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2019-05

東大寺華厳茶会2019 - 2019.05.12 Sun

今年もさわやかな好天、東大寺・華厳茶会に参席。毎年故郷の茶友と行くのを楽しみにしている。



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残念なことに鵬雲斎大宗匠は一昨年をもって華厳大茶会を引かれ、昨年から御献茶は当代お家元に。



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長年拝見してきたが、周りがやめるように言ってもおやめにならなかった大仏様の前の階段を、天目台をもってのぼられる姿はもう拝見できない。



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というわけではないが、今年は献茶式はスルーして、、、



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久しぶりに大和茶の茶壺行列を見てみよう。
東大寺のお坊さん方に先導されて、、



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大和茶の茶壺行列。
お茶と言えば宇治に名声を奪われているが、宇治と奈良の茶葉は、ほとんど土地柄のちがわない場所で栽培されているのだ。



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お、来た来た。
大和茶の茶壺。この茶壺の茶葉を臼で挽いて大仏様への献茶のお茶とするのだ。
後に茶葉を持った大和茶業界の方も見える。



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茶壺が大仏殿におさまるといよいよ法要と献茶がおこなわれる。
大和茶がさらに世に周知され名前を上げますように。



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例年の如く、まずは大仏殿裏の副席へ。
今年はいつも奈良の茶会でお見かけする奈良の裏千家の重鎮の先生の席、お点前もお運びもすべて男性、十徳をお召しの方も多い。

本席のお軸が圓能斎の型破りな円相、円の中に圓能(心?)とあり、畳の目が墨にうつっているのが面白い。花入が備前藩家老であった伊木三猿斎の備前耳付き、私も友も岡山出身なので、これはうれしい。お花は雪持草、まだ咲いているんだ

たくさんのお道具を楽しんだが、よかったのはご当地、奥田木白の菖蒲絵の茶碗。灰色の釉薬に青一色の菖蒲、しぶい。
かの藤重の、常叟在判真中次はもっと拝見したかったがタイムアウト。




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次に東大寺本坊の今日庵席(濃茶)、全体に新しい御代を寿ぐような道具組。



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春慶大瀬戸茶入はでかかった。四耳がついていて、茶入と言うより、四耳壺のミニチュアみたい。

茶杓が圓能斎、大正天皇御大典記念に削った「束帯」、御大典の天皇のお衣装は衣冠束帯だしね。

赤楽茶碗が後水尾天皇手づくねという私にとってはめずらしいもの、しかも香淳皇后(良子皇后時代)のお歌つき。夕早苗という、陽が山に沈んでも早苗植える乙女らを歌った歌。これも皇室関連。

黒楽茶碗が(早世したので作品の少ない)得入、銘を「さざれ石」、ああ、「君が代」ね。

淡々斎在判橘香合は、内裏の右近の橘か。




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お菓子は躑躅きんとん。例年唐衣が多いのだが、今年はこれできたか。美味しかった。



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若草山を借景とする本坊の庭園には藤も咲いていた。



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それから毎年楽しみな花菖蒲も。



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同じく本坊にて辻留さんの点心。
今年の豆ご飯は御豆さんが特にいっぱい入っていてうれしい♪



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毎年最後の席になる東大寺席、勧学院にて。
ここは空海が東大寺別当に任じられたときに創建したという真言院の建物も境内にある。だからご本尊が密教の大日如来なのね。
東大寺学園の秀才たちのお母様方が、上野道善師の指導の下ひらかれる茶席で、今年もお元気そうな道善師におめにかかれてよかった。



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修二会の時に別火坊(修二会に入る前に潔斎をする場所、戒壇院)で茶を点てるのにつかわれる別火坊台子(柱に、蝋燭立てが左右についている)、その上にのっているのが修二会の須弥壇を飾った糊こぼしの造花よね♡

軸が道善師が東大寺別当に就任されたときに、同時に金剛峯寺の座主に就任した松長有慶師との合筆、「無碍(松長座主)」と「楽寿(上野別当)」。
これぞ華厳経と真言宗の勧学院にふさわしい軸で感動した。



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東大寺古材の枡に入れた花菖蒲の入れ方が美しくて、いつか真似してみたいなあ。
香合が大正天皇の高御座の余材というのも、御代代わりにふさわしい。
それからいつも正客にだされる菓子器、朱塗りの盥みたいなのだが、あれを布薩盥ということを今年はじめて知った。(修二会の時、練行衆が手をあらう水をうける盥)

今年も晴天で、各席とも見応えあり、久々に会った故郷の茶友と語らい、楽しい1日であった。


<おまけ>
帰りに今季二回目のことのまあかりの削氷


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上:「いちびこ」 苺の古名 苺のコンフィチュール
下:「大海人」 きな粉、黒蜜、葛餅(大海人皇子は吉野=葛の産地に一時隠棲してたからねえ)



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