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2018-11

開炉の茶事2018〜夕ざり - 2018.11.23 Fri

今年も無事に開炉
(風炉の灰の始末まだなんだけど、、、(。-_-。)



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お客様をお迎えする玄関
枯れかけて実がついた秋海棠がいい感じ



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うちの露地の紅葉の紅葉は、毎年おそいのだけれど、今年は”もみじぬからにちりぬる(紅葉する前に枯れて散る)”を地でいってて、ちりちりであまりよろしくない。



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かろうじて蹲居のまわりの日陰の紅葉がほんのり

スタートが昼下がりの夕ざり


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いよいよ種炭もいれた
また半年お世話になる炉だ。炉の炭はおこりすぎることはあっても消えることはまずないので安心。風炉では途中で消えるとか、炭手前の時に燃え尽きてるとかいろんな失敗を経験しているが。



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濡れ釜もセット、さあ、迎え付け



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本日のお客様は今年の水無月、阪神間のビバリーヒルズにあるお宅の茶事にご一緒していただいたみなさま。茶事の間も後もガールズトーク炸裂したヽ(≧∀≦)ノ楽しい方々です。
それぞれの世界でご活躍の気っ風のいい女子のみなさま、ほんとうは茶事の亭主よりも席中で女子会(?)に参加したいくらいでしたが(^_^;



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夕ざりは初座、花にて

テーマは開炉の喜びと翌日の宗旦忌の厳粛さがごっちゃになって、ちょっとゆるくてまとまらんかった。とりあえず開炉の茶会で照り葉と椿に飽きてたので菊と、宗旦忌にかけて枯れ蓮(このまえ光悦会でちょっとよかったんだ、このコンビネーション)



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安心の(とちゅうで絶対消えない)炉炭手前が終わって、体力勝負の懐石

開炉のヨロコビを小豆とお餅で表してみました(^_^;
(汁はセルフでいれてもらう)



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(写真、O様よりいただく)


千鳥の杯ちう
亭主が一番お客様とおしゃべりできる時間だから、千鳥って大切だと思う。膳燭の灯りは隅々までは照らさないので、一堂、光の届く範囲内の透明なカプセルの中に包まれているような、心理的効果。心が寄り合う。

すみません、一番お酒をのんでたのはお正客と私でした。



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主菓子をお召し上がりの間に露地の燈火をととのえる
けっこう息があがる(^_^;

中立
手燭を準備



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後座の席入りは手燭を持ったお正客に連客が雁行する。たよりない足元もおぼつかな、の手燭の灯りにての雁行、陰から見ていて、美しい景色だなあ、、と思った。

手燭の交換、、、はい、右手と左手を間違えたのは亭主です(´;ω;`)




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濃茶は、とうとう最後になってしまった丸久小山園の「天授」(値段が普通の茶事クラスの濃茶の3倍近く)を飲んでいただけた。これはほんとうに特別、という味がする。練っている間も香りが違う。
話が天授の値段におよび、自分で使うために買うことはないが、進物には買うかも、という話から、天授が送られた人は必ず茶事をひらいて送り主を招く、というルールを急遽うちたてる(^∇^)




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続き薄にて、今回も渋々ラインナップの茶碗で。



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ならまちの和菓子屋・なかにしさんの「鹿のささやき」(先日おもちくださったN様、ありがとう〜!)が大人気。マシュマロでもなく、餅でもない、不思議なテクスチュア、風味は黒糖、これもいままでにない和菓子だわ。

座掃きを忘れるとか、お見送りを忘れるとか、暗いのでお茶がはいってないのにお白湯に茶筅ふるってたとか、今回もやっちまった件数はそこそこであったが、なかなか完璧はむつかしいのう、、、

一会もおわり、待合でお一人がおもちくださったアジアの布をみたりさわったりさせてもらいながらも時は移り、玄関で最後のお見送り。

気の合う方々との茶事はやはり格別。緊張感が足りない、という難はあるものの。



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電気をつけて、独座観念
今年も無事、炉がひらきました。



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京都へ移住する前から書いているブログなので、京都移住後もタイトルに愛着がありこんなタイトルです。でも「もう・住んでる・京都」です。旧ブログから引っ越ししてきました。

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