新・桃山の茶陶展〜根津美術館 - 2018.11.15 Thu

せっかく東京に来たのだから、東京では一番良く行ってる大好きな根津美術館へ足を伸ばす。
展示もさることながら、広大な庭園散策も大きな楽しみ。
ただ今の特別展示は「新・桃山の茶陶」
調べてみたら三井記念美術館の桃山の名陶展に来たのはすでに5年前だった。
(根津の庭園・紅葉はいまいち早かった)
それまで志野茶碗ってあまり好きではなかったし、国宝の志野「卯花墻」を写真で見てもピンとこなかったのだが、実物を三井で見て、なぜか感動。実物見たら、すごくよい景色の茶碗であった。その後京博の国宝展にも来てたな。ここでまた再会。最初に見た時ほどの感動はないとはいえ、今はしみじみ良い茶碗だな、と思う。
他にもあの時三井で見た、鳴海織部や青織部の懐石道具、黒織部茶碗などに再会。これらもやっぱりすてき。今までなかった破天荒な造型も桃山のあの時代の雰囲気を表しているのだと思う。
中でも、この鼠志野「山の端」、いいよね〜。五島美術館の「峯紅葉」と双璧をなす亀甲紋の鼠志野!しかし、この亀甲紋は何をあらわすのか?織部同様あんまり考えて見る物ではないのかもしれない。ただ、美しい。
あと三条瀬戸物屋町の出土品の陶片(ほぼ完璧な物もあり)が発掘された町毎に展示されていたのが興味深い。(これは京都歴史博物館でも見られるが)
二階の奥の展示室は茶事の道具組を想定していつも展示されているが、今回は「開炉」がテーマ。
光悦の焼き締め茶碗「武蔵野」、乾山の洞庭秋月図茶碗、灰器が長次郎のハイレベルラインナップに、有名な重文の砧青磁筒花入「大内筒」!
桃山茶陶で目を楽しませた後、秋の庭園散策でも楽しむ。
これは茶室、披錦亭だったかな?ここは何回かお茶会で入ったことがあると、懐かしく思い出す。
こうしてやや浅い紅葉を楽しんで、、、
閉館間際で根津を辞去、帰洛の途についた。
今回の東京行きもまた充実して楽しかったな〜♪