事←ないので夏茶事できない(;д;))上手に隠してある本格的な四畳半のお茶室。




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本席の軸は大徳寺429世、江戸後期の明堂宗宣による「思無邪(思いによこしまなし)」
多かれ少なかれよこしまな心がない人はいないと思うので、ちょっとどきっとするなあ。
長板二つ置きに乗っているあの清々しい美しいガラスの水指はオールドバカラでは???(聞きそびれました。ちなみにお店で同じものを見て、値段を聞いて回れ右した記憶が、、、)

まずは少々たしなまれている香道にちなみ、志野流お家元拝領の香木の聞香を。そしてしずかになった心で懐石をいただく。




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懐石はお仲間の水屋のかたとのお手製。

焼き物が<鮭+いくら>の親子は「天鼓」の悲しい父と子にかけたとか(*^_^*)
(天鼓ストーリー→⭐️




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お酒は和久傳オリジナルの竹酒を。
竹の香りでとても美味しく、ほぼ手酌状態。




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八寸のラッキョウ生ハム巻きピンクペッパーのせがとても美味しくて、これはアイデア頂戴せねば。
千鳥のごちそうにちょっと謡でもと思ったが、おし止めて大正解!ということがのちに。



そして、ご亭主の心と性格をうつす灰型はきっぱり美しい二文字押切。あまりに火窓から見える灰が美しかったので、風炉中拝見を乞う。炭の注ぎ方も教科書にのせたいくらいであった。




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「楊貴妃」も「天鼓」も七夕の時期にちなんだ演目であるので、お菓子は大きな重い工芸ガラスの食籠に梶の葉、お菓子は願いの糸ですね。なんというか、目にも麗しく萌えポイント高い。
末富さんはふだんこのお菓子をこなしで作られますが、暑い夏なのでういろうにしましょうということでそうなったそうだ。




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後座のお花は唐糸草、銀梅草など、花入がこれも天鼓にちなんで立鼓。
後座で美味しく濃茶を頂戴した後、なんと、、、茶室の障子が開いて、、、、あら〜〜〜!!
金剛流のU先生が袴姿でにっこりしてはった!
なんと、今日のごちそうはこれでありましたか!
(で、さっきへたな謡せんでよかった、、、やばかった)




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お持ちくださったのは能楽師でもあり面打ちでもあるお父上と、姉上が打たれた面、楊貴妃に使われる増女と天鼓につかう慈童であった。
そして楊貴妃、天鼓のキリの部分の謡をおきかせいただく。舞金剛といわれ優美華麗な舞を旨とするので、謡が柔らかい観世にくらべてストレートに剛健。

皇帝のわがままで呂水に沈められて死んだ天鼓の霊が、恨みも憎しみもなくただ無邪気に天鼓を打つ場面が好きでことのほか嬉しかった。

  🎶 月にうそむき 水にたわむれ 波をうがち 袖を返すや 、、、



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薄茶はU先生にもはいっていただき、能の話をききながらお茶をいただくこのしあわせ。
ご亭主は、先生と能のワークショップでお知り合いになり、今日のこの会のために(客に能好きが多い)お願いしてくださったそうだ。そのグイグイいくパワーはどこから(;゜0゜)うらやましいわ。

茶杓が仏師が作られたという彫りの荘厳のあるもので、材が白檀、これを能の「楊貴妃」が方士に与えた簪に見立てて、銘を「太真」とつけられた。(楊貴妃は死後、蓬莱宮の太真殿に住むとされる)

(能 楊貴妃あらすじ→⭐️


実はこれに先立つ茶事にいっしょにおよばれして、「お能の知識はお茶には必要よ〜勉強しないと〜」などとついよけいなことを一言いったのに発奮しはって、なんだか先にお能を習っている私よりすごいことになっている、、、(;゜0゜) えらそうなことを言ったのがお恥ずかしいくらいである。

この勉強熱心な好奇心にあふれたご亭主にただただ脱帽するのみ。



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最後にU先生に、長寿をことほぐ「老松」の仕舞を舞っていただきおひらきとなる。
とてもすてきなプレゼントをいただいた。お茶ってほんとうにすればするほど奥が深く、そしてすばらしいなあ、、、と実感の一日であった。ご亭主に、能楽師のU先生、御連客に感謝。



<追記>
冒頭の扇子であるが、あれも画像をDLして複数作ってもらったという特注品であった。記念にそれぞれ1本ずついただいて帰る。私はもちろん天鼓の方をいただく。しかし、、、扇子も特注品かあ、、、Σ(゚д゚ )





唐津やきもん茶会の跡見〜たこ焼き茶事! - 2018.07.04 Wed

タライ(盥)・ラマ師のたこ焼き茶事のおさそい、昨年末はじめてよばれて、そのたこ焼きの美味さに魅せられて魅せられて、わ〜い!!と参席いたしました!



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待合に白隠の画賛(白隠研究第一人者の本物お墨付き)、箒の絵であります。それを見ながら本職の和尚様のありがたいお説教を拝聴するに、私たち、茶事=お掃除!と心得るお掃除一派の聖人、周利槃特のお話しではありませんか!(ちなみに和尚様のこのお経の本では「周利槃陀伽」と記載)

他になんの才もないので、箒を与えられ、来る日も来る日もただひたすらにお掃除を続けて悟りをひらいた、という仏様のお弟子、周利槃特であります。いまでも露地掃除がつらいとき、「周利槃特、周利槃特」と唱えながらがんばるのです。




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さて、タライ・ラマ師の名前のもととなった雨笠ならぬプラたらい、今日は使えるか使えないかの微妙なお天気で、ご準備くださったのに、結局使えなかったのはちょっと残念だったりします(^_^;
(和尚様、もうほんものの雨笠は買えませぬな)


さて、茶室に入る前の部屋にはお馴染みの「親鸞上人御絵伝」、元禄時代のものらしく美術館級。

そして、、、、ゴールデンウィークの唐津やきもん祭りの一環イベント、和尚様が亭主をされた大島邸茶会に使われた佐用姫様に再会。(松浦佐用姫伝説→やきもん祭のリンクをみてね)お懐かしや、思い出す楽しかった唐津の思い出の数々。

行けなかった人のための跡見の茶事、行った人には思い出の道具組での茶事なのです。
今回新しく加わったお道具は、恋しい人の出征に別れの領布(ひれ)をふる佐用姫の後姿のごとき石。しかもかの名護屋城跡(秀吉の朝鮮侵攻の足場)の石なのだそうな。佐用姫は最後悲しみのあまり石になったそうだから、これはまさしく佐用姫。




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さて、懐石のめくるめくたこ焼きの前に美味しい湯葉と、自家製胡麻豆腐をいただく。どうみても古染か祥瑞に見える向付は和尚様お気に入りでやきもん祭り茶会でもお手伝いされていた人気作家浜野まゆみさんのもの。
そして、たこ焼きを盛る井戸茶碗(!!)が、信楽まさんど窯・平金昌人さんの。




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なんと今回はお寺を嗣がれるご子息とのツインたこ焼き!!
お父上の御指導よろしく、ご子息もなかなかの目打ちさばき、焼き加減も遜色ありません。
目の前に並んでいる、1本だけでもありがたや〜〜、、、の徳利は三島、高麗青磁、古丹波などなど、お酒も丹後、摂津、淡路、播磨、、と飲み比べをご用意していただき、日本酒大好き女子(なにか文句でも?)にはうれしいお心遣い。

ここでも、本来高麗青磁に似せてつくられた三島だが、その過渡期のものにどちらとも言えないものがあるとのお話し。それで私の持っている三島と思っていた菓子鉢が、実は青磁かも、と思い直したり勉強になること。




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和尚様は幼稚園の園長先生でもあるので、園のお祭りでは、園児たちにたこ焼きをせっせと焼いておられるよし、堂に入ったものです。外側かりかり、中もっちもっち!粉に秘密があるのかなあ。




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(平金井戸にうかぶたこ焼き♪)



大阪たこ焼き→ソースのみ
明石たこ焼き→出汁のみ
そして神戸たこ焼き、ソースと出汁のいいとこどり、前にこれをいただいてから、もうすっかり神戸たこ焼き大ファンです。神戸たこ焼き保存会(会員約2〜3名?)に入れていただきたいほど。

ちなみに徳利、左が高麗青磁で右が三島ですのよ〜♪

石杯も小さな高麗+1つだけ中国のもの、よくこれだけ小さいモノまで集められたこと。そしてだれもどれが中国製かわからなかった。
強肴を盛ったのが桃山時代の黄瀬戸の銅鑼鉢とは、ありがたくて味がワカラナイ。




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この青梅のお菓子も唐津で使われました。古唐津の陶片というにはかなり大きいお皿の残欠、紋様が唐津独特の松。竹の箸とあわせて松竹梅、という和尚さまのお遊び(*^_^*)
もうひとつのお皿は江戸初期の粟田焼の松、でしたね。色が深くてステキでした。




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日が長いとはいえ、中立の頃はもうすっかり暗く。




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(めずらしい瓔珞玉紫陽花)


濃茶席は大島邸でつかわれた古唐津柄杓手の水指、これもお懐かしい。
御茶碗はあの時は唐津に里帰りしたという、重くてどっしりした奥高麗(高麗とつくが唐津)の米秤りもでてきましたが、主茶碗は今回初めてお目見えの井戸脇のような、一見和尚様がお持ちの井戸・小貫入「八重桜」かともみえるが、実は堅手であろうという御茶碗で。

これがまた梅花皮もきれいでほんとに井戸かと思い、八重桜?とお聞きしたら、ほんものの八重桜(某美術館の井戸茶碗展にもでていた逸品)をだしてきてくださった。そして井戸と堅手の違いのご説明、たしかに、井戸の方は底が錐のように深いのに対して、堅手は底が平たいのがよくわかった。でも貫入のぐあいなど、ほんとよく似て、よくこんな御茶碗をみつけられたなあ、、と感心。しかし、こんな比較させてくださるところなんて、他にないよ〜。




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薄茶のお菓子は、これもまた懐かしい!
唐津から帰る直前、駅前で大人買いした陶片煎餅!中里太郎右衛門さん監修のどうみても古唐津陶片に見えるお煎餅。しかも美味しい。おとりよせしてくださったのですね。




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薄茶茶碗が、まためくるめく高麗、古唐津のオンパレード、悶死しそう、、、。゚(゚´Д`゚)゚

唐津では他の方が飲まれたこの塩笥の方がよかったな〜とブログに書いたら、ちゃんとこれで点てていただきました!お心遣いがうれしゅうございます。念願の古唐津塩笥(これの大きいサイズが和尚様のイタリアン懐石茶事ではブイヤベース入れになる(^_^;)

他の茶碗は大きくへうげた朝鮮唐津(高取?)、木賊紋様の絵唐津、呉須赤絵、斗々屋と蕎麦のちがいがわからないと言ったせいか、これぞ斗々屋!という斗々屋、そして一番感激が、私がずっとどこを探しても写真がないなあ、、と思っていた(多分)三作三島(刷毛目+粉引+三島)がなんと目の前に〜〜!二服目をこれでいただいたのは言うまでもありません。

それから金海とは、という話になって、深い御蔵からわざわざだしてきてお見せ下さる。茶碗の講義がとまらない、こちらも勉強になって楽しくてつい時を忘れ、、、、

気がついたら新幹線の最終は過ぎ、京都にかえりついたら午前様でございましたΣ( ̄。 ̄ノ)ノ




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眼福、口福、なんと楽しいお茶事でありましょう。
和尚様、ありがとうございまする。またよんでください!





水無月〜清流の茶事 - 2018.07.02 Mon

水無月最後の茶事におよばれ



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今年初の夏草履

本日のお茶事は阪神間のビバリーヒルズといわれる場所にあるお宅にて。

今回のご亭主はこの2月、土砂降りの祗園大茶会にお客様としておいでくださった方、その時にお招きのお約束、いろいろアクシデントもありまして、今日、ようやく水無月最後に。
それ以前にも某茶道SNSでご高名は存じ上げていましたが、ご縁をいただいたのははじめて。

御連客はそれぞれご自分の世界を確立しているすてきな乙女の方々。ちょっと気があいすぎて、きゃぴきゃぴ(^_^;女子会のノリになってしまったこと、お許しを。




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少し炭酸のはいった爽やかな汲み出しはヤマモモ

待合に曳舟のお軸。曳舟は画題としては舟を描かず、舟を曳いて上流をめざす人足の姿のみが描かれることが多い。
煙草盆セットが「乙女」で、ちょっと萌えた。ウィーンでもとめられたという、皇妃エリザベートが愛したスミレの砂糖漬けがはいっていた紙箱が煙草入れ、もちろん蓋の絵はエリザベートよ。煙管のかわりのトルコの陶器と銀のパイプがおしゃれ。


本席は「清流無間断」の軸がかかり、ちょっと変則に炭手前を先に。蛍籠の炭斗も清々しく、遠山の灰型が美しい。今年まだ1回も灰型を作っていない自分を恥じる。あれはね〜、心身ともに落ち着いた時じゃないとできないのよ。




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お手製の懐石は別室で。ここは立礼席になっていて、立礼卓を上手に使われていて、客としてとても便利で楽。なんとティッシュペーパーボックスまでご用意くださって、懐石道具を清めるのにありがたいこと、これはマネしよう。




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お汁は山芋でたっぷりかかった山椒の粉がとても美味しい。
この煮物椀は、鱧の葛たたき、ジュンサイ添え。このきれいな緑漆の椀の表にはご亭主のHNを現す模様が描かれていてすてきでした。




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更紗風の染付の器
ちらっと見えている御連客の更紗のお着物、なんとインドのサリーを着物に仕立てられたもの、これもすてきでした。




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主菓子の紫陽花は、、、これも手作りですって!!w(゚o゚)w
これは今季の手作りお菓子の中では最高峰ではないかしら。餡は薄緑で柚子風味で美味しく、寒天とアガーでつくった花びらが美しくて、、、、




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後座は中板二つ置き、お花も全部ご自分のお庭で丹精されたモノ。ヒメヒオウギをこんなきれいに咲かせるのはむつかしいの。
伊羅保写しの御茶碗でいただいた濃茶は八女の星野茶園のもの、まろやかで好き。

高取の茶入の銘が「滝の響き」淡々斎、大亀和尚の茶杓の銘が「渓聲」
初座の「清流」の軸と響き合い、茶室に水の流れる音を聞くような気がする。




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続き薄ででてきた煙草盆が舟形、ああ、ここでやっと待合の曳舟人足さんが曳いている舟が見えた!

お茶碗が水芭蕉の群生の間を観世水が流れている模様で、なんとお茶を飲みきった茶碗の底にも観世水。ああ、清流のお茶事だ、、、と合点がいく。

薄茶ではご亭主とゆっくり歓談できて、その人となりを知ることができました。ご職業柄もあるでしょう、とてもきびきびてきぱき、小気味の良い茶事運びでありました。

ご亭主にとっては微妙な年令のわれわれ客がどういうつながりの一団なのか、ちょっと不思議に思われたかも知れない(^_^; 実はお詰めさん意外は、面識はあってもほとんどお話ししたことのない方々だったのに、なんだかすっかり意気投合してしまって、楽しかった(^∇^)

お茶事の終わった後、A級ドライバーズライセンスのご亭主が、この市のビバリーヒルズとよばれる超高級お屋敷エリアをドライブがてらご案内してくださり、さらに駅までお送り下さった。
お見事、そして、ありがとうございました。またお招きする時は及ばずながらがんばりま〜す(´∀`*)





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